07/09/04 18:16:43
スレ違いかもしれなくて申し訳ない。文章の良い悪いを言っているわけではないし、
必要ならばこのような描写も必要だということは重々承知しているがあえていいたい
このような、不愉快な描写が行われている作品が多々あるが、最後まで読み進んでも
あえてこのような汚らしい世界を描写する必要があるのか疑問なのだ。
おそらく、その後この描写が生きてくることを想定してかいているものと思うが、個人的に
このような文章が始まると、その時点で放棄してしまうことが多い。純文学などで似たような
展開のものもありそうだが、これでひきつけられるのだろうか
726:名無し物書き@推敲中?
07/09/04 18:22:22
>>717
>汚い部屋だなあとか、汚らしい男だなあ、とか
>汚らしいハエの体液
表現がかぶり過ぎ。 部屋や男は
「薄汚れた」、「小汚い」、「むさ苦しい」、「臭そうな」、等の形容もできる。
ついでに冒頭のほうで、部屋や男が汚らしいことを示す描写をチラッと出しておいたらどうか。
キーボードが手垢で変色してるとか、ディスプレイが煙草のヤニで黄ばんでるとか。
>一枚のティッシュを取り出して
英文の直訳っぽいので「ティッシュを一枚取り出して」が自然でしょう。
727:名無し物書き@推敲中?
07/09/04 18:29:35
>>725
まぁ、不快感快感は個人の問題だから。
みんな同じ不快感快感を持ってるわけじゃないよ。当たり前だけど。
728:名無し物書き@推敲中?
07/09/04 18:55:05
>>725
言いたいことはよくわかる。
同意。
729:梨屋 ◆Jc4n4r55vw
07/09/04 18:59:50
>>685-687
難しいっすね。これ。この文章がどう使われるのかで
評価が大幅に変わります。わざとか素か、という話ですが。
後者なら大幅な直しが必要だと梨屋としては思います。
どちらにしてもよくキャラクターを感じ取れる文章です。
このノリでどこまで読者に我慢させられるか、
これが腕の見せ所ではないかと。
すみません、何の役にも立てない抽象的なコメントで。
730:名無し物書き@推敲中?
07/09/04 22:30:38
>>727
といっても、ネガティブ系の文章を書かれて喜ぶのは少数派だしな。
それをあえてやるんなら、その少数派を狙っているのがわかるか、そうでなきゃ、
それなりの理由があると言わんと、なかなか受け入れられないわな。
731:酷評お願いします1/2
07/09/04 22:39:06
「右手の小指からにしようか」
真之介は右手の果物ナイフを真希の爪の間に差し込んだ。白桃を切るように、白い指へと銀色の異物は押し込まれていく。
プツリという音がして、赤黒い液体がナイフを伝う。
口に下着を突っ込まれた小指の持ち主である真希は、顎を上に向けて呻いた。
板張りの床に頭を何度もぶつける音が響く。
「ほら、言うことを聞かないから、こんな風になるんだよ。小指が無くなっちゃうかもしれないけど、いいのかなぁ」
真之介はおどけた調子で言う。
真希は涙をためた目でちぎれそうなほど首を振った。小指が無くなってしまっては、まともな生活が送れなくなってしまう。こんな異常な状況におかれても、真希はなぜかそれだけを考える事は出来た。
真之介はどこから持ち込んだかわからないガスマスクのようなモノを被っている。それ以外は何も身につけていない。全裸だった。陰茎は肥大している。
セーラー服を着ている真希とは対照的だった。
こんな男だなんて知らなかった。真希は目を見開いて真之介の行動を追う。
三十階建ての瀟洒なマンションの二十八階。
「鉄人二十八号みたいでいいだろ」
そんな風に真之介がエレベーターのボタンを押しながら言ったのを真希は覚えていた。鉄人二十八号の事を真希は知らない。
黒で統一された家具に、白い壁紙、壁際にはひときわ大きなオーディオが置かれた部屋。
オーディオからは訳の分からないノイズの様な曲が流れている。真希が何の曲と聞いた時に、真之介がスリップノットとだけ答えた。それが曲名なのか、演奏者の名前なのか真希にはよくわからなかった。
薄紫色の携帯電話が真希の無傷の左手の方に転がっている。手を伸ばしても届きそうにない。
「こんな所に簡単に付いてくるからこういう事になるんだ。ママに教わらなかったかい?」
それは怪しい人の時はもちろんそうだ。真希はそう思う。それでも怪しい人は見分けが付かない。生まれた時から東京に住んでいるのに、未だに分からなくて痛い目を見ている。
今日のは特別危ないのかもしれない。真希は天井の間接照明の薄暗い光を見つめて瞬きをする。
