08/05/04 01:13:32
>>659-661
だらだらした文章でだらだらしたやりとりを読まされてもなあ……って感じ。
これのどこを楽しめばいいのかさっぱりわからん。
669:名無し物書き@推敲中?
08/05/04 01:35:04
>>668
はぁ……。近頃幾つか書いてみて、毎度のつまらなさに枕を濡らしております。
またいつか酷評をお願いします。
670:名無し物書き@推敲中?
08/05/04 01:40:11
俺の文章を読んだ女たちは
みんな股を濡らすぜ。
671:名無し物書き@推敲中?
08/05/04 01:50:45
瞼濡らすような文章書けよ
672:名無し物書き@推敲中?
08/05/04 03:18:42
>>665
そのシーンを「描く目的」をはっきりさせたほうがいいと思う。
要するに必然性ということなんだけど、授業中から始めるなら、
そこから始めなければならない理由みたいなものがあるはず。
学校が特殊であることを描きたいのか、クラスメートが特殊であることを描きたいのか
あるいは主人公が特殊であることを描きたいのか。
そういうものがなく、ただ日常的に、授業がだるいとか、どうでもいい会話とか、
弁当を食ったりと言う程度ではドラマ性を感じさせることはできない。
ドラマ性がないから退屈なんだと思う。
673:名無し物書き@推敲中?
08/05/04 03:24:47
>>664
セリフなんだよね?
基本的にセリフはなんでもありで完全に自由なので、セリフだけでは評価のしようがない。
全体の中の位置取りによるという意見に同意。
674:名無し物書き@推敲中?
08/05/04 07:13:54
>>2以下のテンプレが長ったらしく見えるので、1レスに納まるよう簡略化してみました。酷評お願いします。
■投稿する人へ
・誰でも投稿することができます。他者の著作物は投稿してはいけません。
基本的には小説を扱っていますが、論説文やエッセイなどもOKです。
・投稿が複数レスにわたる場合は、1/2 2/2 などのように、全体レス数がわかるようにしましょう。
・創作文芸板は32行、もしくは全角1024文字を超える投稿はできません。
3レス程度に納まらないような長文は、外部に晒してリンクを貼ったほうがいいでしょう。
・著者を騙って他人のウェブサイトの批評を依頼する輩がいます。
自サイト内の作品の批評を依頼する人はそのページ、もしくは自BBSに<2ちゃんにて批評依頼中>
と入れてください。クリックして見られる『隠し』でもかまいません。
・投稿が長期間スルーされてしまった場合は、再度お願いしてみるのもいいでしょう。
■批評する人へ
・誰でも批評することができます。基本的に投稿者を育てることを目的としたスレなので、
できるだけ良い所と悪い所を具体的に挙げて、投稿者が納得できる形で批評してあげてください。
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あなたの文章真面目にリライトします。第二稿。
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あなたの構成・主題を真面目に酷評します
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675:名無し物書き@推敲中?
08/05/04 07:29:52
別に長すぎるとは思わないが。まあpart1が立ってから六年だし、
携帯から見るユーザーが増えたから重いと思うのかもしれないけど。
しかしテンプレ短くしても読まん奴は読まんよ。
676:名無し物書き@推敲中?
08/05/04 09:27:51
お願いします。
<1/2>
あれには僕も驚いたね。
あれってのは2年程前のある朝のことなんだけどさ。僕はいつも
通りに6時30分のアラームで眼を覚ましたんだ。それでいつも通
りもう少し寝ようと思って、アラームを止めるために手を伸ばした。
そしたら指の先が何かふわふわしたものに触ったんだよ。僕は反射
的に指先に目をやった。そしてそいつを見た時に僕は冗談じゃなく
チビったね。えっ、ああ確かにチビったよ、それは認める。でも実
は驚きはそこじゃあ無いんだ。何とそこには1匹のタヌキがいたん
だよ。あれっ、君はあんまり驚かなかったかな?いやっ、チビった
はもう忘れてくれ、僕が話したいのはそこじゃあ無いんだ。うん、
パンツは直ぐに洗ったよ。いや僕がチビった話はもういいから、と
にかく僕は驚いたんだ。タヌキは僕の枕元にちょこんと行儀良く座
っていた。そしてだぜ、唖然としている僕に向かって何と日本語で
話し掛けてきたんだ。「おはようございます。僕はポン太、タヌキ
のポン太です」だったかな。僕はそこで再びチビったね。そして考
えたんだ。僕はきっと化かされているのだと。でもそれはやっぱり
ちょっとおかしいよね。だってタヌキはそこにいるんだもの。
677:名無し物書き@推敲中?
08/05/04 09:30:59
<2/2>
それで僕はまた考えたんだ。僕はこのポン太とかいうタヌキに馬鹿
にされているのだと。そう思うと僕はひどく腹が立って来たよ。だ
って僕はタヌキのポン太から二度寝の楽しみを奪われる筋合いなん
て少しも持っていないはずだからね。僕はその朝まではずっとタヌ
キに優しい男だったんだぜ。嘘じゃない。小さな頃にカチカチ山を
聞かされた時だって全く憤慨したもんさ。ウサギだって同じくらい
酷いじゃないっかてね。それぐらいだから、僕は確かにタヌキに優
しい男であったと断言できるね。少なくともウサギに対してよりは
優しかったはずさ。でも僕はその朝にはこりゃあ見方を変えなきゃ
いけないと思ったよ。僕は憤慨しながら言った。「てめぇタヌキ汁
にするぞ!」ってさ。それを聞いたポン太は意外にもきょとんとし
ていたね。後で知ったのだけど、ポン太はまだほんの子どものタヌ
キだったのさ。だからタヌキ汁イコールタヌキの汁イコールカチカ
チ山の定理を知らなかったらしいね。だもんで僕の導いたタヌキ汁
にするぞイコールタヌキは恐怖するの方程式もあいつには通用しな
かった。それで僕はそれ以上何も言えなくなっちゃってさ。しばら
く僕たちは眼をぱちくりさせて見合っていたんだ。
未完です。多分涙物。
678:名無し物書き@推敲中?
08/05/04 10:23:35
>>676-677
あんまり恥ずかしいのは投稿しないでください。
考えなしに本気も出さずにだらだらっと書いたものだから恥ずかしくないもんね、とでも
思いながら投稿したもののように見受けられますが、ちょっとでも書ける人ならば
だらだらしたってこんなもの書きません。
こんなの書いててよくもテンション上がるものですね。
679:名無し物書き@推敲中?
08/05/04 10:31:17
酷評お願いします
五月の頭、ゴールデンウイークの只中とは思えないほど暑い夜。
少年は母校の中学の隣にある、一ノ割公園のベンチの一つに深々と体を預けて、頭上に茂った枝葉を眺めていた。一ヶ月前に
咲いていた日本人の大好きな薄桃色の花は、今は生命力あふれる緑の葉にとって変わられている。
黒のジャージ上下に身を包んだ、茶髪を肩に垂らした目のぱっちりした現代風の高校生、石海翔太は、ポケットの
中のタバコを取り出し火をつけると、正面に見える武里中学校の体育館に視線を投げた。窓から暖かい橙色の光が漏れている。
(さっさと終わんねーかな)
舌打ちをしながら、無人の公園に煙を吐く。連休中も厳しい部活動にささげる年下のセックスフレンドに、翔太は軽い苛立ちを覚えた。
基本的には生真面目で扱いやすいのだが、時々融通が利かなくなるのが彼女の難点だった。
(部活ねえ)
特にスポーツ好きではないが、オタクくさい文化部に入るのだけは避けたかった中学生時分の翔太が入部したのは、野球部だった。
弱小なので適度にぬるく、その割に対外イメージがいい。その戦略が功を奏し、三回女子に言い寄られた戦績もある。今思えば、
自分は昔から打算で動く癖があった。夜道の護衛をこうして快く引き受けているのも、ついでに一発くらいやらせてくれるだろうという
期待を持っているからだ。
しかし、関東大会出場経験を持つバレー部の練習は相当ハードなはずだ。彼女はうずうずしてるこの一物をくわえ込んでくれるのだろうか。
場所なんてどこでも、それこそこの公園でも構いはしないが、そもそも行為を拒否されたらどうにもならない。
翔太はストラップがいくつもぶら下がった携帯電話を取り出すと、保険のために別の女とのアポイントメントを取り付け始めた。
680:名無し物書き@推敲中?
08/05/04 10:35:22
>>676-677
まだ導入部みたいだから面白いとも面白くないとも言えないけど、続きは気になった。とりあえず最後まで書いてみたら?
チビったとこにこだわった部分はちょっと笑った。こちらからは見えない、作中の聞き手のそらとぼけた様子が思い浮かんだ。
文章はちょっとまわりくどいかな。おしゃべり男を表現したいのかもしれないけど。
681:名無し物書き@推敲中?
08/05/04 11:45:01
>>672
そうですね、確かにドラマ性が無い!
実はこの後にキーパーソンの友人が出て来て、3人で仲良く家出を
するっていう有り触れた展開になるんですが、ちょい冗長過ぎますかね?
自分の文章って自分で読んでても引き込まれないんですよね……
物書く人ってすご過ぎ
682:名無し物書き@推敲中?
08/05/04 13:34:46
「ほんと男子ってバカなんだから。」
「それは聞き捨てならんな。」「なんですってえ!?」
「確かに男はバカだ、それは認める。しかし、女は『びっくりするほど』バカだ。だがそれを隠すのもまた『びっくりするほど』うまく、巧みだ。」
「…。そんなこと、ないもん。」
二人のファーストキスは、その約二十秒後に訪れた。お前ら小学3年生だろませてんな。
683:名無し物書き@推敲中?
08/05/04 13:38:43
URLリンク(romance11.blog120.fc2.com)
ブログで小説を書いています。酷評お願いします。
684:名無し物書き@推敲中?
08/05/04 13:51:05
>>683
>>2-4
685:名無し物書き@推敲中?
08/05/04 16:19:44
>>679
神視点の悪い例だね。
初心者が神視点を使うとナレーションのように説明の羅列で終わってしまう。
少年と石井は同一人物なんだよね?
なら最初から固有名詞で書くべき。
客観描写がないので夜だというのに夜らしく見えない。
まず必然性がないなら神視点を止めることだね。
書きたいシーンがあって、それが人物視点では書けない場合にのみ神視点を
選ぶくらいで丁度いい。
少年は~とか男が~と始まるとそれだけで初心者っぽく見えるから
686:名無し物書き@推敲中?
08/05/04 16:30:19
>>681
冗長というか、投稿したシーンになんの意味もないってこと。
家出するのに、数学の授業とか弁当を食うとかはストーリーに関係しない
いわば不要なシーンで、登場人物も凡庸で誰が誰だかわからない。
つまりキャラが立っていないということ。
登場人物の特徴的な部分、特殊能力みたいなものを紹介する為に
学校から始めるならば、授業中に喧嘩を始めるとか、
部活でなにか能力を発揮しているとか、昼休みに演説を始めるとか
料理オタクで弁当を自分でつくってきて、その解説を始めるとか
なにかあるはず。
そういう部分もなく、特徴のないどこにでもいそうなキャラを集めても
ドラマにはならない。
687:名無し物書き@推敲中?
08/05/04 17:45:21
>>686
ありがとうございます。そうですね、彼女たちの特徴を書こうとす
るなら「普通の」で間に合っちゃいそうですからね。そういう、巧
く日常の退屈さを表現するのにも、何か「ドラマティックな普通さ」
がなければつまらないのかな、とは1人合点ですが。
引込まれるような文章をたくさん読みたいと、強く思います。
688:名無し物書き@推敲中?
08/05/04 20:46:29
>>686,>>687
横だが、
そういう点でいうと、綿矢りさの『蹴りたい背中』の冒頭は好例だよ。
同じく授業中の風景を描いているが、描写のかさなりとともに、「私」と「にな川」の
人物像、ポジションが、くっきりと浮かびあがってくる。
689:名無し物書き@推敲中?
08/05/04 21:17:52
>>678
すいません。読み直したら己は劇団ひとりかと思いました。
>>680
ありがとうございます。多分小説としては楽しめるものにならなさ
そうなんで、脳内で楽しんでおきます。失礼しました
690:名無し物書き@推敲中?
08/05/04 21:21:05
しねあやそんなにおれらがほかのおんなとくっつくのがいやなのか
691:名無し物書き@推敲中?
08/05/04 22:41:25
>>688
綿矢リサですか。インストールは一応読んだのですが、印象強かったですね。実を言うと
上の文章もインストールのようなノリで書いていこうとしたのです
が……。蹴りたい背中は未読なので、その内には読みたいと思います。
それと下にもう1つ冒頭のみを貼ります。ストーリーにはほぼ触れ
ませんが、冒頭として無しでは無いかを批評して頂けたら有難いです。
692:名無し物書き@推敲中?
