07/09/16 23:57:40
何がふつうじゃないかというと
他の学科にこんなものが存在していたからだ。
『魔法研究科』
こんな変な学科があるとはじめから知っていたらこんな高校入らなかったのに…
まさかあんな大変な出来事に巻き込まれるとは、当時の俺は知るよしもなかった。
まぁ魔法研究科なんて変な学科はあるが、変なやつがいるのは
その研究科くらいで普通科は普通科らしく特に変わったやつはいなかった。
俺は今日から2年になる。つまり今日は始業式だ。
周りの連れの話題はいつもなら「早く夏休みが来ないかねぇ」
「もっと休みがながければいいのに」といった堕落に満ち溢れた話題だか
なぜだか今日は別の話題でもちきりだった。
「今日から2年に転校生が来るらしいぞ」
「どのクラスかな?男かな?女の子かな?」
どうやら転校生が来るらしい、まぁどーせ他のクラスになるだろう
そう思って、話には参加しなかった。
始業式が終わり、教室に戻るとすぐHRが始まった。
そこでの担任の第一声は
「今日からうちのクラスに転校生が来ることになった
みんな仲良くするように」
…うちのクラスだったのか。
始業式の話に加わらなかったことに少し後悔し、俺は教室のドアに目をやった。
「では、入りなさい」
担任教師が、ドアを開けた