【最高峰の】江戸川乱歩賞スレ その十一【新人賞】at BUN
【最高峰の】江戸川乱歩賞スレ その十一【新人賞】 - 暇つぶし2ch2:名無し物書き@推敲中?
07/12/01 12:58:10


 || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||
 || ○荒らしは放置が一番キライ。荒らしは常に誰かの反応を待っています。
 ||
 || ○放置された荒らしは煽りや自作自演であなたのレスを誘います。
 ||
 ||  ノセられてレスしたらその時点であなたの負け。
 ||
 || ○反撃は荒らしの滋養にして栄養であり最も喜ぶことです。
 ||
 ||  荒らしにエサを与えないで下さい。          Λ_Λ
 ||                             \ (゚ー゚*) キホン。
 ||                               ⊂⊂ |
 ||___ ∧ ∧__∧ ∧__ ∧ ∧_      | ̄ ̄ ̄ ̄|
      (  ∧ ∧__ (   ∧ ∧__(   ∧ ∧     ̄ ̄ ̄
    ~(_(  ∧ ∧_ (  ∧ ∧_ (  ∧ ∧  は~い、先生。
      ~(_(   ,,)~(_(   ,,)~(_(   ,,)
        ~(___ノ  ~(___ノ   ~(___ノ


3:名無し物書き@推敲中?
07/12/01 12:59:39
乙一、投稿の季節だな。

4:名無し物書き@推敲中?
07/12/01 13:03:16
>>1乙、
もうすぐ完成するけど、自分は推敲に半年ぐらいかけるので
乱歩賞は無理でつ。

5:佐原敏剛 ◆hRJ9Ya./t.
07/12/01 15:51:04
昨夜の夢で私が深夜、アパートの二階のにある私の部屋のドア口に佇んでいると
若かりし頃の赤塚不二夫がアパートが建つ路地へ歩いて入ってきて私のほうをちょっと見上げ
そのまま隣の部屋へ階段を上って無言で部屋へ入っていった。
背筋はまっすぐに伸び、長身のあの若い二枚目の赤塚不二夫である。
『夢判断』はまだ読んでいないが、それよりもとにかく私の自覚がそうした夢を呼び寄せたのだろう。
今やらないでいつやるのだ。そう自分に言い聞かせていたのだ。
乱歩賞も芥川賞も何が何でもやってやる。

6:名無し物書き@推敲中?
07/12/01 15:54:24
乱歩賞→直木賞って誰かいる?

7:名無し物書き@推敲中?
07/12/01 16:13:24
乱歩賞受賞作がそのまま直木賞受賞作となったのが、藤原伊織。
ミステリの世界では、乱歩賞、協会賞、直木賞の三つをとって三冠王と呼んだりするそうだ。
達成したのは、陳舜臣、高橋克彦、桐野夏生、東野圭吾の四人かな?

8:佐原敏剛 ◆hRJ9Ya./t.
07/12/02 01:08:27
今の私はとにかく貪欲になっている。乱歩賞も芥川賞も同時にとってやらなければ
納得がいかないのだ。見てみたまえ、純文学作家たちのだらしの無さを。
今の学歴社会で適当に遊んで勉強し、いい大学を出たブランド作家がいい加減な作品を連発している。
過去にここまで純文学が萎えた時代があったか。
自らの身を削るのではなく、過去に身を削った作家の作品を真似するだけ、それも本の字面を理解するだけの
経験しか持たない連中が今の純文学の若手たちだ。諸君、いい加減に目を覚ましたまえ!

9:名無し物書き@推敲中?
07/12/02 01:27:53
>>8
こういう場では、本人の適性や資格を問わず誰でも書き込めるものですが、
それゆえ、あなたは自分にふさわしくない相手に語りかけ続け、時間を無駄にしてきたと言わざるをえません。

10:佐原敏剛 ◆hRJ9Ya./t.
07/12/02 01:56:01
保坂和志の『小説の自由』は流石だと思う。
しかしどうみても文学史上にあれが残るわけが無いではないか。
読み物とかハウツーとかいうのとは違うにせよ、どこが『文学論』なのか。
小説はもっと自由であっていい、じゃあ文学はどうなのか。
保坂和志に『文学の自由』のタイトルで同趣旨の論考が書けるとお思いか。

11:名無し物書き@推敲中?
07/12/02 04:55:59
なぁ、そんなに長いレス書くより、小説書いたほうがよくね?

12:名無し物書き@推敲中?
07/12/02 13:05:15
乱歩賞スレで、純文学の覚醒を促されてもなあ・・・

13:名無し物書き@推敲中?
07/12/02 16:50:17
広義のミステリーという定義において、これまでで最も周縁部に位置する受賞作品ってどれだと思います?



14:名無し物書き@推敲中?
07/12/02 17:07:01
そんなのドラゴンボールに決まってるだろ

15:名無し物書き@推敲中?
07/12/02 17:30:42
>>13
誰の同意も得られないだろうが、俺は「脳男」がそうかな。

16:名無し物書き@推敲中?
07/12/02 17:36:06
>>13
俺的には「Twelve Y.O.」


17:名無し物書き@推敲中?
07/12/02 19:31:18
一年前なら覚えちゃいるがあ、それ以上前だとちと分からねえな。
周縁部に位置する作品だって?
ここには沢山あるからねえ。
悪いな、他あたってくれよ。

チャラッチャッチャチャ…

18:名無し物書き@推敲中?
07/12/02 20:30:20
>>13
「破線のマリス」 理由はメ欄。

「Twelve Y.O」も「脳男」も頷けるが。


19:名無し物書き@推敲中?
07/12/02 21:14:13
あんた、乱歩のなんなのさ?

20:名無し物書き@推敲中?
07/12/02 21:17:29
あんた、明智に惚れてるね?

21:名無し物書き@推敲中?
07/12/02 21:17:38
破線のマリスも脳男も読んだけど、記憶に残らないね。
内容思い出そうとして、疲れてきて、やめた。

22:名無し物書き@推敲中?
07/12/02 21:18:44
巷の乱歩、乱歩横好きー♪

23:名無し物書き@推敲中?
07/12/02 21:25:02
でもさ、最初に銭出した乱歩も今の有様みたら草葉の陰でガックリきてる気はする。

24:名無し物書き@推敲中?
07/12/02 21:37:51
乱歩って、小学生の頃に読んでたから面白かったのかな。
図書館の江戸川乱歩シリーズ。
大人になってからは読んでないけど。

25:名無し物書き@推敲中?
07/12/02 21:41:22
ポプラ社な。
死ぬほど面白かったけど、きちんと乱歩全集も嫁。
いかに乱歩賞作品の傾向と、なんの脈絡もない偉大な作家か分かるから。

26:名無し物書き@推敲中?
07/12/02 21:50:03
ドングリが、落ちて悲しき、アスファルト。
との辞世の句は横溝だが、芽が出る土壌のない日本ミステリ界での本格志向を暗示しているかのようだ。
日常系ミステリなら俺ならばエンタメ系に送る。
ハードボイルイドも然り。
「本格に帰れ」
という乱歩の言葉をどう受け止めているいるのだろう。
現在のミステリ界は。
愚痴が過ぎたか。寝る。

27:名無し物書き@推敲中?
07/12/02 23:09:17
実際、本格読みたいと思わないもんなあ。

28:名無し物書き@推敲中?
07/12/02 23:25:51
本格読むより本書くほうがいいな。

29:名無し物書き@推敲中?
07/12/02 23:37:33
加齢臭がします

30:名無し物書き@推敲中?
07/12/03 00:26:17
>>26
恥ずかしいな。
カッコつけたつもりでミスんの。

31:名無し物書き@推敲中?
07/12/03 01:01:39
乱歩が本格から通俗に移行したのは講談社の誘いだからなあ。
乱歩賞つっても乱歩自身はいろいろ言えぬ思いも錯綜してたと思うよ。
本格志向でありながら、乱歩賞創設のときは「幅広く」とも言ってるしね。
でも、基本的には、次世代のために「幅広く」のつもりだろうと思う。

32:名無し物書き@推敲中?
07/12/03 02:23:48
言えぬ思いって例えば?


33:名無し物書き@推敲中?
07/12/03 10:28:29
滅びのモノクロームって、あれで受賞できたわけ?


34:名無し物書き@推敲中?
07/12/03 10:56:38
受賞できてないのか?

35:名無し物書き@推敲中?
07/12/03 12:28:36
>>33
確かに地味な作品だが、極端に悪いとかキズがあるという作品でもないと思う。


36:名無し物書き@推敲中?
07/12/03 12:46:30
乱歩は完成度>>>>>>>>>>面白さの賞だからな。

37:名無し物書き@推敲中?
07/12/03 14:29:54
ちょっとメチャクチャでも飛びぬけたところがある作品
ってのは確かにダメだよね、乱歩賞は。「占星術」が落ちたのがいい証拠。
まあ、そのとき受賞の「猿丸」なんかもむしろ例外的なんだが。

38:名無し物書き@推敲中?
07/12/03 15:41:01
本格はガキの読物だからダメ。

39:名無し物書き@推敲中?
07/12/03 15:46:01
よくそれ言われるけど、なんか「本格」と言う言葉と「ガキ、子供」という
言葉が対応してない気がいつもするんだよなあ。

40:名無し物書き@推敲中?
07/12/03 16:17:27
だいたい名探偵とかトリックなんて実際の犯罪ではお目にかかれないわな


41:名無し物書き@推敲中?
07/12/03 16:20:10
>>40
乱歩にケンカを売るようなレスだが、それが乱歩賞の実態てのも変な話だよなw

42:名無し物書き@推敲中?
07/12/03 16:45:57
フィクションなんて、実際にないものをあるように書いてナンボだぜ。

43:名無し物書き@推敲中?
07/12/03 22:53:27
荒唐無稽がおもしろいじゃないか
だれも思いつかないことを考えるんだよ

44:名無し物書き@推敲中?
07/12/03 23:39:32
よし思いついた。犯人は宇宙人だ!

45:名無し物書き@推敲中?
07/12/03 23:50:16
このスレ、荒しなのか、本当に面白くないだけなのか、よくわからんレスが多いね。

そろそろ、みなさんラストスパートだろうけど、やっぱお勉強ミステリー?

46:名無し物書き@推敲中?
07/12/03 23:51:50
↑アラシ認定

47:名無し物書き@推敲中?
07/12/03 23:58:53
お勉強しか受賞してないもんなぁ

48:名無し物書き@推敲中?
07/12/04 00:17:26
でも、お勉強できるってところ以外に、新しい味だそうとしたら大変だぜ。
それこそ天命待たんとあかん。それか福井のバトルとか、井沢の歴史逆説とか、
ミステリー以外の部分で勝負するかだが……。

49:名無し物書き@推敲中?
07/12/04 00:25:37
お勉強にしても
写楽とか猿丸とか連鎖は
本編の事件や展開が面白かったわけで
お勉強しか取り得がなかったわけじゃない

50:名無し物書き@推敲中?
07/12/04 00:30:32
ま、それいやあ、お勉強でもいいわけですよ。面白ければね。

51:名無し物書き@推敲中?
07/12/04 00:44:18
この作品、めちゃくちゃ面白くて、キャラは立ってるし、真相はあっというし
読んだ後のカタルシスはあるけど、お勉強ミステリーなんだよなあ。落とすかあ

なんて誰も言わない。

52:名無し物書き@推敲中?
07/12/04 01:03:50
お勉強物っつーかさ、
舞台や趣味や業種やらが何かちょっと特殊で、そこで殺人、それ使った謎、みたいのを書いてる人が多いんじゃね?

53:名無し物書き@推敲中?
07/12/04 01:10:03
>>52

ノシ

54:名無し物書き@推敲中?
07/12/04 01:21:30
ま、
「ミステリー+得意分野」
ってのが大半だろうし、実際に何となくそれで良いってことになってるからな

55:名無し物書き@推敲中?
07/12/04 01:32:25
誰かの書いてる得意分野の予想しようぜ。

性風俗
介護
メンヘル

あたり多そう?

56:名無し物書き@推敲中?
07/12/04 01:41:29
ヤクザがミステリー書いたら面白いかもしれんな。

57:名無し物書き@推敲中?
07/12/04 01:44:34
じゃ俺も予想。


ひきこもり
偽装
ネットカフェ難民
ハニカミ

58:名無し物書き@推敲中?
07/12/04 01:47:03
ミステリー+ガンダム=福井
ミステリー+ロリコン犯罪=薬丸
ミステリー+医療=海堂
ミステリー+……

59:名無し物書き@推敲中?
07/12/04 01:54:00
受賞作も
ミステリー+釣り&広告    滅びのモノクローム
ミステリー+お笑い      八月のマルクス
ミステリー+医療        白く長い廊下
・・・
みたいな

つか、>>55>>57の中であてはまる応募作は普通にありそうだ。

60:名無し物書き@推敲中?
07/12/04 02:06:41
主人公がネットカフェ難民
偽装の事実を脅迫されて殺す
ありそう・・・・


61:名無し物書き@推敲中?
07/12/04 02:23:34
マジで「ミステリー+得意分野」大賞だもんな。
つまんねーわけだよな。

62:名無し物書き@推敲中?
07/12/04 02:41:39
だが、デビュー作なんてそんなもんだ

63:佐原敏剛 ◆hRJ9Ya./t.
07/12/04 06:04:53
批評家の石川忠司は「純文学のエンタメ化」というポリシーを掲げているということを最近知った。
日本では日本文学を翻訳している外人翻訳者たちが、もう二十年前から文学はエンターテインメントで
なければならないと『群像』に掲載された座談会で発言している。私も若い頃にはエンターテインメントしか
読まなかった。必要性を感じなかった。その必要を感じたのは二十四歳のとき、三島の『仮面の告白』
を読んでからである。三島はエンターテインメントと純文学を書き分けていたことで知られている。
それで精神の均衡を図っていたという見方があるが、必ずしもそうではあるまい。書き手の心理から言って、
娯楽性の追及はそのまま文学の核心に迫ることに等しいからだ。通俗であろうと純文学であろうとそのアプローチの仕方に
これという決まった形は無いというのが本当であり、そうではないと言い張るのは素人であるに過ぎない。
真実書きたいのであれば何であろうと貪欲に追求するのが本来の書き手であるからだ。

64:名無し物書き@推敲中?
07/12/04 09:47:50
>>58 >>59 ただのこじつけじゃん。頭悪そう。

65:名無し物書き@推敲中?
07/12/04 10:38:29
佐原って、言ってることは偉そうなのに、
上で書いてあった作品はボロボロだね。


66:名無し物書き@推敲中?
07/12/04 13:26:49
>>64
頭が悪いのは、小説家か住人か?

