あなたの文章真面目に酷評しますPart60at BUN
あなたの文章真面目に酷評しますPart60 - 暇つぶし2ch627:1/2
08/05/02 17:06:06
酷評お願いします

 赤、黄、青、それからピンクにオレンジと、とりどりの雨着を羽織って、何人もの園児
たちが、若い保育士たちに率いられて道の向こうの歩道を歩いている。灰色の空と灰色の
建物たちを背景にして、まるで突然遊園地が現れたかのように、彼らの一角だけが場違い
に騒がしい。
 雨は少し前にあがったばかりだ。蒸し暑く、ジャケットの下のシャツが背中に張り付い
て不愉快である。あの子たちの雨着の下も、きっと汗に湿っているだろう。それなのにあ
あも無邪気に笑っていられるのは、彼らが内省を知らないからだ。意識の針が常に外側を
向いている。それが幼児のもっとも顕著な特徴だと、僕は思う。そしてそれが羨ましくも
あり、苛だたしくもある。あの群れに飛び込んで、君たちはいったい何者なのかと、一人
一人に問い詰めたくなる。
「可愛いね」
 隣の詩織が言った。膨らんだ腹に右手を添えて、その内部にいるものを重ねるかのよう
に、うっとりとした目付きで彼らを眺めている。だが詩織の言葉は、独りでに口をついて
出た感慨のようでいてその実、僕を測っているのである。子の父親として、母親の夫とし
てふさわしいかどうか。その打算を、彼女自身が意識しているのかどうかはわからないが。
「可愛い子もいれば、そうでない子もいるね」と僕は答えた。
「ひどいなあ」と詩織は苦笑する。
「ひどいもなにも、実際にそうなんだから仕方ない。見た目の良し悪しは子どもにだってあるよ」
「私が言ってるのは見た目の事じゃなくて」
「どんな意味でも同じことだよ。可愛いか可愛くないかは、子どもによるよ」
 そしてそれを認める者による。

628:2/2
08/05/02 17:07:54
 僕からつきはなされたと思ったのか、それきり詩織は口をつぐんでしまった。ついさっ
きまでほころんでいた眼差しは不安げに沈み、去って行く園児たちを、身売りされた子で
も見るかのように、怯えたような表情で見送っていた。僕はその顔に美しさを認めない。
鋭角的な顔の輪郭や細長い目の形は、前は芯の強さを表象していたのに、今はむしろ保護
を要する犬猫の脆弱さをうかがわせる。もちろん詩織の顔の作りに際立った変化などない
のだから、これは僕の主観のせいだ。僕は僕の主観の変化を生じさせたものに視線を注い
だ。そして胸の中で、どうしてお前は生まれてくるのだと問い掛けた。胎教の代わりに呪
いの言葉を掛け続けたなら、生まれてくるのをやめてくれるかもしれない。ふいにそんな妄想が脳裏に浮かんだ。馬鹿馬鹿
しい。そう思いながらも、すでに僕は、試す価値はあるかもしれないと思いはじめている。
「どうしたの?」といぶかしげに呼ぶ詩織の声で、僕の意識は妄想から釣り上げられた。
「いや、別になんでもないよ……。ねえ、お腹、触ってもいいかな?」
 僕が訊ねると詩織は静かにほほえんで、「いいよ」と答えた。

629:名無し物書き@推敲中?
08/05/02 17:41:40
詩織にげてー

630:名無し物書き@推敲中?
08/05/02 17:50:26
>>627-628
終わりかよ!
最後にこの主人公がろくでなしであることを納得させるどんでん返しがあるものと期待したのに。
これじゃ単なる駄作だよ。下の下。
中盤で主人公が披露する理屈が低次元で退屈でネガティブで攻撃的なのが致命的だ。
お前は根暗高校生かと言いたくなる。

631:名無し物書き@推敲中?
08/05/02 18:40:07
>>627-628
上手い。読ませる力がある。
いささか生硬な語り口なのだが、それが主人公の、ある意味幼稚な思考に合っていて、
上手に雰囲気を醸し出している。

あえてアラを探すと、

>鋭角的な顔の輪郭や細長い目の形は、前は芯の強さを表象していたのに、今はむしろ保護
>を要する犬猫の脆弱さをうかがわせる。

「鋭角的な顔の輪郭や細長い目の形」と「保護を要する犬猫の脆弱さ」が私のなかでは結びつ
かないのだが、まあそれは受け手次第だろう。

ラストもこれでよい。
もちろん他にもアイデアとしては出るところで、たとえば堕胎について口走ってしまうとかも面白
いかとは思うし、以前にも同様の想いにとらわれて別な女の子供を殺めたことがあるとか、実は
「私」はそのようにして殺された子供の霊だったとか、いろいろ考えられるところだが、それはそ
れで別の作品になるということだろう。

632:名無し物書き@推敲中?
08/05/02 23:13:55
>>627-628
ちょっと内向的な感じかな。
主人公たちが、どこで何をしているのかがよくわからない。

さっきまで雨が降っていたので園児はカッパを着ている。
主人公達が歩いていたなら傘を持っているんだろうけど、そういう描写がない。
どこに立っているのかもわからないし、歩いているのか、どこかに座っているのか
ただ立ち止まっているのか、そういう部分もわからない。
街の様子、道路の様子も何がなんだか。
あまりにも情報が足りない。

一人称の場合はどうしても内向的になるので、意識して客観描写を入れたり、
現在の状況を入れるようにして、情報を伝えるようにしたほうがいい。

633:名無し物書き@推敲中?
08/05/02 23:55:14
>>629
ワロタww
>>630
お叱りのお言葉、胸に刻みつけます……
>>631
ありがとうございます!やる気がでます!
>>632
なるほど客観描写というやつですね?少し改変してみました。これくらいだとどうでしょう?

634:1/2
08/05/02 23:56:31
再掲します

 道路に面したガラス張りのカフェで詩織と休んでいると、道の向こうの歩道に幼稚園児
の列が見えた。赤、黄、青、それからピンクにオレンジと、とりどりの雨着を羽織って、
何人もの園児たちが、若い保育士たちに率いられて歩いている。皆カラフルな傘を手に提
げ、あるいは頭上に広げてくるくると回転させて遊んでいる。灰色にくすんだコンクリー
トのビル群を背景にして、まるで突然サーカスのパレードが現れたかのように、彼らの一
角だけが場違い
に色づいている。
 雨は少し前にあがったばかりだった。外は蒸し暑かった。涼むためにカフェに入ったの
だが、店内はさほど冷房は効いておらず、ジャケットの下のシャツはまだ背中に張り付い
ていて不愉快である。あの子たちの雨着の下も、きっと汗に湿っているだろう。それなの
にああも無邪気に笑っていられるのは、彼らが内省を知らないからだ。意識の針が常に外
側を向いている。それが幼児のもっとも顕著な特徴だと、僕は思う。そしてそれが羨まし
くもあり、苛だたしくもある。あの群れに飛び込んで、君たちはいったい何者なのかと、
一人一人に問い詰めたくなる。
「可愛いね」
 詩織が言った。膨らんだ腹に右手を添えて、その内部にいるものを重ねるかのように、
うっとりとした目付きで園児たちを眺めている。だが彼女の言葉は、独りでに口をついて
出た感慨のようでいてその実、僕を測っているのではないか。子の父親として、母親の夫
としてふさわしいかどうか。その打算を、彼女自身が意識しているのかどうかはわからないが。


635:2/2
08/05/02 23:57:12
「可愛い子もいれば、そうでない子もいるね」と僕は答えた。
「ひどいなあ」と詩織は苦笑する。
「ひどいもなにも、実際にそうなんだから仕方ない。見た目の良し悪しは子どもにだって
あるよ」
「私が言ってるのは見た目の事じゃなくて」
「どんな意味でも同じことだよ。可愛いか可愛くないかは、子どもによるよ」
 そしてそれを認める者による。
 僕からつきはなされたと思ったのか、それきり詩織は口をつぐんでしまった。ついさっ
きまでほころんでいた眼差しは沈みがちに、去って行く園児たちを、身売りされた子でも
見るかのように、不安げな表情で見送っていた。僕はその顔に美しさを認めない。鋭角的
な顔の輪郭や細長い目の形は、前は芯の強さを表象しているように見えていたのに、今は
むしろ保護を要する痩せ犬の脆弱さをうかがわせる。もちろん詩織の顔の作りに際立った
変化などないのだから、これは僕の主観のせいだ。僕は僕の主観の変化を生じさせたもの
に視線を注いだ。そして胸の中で、どうしてお前は生まれてくるのだと問い掛けた。胎教
の代わりに呪いの言葉を聞かせ続けたなら、生まれてくるのをやめてくれるかもしれない。
ふいにそんな妄想が脳裏に浮かんだ。馬鹿馬鹿しい。そう思いながらも、すでに僕は、試す
価値はあるかもしれないと思いはじめている。
「どうしたの?」といぶかしげに呼ぶ詩織の声で、僕の意識は妄想から覚まされた。
「いや、別になんでもないよ。……ねえ、お腹、触ってもいいかな?」
 僕が訊ねると詩織は静かにほほえんで、「いいよ」と答えた。


636:名無し物書き@推敲中?
08/05/03 00:14:32
>>634-635
>道路に面したガラス張りのカフェで詩織と休んでいると
この冒頭がちょっと固い感じがするけど、書き方としては概ねいいんじゃないかな。
ぐっと小説らしくなったと思う。
細かい表現の好き好きはあると思うけど、冒頭としては合格点。

637:1/3 ◆lVNA39xutg
08/05/03 10:13:58
某スレにて書いたものに加筆したものです。お願いします。

 猫のポチの姿が今朝から見当たらない。腹が減った腹が減ったと、腹を出しながら寝る
私の口と鼻を、器用に肉球で押さえることによって起こしていた毎朝が、今朝は訪れなかった。
 その代わりに、私は毎朝のように生死の狭間から苦しみあえぎ目を覚ますという、拷問
のような寝覚めを体験せずに済んだのだが、いかせんそれは毎日続いていたことだったの
で、朝食を一人済ませ、歯を磨き、昨晩の内に予約しておいた洗濯物を干し、部屋の掃除
を終えて、優雅にコーヒーを飲んでいる最中に、私はポチのことを少し心配した。
 一体、どこへ行ってしまったのだろう。私は漬物石の如く椅子に座り込んでいた重い重
ーい腰を持ち上げて、部屋の中を探すことにした。
 三分後、めぼしい場所にいなかったので、捜索は打ち切った。まあ、その内に帰ってく
るだろう。私は一時間後に迫った正午調度に食べられるよう、昼食の準備をすることにした。

638:2/3 ◆lVNA39xutg
08/05/03 10:14:41
 空になったコーヒーカップを片手にキッチンへと移動する途中、ふと、ポチの器に貼り
紙を見つけた。しゃがんで見てみると、そこには丁寧な猫語で、何やら書いてあった。
その文末に、ポチの足形。文とその足形に、ポチが決めた何かしらの覚悟を汲み取った
私は、シンクにコーヒーカップを置くと、冷蔵庫からもやしを取り出し煮ることにした。
今日のお昼の一品目。もやしのナムル。
 沸騰したお湯の中にもやしを投入した私は、まな板の上で鶏肉を捌いていた。そしたら、
小さく鳴き声が聞こえた。
どうやらそれは外かららしい。私は目の前にある出窓を開けて、外の様子を眺めてみた。
 気持ちのいい青空が広がっていた。陽射しは穏やかで、絶好の散歩日和のような気がした。
よし、明日は一日中部屋で寝て過ごそう。私はそう決心した。
 と、また、小さく鳴き声が聞こえた。先程よりも大きい。当たり前か。窓を開けたのだから。
 鳴き声は、どうやら私の家の庭の上にたなびくこいのぼりから聞こえているらしい。

639:3/3 ◆lVNA39xutg
08/05/03 10:15:59
私はぼんやりとこいのぼりを見上げた。吊り上げられた三体のこいのぼりはとても、気持ち
よさそうに空を泳いでいた。
 きっと、彼らなら今すぐにでも龍に成れるだろう。力強く輝く瞳と、風に立ち向かう
強靭な肉体が、私にそう確信させた。
 さて、私も頑張りますか。
 気持ちを切り替えて、私はまな板に向かう。おいしい昼食のために、私は頑張らねばならないのだ。
 三度小さく鳴き声が聞こえる。そう言えばこいのぼりの背中に、猫のような陰を見た気
がしたが、多分気のせいだと思う。いくら食意地がはった猫だとしても、こいのぼりには
食い付きはしないだろう。多分。
 鍋を見る。もやしがいい感じに茹で上がっている。猫の泣き声が空から降ってきた気がした。


(終わり)


640:名無し物書き@推敲中?
08/05/03 11:27:38
>>637-639
修辞に脈絡が無さすぎる。へんな言い回し、言葉遣いがしたいなら、ちゃんと考えて使え。
いっぺん飾り無しで事実のみを伝えるように書いてみて、ここに書いたそれとどっちが良く見えるか比べてみるといい。
それから言葉遣いがどうこうという以前に明らかに未熟な部分もある。
『文とその足形に』なんて書いてるが「文」はないだろ。文面とか手紙とか適切な言葉を使え。
あと『寝覚めを体験せずに』も「体験」はおかしい。日常的な行為は「体験する」とは言わない。
体験てのは何かを経験すること。何かを「やったことがある」ようになること。
布団で普通に就寝することを睡眠の体験とは言わないし、ありふれた朝食を食ってもその日の朝食を体験したとは言わない。

641:名無し物書き@推敲中?
08/05/03 12:51:26
>>634-635
自分も正しい書き方に自信がないが、厨二筆者の皮膚感覚をである語尾で幼稚園児に対する推論をだ語尾で書くのが違和感。推論をだろうで書かないのは園児への蔑視ということだろうが、自分の気持ち悪さより近い感覚の訳がない。