08/05/04 22:45:34
お願いします。
ガムシロップの陽炎が、柔らかなアスファルトから立ち上ぼる。
ガードレールや走る車や早足に歩く人々は、無抵抗にその形を歪め
られ、ゆらりゆらりと灰色の上を漂う。高層ビルを形成する何百枚
ものガラスは、そこに施された加工にも勝ってかなりの光量を反射
させている。今日はまたいつに無く暑くなったな。僕は歩みを止め、
ハンケチで顔の汗を拭きながら都市の真夏を眺めた。その様子は見
ているだけで朦朧としてくるようだ。営業の仕事も一段落ついたし
そこらの公園で一休みしようか。僕はそう思い、近くの公園へと足
を運んだ。
広葉樹の多く植えられた公園には、僕と同じ外回りのサラリーマ
ンや、若いカップルや、カードゲームで遊ぶ小学生やらの姿がちら
ほらと見られた。ただ騒がしいだけの蝉たちの声は、僕が木陰に入
った途端に夏の一興へと音色を変えた。僕はまだ塗装の新しいベン
チに腰を下ろし、ふうと息をつく。さわっと風が通り過ぎ、スーツ
やワイシャツの下でじとりと汗ばんだ肌に心地よい。公園の中央で
勢い良く噴水が上がり、僕は惚けた気持ちでそれを眺めた。噴水は
しばらくの間きらめき続け、やがて徐々に勢いを弱めて元の孔へと
消えていった。僕はぼうっとした頭のまま樹の影に視線を落とした。
影は外界との境界を色濃く引き、僕を守ってくれている。影の中で
は、涼やかな匂いと蝉たちの声が夏特有の静寂を意識させる。僕は、
この静けさをとても良く知っている。その凝縮された夏に喚起され、
僕は年々色あせていく幼い記憶を、少しの間紐解いてみることにした。
693:名無し物書き@推敲中?
08/05/04 23:19:24
>>692
文章が下手だなあ。
初心者ほど独りよがりの表現に凝る癖があって、それが続くととてつもなく
下手に見えるから。
例えば冒頭だけど
>ガムシロップの陽炎が、柔らかなアスファルトから立ち上ぼる。
>ガードレールや走る車や早足に歩く人々は、無抵抗にその形を歪め
>られ、ゆらりゆらりと灰色の上を漂う。
これって、
『アイスティーに落としたガムシロップのように、陽炎が立ちのぼっている』
という意味だよね?
真夏だから、アスファルトも熱せられて柔らかくなっている。
陽炎ごしに、街の風景が揺らめいて見えた、ということだと思うんだけど、
原文だと、視点が曖昧で何がなんだかわからないよ。
人物視点の場合は、風景描写も人物の心理を投影しているので、その人物が
使わないような、語彙や比喩は使わないこと。
そういう部分に凝るよりは、例えば「公園の描写」を具体的に詰めていくべき。
記号として並べるのではなく、もう少し具体的にね。
サラリーマンの服装や、それに対する主人公の感想とか。
公園と言ってもいろいろあるから、読者に分かるようにかかないと。
694:名無し物書き@推敲中?
08/05/05 01:33:05
>>692
これは駄目な見本のようだわな。
比喩とか修辞は、それをすることにより、よりわかりやすく伝えるためにする。
しかし投稿文では、わかりにくくさせている効果しかなく、つまりはしないほうが
よい。
描写もそうで、伝える(表現する)ために描写をするのだから、ぐだぐだと書い
て印象不鮮明になるのならばしないほうがよい。
冒頭の段落は、つまりは「暑い」ということしか言っていないのだから、これな
らばいっそこと「うだるように暑かった」のひと言で済ませたほうがなんぼかま
しだ。
さらにいえば「営業の人間が公園でひと休みをする」というのは、あまりにステ
ロタイプにすぎて、つまりはTVドラマやコントなどで安易に使われる設定だから、
こういうふうに話をもってこられると、作者は営業の仕事の経験なんかないん
じゃないかと勘繰りたくもなる。
頭の中でこねくって作っただけの代物のように見えるということなんだけどね。
もうすこし、自分の目で見た(感じた)ものを素直にスケッチするつもりで書いた
らいいんじゃないか。
695:1/3
08/05/05 02:51:41
酷評よろしくお願いします
自分の軽率な行動をこれほど後悔したことはない。ちょっとした好奇心
で踏み込んだその場所は、明らかに外界のそれとは異なった空気を漂わせ
ていた。そこは派手な色の装飾で飾られた文庫本よりふた周りほど大きな
薄いプラスチックのケースと、そのケースが並べられた地味な色の棚が3
列ほどあり、壁にはこれまた派手な色のポスターが隙間無く張られている。
天井の真新しい蛍光灯の光がプラスチックのケースに当たり、鈍く光を反射
して汚いタイルの床を艶めかしく照らす。
その上を、数人の男たちが何かを品定めするようにウロウロと動き回って
いた。
俺はその異様な光景を見て、今すぐその場から逃げ出したい衝動に駆ら
れた。だが引き返すことはできないことを本能が悟る。そこに足を踏み入
れた瞬間から、目には見えずとも既に戦いは始まっていたのだ。
696:名無し物書き@推敲中?
08/05/05 03:01:00
目が合うことはなくても、互いが互いを意識し合い、指先一つの動きでさ
え気取られ、1㎜の油断でさえ死に繋がるのがわかる。そのプレッシャー
がこの場所に満ち、黒く汚い底無し沼ようになってここに来たものを捕ら
えて離さなかった。俺はきびすを返して元来た道を帰ろうとしたが帰ろう
とすればするほど、ズルズルと深みへはまっていくのがわかった。戻れど
死、進めど死の底無し沼。だが戻れば死だけでは済まない。それは死より
も屈辱的な敗北、戦わずして逃げたことは俺の雄としてのプライドの崩壊
を意味している。俺は震える手を握りしめ、進むことにした。 一歩進む度に空の胃が裏返るような感覚に何度か襲われ、その度に胃液
が喉の辺りまで逆流したのか、口の中が少し酸っぱく感じる。俺は自分の
予想以上の脆弱さに情けなくなり、自虐的な笑顔がこぼれるのを止めるこ
とができなかった。
(やめろ…落ち着け…笑顔をすぐやめるんだ)
心の中で何度も自分に言い聞かす。こんな場所でニヤニヤ笑っているのを
他の奴らに見られると気味悪がられてしまう。
697:名無し物書き@推敲中?
08/05/05 03:05:39
必要以上に警戒されるのは良いことではない。あくまで風景の一部のよう
に、印象に残るかのこらないかのギリギリのラインを保ちながら移動しな
ければいけない。
そこでふと、ひとつのプラスチックケースに目を奪われた。これこそ俺
が長年探し続けていた物だった。すぐにプラスチックケースを手に取りま
じまじと眺める。その時、俺の傍らを音もなく影のように、1人の男が通
り抜けた。
(しまった…)
目当ての物が見つかって浮かれていた、周囲の警戒を怠っていた。体の中
から沸き上がる後悔と自分への怒り、そして諦め。
(もしかしたら俺の趣味がバレたかもしれない…)
もしそうだとしたらもうここにはいられない。俺は敗北を受け入れ逃げ出
した。
「ありがとーございましたー」
店員の無機質な声が俺をあざ笑うように店内に響いた。
店の外へ出ると、もうすでに辺りは暗くなっていた。ゆっくりと深呼吸
をし、呼吸を整える。
「やっぱりAV買うの恥ずかしいよ…」
足下には店内からの明かりでぼんやりと情けない影が作られていた。
698:名無し物書き@推敲中?
08/05/05 03:08:32
>>692はそれほど酷くは無いと思うよ。
確かにおかしなところは多いけど。
692はただ、
>ガムシロップの陽炎が~
の部分が物凄く拙くって、これで強烈に下手な印象を残しているだけに過ぎないと思う。
まぁそれだけ冒頭、特に出だしの部分は重要って事なんだろうけど、今のところはこれさえ直せば、「ちょっと下手な人」という評価で良いと思う。
699:名無し物書き@推敲中?
08/05/05 03:08:45
やっぱり段落の行頭一文字空けれてない…
俺の携帯じゃ空けれないみたいです。すいません
700:名無し物書き@推敲中?
08/05/05 03:09:41
>>698
「出だしの一文」ね。
ゴメン
701:名無し物書き@推敲中?
08/05/05 03:29:23
半角じゃなくて全角のスペースは書けないの?
半角スペースだと消されるよ。
まあ、どうしてもアレなら_とか ̄で代用する手もあるよ。
702:名無し物書き@推敲中?
08/05/05 03:33:54
>>701
そなのか
今度からそうしてみます
703:名無し物書き@推敲中?
08/05/05 04:01:00
>>695-697
初心者にありがちな情報隠し、設定隠しで失敗した例。
AV屋ということをオチにする為に、舞台となる場所の描写ができずに
意味のない心理描写で埋めている感じ。オチとしても弱いしね。
これなら最初からAV屋であることを全面に出して、店の様子や
客の様子、商品を選ぶ主人公の心理を描写していったほうが、何倍も
おもしろくなると思う。
704:名無し物書き@推敲中?
08/05/05 04:42:27
>>703に同意だな
良くわからな過ぎて引き込まれない
まぁ、文量見て短かったから最後まで読んだけどさ
705:名無し物書き@推敲中?
08/05/05 07:39:57
>>693>>694>>698
丁寧な批評ありがとうございます。
>693
確かに(とは言われて思うのですが)、あ
んまり拙い表現ばかりですね。下手さが露呈するばかりのようです。赤面しております。
>>694
「ガムシロップのような」なら、読取れないですかね?「ねっとり
と纏りつくような」のほうがまだしも良いかな?
ステレオタイプは言われた通りです。安易過ぎましたね。きっと使
われ始めた当時は画期的だったのでしょうね。自分は営業をしたこ
とは無いというのもその通りです。もっと観察や、自分自身の日常
体験などを深めていかないと絶対に改善しないと実感しました。
>>698
やったーちょっと下手になった!!いえすいません、読んで頂きありがとうございました。
ここ2、3日で自分の文章の酷さを実感できました。すごく勉強に
なりました。レス数伸ばしまくまってすいませんでした。そして本
当にありがとうございましたm(_ _)m
706:名無し物書き@推敲中?
08/05/05 09:33:25
私も>>703に一票。
隠さずに戦えといいたい。
707:名無し物書き@推敲中?
08/05/05 09:36:42
>>706
いや、お前の感想はなんかちがう
708:>>695-697
08/05/05 11:03:07
酷評ありがとうございました
みんなの意見を生かして次は頑張るぜあ
709:名無し物書き@推敲中?
08/05/05 13:26:06
ご臨終です。
チン! 金一つ。
710:名無し物書き@推敲中?
08/05/05 14:14:37
俺ね、今体鍛えてるわけ。ボディービルダーに憧れてるんだ。でさ、当然筋肉の発達を促すためにプロテインも飲んでるんだけど
屁が尋常じゃないほど臭くなったんだよね。卵が腐ったようなにおいがするんだ。
プロテイン飲んで筋トレしてる奴なら分かると思うけどマジで劇臭なわけ。
で、ある日通勤列車で急に屁をこきたくなってそっとすかしたら案の定ものすごい臭いがたちこめたわけよ。
俺ばれないようになにくわぬ顔で目ぇ瞑ってたのね、そしたら後ろの人が「硫化水素だ!!硫化水素の臭いがする!テロだ!!」って騒ぎ出して満員電車の中もう大パニック。
電車が急停止して自動ドアが開いてみんな大慌てで電車から出て行くわけ。
そんな事態になってもう「あ、それ俺の屁です」とか言えないじゃん?みんなパニックになってるし俺ももうパニックになっちゃってその場で具合が悪くなって倒れるふりしたわけ。
そしたら正義感が強そうな兄ちゃんが「大丈夫ですか!!?」とかよってくるわけ。命知らずな奴もいたもんだ、皆が自分のことしか考えてない中で兄ちゃんは必死で倒れたフリをしてる俺を介抱してくれた。
俺言ったんだ。「馬鹿やろう!何で逃げないんだ…俺のことは構わず早く逃げ…グフゥ…!」
そしたら兄ちゃんが言ったんだ「人には自分の命に代えてでもやらなきゃいけないときがあるんです!!」
俺ははっとしたね。
自分が死ぬかもしれないのに人を助けようとする勇気、今の時代に一番欠けている物だと思う。それをあの兄ちゃんは見せてくれた。
この世の中もまだまだ捨てたもんじゃないな、なんて思った。
「俺の屁でこんなんなっちゃったんです」なんて死んでもいえなかった。
711:名無し物書き@推敲中?
08/05/05 14:30:48
酷評お願いします。
URLリンク(www6.atwiki.jp)
712:名無し物書き@推敲中?
08/05/05 16:10:13
>>710
下らない
だがセンスが良い
713:名無し物書き@推敲中?
08/05/05 16:48:55
>>710
これどっかのコピペ?
悔しいけど笑ってしまった
714:名無し物書き@推敲中?
08/05/05 17:01:50
>>695
ラノベに多い特徴だけど指示語多いよね
外界の「それ」とか今すぐ「その場」からとか
もっと指示語を使わないよう意識したら?
特に最初の「外界のそれとは~」って部分
明らかに「外界とは~」でもいいでしょ
個性なのか知らんがムダに文章を長くするなよ
715:名無し物書き@推敲中?
08/05/05 18:52:28
>>710
起承転結もあって上手くまとまってると思う。
流れもいい。
716:名無し物書き@推敲中?
