あなたの文章真面目に酷評しますPart60at BUN
あなたの文章真面目に酷評しますPart60 - 暇つぶし2ch556:541
08/04/29 20:55:47
>>551
 むしろ「青年」や「アレ」に注意を向けてもらえたなら、
自分的にはここの部分はある意味成功です。
伝えたいのはまさにそれで、老人の人生そのものではないので。
 小説一本分という長さの中では、強調するものと省くものは
ある程度明確にした方が理解はしてもらえやすいと考えています。
 『魔法陣グルグル』は知らなかったので読んでみます。
目的の部分は何巻目ぐらいですかね?

>>550
 文章の前後はつながりを意識したつもりだったんですが。
もっと精進しますわ。

557:541
08/04/29 20:56:29
>>550
>>552
 三人称は三人称なのですが、地の文に関しては、
この場合は老人の感性を基本にもってきているつもりなんですよね。
天候に関しては窓から見えるし、影の印象にしても老人を追いつめている
状況の比喩的なイメージを意識して書きました。
 こういうやり方は一般的だと思うのですが、そうでもないんでしょうかね?
 というのも、描写から読者にイメージを喚起させる、という書き方では、
雰囲気を伝えるためばかりに字数を費やす事になってしまい、
肝心のストーリーが印象薄くなると思うからです。
 ページ制限のある中ではどうしても物語の比率が高くなるわけで。
 それならば、状況の説明は「不気味」とか「神々しい」というふうに、
地の文で示すことによって読み手にその印象を連想してもらった方が、
長々と書くよりは速やかに情景を理解してもらえるのではないかと思うのです。
 今回の場合は基本を老人に当て、その心境からの描写としたのですが、
そういう雰囲気が伝わらなかったのなら、伝わるように精進しようと思うのですが。
 それに、神視点をつきつめていくと、比喩表現がまったく使えなくなりませんか?
多分別のスレでも長年議論されているんでしょうが、簡潔な答えは見たことないような。
 
 批評自体はとてもありがたいです。どんどん頂きたい。
 ただ、疑問は疑問として色々と意見を交わさせてください。
 多分書き手としてのスタイルの違いにもなってくるんだと思いますが、
人様の方向性を知るのもよい勉強になると思うので。

558:名無し物書き@推敲中?
08/04/29 21:14:12
>>509-510
>>554-555

 セリフばかりが先行している感じですね。
 王様が主体であるなら、その見ているもの、感じていること、
考えている内容なりも地の文で描かないと、小説としての体裁が整わないと思います。
 影が男と判別できたのなら、その時点で身形なり雰囲気なりを描くべきでしょうし、
 地下に行こうと考えるに至った思考も追った方がいいでしょうし、
 どうやらキーマンとなりそうな臣下の容貌も描くべきでしょう。
 基本的に地の文の力が足りないと思います。
 自分的にはこれはプロット段階です。

559:名無し物書き@推敲中?
08/04/29 22:51:57
>>557
>というのも、描写から読者にイメージを喚起させる、という書き方では、
>雰囲気を伝えるためばかりに字数を費やす事になってしまい、
>肝心のストーリーが印象薄くなると思うからです。
根本的に勘違いしてるんじゃないかな。
雰囲気をちゃんと伝えないと、読み手はストーリーに入り込めない。
感情移入ができなければ読む気にもならないわけで、はっきり言うとそういうレベル。

理屈こねるならとりあえず一本仕上げることだね。
描写ができないと一本仕上げるのも大変なはずだから。

神視点で書きなぐってるうちは「視点」を理解できないので、いくら書いても上達しない。
ラノベとか海外ものが好きな人で、何本書いても一次も通過しないというのは
神視点で書きなぐってる人が多いよ。

560:名無し物書き@推敲中?
08/04/29 23:01:46
>>559
>神視点で書きなぐってるうちは「視点」を理解できないので、いくら書いても上達しない。

↑このバカ、誰かなんとかしろ。こいつ、自分が理解できてないのに気づいてねえ。一生、作家志望だな。アホが。
居据ってでたらめまき散らし、初心者に悪い影響を与えないか心配だよ、ったく。

561:名無し物書き@推敲中?
08/04/29 23:04:55
おい、559。
まじでおまえもっと本を読んで勉強してこい。
おまえはアホ。
嘘じゃねえぞ。真性のアホだ。気づいてないんだからな。
小説のハウツー本でもいい。読みまくれ。
それまで知ったかぶるのはやめとけ。迷惑だ。

562:名無し物書き@推敲中?
08/04/29 23:12:44
>>557
おまえの感覚や疑問は正しい。
その感覚で、答えは自分で出したほうがいいな。
おまえならいずれ自分自身で正しい解答を導き出せる。
他人の意見を参考にするのもいいが、参考にとどめておけよ。
2ちゃんねるには結果も出せてないくせしやがって、
偉そうにでたらめな能書き垂れるやつがいるからな。

563:名無し物書き@推敲中?
08/04/29 23:19:11
小説を書いてみます
米海軍中将から暑中見舞いが届いた。急いで返事を書こうと
したがなぜかエプロンを編んでいた。スペースシャトルの中は
人を変えてしまうのを実感した。そのとき脳裏に北緯38度線
ともいえるヘブライの子守歌がかすめた。
「あれがお月様けんあたい興奮しちゃやーけ。ちくわ食う?」
宇宙弁護士のニネウ=ケエウが呟いた。彼女はイギリス軍に
5年、ロシア軍に3年、スイス銀行の女将までつとめている。
ドアの取っ手に縄を引っ掛けクイッと引くと
「やらしいっとなもう、留守中やのこっち」
と、慣れた水弾きが返ってくる。彼女の落札価格に
風車台を設けた年金師もいたぐらいだ。無線連絡が
はいり、その場しのぎに累計ミルクがピッチになる。
侵入者がいたらそれこそ国際問題であり大会も招かれない。
とは言ってもほとんどが理論記念にされてしまうが
情報もかなり分析されて展開している。
拷問炯々と首輪をはめ込んでさあこれからと
いうところでニネウと操縦室へと潜り込んだ。
勿論NASAの了解済みである。このことに
政府が絡んでいるとも知らずに。

564:名無し物書き@推敲中?
08/04/29 23:30:13
カメラワークだの神視点だの電波飛ばしてるアホウがいる

565:名無し物書き@推敲中?
08/04/29 23:55:10
※このスレには別館もあるから、使いやすい方を使ってくださいね。
酷評希望の方は、別館に投稿しても大丈夫ですよ。


566:名無し物書き@推敲中?
08/04/29 23:59:04
このスレでは下記の指摘以外はローカルルール違反です。

・描写が足りない
・視点がおかしい
・誤字、脱字

ルールを守って楽しく批評しましょう。

567:名無し物書き@推敲中?
08/04/30 00:01:52
>>559
 雰囲気は大事だとは思います。そこにある程度の文量がかさむのも必要でしょう。
 ただ、神視点だからと印象表現を排斥するほどの必要性は俺は感じません。
 「不気味」「清々しい」だのといった表現だけで伝えられるものを、
わざわざそれを排斥することに腐心するぐらいなら、ストーリーやそれに関する
内容に凝ることで、より詳細な雰囲気を伝えたいなと考えています。
 まあそれこそスタイルの問題で、正誤を語れることではないと思いますが。

>>562
 ありがとう。
 創作活動なんてのはけっきょく一人でやるしかないもんだからね。
 意見は意見として自分の方向性は自分で決めますよ。
 ただまあ、せっかくこういう場があるから晒してみて、
どんな反応がもらえるのかを期待しているので、
よければ批評してやってくださいな。

568:ののの ◆aBV29DJ2H2
08/04/30 00:16:20
>>556
 視点で言うと>>541-542は老人寄り三人称視点(カメラが老人からちょっと離れ
たところにある)として書けている(青年には寄っていないし第三者過ぎもしない)
ので、>>557は理屈としては合っている。
 ただせっかく老人寄り視点なのに、作者が「老人がどう感じているか」に興味が
ないため、ウソ表現になっていると言えよう。
 人生について老人に思い出話を語らせろって言っているんじゃないよ?
髪や目の色、ペットをなでながら座っている様子が、不要なイメージの描写なんだよ。
「髪が紫色だなんて、ミステリアスで大物っぽくてステキー」
と読者が感じると思うか? 老人の眼を通して読者に青年のすごさを追体験させ
るなら、まさにその「老人がすごいと思っていること」を具体的に書かなきゃ。
 あなたが思わせぶりなせいで、物語や肝心のストーリーについてはまだ一行も
書かれてない。「アレ」や「青年」の注目してほしい部分についても、なにも書いていない。
 いや、もうこの場でもいいので、作者さんが「アレ」や「青年」のどこがすごいと思
っているのかを教えてほしい。
 あなたは次に「ネタバレになるので秘密です」と言うっ!

 『魔法陣グルグル』は新装版が出ているかと思ったがまだみたいだね、手に入り
にくいかもしれないが、1巻のp81、5巻のp9だよ。

569:名無し物書き@推敲中?
08/04/30 01:41:09
>>560以下はいつもの馬鹿です。

批評に難くせをつけますが、論拠を示すことができません。
馬鹿阿呆をくりかえすだけです。

投稿者を持ち上げて仲間に引き入れようとするのもいつもの手です。
褒めはしますが、これも論拠を示せません。
良い正しいというだけです。


570:名無し物書き@推敲中?
08/04/30 01:49:01
視点厨。
ちょっと言い過ぎた。だから勉強するためのヒントをやる。
サリンジャーのライ麦畑。あれをおまえの視点論で分析してみろ。
あれは一人称だ。視点は誰だ? 一人称の「僕」か?
しかしそうすると「僕」には読者「きみ」が見えるのか? おかしいな。ちょっと違うな。
海外物だからおかしいのか。いや芥川賞獲ったモブ・ノリオも叫んでいたような気がするな。
答えは自分で見つけてくれ。

571:名無し物書き@推敲中?
08/04/30 01:51:20
>>557
>というのも、~肝心のストーリーが印象薄くなると思うからです。
>ページ制限のある中ではどうしても物語の比率が高くなるわけで。

この伝でゆくと「あらすじ」だけになっちゃうよ。

>それに、神視点をつきつめていくと、比喩表現がまったく使えなくなりませんか?

「不気味」とか「神々しい」は比喩表現ではないが。
なにを指して比喩表現と言っているの?

で、たとえば、
「メグミは妖しげな雰囲気を漂わせた美少女だった」とだけ書かれてさ、それでメグミ
に感情移入できる?
おれはできない。

572:名無し物書き@推敲中?
08/04/30 03:23:39
>>567
>ただ、神視点だからと印象表現を排斥するほどの必要性は俺は感じません。
そういうアドバイスはしてないと思うが。
ほかの人も指摘していると思うが、神視点をうまく使えるレベルではない、
ということね。カメラの振りやら表現について、読む側は違和感を覚えるということ。
人物視点で書くと、いろいろ勉強になるから、人物視点でリライトしてみたら?
とアドバイスしているわけ。

>不気味」「清々しい」だのといった表現だけで伝えられるものを、
>わざわざそれを排斥することに腐心するぐらいなら、ストーリーやそれに関する
>内容に凝ることで、より詳細な雰囲気を伝えたいなと考えています。
小説というのは、どういう風に不気味なのか、どういう風に清清しいのかを
文字で表現しなければならない。
これを描写という。
小説はシナリオではないので、基本的な描写ができて初めて、ストーリーとか
設定が評価の対象になる。
描写ができていなく、視点や文章がおかしいものは評価の対象にもならない。

これは客観的な現実なので、いろいろ理屈をこねてもしょうがないと思うよ。

573:三島由紀夫 天人五衰
08/04/30 05:38:48
 沖の霞が遠い船の姿を幽玄に見せる。それでも沖はきのうのよりも澄み、
伊豆半島の山々の稜線も辿られる。五月の海はなめらかである。日は強く、
雲はかすか、空は青い。
 きわめて低い波も、岸辺では砕ける。砕ける寸前のあの鶯いろの波の腹の
色には、あらゆる海藻が持っているいやらしさと似たいやらしさがある。
 乳海攪拌のインド神話を、毎日毎日、ごく日常的にくりかえしている海の
攪拌作用。たぶん世界はじっとさせておいてはいけないのだろう。じっとしてい
ることには、自然の悪をよびさます何かがあるのだろう。
 五月の海のふくらみは、しかしたえずいらいらと光りの点描を移しており、
繊細な突起に充たされている。
 三羽の鳥が空の高みを、ずっと近づき合ったかと思うと、また不規則に隔たって
飛んでゆく。その接近と離隔には、なにがしかの神秘がある。相手の羽風を感じる
ほどに近づきながら、又、その一羽だけついと遠ざかるときの青い距離は、何を意
味するのか。三羽の鳥がそうするように、われわれの心の中に時たま現れる似た
ような三つの思念も?