642:名無し物書き@推敲中?
08/05/03 13:43:26
ペドフィリア

643:名無し物書き@推敲中?
08/05/03 14:02:44
>>637-639
普通に書けばそこそこいけそうな雰囲気はあるが、投稿文については
変に気取っていて、それが失敗の原因になっている。
普通の表現で書きなおせば欲成人思う。

>猫のポチの姿が今朝から見当たらない。腹が減った腹が減ったと
冒頭の主語は猫のポチなので、この書き方だと腹が減ったのもポチという
流れになる。主語が変わる場合は、文章の冒頭で主語を明示したほうが
わかりやすい。

>生死の狭間から苦しみあえぎ目を覚ますという、拷問 のような寝覚
表現がおおげさ。

>私は漬物石の如く椅子に座り込んでいた重い重ーい腰を持ち上げて
自分の行動を表現するにしては違和感あり。

>三分後、めぼしい場所にいなかったので、捜索は打ち切った。
三分くらいなら何箇所も探せないので、ソファーの下とか、箪笥の上とか
具体的に書いたほうがいい。

>ポチの器に貼り紙を見つけた。しゃがんで見てみると、そこには丁寧な
>猫語で、何やら書いてあった
オチを考えればこのくだりは不要。

644:名無し物書き@推敲中?
08/05/03 14:17:50
おいおい、腹が減ったのはポチだぞ。

645:名無し物書き@推敲中?
08/05/03 14:20:09
>>643
私が「腹が減った腹が減ったと腹出して寝てる」と読んだのか
どういう眠り方だよw

646:名無し物書き@推敲中?
08/05/03 14:36:15
 訃報が知らされた時、俺は何がなんだかわからなかった。目の前の事実がただ信じられず、
病室に入るのに躊躇していた。すると、中から低い怒鳴り声が聞こえた。内容までは聞き取
れなかったが、すぐに中から男が出てきて走り去った。自分と同じ年ぐらいのその男を、
目で追ってから、改めて開いた扉を見つめる。「浅木梨津」というプレートが張ってあった。
俺は事実を確認したくなくて、なかなか中に入れない。梨津の死体なんて見たくない。
俺がずっと探していた親友の死が、今日もたらされたのだった。
俺は病室にそっと入り、恐る恐るベッドを覗き込む。
 まるで眠っているようだった。笑っている顔。今にも起き出しそうな梨津の姿に、
本当に死んでるのか疑ってしまう。
「おい、梨津。何で」
 最後まで言葉にできず、俺はベッドの横に倒れ込むように膝を着いた。閉じられた瞼は
永久に開かない。口に出してしまったら、梨津の死を認めてしまうようで言えなかった。
まだ、死んだなんて認めたくない気持ちが蓋をしていた。
「ショックだと思うが、私たちも今知らされたばかりでね。ご両親に挨拶しなさい」
 俺は伯父さんの言葉が何も耳に入っていなかった。

647:名無し物書き@推敲中?
08/05/03 14:36:53
「由紀枝!」
 伯父さんに呼ばれてやっと我に返る。これ以上ここにいたくなかった。梨津の死に顔なんか
見たくなかった。どうして死んでいくのに笑っていられたのかなんて、理解したくない。
「すみません。俺……」
 俺は突然気分が悪くなって病室を飛び出た。
わからない。頭が混乱している。明日は通夜で明後日に告別式。そんな言葉も頭に入っていなかった。
どうしてもっと早く探し当てて、生きているうちに会えなかったんだろう。死ぬまでの間に
どこにいたか知らないけど、そりゃあんまりだろ。
 そうだ! 俺はさっき出て行った男がいた事を思い出した。もしかしたらここ一年の梨津
の事を知っているかもしれない。俺は急ぎ足で病院を出た。病院の周辺を探したが、どこにも
見当たらなかった。くそう。梨津の事を聞きたかったのに。
 俺はしばらく病院の前で立ち尽くしたが、明日通夜で会えるかもしれないと思い立った。
俺といない間に梨津は何をしていたのか。それをつきとめる事しか梨津が死んだ後の俺に
できる事はなかった。

648:名無し物書き@推敲中?
08/05/03 14:38:31
>>646-647
小説の導入部分です。批評お願いします!

649:名無し物書き@推敲中?
08/05/03 14:45:16
もう少し推敲したほうが良いね。
ちょっと読みづらい。
流れも唐突すぎるし、各要素に纏まりが足りないな。


650:名無し物書き@推敲中?
08/05/03 15:01:14
>>646-647
描写がないので、何がなんだかさっぱりわからない。

まず冒頭
>訃報が知らされた時、俺は何がなんだかわからなかった。目の前の事実がただ
>信じられず、病室に入るのに躊躇していた。すると、中から低い怒鳴り声が聞こえた
主人公はどこで訃報を聞いたのか。
この書き方だと、病院で聞いたように読めるけどそんなわけないしな。
病院なら病院らしい描写が必要だし、訃報を持ち出すなら、どこで聞いてどんな風に
駆けつけたのかという辺りまで書かないと、読む側は理解できない。
その過程で、主人公の性別や職業、年齢などが浮かんでくるはず。

>自分と同じ年ぐらいのその男を、 目で追ってから、改めて開いた扉を見つめる。
主人公の年齢がわからないのに、「同じ年くらい」と言われても読むほうはわからない。
病室内も描写必要だし、他の人物がいるならその描写も必要。

>俺はさっき出て行った男がいた事を思い出した。もしかしたらここ一年の梨津
>の事を知っているかもしれない。
このあたりは突飛すぎないか?
初対面の男で、男に対する情報がないのに、なぜそういう「知っている」と思ったのか。

主人公とその他人物の相関関係もまったくわからないので、もうすこし丁寧に書きましょう。
病室の前ではなく、訃報を聞くシーンから始めると上手くまとまると思う。

651:名無し物書き@推敲中?
08/05/03 15:07:32
>>646-647
>訃報が知らされた時
「報」にはしらせるという意味があるから、「馬から落馬」式間違い。

>俺は何がなんだかわからなかった。
語り手に冒頭から「何がなんだかわからない」と言わせるのはやめたほうがいい。
ほんとになにがなんだかわからないのならば、叙述自体ができないはずだ。

>目の前の事実がただ信じられず、病室に入るのに躊躇していた。
>俺は事実を確認したくなくて、なかなか中に入れない。
無駄なくりかえし。反復による効果はない。同じことしか書けないのかと侮られる。
以下、ずるずると親友の死に対する「俺」の様子が語られるが、ステレオタイプ
で見るべきものもなく、くどいだけ。書くに値する目新しさもないのならば、一行で
済ませるべき。

>「ショックだと思うが、私たちも今知らされたばかりでね。ご両親に挨拶しなさい」
セリフが下手。ほんとにこんなふうに話すやつはいない。説明的で素人芝居のよう。

>「由紀枝!」
>伯父さんに呼ばれてやっと我に返る。
「俺」の名前が「由紀枝」なの?

652:648
08/05/03 15:30:12
>>649
確かに内容にまとまりがないやもしれぬ。
文章は推敲したのだが、やはりいまいちだのう。

>>650
下地がうすいといわれたが、まさにその通りのご指摘ですな。
最初にどこまで情報を提示するべきかという問題もあるが、
全くわからないのは話にならないな。
改稿の余地を感じた。礼を申す。

>>651
主人公は一応男なのだが、名前が女のようだと一掃混乱を招きかねない
描写になっているやもしれぬ。
くどい文章は気をつけようと思う。
セリフも主要人物以外があまりにも稚拙だと思われる。
実のあるご指摘ありがとう。

653:名無し物書き@推敲中?
08/05/03 16:33:49
酷評お願いします。

<1/3>
 むかしむかしある所にたくさんの鬼がおったそうじゃ。鬼はいつでも腹を空かせていて、
よく人間を取って喰うていたそうじゃ。鬼は化けるのが得意じゃて、ちょっと見ただけで
は人間と変わらん姿をしておったそうじゃ。そうと知らずに話し掛けて、そのまま喰われ
てしまう者も少なくなかったそうじゃ。その内に人々は鬼の見分け方を見つけたそうじゃ。
鬼はどいつもこいつも長い髪の毛をしていて、体は丸めで、大抵背は小さめだったそうじ
ゃ。そして良く見れば、胸の辺りがぽっくり2つ膨らんでいたそうじゃ。何でも、取って
喰った人間の魂が入れられていたそうじゃ。膨らみが大きな鬼程恐れられていたそうじゃ。
国のお殿様が何度も退治しようとなさったけれど、いつもいつも失敗に終わったそうじゃ。
それからどうなったのか分からんが、鬼がいなくなったとはわしはまだ聞いておらん。き
っと今でも何処かに住んでいるのじゃろう。わしはいつでも気をつけておる。みんなもき
っと気をつけんといかん。わしの話はこれでお終いじゃ。
 パチパチパチと水を叩くような拍手が幾つか鳴る。うちのママだ。うちもよ。あっ、先
生もだ。園児達はぽっかり口を開け、話を終えた老人を見つめる。中には泣き出してしま
う子もいた。わたしはこのご老人の真意を測ろうとしたが、仙人の如く微笑むご老人から
は光のどけき春の気配しか読み取れなかった。後光すら射しているようだった。その後光
の回りを2人の天使が飛んでいた。いやっ、飛んでいるように見えたのは実はワイヤーに
よるものだった。プップクプップー。天使達は手に持ったラッパを鳴らした。それも玩具
の安そうなやつだった。

654:名無し物書き@推敲中?
08/05/03 16:34:32
<2/3>
ラッパの音と共に何処からか蛇が現われた。そいつは2メートル
もあるハブだった。ハブに続いてマングースも出てきた。今日こそ決着をつけてやるぜ、
マングース。ハブがそう言った。えーハブの声なんて初めて聞いたわーとわたしが驚く前
で、2匹は早速睨み合いを始めた。バチバチバチ。余りに激しい睨み合いに、辺りには火
花が飛び散る。さぁ見合って見合って。はっけよーい、のこった、のこったーのこったの
こったー。あらやっぱりお相撲さんって間近で見るとすごいもんねぇ。それ、のこったの
こった。のこったお蜜柑どうしましょう、あなた頂かない?はいっ、いつもすみません。
わたしはぺこりと頭を下げる。あら、いいのよ旅は道連れ世は情けでしょ。それって人生
は旅みたいなものという意味ですかお隣りの奥さん、とはもちろん口に出さずに有り難く
お蜜柑を頂く。あらおいしそう、一つだけ食べちゃおっと。橙色の皮をむくと中からは小
さな男の子が出てきた。あら可愛い、一寸法師と名付けましょう。そして一緒に暮らすこ
とになった。一寸法師はある日旅に出たいと言った。旅に出てどうするのと聞いたら、鬼
を退治するということだった。あら駄目よ一寸法師、鬼だって悪いやつばかりじゃないん
だから。わたしは驚いて説得する。けれどそれじゃあ物語と違います。説得の甲斐なく一
寸法師は出て行ってしまった。遅くなる前に帰って来るのよー。遠くで僕を見送る声がし
た。全く、鬼退治を軽く見ているな。僕は腰に針を挿し、夕陽を背負って颯爽と歩いた。
遠くでカラスが鳴いている。カァカァカァ。おやっ、もう帰りたくなっってきたぞ。全く
心が折れそうだ。カラスの鳴く度帰りたくなりながら、僕は必死に歩いた。目指すは鬼の
巣窟キャバレー。そこには五万と鬼がいるそうだ。まさか五万は嘘だよな。


655:名無し物書き@推敲中?
08/05/03 16:36:49
そうして5里も来たろうかと思って後ろを向くと、何とまだ家がそこに見える。おかしい
なと思ってみたら、そうだお椀が足りないのだ。ああ何と馬鹿なことをしたと嘆いていた
ら、折よくお椀が落ちている。やっぱり僕は主人公だと、物語の元気を取り戻す。重いお
椀も何のその、何故なら僕は主人公。休み休みにお椀を転がし、五里も進んでようやく川
に辿り着いた。さぁ乗り込むぞ。えいっ、目指すは鬼の巣窟キャバレーだ。お椀はすすっ
と岸を離れていった。そしてまた五里も来たろうかと思う頃に、ぷくぷくぷくぷく音がす
る。おやっと思って見てみると、足が水に浸かっている。あれれと思って考えていると、
水は脛まで上ってきた。まずい、主人公にあってはいけない最期になるぞ。だーれかー。
すると襟の辺りがひょいっと持ち上がって僕の体は宙に浮いた。下には沈んでいくお椀。
危機一髪、良かったやっぱり僕は主人公の器なのだ。これは旨そうな一寸法師だ。あれっ、
この声は、あっ鬼婆。長い髪の毛に丸めの体、そして魂の入れられた2つの膨らみ。あれ
ー喰わないでー。あーん、パクリ。結局僕は喰われてしまった。

656:名無し物書き@推敲中?
08/05/03 16:38:23
けれどもそこは主人公、
鬼は僕を噛まずに呑んだ。物語と少し違うけど、僕はこうして鬼の腹へと入り込んだ。こ
れから腹の中を嫌という程突っ突いてやるんだ。やぁやぁ僕はすごい速度で落ちていく。
ドドンパなんか眼じゃない速さだ。周りは真っ暗で何にも見えない。そして十里も来た頃
に、ようやく速度が落ちてきた。終点、トーキョー、終点です。お忘れ物をなさいません
ようにお確かめください。ああ折角鬼の腹まで入れたのに、アナウンスに邪魔をされてし
まった。しょうがない、電車を降りようか。改札を抜けようとすると、僕を呼び止める声
がした。もし、もし。何ですか、主人公の助けが必要ですか?違いますよ一寸法師さん、
ちょっと切符を拝見。何だって。無理矢理僕をトーキョーに連れて来て、しかも切符が必
要なのか。そいつは全くふざけた話だ。わたしはご老人に抗議する。子どもたちに悪影響
ですよ。びっくりしたご老人から後光が消えた。わたしはまだ口を開けたままの園児達に
新しい話を始めた。
 むかしむかしある所に……。プップクプー。安っぽいラッパの音は鳴り止まず、ハブと
マングースは睨み合いを続けている―。