67:名無し物書き@推敲中?
07/12/04 13:51:50
>>65
ロジカルな人間に憧れることと実際にそうであることの違いだね。
>>63なんて学部生のレジュメのようでかわいそう。

68:名無し物書き@推敲中?
07/12/04 13:54:50
>>58はこじつけだけど、>>59はその通りだと思う。

69:佐原敏剛 ◆hRJ9Ya./t.
07/12/04 14:02:24
エンターテイメントと純文学とはどこがどう違うのか。チャンドラーは純文学作家に対するコンプレックスがあったといわれる。
しかしそれはただ単にミステリが文学史上に残らないという事や、殺人を扱うという点や、表現するに当たっての語彙や構成の
堅固さの優劣とか、そういった尺度で見た場合のことである。純粋に面白さや感動を与えるという点でチャンドラーが純文学に少しでも
劣った作品を書いたか。殊に二流と目される純文学と比較してそれは果たしてくだらなかったか。否である。
文学は理屈や権威ではない。ただ読者が読んで作者自身の品格や人格や人柄をも含めて文句無く受け入れられるだけの努力が認められるか
否かにかかっている。いくら才能があったところで不可能である。文学の厳しさとは学歴社会の競争や出世競争とは全く別の人間存在の
根本に関わる問題だからである。

70:名無し物書き@推敲中?
07/12/04 17:28:19
おい、サハラよ。そういうことは、ブログ開設して、そこで言えや。


71:名無し物書き@推敲中?
07/12/04 22:50:46
>>69
こういう場では、本人の適性や資格を問わず誰でも書き込めるものですが、
それゆえ、あなたは自分にふさわしくない相手に語りかけ続け、時間を無駄にしてきたと言わざるをえません。


72:名無し物書き@推敲中?
07/12/04 23:19:26
>>69
URLリンク(blogs.yahoo.co.jp)
どぞ

73:名無し物書き@推敲中?
07/12/04 23:44:48
だいぶ出来た。
受賞無理そうだけどけっこう満足のいく内容。

74:佐原敏剛 ◆hRJ9Ya./t.
07/12/05 07:39:31


  川村愛美の両親は共にロサンゼルスで暮らし、父親は養蚕業を営み、
それで財をなした。六年前から経営を愛美より十歳年上の兄である息子に
任せ、愛美の両親はアメリカへ渡った。資産家の娘に似合わず、愛美は質
素に暮らす主義だった。十代の末に半ば家出に近い状態で音信を絶ち、た
った一人の暮らしを始めた娘は両親と兄の帰って来いという説得に全く応
じなかった。私は依頼人の家庭環境や娘の性格を、愛美と話しているうちに
おおよそ理解する事が出来た。ただその死までは予測するに至らなかった。
 葬儀は昨日、行われた。ロサンゼルスから急遽帰国した愛美の両親の質問
攻めにあい、遺影の前に泣き崩れる二人を無言で見守る以外に私にはな
す術が無かった。
 デスクの上には江波伸一の写真が載っていた。私は椅子に腰を下ろし、写
真を手に取って見詰めながらパイプを強く噛んだ。私の記憶の中で、川村愛
美は暗い澱に沈み込んでいた。事務所で話した時のイメージのみが鮮明に残
っていた。葬儀からの帰り、私は愛美が身を投げた歩道橋の上に佇んだ。日
は暮れ、十一月の夜気が周りを歩いている群集と私との間に深い溝を作った。
その溝を超える気は私には無かった。 背後から声を掛けられ、私は我に帰
った。
「相馬さん。相馬さんじゃありませんか」
 振り返ってみると目の前によれた背広を着た同年輩の男が立っていた。卑屈
な表情をかさついた皮膚で覆われた顔に浮かべ、両手を糸が切れた操り人形
のようにたらしていた。私は男が誰なのか思い出そうとした。


75:名無し物書き@推敲中?
07/12/05 10:31:14
無視されても書き込むって根性が気に入った。
それを乱歩賞に応募して、一次でも通ったら祝福してあげるよ。
まずありえないけど。


76:名無し物書き@推敲中?
07/12/05 11:20:55
愛美って「天使のナイフ」のチビと同じ名前だな。

77:名無し物書き@推敲中?
07/12/05 12:58:06
>>75
佐原敏剛の名前のまま応募する度胸はないだろうな。
できるとしたら、よほどの自信家か世間知らず。


78:名無し物書き@推敲中?
07/12/05 13:41:46
あらすじだと思って読んでたけど、最後にあらすじではなく本文だとわかるドンデン返しがありました。

79:佐原敏剛 ◆hRJ9Ya./t.
07/12/05 15:25:01
>>77

前者である。

>>78

確かに厳密に言うなら描写にはなっていないですね。忌憚の無いご意見ありがとうございました。

80:佐原敏剛 ◆hRJ9Ya./t.
07/12/05 17:55:22
アルバイトの事務所で年下の社長が
犯罪者が建築現場にいたとかいないとかいう話に事務所の若い人たちが興じていたとき
「沢山いるやないけ」
と言っていた。

事実沢山いるのだが、人間社会における正義とかヒーローとか、悪とか罪とかあるいは業とかいうものの本質とは何か。
新しいカバーで出たハヤカワ文庫版『マルタの鷹』小鷹信光訳を買った。これがあれば飢え死にしようと
落下してきたコンクリートで頭を割られようとそんな次元のことは眼中に無い。

81:佐原敏剛 ◆hRJ9Ya./t.
07/12/05 18:14:36
乗って来たぜ。首を洗って待ってるんだな。サム・スペード。

82:名無し物書き@推敲中?
07/12/05 18:39:29
一次は通る

一次落ちるレベルの奴はそもそも作家としての資質に欠けると思っていい
たとえ第一作目 だとしても

83:佐原敏剛 ◆hRJ9Ya./t.
07/12/05 19:26:51
海外文学、就中海外ミステリは想像力が豊かである。
ダシール・ハメットもレイモンド・チャンドラーもロス・マクドナルドも
作中に資料を全く提示していない。彼らは無論資料や現実の犯罪を隈なく調べたであろう。
しかし、それをそのまま作品に出すということをしていないのは何故か。
大沢在昌も大藪春彦も資料やデータに凭れかかっている。
そうしたものは小説的興味をそいで面白さを半減させる。あくまで読者が読みたいのはヒーローであり
事件の現場の有様でありその緊迫した空気なのだ。
ハメットは無意識のうちに事実を作品の雰囲気、架空の事件へと直接転化させる才能を持っていた。
従って主人公のイメージは鮮烈なものとなる。場面の空気も濃密この上ない。映画化作品が敵わないほどの完成度だ。
日本人作家は何故こうした現実のイメージ化が苦手であるのか。
事実よりイメージが先行する。その執着が日本人作家には欠けていたのである。
全てはイメージであり、スタイルである。現実とは違う世界を作り出す技術、それにハメットは超人的な意志力を発揮して挑んでいる。

84:名無し物書き@推敲中?
07/12/05 21:15:42
おかげでハメットはすぐ書けなくなったがな。

85:名無し物書き@推敲中?
07/12/05 21:18:14
>>82
作家の資質のないプロの作家もいくらでもいるがな

86:名無し物書き@推敲中?
07/12/05 21:27:32
>>82
講談社の人?

87:名無し物書き@推敲中?
07/12/05 23:22:53
確か、魚の人は最初は一次も通過しなかったんじゃなかったっけ?


88:名無し物書き@推敲中?
07/12/05 23:45:05
そう言ったほうがかっこいいからじゃないかw

89:名無し物書き@推敲中?
07/12/06 00:18:51
一次通過のレベルは賞によりけり
どっかの賞で1次落ちしたやつ
他賞に使いまわしたら2次3次まで残ることは珍しくないし

講談社の場合は
ちゃんと日本語で意味の通る文章書けてりゃ1次通るってことじゃないの

90:名無し物書き@推敲中?
07/12/06 00:22:30
佐原って人、疑問を投げかけて答えってワンパターンが頻出な上、整理されてなくて読みづらい。

91:名無し物書き@推敲中?
07/12/06 00:32:34
一次通過したことのない人が一気に受賞するんだよ
ガンバレ!

92:名無し物書き@推敲中?
07/12/06 00:40:15
それはあるね
ずっと二次とか最終行ったり来たりで取れない人も多いし
その方がストレス溜まるかもしれんな

93:名無し物書き@推敲中?
07/12/06 01:41:27
最終前常連だと、まだこの弱点が消えてないって感じで、
サクっと落とされるのかもな。

94:名無し物書き@推敲中?
07/12/06 11:40:40
>>90
それを言うなら、弱点よりも、「決定打」が出ないって言ったほうがいいんじゃね。
それ考えたら、こじんまりまとまっただけの一次通過常連よりは、
第一作を一次落ちしたアウトロー的な奴のほうが大ホームラン打つ可能性はあるな。
確か、グルメミステリー書いた今年の「このミス」の受賞者も「去年は一次も通過しませんでした」って、
発表の言葉で言ってたぜ。

95:名無し物書き@推敲中?
07/12/06 12:26:27
>>94
アンカー違い

96:佐原敏剛 ◆hRJ9Ya./t.
07/12/06 19:19:49
江戸川乱歩の『黄金仮面』。あれをポプラ社の江戸川乱歩全集で読んだときは衝撃だった。
ショーウインドーを覗き込むソフト帽を目深に被った、コートを着た男の顔、アアその顔!
何と男の顔は眩く光る金で出来ていた。黄金のマスクをつけた怪人がショーウインドーに顔を寄せると
コツコツという音が。

という描写だったように記憶する。少年時代の感動が全てであって、今読んだら意味が無いのだ。
死ぬほど面白かったという書き込みがあったが、本当に死んでもいいくらい、乱歩を尊敬していた。
おかしなもので、今の子供たちもそうした感動を覚えるのか。その辺が心許ないのだが。

97:名無し物書き@推敲中?
07/12/06 20:36:07
一部の狂人によるオナヌーすれはここでつか?


98:佐原敏剛 ◆hRJ9Ya./t.
07/12/06 20:48:06
乱歩だけを読んで来たのでは勿論無く、ことミステリに限ってはただ読むだけではなく
もうそれこそが人生だといわんばかりの熱の入った読書をしてきた。
純文学にはそこまで思い入れが無い。向き不向きは別としてである。

乱歩を読むときのあの「ぞーっ」とする感じ。チャンドラーやハメットを読むときの
血が滾るようなスリル。この辺でミステリだけでなく、小説全体を見直し、どこがどう面白く
何故面白いのか、或いは面白かったのかを考えておこうと思う。夏目漱石の小説に出てくる登場人物は
当たり前のことだが、私の身近には一人としていなかった。その代わりバリバリの硬派不良少年はうんざりするほどいた。
そうした連中と友情を育んでいた少年時代であったのだ。親父はお坊ちゃん育ちで吐き気がした。
絲山秋子もお嬢さんらしいんだが、そんな女、ついて来られんのかと思うくらい酷かった。

99:佐原敏剛 ◆hRJ9Ya./t.
07/12/06 21:20:13
チャンドラーの作品を読んでいると、いつも自分のことが書かれているとしか思えない場面に遭遇した。
女性に対する態度、ギャングに対する台詞、何もかもである。
太宰治を読んでもこうはならない。
どうしてそんなタフガイになりきる自信があるのか自分でもわからないが。

100:佐原敏剛 ◆hRJ9Ya./t.
07/12/06 21:25:35
チャンドラーの作品を読んでいると、いつも自分のことが書かれているとしか思えない場面に遭遇した。
女性に対する態度、ギャングに対する台詞、何もかもである。
太宰治を読んでもこうはならない。
どうしてそんなタフガイになりきる自信があるのか自分でもわからないが。

101:佐原敏剛 ◆hRJ9Ya./t.
07/12/06 21:26:39
チャンドラーの作品を読んでいると、いつも自分のことが書かれているとしか思えない場面に遭遇した。
女性に対する態度、ギャングに対する台詞、何もかもである。
太宰治を読んでもこうはならない。
どうしてそんなタフガイになりきる自信があるのか自分でもわからないが。

102:名無し物書き@推敲中?
07/12/06 22:18:24
初めて専ブラのあぼ~ん機能を使ってみた。
快適。
サヨナラ佐原。

103:佐原敏剛 ◆nCmcDecEHI
07/12/06 23:13:40
何かあぼーんされたらしいので鳥変えてみる。
今日はもう遅いから明日また続き書いていくから。

104:名無し物書き@推敲中?
07/12/07 00:32:08
普通あぼん登録する時は鳥抜きだろよ
意味なしな嫌がらせわろた


105:名無し物書き@推敲中?
07/12/07 00:36:52
チャンドラー、つうより おんどりゃーって言いたいぜ

106:名無し物書き@推敲中?
07/12/07 00:55:25
お勉強ミステリ狙いなら
他の投稿者なら書かないというような題材を
詳しく書かないとダメだろう

獣姦とか
ハードゲイとか

107:名無し物書き@推敲中?
07/12/07 01:05:45
ハードゲイはもうアメリカのハードボイルドでいくらもあるよ。

108:名無し物書き@推敲中?
07/12/07 01:14:59
ゲイハードボイルドは普通に多いよね。
獣姦メインは読んだことないけど、獣姦自体はサイコサスペンスブーム時にちょこちょこ使われてたしなぁ。