574:名無し物書き@推敲中?
08/04/30 06:08:17
>幽玄に
どういう風に幽玄なのかを文字で表現しなければなりません。描写になっていません。

>に見せる。
誰に見せるのかがわかりません。

>辿られる。
たから誰が辿るんですか(怒)

>あらゆる海藻が持っているいやらしさと似たいやらしさがある。
あらゆると断言してるからには全て確認したんですよね。
いやらしさと似たいやらしさって何ですか。

>乳海攪拌のインド神話
意味がわかりません。

>ごく日常的にくりかえしている海の攪拌作用。
体言止めは文章を下手に見せます。
それに海の攪拌作用が非日常的だったら困るんですけど。

>たぶん世界はじっとさせておいてはいけないのだろう。
だぶん~だろうって何ですか。誰がそう思っているのかが書いてないと読者は混乱します。

>自然の悪をよびさます何かがあるのだろう。
だから。メッ!

>なにがしかの神秘がある。
なにがしかの神秘をちゃんと描写して文字で表現してください。

>われわれの心の中に時たま現れる似たような三つの思念も?
われわれって誰ですか?それに誰に訊いてるんですか?
似たような、も不要ですね。全体的に過剰修飾が見られます。

575:名無し物書き@推敲中?
08/04/30 06:38:29
>沖の霞が遠い船の姿を幽玄に見せる。

たとえば、この文章。
主人公視点ならばこれでいい。「幽玄」と感じたのは主人公だから。
幽玄と思おうが、妙ちきりんと思おうが、自由だ。

しかし神視点となると、だれが「幽玄」と感じたのかという問題が出てくるわ
けで、ここでは作者(=語り手)が感じたというしかない。
が、ここから先が難しいところで、読者もまた幽玄と感じなければ(作者に
共感できなければ)この文章は成立しない。作者が説明しているだけの文章
となってしまう。

では読者もまた幽玄と感じるだけの描写がされているかというとどうだろうか。
さらにいえば、読者もまた幽玄と感じるだけの描写がされているのであれば、
「幽玄」などと説明する必要はないのだ。

ということで、この文章は
「霞がかった沖に船が浮かんでいる」とすべきであって、それで
幽玄さを伝えられていないのであれば、描写にもうひと工夫をすべきである。
念のためにいうが、幽玄と説明することは描写ではないよ。

「神視点は難しい」「描写が不足している」とこのスレでたびたび言われるのは
以上の理由でもある。

576:名無し物書き@推敲中?
08/04/30 08:35:22
>が、ここから先が難しいところで、読者もまた幽玄と感じなければ

ここから先の議論は漫画。

577:名無し物書き@推敲中?
08/04/30 09:34:31
>>568
 まさしくネタバレになるので書けませんね。考えてないと思われてる?w
 今回のこの部分は導入というよりは背景の一部であり、展開する
ストーリーには直接関係してこないので、ここの内容が読み手の印象に
深く残ってしまわないように、密度的には薄くしてあります。
 ただ、ここだけを見た場合には確かに老人の言動・思考が足りなく感じそうですね。
意識しておこうと思います。
 グルグルの情報はありがとうです。探してみます。

>>572
 >>557でも示しているように、今回の文章は老人を基軸においた三人称です。
神視点の老人より、とでも言えばいいんですかね。地の文で使われている
印象・比喩は老人の心象表現としても意識しているわけですが、
そういう書き方は>>572的には不許可ですか?
 人物視点を意識した書き方は今後でより意識していこうとは思います。

 俺的にはここで言われている「描写」だけで書かれたようなものは
目にしたことがないのですが、参考とするならどういった本がオススメですか?

578:名無し物書き@推敲中?
08/04/30 09:35:44
>>571
>この伝でゆくと「あらすじ」だけになっちゃうよ。
 さすがにそこまで極端なことを言うつもりはありません。
ようするに程度の問題です。

>なにを指して比喩表現と言っているの?
 例えば人物を評するのに使う「白魚のような指」だとか
「白磁器を思わせる肌」だとかですね。
 対象を相手が知っていることが前提となる表現ですが、
実際に相手がそう思うかはわからない、といった点で
「不気味」やら「神々しい」と変わらないでしょう。

>「メグミは妖しげな雰囲気を漂わせた美少女だった」
 俺は悪くないと思います。容姿容貌はわからないけど、
少なくとも「妖しげ」という印象だけは読み手にしっかり伝わるでしょう。
 「妖しげ」という言葉だけで確実に認識させられる印象を、
わざわざ多大な文量を費やして、雰囲気という人によってはまったく捉え方の
異なるものを描写する必要はあまりないと思います。
 まったく描写が必要ない、と言っているわけではありません。
 感情移入できるかどうかは、一時の描写ではなく、
ストーリー内での言動や思考によって行われるものだと思いますので。

579:名無し物書き@推敲中?
08/04/30 09:39:26
横だがそれでいいと思うよ

それはそうと、議論するならトリップかなんかつけた方がいいと思う

580:名無し物書き@推敲中?
08/04/30 11:01:20
>>578
まぁ、いつもの描写論と視点論内でループしているんだが。
描写っていっても、書けばいいってもんでもないからな。
下手に描写を足してダメになることも多いし。
その意味では、578の言ってることもわかるけどな。
描写無しで読者に伝わるんなら、それは、そういう言葉の方が強いのは事実
なんだが、なかなか伝わらん場合が多いからな。
描写を省いたはいいが、描写があった方がいいだろうという状況になってし
まっていては、省いた意味がないし。
541がそれに成功していれば特に何も言われんのだが、出来てないからな。
(というか、俺からみると本線に直結しない変に凝った描写ばっかで嫌気が
さすが)



581:名無し物書き@推敲中?
08/04/30 12:16:59
>>577
>今回の文章は老人を基軸においた三人称です。
>神視点の老人より、とでも言えばいいんですかね。
神視点を使う必然性がないので、老人視点の三人称にリライトしてみては?
というアドバイスをしているわけ。

>地の文で使われている印象・比喩は老人の心象表現としても意識しているわけですが、
>そういう書き方は>>572的には不許可ですか?
書き方が下手だから、やめたほうがいいよと、アドバイスしてるわけ。
神の心理と、老人の心理の書き分けができていないから。
人物視点で書けるようにならないと、こういう部分は理解できない。

神視点というのは、作品中の視点の一つであって、場面によっては人物視点に切り替わる。
だから人物視点できちんと書けるようにならないと、小説を書く事はできない。
初心者は神視点から人物視点の切り替えがうまくできないから、神視点でいくら書いても
上達しない。

携帯小説はあらすじを追うだけだけど、一般の書籍はちゃんと描写があるよ。
君の手元にある小説だって、風景や人物の描写がされているはず。
文章の中に違和感なく溶け込んで、すっと頭に入るから描写と気がつかない
だけじゃないかな。


582:名無し物書き@推敲中?
08/04/30 12:23:41
>>578
視点もどうでもいい、描写も適当でいいと思ってるなら
さっさと仕上げて投稿したほうが早いよ。
現状では箸にも棒にもかからないレベルだけど、それが正しいと思って
アドバイスを聞く気がないなら無駄でしょ?

583:名無し物書き@推敲中?
08/04/30 13:17:05
>>573-575
三島の客観描写が下手なのは定説。
『天人五衰』の冒頭もそうだし、『潮騒』もそうなのだが、芝居の書き割りのようだと
酷評されている。

三島の美点は三島美学といわれる感性にある。
引用されているような、お粗末な文章も書いてはいるが、にもかかわらず、読者を
ひきつける美学があった。

美学のないものが下手なところだけを真似したら目もあてられないよ。

584:名無し物書き@推敲中?
08/04/30 13:17:28
そんな立場じゃないので、どうか感想として。

 まず、倒置の多さは確かに気になりました。文字の表現だとそ
ういうアニメ的な描写は難しいのでは無いでしょうか?僭越なが
ら一部リライト・・・しようとしたけど、全体的に流れが出来て
しまっているので、僕の技量じゃ無理でしたOTL
ただ、漫画や映像などでも不自然なコマ割があるように、文章の
構成にも不自然だなと感じることはあるものです。541さんの場合、
流れが都度都度止められてしまうとでも言うのでしょうか。それは
、きっともう少し難しい言葉を使った時には、悪い意味で難読な
文体となってしまうと思うのです。

 それと言葉の使い方が気になりました。
>……天蓋付きのベッドの影を、のたうつように、おぞましさを
感じさせながら。
 また視点うんぬんの話になりそうですが、この感じるってのは
正に主観的なもので、客観的に状況を描写する場合だと、僕は少
し違和感を覚えます。その下の思わせていたも、同様。それとも
老人に対して感じさせていたのでしょうか?
>まさかと訝しむ老人に対し、……
 この老人は何を不審に思ったのでしょうか?これから青年が嘘
を言うかもしれないことですか?老人は、青年が嘘をついたこと
が無いのを知っているので、何を訝ったのかが解らない。恐らく
言葉の間違いです。か、自分の無知です。
 それと、自分的・俺的ってのは若気の至りでしょうか。それと
も創造でしょうか。時代でしょうか。

 映像は鮮明に浮かびました。何だかわくわくするような印象も
持ちました。同じ映像をもっと流れるように描けるのならすごい
ですね。
間違ったことを言うので、良かったら消化してやってくださいね。
 

585:名無し物書き@推敲中?
08/04/30 13:27:41
>>541-542です。

586:名無し物書き@推敲中?
08/04/30 13:39:31
>>570
「語りかけ」だろ。視点とは関係ない。珍しくもない手法だ。

サリンジャーとモブ・ノリオしか知らないとは読書量が少なすぎる。
だからピント外れな恥をさらすんだな。
倉橋由美子『密告』、柴田翔『ロクタル管の話』、他にもいくらでもあるから読んでみ。

587:名無し物書き@推敲中?
08/04/30 13:43:50
>>586
あほ。視点が大いに関係ある。
例はみなが既読の書を選んでいる。そんなこともわからないおまえはバカだろ。
レベルが違いすぎた。話にならん。氏ね。

588:名無し物書き@推敲中?
08/04/30 13:47:03
「妖しさ」は「不気味さ」よりも具体的な抽象語なんじゃない?し
かもそれらの度合いだって場合に依る。
541の「不気味に」は特には違和感覚えないな。きっと結局は使い様。

「森の中にひっそりと建つその教会は、静かで神秘的な美しさがあるが、
一方では不気味とも言えるような様相を見せている」
とかは、変ですかね?酷評お願い!

589:名無し物書き@推敲中?
08/04/30 13:50:53
>>573 >>575
肝腎なところを引用しないのは故意犯ですね。
馬鹿ゆえではなく、悪意によるもののようです。

―安永透は倍率三十倍の望遠鏡から目を離した。

つまり、一連の描写は安永透の目を通した主人公視点なのです。
だから、
>主人公視点ならばこれでいい。
と言っているとおりです。何の問題もありません。


590:名無し物書き@推敲中?
08/04/30 13:54:02
>>586
ま、氏ね、はあれだな。
それじゃ、もう一つヒントだ。
「語りかけ」なら視点のブレは発生しないのか? それとも視点はブレているけれども「珍しくない手法」だからブレてないと感じるのか?
さあ考えろ。

591:名無し物書き@推敲中?
08/04/30 13:59:45
   












              残飯はツラがブレているw
 
 

592:名無し物書き@推敲中?
08/04/30 14:24:26
>>590
>「語りかけ」なら視点のブレは発生しないのか?

>視点とは関係ない。
と言っているだろうが。どアホ!
せんずりかきすぎて頭カラッポか?

593:名無し物書き@推敲中?
08/04/30 14:33:24
>>592
ほう?
では「語りかけ」たときは視点がなくなるのか?
関係ないってことは、そのときは
視点がおまえの脳内から喪失しているってことだよな?
いったいどうなってんの? 頭ん中、真っ白?

594:名無し物書き@推敲中?
08/04/30 14:44:44
>>592
やっぱ答えなくていいや。
おまえなんかに教えてやるのがもったいなくなった。
好きに生きろ。
それで結果を残せれば誰からも文句はいわれん。
以上。

595:名無し物書き@推敲中?
08/04/30 15:08:53
>>589
 この十六歳の少年は、自分がまるごとこの世には属していないことを確信していた。この世には半身
しか属していない。あとの半身は、あの幽暗な、濃藍の領域に属していた。従ってこの世で自分を規制
しうるどんな法律も規則もない。ただ自分はこの世の法律に縛られているふりをしていれば、それで十
分だ。天使を縛る法律がどこの国にあるだろう。


(中略)

 入り口の燈下に、桃いろのカーディガンを着た絹江がが立っている。髪には大きな白い山梔子の花を
一輪挿している。
「おはいり」
 と大人びて透は言った。
 絹江はいかにも別嬪のするような、多少不本意な微笑をうかべて入って来た。二階へ上ると、透の机の
上にチョコレートの箱を置いた。

 三島由紀夫 天人五衰より引用

三章からの引用ですが、ここも安永透の目を通した主人公視点ですか、そうですか。


596:541
08/04/30 18:20:50
>>580
 書いている本人からすると全ての描写に意味があるんですがね、
読み手にはその全てを伝えられないのがもどかしい。
 それが伝えられるように描写すべきなんでしょうが、難しいですな。
 精進しますわ。

>>581
 なるほど、そうだったのですか。まったくわかりませんでした。
地の文は神視点で感情を込めずに書け、と言われているものだとばかり
思ってしまいました。今後は意識して書いてみます。
 参考にしたいので具体的な良作を一本紹介していただけませんか?