08/05/05 18:54:32
>>711
神視点の説明調で描写がない。
舞台となっている場所・時代も雰囲気もわからないし、部屋の様子もわからない。
人物の固有名詞を出すのが遅く、読むほうはキャラを区別できない。
その後に、神視点で人物の説明がずるずる続く展開は苦しい。
そういうのは、人物を描写することでわからせるべきで、安易に説明するのはどうかと。
神視点でかきちらしても上達は見込めないので、人物視点で書けるように
努力したほうがいいよ。
717:1/3
08/05/05 19:03:37
お願いします。
自称夢の案内人であるらしい、しゃべる三毛猫の犬山さんから、世界を変えるスイッチ
を受け取った目覚めの朝、ぼくの右手は四角いスイッチの箱を握っていた。
机にスイッチを置き、対峙することはや十分。四角い箱の上にまあるい円のボタンがあ
るスイッチは、その真っ黒な姿を射し込む陽射しに反射させている。
犬山さんは、夢の中「このスイッチには世界を変える力があるんだ。押したら最後、
君の周りの世界は様変わりしてしまうよ。にゃー」と言った。
何と無責任な発言なのだろう。目覚めてまだ十分ほどしかたっていないのに、ぼくは心
底腹が立った。そんな言い方をされたら、押したくなるのが心情ってものだ。
でも、このスイッチには世界を変える力があるらしい。犬山さんの言葉はどこまで本当か
は分からないけれど、その一言が、ぼくからボタンを押す勇気を確実に奪っていたのだった。
718:2/3
08/05/05 19:04:18
押すべきか、押さざるベきか。悩み続けること更に二十分。ぼくは覚悟を決めた。
押す。押すのだ。押して世界を変えてやる。
思えば、何も取り柄もないぼくにとって、この世界は単調過ぎたような気がする。変わ
らない毎日。同じような朝。ぼくは変化がほしいのに。今までに何度も世界はぼくの想い
を無視してきたのだ。
もっと刺激を! 変化をもたらす事件を!
ぼくは願いを込めて、震える指先、真っ黒なスイッチのボタンを押した。
と、突然世界が揺れ始めた。椅子に座っていたぼくは、激しい揺れに簡単に宙ヘと投げ
出されてしまった。
奇声と共に、床に激突する。顎が非常に痛い。何とか痛みに堪えながら机の下に潜り込
んだぼくだったけれど、揺れはなかなか収まらなかった。
そんな世界を見つめながら、ぼくは内側から込み上げる期待に震えていた。
719:3/3
08/05/05 19:04:58
世界が変わる。ぼくが変える。変えている。その絶対的な力を行使しているという事実
は、ぼくを強く酔わせていたのだ。
ほどなくして揺れが収まる。世界が再び停滞する。ぼくは震える膝を叩いて何とか立ち
上がると、部屋の中央に向かい、そこに立ち止まった。
瞬間、部屋を囲む四方の壁がぼくの反対側に倒れた。天井は高く、どこか遠くに吹き飛
んで行ってしまった。辺りには、暗い、いつもの夢の空間が広がっていた。
「やあ、また世界は変わったみたいだね。にゃー」
その暗闇の中に一人佇む犬山さんがいつものように話しかけてきた。ぼくは恥ずかしな
がら、もう何度目かの礼をした。
(おわり)
720:名無し物書き@推敲中?
08/05/05 19:38:34
次の方ドーゾ
721:1/3
08/05/05 20:58:40
お願いします
目覚めるとへそから、赤い糸が出ていた。俺は煙草を咥えて、
百円ライターで火をつけた。紫煙で澱んだ視界に煙草のパッケージが映る。
七つの星が鈍く輝いていた。
このへその赤い糸はいわゆる『運命の赤い糸』というやつなのだろうか。
おれのへそから出た赤い糸はやにで黄ばんだ俺の部屋を出て
ほこりの積もった階段を下におり、表札の傾いた玄関から外に出ていた。
この糸を辿っていけば運命の恋人に巡り会えるかもしれない。
腹が減ったのでこんがりと焼けたトーストにマヨネーズを塗りハムを載せ、
レタスを載せ、その更に上に目玉焼きを載せたものを齧り付きながら、
挽きたてのコーヒーを飲んだ。
腹の膨れた俺は二度寢しようとリビングを出て、階段に足を踏みかけたが
スエットから出ている赤い糸に気が付いた。大事なことを忘れる所だった。
俺と相性がぴったりの女性が待っているのだ。
722:2/3
08/05/05 21:01:24
俺は玄関を出て、赤い糸を手繰り寄せながら歩いていった。
住んでいる町の中心部の団地から二時間ほど歩いただろうか。
俺は両脇を柿畑に挟まれた道を歩いていた。山の木々の緑や柿の
オレンジが視界を突き刺し、俺は少し顔を歪める。
普段デジタルの画面をスクロールしている俺にとって、
天然の色彩は圧倒的でどこか威圧的だ。
牛の鳴き声がし糞尿の匂いが鼻につくので、前方右手を眺めると
民家の手前に牛舎があり、たくさんの牛が口を蠢かしている。
赤い糸は民家の方へ向かっている。俺は少し興奮しながら民家を目指す。
たどり着くと「どうしたんや。その赤い糸」と作業していたおっさんが
話しかけてくる。俺は事の経緯を説明し、年頃の女性はいないか尋ねる。
「それにしては格好がフランクやな」おっさんは糞で汚れた顔をしかめる。
確かに俺は上下にスウェット、しかも下のズボンには
目玉焼きのシミまで付いている。髪だって寝癖だらけだ。
723:3/3
08/05/05 21:02:51
俺は謝罪をしつつも、赤い糸を引っ張る。確かな手ごたえを感じ、
視線を向けるとその先には年頃の女性などどこにもいなく、
一番はしたなく口を動かしている乳牛の乳首に赤い糸は
念入りに巻きつけられていた。
おっさんは「ふんっ」と鼻を鳴らし、持っていた鋏で赤い糸を
ちょん切りながら「プロポーズの時にはスーツに花束やろが。
常識のない奴にうちの花子はやれん」とのたまった。
釈然としないままとぼとぼ自分の家にたどり着いた俺は、
空腹を感じたので料理を作ることにした。今日の昼飯は牛丼にするか。
724:名無し物書き@推敲中?
08/05/05 23:10:30
それはそれでいいんだけどもさ
俺のひたいの千昌夫ぶぶんから白髪がぴろんと生えてきやがってな。
べつだん何処にもつながっとらんが…まーこのー。単なる娯楽であってほしいね。おんなへんに呉か。
誤といい、呉も呉でなにくれ←やのうワハハ。ベイドッグ。
725:名無し物書き@推敲中?
08/05/05 23:13:14
単にベイドックの誤術であって
ワンコロとゆいたいわけでもない
726:名無し物書き@推敲中?
08/05/05 23:18:07
俺は女の家に赴いた。バカオヤジが泣き喚いているが無視して軽く小指で吹っ飛ばす。「いくぞ。」「はい。」
家から出るなり、俺は女に膝カックンをされた。怒った俺は、みずしませんせいのなんだったかのよーに
片肩に女をのっけてのっしのっしと歩き出したのである。なで肩、169&158cm、37歳なのに紅いリボンふたつ等など、
無理がありまくりなのだが無理でしか構成されてないと何故かそれでいいよーなきになってしまう日本人のかなしさ
あさはかさ。なので俺らはうけいれられざるおえなかつたのであった。さかしまに、くゎんこくじんゎくゎんこくにかへつていつた。
どんと晴れ。ぃゃ…DONEと晴れ。
727:名無し物書き@推敲中?
08/05/05 23:19:08
ちなみにやまだたろー&さちこでゎない。あぶさんのどなたかだな。
728:名無し物書き@推敲中?
08/05/05 23:27:00
ム。誤述。今宵の残徹権はひとあじちがうぞ。
729:名無し物書き@推敲中?
08/05/05 23:29:29
たとえばだな。
ルパン三世は高倉健の台頭と同時期なんだが…まあ おまえらにはもちろん両者を結びつける想像力は無い。
参考までに、素顔の健さんは お喋り。髪型のうんちくトリビアは知ってるやつがいまんとこおおかろうからしょうりゃく。
730:ののの ◆aBV29DJ2H2
08/05/05 23:31:20
>>721-723
こまった。これはうまい。無駄なようでいて無駄な描写がひとつもない。
よいショートショートだ。
731:名無し物書き@推敲中?
08/05/05 23:32:20
華麗にMZ>>731ゲット。
732:名無し物書き@推敲中?
08/05/05 23:33:02
秋田大学と九州大学に配慮してMZにしました。
733:名無し物書き@推敲中?
08/05/05 23:40:45
大日本帝国軍の腐臭々々にジャジジュジェジョパニーズがうじゃうじゃ顔を出してたら
何かが吹っ飛ぶよな。ちなみにマオ先生がアメ公に「まずねえ。8割の力を出した航空機を作れ。んでもって
日本が全力を出したなと判断したら10割のを作れ。それから、エンジンの造りは出来る限り雑に作れ。」
と、教唆した確度が生じている。なぜ雑に作るか。これヒント抜きでわかったら既に経営者のセンスあんわ。だが
今日は教えないのである。
734:名無し物書き@推敲中?
08/05/05 23:54:43
エドガー・スノー、ロバート”オッピー”オッペンハイマー、中国乃至共産主義に魅せられたアメ公は昔も今も少なくない。
マリリンモンローなんざ魅せられたどころか、華麗なるハニートリッパー。籠絡プレジデント。それはさておいてだ。
エドちゃんがマオせんせいとアメ中枢を連絡し(アメの部分的には秘密裏に
その返礼としてオッピーが原子爆弾の機密おアカの国のかたがたにおおくりする
仁義ある冷戦構造。CIA立協賛共産国家キューバ。
735:名無し物書き@推敲中?
08/05/05 23:57:03
それほどまでに「神国」つー大看板はさまざまなくににカッティーンとハマちゃんさしたんだわな。だから頭はたかれんねん。
736:名無し物書き@推敲中?
08/05/05 23:58:17
だから諸君もヘルメットを被ってから神の国を名乗ることである。俺は結構そうしている。
かつ、アカである。いえい。である。
737:名無し物書き@推敲中?
08/05/06 00:07:53
お。日付が変わった。ではヒントを。
「日本では対照的に、『求道的に技を極めた職人気質の師匠とその弟子による徒弟制度』で技術を伝承するのが
伝統であり好みであった。または、心の根っこに於いては、ある。おやっさん。しかし、それはマスプロダクツに
そぐわない。」
…ええっと。何を書こうと思ったんだっけ。ああそう。
ひょっとしたら南京大虐殺すら演出してくださったマオせんせいだが、おいさらばえての江青女史はいかんかったな。
ミニ江青女史は今でも日本にかなり居る。ミニと言い乍らミニスカートが大の嫌い。まあ髪が短い女が居たら
「あ。文化大革命。」と思っておけ。心の中でだぞ。約束だぞ。そして約束はそこそこ守るためにある。
738:名無し物書き@推敲中?
08/05/06 00:24:14
>>721-723
1レス目の721良いねぇ。雰囲気出てる。でも家の中から表札の説明するもんだから俺はどう移動してるのか混乱した。
赤い糸はへその緒とかけた何かなんかなとか考えたが、牛か。
もうちょっと気の利いたオチにしてくれるか、さもなくば2レス目をもうちょっと頑張って欲しかった。
柿の色がどうとか牛舎や民家がどことかのあたりが手抜きにみえる。このへんぎこちないせいで
ちょっと冷めてしまった。雰囲気楽しめてたらオチにいくらか不満あっても読後感は良かったはずだった。
739:名無し物書き@推敲中?
08/05/06 00:27:28
まあなあ。
俺もう安心しきってるから
あんまし恋物語にほんきになれへんねん。こうして倦怠期の扉が開くのだな。そうそう、そういえば、こないだn速+で
「妻だと思うから相克する。愛人だと思い込め~詠み人知らず~」っつーのがあったな。誰だか知らんがうまいこと
書くよなア。誰だか知らんが。
740:名無し物書き@推敲中?
08/05/06 00:36:52
彼女がグラジオラスを胸につけてきた。
俺はその花言葉を調べない。
色々あるからだ。それで翻弄されては堪らない。そういうことである。ただ、その色と形を楽しむ。そほつといたつら
しようと思って触ろうとしたら「ぺしん。」とはたかれた。
ご機嫌は芳しくないようである。「どうしたんだい。」『どったの。』とも、『~、仔猫ちゃん。』ともしない処でこちらの
スタンスを表明。これで彼女のトランスフォームがまた変化する。
面倒臭い、だと?
あのなお前。
女は、かあちゃんじゃ、ないよ。
741:名無し物書き@推敲中?
08/05/06 00:42:16
『一寸待て。ってことは何かい、不採用だった二つだと激怒に着火するから回避したってことは、結局は、
あんた女の手の平ってことなのかい。』
おお鋭いねあんた。流石世の中は広い、俺以外にも女と付き合ったことがある男が居るようである。だが
安心しろ。
その為に、理学がある。
理学を開拓する能力だけは、女に無い。理系に女が居るだろうって?DNAの貢献者に女が居るだろうって?
まあなあ。不思議と、科学者の女にゃ、美人が居る。
742:名無し物書き@推敲中?
08/05/06 00:48:40
あ。
処女は別だよんさま。
たぶん。だが、科学と結婚するだなんて、そこまで宇宙に逆らわなくてもいいよーなきもするだな俺は。
かつ、
処女でも別じゃないばあいも十二分にありえまする。まあ
史家が詐欺師なのか、詐欺師が史家なのか。女が田各。情念の書き手はともかく、ロジックを操るアガサクリスティ
以来の女作家は 総じてギワクノマナグで眺めとけ。どっかで必ず チートをかましてる。
743:名無し物書き@推敲中?
08/05/06 00:57:24
「あんまり女のひみつを世間にばらさないで。」
「学研に『女のひみつ』ってあったら 凄かったのにな。」
「今からでもちゃんすはあります。」
「あ、…はい。だそうです、学習研究社さん。」
「話を戻します。ばらしちゃだめあるよ。」
「なぜだ。」
「世界が変わってしまうから。」
「あー。それは、つまり、あれだな。ダチョウ倶楽部というわけだ。」
「それにはこたえれません」
「あーはいはい。すべてみなりょうかい。ではしゅくしゅくと。」
「ばかもの。おおばかもの。」
「はいはい。」
いっておくけど。ものすごいかずのひとびとをまきこむことをわすれないで。
そう言ってかききえた女の幻を追って ミャンマーのサイクロン犠牲者数一万人の報が流れた。
2008年。いよいよポールシフト本格胎動である。
744:名無し物書き@推敲中?