真にすみません、4になってしまいました。

657:名無し物書き@推敲中?
08/05/03 17:56:58
>>653-656
せめて最後ぐらいは面白いものが用意してあるのかと期待して頑張って読破したが報われなかった。
嫌がらせですか。

658:名無し物書き@推敲中?
08/05/03 18:05:08
がっくりOTL
時間もらってすいませんでした。

659:名無し物書き@推敲中?
08/05/03 19:13:58
653です。スレ汚しすみませんでした。もう1つ、小説の冒頭を張ります。
どうか、こちらをよろしくお願いします。

あー暑いな。左手に開いている窓から、真っ青な空と、その下にずんぐりそびえる濃緑
の山々と、手前に干上がったドブ川が見える。ミンミンうるさい蝉たちの声は、そんな
風景と正にピッタリなBGMだ。一体どこにこんなたくさんの蝉がいるのよ。あんな小さ
な体でよくまぁ鳴くわね。こんなに暑いのに、全く尊敬するわ。わたしは偉大な蝉たち
について少し想像を広げた。
「はいっ、ここはしっかり押さえといてねー。この図もちゃんと描けるようにしとくこ
とー。はいっ、じゃあお終い」
妙に明るい女教師の声で、想像が中断される。
「起立、きをつけーれい」
日直の間延びした号令によって、世にも退屈な数学の時間が終わった。その反動による解
放感から、教室はにわかに騒がしくなる。
「はぁー」
黒板に描かれたヘンテコな図形を急いでノートに写すと、わたしの口からはため息がもれた。
「あー、あちー。ってか、やべーな超むずい」
「ああ今日のは凄まじかったなー」
列の前の方から無闇に大きな男子の声が聞こえ、わたしは内心でうんうんと頷く。ノート
を見つめるのを止め、くううとひとつ伸びをしてから、ノートと教科書を教室の後ろにあ
るロッカーへしまいにいく。そして席に戻り、机に掛かった茶色いリュックサックから弁
当箱を取り出す。


660:名無し物書き@推敲中?
08/05/03 19:14:36
「優子ーお疲れ」
弁当箱を手に持った果菜が、解放を喜ぶ様子でわたしの席にやって来る。彼女は、肩の上
で整った髪の毛と半袖のワイシャツが良く似合う、わたしの言葉で言えば、ぽっちゃり女
子高生プリティウーマンだ。だから、もちろんぽっちゃりもしている。果菜は前の席のイ
スを借り、わたしと向かい合わせに座った。わたしたちは机の上に弁当箱を開き、はしをとる。
「いやー今日のはいつもよりもっと長かったね」
果菜が先程の授業の感想を述べる。
「うん、やべーな超むずい」
わたしは真面目な顔をしながら言う。
「えっ、あははは。さっき木村君が言ってたやつよね。うんホント、今日のは凄まじかった」
わたしと果菜はうふふと笑い合う。
「全くやんなっちゃうわね、来年受験よわたしたち。受験さん、数学さん、どうか無くなれ」
タコウインナーを頬張りながら大袈裟にそんなセリフを言う果菜を見て、わたしはまた笑
ってしまう。でも、受験かぁ。もうそんなこと考える時期なのかしら。
「果菜はやっぱり受験するのよね」
かく言うわたしは、受験をするかどうかもしっかりとは決めていない。果菜はなかなか勉
強ができるから、きっと受験なんだろうな。
「うん、する。優子はのんびりだからね、まだ何にも決まって無いと見た」
両方、図星だ。
「図星よ。でも、のんびりって言ってもまだ夏じゃない。今から決めちゃったら来年退屈しち
ゃうわよ」
わたしはちょっと不安を覚えて、負け惜しみともつかないようなことを言う。
「何よそれ、一番望むところじゃない。まぁ、まだ考える時間はあるけどね。善は急げよ。」
全く正論だ。


661:名無し物書き@推敲中?
08/05/03 19:15:18
「ええ、そのことについては後でじっくり考えとくわ。それより果菜、昨日の『世界
丸わかり』見た」
わたしは巧みに話題を変える。
「あははっ、暢気ね優子は。昨日のねっ、見たわよ。ミツバチ人間、凄かったよね」
「うん、本当。ブンブン鳴ってたよね。世界にはいろんな人がいるもんだわ」
「世界は広しね。わたしも何か目指そうかなー。人造人間とか」
「何それ、全然意味が違うじゃない。わたしはあれね、ナマケモノ人間。全力で、命を懸
けて怠けるのよ」
「やだ優子、わたしもそれにする。でも、それってあんまり珍しくもないわよ。けっこう
そこらに居るじゃない。ほら、モーちゃんなんてその一人じゃないの」
果菜はそう言って廊下側に面した列の最後尾の席を見やる。わたしも見る。そこには既に
弁当を食べ終わって、ぺたんと上体を机に伏した男子の姿があった。こちら側に向いてい
る顔は、昼食後のひと時の睡眠を全力で、いや、やっぱり自然とそうしてるとしか見えな
いな。完璧に幸せそうだ。そのニックネームはもちろん例の3人組の一人からとったもの
だが、或いはその愛称の上をいっているのかもしれない。
「うん、怠けるのも才能ね。やっぱり世界は広しよ」
わたしはナマケモノ人間を諦めた。そうしてわたしたちは弁当を食べながら、他愛のない
会話を続ける。お昼の意味無いおしゃべりは何よりも楽しい。


662:名無し物書き@推敲中?
08/05/03 19:36:34
> ○投稿が複数レスにわたる場合は、1/2 2/2 などのように、全体レス数がわかるようにしましょう。

663:名無し物書き@推敲中?
08/05/04 00:15:16
>>659-661
一言で言うと退屈かなあ。
こういうのはつなぎのシーンで、冒頭にもってくる意味が無いと思うが。
描写もできてないし、セリフも一人よがりで内容がよくわからない。

664:名無し物書き@推敲中?
08/05/04 00:38:14
一人語りの小説の一部です、酷評ください。

「許してほしいんだ、全部、一切合財。ぼくはいい道化師だったろう? 
こんなにも君たちを笑わせたじゃないか。こんなにもおどけてみせた、
こんなにも。やりたくないことだってやった、ぼくだって道化師なんかやりたくなかったんだ!
でもぼくはみんなの前でおどけてみせた、散々笑いものにされた、間抜けなことだって
いっぱいやったし、こんなことやるべきじゃないって解っていても、ぼくはやったよ。
だってぼくは道化師だから。馬鹿みたいな帽子をかぶって、馬鹿みたいな笑みを浮かべて。
愚か者と呼ばれることを恐れているんじゃない、ただ許してほしいんだ。
だって、だってコレは君たちに言われてやったことじゃないか! 
なんて酷い仕打ちだろう。お願いだ、頼むから、この哀れな道化師を檻からだしてやってくれ。
ねえ、ぼくを見て、ちゃんと見て。こんなにやつれて、ほら、ペイントが涙で滲んでる。
 
ステッキはへし折った。ハットは燃やした。鈴の着いた靴は、鈴を全部引きちぎって海に捨てた。赤と青、それから黄色の服は黒に染めたよ、どんな黒よりも濃く、深い黒に。
 
許してほしいんだ、全部、一切合財を。ぼくはいい道化師だったろう?
 
こんな風に足掻いているぼくでさえ、君たちには滑稽な道化師にみえるんだろうね」

665:名無し物書き@推敲中?
08/05/04 00:58:01
>>663

ありがとうございます。
確かにおっしゃる通りですね。描写はたくさん書けば伸びるかも知
れないけど、文章の性質とかはもっぱらセンスによるんですかね?
退屈じゃない文章書ける人が果てしなく羨ましい

666:名無し物書き@推敲中?
08/05/04 01:02:00
>>664
これだけではなんとも。
感動的な語りとなるのか、感情過多のウザい喋りになるのかは、小説全体のなかに置いて
みないと、わからんとおもう。

気になったのは、この道化師はやっていることはピエロのようだけど、キャラクターはクラウン
みたいなんだよね。どっちの設定なんだろうか。

667:名無し物書き@推敲中?
08/05/04 01:09:00
>>666
悪魔の数字ですねwなんか地味に感動
クラウンと読んで道化師、ピエロと読んで道化師。
コメディア・デラルテのキャラがピエロで、それを継承するものはピエロ。
サーカスなどで跳ねまわってアクロバットもしちゃうのはクラウン、、、でいいんでしたっけ。
ある二つの役割に耐え切れなくなったオトコの物語ですので。
そこは仕様です。。。どうもです。

668:名無し物書き@推敲中?
08/05/04 01:13:32
>>659-661
だらだらした文章でだらだらしたやりとりを読まされてもなあ……って感じ。
これのどこを楽しめばいいのかさっぱりわからん。

669:名無し物書き@推敲中?
08/05/04 01:35:04
>>668

はぁ……。近頃幾つか書いてみて、毎度のつまらなさに枕を濡らしております。
またいつか酷評をお願いします。

670:名無し物書き@推敲中?
08/05/04 01:40:11
俺の文章を読んだ女たちは
みんな股を濡らすぜ。

671:名無し物書き@推敲中?
08/05/04 01:50:45
瞼濡らすような文章書けよ

672:名無し物書き@推敲中?
08/05/04 03:18:42
>>665
そのシーンを「描く目的」をはっきりさせたほうがいいと思う。
要するに必然性ということなんだけど、授業中から始めるなら、
そこから始めなければならない理由みたいなものがあるはず。

学校が特殊であることを描きたいのか、クラスメートが特殊であることを描きたいのか
あるいは主人公が特殊であることを描きたいのか。
そういうものがなく、ただ日常的に、授業がだるいとか、どうでもいい会話とか、
弁当を食ったりと言う程度ではドラマ性を感じさせることはできない。

ドラマ性がないから退屈なんだと思う。

673:名無し物書き@推敲中?
08/05/04 03:24:47
>>664
セリフなんだよね?
基本的にセリフはなんでもありで完全に自由なので、セリフだけでは評価のしようがない。
全体の中の位置取りによるという意見に同意。

674:名無し物書き@推敲中?
08/05/04 07:13:54
>>2以下のテンプレが長ったらしく見えるので、1レスに納まるよう簡略化してみました。酷評お願いします。
■投稿する人へ
・誰でも投稿することができます。他者の著作物は投稿してはいけません。
基本的には小説を扱っていますが、論説文やエッセイなどもOKです。

・投稿が複数レスにわたる場合は、1/2 2/2 などのように、全体レス数がわかるようにしましょう。

・創作文芸板は32行、もしくは全角1024文字を超える投稿はできません。
3レス程度に納まらないような長文は、外部に晒してリンクを貼ったほうがいいでしょう。

・著者を騙って他人のウェブサイトの批評を依頼する輩がいます。
自サイト内の作品の批評を依頼する人はそのページ、もしくは自BBSに<2ちゃんにて批評依頼中>
と入れてください。クリックして見られる『隠し』でもかまいません。

・投稿が長期間スルーされてしまった場合は、再度お願いしてみるのもいいでしょう。

■批評する人へ
・誰でも批評することができます。基本的に投稿者を育てることを目的としたスレなので、
できるだけ良い所と悪い所を具体的に挙げて、投稿者が納得できる形で批評してあげてください。

関連スレ
あなたの文章真面目に酷評します 別館 Part3
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あなたの文章真面目にリライトします。第二稿。
スレリンク(bun板)

あなたの文章、無理して誉めます
スレリンク(bun板)

あなたの構成・主題を真面目に酷評します
スレリンク(bun板)

675:名無し物書き@推敲中?
08/05/04 07:29:52
別に長すぎるとは思わないが。まあpart1が立ってから六年だし、
携帯から見るユーザーが増えたから重いと思うのかもしれないけど。

しかしテンプレ短くしても読まん奴は読まんよ。

676:名無し物書き@推敲中?
08/05/04 09:27:51
お願いします。

<1/2>
 あれには僕も驚いたね。
 あれってのは2年程前のある朝のことなんだけどさ。僕はいつも
通りに6時30分のアラームで眼を覚ましたんだ。それでいつも通
りもう少し寝ようと思って、アラームを止めるために手を伸ばした。
そしたら指の先が何かふわふわしたものに触ったんだよ。僕は反射
的に指先に目をやった。そしてそいつを見た時に僕は冗談じゃなく
チビったね。えっ、ああ確かにチビったよ、それは認める。でも実
は驚きはそこじゃあ無いんだ。何とそこには1匹のタヌキがいたん
だよ。あれっ、君はあんまり驚かなかったかな?いやっ、チビった
はもう忘れてくれ、僕が話したいのはそこじゃあ無いんだ。うん、
パンツは直ぐに洗ったよ。いや僕がチビった話はもういいから、と
にかく僕は驚いたんだ。タヌキは僕の枕元にちょこんと行儀良く座
っていた。そしてだぜ、唖然としている僕に向かって何と日本語で
話し掛けてきたんだ。「おはようございます。僕はポン太、タヌキ
のポン太です」だったかな。僕はそこで再びチビったね。そして考
えたんだ。僕はきっと化かされているのだと。でもそれはやっぱり
ちょっとおかしいよね。だってタヌキはそこにいるんだもの。

677:名無し物書き@推敲中?
08/05/04 09:30:59
<2/2>
それで僕はまた考えたんだ。僕はこのポン太とかいうタヌキに馬鹿
にされているのだと。そう思うと僕はひどく腹が立って来たよ。だ
って僕はタヌキのポン太から二度寝の楽しみを奪われる筋合いなん
て少しも持っていないはずだからね。僕はその朝まではずっとタヌ
キに優しい男だったんだぜ。嘘じゃない。小さな頃にカチカチ山を
聞かされた時だって全く憤慨したもんさ。ウサギだって同じくらい
酷いじゃないっかてね。それぐらいだから、僕は確かにタヌキに優
しい男であったと断言できるね。少なくともウサギに対してよりは
優しかったはずさ。でも僕はその朝にはこりゃあ見方を変えなきゃ
いけないと思ったよ。僕は憤慨しながら言った。「てめぇタヌキ汁
にするぞ!」ってさ。それを聞いたポン太は意外にもきょとんとし
ていたね。後で知ったのだけど、ポン太はまだほんの子どものタヌ
キだったのさ。だからタヌキ汁イコールタヌキの汁イコールカチカ
チ山の定理を知らなかったらしいね。だもんで僕の導いたタヌキ汁
にするぞイコールタヌキは恐怖するの方程式もあいつには通用しな
かった。それで僕はそれ以上何も言えなくなっちゃってさ。しばら
く僕たちは眼をぱちくりさせて見合っていたんだ。