109:佐原敏剛 ◆hRJ9Ya./t.
07/12/07 07:08:29
ゲイには興味が無い。
女は大好きで、それこそ命懸けで恋しても悔いは無い。
しかし男は大嫌いである。
もう吐き気がするどころの話じゃあないぜ。

110:佐原敏剛 ◆hRJ9Ya./t.
07/12/07 07:54:55
ウィキペディアって本当にあてになるのか。
一説によるとっていおうか普通、あてにすると痛い目にあうと思うが。

111:佐原敏剛 ◆hRJ9Ya./t.
07/12/07 12:55:41
『風の描く虎狼』第七章で都庁前の道路を使って繰り広げるカーチェイスシーンがある。
東京に来た事が無い人には想像しにくいかもしれないが、そんなカーチェイスを演じるだけの
スペースは東京といえども存在しない。しかし、私が取材でタクシーの運転手に頼んで高層ビル街を
案内してもらったときにはそのダイナミックさに圧倒されたことは事実である。結果ああいったシーン
が生まれることになった。
それを初めてやったのがいわずとしれたかの大藪春彦である。アメリカのハードボイルドから
そのエッセンスを吸収し、大藪は日本の風土に大胆なハードボイルドの素地を造り上げたのである。

112:名無し物書き@推敲中?
07/12/07 13:12:22
あぼ~んが増えてる。

113:名無し物書き@推敲中?
07/12/07 13:15:11
そろそろ専用スレを作って隔離した方が良いんじゃないか。

114:名無し物書き@推敲中?
07/12/07 15:16:45
オレもあぼーんだらけだ

115:佐原敏剛 ◆hRJ9Ya./t.
07/12/08 17:41:03
ソビエト情報部は相次ぐソ連スパイ検挙に対する報復措置としてその生贄に
最も手強い敵であるイギリス情報部の007号ジェームズ・ボンドを選んだ。
「恥ずかしめて殺すべし」ソビエト情報部の暗殺機関スメルシュの暗殺計画を
指示する書類にこう書かれ、かくてボンドはイスタンブールにおびき出される。

映画『ロシアより愛をこめて』の英国秘密情報部で上司とのやりとりが
「こいつは罠ですよ。私は気が進まんですね」
「無理に行けといっとるのではないぞ」
上司が一枚の写真をデスクに投げ出してそっぽを向く。ソビエトの女スパイが風になびく髪をかきあげてポーズをとり
にっこり笑っている写真。
「その…今、暇をもてあましていますし、何なら行っても構いませんよ」

秘書室にボンドが出て行って秘書のマネー・ペニーといちゃつきながらボンドは
その写真に「ロシアより愛を込めて」と自分のペンで書き込む。

このカットではボンドの指しか映っていないのだが「ロシアより愛をこめて」と書いているのは
監督のテレンス・ヤングだったという楽屋落ちがある。

要するに一目惚れした女のために命懸けの冒険をする男の物語である。


116:名無し物書き@推敲中?
07/12/08 17:58:14
俺もあぼん設定してみた。
>>115に初あぼん来てちょっとうれしかったので記念カキコ。

117:名無し物書き@推敲中?
07/12/08 18:03:36
初心者です
お勉強って何ですか?
教えてください

118:名無し物書き@推敲中?
07/12/08 18:36:55
俺がそのことをお前に教える。それがお勉強だ。

119:佐原敏剛 ◆hRJ9Ya./t.
07/12/08 19:18:28
41になってこの『ロシアより愛を込めて』を読み解いてみると作者イアン・フレミングの意図したであろう
企みが透けて見える。
ソビエト情報部、そしてその暗殺機関スメルシュとは。
ああ、そうだったのか。

「無理に行けとはいっとらんぞ、ダブルオー・セブン」

「さあ、あなたの方が行きたいのじゃあありませんか」

120:佐原敏剛 ◆hRJ9Ya./t.
07/12/08 20:48:31
Spade's face became pale as his collar.
The corridor-door's knob rattled.Effie Perine turned quickly
and went into the outer office,shutting the door bihind her.When
she came in again she shut it behind her.
She said in a small flat voice:"I va is here."
Spade,looking down at his desk,nodded almost imperceptibly.
"Yes," he said,and shivered. "Well,send her in."


"The Maltese Falcon"

『マルタの鷹』のラストをハメットはどのような厳粛な態度でタイプしたのだろう。
この後、サム・スペードはアイヴァ・アーチャーにどう接するつもりだったのか。
そうした疑問が持ち上がってくるラストである。


121:名無し物書き@推敲中?
07/12/08 20:49:36
>>119
> 41になってこの『ロシアより愛を込めて』を読み解いてみると作者イアン・フレミングの意図したであろう

なんだ、上の例文を見たら、二十歳台の若造かと思った。
しかし、この世界、41なんてまだまだ若いよ。
と、51の俺が言ってみる。


122:名無し物書き@推敲中?
07/12/08 21:57:10
乱歩賞受賞者の平均年齢って、いくらぐらいだろ?
35歳ぐらい?

123:名無し物書き@推敲中?
07/12/08 22:59:07
37.8歳

124:佐原敏剛 ◆hRJ9Ya./t.
07/12/08 23:12:48
私がハードボイルド作家になる志を固めたのは16歳の頃である。
それには幾つかの理由があったように思う。ハードボイルドに可能性を見出した理由があったのだ。
まず、私が中学時代に経験したいじめ、それに懸命に耐えて反撃に出たという
そこまでハードでは勿論ないにせよ、それが役に立つであろうと踏んだこと。
次にその頃の風俗がアメリカの1930年代から1950年代にかけてのそれに追いついて
ハメットやチャンドラーの描いた世界を形作るのに適しているように思われたこと。
そして何より私自身がハードボイルドの世界にどっぷり浸かってしまった事。

小説を書くという仕事は個人的なもので、映画制作のように他人の助けを借りることが出来ない。
何から何まで孤独な作業に耐えなければならない。一面自由なわけであるが、厳しいことは言うまでも無い。
小説家は例外なくたった一人で自分の体験や知識から物語を紡ぎだすしかないのである。
その為には信念がいる。小説を信じる固い意志が必要である。

ハメットはハードボイルドの先駆とされ、チャンドラー、マクドナルドがそれに続く。
他の作家で彼らの完成度まで達したものはいない。疑いようも無く困難な仕事である。
とにかくやる気がある人はやる。やらない人は頼んでも絶対にやらない。

125:佐原敏剛 ◆hRJ9Ya./t.
07/12/09 00:08:35
小鷹信光さんは『マルタの鷹』のラストでエフィー・ピラインがアイヴァ・アーチャーがスペードの
事務所に来たとき、事務所を出るときに後ろ手にドアを閉め、廊下に出て行く。
帰ってきて事務所に入るとき、ハメットはそこを強調しているのだが
また後ろ手にドアを閉めている。小鷹信光氏がそれに気付かないはずは無いのだが
小鷹氏はそのエフィー・ピラインがまた入ってきたときの後ろ手に閉める動作を省略している。
紙数制限があったのかも知れないが、事もあろうにラストの重要な場面だ。
小鷹氏は何を考えていたのであろう。

126:名無し物書き@推敲中?
07/12/09 00:50:03
悪貨は良貨を駆逐する

こういう糞レスがスレを過疎化させるんだろうな

127:佐原敏剛 ◆hRJ9Ya./t.
07/12/09 01:47:53
相対的という言葉がある。
物事を比較した上でその差異を問題にしたときに生ずるものの見方のことである。
どんなことであってもその程度や美醜、善悪、強弱、何から何まで言葉の上においては
二面性を持つものだ。であるから相対的という言葉がいつのころからか定着した。
アインシュタインの相対性理論と関係があるのかどうか、私は相対性理論など読んでいないし理解も出来ないから
知らないが、ではアマチュアスポーツの世界新記録はどうなのか。

ハメットはハードボイルドミステリ史上不滅の地位を維持し続ける。
その牙城を攻めてやまない後進作家たちは無数に存在する。
大藪や大沢在昌、北方健三、矢作俊彦らが果たしてどこまで肉薄しえたのか。
苛酷な道のりである。

128:佐原敏剛 ◆hRJ9Ya./t.
07/12/09 01:58:22
北方謙三氏のお名前を間違えてしまいました。この字であったと思う。違ったでしょうか。
その北方さんだが以前2ちゃんねるで書いたことなのだが
ラジオ番組のインタビューで、もう10年以上昔になるが
「それで、北方さんは私生活でもハードボイルド、してるんですか」
という質問に
「してません」
というふざけた答えをしていらした。
だから歴史小説にいってしまうのである。

129:佐原敏剛 ◆hRJ9Ya./t.
07/12/09 02:39:32
もう半年近くになると思うがアルバイトで知り合ったもと集英社の編集者がいる。
五十七歳とか仰っていた。団塊の世代である。もっとも年齢は確かだと思うが
本当に元編集者なのかどうかは未だによくわからない。そういっては失礼なのだが。
それはそれとしてその文学への知識ときたら相当なもので、何から何までよく知っている。
そうした知り合いがもっと欲しいのだが。

その元編集者に勧められて先日銀座の画廊へ行った。
そのときのことだが、何故か銀座のど真ん中に御稲荷さんがある。
それも立派な作りのもので、意表をつかれた。

何故、銀座のあんなところに御稲荷さんがあるのだろう。
世の中に悪い人は沢山いるというが、
世の中は化かしあいなのであろうか。

130:佐原敏剛 ◆hRJ9Ya./t.
07/12/09 05:29:40
最近、自分が頭が良いのか単におかしくて個性が強いだけなのかがよく判らなくなった。
私は真面目な性格で生活態度もきちんとし過ぎている。親が立派過ぎたということは無い。学者の娘がぐれるといった環境ではない。
とりあえず、真面目な両親で教養もそれなりにあるが、かといってそれに反発するような家柄ではない。
ぐれたことはないし、不良だったことも無い。
しかし、私が会う人は大抵の場合「君は頭が良くて真面目だ」
という反応をする。
しかしである。最近それが信じられないのだ。世間がいい加減すぎてよく解らないからである。

131:↑
07/12/09 09:45:15
あなた女なの?


132:佐原敏剛 ◆hRJ9Ya./t.
07/12/09 10:02:50
ディック・リチャーズ監督、ロバート・ミッチャム主演の『さらば愛しき女よ』を思い出してみる。
ミッチャムはこの作品に主演した当時、既に五十を過ぎていた。原作ではマーロウは三十四歳くらいかと思われる。
原作者のチャンドラーに近い年齢だった。しかしミッチャムの存在はあの作品の中で際立っていた。
決して違和感を感じさせなかった。それどころか大いにはまっていた。16歳のとき、私は深夜テレビで
初めてこの映画に接した。あの時の衝撃は未だに忘れない。吹き替えの声優さんの声がまた素晴らしかった。

冒頭のシーンでナルティがマーロウがいる安ホテルの部屋に来る。

「どなた」

とマーロウがドアの向こうにいるナルティに訊く。

「白雪姫」

とナルティが答える。

字幕で読む限りでは声優さんが如何に心を砕いたかは
吹き替え版を知らない若いファンには伝わらないであろう。
この台詞のやりとりがもう言葉に尽くせぬほど気だるい大人の雰囲気だったのだ。

私が今言いたいのは、ミッチャムや作者であるチャンドラーが、五十代であったにも拘わらずあの世界に入っていけたこと、
それを私がやろうとすればどういうことになるのかということである。イメージというものがある。
純粋に想像力の世界へ飛べばよいのだ。あのときに見た街、女、全てを蘇らせるのである。それは可能である。
とにかく可能である。

133:名無し物書き@推敲中?
07/12/09 10:19:52
このスレは今の乱歩賞の現状を語っているな

134:佐原敏剛 ◆hRJ9Ya./t.
07/12/09 13:01:32
今まではパソコンに関しては殆ど無知であったので記やブログというものを
たちあげるのが単純に知識が無くて出来なかった。もし、ブログのほうが意見を述べるのに
適しているのならそうしたほうが良いであろう。第一、家庭の中でさえ私は16のときから
孤立のしっぱなしなのだから呆れた話だ。真面目にやるのが馬鹿馬鹿しい。

135:名無し物書き@推敲中?
07/12/09 13:13:27
あぼーんだらけになっとる

136:名無し物書き@推敲中?
07/12/09 15:06:42
サハラさんへ。
あなたは乱歩賞を目指しているのでしょうか。
ここは同じ目的を持つ同士が語り合うスレのはずですが。
そろそろみんなが迷惑していることに気づかれてはいかがでしょうか。
サハラさんが大人であることを期待します。

137:佐原敏剛 ◆hRJ9Ya./t.
07/12/09 15:34:54
136さん。はい、目指しています。

さて、天才は「出現」する、と言ったのはショーペンハウエルだったと思う。
江戸川乱歩の場合がそうである。彼は出現した。乱歩をその辺の新聞の三面記事に毛が生えたような小説を書いているミステリ作家と
一緒にされては第一彼のファンが黙っていない。出現というとまるで宇宙人が現れ出たというようなニュアンスがある。
もしくは化け物か。乱歩は子供の頃の私にとって宇宙人であり、化け物であった。


138:佐原敏剛 ◆hRJ9Ya./t.
07/12/09 17:04:56
上のように書いてみて子供の頃、私は随分と素直に乱歩の世界に入っていけたと我ながら感心してしまう。
乱歩の語り、あのナレーションにまんまと乗せられ、それこそ巨人の掌に載せられてすーっと持ち上げられたような気がしたものだ。
しかし、周りの友人たちの多くが果たして私のように子供っぽい(乱歩自身が自分の作品を子供っぽいと言っている)
感受性を持っていたのかは謎といおうか、よくわからない。しかし、ある意味ではそうした夢が見られるのは素直さの特権であるはずだ。

139:名無し物書き@推敲中?
07/12/09 18:18:04
サハラのなんかマジ誰も読んでないと思うのだが。
こいつ、絶対、オフでも嫌われ者なんだろうな。

140:佐原敏剛 ◆hRJ9Ya./t.
07/12/09 18:22:25
無理をして体を壊したら親をいくら恨んでも足りはしない。
明日も休むことにする。
体調が悪いと散々言って説明しているのだが
考えが、病気に対する認識が甘すぎるのだ。
絲山さんだってあれだけ優秀な学歴があり、しかも社員として一流メーカーで働いていた。
それが鬱になった途端、