08/05/06 01:08:08
裏はとれてない未確認情報だが
ミャンマーで秒速190mの風が吹いたと報告があった。
諸君、覚悟はいいかね。これは、まさにいまの 地球で起きていることだ。俺は、備える。
745:名無し物書き@推敲中?
08/05/06 01:18:39
悪い。190km/hだった。およそ50m/s。
正直に書くが
原爆の開発に携わった科学者の中には、原爆実験機「トリニティ」の爆発を見て「なんだ、こんなもんか。」との
感想を漏らしたやつも居る。確かテラーという名前だったと記憶してるが最近シラードばかり頭にあったからな。
二文字に棒だ。そいつは大気の酸素が全部燃えるという誤予測を立てていた。
だがそういうオッサンが、「集団の動揺を抑える効能も有する」こと も 忘れ
ま、これについては俺がどうこう言える立場に無い。ともあれ、まあなんだその、しっかりしろよ、俺含め。うん。
出来る限り日常を維持しようとする姿勢こそが、非日常を切り抜ける手段だと考える。
746:名無し物書き@推敲中?
08/05/06 01:21:36
こんなもんで懊悩は解消加減っすよね、宮台先生!。
747:名無し物書き@推敲中?
08/05/06 09:29:02
ただ今の酷評待ち投稿文は
>>717-719
>>721-723
です。
酷評人さんよろしくどうぞ。
748:名無し物書き@推敲中?
08/05/06 09:46:08
スーツに花束が常識って意味不明。
749:名無し物書き@推敲中?
08/05/06 12:33:16
>>717-719
一言で言うと独りよがり。
>自称夢の案内人であるらしい、しゃべる三毛猫の犬山さんから、
冒頭から???が並ぶわけだけど、「夢の案内人」とは何なのかまったくわからないし、
「あるらしい」という件も意味不明。
日本語としては、真実かどうかはわからないが『○○と自称するなになにさん』という風になるはず。
ストーリー上、しゃべる猫である必然性がないし、猫なのに「犬山」と言う名前の付け方も
おもしろくもないし、特別な効果も出ていないと思う。むしろ「タマ」「ミケ」という猫らしい名前のほうが
イメージがわきやすいはず。
ストーリー的にもよくわからないし、描写もできていないし、もう少し当たり前の光景を
当たり前に書けるように努力したほうがいいと思う。
750:名無し物書き@推敲中?
08/05/06 12:43:43
>>721-723
状況が分かり難い部分があるので、要推敲かな。
普通は布団とか被って寝ているはずで、パジャマか肌着を着ていることが多いので
目覚めてすぐに、へそからの赤い糸に気がつくというのは唐突。
この辺はもう少し丁寧に状況を説明する必要アリ。
>おれのへそから出た赤い糸はやにで黄ばんだ俺の部屋を出て
>ほこりの積もった階段を下におり、表札の傾いた玄関から外に出ていた。
>この糸を辿っていけば運命の恋人に巡り会えるかもしれない。
>腹が減ったのでこんがりと焼けたトーストにマヨネーズを塗りハムを載せ、
ここもそうだね。
朝食のシーンが唐突に始まる。
糸を追いかけていくと、部屋の外につながっていて、建物の外側に出ていたという
ことだと思うので、その後に朝食のシーンにつなげたいなら、部屋に戻るアクションを
入れないとおかしい。
ネタ的にはアリだと思う。
751:名無し物書き@推敲中?
08/05/06 14:30:38
感動するわけでもない。
泣ける話でもない。
笑えもしない。
ほのぼのでもない。
癒されない。
かわいい話でもない。
せつない想いとも無縁。
萌えの要素はない。
カッコいいというのともちがう。
ドキドキ・ハラハラはしない。
怖くもない。
おしゃれでもない。
スゴくはない。
ためになるわけでもない。
だから、つまらない。
752:名無し物書き@推敲中?
08/05/06 14:34:22
よろしくお願いします。
ヨーグルト野郎がやってくる。俺の部屋を蹴破るようにノックして、
けたたましい声でまくし立てる。
「お袋の誕生日のプレゼントはなにがいい?」飢えた野生動物のような
ぎらぎらした目で俺を見つめ、相談を持ちかける。
死を悟った老人のようなすべてをあきらめた眼差しはもはやかなたに消えた。「兄貴の好きにしたらいい」そう答えると嬉しそうにうなずき、重力に逆らうように肩をいからせて、書斎に戻ってゆく。
ヨーグルト野郎はずっと昔、牛乳野郎だった。
大学を出て、商社に勤めた牛乳野郎は仕事と遊びに人生をささげ、
気が付けば神経がやられていた。
「俺はお前よりカウンセリングがうまい」とほざいてカウンセラーを怒らせ、
そのまま病院にぶち込まれた。病院で薬漬けにされて戻ってきた
牛乳野郎は以前の奴じゃなかった。毎日のように遊びほうけていたのに、
まるで部屋に檻があるかのようにそこから出ようとしなかった。
俺たちが餌を置くと空になった皿を部屋の前に出していたところをみると、
食事は取っていたのだろう。1/3
753:名無し物書き@推敲中?
08/05/06 14:36:10
檻にこもった牛乳野郎は電脳世界の住人になった。
朝から晩までネットを見つめ、現実世界との接触を絶った。
一度伯父に注意されてからというもの、結婚式にも葬式にも参加せず、
代わりに自らの葬式を出し続けた。
そう、牛乳野郎は静かに死んでいったのだ。
暴力的に周囲を巻き込んでいた笑顔は引っ込み、
虫眼鏡で探さないと発見できない微かな自虐の笑みを浮かべた。
電波を受信するアンテナのようにあちこちに尖っていた髪も
道端に落ちたガムのようなふけが付着した。
ピエロみたいに人を笑わせることが好きだったのに、
「周りの奴らに笑われている。俺を見るな」なんて言い出した。
まるで自意識過剰の中学生だ。
2/3
754:名無し物書き@推敲中?
08/05/06 14:38:03
檻に閉じこもって三年、腐りきっていた牛乳野郎に
乳酸菌や酵母菌を与えたのは母親が差し入れた一冊の公募雑誌だった。
ある小説大賞の要項に奴の目はまるでそこに
ビキニ姿の美女でもいるかのように釘点けになった。
三年間の電脳生活で得た情報と文章能力と妄想をぶち込んで、
小説を書き上げ応募した。
腐りかけた牛乳野郎は小説という酵母菌を得て発酵し
ヨーグルト野郎になる。
ヨーグルト野郎がやってくる。奴の体からは甘くて酸っぱい匂いがする。
そう。喜びと希望に満ち溢れているからである。
3/3
755:名無し物書き@推敲中?
08/05/06 14:39:26
休日の朝、寝坊をしていると母親に起こされ、猫が死んだと教えられた。
階段を降りてゆくと、ちょうど父が段ボール箱をビニールテープで封をしている
ところだった。
「まだ、挨拶していないじゃないの」
少し怒りながら母が言うと、父はビニールテープを剥がし始めた。
箱が空けられると、新聞紙の下に昨日まで生きていたシロがいた。目の回りがど
んよりと黒くなり、死んでいることが分かった。
「これから、焼いてもらってくる」
母が言った。私はシロの軽く頭をなぜる。
「死んだのはいつ?」
「昨晩みたい。お客さんが来ていたんで気がつかなかったけど」
少し意外だった。死んだのは今朝ではないかと思っていた。微かに温もりを感じた
気がしたからだった。もしかしたら、父が陽に当ててやっていたのかもしれないと
思った。
「でも、ずいぶんと頑張ったな。いつ死んでもおかしく無かったけど」
「十年、よく和ませてくれたわ」
ここ二、三年は酷く痩せたり太ったりを繰り返していた。その都度、死ぬかと思っ
ていたが、意外と回復した。だが、十日ほど前から力の無い声で鳴くようになってい
た。病に逆らうという感じが無く、傍目にも先が長くないないのは分かっていた。
「じゃあ、行ってくるから」
母親が段ボールをもって玄関から出て行った。
今日、家から猫が消えた。
756:名無し物書き@推敲中?
08/05/06 15:35:44
>>752-754
牛乳野郎とか自らの葬式を出すとか暴力的に巻き込む笑顔とか、
ことばばっかり先行してて実感がわいてこないな。
内容も単なる兄貴観察日記に終始してるせいですこし物足りない。
最後にそれとなく兄貴と俺との位置関係をほのめかすとかして、もう一味欲しいと感じた。
757:ののの ◆aBV29DJ2H2
08/05/06 15:47:59
>>752
自然にヘイト系を書いちゃう場合ってどうしたらいいんだろう。
前も言ったけど、俺は本気でなんとかしたいと思っているんだよ。
まずは伝えたい思いがあることを周囲が認めることだろうか。
「そんな大声で叫ばなくても聞こえているよ」ということを伝えて、
叫びを歌に導くことができたら、と思う。
758:名無し物書き@推敲中?
08/05/06 16:23:21
>>757
見知らぬ人に自分を語るなw
別館向きだろ
759:名無し物書き@推敲中?
08/05/06 16:57:26
>>752-754
描写がなく説明だけなんだよね。
まだまだあらすじの段階。
個々のシーンの情景や行動、エピソードを丁寧に書きこむように努力してみましょう。
760:名無し物書き@推敲中?
08/05/06 17:03:06
>>755
ちょっと淡白だよね。
描写も薄くてこのシーンで何を描きたいのか、読者に何を伝えたいのかがわからない。
人物の様子も位置関係もわからないし、猫が死んで悲しいなら、そういう心理描写が
必要だろうし、何のためのシーンなのかを考えて書くようにしたほうがいいよ。
761:名無し物書き@推敲中?
08/05/06 18:40:49
>>752-754
>まるで自意識過剰の中学生だ。
が作品に対する印象の全て。
>>755
嫌いじゃない。淡白な雰囲気がかえって哀しい。
でももうちょい主人公の心理描写を掘り下げてほしかったなー
762:ののの ◆aBV29DJ2H2
08/05/06 19:26:25
>>758
にしたって筆者のキモオタに対する嫌悪感(もしくは自己嫌悪感?)をなんとかしないこと
にはどれだけ上手に書いたって一般大衆には嫌われるだけじゃん。
一般大衆は耳にあまーい砂糖菓子みたいなメッセージしかほしくないんだよ。
嫌悪感が先に立ったなら、なにをどう書いたって受け入れられるはずがない。
スレの皆様は華麗にスルーすることに慣れているけれど、もしかしたら筆者は一生このまま
じゃないかと思うと、私は内容のほうが気になるのだ。
763:名無し物書き@推敲中?
08/05/06 19:45:43
>>749
ありがとうございました。
ひとりよがり、狙いすぎた文章でした。
精進します。ありがとうございました。
764:名無し物書き@推敲中?
08/05/06 19:56:23
>>762
ええ?逆だろ
『キモオタ』ってヨーグルト野郎のことでしょ?
>>752はヨーグルト野郎をかっこよく描こうとしてるようにしか見えなかったぞ
腐った牛乳野郎が道を与えられてヨーグルトになるってのは、
「本日をもってお前らはウジ虫を卒業する!」的な、地べたから這い上がる者を描く演出だろう
人によって受け取り方がブレるのかもしれないが、筆者の狙い自体はそうであったろうと断言できる
俺=>>758,756
765:名無し物書き@推敲中?
08/05/06 20:00:20
>>721
なかなかいい。
読ませるものになっている。
しかし、
>牛舎
あたりで結末がわかってしまう。
さらに捻りが欲しいところだ。
文章についてはやや中途半端かな、という感がいなめない。
酷評すればだが。
もっと大仰にするか、もっとくだけた感じにするか、
スタイルというものをもうちょっと考えて工夫すると、
さらに良くなるはず。
766:ののの ◆aBV29DJ2H2
08/05/06 20:19:44
>>764
ええと、続けていいかな。そこに問題があるんだよ。
少女漫画にたとえるならば、ブスであることをコンプレックスに思っている少女は
本当にブスに描かれていたら救いようがなくって、実は眼鏡を外したら美人である。
あるいは性格が美人とか、なにか取り柄があるわけ。
ドラマを例に言うと、武田鉄矢や渥美清が女性にふられる話はドラマになるけれど、
本当に不快な人間が女性に振られる話はテレビで放映してもらえないんだね。
>>752-754には本当に兄貴が嫌悪される特徴が並べ立てられているため、読者が同情できるところがないのだ。
とくに牛乳、小説大賞、腐った牛乳、ヨーグルトの流れや
> 道端に落ちたガムのようなふけが付着した。
がやばい。生理的な嫌悪感は理屈を組み立てても覆しにくいんだ。
簡単な対処法は、
> 商社に勤めた牛乳野郎は仕事と遊びに人生をささげ、気が付けば神経がやられていた。
ここのところで悪い上司に騙されたとか、不景気の波にのまれたとか、なにかエクスキューズ(いいわけ)を織り込んでおく。
それじゃ落ちぶれてもしかたがないよね、とどこかで読者の心を安心させるんだ。
あるいは>>756さん自身も書いているとおり、兄貴と俺との位置関係をほのめかす。
俺だけが兄貴の味方であることを示す、とかね。
でもそういう表面的な話じゃなくても、作者自身にキャラに対する愛があればなんとかなる。
愛がなければ、作品内にヘイトがにじみでてしまうんだ。
767:名無し物書き@推敲中?