未完です。多分涙物。

678:名無し物書き@推敲中?
08/05/04 10:23:35
>>676-677
あんまり恥ずかしいのは投稿しないでください。
考えなしに本気も出さずにだらだらっと書いたものだから恥ずかしくないもんね、とでも
思いながら投稿したもののように見受けられますが、ちょっとでも書ける人ならば
だらだらしたってこんなもの書きません。
こんなの書いててよくもテンション上がるものですね。

679:名無し物書き@推敲中?
08/05/04 10:31:17
酷評お願いします

五月の頭、ゴールデンウイークの只中とは思えないほど暑い夜。
少年は母校の中学の隣にある、一ノ割公園のベンチの一つに深々と体を預けて、頭上に茂った枝葉を眺めていた。一ヶ月前に
咲いていた日本人の大好きな薄桃色の花は、今は生命力あふれる緑の葉にとって変わられている。
黒のジャージ上下に身を包んだ、茶髪を肩に垂らした目のぱっちりした現代風の高校生、石海翔太は、ポケットの
中のタバコを取り出し火をつけると、正面に見える武里中学校の体育館に視線を投げた。窓から暖かい橙色の光が漏れている。
(さっさと終わんねーかな)
舌打ちをしながら、無人の公園に煙を吐く。連休中も厳しい部活動にささげる年下のセックスフレンドに、翔太は軽い苛立ちを覚えた。
基本的には生真面目で扱いやすいのだが、時々融通が利かなくなるのが彼女の難点だった。
(部活ねえ)
特にスポーツ好きではないが、オタクくさい文化部に入るのだけは避けたかった中学生時分の翔太が入部したのは、野球部だった。
弱小なので適度にぬるく、その割に対外イメージがいい。その戦略が功を奏し、三回女子に言い寄られた戦績もある。今思えば、
自分は昔から打算で動く癖があった。夜道の護衛をこうして快く引き受けているのも、ついでに一発くらいやらせてくれるだろうという
期待を持っているからだ。
しかし、関東大会出場経験を持つバレー部の練習は相当ハードなはずだ。彼女はうずうずしてるこの一物をくわえ込んでくれるのだろうか。
場所なんてどこでも、それこそこの公園でも構いはしないが、そもそも行為を拒否されたらどうにもならない。
翔太はストラップがいくつもぶら下がった携帯電話を取り出すと、保険のために別の女とのアポイントメントを取り付け始めた。

680:名無し物書き@推敲中?
08/05/04 10:35:22
>>676-677
まだ導入部みたいだから面白いとも面白くないとも言えないけど、続きは気になった。とりあえず最後まで書いてみたら?
チビったとこにこだわった部分はちょっと笑った。こちらからは見えない、作中の聞き手のそらとぼけた様子が思い浮かんだ。
文章はちょっとまわりくどいかな。おしゃべり男を表現したいのかもしれないけど。

681:名無し物書き@推敲中?
08/05/04 11:45:01
>>672

そうですね、確かにドラマ性が無い!
実はこの後にキーパーソンの友人が出て来て、3人で仲良く家出を
するっていう有り触れた展開になるんですが、ちょい冗長過ぎますかね?
自分の文章って自分で読んでても引き込まれないんですよね……
物書く人ってすご過ぎ

682:名無し物書き@推敲中?
08/05/04 13:34:46
「ほんと男子ってバカなんだから。」
「それは聞き捨てならんな。」「なんですってえ!?」
「確かに男はバカだ、それは認める。しかし、女は『びっくりするほど』バカだ。だがそれを隠すのもまた『びっくりするほど』うまく、巧みだ。」
「…。そんなこと、ないもん。」

二人のファーストキスは、その約二十秒後に訪れた。お前ら小学3年生だろませてんな。

683:名無し物書き@推敲中?
08/05/04 13:38:43
URLリンク(romance11.blog120.fc2.com)

ブログで小説を書いています。酷評お願いします。

684:名無し物書き@推敲中?
08/05/04 13:51:05
>>683
>>2-4

685:名無し物書き@推敲中?
08/05/04 16:19:44
>>679
神視点の悪い例だね。
初心者が神視点を使うとナレーションのように説明の羅列で終わってしまう。
少年と石井は同一人物なんだよね?
なら最初から固有名詞で書くべき。
客観描写がないので夜だというのに夜らしく見えない。

まず必然性がないなら神視点を止めることだね。
書きたいシーンがあって、それが人物視点では書けない場合にのみ神視点を
選ぶくらいで丁度いい。
少年は~とか男が~と始まるとそれだけで初心者っぽく見えるから

686:名無し物書き@推敲中?
08/05/04 16:30:19
>>681
冗長というか、投稿したシーンになんの意味もないってこと。
家出するのに、数学の授業とか弁当を食うとかはストーリーに関係しない
いわば不要なシーンで、登場人物も凡庸で誰が誰だかわからない。
つまりキャラが立っていないということ。

登場人物の特徴的な部分、特殊能力みたいなものを紹介する為に
学校から始めるならば、授業中に喧嘩を始めるとか、
部活でなにか能力を発揮しているとか、昼休みに演説を始めるとか
料理オタクで弁当を自分でつくってきて、その解説を始めるとか
なにかあるはず。

そういう部分もなく、特徴のないどこにでもいそうなキャラを集めても
ドラマにはならない。

687:名無し物書き@推敲中?
08/05/04 17:45:21
>>686

ありがとうございます。そうですね、彼女たちの特徴を書こうとす
るなら「普通の」で間に合っちゃいそうですからね。そういう、巧
く日常の退屈さを表現するのにも、何か「ドラマティックな普通さ」
がなければつまらないのかな、とは1人合点ですが。

引込まれるような文章をたくさん読みたいと、強く思います。

688:名無し物書き@推敲中?
08/05/04 20:46:29
>>686,>>687
横だが、
そういう点でいうと、綿矢りさの『蹴りたい背中』の冒頭は好例だよ。
同じく授業中の風景を描いているが、描写のかさなりとともに、「私」と「にな川」の
人物像、ポジションが、くっきりと浮かびあがってくる。


689:名無し物書き@推敲中?
08/05/04 21:17:52
>>678
すいません。読み直したら己は劇団ひとりかと思いました。

>>680
ありがとうございます。多分小説としては楽しめるものにならなさ
そうなんで、脳内で楽しんでおきます。失礼しました

690:名無し物書き@推敲中?
08/05/04 21:21:05
しねあやそんなにおれらがほかのおんなとくっつくのがいやなのか

691:名無し物書き@推敲中?
08/05/04 22:41:25
>>688

綿矢リサですか。インストールは一応読んだのですが、印象強かったですね。実を言うと
上の文章もインストールのようなノリで書いていこうとしたのです
が……。蹴りたい背中は未読なので、その内には読みたいと思います。

それと下にもう1つ冒頭のみを貼ります。ストーリーにはほぼ触れ
ませんが、冒頭として無しでは無いかを批評して頂けたら有難いです。

692:名無し物書き@推敲中?
08/05/04 22:45:34
お願いします。

 ガムシロップの陽炎が、柔らかなアスファルトから立ち上ぼる。
ガードレールや走る車や早足に歩く人々は、無抵抗にその形を歪め
られ、ゆらりゆらりと灰色の上を漂う。高層ビルを形成する何百枚
ものガラスは、そこに施された加工にも勝ってかなりの光量を反射
させている。今日はまたいつに無く暑くなったな。僕は歩みを止め、
ハンケチで顔の汗を拭きながら都市の真夏を眺めた。その様子は見
ているだけで朦朧としてくるようだ。営業の仕事も一段落ついたし
そこらの公園で一休みしようか。僕はそう思い、近くの公園へと足
を運んだ。
 広葉樹の多く植えられた公園には、僕と同じ外回りのサラリーマ
ンや、若いカップルや、カードゲームで遊ぶ小学生やらの姿がちら
ほらと見られた。ただ騒がしいだけの蝉たちの声は、僕が木陰に入
った途端に夏の一興へと音色を変えた。僕はまだ塗装の新しいベン
チに腰を下ろし、ふうと息をつく。さわっと風が通り過ぎ、スーツ
やワイシャツの下でじとりと汗ばんだ肌に心地よい。公園の中央で
勢い良く噴水が上がり、僕は惚けた気持ちでそれを眺めた。噴水は
しばらくの間きらめき続け、やがて徐々に勢いを弱めて元の孔へと
消えていった。僕はぼうっとした頭のまま樹の影に視線を落とした。
影は外界との境界を色濃く引き、僕を守ってくれている。影の中で
は、涼やかな匂いと蝉たちの声が夏特有の静寂を意識させる。僕は、
この静けさをとても良く知っている。その凝縮された夏に喚起され、
僕は年々色あせていく幼い記憶を、少しの間紐解いてみることにした。

693:名無し物書き@推敲中?
08/05/04 23:19:24
>>692
文章が下手だなあ。
初心者ほど独りよがりの表現に凝る癖があって、それが続くととてつもなく
下手に見えるから。

例えば冒頭だけど
>ガムシロップの陽炎が、柔らかなアスファルトから立ち上ぼる。
>ガードレールや走る車や早足に歩く人々は、無抵抗にその形を歪め
>られ、ゆらりゆらりと灰色の上を漂う。
これって、
『アイスティーに落としたガムシロップのように、陽炎が立ちのぼっている』
という意味だよね?
真夏だから、アスファルトも熱せられて柔らかくなっている。
陽炎ごしに、街の風景が揺らめいて見えた、ということだと思うんだけど、
原文だと、視点が曖昧で何がなんだかわからないよ。

人物視点の場合は、風景描写も人物の心理を投影しているので、その人物が
使わないような、語彙や比喩は使わないこと。
そういう部分に凝るよりは、例えば「公園の描写」を具体的に詰めていくべき。
記号として並べるのではなく、もう少し具体的にね。
サラリーマンの服装や、それに対する主人公の感想とか。
公園と言ってもいろいろあるから、読者に分かるようにかかないと。

694:名無し物書き@推敲中?
08/05/05 01:33:05
>>692
これは駄目な見本のようだわな。
比喩とか修辞は、それをすることにより、よりわかりやすく伝えるためにする。
しかし投稿文では、わかりにくくさせている効果しかなく、つまりはしないほうが
よい。
描写もそうで、伝える(表現する)ために描写をするのだから、ぐだぐだと書い
て印象不鮮明になるのならばしないほうがよい。
冒頭の段落は、つまりは「暑い」ということしか言っていないのだから、これな
らばいっそこと「うだるように暑かった」のひと言で済ませたほうがなんぼかま
しだ。

さらにいえば「営業の人間が公園でひと休みをする」というのは、あまりにステ
ロタイプにすぎて、つまりはTVドラマやコントなどで安易に使われる設定だから、
こういうふうに話をもってこられると、作者は営業の仕事の経験なんかないん
じゃないかと勘繰りたくもなる。
頭の中でこねくって作っただけの代物のように見えるということなんだけどね。

もうすこし、自分の目で見た(感じた)ものを素直にスケッチするつもりで書いた
らいいんじゃないか。

695:1/3
08/05/05 02:51:41
酷評よろしくお願いします


自分の軽率な行動をこれほど後悔したことはない。ちょっとした好奇心
で踏み込んだその場所は、明らかに外界のそれとは異なった空気を漂わせ
ていた。そこは派手な色の装飾で飾られた文庫本よりふた周りほど大きな
薄いプラスチックのケースと、そのケースが並べられた地味な色の棚が3
列ほどあり、壁にはこれまた派手な色のポスターが隙間無く張られている。
天井の真新しい蛍光灯の光がプラスチックのケースに当たり、鈍く光を反射
して汚いタイルの床を艶めかしく照らす。
その上を、数人の男たちが何かを品定めするようにウロウロと動き回って
いた。
俺はその異様な光景を見て、今すぐその場から逃げ出したい衝動に駆ら
れた。だが引き返すことはできないことを本能が悟る。そこに足を踏み入
れた瞬間から、目には見えずとも既に戦いは始まっていたのだ。

696:名無し物書き@推敲中?
08/05/05 03:01:00
目が合うことはなくても、互いが互いを意識し合い、指先一つの動きでさ
え気取られ、1㎜の油断でさえ死に繋がるのがわかる。そのプレッシャー
がこの場所に満ち、黒く汚い底無し沼ようになってここに来たものを捕ら
えて離さなかった。俺はきびすを返して元来た道を帰ろうとしたが帰ろう
とすればするほど、ズルズルと深みへはまっていくのがわかった。戻れど
死、進めど死の底無し沼。だが戻れば死だけでは済まない。それは死より
も屈辱的な敗北、戦わずして逃げたことは俺の雄としてのプライドの崩壊
を意味している。俺は震える手を握りしめ、進むことにした。 一歩進む度に空の胃が裏返るような感覚に何度か襲われ、その度に胃液
が喉の辺りまで逆流したのか、口の中が少し酸っぱく感じる。俺は自分の
予想以上の脆弱さに情けなくなり、自虐的な笑顔がこぼれるのを止めるこ
とができなかった。
(やめろ…落ち着け…笑顔をすぐやめるんだ)
心の中で何度も自分に言い聞かす。こんな場所でニヤニヤ笑っているのを
他の奴らに見られると気味悪がられてしまう。