>>582
>視点もどうでもいい、描写も適当でいいと思ってるなら
 いや、まったく思っていませんよ? そんな風に感じましたか。
 書きたいストーリーがある以上、必要を超える印象を残す描写は
しない方がいいとは思いますが。
 意見はあくまで参考にしかしません。それは誰だってそうだと思います。
 投稿も投稿で勝手にやっております。

597:541
08/04/30 18:21:54
>>584
 やはり倒置が多く感じられますか。一文をなるたけ短く、
簡単に理解できるようにと思ったのですが、むしろ逆効果でしたかね。
確かに文章自体の自然さがなくなっている気がします。加減の問題かな。
 
>天蓋付きのベッドの影を、のたうつように、おぞましさを感じさせながら。
 これに関しては確かにおかしいですね。何度か読み直して
自分でも思いました。以後気をつけます。

 自分的・俺的ってのは自分のクセみたいなものです。
あまり気にしないでくださいw

>>588
>森の中にひっそりと建つその教会は、静かで神秘的な美しさがあるが、
>一方では不気味とも言えるような様相を見せている
 自分としてはそう違和感感じません。
 ただ、どのような教会であるかは完全に読み手のイメージで組みあがってしまうので、
その構造や状態が話の筋に関係してくるのなら、教会自体の描写は
必要になると思います。

598:名無し物書き@推敲中?
08/04/30 18:47:42
>>596
意味がない描写を書くやつは、さすがに少ないよ。
(そういうのは、正直読めたもんではない)
多いのは、ストーリーやメインテーマに向かってゆかない描写の方。
意味を込めれば込めるほど、読んでいる方の注意ぶれてあっちにふら
ふら、こっちにふらふら、読んでてわからん作品となる。
例えば、老人の描写を増やせとか言われてたが、あれだって、主人公
に集束してゆく描写が出来でなくって、変に老人にスポット当てたよ
うな書き方するから指摘されるんであって。
これは、描写の量の問題じゃあないわけでね。
ストーリーの主線が何かをはっきりさせて、それに向かっていかない
描写を整理する方法を覚えたほうがいいとは思うがな。

まぁ、一つの方法論でしかないから、自分のやり方で行くのもいいか。

599:名無し物書き@推敲中?
08/04/30 19:06:01
>>597

そうですね、きっと後に細かい描写が入るのでしょう。
まぁ、不気味の用例としてです。結局、不気味なや妖しいや美しいや天使のようなや甘いや鋭いやら、
何だって使い方次第なのでしょうね

600:名無し物書き@推敲中?
08/04/30 22:46:18
>>596
>地の文は神視点で感情を込めずに書け、と言われているものだとばかり
>思ってしまいました。今後は意識して書いてみます。

ここね、要注意なんだけど
三人称の人物視点の場合は、地の文に作者の主観が出たらダメ。
視点主である人物の主観が出るのは構わないが、客観と主観を分けて
(例えば、主観的な心理をカッコで囲うとか、棒線で表現するとか)書く場合は
地の文に感情を入れないほうがいい。

神視点の場合は、地の文が誰の主観なのかわかるように書かないとダメ。
神(作者)の主観なのか、人物の主観なのか。
この書き分けが難しい。
なぜなら、神視点の場合、語り手の「神」に相当する主語が使えない場合が多いから。

こういう視点についての良作と言われても困るんだけど、手元にある小説(ラノベ以外)を
読んで、地の文が誰の視点で書かれているのか、ということを考えながら読むといいよ。
神視点の場合でも、人物と神の書き分けができているはずだから。

601:名無し物書き@推敲中?
08/04/30 22:52:12
いや、三人称人物視点の場合でも作者の主観が入ってもいいよ。
そういう小説はあるしね。

それに神視点と一口に言ってもいろんなタイプがある。
神視点というと、主語が使えないとかおかしな妄想をしている人がいるけど、使えるよ。
神視点とは神になるという意味ではなくて、全体を見通せる立場(視点)にいる、ということだから、ここをお間違えないように。

602:名無し物書き@推敲中?
08/04/30 23:19:53
>こういう視点についての良作と言われても困るんだけど
一次通過作品は視点の問題はクリアしてるんじゃないのwwwww
良作じゃないプロ作品もあるんだwwwww
あっ、三島かwwwwww

603:名無し物書き@推敲中?
08/04/30 23:27:42
>>602
実際、三島は酷評スレではかなり引用されるが、読みにくいからな。
文体に迫力があるんでわかるが、基礎技術無視してんじゃねーかと思うことがある。
エンタメだと、菊池秀行がそうでな。もう、視点がぶっとんで、読んでてよく作品を見失うんだが、
それでも面白いから不思議だな。司馬遼太郎もそうだったな。平気で作者が作品に首出して、
それが変じゃないんだからして。

604:名無し物書き@推敲中?
08/04/30 23:34:19
小説をちゃんと読めないやつはいるよ。
たいがい自分が読めてない読者だという自覚がない。
そんで視点がメチャクチャだとか言い始める。
厚顔無恥にもプロ批判も平気やる。

小説を読めない香具師はラノベで小説を読む訓練をすりゃいいんだけど、
そういうやつにかぎってラノベをバカにして読まないんだな。

605:名無し物書き@推敲中?
08/04/30 23:37:40
>>558
コメントありがとうございます。貴重な時間をさいていただいて。
しかし、楽しいですね。ここでの皆さんのやり取り。だから、たまたまその楽しいやり取りを拝見させて頂いた
自分のイメージをちょこっと文章にうつしたつもりでしたがw では、無言のままどろんしますw

606:名無し物書き@推敲中?
08/04/30 23:38:30
視点なんて修辞・技法の単なる一要素に過ぎないわけだが。
それをことさらに重要視して珍説を繰り広げる視点厨。
無視したほうがいいよ。ラノベしか読んだことないみたいだから。

607:名無し物書き@推敲中?
08/04/30 23:57:16
酷評スレってすごいんだな。
三島に向かって視点がどうとか言っちゃうんだ。

当時も三島の原稿読んだ編集者が
「三人称の人物視点の場合は、地の文に作者の主観が出たらダメです」
「神視点の場合は、地の文が誰の主観なのかわかるように書かないとダメです」
とか言ってダメ出ししてたのかなぁ。笑える。

608:名無し物書き@推敲中?
08/05/01 00:06:48
>>607
プロの文章でも変なのはあるからな。
そこら辺が見れないようじゃ、ワナビとしても下っ端だわな。
司馬遼太郎なんて、何度文法がおかしいと突っ込んだかしれん。

まぁ、「三島の文章」なんて言いながら権威にすがっている段階じゃあ、自分の
文体なんぞまず作れんだろう。

609:名無し物書き@推敲中?
08/05/01 00:10:27
川端康成の雪国も視点厨にはぜひ読んでもらいたい。
腰抜かすんじゃないかな。

610:ののの ◆aBV29DJ2H2
08/05/01 00:34:24
 しょうじき、>>541さんってまさにいつもの視点上達さんのアドバイスを最も
必要としている人なんだよなぁ。でもそう言う人に限って言葉が伝わらなくて、
描写に不安を持っている人に流れ弾が当たる、と。
 俺なんか優しくって「いちばん好きなことを書いていいよ」って言っているのに
返事が>>577だもんなぁ。まさに「一本書き上げられないよ」って言われちゃう。
>>541さんには>>598が最後の答えだと思う。

>>595
透ってこの時点で失明していたっけ? あとで読んでみる。
 別館のカメラくだらないさんの方法論で、三島の視点テクニックが分かるん
じゃないかな。

>>607-609
0か1かの判断法は見落としのもとだよ

611:名無し物書き@推敲中?
08/05/01 00:36:16
>>609
雪国も読んだことのないやつがいるのか?

勝手に腰抜かしていろ。チンカス。

612:名無し物書き@推敲中?
08/05/01 00:40:37
>>610
>541さんってまさにいつもの視点上達さんのアドバイスを最も必要としている人なんだよなぁ。

そりゃ違う。
つーか、おまえもいろんなもんを見落としているよな。

613:名無し物書き@推敲中?
08/05/01 00:41:40
>>611
またおまえか。
おれはおまえの正体を知ってるよ。バレてないとでも?

614:名無し物書き@推敲中?
08/05/01 09:56:24
あらいやだ。みなさまけんかをやめて。わたしのためにあらそわないで。もう


ま、いいか。さておき。

江戸川乱歩公君はこれっぽもひけらかさないのに
歴史にちょー踏み込みちょー詳しかったようだ。

明智小五郎の名は 真の逆賊を討った男等の名を組み合わせている。しかし、
その逆賊らは国の誉れである。ゆえに、こうなっている。そして、俺個人もその
逆賊らをいまだ憧れの眼で

ええっと あれだ。カットインが侵入ったからやめよう。みなさん俺のルックスをながめて
「アアこのかた民主党支持者だったのね(以下様々」と 誤解してくださりホッと胸を
なでおろされているらしい。さで、もっどゆぎますぞ。

615:名無し物書き@推敲中?
08/05/01 10:16:05
>>613
おやおや、私の愛読者さまでしたか。それは失礼。
新刊もよろしくね。

616:名無し物書き@推敲中?
08/05/01 12:42:58
昭和一桁、浪曲愛好読書スレとは知りませんでした。

617:名無し物書き@推敲中?
08/05/01 16:28:44

※別館は正常に機能しています。
 酷評希望の方はどうぞご利用ください。
 


618:ののの ◆aBV29DJ2H2
08/05/01 22:42:13
>>595
 さて、原文を調べてきた。足がないやつがいるぞと言われたからどんなジオングが
いるかと思ったらパーフェクトジオングに出会った気分だ。
 完璧に視点が統一されているじゃん。正確に言うと、安永透の背後霊の位置に浮い
ているカメラで、ときおり透自身の姿が映る視点だ。
「透の目」視点と「透の背後霊」視点をごっちゃにして使う作品もあるけれど、三島は
明確に分けて使っている。(>>600の言うとおり)

> この十六歳の少年は、自分がまるごとこの世には属していないことを確信していた。この世には半身
しか属していない。

の部分を作者視点だと思うかもしれないが、そんなことはない、作者を出さずに透をす
こしだけ(透と背後霊との距離分だけ)客観視したのである。どうして分かるかというと、
この引用文の数行あとに鏡が出てくるからだ。
> 海を見ることに飽きると、机の抽斗から小さい手鏡を取り出して、自分の顔を眺めた。

 鏡だよ、鏡! 自分を客観視するときの超古典的手法じゃん! 気づいてたよね?
 数ページ前には同じ役割をするアイテムとして煙草も出てくる。視点が微妙に動いた
ことすら(透の目視点か背後霊視点か)丁寧に目印を置いて示してあるんだもの。
 三島が下手なわけがない。

 三島を描写ができていないと言っているやつは「天人五衰」の二段、本多が海岸から
畑へと向かい、港湾事務所を見つけるまでのくだりを読んでみればいい。
 これをカメラワークというのだ。

619:名無し物書き@推敲中?
08/05/02 00:35:07
評価をお願いします。

***

 蒼い空に浮かぶ細い月が、古びた墓の列を照らしていた。
長く風雨に晒されたそれは、苔生し半ば崩れている。
 荒れた地は所々窪み、墓石をますます傾けていた。
溜まった雨は澱み、腐り、相応の臭気を周囲に振り撒いている。
 周囲に動いているものは、弱い風に揺れる古木だけ。
枯れた枝は鳴らす葉も持たず、乾いた音を響かせているばかり。
 それを聞いている者はいなかった。土の中に眠る死者達は
もちろんのこと、場に佇むただ一人の生者もまた同じ。
 その少女はナイフを握る小さな手と右の頬を血に濡らしたまま、
ただ静かに微笑んでいた。
 
***

620:名無し物書き@推敲中?
08/05/02 01:02:33
これだけ?
これは解説だよね。
情景を説明しただけの解説文。
これだけじゃ良いも悪いもないよ。

621:名無し物書き@推敲中?
08/05/02 01:04:17
最後の段落の「その少女」の前に接続詞を付けたほうがいいよ。

622:名無し物書き@推敲中?
08/05/02 01:43:20
>>619
折角だから、細かく行ってみるか。
>蒼い空に浮かぶ細い月が、古びた墓の列を照らしていた。
>長く風雨に晒されたそれは、苔生し半ば崩れている。

「蒼い空」でバツひとつ。ひと昔まえの文学趣味。
「長く風雨に晒されたそれは」駄目。これっぽちの文章で「それ」を使うようでは地力
の無さを露呈。
文章を練り上げずに、頭に浮かんだ情景をただ順番に書いているレベルの人間が
書く文章にこの手の「それ」が頻出する。
「古びた」と「苔生し半ば崩れている」もかぶっている。

>荒れた地は所々窪み、墓石をますます傾けていた。
不正確。この表現では進行中の様子のよう。「荒れた地」が主語となっているのも感
心しない。

>周囲に動いているものは、弱い風に揺れる古木だけ。
「だけ」で終るのは文章のぶつ切り。体言止めと同じく、文章を完結させる力の無さの
証左だ。つづく文章の「ばかり」も同様。「また同じ」も同様。

「だ」「である」「だった」等々のどれで締めるのか、工夫する努力を放棄しているから
こうなる。また、「だ」「である」等を連続させたくないのであれば、文章の構成から練り
直す努力をする。たとえば、
>乾いた音を響かせているばかり。
 →乾いた音を響かせているばかりだ。
 →乾いた音だけが響いていた。
どうしようか? と考えるのが文章を書くという行為だ。