732:酷評お願いします2/2
07/09/04 22:42:53
オーディオから怪しげな男のシャウトとギターの轟音が響く。部屋中を灰色の煙が低く流れている。部屋の隅の木製の古びた台の方から煙は流れ出していた。
真希は最初に部屋に入った時、インセンスだと思った。革張りのソファに座らされて、真之介が飲み物を作ると行って台所へ行ってから、どんどん体に力が入らなくなった。
「言うとおりにしていれば、きっと死んだりはしないよ」
くぐもった声で真之介が真希に告げる。
真希は学校をサボってネットカフェで漫画を読んでいた。格好いいな、そう思ったから、いつものように側に行って、チラチラと胸元を見せた。今日の下着はお気に入りのピンク。
朝の気分がちょっとそんな感じだったから選んだ。最近サルってなかったからかもしれない。薄手のシャツにぴったりとしたパンツ姿の真之介はストレートの髪をかき上げながら、真希の事を誘ってきた。
「ドライブでも行かない」
お金の稼ぎ方はもっぱら男からだった。真希の財布はそこら辺を歩く男達だった。ちょっと裸になって事を済ませば、数万円を手に入れられる商売だ。個人経営者だなんて。真希はうそぶいていたけれど。
小指がズキズキと痛むのを真希は感じる。ネピアと書かれた箱からティッシュペーパーを取り出して真之介は真希の小指を包んだだけだった。ティッシュペーパーは真っ赤に染まっている。
真之介の手に握られたナイフの刃が。真希のブラウスをを舐めるようにすると、刃を追うように生地は勝手に左右に分かれていった。モーゼの十戒ってこんな感じだったんだろうか。ブラジャーが露出されていくのを真希はそんな事を考えて人ごとのように眺めた。
「ピンク色好きなんだ?俺は嫌いだよ」
真之介はそう言って真希のブラジャーを引きちぎった。肩と背中のホックの辺りで、ブラジャーは裂け、赤い痣を残し真希の体から離れていく。
「白い体に、乳首は要らない」
全裸でしゃがみ込み、横たわっている真希の側の真之介は息苦しそうな声で言う。ガスマスクに覆われた真之介には表情は無い。
怪しげな音楽に乗って体を左右に揺すっている。その度にペニスが左右にしなり反対側へ勢いよく振れる。棒のようでもあり、蛇のようでもあり、亀のようでもある。
不思議なものだと真希は思う。体の奥を貫かれると快感が脳天まで走る。犯される感覚を思い出し、真希は目を閉じた。
733:お願いします1/3
07/09/04 22:44:35
ブラウザをリロードすると、液晶ディスプレイに若い女が現れた。
焦点を失った両眼。首にかけられた工事用のロープ。首は骨が折れあらぬ方向を向
いている。だらりと垂れた舌からまだ少量の唾液が流れ、鬱血した頬を夕日が染めて
いる。
首吊り死体だった。
二十歳前半と思われる女の首吊り死体がWebの画面に浮かんでいる。
その女の死顔を隆行は見つめた。
携帯電話で写したと思われる画像は手ブレではっきりとしない部分もあったが、顔
立ちを間違えるほどではない。細面の輪郭とやや垂れ気味の両眼。左目の下に小さな
黒子がある。普通に生きていて笑っていれば、それなりの美人だ。だが、今は両眼は
大きく見開かれ、眼球が飛び出るかのようだった。生前の顔を知っていなければ、そ
う判断することは難しい。
隆行はキーボードの上に手を置いた。
殺風景な部屋の中にノートパソコンのファンと壊れかけたクーラーのモーターが響
ている。昼間の猛暑を吸った都心のコンクリートは夜になっても部屋の温度を下げず、
半開きにした窓から入る風もアスファルトの乾いた熱気を含んだままだった。ときお
りビルの間の街路樹で鳴く蝉の声が微かに届いて来る。
手の甲に落ちた汗を合図に、隆行をキーボードを叩き始めた。
『シュレディンガーよりマックスウェルへ』
メーラー立ち上げて、隆行は題名にそう打ち込んだ。宛先にはN社の携帯電話のア
ドレスが自動設定されてある。
『ラプラスのファイルが例のサイトにアップロードされた。場所は、S県Y山中。被
害者は―』
『被害者』と書いたところで、隆行は一度手を止めた。自分の書いていることは正
しいのか。その思いが浮かぶ。だが、それもすぐに消えた。あいつは自殺をするよう
な女ではない。隆行がゆかりについて唯一知っている事実はそれだけだった。
『被害者は、20代と思われる女一名。ただし、今回は自殺ではない。他殺だ。』
隆行は書き終えてキーボードを叩くようにメールを送信した。
ディスプレイでは、ゆかりが揺れていた。
734:731-732
07/09/04 22:45:01
