あなたの文章真面目に酷評しますPart60at BUN
あなたの文章真面目に酷評しますPart60 - 暇つぶし2ch800:名無し物書き@推敲中?
08/05/07 12:38:26
>>772
結末が消化不良だったものの、1~2/5あたりが上手いもんだからスムーズに最後まで読まされてしまったよ。
特に1/5で、余計なものごとすっとばしていきなり入所者の説明を施設長が始めたところで、一気に引き込まれた。
人身売買施設であると明かすタイミングも良かった。

それだけに、引き込まれたときに抱かされた期待が要求となり、結末への不満の近因となってしまった。
「いったい何が起こってどうなるのだろう」という期待の、「何が起こって」は、「主人公は障害者たちと
どのような体験をするのだろう」であって、「どうなるのだろう」は、「主人公はどんな決断をするのだろう。
それともそれ以外の何かが起こってしまうのだろうか」であった。

だが実際に作品から差し出されたものは、「主人公は施設長と『悪人は誰か』というような観念的な口論をする。
その結果、主人公の心に何かしらしこりのようなものが生まれるが、はっきりと明かされぬままに終わりをむかえる」
というものだ。

結末まで読みきって初めて俺は、筆者が描きたかったのは施設長との対話で生じる主人公の葛藤という、文学的な
たぐいの物語であったのかと気付いた。これは全くの予想外だった。物語の核としてフォーカスを当てられるで
あろうものは「主人公の障害者に対する思い」であって、「施設長との間に起こる何か」だとは考えもしなかったからだ。
意識は完全に主人公と障害者に向いていた。

それに気付いて再度読み返してみると、たしかに1/5の早い段階で主人公が施設長に対していくばくかの不快感を
抱いているところなどに、作品のベクトルを示そうとする意図が見受けられるのだが、実際に読み手の自分の目に
ついたものは、最初に書いたとおり障害者を主人公が買い受けるというショッキングな部分だった。初見時には、
主人公の不快描写は単に雰囲気を醸成するためだけのパーツにしか見えなかったのだ。これは主人公の目を通した
施設長の不快らしさが実感をともなって伝わってこなかったせいだと思われる。「障害者施設と医者」という設定の
インパクトに押しつぶされた格好だ。

容量制限が近いので話をまとめようと思ったのだが、大体言い切ってしまった。
あ、部分的なことだけどピンボールの比喩はニヤリとさせられたよ。久しぶりにいっぱい書いt


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