>その少女は
この手の、事前情報のない「その」も、ムード作文レベルの人間がよく書くもので、さら
にいえば「少女」も中高生あたりが好んで使う言葉。「少年」もそうだけどね。
使われすぎて汚れてしまった言葉だから、NGワードにしたほうがいいよ。

623:名無し物書き@推敲中?
08/05/02 03:01:03
稚拙とか陳腐は時代性も含むからな。
一時的にブームとなって流行った表現は、
そのブームを通り越してしまうと途端に陳腐に見えてくるからな。

624:名無し物書き@推敲中?
08/05/02 03:40:47
なるほど勉強になります。

625:名無し物書き@推敲中?
08/05/02 04:24:34
>>619
これだけではなんとも評価のしようがないが、神視点なんだよな。
神視点の必然性が感じられないので、少女視点で書き直したらよくなると思うよ。

少女の目線を通して、墓地の様子や匂いを表現するほうが小説らしくなると思う。

626:名無し物書き@推敲中?
08/05/02 09:48:07
>>619
>蒼い空に浮かぶ細い月が、古びた墓の列を照らしていた。

これは夜中ではないよな。
しかも「か細い」わけで、「照らす」ほどの光量はないだろ。

627:1/2
08/05/02 17:06:06
酷評お願いします

 赤、黄、青、それからピンクにオレンジと、とりどりの雨着を羽織って、何人もの園児
たちが、若い保育士たちに率いられて道の向こうの歩道を歩いている。灰色の空と灰色の
建物たちを背景にして、まるで突然遊園地が現れたかのように、彼らの一角だけが場違い
に騒がしい。
 雨は少し前にあがったばかりだ。蒸し暑く、ジャケットの下のシャツが背中に張り付い
て不愉快である。あの子たちの雨着の下も、きっと汗に湿っているだろう。それなのにあ
あも無邪気に笑っていられるのは、彼らが内省を知らないからだ。意識の針が常に外側を
向いている。それが幼児のもっとも顕著な特徴だと、僕は思う。そしてそれが羨ましくも
あり、苛だたしくもある。あの群れに飛び込んで、君たちはいったい何者なのかと、一人
一人に問い詰めたくなる。
「可愛いね」
 隣の詩織が言った。膨らんだ腹に右手を添えて、その内部にいるものを重ねるかのよう
に、うっとりとした目付きで彼らを眺めている。だが詩織の言葉は、独りでに口をついて
出た感慨のようでいてその実、僕を測っているのである。子の父親として、母親の夫とし
てふさわしいかどうか。その打算を、彼女自身が意識しているのかどうかはわからないが。
「可愛い子もいれば、そうでない子もいるね」と僕は答えた。
「ひどいなあ」と詩織は苦笑する。
「ひどいもなにも、実際にそうなんだから仕方ない。見た目の良し悪しは子どもにだってあるよ」
「私が言ってるのは見た目の事じゃなくて」
「どんな意味でも同じことだよ。可愛いか可愛くないかは、子どもによるよ」
 そしてそれを認める者による。

628:2/2
08/05/02 17:07:54
 僕からつきはなされたと思ったのか、それきり詩織は口をつぐんでしまった。ついさっ
きまでほころんでいた眼差しは不安げに沈み、去って行く園児たちを、身売りされた子で
も見るかのように、怯えたような表情で見送っていた。僕はその顔に美しさを認めない。
鋭角的な顔の輪郭や細長い目の形は、前は芯の強さを表象していたのに、今はむしろ保護
を要する犬猫の脆弱さをうかがわせる。もちろん詩織の顔の作りに際立った変化などない
のだから、これは僕の主観のせいだ。僕は僕の主観の変化を生じさせたものに視線を注い
だ。そして胸の中で、どうしてお前は生まれてくるのだと問い掛けた。胎教の代わりに呪
いの言葉を掛け続けたなら、生まれてくるのをやめてくれるかもしれない。ふいにそんな妄想が脳裏に浮かんだ。馬鹿馬鹿
しい。そう思いながらも、すでに僕は、試す価値はあるかもしれないと思いはじめている。
「どうしたの?」といぶかしげに呼ぶ詩織の声で、僕の意識は妄想から釣り上げられた。
「いや、別になんでもないよ……。ねえ、お腹、触ってもいいかな?」
 僕が訊ねると詩織は静かにほほえんで、「いいよ」と答えた。

629:名無し物書き@推敲中?
08/05/02 17:41:40
詩織にげてー

630:名無し物書き@推敲中?
08/05/02 17:50:26
>>627-628
終わりかよ!
最後にこの主人公がろくでなしであることを納得させるどんでん返しがあるものと期待したのに。
これじゃ単なる駄作だよ。下の下。
中盤で主人公が披露する理屈が低次元で退屈でネガティブで攻撃的なのが致命的だ。
お前は根暗高校生かと言いたくなる。

631:名無し物書き@推敲中?
08/05/02 18:40:07
>>627-628
上手い。読ませる力がある。
いささか生硬な語り口なのだが、それが主人公の、ある意味幼稚な思考に合っていて、
上手に雰囲気を醸し出している。

あえてアラを探すと、

>鋭角的な顔の輪郭や細長い目の形は、前は芯の強さを表象していたのに、今はむしろ保護
>を要する犬猫の脆弱さをうかがわせる。

「鋭角的な顔の輪郭や細長い目の形」と「保護を要する犬猫の脆弱さ」が私のなかでは結びつ
かないのだが、まあそれは受け手次第だろう。

ラストもこれでよい。
もちろん他にもアイデアとしては出るところで、たとえば堕胎について口走ってしまうとかも面白
いかとは思うし、以前にも同様の想いにとらわれて別な女の子供を殺めたことがあるとか、実は
「私」はそのようにして殺された子供の霊だったとか、いろいろ考えられるところだが、それはそ
れで別の作品になるということだろう。

632:名無し物書き@推敲中?
08/05/02 23:13:55
>>627-628
ちょっと内向的な感じかな。
主人公たちが、どこで何をしているのかがよくわからない。

さっきまで雨が降っていたので園児はカッパを着ている。
主人公達が歩いていたなら傘を持っているんだろうけど、そういう描写がない。
どこに立っているのかもわからないし、歩いているのか、どこかに座っているのか
ただ立ち止まっているのか、そういう部分もわからない。
街の様子、道路の様子も何がなんだか。
あまりにも情報が足りない。

一人称の場合はどうしても内向的になるので、意識して客観描写を入れたり、
現在の状況を入れるようにして、情報を伝えるようにしたほうがいい。

633:名無し物書き@推敲中?
08/05/02 23:55:14
>>629
ワロタww
>>630
お叱りのお言葉、胸に刻みつけます……
>>631
ありがとうございます!やる気がでます!
>>632
なるほど客観描写というやつですね?少し改変してみました。これくらいだとどうでしょう?

634:1/2
08/05/02 23:56:31
再掲します

 道路に面したガラス張りのカフェで詩織と休んでいると、道の向こうの歩道に幼稚園児
の列が見えた。赤、黄、青、それからピンクにオレンジと、とりどりの雨着を羽織って、
何人もの園児たちが、若い保育士たちに率いられて歩いている。皆カラフルな傘を手に提
げ、あるいは頭上に広げてくるくると回転させて遊んでいる。灰色にくすんだコンクリー
トのビル群を背景にして、まるで突然サーカスのパレードが現れたかのように、彼らの一
角だけが場違い
に色づいている。
 雨は少し前にあがったばかりだった。外は蒸し暑かった。涼むためにカフェに入ったの
だが、店内はさほど冷房は効いておらず、ジャケットの下のシャツはまだ背中に張り付い
ていて不愉快である。あの子たちの雨着の下も、きっと汗に湿っているだろう。それなの
にああも無邪気に笑っていられるのは、彼らが内省を知らないからだ。意識の針が常に外
側を向いている。それが幼児のもっとも顕著な特徴だと、僕は思う。そしてそれが羨まし
くもあり、苛だたしくもある。あの群れに飛び込んで、君たちはいったい何者なのかと、
一人一人に問い詰めたくなる。
「可愛いね」
 詩織が言った。膨らんだ腹に右手を添えて、その内部にいるものを重ねるかのように、
うっとりとした目付きで園児たちを眺めている。だが彼女の言葉は、独りでに口をついて
出た感慨のようでいてその実、僕を測っているのではないか。子の父親として、母親の夫
としてふさわしいかどうか。その打算を、彼女自身が意識しているのかどうかはわからないが。


635:2/2
08/05/02 23:57:12
「可愛い子もいれば、そうでない子もいるね」と僕は答えた。
「ひどいなあ」と詩織は苦笑する。
「ひどいもなにも、実際にそうなんだから仕方ない。見た目の良し悪しは子どもにだって
あるよ」
「私が言ってるのは見た目の事じゃなくて」
「どんな意味でも同じことだよ。可愛いか可愛くないかは、子どもによるよ」
 そしてそれを認める者による。
 僕からつきはなされたと思ったのか、それきり詩織は口をつぐんでしまった。ついさっ
きまでほころんでいた眼差しは沈みがちに、去って行く園児たちを、身売りされた子でも
見るかのように、不安げな表情で見送っていた。僕はその顔に美しさを認めない。鋭角的
な顔の輪郭や細長い目の形は、前は芯の強さを表象しているように見えていたのに、今は
むしろ保護を要する痩せ犬の脆弱さをうかがわせる。もちろん詩織の顔の作りに際立った
変化などないのだから、これは僕の主観のせいだ。僕は僕の主観の変化を生じさせたもの
に視線を注いだ。そして胸の中で、どうしてお前は生まれてくるのだと問い掛けた。胎教
の代わりに呪いの言葉を聞かせ続けたなら、生まれてくるのをやめてくれるかもしれない。
ふいにそんな妄想が脳裏に浮かんだ。馬鹿馬鹿しい。そう思いながらも、すでに僕は、試す
価値はあるかもしれないと思いはじめている。
「どうしたの?」といぶかしげに呼ぶ詩織の声で、僕の意識は妄想から覚まされた。
「いや、別になんでもないよ。……ねえ、お腹、触ってもいいかな?」
 僕が訊ねると詩織は静かにほほえんで、「いいよ」と答えた。


636:名無し物書き@推敲中?
08/05/03 00:14:32
>>634-635
>道路に面したガラス張りのカフェで詩織と休んでいると
この冒頭がちょっと固い感じがするけど、書き方としては概ねいいんじゃないかな。
ぐっと小説らしくなったと思う。
細かい表現の好き好きはあると思うけど、冒頭としては合格点。

637:1/3 ◆lVNA39xutg
08/05/03 10:13:58
某スレにて書いたものに加筆したものです。お願いします。

 猫のポチの姿が今朝から見当たらない。腹が減った腹が減ったと、腹を出しながら寝る
私の口と鼻を、器用に肉球で押さえることによって起こしていた毎朝が、今朝は訪れなかった。
 その代わりに、私は毎朝のように生死の狭間から苦しみあえぎ目を覚ますという、拷問
のような寝覚めを体験せずに済んだのだが、いかせんそれは毎日続いていたことだったの
で、朝食を一人済ませ、歯を磨き、昨晩の内に予約しておいた洗濯物を干し、部屋の掃除
を終えて、優雅にコーヒーを飲んでいる最中に、私はポチのことを少し心配した。
 一体、どこへ行ってしまったのだろう。私は漬物石の如く椅子に座り込んでいた重い重
ーい腰を持ち上げて、部屋の中を探すことにした。
 三分後、めぼしい場所にいなかったので、捜索は打ち切った。まあ、その内に帰ってく
るだろう。私は一時間後に迫った正午調度に食べられるよう、昼食の準備をすることにした。

638:2/3 ◆lVNA39xutg
08/05/03 10:14:41
 空になったコーヒーカップを片手にキッチンへと移動する途中、ふと、ポチの器に貼り
紙を見つけた。しゃがんで見てみると、そこには丁寧な猫語で、何やら書いてあった。
その文末に、ポチの足形。文とその足形に、ポチが決めた何かしらの覚悟を汲み取った
私は、シンクにコーヒーカップを置くと、冷蔵庫からもやしを取り出し煮ることにした。
今日のお昼の一品目。もやしのナムル。
 沸騰したお湯の中にもやしを投入した私は、まな板の上で鶏肉を捌いていた。そしたら、
小さく鳴き声が聞こえた。
どうやらそれは外かららしい。私は目の前にある出窓を開けて、外の様子を眺めてみた。
 気持ちのいい青空が広がっていた。陽射しは穏やかで、絶好の散歩日和のような気がした。
よし、明日は一日中部屋で寝て過ごそう。私はそう決心した。
 と、また、小さく鳴き声が聞こえた。先程よりも大きい。当たり前か。窓を開けたのだから。
 鳴き声は、どうやら私の家の庭の上にたなびくこいのぼりから聞こえているらしい。