「働けねえんだよ」

と弱音を吐く。私だって弱音は吐くがここまで甘ったれてはいない。

141:佐原敏剛 ◆hRJ9Ya./t.
07/12/09 18:28:35
「はいはい、よしよし。いい子だね」

といって抱き締めてあげないといけないみたいである。

もっとも女の子なのでこちらとしてはそんなに甘えてくれたら正直言って嬉しいには違いない。
女の狡猾なところだ。

142:名無し物書き@推敲中?
07/12/09 19:01:05
あぼーん快適。
でも、こーゆーのってブログだったら読んでくれる人は必ずいるのに、変なの。

143:名無し物書き@推敲中?
07/12/09 21:51:18
このスレも腐ったなー

144:佐原敏剛 ◆hRJ9Ya./t.
07/12/09 23:01:55
プライベートな事が多くなってしまった。
しかし、小説とは純文学もミステリも私生活を基盤として
そこから作者個人のオリジナリティーを産み出すのが当たり前なのだから
そこまで非常識ではなかったと思う。


現代の社会に程度の差はあるが、悪人と呼ばれるような人はどれ位いるのか
私の場合、どうも中学時代を考えると殆どの人間は悪人だという気がするのも無理はない。
そうしたいい加減な、卑劣な人々が偽善に凝り固まって生きていると思えたからといって
私を責めることは誰にも出来ないはずだ。
ただでさえノイローゼであるのだから。
そうした現実認識の上に立ってミステリを書く。ハードボイルドだとすれば
しかも正統派だとしたら、よほどの固ゆででなければならない。実際はどうあれ
主観的に見た場合、私にとっての現実はそうした実に寒々とした、希望が持てない世界である。
これからの努力によって希望を見出さねばならない。創作はそのためにも必要であるのだ。
今の現実認識ではかなり困難な主題にならざるを得ない。私が考える限り、これから書こうと思う
主題は恐らく誰も手をつけたことがないであろうと思う。まだ漠然としか主題はつかめていないが
既存の小説の中には恐らくないのではないかと思う。
私も伊達に小説を書いてきたのではない。それはある程度の確信を持って言えるのである。

145:名無し物書き@推敲中?
07/12/09 23:45:14
Hiが去ったと思ったら、また新たなる敵が出てきたな。少年漫画みたいな展開だ。

146:名無し物書き@推敲中?
07/12/10 02:29:57
>>145
召喚する気はないけど、そう言えば近頃いないね。
就職できたのかな

147:名無し物書き@推敲中?
07/12/10 05:51:05
>>146
他スレを見る限りは、アク禁になったみたいだ。今は別のサイトで暴れているらしい……。

148:佐原敏剛 ◆hRJ9Ya./t.
07/12/10 06:54:16
基本的に私は全てを信ずる人間である。懐疑派ではない。
しかし、人間を信頼するにもことに現代社会の今の状況ではそもそも無理があるのだろう。
41になって初めて、私は懐疑する。ここでいう懐疑とは方法的懐疑の事を言うのはおわかりであろう。
基本の基本は信ずることであるのに変わりはない。ただ問題分析と解決策を講ずるにあたって
疑う必要が出てくるというだけの話である。
全てを疑う姿勢では人は哲学者になって書斎に引きこもることになる。
今のニートと呼ばれる若者たちがそうであるのかもしれない。
ただ怠けている若者という見方は酷であろう。
疑う必要のある社会を作って来たのは私たち大人の責任だからだ。

149:佐原敏剛 ◆hRJ9Ya./t.
07/12/10 08:00:07
此処は江戸川乱歩を語る場、ということはとりもなおさず乱歩が想像した不滅の名探偵
かの明智小五郎を語る場でもある。
では明智小五郎に小さいとき、どこでどう出会うのか。今の社会では、というより
昔からそうであるが三歳か四歳の子供に江戸川乱歩の小説は読めない。従って私たちの世代は
ヒーロー物に接した初めての経験はテレビドラマの主人公だった。

仮面ライダーは一号から始まって、二号、V3と主人公が変わる。それも大抵の場合、先輩のヒーローは
後輩をかばって死んでしまう。ここが泣かせた。つまり当時のテレビ製作者は偉かったのだ。
今と違って硬派であったのだ。信念があった。正義やや純粋さは破れるものだ。しかし決してそれは死なない。
そうしたメッセージをこめて番組を作り続けていた。やがて少年は江戸川乱歩に出会う。
そこでは正義が勝つ。ほっとする。しかし乱歩はそもそもが純粋な人である。
世間はそこまで純粋ではない。そこで次に出会うのがジェームズ・ボンドの映画だ。
007は殺人許可証を持つ00課の一員である。つまり彼はしたたかで、敵を殺しても自分は死なない。
味方と連携を保って危機を潜り抜ける。ところが少年の周りには味方が一人もいなくなる。
そこで俄かに存在感を得るのが孤高のヒーロー、フィリップ・マーロウである。
そういうわけで後は説明は不要である。

150:名無し物書き@推敲中?
07/12/10 08:38:47
日本語が読めないやつが日本語を書くな!

【最高峰の】江戸川乱歩賞スレ その十一【新人賞】

乱歩を語りたいなら、小説板かどっかへ行って、向こうで叩かれろ!

>007は殺人許可証を持つ00課の一員である。つまり彼はしたたかで、敵を殺しても自分は死なない。

マジで日本語が不自由だな。
殺人許可証を持つ00課の一員であるってことと、自分は死なないってことが、なんで「つまり」で結ばれるんだ?
中学生? それとも小学生?
乱歩賞に応募する小説を書く前に国語の授業をしっかり聞きましょう。

151:佐原敏剛 ◆hRJ9Ya./t.
07/12/10 09:13:50
>なんで「つまり」で結ばれるんだ?

スパイ冒険小説、ハードボイルドのファンであれば今更説明は不要であるから省いたまでである。
そんな馬鹿な突込みを入れる君のほうこそ来る場所を間違えている。

『風の描く虎狼』で相馬祐吉が歌舞伎町クラブ『マーズ』へ行き、そこでやくざと乱闘を演じた後、
殺し屋が後を尾ける。この場面はもう今は殆ど書かれることがなくなった手法によって描いてある。
1930年代アメリカのハードボイルドそのままの雰囲気を出したかった。ぴたりとはまったのには
我ながら驚いた。

152:佐原敏剛 ◆hRJ9Ya./t.
07/12/10 11:51:39
『ドクター・ノオ/007は殺しの番号』この映画タイトルを覚えていれば即座に納得がいくはずである。
多分そのことを言いたかったのだろうが…

153:名無し物書き@推敲中?
07/12/10 11:56:12
>このスレも腐ったなー


残飯の性根よりもか?
 

154:佐原敏剛 ◆hRJ9Ya./t.
07/12/10 14:42:22
ネット上で発表した『風の描く虎狼』をちょっとでも読んでいただければ
わかることなのだが、私は会う人のいうことは勿論、その場の雰囲気や
その人の人柄、ありとあらゆることに気を配っている。そうでなければ
ああした描写は不可能である道理だ。
大体、私は無口で大人しく、聞き役に常に回っているほうである。聞き上手なので
話し上手ではない。小説を書くなんていう人は大抵そうであろう。
最近よく聞く「空気が読めない」などという決して綺麗な日本語ではない表現がある。
私も近頃よくそういわれるが難癖か言いがかり以外の何ものでもありはしない。

155:名無し物書き@推敲中?
07/12/10 14:53:29
じゅんさんネタのころが懐かしいな。また復活させようかね

156:佐原敏剛 ◆hRJ9Ya./t.
07/12/10 16:08:35
四十一にもなると年齢というものについてつくづく考えさせられることが多くなる。
少年時代、青年時代を通過し、今では立派な中年である。
その中年の目から見て今の少年少女や青年たちを見ていると不思議な気持ちになってくる。
嘗ては私や私の世代の友人知人もそうした少年時代、青年時代があった。
その時代の中で呼吸し、愛し合い、憎み合い、様々な冒険を試み、失敗し、成功してきた。
私の場合、普通の人と違って神経症に早くから罹患したためにその苦労がただ事ではなかった。
私の両親が私と同じ年齢だった頃と比較して、その違いは余りにあり過ぎる。
今私は既に判断力も行動力もある大人である。親の言うことなど無視して行動できる年齢である。
本当はもう高校生にもなれば親など関係ないのだが、なにしろその高校時代に学業で挫折し、ノイローゼに罹った
のであるから、経済的自立が大幅に遅れざるを得なかった。
今やることがある。やるべきである。

157:名無し物書き@推敲中?
07/12/10 19:57:14
41のニートっすか

158:名無し物書き@推敲中?
07/12/10 20:32:07
本当は才能ないとわかっているのに、最高峰の新人賞というだけで
目指しているふりを自分自身にしてれば、少なくとも自分に対する慰めになるよね。

159:佐原敏剛 ◆hRJ9Ya./t.
07/12/10 20:53:56
さて、ここは江戸川乱歩賞をとろうという作家志望者たちが集まるところである。
そうした人たち、殊に初心の志望者はベテランの志望者がどんなプロセスで作品を
書いていくのか、非常に御興味がおありのことと思う。
今日、渋谷のドトール・コーヒーで取材かたがたネタ帳に構想メモをつけた。手応えがあったので
ここに公開しよう。

           ―状況の設定―

○川村愛美が残していった手掛かり。メモ、時計、日記、地図につけた印、パンフレットetc.
それらのうち一つ、または複数のそれをどこで入手するのか。音楽テープ、写真、コンピューターのファイル。
アルバイト仲間、上司への聞き込み。いずれにせよ、一見してそれとわかるようなものであってはならない。
目立たないもの。旅行に行ったとしてその場所。行った映画、コンサート、バー、スナック、クラブ、海水浴
美術館、デパート、レストラン。立てていた計画。海外旅行、国内旅行、ボランティア、或いはもっと冒険的な事。
ハンティング、山登り、買い物。
愛美の行動が、直線的であっては、まず謎を作り出すことは不可能である。どこかしら
特殊なものである必要がある。かかっていた病気、江波以外に付き合っていた男女。その人物を隠す理由。
犯罪がらみ。スキャンダル。借金、ゆすり、売春。自殺、同性愛、不倫、盗み。―複数犯罪。
 愛美が抱いていた夢。趣味。今の社会では大藪の時代と違って選択肢が拡がり、無数に近いといってよいほどの娯楽がある。
行きつけの店。服屋~自由が丘等。ある場所からある場所への移動。そこでの人間関係の拡がり、謎の人物の出現。或いは謎の状況の存在。
その第三者の過去にまつわる謎。そこでの事件。殺人。殺人というパターンは余りにありふれているともいえる。


以上である。この最後に「殺人」と書いたとき、私はボールペンの尻でネタ帳を叩いた。
手応えを感じたのである。断っておくと、こうした発想が可能になるまでには散々ストーリー構成を
考える練習が必要である。何度やっても駄目なものだ。そうした期間が私の場合二十年近く続いた。

160:名無し物書き@推敲中?
07/12/10 21:24:25
ベテランの志望者。つまり41のニートっすか

161:名無し物書き@推敲中?
07/12/10 21:31:56
sdf

162:佐原敏剛 ◆hRJ9Ya./t.
07/12/10 22:07:29
>>160

あなたが初心者としてだが、試みに上のようなアイディアのリストアップをしてみたまえ。
最初のうちは絶対といっていいが、そうそう出ては来ないはずである。
上のやり方は私が考えたもので、箇条書きのようにアイディアを書き留めていく。
連想ゲームのようなものである。飛び石を伝うような感覚で書く。そうやって
構想やアイディアを書いて、残るアイディアはほんの五分の一にも満たない。
後は全部捨てるしかない。

163:名無し物書き@推敲中?
07/12/10 22:40:44
ひょっとして……じゅんさん?

164:名無し物書き@推敲中?
07/12/11 06:30:57
お、おまい鋭いぞ。誰か得意な椰子、文体の分析してみれ。状況と本人の
性向から、じゅんであっても不思議はないな、確かに。

165:佐原敏剛 ◆hRJ9Ya./t.
07/12/11 08:23:00
じゅんさんって誰?