697:名無し物書き@推敲中?
08/05/05 03:05:39
必要以上に警戒されるのは良いことではない。あくまで風景の一部のよう
に、印象に残るかのこらないかのギリギリのラインを保ちながら移動しな
ければいけない。
そこでふと、ひとつのプラスチックケースに目を奪われた。これこそ俺
が長年探し続けていた物だった。すぐにプラスチックケースを手に取りま
じまじと眺める。その時、俺の傍らを音もなく影のように、1人の男が通
り抜けた。
(しまった…)
目当ての物が見つかって浮かれていた、周囲の警戒を怠っていた。体の中
から沸き上がる後悔と自分への怒り、そして諦め。
(もしかしたら俺の趣味がバレたかもしれない…)
もしそうだとしたらもうここにはいられない。俺は敗北を受け入れ逃げ出
した。
「ありがとーございましたー」
店員の無機質な声が俺をあざ笑うように店内に響いた。
店の外へ出ると、もうすでに辺りは暗くなっていた。ゆっくりと深呼吸
をし、呼吸を整える。
「やっぱりAV買うの恥ずかしいよ…」
足下には店内からの明かりでぼんやりと情けない影が作られていた。

698:名無し物書き@推敲中?
08/05/05 03:08:32
>>692はそれほど酷くは無いと思うよ。
確かにおかしなところは多いけど。

692はただ、
>ガムシロップの陽炎が~
の部分が物凄く拙くって、これで強烈に下手な印象を残しているだけに過ぎないと思う。
まぁそれだけ冒頭、特に出だしの部分は重要って事なんだろうけど、今のところはこれさえ直せば、「ちょっと下手な人」という評価で良いと思う。

699:名無し物書き@推敲中?
08/05/05 03:08:45
やっぱり段落の行頭一文字空けれてない…
俺の携帯じゃ空けれないみたいです。すいません

700:名無し物書き@推敲中?
08/05/05 03:09:41
>>698
「出だしの一文」ね。
ゴメン

701:名無し物書き@推敲中?
08/05/05 03:29:23
半角じゃなくて全角のスペースは書けないの?
半角スペースだと消されるよ。
まあ、どうしてもアレなら_とか ̄で代用する手もあるよ。


702:名無し物書き@推敲中?
08/05/05 03:33:54
>>701
そなのか
今度からそうしてみます

703:名無し物書き@推敲中?
08/05/05 04:01:00
>>695-697
初心者にありがちな情報隠し、設定隠しで失敗した例。
AV屋ということをオチにする為に、舞台となる場所の描写ができずに
意味のない心理描写で埋めている感じ。オチとしても弱いしね。

これなら最初からAV屋であることを全面に出して、店の様子や
客の様子、商品を選ぶ主人公の心理を描写していったほうが、何倍も
おもしろくなると思う。

704:名無し物書き@推敲中?
08/05/05 04:42:27
>>703に同意だな
良くわからな過ぎて引き込まれない
まぁ、文量見て短かったから最後まで読んだけどさ

705:名無し物書き@推敲中?
08/05/05 07:39:57
>>693>>694>>698
丁寧な批評ありがとうございます。

>693
確かに(とは言われて思うのですが)、あ
んまり拙い表現ばかりですね。下手さが露呈するばかりのようです。赤面しております。

>>694
「ガムシロップのような」なら、読取れないですかね?「ねっとり
と纏りつくような」のほうがまだしも良いかな?
ステレオタイプは言われた通りです。安易過ぎましたね。きっと使
われ始めた当時は画期的だったのでしょうね。自分は営業をしたこ
とは無いというのもその通りです。もっと観察や、自分自身の日常
体験などを深めていかないと絶対に改善しないと実感しました。

>>698
やったーちょっと下手になった!!いえすいません、読んで頂きありがとうございました。

ここ2、3日で自分の文章の酷さを実感できました。すごく勉強に
なりました。レス数伸ばしまくまってすいませんでした。そして本
当にありがとうございましたm(_ _)m

706:名無し物書き@推敲中?
08/05/05 09:33:25
私も>>703に一票。
隠さずに戦えといいたい。


707:名無し物書き@推敲中?
08/05/05 09:36:42
>>706
いや、お前の感想はなんかちがう

708:>>695-697
08/05/05 11:03:07
酷評ありがとうございました
みんなの意見を生かして次は頑張るぜあ

709:名無し物書き@推敲中?
08/05/05 13:26:06
ご臨終です。
チン! 金一つ。

710:名無し物書き@推敲中?
08/05/05 14:14:37
俺ね、今体鍛えてるわけ。ボディービルダーに憧れてるんだ。でさ、当然筋肉の発達を促すためにプロテインも飲んでるんだけど
屁が尋常じゃないほど臭くなったんだよね。卵が腐ったようなにおいがするんだ。
プロテイン飲んで筋トレしてる奴なら分かると思うけどマジで劇臭なわけ。
で、ある日通勤列車で急に屁をこきたくなってそっとすかしたら案の定ものすごい臭いがたちこめたわけよ。
俺ばれないようになにくわぬ顔で目ぇ瞑ってたのね、そしたら後ろの人が「硫化水素だ!!硫化水素の臭いがする!テロだ!!」って騒ぎ出して満員電車の中もう大パニック。
電車が急停止して自動ドアが開いてみんな大慌てで電車から出て行くわけ。
そんな事態になってもう「あ、それ俺の屁です」とか言えないじゃん?みんなパニックになってるし俺ももうパニックになっちゃってその場で具合が悪くなって倒れるふりしたわけ。
そしたら正義感が強そうな兄ちゃんが「大丈夫ですか!!?」とかよってくるわけ。命知らずな奴もいたもんだ、皆が自分のことしか考えてない中で兄ちゃんは必死で倒れたフリをしてる俺を介抱してくれた。
俺言ったんだ。「馬鹿やろう!何で逃げないんだ…俺のことは構わず早く逃げ…グフゥ…!」
そしたら兄ちゃんが言ったんだ「人には自分の命に代えてでもやらなきゃいけないときがあるんです!!」
俺ははっとしたね。
自分が死ぬかもしれないのに人を助けようとする勇気、今の時代に一番欠けている物だと思う。それをあの兄ちゃんは見せてくれた。
この世の中もまだまだ捨てたもんじゃないな、なんて思った。
「俺の屁でこんなんなっちゃったんです」なんて死んでもいえなかった。

711:名無し物書き@推敲中?
08/05/05 14:30:48
酷評お願いします。

URLリンク(www6.atwiki.jp)

712:名無し物書き@推敲中?
08/05/05 16:10:13
>>710
下らない
だがセンスが良い

713:名無し物書き@推敲中?
08/05/05 16:48:55
>>710
これどっかのコピペ?
悔しいけど笑ってしまった

714:名無し物書き@推敲中?
08/05/05 17:01:50
>>695
ラノベに多い特徴だけど指示語多いよね
外界の「それ」とか今すぐ「その場」からとか
もっと指示語を使わないよう意識したら?
特に最初の「外界のそれとは~」って部分
明らかに「外界とは~」でもいいでしょ
個性なのか知らんがムダに文章を長くするなよ

715:名無し物書き@推敲中?
08/05/05 18:52:28
>>710
起承転結もあって上手くまとまってると思う。
流れもいい。

716:名無し物書き@推敲中?
08/05/05 18:54:32
>>711
神視点の説明調で描写がない。
舞台となっている場所・時代も雰囲気もわからないし、部屋の様子もわからない。
人物の固有名詞を出すのが遅く、読むほうはキャラを区別できない。
その後に、神視点で人物の説明がずるずる続く展開は苦しい。
そういうのは、人物を描写することでわからせるべきで、安易に説明するのはどうかと。

神視点でかきちらしても上達は見込めないので、人物視点で書けるように
努力したほうがいいよ。

717:1/3
08/05/05 19:03:37
お願いします。

 自称夢の案内人であるらしい、しゃべる三毛猫の犬山さんから、世界を変えるスイッチ
を受け取った目覚めの朝、ぼくの右手は四角いスイッチの箱を握っていた。
 机にスイッチを置き、対峙することはや十分。四角い箱の上にまあるい円のボタンがあ
るスイッチは、その真っ黒な姿を射し込む陽射しに反射させている。
 犬山さんは、夢の中「このスイッチには世界を変える力があるんだ。押したら最後、
君の周りの世界は様変わりしてしまうよ。にゃー」と言った。
 何と無責任な発言なのだろう。目覚めてまだ十分ほどしかたっていないのに、ぼくは心
底腹が立った。そんな言い方をされたら、押したくなるのが心情ってものだ。
でも、このスイッチには世界を変える力があるらしい。犬山さんの言葉はどこまで本当か
は分からないけれど、その一言が、ぼくからボタンを押す勇気を確実に奪っていたのだった。

718:2/3
08/05/05 19:04:18
 押すべきか、押さざるベきか。悩み続けること更に二十分。ぼくは覚悟を決めた。
 押す。押すのだ。押して世界を変えてやる。
 思えば、何も取り柄もないぼくにとって、この世界は単調過ぎたような気がする。変わ
らない毎日。同じような朝。ぼくは変化がほしいのに。今までに何度も世界はぼくの想い
を無視してきたのだ。
 もっと刺激を! 変化をもたらす事件を!
 ぼくは願いを込めて、震える指先、真っ黒なスイッチのボタンを押した。
 と、突然世界が揺れ始めた。椅子に座っていたぼくは、激しい揺れに簡単に宙ヘと投げ
出されてしまった。
 奇声と共に、床に激突する。顎が非常に痛い。何とか痛みに堪えながら机の下に潜り込
んだぼくだったけれど、揺れはなかなか収まらなかった。
 そんな世界を見つめながら、ぼくは内側から込み上げる期待に震えていた。

719:3/3
08/05/05 19:04:58
 世界が変わる。ぼくが変える。変えている。その絶対的な力を行使しているという事実
は、ぼくを強く酔わせていたのだ。
 ほどなくして揺れが収まる。世界が再び停滞する。ぼくは震える膝を叩いて何とか立ち
上がると、部屋の中央に向かい、そこに立ち止まった。
 瞬間、部屋を囲む四方の壁がぼくの反対側に倒れた。天井は高く、どこか遠くに吹き飛
んで行ってしまった。辺りには、暗い、いつもの夢の空間が広がっていた。
「やあ、また世界は変わったみたいだね。にゃー」
 その暗闇の中に一人佇む犬山さんがいつものように話しかけてきた。ぼくは恥ずかしな
がら、もう何度目かの礼をした。



(おわり)

720:名無し物書き@推敲中?
08/05/05 19:38:34
次の方ドーゾ

721:1/3
08/05/05 20:58:40
お願いします
 目覚めるとへそから、赤い糸が出ていた。俺は煙草を咥えて、
百円ライターで火をつけた。紫煙で澱んだ視界に煙草のパッケージが映る。
七つの星が鈍く輝いていた。
 このへその赤い糸はいわゆる『運命の赤い糸』というやつなのだろうか。
おれのへそから出た赤い糸はやにで黄ばんだ俺の部屋を出て
ほこりの積もった階段を下におり、表札の傾いた玄関から外に出ていた。
 この糸を辿っていけば運命の恋人に巡り会えるかもしれない。
腹が減ったのでこんがりと焼けたトーストにマヨネーズを塗りハムを載せ、
レタスを載せ、その更に上に目玉焼きを載せたものを齧り付きながら、
挽きたてのコーヒーを飲んだ。
 腹の膨れた俺は二度寢しようとリビングを出て、階段に足を踏みかけたが
スエットから出ている赤い糸に気が付いた。大事なことを忘れる所だった。
俺と相性がぴったりの女性が待っているのだ。


722:2/3
08/05/05 21:01:24
 俺は玄関を出て、赤い糸を手繰り寄せながら歩いていった。
住んでいる町の中心部の団地から二時間ほど歩いただろうか。
俺は両脇を柿畑に挟まれた道を歩いていた。山の木々の緑や柿の
オレンジが視界を突き刺し、俺は少し顔を歪める。
普段デジタルの画面をスクロールしている俺にとって、
天然の色彩は圧倒的でどこか威圧的だ。
 牛の鳴き声がし糞尿の匂いが鼻につくので、前方右手を眺めると
民家の手前に牛舎があり、たくさんの牛が口を蠢かしている。
赤い糸は民家の方へ向かっている。俺は少し興奮しながら民家を目指す。
 たどり着くと「どうしたんや。その赤い糸」と作業していたおっさんが
話しかけてくる。俺は事の経緯を説明し、年頃の女性はいないか尋ねる。
「それにしては格好がフランクやな」おっさんは糞で汚れた顔をしかめる。
 確かに俺は上下にスウェット、しかも下のズボンには
目玉焼きのシミまで付いている。髪だって寝癖だらけだ。


723:3/3
08/05/05 21:02:51
 俺は謝罪をしつつも、赤い糸を引っ張る。確かな手ごたえを感じ、
視線を向けるとその先には年頃の女性などどこにもいなく、
一番はしたなく口を動かしている乳牛の乳首に赤い糸は
念入りに巻きつけられていた。
 おっさんは「ふんっ」と鼻を鳴らし、持っていた鋏で赤い糸を
ちょん切りながら「プロポーズの時にはスーツに花束やろが。
常識のない奴にうちの花子はやれん」とのたまった。
 釈然としないままとぼとぼ自分の家にたどり着いた俺は、
空腹を感じたので料理を作ることにした。今日の昼飯は牛丼にするか。


724:名無し物書き@推敲中?
08/05/05 23:10:30
それはそれでいいんだけどもさ

俺のひたいの千昌夫ぶぶんから白髪がぴろんと生えてきやがってな。

べつだん何処にもつながっとらんが…まーこのー。単なる娯楽であってほしいね。おんなへんに呉か。
誤といい、呉も呉でなにくれ←やのうワハハ。ベイドッグ。

725:名無し物書き@推敲中?
08/05/05 23:13:14
単にベイドックの誤術であって

ワンコロとゆいたいわけでもない

726:名無し物書き@推敲中?
08/05/05 23:18:07
俺は女の家に赴いた。バカオヤジが泣き喚いているが無視して軽く小指で吹っ飛ばす。「いくぞ。」「はい。」