639:3/3 ◆lVNA39xutg
08/05/03 10:15:59
私はぼんやりとこいのぼりを見上げた。吊り上げられた三体のこいのぼりはとても、気持ち
よさそうに空を泳いでいた。
 きっと、彼らなら今すぐにでも龍に成れるだろう。力強く輝く瞳と、風に立ち向かう
強靭な肉体が、私にそう確信させた。
 さて、私も頑張りますか。
 気持ちを切り替えて、私はまな板に向かう。おいしい昼食のために、私は頑張らねばならないのだ。
 三度小さく鳴き声が聞こえる。そう言えばこいのぼりの背中に、猫のような陰を見た気
がしたが、多分気のせいだと思う。いくら食意地がはった猫だとしても、こいのぼりには
食い付きはしないだろう。多分。
 鍋を見る。もやしがいい感じに茹で上がっている。猫の泣き声が空から降ってきた気がした。


(終わり)


640:名無し物書き@推敲中?
08/05/03 11:27:38
>>637-639
修辞に脈絡が無さすぎる。へんな言い回し、言葉遣いがしたいなら、ちゃんと考えて使え。
いっぺん飾り無しで事実のみを伝えるように書いてみて、ここに書いたそれとどっちが良く見えるか比べてみるといい。
それから言葉遣いがどうこうという以前に明らかに未熟な部分もある。
『文とその足形に』なんて書いてるが「文」はないだろ。文面とか手紙とか適切な言葉を使え。
あと『寝覚めを体験せずに』も「体験」はおかしい。日常的な行為は「体験する」とは言わない。
体験てのは何かを経験すること。何かを「やったことがある」ようになること。
布団で普通に就寝することを睡眠の体験とは言わないし、ありふれた朝食を食ってもその日の朝食を体験したとは言わない。

641:名無し物書き@推敲中?
08/05/03 12:51:26
>>634-635
自分も正しい書き方に自信がないが、厨二筆者の皮膚感覚をである語尾で幼稚園児に対する推論をだ語尾で書くのが違和感。推論をだろうで書かないのは園児への蔑視ということだろうが、自分の気持ち悪さより近い感覚の訳がない。

642:名無し物書き@推敲中?
08/05/03 13:43:26
ペドフィリア

643:名無し物書き@推敲中?
08/05/03 14:02:44
>>637-639
普通に書けばそこそこいけそうな雰囲気はあるが、投稿文については
変に気取っていて、それが失敗の原因になっている。
普通の表現で書きなおせば欲成人思う。

>猫のポチの姿が今朝から見当たらない。腹が減った腹が減ったと
冒頭の主語は猫のポチなので、この書き方だと腹が減ったのもポチという
流れになる。主語が変わる場合は、文章の冒頭で主語を明示したほうが
わかりやすい。

>生死の狭間から苦しみあえぎ目を覚ますという、拷問 のような寝覚
表現がおおげさ。

>私は漬物石の如く椅子に座り込んでいた重い重ーい腰を持ち上げて
自分の行動を表現するにしては違和感あり。

>三分後、めぼしい場所にいなかったので、捜索は打ち切った。
三分くらいなら何箇所も探せないので、ソファーの下とか、箪笥の上とか
具体的に書いたほうがいい。

>ポチの器に貼り紙を見つけた。しゃがんで見てみると、そこには丁寧な
>猫語で、何やら書いてあった
オチを考えればこのくだりは不要。

644:名無し物書き@推敲中?
08/05/03 14:17:50
おいおい、腹が減ったのはポチだぞ。

645:名無し物書き@推敲中?
08/05/03 14:20:09
>>643
私が「腹が減った腹が減ったと腹出して寝てる」と読んだのか
どういう眠り方だよw

646:名無し物書き@推敲中?
08/05/03 14:36:15
 訃報が知らされた時、俺は何がなんだかわからなかった。目の前の事実がただ信じられず、
病室に入るのに躊躇していた。すると、中から低い怒鳴り声が聞こえた。内容までは聞き取
れなかったが、すぐに中から男が出てきて走り去った。自分と同じ年ぐらいのその男を、
目で追ってから、改めて開いた扉を見つめる。「浅木梨津」というプレートが張ってあった。
俺は事実を確認したくなくて、なかなか中に入れない。梨津の死体なんて見たくない。
俺がずっと探していた親友の死が、今日もたらされたのだった。
俺は病室にそっと入り、恐る恐るベッドを覗き込む。
 まるで眠っているようだった。笑っている顔。今にも起き出しそうな梨津の姿に、
本当に死んでるのか疑ってしまう。
「おい、梨津。何で」
 最後まで言葉にできず、俺はベッドの横に倒れ込むように膝を着いた。閉じられた瞼は
永久に開かない。口に出してしまったら、梨津の死を認めてしまうようで言えなかった。
まだ、死んだなんて認めたくない気持ちが蓋をしていた。
「ショックだと思うが、私たちも今知らされたばかりでね。ご両親に挨拶しなさい」
 俺は伯父さんの言葉が何も耳に入っていなかった。

647:名無し物書き@推敲中?
08/05/03 14:36:53
「由紀枝!」
 伯父さんに呼ばれてやっと我に返る。これ以上ここにいたくなかった。梨津の死に顔なんか
見たくなかった。どうして死んでいくのに笑っていられたのかなんて、理解したくない。
「すみません。俺……」
 俺は突然気分が悪くなって病室を飛び出た。
わからない。頭が混乱している。明日は通夜で明後日に告別式。そんな言葉も頭に入っていなかった。
どうしてもっと早く探し当てて、生きているうちに会えなかったんだろう。死ぬまでの間に
どこにいたか知らないけど、そりゃあんまりだろ。
 そうだ! 俺はさっき出て行った男がいた事を思い出した。もしかしたらここ一年の梨津
の事を知っているかもしれない。俺は急ぎ足で病院を出た。病院の周辺を探したが、どこにも
見当たらなかった。くそう。梨津の事を聞きたかったのに。
 俺はしばらく病院の前で立ち尽くしたが、明日通夜で会えるかもしれないと思い立った。
俺といない間に梨津は何をしていたのか。それをつきとめる事しか梨津が死んだ後の俺に
できる事はなかった。

648:名無し物書き@推敲中?
08/05/03 14:38:31
>>646-647
小説の導入部分です。批評お願いします!

649:名無し物書き@推敲中?
08/05/03 14:45:16
もう少し推敲したほうが良いね。
ちょっと読みづらい。
流れも唐突すぎるし、各要素に纏まりが足りないな。


650:名無し物書き@推敲中?
08/05/03 15:01:14
>>646-647
描写がないので、何がなんだかさっぱりわからない。

まず冒頭
>訃報が知らされた時、俺は何がなんだかわからなかった。目の前の事実がただ
>信じられず、病室に入るのに躊躇していた。すると、中から低い怒鳴り声が聞こえた
主人公はどこで訃報を聞いたのか。
この書き方だと、病院で聞いたように読めるけどそんなわけないしな。
病院なら病院らしい描写が必要だし、訃報を持ち出すなら、どこで聞いてどんな風に
駆けつけたのかという辺りまで書かないと、読む側は理解できない。
その過程で、主人公の性別や職業、年齢などが浮かんでくるはず。

>自分と同じ年ぐらいのその男を、 目で追ってから、改めて開いた扉を見つめる。
主人公の年齢がわからないのに、「同じ年くらい」と言われても読むほうはわからない。
病室内も描写必要だし、他の人物がいるならその描写も必要。

>俺はさっき出て行った男がいた事を思い出した。もしかしたらここ一年の梨津
>の事を知っているかもしれない。
このあたりは突飛すぎないか?
初対面の男で、男に対する情報がないのに、なぜそういう「知っている」と思ったのか。

主人公とその他人物の相関関係もまったくわからないので、もうすこし丁寧に書きましょう。
病室の前ではなく、訃報を聞くシーンから始めると上手くまとまると思う。

651:名無し物書き@推敲中?
08/05/03 15:07:32
>>646-647
>訃報が知らされた時
「報」にはしらせるという意味があるから、「馬から落馬」式間違い。

>俺は何がなんだかわからなかった。
語り手に冒頭から「何がなんだかわからない」と言わせるのはやめたほうがいい。
ほんとになにがなんだかわからないのならば、叙述自体ができないはずだ。

>目の前の事実がただ信じられず、病室に入るのに躊躇していた。
>俺は事実を確認したくなくて、なかなか中に入れない。
無駄なくりかえし。反復による効果はない。同じことしか書けないのかと侮られる。
以下、ずるずると親友の死に対する「俺」の様子が語られるが、ステレオタイプ
で見るべきものもなく、くどいだけ。書くに値する目新しさもないのならば、一行で
済ませるべき。

>「ショックだと思うが、私たちも今知らされたばかりでね。ご両親に挨拶しなさい」
セリフが下手。ほんとにこんなふうに話すやつはいない。説明的で素人芝居のよう。

>「由紀枝!」
>伯父さんに呼ばれてやっと我に返る。
「俺」の名前が「由紀枝」なの?

652:648
08/05/03 15:30:12
>>649
確かに内容にまとまりがないやもしれぬ。
文章は推敲したのだが、やはりいまいちだのう。

>>650
下地がうすいといわれたが、まさにその通りのご指摘ですな。
最初にどこまで情報を提示するべきかという問題もあるが、
全くわからないのは話にならないな。
改稿の余地を感じた。礼を申す。

>>651
主人公は一応男なのだが、名前が女のようだと一掃混乱を招きかねない
描写になっているやもしれぬ。
くどい文章は気をつけようと思う。
セリフも主要人物以外があまりにも稚拙だと思われる。
実のあるご指摘ありがとう。

653:名無し物書き@推敲中?
08/05/03 16:33:49
酷評お願いします。

<1/3>
 むかしむかしある所にたくさんの鬼がおったそうじゃ。鬼はいつでも腹を空かせていて、
よく人間を取って喰うていたそうじゃ。鬼は化けるのが得意じゃて、ちょっと見ただけで
は人間と変わらん姿をしておったそうじゃ。そうと知らずに話し掛けて、そのまま喰われ
てしまう者も少なくなかったそうじゃ。その内に人々は鬼の見分け方を見つけたそうじゃ。
鬼はどいつもこいつも長い髪の毛をしていて、体は丸めで、大抵背は小さめだったそうじ
ゃ。そして良く見れば、胸の辺りがぽっくり2つ膨らんでいたそうじゃ。何でも、取って
喰った人間の魂が入れられていたそうじゃ。膨らみが大きな鬼程恐れられていたそうじゃ。
国のお殿様が何度も退治しようとなさったけれど、いつもいつも失敗に終わったそうじゃ。
それからどうなったのか分からんが、鬼がいなくなったとはわしはまだ聞いておらん。き
っと今でも何処かに住んでいるのじゃろう。わしはいつでも気をつけておる。みんなもき
っと気をつけんといかん。わしの話はこれでお終いじゃ。
 パチパチパチと水を叩くような拍手が幾つか鳴る。うちのママだ。うちもよ。あっ、先
生もだ。園児達はぽっかり口を開け、話を終えた老人を見つめる。中には泣き出してしま
う子もいた。わたしはこのご老人の真意を測ろうとしたが、仙人の如く微笑むご老人から
は光のどけき春の気配しか読み取れなかった。後光すら射しているようだった。その後光
の回りを2人の天使が飛んでいた。いやっ、飛んでいるように見えたのは実はワイヤーに
よるものだった。プップクプップー。天使達は手に持ったラッパを鳴らした。それも玩具
の安そうなやつだった。

654:名無し物書き@推敲中?
08/05/03 16:34:32
<2/3>
ラッパの音と共に何処からか蛇が現われた。そいつは2メートル
もあるハブだった。ハブに続いてマングースも出てきた。今日こそ決着をつけてやるぜ、
マングース。ハブがそう言った。えーハブの声なんて初めて聞いたわーとわたしが驚く前
で、2匹は早速睨み合いを始めた。バチバチバチ。余りに激しい睨み合いに、辺りには火
花が飛び散る。さぁ見合って見合って。はっけよーい、のこった、のこったーのこったの
こったー。あらやっぱりお相撲さんって間近で見るとすごいもんねぇ。それ、のこったの
こった。のこったお蜜柑どうしましょう、あなた頂かない?はいっ、いつもすみません。
わたしはぺこりと頭を下げる。あら、いいのよ旅は道連れ世は情けでしょ。それって人生
は旅みたいなものという意味ですかお隣りの奥さん、とはもちろん口に出さずに有り難く
お蜜柑を頂く。あらおいしそう、一つだけ食べちゃおっと。橙色の皮をむくと中からは小
さな男の子が出てきた。あら可愛い、一寸法師と名付けましょう。そして一緒に暮らすこ
とになった。一寸法師はある日旅に出たいと言った。旅に出てどうするのと聞いたら、鬼
を退治するということだった。あら駄目よ一寸法師、鬼だって悪いやつばかりじゃないん
だから。わたしは驚いて説得する。けれどそれじゃあ物語と違います。説得の甲斐なく一
寸法師は出て行ってしまった。遅くなる前に帰って来るのよー。遠くで僕を見送る声がし
た。全く、鬼退治を軽く見ているな。僕は腰に針を挿し、夕陽を背負って颯爽と歩いた。
遠くでカラスが鳴いている。カァカァカァ。おやっ、もう帰りたくなっってきたぞ。全く
心が折れそうだ。カラスの鳴く度帰りたくなりながら、僕は必死に歩いた。目指すは鬼の
巣窟キャバレー。そこには五万と鬼がいるそうだ。まさか五万は嘘だよな。