参考になると思うので私が高校時代からよくやった小説を書くための
トレーニング法を伝授しよう。役に立っているのかどうかは自分でもわからない。
テレビをつける。携帯のラジオをつける。CDを聴く。本を読む。こうした複数の情報を一度に吸収、理解する訓練である。
言うまでもなくストーリーは複数の人物が同時に動く中で出来上がる。その複数の思考を同時に行う練習である。
無駄なことに思われるかもしれないが、案外役に立ったのかもしれないので。

166:名無し物書き@推敲中?
07/12/11 11:21:56
(´;ω;`)ブワッ

167:名無し物書き@推敲中?
07/12/11 12:05:21
レナさんがいたころは楽しかったなあ
また戻ってこないかな

168:佐原敏剛 ◆hRJ9Ya./t.
07/12/11 12:47:26
また年齢のことを口にするけれども、41になって改めて自分の人生を振り返り
過去にあった事柄を思い返し、また現在の人の世を眺め渡してみると奇妙なことが多すぎるように思う。
私が子供時代から親しんだ乱歩の作品、その作品の中で展開されたドラマの中に
私は真実を読み取っていた。中学二年か三年生の頃、文庫本に手を伸ばし、エラリイ・クイーン、
ウィリアム・アイリッシュ、コナン・ドイル、横溝正史、アガサ・クリスティ等を読んだ。
その辺りで私の道徳観念はほぼ完成されたといって良かったのかもしれない。
高校に上がってからの親から言われること、先生から言われることは既に了解済みであったからだ。
後は本からの知識を吸収することにのみ専心したといってよい。
周囲の人々の言う事を無視したとか真に受けなかったというのではない。
真面目に耳を傾け、謙虚な姿勢を崩しはしなかった。人を信頼することにかけて、私は非常に真摯だった。
誰とでも分け隔てなく接してきた。そうして41歳になって思うのは、人間社会に大人らしい大人がいないということである。
人間の精神的成長は普通、40辺りで止まるといわれている。つまり私は成長しつくしたのである。そうした大人の視点から見てみると
老人のやることにしても随分と子供じみていること多すぎることに気付く。中堅である我々の世代が何とかしなければならないのだ。

169:佐原敏剛 ◆hRJ9Ya./t.
07/12/11 16:38:35
それまでの人生経験や読書によって16歳になった私は無論、親や先生を尊敬はしたが、
今思い返してみると相当に手を焼かせられていたことになる。それだけではなく
悩み、追い詰められてしまった。医師にしてもそうそうしっかりした人はいないものだ。
それらは今振り返って初めてわかることなのである。だからといって、私は傲慢になって
いるのではない。呆れているだけである。真剣に生き、働き、勉強してきて大人になって
みると、損ばかりしてきた人生だった。損をするのは構わない。損得勘定で生きることほど
くだらないことはないからだ。例えばいじめがあった。多人数で一人をいじめる。いじめる方と
いじめられる方、どちらが得でどちらが損であるか。そうした意味で損ばかりであったということである。

170:佐原敏剛 ◆hRJ9Ya./t.
07/12/11 23:24:59
子供だった頃には気付かなかっただけで、昔から人間社会はこうであったことになる。
手っ取り早い例を挙げれは国会議員がしていることが言葉つきを除けば(それすらも
いい加減なひとがいるが)殆ど全てといっていいほど子供じみていよう。国民の信頼を得て
選出されているエリートと呼ばれる人々ですらこの体たらくなのである。日本人は大人になれない、
孤独を極端に恐れ、強気に弱く弱きに強い、烏合の衆であると嘗て会田雄次の著書で読んだことがあるが
その『決断の条件』を初めて読んだ高校時代にはあまりピンと来なかった。遠い世界だった。
しかし、いざ大人になってみれば会田さんが嘆くお気持ちもよくわかるのである。会田雄次氏は
特に偉大な業績を残した人ではなかったが、決断力ある気鋭の論客だと思う。あれだけはっきり物事を公に
言えば、それこそあちこちから嫌われ、孤立を強いられたはずだ。それでも言うべきことは言わねばならなかったのであろう。
彼には男気があった。何故、人間社会にはこうした人が少ないのか。否、少なすぎるのであるか。

171:佐原敏剛 ◆hRJ9Ya./t.
07/12/11 23:41:07
ジェームズ・ボンドは作品の中で三十代の男である。ハードボイルドの主人公は
体力的な制約があってそのあたりの年齢の者が主人公として相応しい。ロマンスがらみであれば
尚更だ。しかし、現実には四十代になっても六十代になってもどうしようもないことをする人が絶えない。
そこで冒険小説のヒーローは作家によっては律儀に年を取って五十代になっても尚頑張っている。
映画の世界ではロジャー・ムーアがジェームズ・ボンドを六十歳くらいまではやっていたのだ。
ミッチャムが五十代でマーロウを演じ、チャンドラーが70歳で『長いお別れ』を書くのも無理はなかった。
『長いお別れ』で主人公フィリップ・マーロウは42歳である。彼はその中でヒロインのリンダ・ローリングに
こんな風に言う。


「僕は42歳になる今日まで、自分一人だけの力を頼りに生きてきた。だからまともな生き方ができなくなっている。
そういう意味では君のほうもちょっとばかりまともじゃない。僕と違って金のためなんだが」

172:佐原敏剛 ◆hRJ9Ya./t.
07/12/12 00:03:33
チャンドラーが『長いお別れ』を発表したのは65歳だった。執筆に五年を費やした大作である。
従って書き始めた時点では60歳。マーロウが初めて登場する『大いなる眠り』でマーロウは33歳。
作者よりも十八歳年下である。どうやらチャンドラーはマーロウを実在の人物として描きたかったらしい。
主人公が年齢を正確にとりつづけている。そのこと自体がチャンドラー得意の辛辣な皮肉であったのだろう。

173:佐原敏剛 ◆hRJ9Ya./t.
07/12/12 01:55:16
大藪春彦の文庫本を古本で買った。『切札は俺だ』。
こういう小説を読むのは夜に限る。電気スタンドをつけ、暗い部屋でジンのボトルを傍らに置き
ラッキー・ストライクをくゆらせ、ラジオを聴くのもいいが最近の子供じみたテレビ番組は観ない。
勿論一人で読まなければ何の意味もない。親も子供も恋人も友達もいない一人の空間で。


174:名無し物書き@推敲中?
07/12/12 10:11:12
なんでこんなに荒れてるん?



175:名無し物書き@推敲中?
07/12/12 17:24:55
>>174
すべては一人の空気読めない基地外のせい。


176:名無し物書き@推敲中?
07/12/12 18:20:34
一応通報しておいたけど、このくらいでは動いてくれないだろうな。

177:名無し物書き@推敲中?
07/12/13 22:02:49
S氏の文章みてると自信ついていいかも。

178:名無し物書き@推敲中?
07/12/13 22:06:42
>>177
やめとけ、あんなレベルの低いのと比較して優越感を感じても、
なんの特にもならない。

179:名無し物書き@推敲中?
07/12/13 22:30:34
なんの特にもならない。
なんの特にもならない。
なんの特にもならない。
なんの特にもならない。
なんの特にもならない。
なんの特にもならない。
なんの特にもならない。
なんの特にもならない。
なんの特にもならない。
なんの特にもならない。
なんの特にもならない。
なんの特にもならない。
なんの特にもならない。
なんの特にもならない。

180:名無し物書き@推敲中?
07/12/13 23:26:15
>>179
誤変換を見つけて悦に入っている粘着質、乙!


181:佐原敏剛 ◆hRJ9Ya./t.
07/12/14 15:24:13
「久しぶりですね。もし時間があったら、ちょっと一杯やりませんか」 
 私は職業柄何よりもまず自分の勘を優先させる。直接今の事件と関わりはないかもしれない。
しかし私は自分の直感のほうを信じた。私は男に誘われるままに東口のバーへ付き合うことにした。
男は沢井利一と名乗った。名前を聞いても私はこの男が誰なのか思い出すことが出来なかった。
バーのストゥールに腰を落ち着けると沢井はウイスキーを注文し、私の顔を懐かしげに見詰めた。
「憶えていないのも無理はないな。もう十年近い昔だ。色々ありましてね。しかしあなたのことを
忘れたことはなかった」
 沢井は疲れが滲み出た顔に微笑を浮かべた。私はオールド・クロウをロックで飲んだ。
 徐々に私は思い出し始めていた。


182:佐原敏剛 ◆hRJ9Ya./t.
07/12/14 15:44:56
この男が何者で、いつ、どこで会ったのか。私はパイプに煙草を詰め始めた。
「思い出したよ。九年前だ。君は私が調査のために出掛けた大阪にいた。私はある
失踪したサラリーマン家庭の息子を追って大阪では寂れた地区にある小さなホテルへ行った。
当時二十六歳だった青年がその道筋でそこに泊まった。彼の使った高速のサービスエリアの
公衆電話で妙にせかせかとホテルの部屋を取ったのをサービスエリアの売店の店員が見ていた。
青年は精神錯乱気味だった。売店の店員に大阪のホテル周辺の地図が欲しいといって、番地まで告げていったんだ。
彼が最終的に駆け込んだのが、殆ど世間に知られていない青少年を庇護する施設だった。そこで君は働いていた」
沢井は照れたように笑った。煙草を持つ手に視線をやった沢井はその煙の筋を暫くの間見詰めていた。
「不良少年を受け入れるのにその存在が表に出ちゃ何にもなりませんからね。私立探偵と同じですよ。当時私が付き合っていた
許婚者がちょうどそのとき行方をくらましていました。彼女を探して欲しいというとあなたは快く引き受けてくれた。渡りに船でしたよ」
「依頼人の息子が世話になったとあってはね。その後結婚はしたのか」
 沢井は首を横に振った。
「するにはしました。女房は他の男と出奔した後ろめたさを自分ではどうすることも出来なかった。
子供を一人産み、親権は私に譲って、田舎へ帰りました。後悔はしていません」


183:佐原敏剛 ◆hRJ9Ya./t.
07/12/14 16:00:42
 店は金曜の夜であるためか客の入りはまずまずといったところだった。バーテンダーは三人で、
一人は三十代半ばだがあとの二人はずっと若い男だ。BGMは低い音量に抑えられ、棚の上に置か
れた大型のテレビがサッカーの試合を映している。
「仕事上の用事があって東京へ来たのか。それとも施設の仕事は辞めたのか」
 沢井は背広の内ポケットから金属製の名刺入れを出し、一枚出して私に手渡した。
名刺には東京にある警備会社の名前が刷られていた。
「出世じゃないか」 
 沢井は笑った。空になったグラスを弄びながら中に入っている氷を見詰め、沢井は氷がたてる微かな音に耳を傾けていた。
「こうまで解らない世の中ではね。出世もしようというもんですよ」
 沢井はウイスキーをもう一杯頼んだ。カウンターの隅で若いカップルが洒落た演劇を観てきた帰りらしく、劇の話に興じている。
劇の中に入り込んで、ロミオとジュリエットのように穢れがなかった。
私はパイプをくわえ、唇の隙間からドライアイスのように煙を吐きながらそれを眺めていた。BGMには切ないバラードが流れていた。
「どこまで行っても裏ってものがあるもんだ。誰も地の果てまで行った事は無い。嘆いてみても始まらん」
「時々世間がみんな裏方に見えることがありますよ」
「そういう君はどうなんだ。主役のつもりか」
「いや、僕は照明係です」

184:佐原敏剛 ◆hRJ9Ya./t.
07/12/14 16:15:00
これでどうして女友達が出来ないんだ。

185:名無し物書き@推敲中?
07/12/14 16:17:10
KYだから

186:佐原敏剛 ◆hRJ9Ya./t.
07/12/14 19:26:06
そういう言葉を使う奴ほどくだらない。もう一度小学生からやりなおせ。
うちのお袋もそうだがね。

187:名無し物書き@推敲中?
07/12/14 19:39:08
KYだからなんだっていうのかなといつも思う。

188:佐原敏剛 ◆hRJ9Ya./t.
07/12/14 20:19:29
この間テレビのトーク番組でその番組が始まる前のインタビューに
出演者が答えていた。
「今日は空気を読みません。だってあのメンバーですよ」
周囲の出演者が押しなべて手強い論客揃いだったのだが、
これは逆の立場でもいえることなのはおわかりであろう。
チャンドラーのハードボイルドには主人公マーロウのモノローグが
随所にちりばめてある。そのどれもが洒落てセンチメンタルで男の世界を感じさせるものばかりである。
孤高の男がいる。
彼は自分以外に話し相手がいないのだ。

189:佐原敏剛 ◆hRJ9Ya./t.
07/12/14 20:37:35
日記かブログを書くように私に勧める人が多い。
ブログは無論やりたい。
しかし、本来が私は無口であり、話をしてもこうした真面目な話しか人前でも出てこないのだ。
それを独り言だと片付けられては敵わない。
真面目に話す気が無いのならそれはそれで仕方が無い。
だが、いい加減な話に私は到底ついてなどいけないのだ。

190:あぼ~ん 
07/12/14 20:44:41
あぼ~ん

191:名無し物書き@推敲中?
07/12/14 20:45:47
【佐原敏剛】江戸川乱歩賞スレ【大いに語る】

↑こういうスレ立ててやるから、そっちで思う存分やれば?
周りはうんざりしているようだし。

192:名無し物書き@推敲中?
07/12/14 22:37:34
そうだそうだ。
人の迷惑そろそろ考えなよ。マジで。

193:名無し物書き@推敲中?
07/12/14 22:47:10
間違いなくKYだから

194:名無し物書き@推敲中?
07/12/14 22:48:01
というより、このスレは佐原にあげて、次スレ立てようぜw

195:名無し物書き@推敲中?
07/12/14 23:00:52
てか専ブラで見りゃいいだけ。

196:佐原敏剛 ◆hRJ9Ya./t.
07/12/15 04:48:42
チャンドラー51歳の処女長編『大いなる眠り』のなかで主人公フィリップ・マーロウは18歳年下の三十三歳である。この年になって
初めて思い当たったことなのだが、この18歳の年齢差は丁度チャンドラー51歳のときの余命に等しい。
そこでタイトルをTHE BIG SLEEPとしたのではなかったか。
チャンドラーは晩熟の人であった。漸く会うことのできたマーロウに向かって
早くも彼は別れのときを意識せざるを得なかった。私事は18歳年下となれば確かにうぶで可愛い存在だ。
そんな彼らに漸く会えたのに私は先に逝かねばならない。その別れの辛さを彼は切々と書き続けたように思う。
『プレイバック』を書いたとき、主人公マーロウは『大いなる眠り』を書いたときのチャンドラーの
年齢に漸く追いつく。いよいよ最後のお別れだマーロウ。彼には子供がいなかった。
だから余計にその気持ちがわかるのだ。

197:佐原敏剛 ◆hRJ9Ya./t.
07/12/15 04:54:17
チャンドラー51歳の処女長編『大いなる眠り』のなかで主人公フィリップ・マーロウは18歳年下の三十三歳である。この年になって
初めて思い当たったことなのだが、この18歳の年齢差は丁度チャンドラー51歳のときの余命に等しい。
そこでタイトルをTHE BIG SLEEPとしたのではなかったか。
チャンドラーは晩熟の人であった。漸く会うことのできたマーロウに向かって
早くも彼は別れのときを意識せざるを得なかった。私事は18歳年下となれば確かにうぶで可愛い存在だ。
そんな彼らに漸く会えたのに私は先に逝かねばならない。その別れの辛さを彼は切々と書き続けたように思う。
『プレイバック』を書いたとき、主人公マーロウは『大いなる眠り』を書いたときのチャンドラーの
年齢に漸く追いつく。いよいよ最後のお別れだマーロウ。彼には子供がいなかった。
だから余計にその気持ちがわかるのだ。