家から出るなり、俺は女に膝カックンをされた。怒った俺は、みずしませんせいのなんだったかのよーに
片肩に女をのっけてのっしのっしと歩き出したのである。なで肩、169&158cm、37歳なのに紅いリボンふたつ等など、
無理がありまくりなのだが無理でしか構成されてないと何故かそれでいいよーなきになってしまう日本人のかなしさ
あさはかさ。なので俺らはうけいれられざるおえなかつたのであった。さかしまに、くゎんこくじんゎくゎんこくにかへつていつた。

どんと晴れ。ぃゃ…DONEと晴れ。

727:名無し物書き@推敲中?
08/05/05 23:19:08
ちなみにやまだたろー&さちこでゎない。あぶさんのどなたかだな。

728:名無し物書き@推敲中?
08/05/05 23:27:00
ム。誤述。今宵の残徹権はひとあじちがうぞ。

729:名無し物書き@推敲中?
08/05/05 23:29:29
たとえばだな。

ルパン三世は高倉健の台頭と同時期なんだが…まあ おまえらにはもちろん両者を結びつける想像力は無い。

参考までに、素顔の健さんは お喋り。髪型のうんちくトリビアは知ってるやつがいまんとこおおかろうからしょうりゃく。

730:ののの ◆aBV29DJ2H2
08/05/05 23:31:20
>>721-723
こまった。これはうまい。無駄なようでいて無駄な描写がひとつもない。
よいショートショートだ。

731:名無し物書き@推敲中?
08/05/05 23:32:20
華麗にMZ>>731ゲット。

732:名無し物書き@推敲中?
08/05/05 23:33:02
秋田大学と九州大学に配慮してMZにしました。

733:名無し物書き@推敲中?
08/05/05 23:40:45
大日本帝国軍の腐臭々々にジャジジュジェジョパニーズがうじゃうじゃ顔を出してたら

何かが吹っ飛ぶよな。ちなみにマオ先生がアメ公に「まずねえ。8割の力を出した航空機を作れ。んでもって
日本が全力を出したなと判断したら10割のを作れ。それから、エンジンの造りは出来る限り雑に作れ。」

と、教唆した確度が生じている。なぜ雑に作るか。これヒント抜きでわかったら既に経営者のセンスあんわ。だが

今日は教えないのである。

734:名無し物書き@推敲中?
08/05/05 23:54:43
エドガー・スノー、ロバート”オッピー”オッペンハイマー、中国乃至共産主義に魅せられたアメ公は昔も今も少なくない。
マリリンモンローなんざ魅せられたどころか、華麗なるハニートリッパー。籠絡プレジデント。それはさておいてだ。

エドちゃんがマオせんせいとアメ中枢を連絡し(アメの部分的には秘密裏に
その返礼としてオッピーが原子爆弾の機密おアカの国のかたがたにおおくりする

仁義ある冷戦構造。CIA立協賛共産国家キューバ。

735:名無し物書き@推敲中?
08/05/05 23:57:03
それほどまでに「神国」つー大看板はさまざまなくににカッティーンとハマちゃんさしたんだわな。だから頭はたかれんねん。

736:名無し物書き@推敲中?
08/05/05 23:58:17
だから諸君もヘルメットを被ってから神の国を名乗ることである。俺は結構そうしている。

かつ、アカである。いえい。である。

737:名無し物書き@推敲中?
08/05/06 00:07:53
お。日付が変わった。ではヒントを。

「日本では対照的に、『求道的に技を極めた職人気質の師匠とその弟子による徒弟制度』で技術を伝承するのが
伝統であり好みであった。または、心の根っこに於いては、ある。おやっさん。しかし、それはマスプロダクツに
そぐわない。」

…ええっと。何を書こうと思ったんだっけ。ああそう。

ひょっとしたら南京大虐殺すら演出してくださったマオせんせいだが、おいさらばえての江青女史はいかんかったな。

ミニ江青女史は今でも日本にかなり居る。ミニと言い乍らミニスカートが大の嫌い。まあ髪が短い女が居たら

「あ。文化大革命。」と思っておけ。心の中でだぞ。約束だぞ。そして約束はそこそこ守るためにある。

738:名無し物書き@推敲中?
08/05/06 00:24:14
>>721-723
1レス目の721良いねぇ。雰囲気出てる。でも家の中から表札の説明するもんだから俺はどう移動してるのか混乱した。
赤い糸はへその緒とかけた何かなんかなとか考えたが、牛か。
もうちょっと気の利いたオチにしてくれるか、さもなくば2レス目をもうちょっと頑張って欲しかった。
柿の色がどうとか牛舎や民家がどことかのあたりが手抜きにみえる。このへんぎこちないせいで
ちょっと冷めてしまった。雰囲気楽しめてたらオチにいくらか不満あっても読後感は良かったはずだった。

739:名無し物書き@推敲中?
08/05/06 00:27:28
まあなあ。

俺もう安心しきってるから

あんまし恋物語にほんきになれへんねん。こうして倦怠期の扉が開くのだな。そうそう、そういえば、こないだn速+で




「妻だと思うから相克する。愛人だと思い込め~詠み人知らず~」っつーのがあったな。誰だか知らんがうまいこと
書くよなア。誰だか知らんが。

740:名無し物書き@推敲中?
08/05/06 00:36:52
彼女がグラジオラスを胸につけてきた。

俺はその花言葉を調べない。

色々あるからだ。それで翻弄されては堪らない。そういうことである。ただ、その色と形を楽しむ。そほつといたつら
しようと思って触ろうとしたら「ぺしん。」とはたかれた。

ご機嫌は芳しくないようである。「どうしたんだい。」『どったの。』とも、『~、仔猫ちゃん。』ともしない処でこちらの
スタンスを表明。これで彼女のトランスフォームがまた変化する。

面倒臭い、だと?

あのなお前。

女は、かあちゃんじゃ、ないよ。

741:名無し物書き@推敲中?
08/05/06 00:42:16
『一寸待て。ってことは何かい、不採用だった二つだと激怒に着火するから回避したってことは、結局は、
あんた女の手の平ってことなのかい。』

おお鋭いねあんた。流石世の中は広い、俺以外にも女と付き合ったことがある男が居るようである。だが
安心しろ。

その為に、理学がある。

理学を開拓する能力だけは、女に無い。理系に女が居るだろうって?DNAの貢献者に女が居るだろうって?





まあなあ。不思議と、科学者の女にゃ、美人が居る。

742:名無し物書き@推敲中?
08/05/06 00:48:40
あ。

処女は別だよんさま。

たぶん。だが、科学と結婚するだなんて、そこまで宇宙に逆らわなくてもいいよーなきもするだな俺は。

かつ、

処女でも別じゃないばあいも十二分にありえまする。まあ

史家が詐欺師なのか、詐欺師が史家なのか。女が田各。情念の書き手はともかく、ロジックを操るアガサクリスティ
以来の女作家は 総じてギワクノマナグで眺めとけ。どっかで必ず チートをかましてる。

743:名無し物書き@推敲中?
08/05/06 00:57:24
「あんまり女のひみつを世間にばらさないで。」
「学研に『女のひみつ』ってあったら 凄かったのにな。」
「今からでもちゃんすはあります。」
「あ、…はい。だそうです、学習研究社さん。」
「話を戻します。ばらしちゃだめあるよ。」
「なぜだ。」
「世界が変わってしまうから。」
「あー。それは、つまり、あれだな。ダチョウ倶楽部というわけだ。」
「それにはこたえれません」
「あーはいはい。すべてみなりょうかい。ではしゅくしゅくと。」
「ばかもの。おおばかもの。」
「はいはい。」

いっておくけど。ものすごいかずのひとびとをまきこむことをわすれないで。

そう言ってかききえた女の幻を追って ミャンマーのサイクロン犠牲者数一万人の報が流れた。

2008年。いよいよポールシフト本格胎動である。

744:名無し物書き@推敲中?
08/05/06 01:08:08
裏はとれてない未確認情報だが

ミャンマーで秒速190mの風が吹いたと報告があった。

諸君、覚悟はいいかね。これは、まさにいまの 地球で起きていることだ。俺は、備える。

745:名無し物書き@推敲中?
08/05/06 01:18:39
悪い。190km/hだった。およそ50m/s。




正直に書くが

原爆の開発に携わった科学者の中には、原爆実験機「トリニティ」の爆発を見て「なんだ、こんなもんか。」との
感想を漏らしたやつも居る。確かテラーという名前だったと記憶してるが最近シラードばかり頭にあったからな。
二文字に棒だ。そいつは大気の酸素が全部燃えるという誤予測を立てていた。

だがそういうオッサンが、「集団の動揺を抑える効能も有する」こと も 忘れ

ま、これについては俺がどうこう言える立場に無い。ともあれ、まあなんだその、しっかりしろよ、俺含め。うん。

出来る限り日常を維持しようとする姿勢こそが、非日常を切り抜ける手段だと考える。

746:名無し物書き@推敲中?
08/05/06 01:21:36
こんなもんで懊悩は解消加減っすよね、宮台先生!。

747:名無し物書き@推敲中?
08/05/06 09:29:02
ただ今の酷評待ち投稿文は

>>717-719
>>721-723

です。
酷評人さんよろしくどうぞ。

748:名無し物書き@推敲中?
08/05/06 09:46:08
スーツに花束が常識って意味不明。


749:名無し物書き@推敲中?
08/05/06 12:33:16
>>717-719
一言で言うと独りよがり。

>自称夢の案内人であるらしい、しゃべる三毛猫の犬山さんから、
冒頭から???が並ぶわけだけど、「夢の案内人」とは何なのかまったくわからないし、
「あるらしい」という件も意味不明。
日本語としては、真実かどうかはわからないが『○○と自称するなになにさん』という風になるはず。
ストーリー上、しゃべる猫である必然性がないし、猫なのに「犬山」と言う名前の付け方も
おもしろくもないし、特別な効果も出ていないと思う。むしろ「タマ」「ミケ」という猫らしい名前のほうが
イメージがわきやすいはず。

ストーリー的にもよくわからないし、描写もできていないし、もう少し当たり前の光景を
当たり前に書けるように努力したほうがいいと思う。

750:名無し物書き@推敲中?
08/05/06 12:43:43
>>721-723
状況が分かり難い部分があるので、要推敲かな。
普通は布団とか被って寝ているはずで、パジャマか肌着を着ていることが多いので
目覚めてすぐに、へそからの赤い糸に気がつくというのは唐突。
この辺はもう少し丁寧に状況を説明する必要アリ。

>おれのへそから出た赤い糸はやにで黄ばんだ俺の部屋を出て
>ほこりの積もった階段を下におり、表札の傾いた玄関から外に出ていた。
>この糸を辿っていけば運命の恋人に巡り会えるかもしれない。
>腹が減ったのでこんがりと焼けたトーストにマヨネーズを塗りハムを載せ、
ここもそうだね。
朝食のシーンが唐突に始まる。
糸を追いかけていくと、部屋の外につながっていて、建物の外側に出ていたという
ことだと思うので、その後に朝食のシーンにつなげたいなら、部屋に戻るアクションを
入れないとおかしい。

ネタ的にはアリだと思う。

751:名無し物書き@推敲中?
08/05/06 14:30:38
感動するわけでもない。
泣ける話でもない。
笑えもしない。
ほのぼのでもない。
癒されない。
かわいい話でもない。
せつない想いとも無縁。
萌えの要素はない。
カッコいいというのともちがう。
ドキドキ・ハラハラはしない。
怖くもない。
おしゃれでもない。
スゴくはない。
ためになるわけでもない。

だから、つまらない。

752:名無し物書き@推敲中?
08/05/06 14:34:22
よろしくお願いします。
ヨーグルト野郎がやってくる。俺の部屋を蹴破るようにノックして、
けたたましい声でまくし立てる。
「お袋の誕生日のプレゼントはなにがいい?」飢えた野生動物のような
ぎらぎらした目で俺を見つめ、相談を持ちかける。
死を悟った老人のようなすべてをあきらめた眼差しはもはやかなたに消えた。「兄貴の好きにしたらいい」そう答えると嬉しそうにうなずき、重力に逆らうように肩をいからせて、書斎に戻ってゆく。
 ヨーグルト野郎はずっと昔、牛乳野郎だった。
大学を出て、商社に勤めた牛乳野郎は仕事と遊びに人生をささげ、
気が付けば神経がやられていた。
「俺はお前よりカウンセリングがうまい」とほざいてカウンセラーを怒らせ、
そのまま病院にぶち込まれた。病院で薬漬けにされて戻ってきた
牛乳野郎は以前の奴じゃなかった。毎日のように遊びほうけていたのに、
まるで部屋に檻があるかのようにそこから出ようとしなかった。
俺たちが餌を置くと空になった皿を部屋の前に出していたところをみると、
食事は取っていたのだろう。1/3


753:名無し物書き@推敲中?
08/05/06 14:36:10
 檻にこもった牛乳野郎は電脳世界の住人になった。
朝から晩までネットを見つめ、現実世界との接触を絶った。
一度伯父に注意されてからというもの、結婚式にも葬式にも参加せず、
代わりに自らの葬式を出し続けた。
 そう、牛乳野郎は静かに死んでいったのだ。
暴力的に周囲を巻き込んでいた笑顔は引っ込み、
虫眼鏡で探さないと発見できない微かな自虐の笑みを浮かべた。
電波を受信するアンテナのようにあちこちに尖っていた髪も
道端に落ちたガムのようなふけが付着した。
ピエロみたいに人を笑わせることが好きだったのに、
「周りの奴らに笑われている。俺を見るな」なんて言い出した。
まるで自意識過剰の中学生だ。
2/3