655:名無し物書き@推敲中?
08/05/03 16:36:49
そうして5里も来たろうかと思って後ろを向くと、何とまだ家がそこに見える。おかしい
なと思ってみたら、そうだお椀が足りないのだ。ああ何と馬鹿なことをしたと嘆いていた
ら、折よくお椀が落ちている。やっぱり僕は主人公だと、物語の元気を取り戻す。重いお
椀も何のその、何故なら僕は主人公。休み休みにお椀を転がし、五里も進んでようやく川
に辿り着いた。さぁ乗り込むぞ。えいっ、目指すは鬼の巣窟キャバレーだ。お椀はすすっ
と岸を離れていった。そしてまた五里も来たろうかと思う頃に、ぷくぷくぷくぷく音がす
る。おやっと思って見てみると、足が水に浸かっている。あれれと思って考えていると、
水は脛まで上ってきた。まずい、主人公にあってはいけない最期になるぞ。だーれかー。
すると襟の辺りがひょいっと持ち上がって僕の体は宙に浮いた。下には沈んでいくお椀。
危機一髪、良かったやっぱり僕は主人公の器なのだ。これは旨そうな一寸法師だ。あれっ、
この声は、あっ鬼婆。長い髪の毛に丸めの体、そして魂の入れられた2つの膨らみ。あれ
ー喰わないでー。あーん、パクリ。結局僕は喰われてしまった。

656:名無し物書き@推敲中?
08/05/03 16:38:23
けれどもそこは主人公、
鬼は僕を噛まずに呑んだ。物語と少し違うけど、僕はこうして鬼の腹へと入り込んだ。こ
れから腹の中を嫌という程突っ突いてやるんだ。やぁやぁ僕はすごい速度で落ちていく。
ドドンパなんか眼じゃない速さだ。周りは真っ暗で何にも見えない。そして十里も来た頃
に、ようやく速度が落ちてきた。終点、トーキョー、終点です。お忘れ物をなさいません
ようにお確かめください。ああ折角鬼の腹まで入れたのに、アナウンスに邪魔をされてし
まった。しょうがない、電車を降りようか。改札を抜けようとすると、僕を呼び止める声
がした。もし、もし。何ですか、主人公の助けが必要ですか?違いますよ一寸法師さん、
ちょっと切符を拝見。何だって。無理矢理僕をトーキョーに連れて来て、しかも切符が必
要なのか。そいつは全くふざけた話だ。わたしはご老人に抗議する。子どもたちに悪影響
ですよ。びっくりしたご老人から後光が消えた。わたしはまだ口を開けたままの園児達に
新しい話を始めた。
 むかしむかしある所に……。プップクプー。安っぽいラッパの音は鳴り止まず、ハブと
マングースは睨み合いを続けている―。

真にすみません、4になってしまいました。

657:名無し物書き@推敲中?
08/05/03 17:56:58
>>653-656
せめて最後ぐらいは面白いものが用意してあるのかと期待して頑張って読破したが報われなかった。
嫌がらせですか。

658:名無し物書き@推敲中?
08/05/03 18:05:08
がっくりOTL
時間もらってすいませんでした。

659:名無し物書き@推敲中?
08/05/03 19:13:58
653です。スレ汚しすみませんでした。もう1つ、小説の冒頭を張ります。
どうか、こちらをよろしくお願いします。

あー暑いな。左手に開いている窓から、真っ青な空と、その下にずんぐりそびえる濃緑
の山々と、手前に干上がったドブ川が見える。ミンミンうるさい蝉たちの声は、そんな
風景と正にピッタリなBGMだ。一体どこにこんなたくさんの蝉がいるのよ。あんな小さ
な体でよくまぁ鳴くわね。こんなに暑いのに、全く尊敬するわ。わたしは偉大な蝉たち
について少し想像を広げた。
「はいっ、ここはしっかり押さえといてねー。この図もちゃんと描けるようにしとくこ
とー。はいっ、じゃあお終い」
妙に明るい女教師の声で、想像が中断される。
「起立、きをつけーれい」
日直の間延びした号令によって、世にも退屈な数学の時間が終わった。その反動による解
放感から、教室はにわかに騒がしくなる。
「はぁー」
黒板に描かれたヘンテコな図形を急いでノートに写すと、わたしの口からはため息がもれた。
「あー、あちー。ってか、やべーな超むずい」
「ああ今日のは凄まじかったなー」
列の前の方から無闇に大きな男子の声が聞こえ、わたしは内心でうんうんと頷く。ノート
を見つめるのを止め、くううとひとつ伸びをしてから、ノートと教科書を教室の後ろにあ
るロッカーへしまいにいく。そして席に戻り、机に掛かった茶色いリュックサックから弁
当箱を取り出す。


660:名無し物書き@推敲中?
08/05/03 19:14:36
「優子ーお疲れ」
弁当箱を手に持った果菜が、解放を喜ぶ様子でわたしの席にやって来る。彼女は、肩の上
で整った髪の毛と半袖のワイシャツが良く似合う、わたしの言葉で言えば、ぽっちゃり女
子高生プリティウーマンだ。だから、もちろんぽっちゃりもしている。果菜は前の席のイ
スを借り、わたしと向かい合わせに座った。わたしたちは机の上に弁当箱を開き、はしをとる。
「いやー今日のはいつもよりもっと長かったね」
果菜が先程の授業の感想を述べる。
「うん、やべーな超むずい」
わたしは真面目な顔をしながら言う。
「えっ、あははは。さっき木村君が言ってたやつよね。うんホント、今日のは凄まじかった」
わたしと果菜はうふふと笑い合う。
「全くやんなっちゃうわね、来年受験よわたしたち。受験さん、数学さん、どうか無くなれ」
タコウインナーを頬張りながら大袈裟にそんなセリフを言う果菜を見て、わたしはまた笑
ってしまう。でも、受験かぁ。もうそんなこと考える時期なのかしら。
「果菜はやっぱり受験するのよね」
かく言うわたしは、受験をするかどうかもしっかりとは決めていない。果菜はなかなか勉
強ができるから、きっと受験なんだろうな。
「うん、する。優子はのんびりだからね、まだ何にも決まって無いと見た」
両方、図星だ。
「図星よ。でも、のんびりって言ってもまだ夏じゃない。今から決めちゃったら来年退屈しち
ゃうわよ」
わたしはちょっと不安を覚えて、負け惜しみともつかないようなことを言う。
「何よそれ、一番望むところじゃない。まぁ、まだ考える時間はあるけどね。善は急げよ。」
全く正論だ。


661:名無し物書き@推敲中?
08/05/03 19:15:18
「ええ、そのことについては後でじっくり考えとくわ。それより果菜、昨日の『世界
丸わかり』見た」
わたしは巧みに話題を変える。
「あははっ、暢気ね優子は。昨日のねっ、見たわよ。ミツバチ人間、凄かったよね」
「うん、本当。ブンブン鳴ってたよね。世界にはいろんな人がいるもんだわ」
「世界は広しね。わたしも何か目指そうかなー。人造人間とか」
「何それ、全然意味が違うじゃない。わたしはあれね、ナマケモノ人間。全力で、命を懸
けて怠けるのよ」
「やだ優子、わたしもそれにする。でも、それってあんまり珍しくもないわよ。けっこう
そこらに居るじゃない。ほら、モーちゃんなんてその一人じゃないの」
果菜はそう言って廊下側に面した列の最後尾の席を見やる。わたしも見る。そこには既に
弁当を食べ終わって、ぺたんと上体を机に伏した男子の姿があった。こちら側に向いてい
る顔は、昼食後のひと時の睡眠を全力で、いや、やっぱり自然とそうしてるとしか見えな
いな。完璧に幸せそうだ。そのニックネームはもちろん例の3人組の一人からとったもの
だが、或いはその愛称の上をいっているのかもしれない。
「うん、怠けるのも才能ね。やっぱり世界は広しよ」
わたしはナマケモノ人間を諦めた。そうしてわたしたちは弁当を食べながら、他愛のない
会話を続ける。お昼の意味無いおしゃべりは何よりも楽しい。


662:名無し物書き@推敲中?
08/05/03 19:36:34
> ○投稿が複数レスにわたる場合は、1/2 2/2 などのように、全体レス数がわかるようにしましょう。

663:名無し物書き@推敲中?
08/05/04 00:15:16
>>659-661
一言で言うと退屈かなあ。
こういうのはつなぎのシーンで、冒頭にもってくる意味が無いと思うが。
描写もできてないし、セリフも一人よがりで内容がよくわからない。

664:名無し物書き@推敲中?
08/05/04 00:38:14
一人語りの小説の一部です、酷評ください。

「許してほしいんだ、全部、一切合財。ぼくはいい道化師だったろう? 
こんなにも君たちを笑わせたじゃないか。こんなにもおどけてみせた、
こんなにも。やりたくないことだってやった、ぼくだって道化師なんかやりたくなかったんだ!
でもぼくはみんなの前でおどけてみせた、散々笑いものにされた、間抜けなことだって
いっぱいやったし、こんなことやるべきじゃないって解っていても、ぼくはやったよ。
だってぼくは道化師だから。馬鹿みたいな帽子をかぶって、馬鹿みたいな笑みを浮かべて。
愚か者と呼ばれることを恐れているんじゃない、ただ許してほしいんだ。
だって、だってコレは君たちに言われてやったことじゃないか! 
なんて酷い仕打ちだろう。お願いだ、頼むから、この哀れな道化師を檻からだしてやってくれ。
ねえ、ぼくを見て、ちゃんと見て。こんなにやつれて、ほら、ペイントが涙で滲んでる。
 
ステッキはへし折った。ハットは燃やした。鈴の着いた靴は、鈴を全部引きちぎって海に捨てた。赤と青、それから黄色の服は黒に染めたよ、どんな黒よりも濃く、深い黒に。
 
許してほしいんだ、全部、一切合財を。ぼくはいい道化師だったろう?
 
こんな風に足掻いているぼくでさえ、君たちには滑稽な道化師にみえるんだろうね」

665:名無し物書き@推敲中?
08/05/04 00:58:01
>>663

ありがとうございます。
確かにおっしゃる通りですね。描写はたくさん書けば伸びるかも知
れないけど、文章の性質とかはもっぱらセンスによるんですかね?
退屈じゃない文章書ける人が果てしなく羨ましい

666:名無し物書き@推敲中?
08/05/04 01:02:00
>>664
これだけではなんとも。
感動的な語りとなるのか、感情過多のウザい喋りになるのかは、小説全体のなかに置いて
みないと、わからんとおもう。

気になったのは、この道化師はやっていることはピエロのようだけど、キャラクターはクラウン
みたいなんだよね。どっちの設定なんだろうか。

667:名無し物書き@推敲中?
08/05/04 01:09:00
>>666
悪魔の数字ですねwなんか地味に感動
クラウンと読んで道化師、ピエロと読んで道化師。
コメディア・デラルテのキャラがピエロで、それを継承するものはピエロ。
サーカスなどで跳ねまわってアクロバットもしちゃうのはクラウン、、、でいいんでしたっけ。
ある二つの役割に耐え切れなくなったオトコの物語ですので。
そこは仕様です。。。どうもです。

668:名無し物書き@推敲中?
08/05/04 01:13:32
>>659-661
だらだらした文章でだらだらしたやりとりを読まされてもなあ……って感じ。
これのどこを楽しめばいいのかさっぱりわからん。

669:名無し物書き@推敲中?
08/05/04 01:35:04
>>668

はぁ……。近頃幾つか書いてみて、毎度のつまらなさに枕を濡らしております。
またいつか酷評をお願いします。

670:名無し物書き@推敲中?
08/05/04 01:40:11
俺の文章を読んだ女たちは
みんな股を濡らすぜ。

671:名無し物書き@推敲中?
08/05/04 01:50:45
瞼濡らすような文章書けよ

672:名無し物書き@推敲中?
08/05/04 03:18:42
>>665
そのシーンを「描く目的」をはっきりさせたほうがいいと思う。
要するに必然性ということなんだけど、授業中から始めるなら、
そこから始めなければならない理由みたいなものがあるはず。

学校が特殊であることを描きたいのか、クラスメートが特殊であることを描きたいのか
あるいは主人公が特殊であることを描きたいのか。
そういうものがなく、ただ日常的に、授業がだるいとか、どうでもいい会話とか、
弁当を食ったりと言う程度ではドラマ性を感じさせることはできない。

ドラマ性がないから退屈なんだと思う。

673:名無し物書き@推敲中?
08/05/04 03:24:47
>>664
セリフなんだよね?
基本的にセリフはなんでもありで完全に自由なので、セリフだけでは評価のしようがない。
全体の中の位置取りによるという意見に同意。

674:名無し物書き@推敲中?
08/05/04 07:13:54
>>2以下のテンプレが長ったらしく見えるので、1レスに納まるよう簡略化してみました。酷評お願いします。
■投稿する人へ
・誰でも投稿することができます。他者の著作物は投稿してはいけません。
基本的には小説を扱っていますが、論説文やエッセイなどもOKです。

・投稿が複数レスにわたる場合は、1/2 2/2 などのように、全体レス数がわかるようにしましょう。

・創作文芸板は32行、もしくは全角1024文字を超える投稿はできません。
3レス程度に納まらないような長文は、外部に晒してリンクを貼ったほうがいいでしょう。

・著者を騙って他人のウェブサイトの批評を依頼する輩がいます。
自サイト内の作品の批評を依頼する人はそのページ、もしくは自BBSに<2ちゃんにて批評依頼中>
と入れてください。クリックして見られる『隠し』でもかまいません。