08/05/06 21:02:46
おいおいそれは単にお前の趣味だろ
ロリータでも時計仕掛けのオレンジでも読んでこいよ
ヘイト高くても意味のある小説はあるんだぜ
768:名無し物書き@推敲中?
08/05/06 21:30:34
>>752-754
兄が弟の部屋に来た。母親の誕生日のプレゼントの件を相談した。書斎に戻っていった。
この小説の現在時で語られている内容はこれだけ。
なので、論外。
769:名無し物書き@推敲中?
08/05/06 22:09:04
ラストシーンを最初に持ってきて、そこまでの経緯を描写していく構成じゃないの?
母親にプレゼントを買う金を稼ぎ、自分の部屋とは別に書斎を持ったのだから
小説家として成功したんだろう。
770:名無し物書き@推敲中?
08/05/06 22:11:58
他スレにも投稿したのですが、こちらの方々にも見ていただきたいと思い、投稿させていただきます。
少々長めですが、酷評お願いします。
771:ののの ◆aBV29DJ2H2
08/05/06 22:13:23
>>767
「時計仕掛けのオレンジ」を読んでいるなら話が早い。あれがうまくいっている例だ。
主人公がどれだけ悪いことをやっても、キモく書くこととキモくなく書くことができるんだ。
「オレンジ」の主人公はピカレスクで「こいつ、天罰が当たればいいのに」と思わされるけど、
キモくはないだろ?
772:1/5
08/05/06 22:13:23
受付で名を告げるとすぐに応接室に通された。黒皮の二人がけソファが二つ向き合った間に、こげ茶色の木製
テーブルが据えられただけのごく簡素な部屋である。私を案内した若い女性職員は、ここで少々お待ちください
と言い置いて部屋を去った。ソファに腰をおろして待っていると、数分後、湯飲みを二つのせたトレイを持った
先の女性職員が、紺色のスーツを着た、総白髪の男を連れて戻って来た。男は私の対面に腰をおろす。顔のあち
こちに深いしわが走っている。私と同年代くらいだろうか。女性職員は湯飲みを私と男の前に置くと、失礼しま
す、と会釈して出て行った。
「はじめまして、松永先生。施設長の奥平です。お忙しい中、ようこそいらしてくれました」
懐から取り出した名刺を差し出しながら奥平は言った。名刺には『社会福祉法人のぞみ会理事 知的障害者養
護施設あららぎ園施設長 奥平洋平』とある。
「そちらの病院の方がうちにこられるのは初めてですね。それにしても院長先生自らがおこしいただけるとは思
いませんでした。なんにせよ、ありがたいことです。病院関係者との連携はとても重要なことですから」
奥平は愛想のよい微笑を浮かべる。低くしゃがれた、穏やかな声色である。丁寧な態度ではあるが、しかしど
こか横柄にも見えるのは、彼らに対する私の偏見のせいだろうか。
「私が担当することになるわけですから、私が来るのは当然のことです。ではさっそくですが、入所者の構成を
おうかがいしたいのですが」
「はい。当施設には現在全部で四十三名の入所者がおります。下は十八歳、上は四十九歳です。男女は半々、障
害の程度は軽度から重度、自閉症を併有している者が九名、他の障害や合併症等を持っている者はおりません。
身体的には、みな健常者と比べてなんら遜色ありませんよ」
なれた調子で、奥平は要点のみをコンパクトに説明する。私はやはりその態度に嫌悪感を抱いていた。しかし
結局は私も彼と同類なのである。
「二十二、三歳ほどの男性はいますか?」
「はい、二名おります」
「会いたいのですが、できますか?」
「ええ、もちろん。すぐにご案内します。でもその前に、どうぞお茶をお飲みになってください」
773:2/5
08/05/06 22:16:29
奥平のすすめに従って茶を飲み干した私は、彼に連れられて作業所へと向かった。施設の利用者たちは日中、
敷地内の数箇所にある作業所でめいめいの作業に従事しているそうである。大抵は内職のような簡単な手作業で
あるが、私の目的とする利用者は二名とも、『工房』と呼ばれる作業所で絵を描いたり、彫刻を作ったりしてい
るらしい。
「彫刻といっても、手のひらサイズの小さなものですがね。しかし絵の方は中々のものです。公募にでも出品す
れば、何かしらの賞には引っかかるかもしれません。もっとも、知的障害者にも与えてくれるならば、の話です
が」
そうですか、と淡白に相づちをうちながら、私は奥平の話を聞いていた。知的障害者の中には、かなり高度な
芸術的才能を持つ者もいるとは知っていたが、実際にその作品を目にしたことはなかった。しかしこれから私が
鑑賞しなければならないのは、作品ではなく、その製作者自身の方である。私は彼らを買いに来たのだ。
このあららぎ園という施設は、障害者施設を装った人身売買機関である。みよりのない知的障害者たちを集め、
それを私のような病院関係者に高値で売る。売られた障害者は、暗々裏に安楽死させられ、移植用に臓器を摘出
される。無論、彼らの臓器はどこかの金持ちの体内に収められることになる。買った障害者を死なせなければな
らないのは、ほぼ全ての臓器を摘出することになるからだ。つまり彼らは他の誰かの犠牲となって死ぬのである。
今日私がここに来たのは、金持ちに売る臓器を探すためではない。孫の心臓を得るためである。五日前に孫の
達志が事故にあった。複数の臓器を傷つけたが、特に心臓に強い損傷をおってしまった。今はまだ辛うじて息を
保っているものの、心停止を免れることはできないだろう。そうなる前に、新しい心臓を達志に与えねばならな
いのだ。急なことだったので、当然ドナーを見つけることなどできない。そもそも心臓は脳死者からのみ摘出可
能なので、ドナーの発見は非常に困難を極めるのだ。そこで私は、以前噂に聞いたことのあったこの施設に、す
がる思いでやってきたのだった。
「ここですよ」
774:3/5
08/05/06 22:18:04
と奥平が示したのは、施設の本館から離れた、敷地の右隅に位置している小さな木組みの小屋である。扉の上
には、『あららぎ工房』と墨で書かれた板が掲げられていた。中に入ると、中心に置かれた長方形の作業台を間
に挟んで、二人の青年が紙に絵を描いていた。
一人は肩ほどに髪を伸ばし、もう一人は短髪で、非常に華奢な体つきをしている。後者は私の入室と同時に腰
掛けていた椅子から立ち上がって「こんにちは!」と威勢よく挨拶をしたが、前者は画用紙にすがりつくように
して絵を描き続けていた。彼は奥平に促されると顔を上げ、焦点の定まらない視線を投げながら、「こ、ぉん、
にち、わ」と呻くように言った。どうやら発話が苦手のようだ。
私が挨拶に応じると、彼らは再び作業に取り掛かった。
「髪の短い方が吉永君で、長い方が小松原君です。どうですか、彼らの作品は」
と、室内を見渡しながら奥平が言った。四方の壁面には、彼らの作品と思しき絵画がところ狭しと掲示され、
奥に置かれた棚には粘土作り、あるいは木彫りの彫像が無造作に並べてあった。絵柄は全体的に立体感に乏し
いが、変わった構図と色使いをしており、言い表しようのない独特の迫力があった。彫刻の方も、非常に細か
い意匠が凝らされた、夢の中の生き物のように奇妙な形体をしたものばかりだった。
「すばらしいと思います」
私は素直に感想を伝えた。
「そうでしょう」
奥平は自分がほめられたかのように満足そうに微笑む。
「しかし……気が引けますね。才能を一つ潰すことになるなんて」
私のその言葉を、奥平はかぶりを振って「いいえ」と否定した。
「たしかに彼らには才能がありますが、結局それは世に出ることのない才能です。それに彼ら自身にも、名誉欲
などのようなものはありません。彼らが作品を作るのは、単なる習慣以上のなにものでもないのです。誰かに見
てもらおうとも、褒めてもらおうとも思っていない。こうしてこんな狭い場所で不毛な行為を続けているよりは、
誰かの血や肉となって社会の役に立つほうが、彼らにとっても幸せなことではありませんか? 私はそう思いま
す」
775:4/5
08/05/06 22:21:00
奥平の言葉には演技めいたものが見えた。私はあえて皮肉をこめて「そんなに慌てなくても、買うのを止める
なんて言いませんよ」と言った。
「そんな、買うだなんて……」と奥平は非難がましく呟いたが、私はそれを無視して、「彼らと話してもいいで
すか?」と訊 私は短髪の方、吉永に近寄って「何を描いてるんだい」と声をかけた。しかし吉永は何も答えず、黙々と、や
けに輪郭の刺々しい、よくわからないが何か四足獣のようなものを書き続けていた。私は先の挨拶の様子から、
彼はコミュニケーションが容易だろうとふんだのだが、あれは単なる反射的行為のようなものだったのかもしれ
ない。次に私は小松原の画用紙を覗いた。やはりなんだかわからない、ススキのような細長い線がたくさん伸び
たものが描かれている。彼にも同じ質問を向けると、うつぶせた姿勢から首のみを持ち上げて、「ご、おう、お
う」と答えた。
「鳳凰ですよ」
奥平が横から口を挟む。鳳凰といえば永遠の命を持った霊鳥のことであるが、小松原はどこからそんな大層な
主題を見つけてきたのだろうか。そんな私の疑問を見透かしたかのように、奥平が「小松原君は手塚治虫の漫画
が好きなんですよ」と言った。
「ああ、『火の鳥』、ですか」
「そう。彼は特に『火の鳥』が好きなんです。彼の描くのは全部鳳凰なんですよ」
それを聞いて私は壁面を見回したが、どれが鳳凰なのかまるでわからない。ただよく見ると、絵は大まかに塊
状のものと、細長い線を基調としたものとに分類できるようである。後者が鳳凰なのだろう。
「どうですか、先生。小松原君の方にされてみては」
「なぜですか?」
「鳳凰とは、確か、死と再生の象徴です。生まれ変わるために死に、また生きる。私たちのやっていることと似
ているじゃありませんか。この施設の利用者たちは一度は死んでしまいますが、しかしすぐに他の誰かの体の一
部となってここよりずっと広い世界に再生するのです。小松原君が鳳凰ばかり描くのも、無意識にそれを望んで
いるからだと解釈することはできませんか?」
私は思わず「馬鹿馬鹿しい!」と声を荒げてしまった。
いた。奥平はどうぞ、と頷く。
776:5/5no
08/05/06 22:22:28
奥平の言葉には演技めいたものが見えた。私はあえて皮肉をこめて「そんなに慌てなくても、買うのを止める
なんて言いませんよ」と言った。
「そんな、買うだなんて……」と奥平は非難がましく呟いたが、私はそれを無視して、「彼らと話してもいいで
すか?」と訊 私は短髪の方、吉永に近寄って「何を描いてるんだい」と声をかけた。しかし吉永は何も答えず、黙々と、や
けに輪郭の刺々しい、よくわからないが何か四足獣のようなものを書き続けていた。私は先の挨拶の様子から、
彼はコミュニケーションが容易だろうとふんだのだが、あれは単なる反射的行為のようなものだったのかもしれ
ない。次に私は小松原の画用紙を覗いた。やはりなんだかわからない、ススキのような細長い線がたくさん伸び
たものが描かれている。彼にも同じ質問を向けると、うつぶせた姿勢から首のみを持ち上げて、「ご、おう、お
う」と答えた。
「鳳凰ですよ」
奥平が横から口を挟む。鳳凰といえば永遠の命を持った霊鳥のことであるが、小松原はどこからそんな大層な
主題を見つけてきたのだろうか。そんな私の疑問を見透かしたかのように、奥平が「小松原君は手塚治虫の漫画
が好きなんですよ」と言った。
「ああ、『火の鳥』、ですか」
「そう。彼は特に『火の鳥』が好きなんです。彼の描くのは全部鳳凰なんですよ」
それを聞いて私は壁面を見回したが、どれが鳳凰なのかまるでわからない。ただよく見ると、絵は大まかに塊
状のものと、細長い線を基調としたものとに分類できるようである。後者が鳳凰なのだろう。
「どうですか、先生。小松原君の方にされてみては」
「なぜですか?」
「鳳凰とは、確か、死と再生の象徴です。生まれ変わるために死に、また生きる。私たちのやっていることと似
ているじゃありませんか。この施設の利用者たちは一度は死んでしまいますが、しかしすぐに他の誰かの体の一
部となってここよりずっと広い世界に再生するのです。小松原君が鳳凰ばかり描くのも、無意識にそれを望んで
いるからだと解釈することはできませんか?」
私は思わず「馬鹿馬鹿しい!」と声を荒げてしまった。
いた。奥平はどうぞ、と頷く。
777:5/5の1
08/05/06 22:25:14
「パーツはあくまでパーツであって、人格そのものではありません。一端死んだ人間は、決して生まれ変わるこ
となんかない。誰かの体の一部になって生まれ変わるなんて、全くナンセンスだ」
私がせきたてるようにそう言うと、奥平は困ったような表情を浮かべ、「どうしてそんなに怒っているのです
か?」と言った。
「私の言葉が気に障りましたか? それなら謝ります。まあ、言葉の綾のようなものですよ。それに、別に吉永
君の方を選ばれても構わないのです」
急に強い不快感が私をとらえた。
「あなたは下衆だ」
思いがけずそんな言葉が私の口をついて出た。直後に私は、私自身もその下衆の一端であることを悟り、屈辱
に似た思いを覚えた。
「そうですね、下衆です。私も、先生もね。みんなそうですよ。彼らがこうして、こんな窮屈な場所に押し込め
られなければならないのは、誰もが下衆だからです。誰もがみな高潔な心を持っていたら、こうして彼らはここ
にはいない。彼らはピンボールの玉のようにいろんな所で弾かれながら、とうとうここに落ちてきたのです。誰
も彼らを救いなどしなかった。彼らは人々が都合よく生きるための生け贄としてここに来たのです。私や先生は
下衆の中でも特に下衆な方でしょうが、それでも彼らに救いを与えることもできる。その人生に意味を与えてや
ることができる。私は本気でそう思っています。まあ、もちろん見返りはもらいますがね」
778:5/5の2
08/05/06 22:26:51
決して崩さなかった愛想の下から、ニヒリスティックな表情が現われた。私は奥平に反論することができなか
った。すでに私の人買いの心は動揺している。しかし私が彼らを買うのを止めたところで、結局は他の誰かの手
に落ちてしまうことになるだろう。それに、彼らを諦めれば、同時に達志をも諦めることになる。やはり私もま
た下衆であった。自らの幸福のために、彼らを犠牲にするのである。
私は吉原と小松原に向かって、「絵を描くのは楽しいですか?」と問いかけた。彼らはそれぞれの言葉で、私
の問いを肯定した。
「さあ、それじゃあそろそろ戻りましょうか。手続や契約についてもご説明したいので。応接室に戻るまでに、
どちらを選ぶかを決めておいてください」
無言のまま二人を見つめていた私に、元の愛想を取りもどした奥平が声をかけた。私は身を引き剥がすように
して、奥平に続いて工房を後にした。
応接室へ続く廊下で、奥平が言った。
「『あららぎ園』という名を考えたのは私なんです。先生、あららぎとは何かご存知ですか?」
「植物の名称でしょう」
「その通り。でもあららぎにはもう一つ、『命』という意味もあるんですよ」
「……ナンセンスだ」
私が呟くと、奥平は、あはは、と声をあげて笑った。
779:名無し物書き@推敲中?
