07/08/29 18:58:46
気晴らしに、もうちょい見てみる。
……書いて気付いたんだが、改稿に対する改稿してたorz
スレを良く読んでいなかったんだ。うん。すまない。
てなわけで、>>495>>501を手直し。
>あいつが死んだと告げていた
告げるのは瞬間の動作で、告げていただと継続のニュアンスがして違和感。
>山だった。~山だった。
末尾が全く同じってのはどうかと。一段落に山が三回てのも気になる。
>振り切るように
振り切るなら、その対象が無いとイメージできない気が。
>風景から避けて
逃げて、かな
>新しい毘沙門堂は本尊の毘沙門様と内郭だけはかつてのものを使い
意味がすぐには取れず、ん?て思った。
とか。勝手気ままに手直ししてみた。改悪だったらごめんです。
夏の厳しい日差しもいくらか和らぎ、ブレーカーの落ちる心配も要らなくなった頃、
俺は二学期の最初の朝礼で突っ立っていた。
壇上で校長が、あいつが死んだことを告げた。
死体が発見されたのはニュータウンに隣接する山の中だった。夏の日にはそこから
特別な緑の匂いを含ませた風が降りてきて、身体の中に巡っている嫌な空気を浄化してくれる。
そんな山の中で、ひっそりと首をくくったという。
あいつは、ときどき何かを振り切るように山に登っていた。
そして山に登るときは、後ろに見える自分の家や学校から逃げ出すように、決して
振り返ることをしなかった。
昔、この辺りには古い毘沙門堂があった。ニュータウン建設の際に邪魔になると
いうことで解体され。今は山の中に移されている。新しい毘沙門堂は基礎と外殻が
新たに作られ、本尊の毘沙門様と内郭にはかつてのものが用いられた。
『毘沙門様が閉じこめられているようだ」
移された毘沙門堂を見て、あいつはそう言った。