・投稿が長期間スルーされてしまった場合は、再度お願いしてみるのもいいでしょう。

■批評する人へ
・誰でも批評することができます。基本的に投稿者を育てることを目的としたスレなので、
できるだけ良い所と悪い所を具体的に挙げて、投稿者が納得できる形で批評してあげてください。

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675:名無し物書き@推敲中?
08/05/04 07:29:52
別に長すぎるとは思わないが。まあpart1が立ってから六年だし、
携帯から見るユーザーが増えたから重いと思うのかもしれないけど。

しかしテンプレ短くしても読まん奴は読まんよ。

676:名無し物書き@推敲中?
08/05/04 09:27:51
お願いします。

<1/2>
 あれには僕も驚いたね。
 あれってのは2年程前のある朝のことなんだけどさ。僕はいつも
通りに6時30分のアラームで眼を覚ましたんだ。それでいつも通
りもう少し寝ようと思って、アラームを止めるために手を伸ばした。
そしたら指の先が何かふわふわしたものに触ったんだよ。僕は反射
的に指先に目をやった。そしてそいつを見た時に僕は冗談じゃなく
チビったね。えっ、ああ確かにチビったよ、それは認める。でも実
は驚きはそこじゃあ無いんだ。何とそこには1匹のタヌキがいたん
だよ。あれっ、君はあんまり驚かなかったかな?いやっ、チビった
はもう忘れてくれ、僕が話したいのはそこじゃあ無いんだ。うん、
パンツは直ぐに洗ったよ。いや僕がチビった話はもういいから、と
にかく僕は驚いたんだ。タヌキは僕の枕元にちょこんと行儀良く座
っていた。そしてだぜ、唖然としている僕に向かって何と日本語で
話し掛けてきたんだ。「おはようございます。僕はポン太、タヌキ
のポン太です」だったかな。僕はそこで再びチビったね。そして考
えたんだ。僕はきっと化かされているのだと。でもそれはやっぱり
ちょっとおかしいよね。だってタヌキはそこにいるんだもの。

677:名無し物書き@推敲中?
08/05/04 09:30:59
<2/2>
それで僕はまた考えたんだ。僕はこのポン太とかいうタヌキに馬鹿
にされているのだと。そう思うと僕はひどく腹が立って来たよ。だ
って僕はタヌキのポン太から二度寝の楽しみを奪われる筋合いなん
て少しも持っていないはずだからね。僕はその朝まではずっとタヌ
キに優しい男だったんだぜ。嘘じゃない。小さな頃にカチカチ山を
聞かされた時だって全く憤慨したもんさ。ウサギだって同じくらい
酷いじゃないっかてね。それぐらいだから、僕は確かにタヌキに優
しい男であったと断言できるね。少なくともウサギに対してよりは
優しかったはずさ。でも僕はその朝にはこりゃあ見方を変えなきゃ
いけないと思ったよ。僕は憤慨しながら言った。「てめぇタヌキ汁
にするぞ!」ってさ。それを聞いたポン太は意外にもきょとんとし
ていたね。後で知ったのだけど、ポン太はまだほんの子どものタヌ
キだったのさ。だからタヌキ汁イコールタヌキの汁イコールカチカ
チ山の定理を知らなかったらしいね。だもんで僕の導いたタヌキ汁
にするぞイコールタヌキは恐怖するの方程式もあいつには通用しな
かった。それで僕はそれ以上何も言えなくなっちゃってさ。しばら
く僕たちは眼をぱちくりさせて見合っていたんだ。


未完です。多分涙物。

678:名無し物書き@推敲中?
08/05/04 10:23:35
>>676-677
あんまり恥ずかしいのは投稿しないでください。
考えなしに本気も出さずにだらだらっと書いたものだから恥ずかしくないもんね、とでも
思いながら投稿したもののように見受けられますが、ちょっとでも書ける人ならば
だらだらしたってこんなもの書きません。
こんなの書いててよくもテンション上がるものですね。

679:名無し物書き@推敲中?
08/05/04 10:31:17
酷評お願いします

五月の頭、ゴールデンウイークの只中とは思えないほど暑い夜。
少年は母校の中学の隣にある、一ノ割公園のベンチの一つに深々と体を預けて、頭上に茂った枝葉を眺めていた。一ヶ月前に
咲いていた日本人の大好きな薄桃色の花は、今は生命力あふれる緑の葉にとって変わられている。
黒のジャージ上下に身を包んだ、茶髪を肩に垂らした目のぱっちりした現代風の高校生、石海翔太は、ポケットの
中のタバコを取り出し火をつけると、正面に見える武里中学校の体育館に視線を投げた。窓から暖かい橙色の光が漏れている。
(さっさと終わんねーかな)
舌打ちをしながら、無人の公園に煙を吐く。連休中も厳しい部活動にささげる年下のセックスフレンドに、翔太は軽い苛立ちを覚えた。
基本的には生真面目で扱いやすいのだが、時々融通が利かなくなるのが彼女の難点だった。
(部活ねえ)
特にスポーツ好きではないが、オタクくさい文化部に入るのだけは避けたかった中学生時分の翔太が入部したのは、野球部だった。
弱小なので適度にぬるく、その割に対外イメージがいい。その戦略が功を奏し、三回女子に言い寄られた戦績もある。今思えば、
自分は昔から打算で動く癖があった。夜道の護衛をこうして快く引き受けているのも、ついでに一発くらいやらせてくれるだろうという
期待を持っているからだ。
しかし、関東大会出場経験を持つバレー部の練習は相当ハードなはずだ。彼女はうずうずしてるこの一物をくわえ込んでくれるのだろうか。
場所なんてどこでも、それこそこの公園でも構いはしないが、そもそも行為を拒否されたらどうにもならない。
翔太はストラップがいくつもぶら下がった携帯電話を取り出すと、保険のために別の女とのアポイントメントを取り付け始めた。

680:名無し物書き@推敲中?
08/05/04 10:35:22
>>676-677
まだ導入部みたいだから面白いとも面白くないとも言えないけど、続きは気になった。とりあえず最後まで書いてみたら?
チビったとこにこだわった部分はちょっと笑った。こちらからは見えない、作中の聞き手のそらとぼけた様子が思い浮かんだ。
文章はちょっとまわりくどいかな。おしゃべり男を表現したいのかもしれないけど。

681:名無し物書き@推敲中?
08/05/04 11:45:01
>>672

そうですね、確かにドラマ性が無い!
実はこの後にキーパーソンの友人が出て来て、3人で仲良く家出を
するっていう有り触れた展開になるんですが、ちょい冗長過ぎますかね?
自分の文章って自分で読んでても引き込まれないんですよね……
物書く人ってすご過ぎ

682:名無し物書き@推敲中?
08/05/04 13:34:46
「ほんと男子ってバカなんだから。」
「それは聞き捨てならんな。」「なんですってえ!?」
「確かに男はバカだ、それは認める。しかし、女は『びっくりするほど』バカだ。だがそれを隠すのもまた『びっくりするほど』うまく、巧みだ。」
「…。そんなこと、ないもん。」

二人のファーストキスは、その約二十秒後に訪れた。お前ら小学3年生だろませてんな。

683:名無し物書き@推敲中?
08/05/04 13:38:43
URLリンク(romance11.blog120.fc2.com)

ブログで小説を書いています。酷評お願いします。

684:名無し物書き@推敲中?
08/05/04 13:51:05
>>683
>>2-4

685:名無し物書き@推敲中?
08/05/04 16:19:44
>>679
神視点の悪い例だね。
初心者が神視点を使うとナレーションのように説明の羅列で終わってしまう。
少年と石井は同一人物なんだよね?
なら最初から固有名詞で書くべき。
客観描写がないので夜だというのに夜らしく見えない。

まず必然性がないなら神視点を止めることだね。
書きたいシーンがあって、それが人物視点では書けない場合にのみ神視点を
選ぶくらいで丁度いい。
少年は~とか男が~と始まるとそれだけで初心者っぽく見えるから

686:名無し物書き@推敲中?
08/05/04 16:30:19
>>681
冗長というか、投稿したシーンになんの意味もないってこと。
家出するのに、数学の授業とか弁当を食うとかはストーリーに関係しない
いわば不要なシーンで、登場人物も凡庸で誰が誰だかわからない。
つまりキャラが立っていないということ。

登場人物の特徴的な部分、特殊能力みたいなものを紹介する為に
学校から始めるならば、授業中に喧嘩を始めるとか、
部活でなにか能力を発揮しているとか、昼休みに演説を始めるとか
料理オタクで弁当を自分でつくってきて、その解説を始めるとか
なにかあるはず。

そういう部分もなく、特徴のないどこにでもいそうなキャラを集めても
ドラマにはならない。

687:名無し物書き@推敲中?
08/05/04 17:45:21
>>686

ありがとうございます。そうですね、彼女たちの特徴を書こうとす
るなら「普通の」で間に合っちゃいそうですからね。そういう、巧
く日常の退屈さを表現するのにも、何か「ドラマティックな普通さ」
がなければつまらないのかな、とは1人合点ですが。

引込まれるような文章をたくさん読みたいと、強く思います。

688:名無し物書き@推敲中?
08/05/04 20:46:29
>>686,>>687
横だが、
そういう点でいうと、綿矢りさの『蹴りたい背中』の冒頭は好例だよ。
同じく授業中の風景を描いているが、描写のかさなりとともに、「私」と「にな川」の
人物像、ポジションが、くっきりと浮かびあがってくる。


689:名無し物書き@推敲中?
08/05/04 21:17:52
>>678
すいません。読み直したら己は劇団ひとりかと思いました。

>>680
ありがとうございます。多分小説としては楽しめるものにならなさ
そうなんで、脳内で楽しんでおきます。失礼しました

690:名無し物書き@推敲中?
08/05/04 21:21:05
しねあやそんなにおれらがほかのおんなとくっつくのがいやなのか

691:名無し物書き@推敲中?
08/05/04 22:41:25
>>688

綿矢リサですか。インストールは一応読んだのですが、印象強かったですね。実を言うと
上の文章もインストールのようなノリで書いていこうとしたのです
が……。蹴りたい背中は未読なので、その内には読みたいと思います。

それと下にもう1つ冒頭のみを貼ります。ストーリーにはほぼ触れ
ませんが、冒頭として無しでは無いかを批評して頂けたら有難いです。

692:名無し物書き@推敲中?
08/05/04 22:45:34
お願いします。

 ガムシロップの陽炎が、柔らかなアスファルトから立ち上ぼる。
ガードレールや走る車や早足に歩く人々は、無抵抗にその形を歪め
られ、ゆらりゆらりと灰色の上を漂う。高層ビルを形成する何百枚
ものガラスは、そこに施された加工にも勝ってかなりの光量を反射
させている。今日はまたいつに無く暑くなったな。僕は歩みを止め、
ハンケチで顔の汗を拭きながら都市の真夏を眺めた。その様子は見
ているだけで朦朧としてくるようだ。営業の仕事も一段落ついたし
そこらの公園で一休みしようか。僕はそう思い、近くの公園へと足
を運んだ。
 広葉樹の多く植えられた公園には、僕と同じ外回りのサラリーマ
ンや、若いカップルや、カードゲームで遊ぶ小学生やらの姿がちら
ほらと見られた。ただ騒がしいだけの蝉たちの声は、僕が木陰に入
った途端に夏の一興へと音色を変えた。僕はまだ塗装の新しいベン
チに腰を下ろし、ふうと息をつく。さわっと風が通り過ぎ、スーツ
やワイシャツの下でじとりと汗ばんだ肌に心地よい。公園の中央で
勢い良く噴水が上がり、僕は惚けた気持ちでそれを眺めた。噴水は
しばらくの間きらめき続け、やがて徐々に勢いを弱めて元の孔へと
消えていった。僕はぼうっとした頭のまま樹の影に視線を落とした。
影は外界との境界を色濃く引き、僕を守ってくれている。影の中で
は、涼やかな匂いと蝉たちの声が夏特有の静寂を意識させる。僕は、
この静けさをとても良く知っている。その凝縮された夏に喚起され、
僕は年々色あせていく幼い記憶を、少しの間紐解いてみることにした。

693:名無し物書き@推敲中?
08/05/04 23:19:24
>>692
文章が下手だなあ。
初心者ほど独りよがりの表現に凝る癖があって、それが続くととてつもなく
下手に見えるから。

例えば冒頭だけど
>ガムシロップの陽炎が、柔らかなアスファルトから立ち上ぼる。
>ガードレールや走る車や早足に歩く人々は、無抵抗にその形を歪め
>られ、ゆらりゆらりと灰色の上を漂う。
これって、
『アイスティーに落としたガムシロップのように、陽炎が立ちのぼっている』
という意味だよね?
真夏だから、アスファルトも熱せられて柔らかくなっている。
陽炎ごしに、街の風景が揺らめいて見えた、ということだと思うんだけど、
原文だと、視点が曖昧で何がなんだかわからないよ。