08/05/06 22:33:05
あああ……編集に失敗してしまった……
すいません、>>775以下は一端なしにしてください
本当にすみません
ごめんなさい
780:4/5
08/05/06 22:35:14
奥平の言葉には演技めいたものが見えた。私はあえて皮肉をこめて「そんなに慌てなくても、買うのを止める
なんて言いませんよ」と言った。
「そんな、買うだなんて……」と奥平は非難がましく呟いたが、私はそれを無視して、「彼らと話してもいいで
すか?」と訊いた。奥平はどうぞ、と頷く。
私は短髪の方、吉永に近寄って「何を描いてるんだい」と声をかけた。しかし吉永は何も答えず、黙々と、や
けに輪郭の刺々しい、よくわからないが何か四足獣のようなものを書き続けていた。私は先の挨拶の様子から、
彼はコミュニケーションが容易だろうとふんだのだが、あれは単なる反射的行為のようなものだったのかもしれ
ない。次に私は小松原の画用紙を覗いた。やはりなんだかわからない、ススキのような細長い線がたくさん伸び
たものが描かれている。彼にも同じ質問を向けると、うつぶせた姿勢から首のみを持ち上げて、「ご、おう、お
う」と答えた。
「鳳凰ですよ」
奥平が横から口を挟む。鳳凰といえば永遠の命を持った霊鳥のことであるが、小松原はどこからそんな大層な
主題を見つけてきたのだろうか。そんな私の疑問を見透かしたかのように、奥平が「小松原君は手塚治虫の漫画
が好きなんですよ」と言った。
「ああ、『火の鳥』、ですか」
「そう。彼は特に『火の鳥』が好きなんです。彼の描くのは全部鳳凰なんですよ」
それを聞いて私は壁面を見回したが、どれが鳳凰なのかまるでわからない。ただよく見ると、絵は大まかに塊
状のものと、細長い線を基調としたものとに分類できるようである。後者が鳳凰なのだろう。
「どうですか、先生。小松原君の方にされてみては」
「なぜですか?」
「鳳凰とは、確か、死と再生の象徴です。生まれ変わるために死に、また生きる。私たちのやっていることと似
ているじゃありませんか。この施設の利用者たちは一度は死んでしまいますが、しかしすぐに他の誰かの体の一
部となってここよりずっと広い世界に再生するのです。小松原君が鳳凰ばかり描くのも、無意識にそれを望んで
いるからだと解釈することはできませんか?」
私は思わず「馬鹿馬鹿しい!」と声を荒げてしまった。
781:5/5-1
08/05/06 22:37:22
「パーツはあくまでパーツであって、人格そのものではありません。一端死んだ人間は、決して生まれ変わるこ
となんかない。誰かの体の一部になって生まれ変わるなんて、全くナンセンスだ」
私がせきたてるようにそう言うと、奥平は困ったような表情を浮かべ、「どうしてそんなに怒っているのです
か?」と言った。
「私の言葉が気に障りましたか? それなら謝ります。まあ、言葉の綾のようなものですよ。それに、別に吉永
君の方を選ばれても構わないのです」
急に強い不快感が私をとらえた。
「あなたは下衆だ」
思いがけずそんな言葉が私の口をついて出た。直後に私は、私自身もその下衆の一端であることを悟り、屈辱
に似た思いを覚えた。
「そうですね、下衆です。私も、先生もね。みんなそうですよ。彼らがこうして、こんな窮屈な場所に押し込め
られなければならないのは、誰もが下衆だからです。誰もがみな高潔な心を持っていたら、こうして彼らはここ
にはいない。彼らはピンボールの玉のようにいろんな所で弾かれながら、とうとうここに落ちてきたのです。誰
も彼らを救いなどしなかった。彼らは人々が都合よく生きるための生け贄としてここに来たのです。私や先生は
下衆の中でも特に下衆な方でしょうが、それでも彼らに救いを与えることもできる。その人生に意味を与えてや
ることができる。私は本気でそう思っています。まあ、もちろん見返りはもらいますがね」
782:5/5-2
08/05/06 22:38:46
決して崩さなかった愛想の下から、ニヒリスティックな表情が現われた。私は奥平に反論することができなか
った。すでに私の人買いの心は動揺している。しかし私が彼らを買うのを止めたところで、結局は他の誰かの手
に落ちてしまうことになるだろう。それに、彼らを諦めれば、同時に達志をも諦めることになる。やはり私もま
た下衆であった。自らの幸福のために、彼らを犠牲にするのである。
私は吉原と小松原に向かって、「絵を描くのは楽しいですか?」と問いかけた。彼らはそれぞれの言葉で、私
の問いを肯定した。
「さあ、それじゃあそろそろ戻りましょうか。手続や契約についてもご説明したいので。応接室に戻るまでに、
どちらを選ぶかを決めておいてください」
無言のまま二人を見つめていた私に、元の愛想を取りもどした奥平が声をかけた。私は身を引き剥がすように
して、奥平に続いて工房を後にした。
応接室へ続く廊下で、奥平が言った。
「『あららぎ園』という名を考えたのは私なんです。先生、あららぎとは何かご存知ですか?」
「植物の名称でしょう」
「その通り。でもあららぎにはもう一つ、『命』という意味もあるんですよ」
「……ナンセンスだ」
私が呟くと、奥平は、あはは、と声をあげて笑った。
783:名無し物書き@推敲中?
08/05/06 22:43:49
以上です……
本当にすみません
なんか長時間スレを占有しちゃったみたいで……
一応>>772-774
>>780-782
の順に読んでいただければと……
ののの、さん、話に割り込んでしまってすいませんでした
784:名無し物書き@推敲中?
08/05/06 22:51:39
>>772
面白いね。スリリングで、悲しくて。
でも、オチがちょっと弱いかな。これで終わりじゃないにしても切り方が弱い。
あと、「私」の心境の流れもいまひとつ掴めない。
二人の会話がメインなんだから、その流れと変化にメリハリを持たせた方がいい。
ちょっと大げさに感じるくらいで良いんじゃないかな。
785:名無し物書き@推敲中?
08/05/06 22:58:25
>>772
設定自体はなかなかのものだとおもうが、その先への進め方が浅いというか中途半端
なような。
A 「奥平」と「私」の二人をもっと非情な人非人にして、狂気に近い世界を作る。
B 「私」をもっと常識人にして、人として悩み苦しむ姿を掘り下げる。
AでもBでもいいし、ほかの方向もあるだろうが、もっと深く、もっと突っこむ余地がある
とおもう。
細かい点を挙げておくと、
冒頭の応接室の描写はややくどすぎ。あまり意味のない場面なのだから、もうすこし簡
略にしたほうがよい。
>このあららぎ園という施設は、
以下の種明かしというか説明はいささか急ぎすぎ、まとめて出しすぎの感もある。
もうすこし小出しにしたほうがいいかと。
構成としては、後半がやや物足りない。もうひとつくらいエピソード(去り際に青年たちと
具体的に会話するとか)が欲しい。
でも、面白く読めました。
786:名無し物書き@推敲中?
08/05/06 23:40:14
>>772
少し練習すればいけそうな感じ。
大きな問題はなさそうだが、客観描写がまだ弱いので、視覚的情報を意識する
ようにすると上達すると思う。
文章組み立ての基本としては、読者に伝えたいこと(例えば主語)を前に
もってくること。
例えばこのシーン。
>ソファに腰をおろして待っていると、数分後、湯飲みを二つのせたトレイを持った
>先の女性職員が、紺色のスーツを着た、総白髪の男を連れて戻って来た。
>男は私の対面に腰をおろす。顔のあちこちに深いしわが走っている。
この場面で読者に伝えなければならないのは、「白髪の男」の様子なはずだが
その語群が文章の一番後ろに回っているので印象が弱い。
(逆にエキストラの女子職員が主語となっているので印象が強くなっている)
細かいことを言うと、初対面のアポ相手が入室してきたら、立ち上がって挨拶する
のが普通で、名刺交換は立って行うのがマナー。
交換の後にホスト側が、「どうぞおかけになって下さい」といって着席。
その辺を意識して書き直すとよくなると思う。
作業所の説明がどこで行われているのか曖昧。
移動の途中なら場面転換しているので情景描写が必要だが、場面転換の必然性が
ないならば、応接室のシーンでまとめたほうがすっきりする。
787:陸上
08/05/07 02:31:39
「諦めるの? 」
痛烈な視線で。
痛烈な調子で。
痛烈な言葉を。
放ったのは、一人の少女だった。
「諦めるって……」
あまりに突然のことだったから。
詰まって。
大きく間を置いて。
僕は答えた。
「諦めるんでしょ、今日の大会」
何も答えられず、僕は立ち尽くす。
諦めるも何も、もう、どうしようもないじゃないか。
これ以上、僕に、どうしろって言うんだ。
もう、十分じゃないか。
十分、頑張ったじゃないか。
何も答えられずにいる僕に嫌気が差したのか。
しばらく、僕を戒めるように見つめていたその少女は、
駆け出していってしまった。
びっくりした。
はじめてだったから。
顔も知らない人に、いきなりそんなことを言われるだなんて。
788:名無し物書き@推敲中?
08/05/07 02:50:10
>>787
ケータイ小説風?
とりあえず、句点と読点の使い分けをキッチリした方がいいよ。
あと、断片的すぎて小説というよりはポエム寄りだね。
そういう効果をわざと狙ってるならそれで良いけど、
こういう手法には表現性に限界があるから、あまり慣れすぎてしまうのは将来的には不利だよ。
789:スピーチ
08/05/07 03:09:29
起き抜けの一言で、会場は戦慄した。
こいつの破天荒さ加減は前から知っていたけれど。
まさか、ここまでやらかすとは……
「ふあ、私、なんかまずいこと言った? 」
本人は、全く自覚していないらしい。
やれやれ、どうして俺は、こんなヤツの保護者兼相棒なんだ。
「コホン、大変、失礼しました」
俺の一言で、会場が少し静まった。
「彼女は、その、育ちが悪くって」
会場が、俺に耳を傾け始める。
「しかし、彼女の言うことは、最もですが」
会場は、再び戦慄した。
>>788
評価ありがとう。
790:名無し物書き@推敲中?