198:名無し物書き@推敲中?
07/12/15 05:01:14
間違いなくKY

199:佐原敏剛 ◆hRJ9Ya./t.
07/12/15 06:24:12
ちなみに言っておこう。沢井利一という名前は私が初めて小説の形で
文章を書き、その最初の主人公につけた名前だ。それだけは忘れようにも
忘れられない。十五歳のときである。

200:佐原敏剛 ◆hRJ9Ya./t.
07/12/15 06:51:10
先程ラジオのニュースで散弾銃を発砲した三十代の男の起こした事件を報じていた。

断言していいが、人間、殊に男にとってこうした行為はやってはいけないことであると同時に「やってみたい」
行為であるはずだ。でなければ戦争が今でも世界各地で起きる道理というものがないであろう。
それは人間の否定できない本能であるはずだ。無論それをやったら即座にその後の人生を棒に振るし、良心の呵責にも責められ続けなければならない。
何一つとして良いこと等無いのだ。普通は間違ってもそれをしない。も拘らず人は戦争映画を観て興奮するし、殺人のドラマを観てスリルを味わいたがるのだ。
そうした矛盾をどう解決すればよいのか。私がハードボイルド作家を志した理由の一つはそれだったように思う。

201:佐原敏剛 ◆hRJ9Ya./t.
07/12/15 07:34:31
昨夜、リチャード・スターク(ドナルド・E・ウエストレイク)『悪党パーカー/地獄の分け前』小鷹信光訳-Richard Stark-"FLASHFIRE"2000

を古本で買った。ウエストレイクがリチャード・スターク名義で長い沈黙から抜け出て再び動き出した。
『悪党パーカー/人狩り』で登場したパーカーは以後十数作にシリーズキャラクターとして登場する。
リチャード・スタークはダシール・ハメットの信奉者である小鷹信光氏お気に入りのハード・ボイルド、ノワール作家である。『人狩り』を初めて手にしたのは高校時代、
書き出しだけで私はついていけなかった。今、何故ついて行けなかったのかが気になる。

202:佐原敏剛 ◆hRJ9Ya./t.
07/12/15 10:27:55
さて、ここでハードボイルドの語源に立ち返ってみる必要を感じる。
中学時代に読んだ加納一郎さんの『秘密の探偵術』(題名が照れるが)
にはこうあった。記憶に従って書く。

「ハードボイルドとは固茹で卵のことを指す。それはぱさぱさで水気が無く、
固く茹でた卵のような感じ、ハードボイルドだというのである」

今、実際に卵を百円ショップで買って茹でている。人間が生まれる前の姿を思わせる。
ハードボイルドというものはよく解らないものなのだろう、と嘗て郷原宏さんだったかが
仰っていたことがある。考えても解らないわけだろうとは思う。

203:佐原敏剛 ◆hRJ9Ya./t.
07/12/15 10:35:49
女なんてものはつくづく邪魔だ。

204:あぼ~ん
07/12/15 10:44:36
あぼ~ん

205:佐原敏剛 ◆hRJ9Ya./t.
07/12/15 10:47:30
ああ、煙草が美味いぜ。

206:名無し物書き@推敲中?
07/12/15 10:51:48
透明あぼーんってのもあるんだな
レス番号がとんでるよ

207:佐原敏剛 ◆hRJ9Ya./t.
07/12/15 10:58:38
あぼーんって何?

208:佐原敏剛 ◆hRJ9Ya./t.
07/12/15 11:35:15
最近はNHKを聴くことが多いのだが、Jウェーブを今聴いていて
映画の特集をやっている。
『ボーン・アルティメイタム』を観たというリスナーが感想を投稿している。
パーソナリティーの女性がこの間観て来たと言っているが
こうした番組を聴いていて、やっぱり好きな人はいるんだろうなと思う。
安心するのだが、とにかく今疲れてしまって困っている。
絲山さんも大変だが、何故ここまで真面目に頑張っていて疲れてばかりなのだろう。

209:佐原敏剛 ◆hRJ9Ya./t.
07/12/15 11:40:23
いや、絲山さんはまだいい。彼女はそこまで苦労しているかどうか疑わしい。
みんな頑張ってる?

210:名無し物書き@推敲中?
07/12/15 16:08:16
じゅんさん、もうやめろ!

211:名無し物書き@推敲中?
07/12/15 16:51:44
ぎこなび使うの面倒なんだよな。
もういい加減にしてほしい


212:名無し物書き@推敲中?
07/12/15 19:00:31
ミステリなら死亡フラグ立つ頃。

213:名無し物書き@推敲中?
07/12/15 19:57:41
そう思わせておいて、実は犯人。

214:佐原敏剛 ◆hRJ9Ya./t.
07/12/16 08:25:40
リチャード・スタークのパーカーが最終作とされていた『殺戮の月』が世に出てから
シリーズキャラクターとして復活するまでに二十三年の月日が流れた。ウェストレイクは
「何故だかは解らないが急に書けなくなった」
と述懐したという。その二十三年の空白の意味が彼が書けなくなったという四十代になってみると
はっきり解る。しかし、ウェストレイクは他の作品は順調に世に送り出しているところを
みると、ハメットのように頂点を極めてはいなかったのか。
私が何故今スランプなのかということぐらい、誰の目にも明らかではあろう。
一番困るのは、一体なんだろう。世の中の醜悪さだろうか。確かに政治の世界もあれだけ醜くて
誰がそれを美しいというだろう。それは自分を含めてのことなのか。無論完全な人間は存在しない。
しかしだからといって理想を諦めるのはそれこそおかしいであろう。考えても見たまえ。現実の困難さに立ち向かうのに
懸命に努力する姿勢がない人たちだけの世の中だとしたら、この世はいつまでたっても
よくならないどころか、前途は全く希望が持てないものとなるではないか。自分の首を自分で絞める人間ばかりでは
どうしようもないのだ。ここで何が必要とされるのか。力なのか。知恵、叡智なのか。愛なのか。
或いは恋なのか。そのどれもが必要である。理想論に過ぎないといって済ませることは易しい。
しかしそれは真実の意味で大人のすることなのだろうか。私はそうは思わない。孤独だが、私は書き続けるだろう。

215:佐原敏剛 ◆hRJ9Ya./t.
07/12/16 11:18:05
『血の収穫』。
ダイナマイトのような女、でダイナ・ブランド。巧い命名の仕方だと思う。


昔から思うことなのだが、私にとって小説家は『この世にいてはいけない人』で
私もプロになっても絶対に表に出たくは無い。自分でも変だが勿体をつけて
飽くまで自分を謎の男にしてしまっておきたいという、ミステリ作家だったら
たいていそう思うに違いない理想がある。ただ単純に夢があるからそうしたいだけなのだが。
だからといって、オタクと勘違いされては大いに困る。

216:名無し物書き@推敲中?
07/12/16 13:45:37
>>214-215のあぼーんから別人に入れ変わってるというトリック

217:佐原敏剛 ◆hRJ9Ya./t.
07/12/16 13:55:18
007の映画でもオープニングでボンドがガン・バレル(「頑張れる」? これだからやってられないのだ)の真ん中に捉えられる
お約束のシーンでも『ドクター・ノオ』ではショーン・コネリーがまだスターの地位を確立していなかったためであろう、
ボンドは影のみで現れる。これのほうがかっこいいと思うのは私だけではないはずだ。
そもそもがスパイ映画なのだから。

218:佐原敏剛 ◆hRJ9Ya./t.
07/12/16 14:07:23
偶然だったのだろうが、映画制作者は気がついて後、大笑いしたに違いない。



「それは、頑張れるな。ボンド君」

219:名無し物書き@推敲中?
07/12/16 14:18:20
あぼーんってなぜ連投なんだろね

220:佐原敏剛 ◆hRJ9Ya./t.
07/12/16 16:31:03
先程、ネタ帳に書いたストーリーのアウトラインを以下に記そう。
まだ、使えるかどうかは解らず、これだけでストーリーが出来るわけではない。
実際に原稿に向かわなくては出てこない場合が多いのである。
従ってこのアウトラインは極めて雑で、どこにその中心となる物語の核があるのか、
または無いのか、作者である私自身に現時点では判断がつかない。


○沢井の現在の境遇が明らかにされた後、相馬と沢井は何について話すか。
今扱っている川村愛美の事件について話すのか。守秘義務というものがあるが、
愛美は自殺してしまっている。この事件は相馬がやむにやまれぬ感情に動かされて
そこに介入していく。そこへ沢井が新たな依頼人として現われ、それが愛美の死の謎へと
繋がっていく。警備会社に勤める沢井。そこで、仕事もしくは私生活でのトラブルに巻き込まれる。
それが愛美の自殺と、いわばスパイラルを描いて関係を持つことになっていく。



上に書いたアウトラインはハードボイルドミステリの定石であり、新味は無いといって良い。
そこをどう工夫するのかが勝負になる。

221:佐原敏剛 ◆hRJ9Ya./t.
07/12/16 17:52:24
不安定の極にあった三ヶ月ほど前のこと、ゴールデン街をやけっぱちで歩いていたら
挙動不審の八十過ぎに見えるばあさんに呼び止められて一緒に側にある店に入った。
そこでいきなりかなり歳のいった店主に「先生」といわれて面食らった。
先生と呼ばれる覚えは無いのだが、単純に素直に嬉しかった。しかし世の中は呆れたものだ。

百円ショップは百円以下のものも混ぜて陳列してあるのだが、まあ便利だし安いからいつも近くの百円ショップばかり使う。
世の中もこんなものだとすれば、親とても相手にする気になれなくなるのが人情である。若い店員さんが純粋であるのだけが救いである。

222:名無し物書き@推敲中?
07/12/16 18:30:40
アホサハラのおかげで、乱歩賞に出す気もなくなったw

223:佐原敏剛 ◆hRJ9Ya./t.
07/12/16 18:32:52
あなたたちは純粋な分、経験も浅く、傷つきやすくて脆い。多分苦しいことが多いのでしょう。
その純粋さに報いるために私は書かなければならない。
過去に偉大な先達が残してくれた作品に負けない小説を。

224:名無し物書き@推敲中?
07/12/16 18:55:54
なんつうか審査員も大変棚とおもたwこういうのも読まんといかんもんな。
でもほとんどは2,3ページで
「これはないな」ってわかるんだろうけど。

225:名無し物書き@推敲中?
07/12/16 20:11:56
佐原さん、妨害に負けないで続けてください。読んでいます。

226:名無し物書き@推敲中?
07/12/16 20:35:48
どっちが妨害だよww

227:名無し物書き@推敲中?
07/12/16 21:04:07
おれも続けてほしい。
すっげえ自信つくから。
この人の文章読むとほんと安心する。相手じゃない。まるで。



228:名無し物書き@推敲中?
07/12/16 21:11:10
じゃ、やれば? 誰も止めない。いや、マジで。
そのうち誰も来なくなるだけでしょう。

229:名無し物書き@推敲中?
07/12/16 23:24:17
>>221
> 佐原敏剛

オマエの正体は罧原じゃねぇのか?
アンタ、渇いていて結構イイ文かくよね。

230:名無し物書き@推敲中?
07/12/16 23:57:17
この人がよくチャンドラーを引き合いに出すのはチャンドラーのデビューが遅いんからか?
俺も20代終わりが近づいてきてここ数年「自分の今の年齢より遅くデビューした良い作家がいないか」を
トキドキ探しては安心する。全然良くないことだなとは思うが。

231:名無し物書き@推敲中?
07/12/17 00:19:06
へえ、チャンドラーってデビューが遅いのか。いくつの時?
おれ、チャンドラーはいつも原書を買って読むことにしているんだが、
語彙も平易で、割と読みやすいよ。年齢が高いとは知らなかった。


232:名無し物書き@推敲中?
07/12/17 00:29:03
ウィキペディアによれば44かな。ただ下積みして年食ったかは「?」だ。

233:名無し物書き@推敲中?
07/12/17 02:08:06
チャンドラーは、ハメットのみを推理小説として認め、本格を否定したことで有名だが、
なんと、ハメットのほうが年下なんだよな。

234:佐原敏剛 ◆hRJ9Ya./t.
07/12/17 03:50:05
チャンドラーは小説を書く技術を身につけるのに普通より多くの時間を必要とした作家です。
しかし、それを彼が極めた時、その作品は他のどの作家も書くことが出来ない完成度に達した。
彼は複雑すぎ、余りに多くの不幸を抱え込んだ人間だったといわれます。


「私は私の一生を無に陥る一歩手前で踏みとどまってすごしてきた」


死ぬ二年前に書かれた手紙にはこう書かれているそうです。
彼の実生活は波乱に富み、挫折、苦悩に彩られていた。それが彼の作品に深みがあり
極めてリアリスティックなものであることの理由なのです。プロになってからもそれは続きました。

235:佐原敏剛 ◆hRJ9Ya./t.
07/12/17 05:48:30
音楽、殊にロックが私が好きである。今エアロスミスをヘッドホンで聴いている。
朝っぱらから007のサウンドトラックを大音量で聴いていたら、隣の爺さんに
警察を呼ばれたことがつい最近あった。

さて、音楽というものは不思議なもので小林秀雄も言うように、滑稽さというものを感じさせない。
私はカラオケでエアロスミスを歌ってみても照れてしまってまず乗れない。エネルギーなら負けないつもりだが
それを三次元の空間で表現しようとすると失敗する。というより出来ない。
それを紙という二次元の世界でやってみるとこれがビシッと決まるのだ。
傍から見れば滑稽なはずである。女にもてる道理というものが無い。
テレビ放送のことを英語で ON AIR というのは確かにいいえて妙だ。


236:佐原敏剛 ◆hRJ9Ya./t.
07/12/17 06:19:01
入院していた二十一歳の頃、旺文社の創立者赤尾好夫氏の書かれた『英語単語熟語集』通称豆単で
勉強していて rumor in the air というイディオムをおぼえていて面白いと思った。
その頃、貸しレコード屋で借りて、テープに録音して聴いていたロック・バンド、ナイト・レンジャーの
歌に同じものがあった。(ニュース・うわさなどが)広まって、という意味である。
マスコミ、ジャーナリズムというものはこの熟語がよくその全体像を示しているといえるだろう。


237:佐原敏剛 ◆hRJ9Ya./t.
07/12/17 06:49:03
一昨日の夜、「風花」へ行ったらデュマ・フィスの『椿姫』をにこにこと嬉しそうに抱き締めている若い女の子がいた。
無邪気なものだが。

238:佐原敏剛 ◆hRJ9Ya./t.
07/12/17 07:08:18
私はもともと生まれつきが大人しい性格だが、それにしても
私の高校時代、クラスメイトは変に沈黙していたという気がする。
それが大人になるということなのだともいえるのだが、それでも
納得が行かなかった。
多分、そうした「納得が行かない」人たちがマスコミやジャーナリズムへ
流れて行き、その中のある者が作家を志し、役者を志望するのであろうと思われる。

239:名無し物書き@推敲中?
07/12/17 08:37:45
>>234
>「私は私の一生を無に陥る一歩手前で踏みとどまってすごしてきた」

たった一行が深いな。石田衣良に換算すると一万五千行に相当する。

240:名無し物書き@推敲中?
07/12/17 13:51:44
スレタイ意味ないね。

241:名無し物書き@推敲中?
07/12/17 15:43:42
とりあえず、一時的に回避スレ立てね?
締め切り近づいて、相談とかあるヤツもいるだろうし。

242:名無し物書き@推敲中?
07/12/17 15:51:52
賛成。佐原書き込み禁止でね。はっきり言ってもう佐原のレスは
無礼、うざいの域を通り越して、スレの崩壊まで来ている。

243:名無し物書き@推敲中?
07/12/17 15:52:22
俺、立てようか?