人物視点の場合は、風景描写も人物の心理を投影しているので、その人物が
使わないような、語彙や比喩は使わないこと。
そういう部分に凝るよりは、例えば「公園の描写」を具体的に詰めていくべき。
記号として並べるのではなく、もう少し具体的にね。
サラリーマンの服装や、それに対する主人公の感想とか。
公園と言ってもいろいろあるから、読者に分かるようにかかないと。

694:名無し物書き@推敲中?
08/05/05 01:33:05
>>692
これは駄目な見本のようだわな。
比喩とか修辞は、それをすることにより、よりわかりやすく伝えるためにする。
しかし投稿文では、わかりにくくさせている効果しかなく、つまりはしないほうが
よい。
描写もそうで、伝える(表現する)ために描写をするのだから、ぐだぐだと書い
て印象不鮮明になるのならばしないほうがよい。
冒頭の段落は、つまりは「暑い」ということしか言っていないのだから、これな
らばいっそこと「うだるように暑かった」のひと言で済ませたほうがなんぼかま
しだ。

さらにいえば「営業の人間が公園でひと休みをする」というのは、あまりにステ
ロタイプにすぎて、つまりはTVドラマやコントなどで安易に使われる設定だから、
こういうふうに話をもってこられると、作者は営業の仕事の経験なんかないん
じゃないかと勘繰りたくもなる。
頭の中でこねくって作っただけの代物のように見えるということなんだけどね。

もうすこし、自分の目で見た(感じた)ものを素直にスケッチするつもりで書いた
らいいんじゃないか。

695:1/3
08/05/05 02:51:41
酷評よろしくお願いします


自分の軽率な行動をこれほど後悔したことはない。ちょっとした好奇心
で踏み込んだその場所は、明らかに外界のそれとは異なった空気を漂わせ
ていた。そこは派手な色の装飾で飾られた文庫本よりふた周りほど大きな
薄いプラスチックのケースと、そのケースが並べられた地味な色の棚が3
列ほどあり、壁にはこれまた派手な色のポスターが隙間無く張られている。
天井の真新しい蛍光灯の光がプラスチックのケースに当たり、鈍く光を反射
して汚いタイルの床を艶めかしく照らす。
その上を、数人の男たちが何かを品定めするようにウロウロと動き回って
いた。
俺はその異様な光景を見て、今すぐその場から逃げ出したい衝動に駆ら
れた。だが引き返すことはできないことを本能が悟る。そこに足を踏み入
れた瞬間から、目には見えずとも既に戦いは始まっていたのだ。

696:名無し物書き@推敲中?
08/05/05 03:01:00
目が合うことはなくても、互いが互いを意識し合い、指先一つの動きでさ
え気取られ、1㎜の油断でさえ死に繋がるのがわかる。そのプレッシャー
がこの場所に満ち、黒く汚い底無し沼ようになってここに来たものを捕ら
えて離さなかった。俺はきびすを返して元来た道を帰ろうとしたが帰ろう
とすればするほど、ズルズルと深みへはまっていくのがわかった。戻れど
死、進めど死の底無し沼。だが戻れば死だけでは済まない。それは死より
も屈辱的な敗北、戦わずして逃げたことは俺の雄としてのプライドの崩壊
を意味している。俺は震える手を握りしめ、進むことにした。 一歩進む度に空の胃が裏返るような感覚に何度か襲われ、その度に胃液
が喉の辺りまで逆流したのか、口の中が少し酸っぱく感じる。俺は自分の
予想以上の脆弱さに情けなくなり、自虐的な笑顔がこぼれるのを止めるこ
とができなかった。
(やめろ…落ち着け…笑顔をすぐやめるんだ)
心の中で何度も自分に言い聞かす。こんな場所でニヤニヤ笑っているのを
他の奴らに見られると気味悪がられてしまう。

697:名無し物書き@推敲中?
08/05/05 03:05:39
必要以上に警戒されるのは良いことではない。あくまで風景の一部のよう
に、印象に残るかのこらないかのギリギリのラインを保ちながら移動しな
ければいけない。
そこでふと、ひとつのプラスチックケースに目を奪われた。これこそ俺
が長年探し続けていた物だった。すぐにプラスチックケースを手に取りま
じまじと眺める。その時、俺の傍らを音もなく影のように、1人の男が通
り抜けた。
(しまった…)
目当ての物が見つかって浮かれていた、周囲の警戒を怠っていた。体の中
から沸き上がる後悔と自分への怒り、そして諦め。
(もしかしたら俺の趣味がバレたかもしれない…)
もしそうだとしたらもうここにはいられない。俺は敗北を受け入れ逃げ出
した。
「ありがとーございましたー」
店員の無機質な声が俺をあざ笑うように店内に響いた。
店の外へ出ると、もうすでに辺りは暗くなっていた。ゆっくりと深呼吸
をし、呼吸を整える。
「やっぱりAV買うの恥ずかしいよ…」
足下には店内からの明かりでぼんやりと情けない影が作られていた。

698:名無し物書き@推敲中?
08/05/05 03:08:32
>>692はそれほど酷くは無いと思うよ。
確かにおかしなところは多いけど。

692はただ、
>ガムシロップの陽炎が~
の部分が物凄く拙くって、これで強烈に下手な印象を残しているだけに過ぎないと思う。
まぁそれだけ冒頭、特に出だしの部分は重要って事なんだろうけど、今のところはこれさえ直せば、「ちょっと下手な人」という評価で良いと思う。

699:名無し物書き@推敲中?
08/05/05 03:08:45
やっぱり段落の行頭一文字空けれてない…
俺の携帯じゃ空けれないみたいです。すいません

700:名無し物書き@推敲中?
08/05/05 03:09:41
>>698
「出だしの一文」ね。
ゴメン

701:名無し物書き@推敲中?
08/05/05 03:29:23
半角じゃなくて全角のスペースは書けないの?
半角スペースだと消されるよ。
まあ、どうしてもアレなら_とか ̄で代用する手もあるよ。


702:名無し物書き@推敲中?
08/05/05 03:33:54
>>701
そなのか
今度からそうしてみます

703:名無し物書き@推敲中?
08/05/05 04:01:00
>>695-697
初心者にありがちな情報隠し、設定隠しで失敗した例。
AV屋ということをオチにする為に、舞台となる場所の描写ができずに
意味のない心理描写で埋めている感じ。オチとしても弱いしね。

これなら最初からAV屋であることを全面に出して、店の様子や
客の様子、商品を選ぶ主人公の心理を描写していったほうが、何倍も
おもしろくなると思う。

704:名無し物書き@推敲中?
08/05/05 04:42:27
>>703に同意だな
良くわからな過ぎて引き込まれない
まぁ、文量見て短かったから最後まで読んだけどさ

705:名無し物書き@推敲中?
08/05/05 07:39:57
>>693>>694>>698
丁寧な批評ありがとうございます。

>693
確かに(とは言われて思うのですが)、あ
んまり拙い表現ばかりですね。下手さが露呈するばかりのようです。赤面しております。

>>694
「ガムシロップのような」なら、読取れないですかね?「ねっとり
と纏りつくような」のほうがまだしも良いかな?
ステレオタイプは言われた通りです。安易過ぎましたね。きっと使
われ始めた当時は画期的だったのでしょうね。自分は営業をしたこ
とは無いというのもその通りです。もっと観察や、自分自身の日常
体験などを深めていかないと絶対に改善しないと実感しました。

>>698
やったーちょっと下手になった!!いえすいません、読んで頂きありがとうございました。

ここ2、3日で自分の文章の酷さを実感できました。すごく勉強に
なりました。レス数伸ばしまくまってすいませんでした。そして本
当にありがとうございましたm(_ _)m

706:名無し物書き@推敲中?
08/05/05 09:33:25
私も>>703に一票。
隠さずに戦えといいたい。


707:名無し物書き@推敲中?
08/05/05 09:36:42
>>706
いや、お前の感想はなんかちがう

708:>>695-697
08/05/05 11:03:07
酷評ありがとうございました
みんなの意見を生かして次は頑張るぜあ

709:名無し物書き@推敲中?
08/05/05 13:26:06
ご臨終です。
チン! 金一つ。

710:名無し物書き@推敲中?
08/05/05 14:14:37
俺ね、今体鍛えてるわけ。ボディービルダーに憧れてるんだ。でさ、当然筋肉の発達を促すためにプロテインも飲んでるんだけど
屁が尋常じゃないほど臭くなったんだよね。卵が腐ったようなにおいがするんだ。
プロテイン飲んで筋トレしてる奴なら分かると思うけどマジで劇臭なわけ。
で、ある日通勤列車で急に屁をこきたくなってそっとすかしたら案の定ものすごい臭いがたちこめたわけよ。
俺ばれないようになにくわぬ顔で目ぇ瞑ってたのね、そしたら後ろの人が「硫化水素だ!!硫化水素の臭いがする!テロだ!!」って騒ぎ出して満員電車の中もう大パニック。
電車が急停止して自動ドアが開いてみんな大慌てで電車から出て行くわけ。
そんな事態になってもう「あ、それ俺の屁です」とか言えないじゃん?みんなパニックになってるし俺ももうパニックになっちゃってその場で具合が悪くなって倒れるふりしたわけ。
そしたら正義感が強そうな兄ちゃんが「大丈夫ですか!!?」とかよってくるわけ。命知らずな奴もいたもんだ、皆が自分のことしか考えてない中で兄ちゃんは必死で倒れたフリをしてる俺を介抱してくれた。
俺言ったんだ。「馬鹿やろう!何で逃げないんだ…俺のことは構わず早く逃げ…グフゥ…!」
そしたら兄ちゃんが言ったんだ「人には自分の命に代えてでもやらなきゃいけないときがあるんです!!」
俺ははっとしたね。
自分が死ぬかもしれないのに人を助けようとする勇気、今の時代に一番欠けている物だと思う。それをあの兄ちゃんは見せてくれた。
この世の中もまだまだ捨てたもんじゃないな、なんて思った。
「俺の屁でこんなんなっちゃったんです」なんて死んでもいえなかった。

711:名無し物書き@推敲中?
08/05/05 14:30:48
酷評お願いします。

URLリンク(www6.atwiki.jp)

712:名無し物書き@推敲中?
08/05/05 16:10:13
>>710
下らない
だがセンスが良い

713:名無し物書き@推敲中?
08/05/05 16:48:55
>>710
これどっかのコピペ?
悔しいけど笑ってしまった

714:名無し物書き@推敲中?
08/05/05 17:01:50
>>695
ラノベに多い特徴だけど指示語多いよね
外界の「それ」とか今すぐ「その場」からとか
もっと指示語を使わないよう意識したら?
特に最初の「外界のそれとは~」って部分
明らかに「外界とは~」でもいいでしょ
個性なのか知らんがムダに文章を長くするなよ

715:名無し物書き@推敲中?
08/05/05 18:52:28
>>710
起承転結もあって上手くまとまってると思う。
流れもいい。

716:名無し物書き@推敲中?
08/05/05 18:54:32
>>711
神視点の説明調で描写がない。
舞台となっている場所・時代も雰囲気もわからないし、部屋の様子もわからない。
人物の固有名詞を出すのが遅く、読むほうはキャラを区別できない。
その後に、神視点で人物の説明がずるずる続く展開は苦しい。
そういうのは、人物を描写することでわからせるべきで、安易に説明するのはどうかと。

神視点でかきちらしても上達は見込めないので、人物視点で書けるように
努力したほうがいいよ。

717:1/3
08/05/05 19:03:37
お願いします。

 自称夢の案内人であるらしい、しゃべる三毛猫の犬山さんから、世界を変えるスイッチ
を受け取った目覚めの朝、ぼくの右手は四角いスイッチの箱を握っていた。
 机にスイッチを置き、対峙することはや十分。四角い箱の上にまあるい円のボタンがあ
るスイッチは、その真っ黒な姿を射し込む陽射しに反射させている。
 犬山さんは、夢の中「このスイッチには世界を変える力があるんだ。押したら最後、
君の周りの世界は様変わりしてしまうよ。にゃー」と言った。
 何と無責任な発言なのだろう。目覚めてまだ十分ほどしかたっていないのに、ぼくは心
底腹が立った。そんな言い方をされたら、押したくなるのが心情ってものだ。
でも、このスイッチには世界を変える力があるらしい。犬山さんの言葉はどこまで本当か
は分からないけれど、その一言が、ぼくからボタンを押す勇気を確実に奪っていたのだった。

718:2/3
08/05/05 19:04:18
 押すべきか、押さざるベきか。悩み続けること更に二十分。ぼくは覚悟を決めた。
 押す。押すのだ。押して世界を変えてやる。
 思えば、何も取り柄もないぼくにとって、この世界は単調過ぎたような気がする。変わ
らない毎日。同じような朝。ぼくは変化がほしいのに。今までに何度も世界はぼくの想い
を無視してきたのだ。
 もっと刺激を! 変化をもたらす事件を!
 ぼくは願いを込めて、震える指先、真っ黒なスイッチのボタンを押した。
 と、突然世界が揺れ始めた。椅子に座っていたぼくは、激しい揺れに簡単に宙ヘと投げ
出されてしまった。
 奇声と共に、床に激突する。顎が非常に痛い。何とか痛みに堪えながら机の下に潜り込
んだぼくだったけれど、揺れはなかなか収まらなかった。
 そんな世界を見つめながら、ぼくは内側から込み上げる期待に震えていた。


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