08/05/07 03:24:06
台詞を写実的にやろうとするのも良いけど、さじ加減を間違えると、うざいだけになるよ。
791:名無し
08/05/07 04:49:06
よろしく その1
コツッコツッ
コンクリートを打つ高いヒールの音が、辺りの静寂と互いに際立たせている。当夜は月が無く、ぽつぽつとある街灯の明かりが地面に落ちて、それが光のしるべを作っていた。
女は急に足を止め耳を澄ませた。途端に静寂だけが際立つ。寒気を感じた、が風は吹いていない。
女は歩き出した。
ヒールのコンクリートを打つ音が速くなった。
女は早く帰ろうと近道を選んだことに、少しだけ後悔した。
女が会社を出た時は深夜0時を既に廻っていた。
何故か今日に限って仕事が終わらず、結局、遅くまでかかってしまった。
家から会社まで歩いて通勤しているがこの夜はタクシーで帰ろうとした。
だがタクシーは中々捕まらずもう歩いて帰ろうと考え直した。家まで普通に歩いて30分ほど掛かる、しかし会社と家の前には大きな公園があり、普段帰り道は暗い公園を迂回している。
女は公園を突っ切ることに決めた。
792:名無し
08/05/07 04:49:32
その2
朝の公園をジョギングする中年の男が、不機嫌にぶつぶつと呟いている。
「ハア、ハア、ちくしょう毎日頑張って働いて来たってのにこれか」
二週間ほど前、男は医者に太り過ぎを指摘され、運動をするように勧められた。妻から犬の散歩を兼ねて毎朝、公園をジョギングしたらと言われるままに始めた。が長年運動という運動をしていなかったので直ぐに息が切れた。
途中、疲れて犬の綱を離してしまい、犬は主人の遅いペースから開放され自らの思うままに、靄の中に消えてしまっていた。
「マルケス、どこだマルケス」主人の声に反応もしないのかとまた悪態をついた。男がもう一度犬を呼ぼうと空気を肺にためた、その時犬の影が靄の中に現れた。
「マルケス」。男が呼び影は男に近付いた。犬の姿がはっきりしてきたマルケスだった、同時に男はマルケスが口に何かを喫えていることに気が付いた。
「全く、どこまで行ってたんだ」もしかしたら怪我でもしたのかと心配していた男は安心した声を出した。そのままマルケスは尻尾を振りながら嬉しそうに男の前まで来て、口に喫えているものを男の足元に置いた。
男はマルケスが持って来たものが何なのかすぐに分からず腰を屈めた、すると瞬く間に男の顔から血の気が一気に引いた。
それは人の手であった。
手首からは血が地面を紅く染め始めている。
(一体・・・何故、どうして?)男はこちらをじっと見つめるマルケスを見た。
マルケスの口からは真っ赤な血が滴り落ちていた。
793:名無し
08/05/07 04:50:16
ロンドンは霧の街と言われる。一日のほとんどを街は霧に包まれ、灰色の空と灰色の石畳が、外から来て初めて街に住む者を憂鬱とさせる。
ロンドン市オールトン署の刑事、スチュアート・アドラーにとって、このロンドンの街は、別な感慨が彼を憂鬱にする。
この日彼はオールトン署の給湯室で今日初めての紅茶を飲んでいた。
「警部、やっぱりここにいましたか」背後から、新人刑事のスティーブ・ベントが話し掛けた。するとアドラーは、「何だ?」と、俺はティータイム中だと言わんばかりの顔で言った。
「今朝、アークライト記念公園で死体が出ました」ベントの報告にも別段驚かず不愉快そうに「殺しか?」と聞き返した。
ベントは多少興奮しながら「はい、ガイシャは女で、遺体がバラバラの状態で発見されました。」
アドラーはすぐに緊張して、「バラバラ?何でそれを早く言わん」と言うと持っていたカップを流しに投げ置き、署を出て、現場に向かった。
その3
794:名無し
08/05/07 04:51:48
アドラーとベントが公園に着くと既に公園の入口にはマスコミと野次馬の集団ができ、その規制に制服姿の警官が追われていた。
「全くマスコミってのは何処から嗅ぎ付けてくるんだか」ベントが呆れ顔で呟いているとアドラー警部はもう集団の中に入っていた。
慌ててベントが後ろからついて集団を掻き分けていく。規制の境界線まで来た時、顔見知りの警官が気付き、アドラー達を現場まで案内した。
遺体現場は公園の歩道から外れ、常緑樹が周りに林立して中々人目には付きにくい場所にあった。
「今朝方、散歩中の男性が遺体の一部を発見し、その通報を受けて駆け付けた警官がここに遺体を見つけたました」案内した警官の説明にも遺体の凄まじい惨状から二人の刑事は返す言葉を失くしていた。
遺体の首はあるべき場所には無く腹の上にあり、右足は付け根から切断されて遺体から二、三歩離れた所に無造作にあった。
両腕の内、右腕はあることはあるが肘から有り得ない方向に折れ曲がっている。左腕は手首から先が無い。口元を手で押さえベントが木陰に向かった。
アドラーはこれまでないほどの不気味な、得体の知れない悪意を感じていた。(これはとんでもないことになるぞ。)
アドラーの目は遺体の側にある木にくぎづけられている。木の幹には文字が刻み付けられていた。
『誰も彼もが等しくその門の前に立つのだ』
以上です。
795:名無し物書き@推敲中?
08/05/07 05:02:23
なんか山田っぽい文体だね。
796:名無し物書き@推敲中?
08/05/07 05:14:05
>>795
どの山田?。
797:名無し物書き@推敲中?
08/05/07 05:16:13
お願いしますも言えない奴の文は面倒だから読まない。
798:名無し物書き@推敲中?
08/05/07 05:16:52
>>791
その1は(~たってのが多過ぎ。
799:名無し物書き@推敲中?
08/05/07 10:30:34
>>772
丁寧の書いているのはわかるが、
問題はそこにある。
すべてを律儀に書けばいいというものではない。
くどすぎて先を読もうとする興味を半減させる。
ポイントは何か、そこに焦点を合わせていないから(書き手はそのつもりでも)
そうなる。
こちらもくどくなるから、冒頭の
>応接室
の部分のみ触れる。
>黒皮の二人がけソファが二つ向き合った間に、こげ茶色の木製
テーブルが据えられただけの……
こんな説明が必要か。
ソファーとテーブルがあるだけの
>簡素な部屋
で十分ではないのか。
その後に続く文章も同じ。
ある程度説明を済ませたら、早く現場へ主人公を連れて行くこと。
特に小説の場合、何もかも細かく説明するのは逆効果。
全体を通して言えることだが、文章が説明的で長たらしい。
もっと削ってもっと簡潔に。
800:名無し物書き@推敲中?
08/05/07 12:38:26
>>772
結末が消化不良だったものの、1~2/5あたりが上手いもんだからスムーズに最後まで読まされてしまったよ。
特に1/5で、余計なものごとすっとばしていきなり入所者の説明を施設長が始めたところで、一気に引き込まれた。
人身売買施設であると明かすタイミングも良かった。
それだけに、引き込まれたときに抱かされた期待が要求となり、結末への不満の近因となってしまった。
「いったい何が起こってどうなるのだろう」という期待の、「何が起こって」は、「主人公は障害者たちと
どのような体験をするのだろう」であって、「どうなるのだろう」は、「主人公はどんな決断をするのだろう。
それともそれ以外の何かが起こってしまうのだろうか」であった。
だが実際に作品から差し出されたものは、「主人公は施設長と『悪人は誰か』というような観念的な口論をする。
その結果、主人公の心に何かしらしこりのようなものが生まれるが、はっきりと明かされぬままに終わりをむかえる」
というものだ。
結末まで読みきって初めて俺は、筆者が描きたかったのは施設長との対話で生じる主人公の葛藤という、文学的な
たぐいの物語であったのかと気付いた。これは全くの予想外だった。物語の核としてフォーカスを当てられるで
あろうものは「主人公の障害者に対する思い」であって、「施設長との間に起こる何か」だとは考えもしなかったからだ。
意識は完全に主人公と障害者に向いていた。
それに気付いて再度読み返してみると、たしかに1/5の早い段階で主人公が施設長に対していくばくかの不快感を
抱いているところなどに、作品のベクトルを示そうとする意図が見受けられるのだが、実際に読み手の自分の目に
ついたものは、最初に書いたとおり障害者を主人公が買い受けるというショッキングな部分だった。初見時には、
主人公の不快描写は単に雰囲気を醸成するためだけのパーツにしか見えなかったのだ。これは主人公の目を通した
施設長の不快らしさが実感をともなって伝わってこなかったせいだと思われる。「障害者施設と医者」という設定の
インパクトに押しつぶされた格好だ。
容量制限が近いので話をまとめようと思ったのだが、大体言い切ってしまった。
あ、部分的なことだけどピンボールの比喩はニヤリとさせられたよ。久しぶりにいっぱい書いt
801:名無し物書き@推敲中?
08/05/07 13:11:07
>>791-794
小説にはなってないな。
神視点で各シーンが細切れ。
初心者が神視点を使うと、シーンが細切れになり、描写がなく説明で終わる。
どんな場所なのか、どんな人物なのか描写がないのでわからない。
いきなりロンドンが出てきて???という感じ。
被害者も発見者も白人なのか黒人なのかわからないしね。
身の丈にあった内容で、人物視点で書くようにしたほうがいい。
例えば、ロンドン市内の描写を具体的にできる?
描写できない場所を舞台に選んではいけない。
802:名無し物書き@推敲中?
08/05/07 13:39:51
知らない場所を無理矢理書いてしまうのも面白いよ。
外人が日本を知らずに、東京タワーの向こうに富士の山が見えるとか映像化してたの面白かったし。
わざとかもしれんが。
803:名無し物書き@推敲中?
08/05/07 18:04:01
どんどん投下してくれ。
804:名無し物書き@推敲中?
08/05/07 20:55:27
人買いの話を書いた者です。
感想ありがとうございます!
>>784-785
主人公の心の動きは書ききれてなかったですね。投稿文は5レスでしたが、100枚以上に仕上げるつもりでいます。
心の動きも丹念に綴りたいと思っています。奥平もただの人非人ではなく、彼なりの信念に支えられた陰影のある人物にしたいですね。
ラストは個人的にはまあまあ気に入っているのですが、そこに至るまでの過程が次第で納得ゆくものになるでしょうか?
消化不良にならないように仕上げます。
>>785
ああ、また言われちゃった……、客観描写不足。
「人物、場所、動作を統一された視点で書くことと」解しているのですが、これでいいのでしょうか?
気をつけてるつもりなんですが、なかなかうまくいきませんね……。練習します。
文の組み立て方はなるほどと思いました。
>>799
くどかったですか?
冒頭は、最初の場面が曖昧だと読み手さんが小説世界に引き込まれないかと思って詳しめにしたんですが、
具体性を崩さない程度に文をシェイプアップしろ、ということですね?了解しました。
>>800
丁寧な読解ありがとうございます。大変参考になりました。なるほどと感心しながら読みました。
それに、再読していただけるなんて、光栄です。
主題としましては、二者択一の、どちらの選択肢を選んでも前途には悲劇しかない状況での葛藤、と言ったところでした。
自分で読み返してみると、奥平との口論は確かに観念的に思えました。
何かしらの事実に支えられていれば論に説得力もでるのでしょうが、投稿文中では、奥平は単に自己正当化の方便を吐いているとしか映りませんでした。
舞台設定を率直に明かしたのは、主人公の葛藤にはっきりと焦点をあてたかったからでしたが、
なるほど「主人公―障害者」の方向にも読めてしまいますね……。絞ったつもりがまだまだでした。
ピンボールの比喩はよかったですか?ありがとうございます。
大げさな表現が嫌いなので、率直かつ鮮明にイメージを伝えられるような文体を目指しています。
酷評人の方々ありがとうございました。
805:名無し物書き@推敲中?
08/05/07 21:47:20
>>804 やはり冒頭がくどすぎる、か。
いきなり長文並べられても、食べきれんぜ。
文はうまい、ピンボール表現も良かった。
余計なことかもしれんが、こういう描写はどうか?
無言のまま二人を見つめていた私に、元の愛想を取りもどした奥平が声をかけた。私は身を引き剥がすように
して、彼に続いて工房を後にした。
応接室へ続く廊下で、奥平が口を開く。
「『あららぎ園』という名を考えたのは私なんです。先生、あららぎとは何かご存知ですか?」
「植物の名称でしょう」
私の答えに、奥平が若干頬を緩め、一息置く。
「その通り。でもあららぎにはもう一つ、『命』という意味もあるんですよ」
「……ナンセンスだ」
私が抑揚無く呟くと、奥平は、あはは、と声をあげて笑った。
806:名無し物書き@推敲中?
08/05/07 22:54:14
>>804
客観描写というのは視覚的な情報ね。
例えば冒頭だけど、
>黒皮の二人がけソファが二つ向き合った間に、こげ茶色の木製
>テーブルが据えられただけのごく簡素な部屋である。
表現がこなれていないのはひとまず置いといて、
シーンによってはこの程度での描写でもいいんだけど
冒頭ならば、障害者施設の応接室であることを客観的に「視覚的」に伝えるように
すると上手く見えるわけ。
具体的には、壁に何枚か抽象画のような絵が貼られているとか
そういう描写をちょっと入れて、主人公の心理を描写で、「障害児が書いたものか~」
とかやると、障害者施設であることを自然に伝えることができると思う。
他にも政治家と一緒に写った写真とか、何かのイベントの写真とか、賞状とか、
歴代の施設長の顔写真とか、応接室には何かしらそういうものが飾ってあるのが
普通なんだ。
で、冒頭シーンというのは、なんらかの理由があってそこから始めたはずなんで、
情景描写はきっちりやる必要がある。新人賞に応募しても冒頭くらいは読んでもらえるので、
冒頭で筆力を見せておくと予選通過の確率がぐっとあがる。
そこで書くべき描写がない、描写がウザイと思うなら、そのシーンから始めるべきでは
ないとも言える。この辺は構成しだいだけど、一般的には冒頭は少し視覚情報を盛り込んだ
ほうが上手く見えるものなんだ。
807:名無し物書き@推敲中?
08/05/08 02:00:06
自演?
808:名無し物書き@推敲中?
08/05/08 02:02:25
リライト
コツッコツッとコンクリートを打つヒールの高い音が、辺りの静寂を互いに際立たせている。
静寂には靄がかかり、月の光すら分散して、暗い夜道を照らすのはぽつぽつとある街灯だけで、その街灯の光が地面に落ちて光のしるべのようになっている。
人気のない公園をスーツ姿の女が一人で歩いている。女は肩から下げたバッグの紐を白い手が赤くなるほどに固く握りしめ、周囲の僅かな物音にも過敏に反応した。女はこの状況を選んだことを後悔し始めていれ
女が残業を終え、会社を出た時には深夜0時を回り、家まで普段、帰り道は暗く人のいない公園を迂回しているのだがこの日は早く帰りたいと気持ちが恐怖感に勝り、公園の中を通って帰ろうと決めた。
女の後悔はその決断と僅かのお金を払ってタクシーを使えばこんな不安な思いをしなくて済んだはずという自分の倹約心を憾んだ。
公園は広く、女が入口から歩き始めて10分程になるがやっと半分という所で、急に足を止めた。
女は街灯の下に立ち、首を振り辺りの闇を睨んだが別に何かあるわけではなくやはり夜の色に沈む木々の形だけがあるだけだった。
首筋に寒気を感じた、が風は吹いていない。
腕を体にピッタリと付け、一つ息を吐いた後、女はまた歩き始めた。
ヒールの地面を打つ音が霧の中に消えていった。
描写細かくしました。
809:名無し物書き@推敲中?