244:佐原敏剛 ◆hRJ9Ya./t.
07/12/17 15:52:33
>>239

ありがとう。そういう共感を示してくれる若い人が、今どのくらいいるのかが
私にはわからないのである。

苦労ばかりの人生だが、それでも順調なばかりで苦労が無い人生より、全うする価値があると思う。
「何のために生きているのか」
という問いになら、まず金のためではない。恐らくは女のためでもない。
権力のためでもない。それはもっともっと根源的な欲求であり、実現困難な理想のためである。
それがやる気というものである。いい加減な生き方などしてはこなかったし、する気も無い。

245:名無し物書き@推敲中?
07/12/17 16:04:23
はっきりこんな無礼者に真に人を感動させる作品なんて書けるわけがない。

246:名無し物書き@推敲中?
07/12/17 16:04:54
サハラはサハラで自分のスレ立てろよ。
スレタイ読め。

247:名無し物書き@推敲中?
07/12/17 16:19:23
そうだな。それが筋だな。佐原、貴様出て行け。

248:佐原敏剛 ◆hRJ9Ya./t.
07/12/17 16:24:12
上の AIR に絡めていうと、『嵐が丘』の解説に訳者である田中西二郎さんが興味深いことを書いている。

「批評家というものは作品を信じないでゴシップだけを信じるものだと誰かが言ったが、若い読者よ、わたしはあなたにはそういう批評家のような
読み方をしていただきたくない。この作者の伝記は、たしかに大抵の小説よりはおもしろい。だからこそ重ねていうが、小説はそれよりはるかに壮烈で、豊富で、悲痛で、強力で
―そしてあなたの内面生活に大きな養分を与えるだろう」

私のお袋が何を話題にするかで高校時代に揉めたとき、吐き捨てるように「ゴシップ」とのたまった。
馬鹿にした話だと思わないか諸君。

249:名無し物書き@推敲中?
07/12/17 16:25:34
この佐原って、マジでキ印じゃないのか?

250:佐原敏剛 ◆hRJ9Ya./t.
07/12/17 16:32:01
今のコミュニケーションとやらには軽薄なノリしかない。それを反省する気すらない。
だから何も生まれてこないのだ。

251:佐原敏剛 ◆hRJ9Ya./t.
07/12/17 16:36:05
コミュニケーションとは意思の疎通のことを言うのだ諸君。
その意思の疎通、いいたいことを相手に伝える努力を諸君はどれだけしているか考えてみたまえ。


252:名無し物書き@推敲中?
07/12/17 16:42:30
私はここ数年選考委員を務めているが、独りデスクで読んでいても作品の中から熱気が立ち上ってくる
-よし俺が賞を取ってやる-
と、言葉は悪いが西部劇の賞金稼ぎのような迫力が作品に感じられる。原稿が叫んでいる。
わるいことではない。そのくらいの迫力がなければプロの作家になれない。
なれないと思ったほうがよい。

阿刀田高

253:佐原敏剛 ◆hRJ9Ya./t.
07/12/17 16:45:57
浅田彰。あの男も駄目だ。「のりつつシラケしらけつつ乗る」
そんなやる気の無さが日本をここまで駄目にしたのだ。

254:名無し物書き@推敲中?
07/12/17 16:49:56
  
  


     おはようからおやすみまで一人口論で盛り上げる残飯
 
  

255:名無し物書き@推敲中?
07/12/17 16:51:09
20年前の浅田の話だなw君は時間が止まってるぞ

256:佐原敏剛 ◆hRJ9Ya./t.
07/12/17 16:57:49
20年前浅田は何歳だったか。二十代でそこまでしらけて一体何をやろうというのだ。

257:名無し物書き@推敲中?
07/12/17 17:05:50
俺は20代だし当時浅田の本が流行ったということはリアルタイムではしらない。
構造と力と逃走論を呼んでおもったのは確かに20代の知的好奇心を誘い表面的には流行っただろうけど
当時の若者がアレをガッツリ消化して腹の底まで入れて内面化したとは思えない
のりつつシラケしらけつつ乗られたのは皮肉にも浅田自身だったし
今の日本を駄目にしたというだけの実質的な影響力など皆無に思われる

258:名無し物書き@推敲中?
07/12/17 18:33:40
タロットに関しては漫画家がタロットカードという既成の小道具描こうとおもって
資料としてタロット買ってきて描いたらチョイと名のある?人が図案をかいたもんだったらしく
苦情が出たんでそれならということで詫びして訂正という非常に当たり前のことをしてると思うが
アンチはそれを前科だの犯罪者だのと誹謗中傷してるということでいいのだろうか

259:名無し物書き@推敲中?
07/12/17 18:34:50
誤爆!

260:名無し物書き@推敲中?
07/12/17 18:35:30
>>258
ジョジョキター

261:名無し物書き@推敲中?
07/12/17 18:59:55
>>253
>浅田彰。あの男も駄目だ。「のりつつシラケしらけつつ乗る」
>そんなやる気の無さが日本をここまで駄目にしたのだ。

ああ、高橋源一郎の姉妹品ね。

262:名無し物書き@推敲中?
07/12/17 21:10:39
ねえ ミステリーって必ずしも殺人事件じゃなくてもいいんだよね?

263:名無し物書き@推敲中?
07/12/17 21:32:40
もつろん。
謎があって、そして解決で具体的事実で明確にされる、
ってんで、面白かったらミステリーになると思う。
ただ、古い作家が言ったように、長編となると、殺人にかかわるぐらい
重い謎=事件じゃないと、謎の追跡も、最後の謎の開帳も威力ないからだと思う。
北村薫は、殺人じゃない謎の軽さを、逆手にとった(大げさか?)って感じだし、
殺人の代わりの巨大な謎としては、人類史を扱ったホーガンの「星を継ぐ者」
などがある。(ま、これは具体的解決とはちょっと言いにくいが)


264:名無し物書き@推敲中?
07/12/17 22:26:17
たとえば 突然付き合うことになった彼女の行動とか言動が後になって過去とと通じてるってのもミステリーかな?

265:名無し物書き@推敲中?
07/12/17 22:30:01
>>264
>ミステリーかな?

そんな乱歩賞作品、読みたくネェ。

266:名無し物書き@推敲中?
07/12/17 22:30:46
どんなのかよく分からないけど、その題材じゃ、長編は無理じゃね?

267:名無し物書き@推敲中?
07/12/17 23:04:55
>無理じゃね?

残飯は顔が無理www
 
 

268:名無し物書き@推敲中?
07/12/17 23:52:51
一般向けアニメって

269:名無し物書き@推敲中?
07/12/17 23:53:21
↑ごめん、間違えた

270:名無し物書き@推敲中?
07/12/18 02:15:34
>>263
「星を継ぐ者」めっちゃくちゃ好きだったなぁ。
SFじゃ乱歩賞無理だろうけど。

271:名無し物書き@推敲中?
07/12/18 12:27:26
「星を継ぐ者」は、あの宇宙人が何者かとだんだんと分かっていく
論理的分析と追求の部分が圧巻だった。まさに探偵小説。
謎と真相は、まあ星野之宣の漫画でもありそうかなってぐらいと自分は
思ったんだけど。
でも都築さんも「探偵小説の特色は、論理的追求にあって、謎と真相は
従なのです」と言ってるからなあ。


272:名無し物書き@推敲中?
07/12/18 13:25:52
オレは殺人以外の謎を巡るミステリーの方が好きだ。
殺しや殺人事件に食傷気味。

殺人以外の大きな謎の設定そして論理的追求こそ、ミステリー人気復活の鍵だ。

273:名無し物書き@推敲中?
07/12/18 14:12:38
乱歩賞の場合、「猿丸」にしても「写楽」にしても、
人麻呂の謎、写楽の謎だけで十分に引っ張っていけるのに、
無理やり殺人事件を付け加えた、という印象があるな。
作者たちも、ミステリー新人賞=殺人事件という呪縛から逃れられなかったのだろうか?
とくに「猿丸」の場合、あの殺人+脱力のトリックがなければ、
さらに傑作度がアップしたようにも思うが。

274:名無し物書き@推敲中?
07/12/18 15:27:31
>>273
両者とも傾向と対策を考えた結果、殺人事件をねじ込んだ。
写楽については、枚数の関係で殺人事件の部分をかなり削ってから投稿したので
下読みに跳ねられないかどうかが一番の心配だったらしい。

275:名無し物書き@推敲中?
07/12/18 15:31:30
殺人だと警察が出てくるからねえ。めんどくさいw

276:佐原敏剛 ◆hRJ9Ya./t.
07/12/18 15:36:34
得意分野を材料に使うという傾向は確かに安直だ。想像力のみで勝負するのが小説家である。
身近にある材料ばかり注ぎこんだ所で、それが小説そのもののイメージの広がりを妨げる結果になることが
往々にしてある。作者の手抜きと見做されても仕方がないのだ。処女作から調子では大勢は望めない。
正面からぶつかる態度が必要なのだ諸君。何もかもぶち壊して進む勢いが必要なのだ。
実生活で得たイメージをどこまで爆発させられるかに成否はかかっている。

277:名無し物書き@推敲中?
07/12/18 15:47:39
刑事を脇役に使うだけだったら、そんなに難しくないよ。

278:名無し物書き@推敲中?
07/12/18 16:28:58
>得意分野を材料に使うという傾向は確かに安直だ。想像力のみで勝負するのが小説家である。

小説は英語でノーベルと言う。これは”新しい”と言う意味から来ている。語源にこだわるわけではないけれど、
小説には"人の知らない、新しいことを聞かせる"と言う要素が含まれていることは疑いない。
では、新しい話はどこにあるだろうか?
それを発見する有力なポイントの一つに、書き手が職業的に熟知している分野というものがある。
とりわけ新人のころはこれが大切だ。資料や取材で探す方法は、まだ慣れていない。
職業として毎日従事した分野であるならば、職業上の秘密も含めて余人の知らないことまで精通しているだろう。
私より少し前に<高層の死角>で輝かしいデビューを果たした森村誠一氏はホテルマンであり、
この作品の舞台もホテルである。
そして専念<パラサイト・イヴ>で華々しく登場した瀬名秀明氏は、この作品のベースとなっている生化学の専門家である。
類似の例はほかにもたくさんある。
処女作はかくあるべし、と、そんな感想が浮かばないでもない。

阿刀田高

279:名無し物書き@推敲中?
07/12/18 17:44:47
>>273
>無理やり殺人事件を付け加えた、という印象があるな。

同意だが、やっぱり殺人事件抜きで乱歩賞ってのはびびるのは分かるし、
実際、受賞しても、暗号解析と美術鑑定ではあまり読まれない、売れないと思う。
やはり、そういう純粋な論理性だけでは、最大公約数にはうけない。
そうなると、やっぱ殺人が人間最大のタブーってことで、据えられてしまうのは
やむをえないところ、も、ある。


280:佐原敏剛 ◆hRJ9Ya./t.
07/12/18 20:56:26
>>278

阿刀田高氏の仰ることを否定するのではない。森村誠一がホテルマンであったことは
ミステリ作家志望者であれば誰もが知っている基礎的な知識だ。
ダシール・ハメットにしても、ピンカートン探偵社の探偵として勤務した経験を下敷きにして
『血の収穫』『デイン家の呪い』等の初期作品を世に問うている。
そうした姿勢が間違っているとはいわない。何も私が闘病から来る途方もない疲労によって
定職につくことが出来ず、アルバイトでやってきたことの言い訳のつもりもない。
ただ、小説とは実生活に根ざしつつ、やはり現実とは違う世界を作らなければ意味が無いという
基本認識を述べているまでだ。ロマンと呼ぶべき物語に作者の肉声が入っては興ざめであることは
小林秀雄も『作家の顔』で強調していることは御承知であろう。
何よりもイマジネーションがしっかりしていなければ、それは小説とは本来の意味で呼べないのであり
ダシール・ハメットは見事にそのハードルをクリアしたのだ。森村誠一もハメットの作品には至らないかもしれないが
やはり小説と呼べる世界を形作った。
そうしたことが可能となるためにはこれもよく言われることだが自分を突き放さなければならない。

281:名無し物書き@推敲中?
07/12/18 20:57:39
なんか 世界不思議発見!に出てきそうなミステリーをでっちあげて小説にしちゃってもいいのかな?
あと、ケネディ大統領暗殺の真実!とか言ってルパンみたいなのってのもアリかな?