754:名無し物書き@推敲中?
08/05/06 14:38:03
 檻に閉じこもって三年、腐りきっていた牛乳野郎に
乳酸菌や酵母菌を与えたのは母親が差し入れた一冊の公募雑誌だった。
ある小説大賞の要項に奴の目はまるでそこに
ビキニ姿の美女でもいるかのように釘点けになった。
三年間の電脳生活で得た情報と文章能力と妄想をぶち込んで、
小説を書き上げ応募した。
 腐りかけた牛乳野郎は小説という酵母菌を得て発酵し
ヨーグルト野郎になる。
 ヨーグルト野郎がやってくる。奴の体からは甘くて酸っぱい匂いがする。
そう。喜びと希望に満ち溢れているからである。
3/3



755:名無し物書き@推敲中?
08/05/06 14:39:26
 休日の朝、寝坊をしていると母親に起こされ、猫が死んだと教えられた。
 階段を降りてゆくと、ちょうど父が段ボール箱をビニールテープで封をしている
ところだった。
「まだ、挨拶していないじゃないの」
 少し怒りながら母が言うと、父はビニールテープを剥がし始めた。
 箱が空けられると、新聞紙の下に昨日まで生きていたシロがいた。目の回りがど
んよりと黒くなり、死んでいることが分かった。
「これから、焼いてもらってくる」
 母が言った。私はシロの軽く頭をなぜる。
「死んだのはいつ?」
「昨晩みたい。お客さんが来ていたんで気がつかなかったけど」
 少し意外だった。死んだのは今朝ではないかと思っていた。微かに温もりを感じた
気がしたからだった。もしかしたら、父が陽に当ててやっていたのかもしれないと
思った。
「でも、ずいぶんと頑張ったな。いつ死んでもおかしく無かったけど」
「十年、よく和ませてくれたわ」
 ここ二、三年は酷く痩せたり太ったりを繰り返していた。その都度、死ぬかと思っ
ていたが、意外と回復した。だが、十日ほど前から力の無い声で鳴くようになってい
た。病に逆らうという感じが無く、傍目にも先が長くないないのは分かっていた。
「じゃあ、行ってくるから」
 母親が段ボールをもって玄関から出て行った。
 今日、家から猫が消えた。

756:名無し物書き@推敲中?
08/05/06 15:35:44
>>752-754
牛乳野郎とか自らの葬式を出すとか暴力的に巻き込む笑顔とか、
ことばばっかり先行してて実感がわいてこないな。
内容も単なる兄貴観察日記に終始してるせいですこし物足りない。
最後にそれとなく兄貴と俺との位置関係をほのめかすとかして、もう一味欲しいと感じた。

757:ののの ◆aBV29DJ2H2
08/05/06 15:47:59
>>752
 自然にヘイト系を書いちゃう場合ってどうしたらいいんだろう。
前も言ったけど、俺は本気でなんとかしたいと思っているんだよ。
 まずは伝えたい思いがあることを周囲が認めることだろうか。
「そんな大声で叫ばなくても聞こえているよ」ということを伝えて、
叫びを歌に導くことができたら、と思う。

758:名無し物書き@推敲中?
08/05/06 16:23:21
>>757
見知らぬ人に自分を語るなw
別館向きだろ

759:名無し物書き@推敲中?
08/05/06 16:57:26
>>752-754
描写がなく説明だけなんだよね。
まだまだあらすじの段階。
個々のシーンの情景や行動、エピソードを丁寧に書きこむように努力してみましょう。

760:名無し物書き@推敲中?
08/05/06 17:03:06
>>755
ちょっと淡白だよね。
描写も薄くてこのシーンで何を描きたいのか、読者に何を伝えたいのかがわからない。
人物の様子も位置関係もわからないし、猫が死んで悲しいなら、そういう心理描写が
必要だろうし、何のためのシーンなのかを考えて書くようにしたほうがいいよ。

761:名無し物書き@推敲中?
08/05/06 18:40:49
>>752-754
>まるで自意識過剰の中学生だ。
が作品に対する印象の全て。

>>755
嫌いじゃない。淡白な雰囲気がかえって哀しい。
でももうちょい主人公の心理描写を掘り下げてほしかったなー

762:ののの ◆aBV29DJ2H2
08/05/06 19:26:25
>>758
 にしたって筆者のキモオタに対する嫌悪感(もしくは自己嫌悪感?)をなんとかしないこと
にはどれだけ上手に書いたって一般大衆には嫌われるだけじゃん。
 一般大衆は耳にあまーい砂糖菓子みたいなメッセージしかほしくないんだよ。
嫌悪感が先に立ったなら、なにをどう書いたって受け入れられるはずがない。
 スレの皆様は華麗にスルーすることに慣れているけれど、もしかしたら筆者は一生このまま
じゃないかと思うと、私は内容のほうが気になるのだ。

763:名無し物書き@推敲中?
08/05/06 19:45:43
>>749
ありがとうございました。
ひとりよがり、狙いすぎた文章でした。
精進します。ありがとうございました。

764:名無し物書き@推敲中?
08/05/06 19:56:23
>>762
ええ?逆だろ
『キモオタ』ってヨーグルト野郎のことでしょ?
>>752はヨーグルト野郎をかっこよく描こうとしてるようにしか見えなかったぞ
腐った牛乳野郎が道を与えられてヨーグルトになるってのは、
「本日をもってお前らはウジ虫を卒業する!」的な、地べたから這い上がる者を描く演出だろう
人によって受け取り方がブレるのかもしれないが、筆者の狙い自体はそうであったろうと断言できる
俺=>>758,756

765:名無し物書き@推敲中?
08/05/06 20:00:20
>>721

なかなかいい。
読ませるものになっている。
しかし、
>牛舎
あたりで結末がわかってしまう。
さらに捻りが欲しいところだ。
文章についてはやや中途半端かな、という感がいなめない。
酷評すればだが。
もっと大仰にするか、もっとくだけた感じにするか、
スタイルというものをもうちょっと考えて工夫すると、
さらに良くなるはず。



766:ののの ◆aBV29DJ2H2
08/05/06 20:19:44
>>764
 ええと、続けていいかな。そこに問題があるんだよ。
 少女漫画にたとえるならば、ブスであることをコンプレックスに思っている少女は
本当にブスに描かれていたら救いようがなくって、実は眼鏡を外したら美人である。
 あるいは性格が美人とか、なにか取り柄があるわけ。
 ドラマを例に言うと、武田鉄矢や渥美清が女性にふられる話はドラマになるけれど、
本当に不快な人間が女性に振られる話はテレビで放映してもらえないんだね。

>>752-754には本当に兄貴が嫌悪される特徴が並べ立てられているため、読者が同情できるところがないのだ。
とくに牛乳、小説大賞、腐った牛乳、ヨーグルトの流れや
> 道端に落ちたガムのようなふけが付着した。
がやばい。生理的な嫌悪感は理屈を組み立てても覆しにくいんだ。

 簡単な対処法は、
> 商社に勤めた牛乳野郎は仕事と遊びに人生をささげ、気が付けば神経がやられていた。

 ここのところで悪い上司に騙されたとか、不景気の波にのまれたとか、なにかエクスキューズ(いいわけ)を織り込んでおく。
それじゃ落ちぶれてもしかたがないよね、とどこかで読者の心を安心させるんだ。
 あるいは>>756さん自身も書いているとおり、兄貴と俺との位置関係をほのめかす。
俺だけが兄貴の味方であることを示す、とかね。

 でもそういう表面的な話じゃなくても、作者自身にキャラに対する愛があればなんとかなる。
愛がなければ、作品内にヘイトがにじみでてしまうんだ。

767:名無し物書き@推敲中?
08/05/06 21:02:46
おいおいそれは単にお前の趣味だろ
ロリータでも時計仕掛けのオレンジでも読んでこいよ
ヘイト高くても意味のある小説はあるんだぜ

768:名無し物書き@推敲中?
08/05/06 21:30:34
>>752-754
兄が弟の部屋に来た。母親の誕生日のプレゼントの件を相談した。書斎に戻っていった。

この小説の現在時で語られている内容はこれだけ。
なので、論外。

769:名無し物書き@推敲中?
08/05/06 22:09:04
ラストシーンを最初に持ってきて、そこまでの経緯を描写していく構成じゃないの?

母親にプレゼントを買う金を稼ぎ、自分の部屋とは別に書斎を持ったのだから
小説家として成功したんだろう。

770:名無し物書き@推敲中?
08/05/06 22:11:58
他スレにも投稿したのですが、こちらの方々にも見ていただきたいと思い、投稿させていただきます。
少々長めですが、酷評お願いします。


771:ののの ◆aBV29DJ2H2
08/05/06 22:13:23
>>767
「時計仕掛けのオレンジ」を読んでいるなら話が早い。あれがうまくいっている例だ。
主人公がどれだけ悪いことをやっても、キモく書くこととキモくなく書くことができるんだ。
「オレンジ」の主人公はピカレスクで「こいつ、天罰が当たればいいのに」と思わされるけど、
キモくはないだろ?

772:1/5
08/05/06 22:13:23
 受付で名を告げるとすぐに応接室に通された。黒皮の二人がけソファが二つ向き合った間に、こげ茶色の木製
テーブルが据えられただけのごく簡素な部屋である。私を案内した若い女性職員は、ここで少々お待ちください
と言い置いて部屋を去った。ソファに腰をおろして待っていると、数分後、湯飲みを二つのせたトレイを持った
先の女性職員が、紺色のスーツを着た、総白髪の男を連れて戻って来た。男は私の対面に腰をおろす。顔のあち
こちに深いしわが走っている。私と同年代くらいだろうか。女性職員は湯飲みを私と男の前に置くと、失礼しま
す、と会釈して出て行った。
「はじめまして、松永先生。施設長の奥平です。お忙しい中、ようこそいらしてくれました」
 懐から取り出した名刺を差し出しながら奥平は言った。名刺には『社会福祉法人のぞみ会理事 知的障害者養
護施設あららぎ園施設長 奥平洋平』とある。
「そちらの病院の方がうちにこられるのは初めてですね。それにしても院長先生自らがおこしいただけるとは思
いませんでした。なんにせよ、ありがたいことです。病院関係者との連携はとても重要なことですから」
 奥平は愛想のよい微笑を浮かべる。低くしゃがれた、穏やかな声色である。丁寧な態度ではあるが、しかしど
こか横柄にも見えるのは、彼らに対する私の偏見のせいだろうか。
「私が担当することになるわけですから、私が来るのは当然のことです。ではさっそくですが、入所者の構成を
おうかがいしたいのですが」
「はい。当施設には現在全部で四十三名の入所者がおります。下は十八歳、上は四十九歳です。男女は半々、障
害の程度は軽度から重度、自閉症を併有している者が九名、他の障害や合併症等を持っている者はおりません。
身体的には、みな健常者と比べてなんら遜色ありませんよ」
 なれた調子で、奥平は要点のみをコンパクトに説明する。私はやはりその態度に嫌悪感を抱いていた。しかし
結局は私も彼と同類なのである。
「二十二、三歳ほどの男性はいますか?」
「はい、二名おります」
「会いたいのですが、できますか?」
「ええ、もちろん。すぐにご案内します。でもその前に、どうぞお茶をお飲みになってください」


773:2/5
08/05/06 22:16:29
 奥平のすすめに従って茶を飲み干した私は、彼に連れられて作業所へと向かった。施設の利用者たちは日中、
敷地内の数箇所にある作業所でめいめいの作業に従事しているそうである。大抵は内職のような簡単な手作業で
あるが、私の目的とする利用者は二名とも、『工房』と呼ばれる作業所で絵を描いたり、彫刻を作ったりしてい
るらしい。
「彫刻といっても、手のひらサイズの小さなものですがね。しかし絵の方は中々のものです。公募にでも出品す
れば、何かしらの賞には引っかかるかもしれません。もっとも、知的障害者にも与えてくれるならば、の話です
が」
 そうですか、と淡白に相づちをうちながら、私は奥平の話を聞いていた。知的障害者の中には、かなり高度な
芸術的才能を持つ者もいるとは知っていたが、実際にその作品を目にしたことはなかった。しかしこれから私が
鑑賞しなければならないのは、作品ではなく、その製作者自身の方である。私は彼らを買いに来たのだ。
 このあららぎ園という施設は、障害者施設を装った人身売買機関である。みよりのない知的障害者たちを集め、
それを私のような病院関係者に高値で売る。売られた障害者は、暗々裏に安楽死させられ、移植用に臓器を摘出
される。無論、彼らの臓器はどこかの金持ちの体内に収められることになる。買った障害者を死なせなければな
らないのは、ほぼ全ての臓器を摘出することになるからだ。つまり彼らは他の誰かの犠牲となって死ぬのである。
 今日私がここに来たのは、金持ちに売る臓器を探すためではない。孫の心臓を得るためである。五日前に孫の
達志が事故にあった。複数の臓器を傷つけたが、特に心臓に強い損傷をおってしまった。今はまだ辛うじて息を
保っているものの、心停止を免れることはできないだろう。そうなる前に、新しい心臓を達志に与えねばならな
いのだ。急なことだったので、当然ドナーを見つけることなどできない。そもそも心臓は脳死者からのみ摘出可
能なので、ドナーの発見は非常に困難を極めるのだ。そこで私は、以前噂に聞いたことのあったこの施設に、す
がる思いでやってきたのだった。
「ここですよ」