08/05/08 04:36:10
>>808 公園を通り抜けるところの描写をしたいの?
夜霧が舞う、人気の無い公園を、スーツ姿の女が一人で歩いていた。
コツッ、コツッ、とコンクリートを打つヒールの高い音が、闇夜を貫き反響し、辺りの静寂を尚際立たせている。
空から差す月の光はあるが、霧で薄く、暗中に分散してしまっていた。
進む夜道には、ぽつぽつと立つ街灯の照らす光が、おぼろげに続き、まるで死者が招くしるべのようになっている。
彼女は肩から下げたバッグの紐を、白い手が赤くなるほどに固く握りしめ、気を張り、周囲の僅かな物音にも過敏に反応した。
表情に心細さを浮かべ、この道を選んだことに後悔を沸き立たせる。
彼女が残業を終え、会社を出た時には深夜〇時を回っていた。
自宅までは普段、暗く人のいない公園を迂回している。
しかし、この日は早く帰りたいという気持ちが念頭に立ち、恐怖感に勝り、彼女は公園の中を通り抜けることを選んだ。
おそるおそる歩きながら、僅かのお金を払ってタクシーを使えば、こんな不安な思いをしなくて済んだはず、と思い、自分の倹約心を憾んでいた。
公園は広く、彼女が入口から歩き始めて十分程になる。
出口までやっと半分、という所で―彼女は急に足を止めた。
彼女は街灯の下に駆け寄り、訝しげに見回して、辺りの闇を睨みつけるが、特に何かあるわけではなく、誰か潜んでいるわけでもなく、やはり夜の色に沈む木々の異形な影が、ぼうっと浮かび上がるだけだった。
その情景に、彼女は首筋に妙な寒気を覚える。
彼女は腕を体にピッタリと付け、自身を抱き、震えた息を一つ吐いた後、また歩き始めた。
ヒールが速いテンポで打ち鳴らす音が、黒い霧の中に吸い込まれ、消えていった。
鮨詰め過ぎて読みづらかった。こんなとこかなぁ。
あと、英数字か漢数字か統一すること。 (1人、0時、10分)or(一人、〇時、零時、一〇分、十分)
行頭は空白一個空けた方が良いかも。
一行の中で、同じ単語をなるべく使わないこと。(街灯、公園など)
怖い霧の情景を書きたいなら、サイレントヒルをやるといいよ。夜も昼も霧霧霧。
810:名無し物書き@推敲中?
08/05/08 04:38:25
全角英数使うな( 1 人、0 時、10 分)
811:名無し物書き@推敲中?
08/05/08 12:19:07
日本語の基本は全角です。
偏った趣味を押しつけないでください。
812:名無し物書き@推敲中?
08/05/08 14:27:57
全角使えと口うるさいやつはよく見かけるが半角使えと言うやつは珍しいなw
813:名無し物書き@推敲中?
08/05/08 14:53:35
キーワードなら、半角使うけどねぇ。
「……『Absolute Terror』?」
僕は、ゲームパッケージの英文を呟いた。
傍らの父が笑う。
「ホラーゲームか、それ? 『絶対的恐怖』だってさ」
―あの時、ソフトを棚に戻しておけば良かったんだ。
そうすれば、世間を賑わす凄惨な事件を、回避出来たのに。
814:名無し物書き@推敲中?
08/05/08 16:40:17
You are supposed to use only ASCII characters.
815:名無し物書き@推敲中?
08/05/08 16:46:54
We are the Galaxians.
816:名無し物書き@推敲中?
08/05/08 18:14:11
>>809
あのー結局『公園』も『街灯』も同じだけ使ってる見たいですが?
それとなんか描写が意味不明になってます。
念頭にとか使い方間違ってせん?別に念頭は順序は関係ありませんが。
恐怖感をうわまったので恐怖感は残ってることを描写したかったんです。
その残っている恐怖感がじわじわと大きくなってきたというような感じで書いたんですが。
817:さとうしお ◆4O/eRnQCso
08/05/08 19:16:26
詩板からやってきました。
スレリンク(poem板)
818:名無し物書き@推敲中?
08/05/08 19:28:11
素敵なスレですね。Thanks for your precious information.
819:さとうしお ◆4O/eRnQCso
08/05/08 20:07:50
>>2-3を、よく読まず書き込んで、申し訳ない。
できれば普段、詩とか読まない人の意見が聞きたくてここへきました。
酷評は、こちらでも、あちらでも構いません。意見をくれると嬉しいです。
なにしろ詩板は過疎で、思うほどの反応も得られません。
820:名無し物書き@推敲中?
08/05/08 20:35:07
>>819
全部は読んでないけど玉石混淆っぽい感じ
情感かもすタイプよりも、かき氷で渇きを癒すやつみたいな、風刺的なもののほうがいい
821:名無し物書き@推敲中?
08/05/08 21:30:41
>>819
問題外だな。
改行を多くしても
文章の内容は変わらない
改行が文学的に見えるなら
文章表現というものを理解していないのだと
思う。
822:名無し物書き@推敲中?
08/05/08 21:36:25
>>819
せめてどれを読んで欲しいのかぐらい書け。
はじめの方のどれかなのか、あとの方のなのか、全部でひとつなのか、
これは良いけどこれ悪いと採点していくのか。
どれ批評するかこっちで勝手に決めて、気合入れて読み込んで、真剣に駄目だししたあげくに
「あ、それは自分でも失敗作だと思ってましたので」とか言われた日にはキレるぞ俺は。
ちなみに「書いてあるの全部読んで」と言われても断るぞ俺は。
823:さとうしお ◆4O/eRnQCso
08/05/08 22:05:18
どの詩でも構いません。
全体的な総評でもオッケー。
824:名無し物書き@推敲中?
08/05/08 23:41:55
>>816 それだけ君の原文がおかしいんじゃないの?
自分が正しいんだ、と思うなら貫けばいいし、スレで役立つ表現などがあれば盗んで行けばいい。
俺はもう読めん。粉交じりの蕎麦食わされた感じ。
825:名無し物書き@推敲中?
08/05/08 23:52:45
エッ
十割りそばしかくわないの?つうすぐる。
826:名無し物書き@推敲中?
08/05/08 23:54:28
>>823
指定しろっつったんだよボケ。テンプレにも作品単位でURL貼れって書いてあるだろうが。
61でキレるところまでざっと読んできた。
わりと面白かったよ。ブタのと天国のが上位のふたつってとこかね。
短いやつはほとんどが一発ギャグの域を出てないな。
くだらないネタだから短い詩にするってんなら書くな。中には笑えるもんもあったが、
んなもん書いてたら「僕の底は浅いとみてください」と頼んでるようなものだ。
お前がもっと好感のもてる馬鹿だったら、どこがいいのわるいのと一所懸命コメントしたいと
思えたもんなんだがな。性格は直らなさそうだな。さいなら。
827:名無し物書き@推敲中?
08/05/09 00:01:42
>>824
いやリライトされてたんで指摘された所を参考にしようと読んでいたら、どうも変わってなかったものですから、もしかしたら別に多くないのかなと思いまして。あの、一応リライトされて自分で納得されたんですよね?
普通リライトしたら自分がおかしい所は書きませんよね?特に指摘するべき所は。
リライトの文章は変でしたよ。修辞を間違って使ってる時点できちんと自分の中で知った表現を消化できてないんじゃないでしょうか?
828:名無し物書き@推敲中?
08/05/09 00:15:44
>>808
コレは本人のリライトなのね。
何回も言うが、初心者のうちは神視点は使わないほうがいい。
視点の意識を身に着けないと、まともなものは書けないから。
まず冒頭
>静寂には靄がかかり、月の光すら分散して、暗い夜道を照らすのはぽつぽつとある
>街灯だけで、その街灯の光が地面に落ちて光のしるべのようになっている。
>人気のない公園をスーツ姿の女が一人で歩いている。
冒頭二行がどこの情景を描写しているのかが曖昧なんだけど
街の描写をしてから、公園の中にカメラが移動した雰囲気だよね。
すると最初のシーンが二行で終わってることになる。
場面が変ったことを書き手自身も意識してないと思うけど、初心者が神視点を使うと
こういう風に細切れになりがち。
そもそも街の様子は意味がないし、最初から公園の描写として入れたほうがいい。
また公園の具体的な描写もないし、どういう人物なのかもわからない。
神視点なんだから固有名詞を出して問題ないと思うが、なぜか「女」のまま。
>女は肩から下げたバッグの紐を白い手が赤くなるほどに固く握りしめ、
>周囲の僅かな物音にも過敏に反応した。
夜で霧がかかってるのに、手が赤くなってるとか見えるの?
具体的にどういう物音がして、どういう風に反応したの?
立ち止まって、目をこらしたりするんじゃないの?
そういう描写がなくて説明で終わってる。
神視点だと描写をせずに説明しがちなので神視点はやめたほういい。
829:名無し物書き@推敲中?
08/05/09 00:36:48
>>828
最初の二行が街の描写か公園の描写かは関係ありません。
女の足音が響いていることだけ書きました。
その後公園という単語を出したので前の二行が霧のかかる公園を歩く女の足音だとわかります。
それから二番目の白い手が赤くなったのが見えたのかは意味不明です。
その前に街灯という単語を出しているのだから女の赤くなった手はどこかで見えています。
830:名無し物書き@推敲中?
08/05/09 01:00:56
うん、だから、
それが正しいと思うなら、それで投稿なり、公開なりすればおkでは?
まず何、褒めてもらわなきゃ先に進めないタイプかね。
831:名無し物書き@推敲中?
08/05/09 01:10:58
いや、829のような反論もおkだよ。
828みたいな頓珍漢な酷評がのさばったら大変じゃん。
神視点だと描写でなく説明だってさ。
すげんげえ珍説。呆れた。
832:名無し物書き@推敲中?
08/05/09 01:14:48
お願いします。
1/2
ある夜に、僕は彼女の夢の中に居た。明るい薄靄が何もかもを優
しく包み、ふわふわと心地良く、今にも眠ってしまいそうな所だっ
た。マシュマロのような感触を足に、僕は彼女を探した。彼女は静
かな湖のほとりで佇んでいた。湖の他には何もない所だった。湖は、
よく磨きあげられた鏡のように、どこまでも平らかに水を湛えてい
た。そして、彼女の隣りには僕が居た。湖に向かって、彼女の右側
にぼうっと立っていた。僕は僕と彼女を少し離れた場所で見た。彼
女が僕に何か話し掛けた。
「あたしね、あなたのことが嫌いよ。大っ嫌い」
そう言うと、彼女は僕の左肩を強く押し、真っ平らな水面へと落と
した。瞬間がスローモーションになって僕に見えた。僕は抵抗せず
に、棒立ちのまま湖へと落ちて行く。頭と右肩が傾き、左足が地面
から離れ、直ぐに右足も離れ、そして全身で落ちて行く。初めにぶ
らんとした手が水面について鏡を揺らめかせた。そして腕、頭、胴
とが引きずり込まれて行く。想像した音はたたずに、水飛沫だけが
辺りへ飛び散った。飛沫は彼女にも及んだ。水柱が一番高くなった
程に、僕の全身は湖に飲み込まれてしまった。後にはただ、揺れる
水面と、湖を見つめる彼女だけがあった。彼女は無表情に立ってい
た。僕は、何だか恐くてその場を去った。
833:名無し物書き@推敲中?
08/05/09 01:19:46
2/2
その次の日のことだ。彼女が僕に告白をした。それは所謂恋の告白だった。映画館にデ
ートに誘われ、その帰り道の告白だった。苦しそうに想いを口にした。僕はひどく迷った。
僕を見る彼女の顔には真剣な表情があった。僕は迷った。
その日の夜も、僕は彼女の夢の中に居た。彼女はやっぱり湖に居た。今度は一人で湖を
見ていた。前の日とは違って鏡は初めから揺れていた。そして水面の揺らめきを見つめる
彼女は泣いていた。僕は近付いて聞いてみた。
「君はどうして泣いているの」
彼女は俯いたまま涙を手で拭きながら答えた。
「わたしの大事な人が湖の中に」
「どうしてそんなことになったの」
「それは、それは、わたしが押して落としちゃったんです」
「何でそんなことをしたの」
「それは、それは、」
彼女は1度大きくしゃくりあげて、それから言った。
「それは、あなたのことが好きでしょうがなかったからよ!」
突然顔を上げた彼女が、僕の身体を湖の方に引っ張る。咄嗟のことに、僕は身を躱すこと
が出来なかった。そして、昨夜の夢のように落ちて行く。湖に吸い込まれるようで、身体
に力が入らない。視界には狂気の悲しみに、眼を真っ赤に腫らした彼女が見える。ああ、
どうして彼女の夢に来たのかがわかった気がする。スローモーションの瞬間に様々な思考
が頭を巡る。そして、後頭部から、静かに揺れる湖に……
そこでアラームが僕の目を覚ました。全身にべとべとする汗を掻いている。特に後頭部
がひどく濡れている。僕は、きっと彼女の告白を受けようと思った。
何書いてるんだかよく分かんなくなりました。けど過疎中なので。