282:佐原敏剛 ◆hRJ9Ya./t.
07/12/18 21:11:53
>>281

荒唐無稽も小説の一側面として評価されて良い筈で、イアン・フレミングの業績が
それを証明している。『風の描く虎狼』を書き始めたとき、私は飽くまで正統派を目指したが
終盤近くなってから荒唐無稽な場面を多く入れた。その方が物語として巧く纏まったからである。

283:名無し物書き@推敲中?
07/12/18 21:22:00
佐原さんは新人賞で一次ぐらい通ったことがあるんですか?
この文章力ではおそらく無理ではないかと思うんですが、
参考のために教えてもらえたらありがたいです。

284:佐原敏剛 ◇hRJ9Ya./t
07/12/18 21:26:48
んなもん通ったことねえよ。言わせるなや


285:名無し物書き@推敲中?
07/12/18 21:29:35
(笑)

286:名無し物書き@推敲中?
07/12/18 21:54:28
URLリンク(www.geocities.jp)
これかな。『風の描く虎狼』って。
読めそうだった読んでみる。1ページ見たところ挫折しそうだが。

287:名無し物書き@推敲中?
07/12/18 21:59:06
冒頭読んだだけだが、原りょうの劣化パクリの匂いがプンプン

288:286
07/12/18 21:59:20
展開の単調さと言葉弄りの連発でオレのHPが急激に0に近づいている。

289:名無し物書き@推敲中?
07/12/18 22:01:35
>>284
ちょっとだけ、おまえが好きになったぜw
(スペード調ジョークw)

290:佐原敏剛 ◆hRJ9Ya./t.
07/12/18 22:30:28
>>287

原りょうの作品を読んだのはこの原稿を書いた時点では
『天使たちの探偵』収録の短篇をミステリマガジン掲載時に
読んだことが一度あるきりだった。
従って原りょうの模倣ではない。飽くまでチャンドラーへのオマージュとして書いた。
原りょうの『愚か者死すべし』は二三日前に買った。『そして夜は蘇る』『私が殺した少女』
の二長編を、ネット小説連載時に読んだが、優れた作家だ。
『愚か者死すべし』は売れなかったらしいが、それでも書き出しからインパクトがあり
濃密な雰囲気描写が素晴らしい。こうした会話の妙や比喩の見事さではともかくとして、
構成については本家のチャンドラーをもある意味では抜いているのではないだろうかとさえ思わせるものがある。

291:名無し物書き@推敲中?
07/12/18 22:33:29
オゾン層って穴が開いてるなら そこからCO2が出てったりしないのかな?

292:名無し物書き@推敲中?
07/12/18 22:34:00
↑ごめん、また間違えちゃった ほんとにごめんね!

293:名無し物書き@推敲中?
07/12/18 22:35:05
>>291
ワロタ

294:佐原敏剛 ◆hRJ9Ya./t.
07/12/18 22:34:46
『そして夜は蘇る』→『そして夜は甦る』
こうした会話の妙や比喩の見事さではともかくとして、構成については
→会話の妙や比喩の見事さではともかくとして、構成については

畳の上で無理な姿勢で書いているためにこうしたミスタイプが増えてしまう。

295:名無し物書き@推敲中?
07/12/18 22:39:16
>>291
新手のトリックかと思いましたw

296:名無し物書き@推敲中?
07/12/18 22:53:21
なおらないなあ言い訳体質www

297:名無し物書き@推敲中?
07/12/19 00:25:53
なんか久しぶりにきたらおかしなことになってるな
誰?
この佐原っておやじは?

298:名無し物書き@推敲中?
07/12/19 00:28:54
なんつうか叩きたい一歩手前で躊躇する。年齢も年齢だし。

299:名無し物書き@推敲中?
07/12/19 09:31:54
>>290
>ミステリマガジン

ミステリマガジンは原稿を募集してないんだね。

300:ひみつ
07/12/19 16:24:58
自分の親戚が乱歩賞受賞者なのだが
ソイツ、どう考えてもコネ受賞だお

301:名無し物書き@推敲中?
07/12/19 18:14:30
>>300
イニシャルだけでも

302:名無し物書き@推敲中?
07/12/19 18:15:35
親戚同士陰口叩くのは日本人のデフォ

303:名無し物書き@推敲中?
07/12/19 19:23:11
佐原サン即死www

304:名無し物書き@推敲中?
07/12/19 20:39:46
『風の描く虎狼』読んだ。

想像力ベースで書いてる割にはリアリティはあるし、文章も描写も辛うじて合格レベルじゃないか。
ただこのストーリーの展開は前例がごまんとあり、描写も既存の作家の模倣の域を出ていないから
ページやセクション毎によほど面白い工夫か興味を引く出来事や会話を盛り込んだ展開にしないと
一般の読者は飽きるだろうな。既存作家の二番煎じは必要ないわけだし。

しかしプロの作家でも受賞後にこのレベルのモノを書いてるのはいくらでもいるので応募作に傑出
したのが無ければそこそこ行くんじゃないか。




305:名無し物書き@推敲中?
07/12/19 21:10:27
「パラサイト・イブ」とか「リング」なら、乱歩賞取れた?

306:名無し物書き@推敲中?
07/12/19 21:14:53
よく読めたな。俺は
>核ミサイルの発射ボタンを今押したとでもいうような緊張感が
>彼女の身体から目に見えないアイスピックを投げ付けたように私の心を突き刺した。
この辺で挫折した。

307:名無し物書き@推敲中?
07/12/19 21:34:44
やっと書きあがったよ。
これから正月明けまで寝かせる。
みんな読んでくれる人いるの?
俺はいないから自分で推敲するしかないんだなあ。さびしいけど、これが現実。
でも、入賞は無理だろうなぁ。


308:名無し物書き@推敲中?
07/12/19 21:42:01
「風の描く虎狼」一ページ目だけ読んだ。

 タイトルは、個人的には好きだな。
 冒頭の展開は、私立探偵物にはありふれ過ぎていて、
新人賞に投じる作品では弱いんじゃないか。
 文章はこなれていないが、ひどいってほどのもんでもない。
修正(といってもかなり大幅にだが)だけで合格点までには達する。
ただし、オリジナリティはどうか? まぁ文章でオリジナリティを
出すのはかなり難しいんだが。
 話の筋は知らん。1ページ目しか読んでないんでな。


309:名無し物書き@推敲中?
07/12/19 21:44:34
>>307
おめ。

読んでくれる人は何人かいるんだが、意見を聞いて修正する時間がとれるほど
早く書き上がらないw
まだ半分だ。のってくれば、あと10日強で終わる量だが。年末だしw


310:名無し物書き@推敲中?
07/12/19 21:46:29
>>305
ほぼ100%、無理。

311:名無し物書き@推敲中?
07/12/19 21:54:24
>>307
乙。
俺も535枚でとりあえず完結したけど、まだ書き上がったとはいえない状態だな。
これから、枚数を削って、仕掛けの粗を修正して、
キャラ立て、描写をもっと濃くして、会話を自然なものとして、
謎解き、真相の説明部分を分かりやすくして……

やること一杯あるわw

312:名無し物書き@推敲中?
07/12/19 21:58:17
>>311
535枚だと、40×30にしたらオーバーしねえか?
この時期になると必ず繰返される話題だけどw

まぁ、充分以上に書きこんで535枚なら、ここから削っていけば収まる範囲だろうけど。

313:名無し物書き@推敲中?
07/12/19 22:02:32
昔話か
引退の時期だな

314:名無し物書き@推敲中?
07/12/19 22:13:38
>>312
うん、オーバーしている。最低でも20枚ぐらい削る必要がある。
おそらく描写を削ることになるんだが、
話の筋の整合性を重視して書き進めたから、
もともと描写が薄いんだよな。
不要なシーンをばっさり50枚ぐらい削って、
それから描写を厚くする方向でいけないか検討中。

315:名無し物書き@推敲中?
07/12/19 22:28:25
福井さんのはミステリーなんですか?

316:名無し物書き@推敲中?
07/12/19 22:30:46
40×30で185枚つうたら、実質、400字原稿で、500枚ぐらいだよな。
(つめたら520枚ぐらいいくかもしれないが)

317:名無し物書き@推敲中?
07/12/19 22:31:32
>>315
ううん、アニメでちゅ。

318:ひみつ
07/12/19 22:34:17
既に乱歩賞受賞してる作家の親戚がもう一人いるだ
だからソイツ頼み込んだんだと思うよ
はじめは「作家の血筋だね~」なんて周りが言うから信じてたけど
今になって思えば、そんなはずないじゃん

319:佐原敏剛 ◆hRJ9Ya./t.
07/12/19 22:35:50
>>304

ありがとうございます。今、ちょっと読めないページがあるようですが
この作品には自信があります。歌舞伎町のロックバーに通い詰めて時には一晩中飲み明かしながら
書き進めました。筋向いには合法ドラッグを売っている店があった。
ハードボイルドの夢が沸点に達していた35歳から36歳の時に書いた作品です。

>>306

この比喩は自分ではかなり気に入っていました。
依頼人がプライバシーを探偵に明かそうとする瞬間です。
相当な覚悟が必要であった筈で、それを表現するのに苦心したつもりです。

>>308

タイトルには凝りました。ラストのヒロインの台詞にも使ってあります。
オリジナリティーに関して言うとレイモンド・チャンドラーの世界という
ホームページにアップするということで飽くまでチャンドラーのエッセンスを
最重要と考えました。1940年代アメリカの卑しき街の雰囲気をどう出したらよいか。
それだけに執着した作品でした。



320:名無し物書き@推敲中?
07/12/19 22:37:59
パラサイトイヴやリングはなぜダメなの。

エンタメOKなんでしょ?

321:名無し物書き@推敲中?
07/12/19 22:40:13
福井さんの作品て乱歩賞って感じがしないんだけど、
ようはおもしろかったらいいんですか?

高橋さんの『竜の棺』だったら乱歩賞をとれていますか?

322:ひみつ
07/12/19 22:40:21
文学界では京都(出身者が多いこと)が話題になってるけど
推理作家協会(というのか?)というか、ここの賞は
某東北の県出身の人が多いね。
ま、それだけだけど

323:名無し物書き@推敲中?
07/12/19 22:42:25
>>321
>福井さんの作品て乱歩賞って感じがしないんだけど、

福井より林真理子の恋愛小説のほうが乱歩っぽいゼ。

324:名無し物書き@推敲中?
07/12/19 22:43:00
>>321
>高橋さんの『竜の棺』だったら乱歩賞をとれていますか?

いや、ダメだ。
オマエも乱歩っぽいな。

325:名無し物書き@推敲中?
07/12/19 23:00:57
福井はミステリーじゃないけど、講談社が「売れる」と判断したから、
箔付けさせたんじゃね? 実際、福井が受賞したときは、そんなもん
受賞させるな!って、誰か忘れたが審査員が言って、つかみ合い寸前に
なりかけたって関口苑生が書いてた。

326:名無し物書き@推敲中?
07/12/19 23:08:07
『風の描く虎狼』てネットで公開したら、
もう応募作品にできないじゃん?佐原さん。

327:名無し物書き@推敲中?
07/12/19 23:08:51
松岡の『千里眼』はどうよ
賞取れる?

328:名無し物書き@推敲中?
07/12/19 23:10:55
>>327 しつこいよ。


329:名無し物書き@推敲中?
07/12/19 23:11:01
受賞した年はそんなに揉めなかったんじゃなかったっけ?
受賞前年も最終に残っていて、その時は、大沢が押したが、北方が反対し、
かなり険悪なムードだったらしい。
受賞作が「破線のマリス」だから、揉めるのはしょうがないかな。
その後、福井がブレイクしたことから、大沢の眼力は凄いとなったみたいだね。

330:名無し物書き@推敲中?
07/12/19 23:12:24
福井の作品読んだけどどうかなあ。
確かにあの文体は優れていると思うよ。大沢も絶賛してたしね。


331:名無し物書き@推敲中?
07/12/19 23:13:07
福井はヘタクソじゃないと思うけど、人物造形に奥行きを感じない。
でもそれは福井だけじゃない。だからオレは、最近の小説を殆ど読まない。

332:名無し物書き@推敲中?
07/12/19 23:16:08
>>331 人物造形に奥行きを感じさせる作家教えて


333:名無し物書き@推敲中?
07/12/19 23:16:25
福井さんの文体って、長くて重くてしつこくないですか?
今ふうとは全然違うって感じで。
今は短く切る文体がいいんでしょ?
今時、三島風の美文や描写力っていらないんじゃ?

334:名無し物書き@推敲中?
07/12/19 23:18:08
>>333
面白く読めれば、どちらでもいい。

335:名無し物書き@推敲中?
07/12/19 23:24:32
>今は短く切る文体がいいんでしょ?
そうなのか?

336:名無し物書き@推敲中?
07/12/19 23:30:36
何で島田雅彦って大作家なんですか?
文章は全然うまくないのに?

337:名無し物書き@推敲中?
07/12/19 23:33:20
>>332
>人物造形に奥行きを感じさせる作家教えて

江戸川乱歩。
下らんこといわさすな。

338:名無し物書き@推敲中?
07/12/19 23:35:08
いろんな文学賞があるけど、
大作家の名前を看板にだけ利用するの、もういい加減にして欲しい。

339:名無し物書き@推敲中?
07/12/19 23:41:20
>>333
福井の文章は、いちいち説明しすぎでくどい。文章自体は的確な表現の
気もするが、小説読んでるというより、映画見てる気がする。書きすぎ。

340:名無し物書き@推敲中?
07/12/19 23:42:38
冠作家の作風に尊敬と共感を連想せしめない作品に賞を与えてどうしようってんだろ。


次ページ
最新レス表示
レスジャンプ
類似スレ一覧
スレッドの検索
話題のニュース
おまかせリスト
オプション
しおりを挟む
スレッドに書込
スレッドの一覧
暇つぶし2ch