774:3/5
08/05/06 22:18:04
と奥平が示したのは、施設の本館から離れた、敷地の右隅に位置している小さな木組みの小屋である。扉の上
には、『あららぎ工房』と墨で書かれた板が掲げられていた。中に入ると、中心に置かれた長方形の作業台を間
に挟んで、二人の青年が紙に絵を描いていた。
 一人は肩ほどに髪を伸ばし、もう一人は短髪で、非常に華奢な体つきをしている。後者は私の入室と同時に腰
掛けていた椅子から立ち上がって「こんにちは!」と威勢よく挨拶をしたが、前者は画用紙にすがりつくように
して絵を描き続けていた。彼は奥平に促されると顔を上げ、焦点の定まらない視線を投げながら、「こ、ぉん、
にち、わ」と呻くように言った。どうやら発話が苦手のようだ。
 私が挨拶に応じると、彼らは再び作業に取り掛かった。
「髪の短い方が吉永君で、長い方が小松原君です。どうですか、彼らの作品は」
と、室内を見渡しながら奥平が言った。四方の壁面には、彼らの作品と思しき絵画がところ狭しと掲示され、
奥に置かれた棚には粘土作り、あるいは木彫りの彫像が無造作に並べてあった。絵柄は全体的に立体感に乏し
いが、変わった構図と色使いをしており、言い表しようのない独特の迫力があった。彫刻の方も、非常に細か
い意匠が凝らされた、夢の中の生き物のように奇妙な形体をしたものばかりだった。
「すばらしいと思います」
 私は素直に感想を伝えた。
「そうでしょう」
 奥平は自分がほめられたかのように満足そうに微笑む。
「しかし……気が引けますね。才能を一つ潰すことになるなんて」
 私のその言葉を、奥平はかぶりを振って「いいえ」と否定した。
「たしかに彼らには才能がありますが、結局それは世に出ることのない才能です。それに彼ら自身にも、名誉欲
などのようなものはありません。彼らが作品を作るのは、単なる習慣以上のなにものでもないのです。誰かに見
てもらおうとも、褒めてもらおうとも思っていない。こうしてこんな狭い場所で不毛な行為を続けているよりは、
誰かの血や肉となって社会の役に立つほうが、彼らにとっても幸せなことではありませんか? 私はそう思いま
す」


775:4/5
08/05/06 22:21:00
 奥平の言葉には演技めいたものが見えた。私はあえて皮肉をこめて「そんなに慌てなくても、買うのを止める
なんて言いませんよ」と言った。
「そんな、買うだなんて……」と奥平は非難がましく呟いたが、私はそれを無視して、「彼らと話してもいいで
すか?」と訊 私は短髪の方、吉永に近寄って「何を描いてるんだい」と声をかけた。しかし吉永は何も答えず、黙々と、や
けに輪郭の刺々しい、よくわからないが何か四足獣のようなものを書き続けていた。私は先の挨拶の様子から、
彼はコミュニケーションが容易だろうとふんだのだが、あれは単なる反射的行為のようなものだったのかもしれ
ない。次に私は小松原の画用紙を覗いた。やはりなんだかわからない、ススキのような細長い線がたくさん伸び
たものが描かれている。彼にも同じ質問を向けると、うつぶせた姿勢から首のみを持ち上げて、「ご、おう、お
う」と答えた。
「鳳凰ですよ」
 奥平が横から口を挟む。鳳凰といえば永遠の命を持った霊鳥のことであるが、小松原はどこからそんな大層な
主題を見つけてきたのだろうか。そんな私の疑問を見透かしたかのように、奥平が「小松原君は手塚治虫の漫画
が好きなんですよ」と言った。
「ああ、『火の鳥』、ですか」
「そう。彼は特に『火の鳥』が好きなんです。彼の描くのは全部鳳凰なんですよ」
 それを聞いて私は壁面を見回したが、どれが鳳凰なのかまるでわからない。ただよく見ると、絵は大まかに塊
状のものと、細長い線を基調としたものとに分類できるようである。後者が鳳凰なのだろう。
「どうですか、先生。小松原君の方にされてみては」
「なぜですか?」
「鳳凰とは、確か、死と再生の象徴です。生まれ変わるために死に、また生きる。私たちのやっていることと似
ているじゃありませんか。この施設の利用者たちは一度は死んでしまいますが、しかしすぐに他の誰かの体の一
部となってここよりずっと広い世界に再生するのです。小松原君が鳳凰ばかり描くのも、無意識にそれを望んで
いるからだと解釈することはできませんか?」
 私は思わず「馬鹿馬鹿しい!」と声を荒げてしまった。
いた。奥平はどうぞ、と頷く。


776:5/5no
08/05/06 22:22:28
 奥平の言葉には演技めいたものが見えた。私はあえて皮肉をこめて「そんなに慌てなくても、買うのを止める
なんて言いませんよ」と言った。
「そんな、買うだなんて……」と奥平は非難がましく呟いたが、私はそれを無視して、「彼らと話してもいいで
すか?」と訊 私は短髪の方、吉永に近寄って「何を描いてるんだい」と声をかけた。しかし吉永は何も答えず、黙々と、や
けに輪郭の刺々しい、よくわからないが何か四足獣のようなものを書き続けていた。私は先の挨拶の様子から、
彼はコミュニケーションが容易だろうとふんだのだが、あれは単なる反射的行為のようなものだったのかもしれ
ない。次に私は小松原の画用紙を覗いた。やはりなんだかわからない、ススキのような細長い線がたくさん伸び
たものが描かれている。彼にも同じ質問を向けると、うつぶせた姿勢から首のみを持ち上げて、「ご、おう、お
う」と答えた。
「鳳凰ですよ」
 奥平が横から口を挟む。鳳凰といえば永遠の命を持った霊鳥のことであるが、小松原はどこからそんな大層な
主題を見つけてきたのだろうか。そんな私の疑問を見透かしたかのように、奥平が「小松原君は手塚治虫の漫画
が好きなんですよ」と言った。
「ああ、『火の鳥』、ですか」
「そう。彼は特に『火の鳥』が好きなんです。彼の描くのは全部鳳凰なんですよ」
 それを聞いて私は壁面を見回したが、どれが鳳凰なのかまるでわからない。ただよく見ると、絵は大まかに塊
状のものと、細長い線を基調としたものとに分類できるようである。後者が鳳凰なのだろう。
「どうですか、先生。小松原君の方にされてみては」
「なぜですか?」
「鳳凰とは、確か、死と再生の象徴です。生まれ変わるために死に、また生きる。私たちのやっていることと似
ているじゃありませんか。この施設の利用者たちは一度は死んでしまいますが、しかしすぐに他の誰かの体の一
部となってここよりずっと広い世界に再生するのです。小松原君が鳳凰ばかり描くのも、無意識にそれを望んで
いるからだと解釈することはできませんか?」
 私は思わず「馬鹿馬鹿しい!」と声を荒げてしまった。
いた。奥平はどうぞ、と頷く。


777:5/5の1
08/05/06 22:25:14
「パーツはあくまでパーツであって、人格そのものではありません。一端死んだ人間は、決して生まれ変わるこ
となんかない。誰かの体の一部になって生まれ変わるなんて、全くナンセンスだ」
 私がせきたてるようにそう言うと、奥平は困ったような表情を浮かべ、「どうしてそんなに怒っているのです
か?」と言った。
「私の言葉が気に障りましたか? それなら謝ります。まあ、言葉の綾のようなものですよ。それに、別に吉永
君の方を選ばれても構わないのです」
 急に強い不快感が私をとらえた。
「あなたは下衆だ」
 思いがけずそんな言葉が私の口をついて出た。直後に私は、私自身もその下衆の一端であることを悟り、屈辱
に似た思いを覚えた。
「そうですね、下衆です。私も、先生もね。みんなそうですよ。彼らがこうして、こんな窮屈な場所に押し込め
られなければならないのは、誰もが下衆だからです。誰もがみな高潔な心を持っていたら、こうして彼らはここ
にはいない。彼らはピンボールの玉のようにいろんな所で弾かれながら、とうとうここに落ちてきたのです。誰
も彼らを救いなどしなかった。彼らは人々が都合よく生きるための生け贄としてここに来たのです。私や先生は
下衆の中でも特に下衆な方でしょうが、それでも彼らに救いを与えることもできる。その人生に意味を与えてや
ることができる。私は本気でそう思っています。まあ、もちろん見返りはもらいますがね」


778:5/5の2
08/05/06 22:26:51
 決して崩さなかった愛想の下から、ニヒリスティックな表情が現われた。私は奥平に反論することができなか
った。すでに私の人買いの心は動揺している。しかし私が彼らを買うのを止めたところで、結局は他の誰かの手
に落ちてしまうことになるだろう。それに、彼らを諦めれば、同時に達志をも諦めることになる。やはり私もま
た下衆であった。自らの幸福のために、彼らを犠牲にするのである。
私は吉原と小松原に向かって、「絵を描くのは楽しいですか?」と問いかけた。彼らはそれぞれの言葉で、私
の問いを肯定した。
「さあ、それじゃあそろそろ戻りましょうか。手続や契約についてもご説明したいので。応接室に戻るまでに、
どちらを選ぶかを決めておいてください」
 無言のまま二人を見つめていた私に、元の愛想を取りもどした奥平が声をかけた。私は身を引き剥がすように
して、奥平に続いて工房を後にした。
応接室へ続く廊下で、奥平が言った。
「『あららぎ園』という名を考えたのは私なんです。先生、あららぎとは何かご存知ですか?」
「植物の名称でしょう」
「その通り。でもあららぎにはもう一つ、『命』という意味もあるんですよ」
「……ナンセンスだ」
 私が呟くと、奥平は、あはは、と声をあげて笑った。


779:名無し物書き@推敲中?
08/05/06 22:33:05
あああ……編集に失敗してしまった……
すいません、>>775以下は一端なしにしてください
本当にすみません
ごめんなさい

780:4/5
08/05/06 22:35:14
 奥平の言葉には演技めいたものが見えた。私はあえて皮肉をこめて「そんなに慌てなくても、買うのを止める
なんて言いませんよ」と言った。
「そんな、買うだなんて……」と奥平は非難がましく呟いたが、私はそれを無視して、「彼らと話してもいいで
すか?」と訊いた。奥平はどうぞ、と頷く。
 私は短髪の方、吉永に近寄って「何を描いてるんだい」と声をかけた。しかし吉永は何も答えず、黙々と、や
けに輪郭の刺々しい、よくわからないが何か四足獣のようなものを書き続けていた。私は先の挨拶の様子から、
彼はコミュニケーションが容易だろうとふんだのだが、あれは単なる反射的行為のようなものだったのかもしれ
ない。次に私は小松原の画用紙を覗いた。やはりなんだかわからない、ススキのような細長い線がたくさん伸び
たものが描かれている。彼にも同じ質問を向けると、うつぶせた姿勢から首のみを持ち上げて、「ご、おう、お
う」と答えた。
「鳳凰ですよ」
 奥平が横から口を挟む。鳳凰といえば永遠の命を持った霊鳥のことであるが、小松原はどこからそんな大層な
主題を見つけてきたのだろうか。そんな私の疑問を見透かしたかのように、奥平が「小松原君は手塚治虫の漫画
が好きなんですよ」と言った。
「ああ、『火の鳥』、ですか」
「そう。彼は特に『火の鳥』が好きなんです。彼の描くのは全部鳳凰なんですよ」
 それを聞いて私は壁面を見回したが、どれが鳳凰なのかまるでわからない。ただよく見ると、絵は大まかに塊
状のものと、細長い線を基調としたものとに分類できるようである。後者が鳳凰なのだろう。
「どうですか、先生。小松原君の方にされてみては」
「なぜですか?」
「鳳凰とは、確か、死と再生の象徴です。生まれ変わるために死に、また生きる。私たちのやっていることと似
ているじゃありませんか。この施設の利用者たちは一度は死んでしまいますが、しかしすぐに他の誰かの体の一
部となってここよりずっと広い世界に再生するのです。小松原君が鳳凰ばかり描くのも、無意識にそれを望んで
いるからだと解釈することはできませんか?」
 私は思わず「馬鹿馬鹿しい!」と声を荒げてしまった。


781:5/5-1
08/05/06 22:37:22
「パーツはあくまでパーツであって、人格そのものではありません。一端死んだ人間は、決して生まれ変わるこ
となんかない。誰かの体の一部になって生まれ変わるなんて、全くナンセンスだ」
 私がせきたてるようにそう言うと、奥平は困ったような表情を浮かべ、「どうしてそんなに怒っているのです
か?」と言った。
「私の言葉が気に障りましたか? それなら謝ります。まあ、言葉の綾のようなものですよ。それに、別に吉永
君の方を選ばれても構わないのです」
 急に強い不快感が私をとらえた。
「あなたは下衆だ」
 思いがけずそんな言葉が私の口をついて出た。直後に私は、私自身もその下衆の一端であることを悟り、屈辱
に似た思いを覚えた。
「そうですね、下衆です。私も、先生もね。みんなそうですよ。彼らがこうして、こんな窮屈な場所に押し込め
られなければならないのは、誰もが下衆だからです。誰もがみな高潔な心を持っていたら、こうして彼らはここ
にはいない。彼らはピンボールの玉のようにいろんな所で弾かれながら、とうとうここに落ちてきたのです。誰
も彼らを救いなどしなかった。彼らは人々が都合よく生きるための生け贄としてここに来たのです。私や先生は
下衆の中でも特に下衆な方でしょうが、それでも彼らに救いを与えることもできる。その人生に意味を与えてや
ることができる。私は本気でそう思っています。まあ、もちろん見返りはもらいますがね」




782:5/5-2
08/05/06 22:38:46
 決して崩さなかった愛想の下から、ニヒリスティックな表情が現われた。私は奥平に反論することができなか
った。すでに私の人買いの心は動揺している。しかし私が彼らを買うのを止めたところで、結局は他の誰かの手
に落ちてしまうことになるだろう。それに、彼らを諦めれば、同時に達志をも諦めることになる。やはり私もま
た下衆であった。自らの幸福のために、彼らを犠牲にするのである。
私は吉原と小松原に向かって、「絵を描くのは楽しいですか?」と問いかけた。彼らはそれぞれの言葉で、私
の問いを肯定した。
「さあ、それじゃあそろそろ戻りましょうか。手続や契約についてもご説明したいので。応接室に戻るまでに、
どちらを選ぶかを決めておいてください」
 無言のまま二人を見つめていた私に、元の愛想を取りもどした奥平が声をかけた。私は身を引き剥がすように
して、奥平に続いて工房を後にした。
応接室へ続く廊下で、奥平が言った。
「『あららぎ園』という名を考えたのは私なんです。先生、あららぎとは何かご存知ですか?」
「植物の名称でしょう」
「その通り。でもあららぎにはもう一つ、『命』という意味もあるんですよ」
「……ナンセンスだ」
 私が呟くと、奥平は、あはは、と声をあげて笑った。



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