ネガティブな雰囲気で恐縮ですが、監禁されていく様子を書いてみました。
三人称で視点のブレが無いかどうか気になっています。
よろしくお願いします。
735:お願いします2/3
07/09/04 22:46:18
○
死因は他者による絞殺。凶器は首を吊っていたロープ。
手書きの書類をコピーした検視結果にはそう書かれていた。
「読みが当たったってことか……」
小さく呟いて、澪は検視結果をスキャナーに挟んでノートパソコン操作した。
鈍い作動音がして、画面にゆっくりと書類の画像が出来上がってゆく。課の備品の
スキャナはもうだいぶ年代もので、最新の安価な機種よりもはるかに性能が悪い。何
度か購入申請してみたものの、すべて却下された。備品は買った当時の計画された耐
用年数が来るまでは決して買い換えない。堅いことだが、その結果が非能率として返っ
てくる。
数十秒かけてようやくファイルができあがる。解像度を高く設定したため、ファイ
ルのサイズがやたらと大きい。手書きの書類のそれもコピーが元では、こうでもしな
いと文字が判別できないのだ。ディスクの容量もかなり使うが、こちらの方は心配な
かった。パソコンだけは最新機種を支給されている。課員全員が連名で上申した結果
だった。支給されなければ、各自が自費で買うしかないと言って、ようやく購入が決
まった。むろん、上の方が捜査員個人の懐具合を心配しているわけではない。情報漏
洩が発生した場合、私用パソコンからの流出だと情報管理のミスを叩かれるのは上の
ほうだからだ。
出来上がったファイルにパスワードを設定していると、
「榊巡査、ご苦労様だな」
振り返ると山口警部補が立っていた。
相変わらず足音を立てずに後ろに立つ人だ。澪は思った。
「しかし、お嬢さんすごいね。一課の連中でも写真だけじゃ他殺って判らんかったぞ」
山口警部補が澪のパソコンをのぞき込みながら言った。澪は反射的にディスプレイを
閉じた。表面柔和なのだが、どうも得体が知れない。一課の古参刑事はみなそういう
ところがある。
736:お願いします3/3
07/09/04 22:47:32
「ありがとうございます」
『お嬢さん』と呼ばれてカチンと来るのをこらえつつ、澪は答えた。首吊り死体を
パソコンの画像の状態で他殺と報告したたため、それが一課で話題になっているらし
い。
だが、自分で他殺と判定したわけではない。最初の情報提供者の言葉をそのまま真に
受けただけだ。もっとも、何故信じたのかは自分でもよくわからない。
「まぁ、心強い味方が出来たと思っているよ」
澪の心情を察したのか、山口警部補がいたずらっぽく口の端で笑った。
「さすがに、インターネットってのか、こっちの世界に詳しいやつは一課にゃ少なく
てな。どうやって捜査していいか、正直困ってるわけだ。サイバー課の新鋭が加わっ
てくれりゃあ、御の字だよ。しかも、新鋭の美人巡査ならいうことない」
「山口警部補……」
さすがに澪は怒気を込めた。
「すまんすまん。そう怒るなって。当てにしているのは確かだ。実際、こっちとして
は微妙な案件だったんで、あまり準備してない。10人も死んでるんじゃ総出だろうか
ら、いずれ駆り出されるのは間違いなかったが、分野違いだし、手伝い仕事になると
踏んでたんだが―」
10人の死者。
澪はその言葉を噛みしめた。
警視庁生活安全部サイバー課。コンピューター犯罪を中心調査する部署としては、
今までで最悪とも言える事件だった。
ある自殺サイトで、呼びかけ人の煽動的とも言える勧誘の結果、一度に10人もの集
団自殺に発展したのである。しかも、その呼びかけ人―自殺サイトのハンドルネー
ムでは『ラプラス』―は、それ以前にも集団自殺を実現していたのだ。
しかも、警視庁ではこの自殺サイトの情報を掴んでいた。もっとも、捜査の必要性を
感じた時にはすでに遅く、この集団自殺は止められなかったかもしれない。しかし、
次の事件についてはそうではない。
737:名無し物書き@推敲中?
07/09/04 23:05:18
>>731-732
初心者レベルかな。
書き方すると冒頭なんだろうけど、描写の順番に問題あり。
部屋の様子、真希の状態を描写してから、暴行シーンに入ったほうが効果的。
セリフから始めているので、描写がちぐはぐでわかり難くなっている。
>口に下着を突っ込まれた小指の持ち主である真希は、顎を上に向けて呻いた。
これだと説明的で文章が不細工になるし、しかもセーラー服が抜けている。
先に真紀の描写をしておけば、すっと収まるはず。
それと冒頭から細切れでカットバックに入る展開はNG
時系列にそって書いたほうがうまくまとまるはず。