07/09/17 01:21:52
○○だとカワイソスなので鈴木にしよう。
……などと現実逃避しても無駄だった。
彼女は席から立ち上がった。
握り拳に血管を浮き立たせ、笑うように口元を吊り上げ、
刺し殺すような視線をピエールに向けながら。
「ちょーどねぇ、ナニ? ムカついてるって感じ? 八つ当たりの気分」
ピエールは立ち上がった彼女をちらと見て、「鈴木君、なんだいこの娘」と俺に尋ねた。
「今日の転校生」
俺の言葉にピエールは3回ほども頷いた。
「眼がいい、とてもキュートだ。情熱的だ」
何を勘違いしたか、微笑んで耳を赤らめながら、また何度も頷くピエール。
「キュート? なにあんたキモすぎ」