あなたの文章真面目に酷評しますPart52 at BUN
あなたの文章真面目に酷評しますPart52 - 暇つぶし2ch365:345
07/08/21 22:56:21
皆さんレスありがとうございます。
何せ初作品初投稿ということで、自分の文章を客観的に見ることが難しく、増長と卑下の間を行き来している状態でした。
一次はと思っていましたが見事に玉砕し、今書いている話にも愛着が無くなってしまい、それならいっそこちらのスレでボロクソにやられて、自分の脳内で萌えるだけの頃に戻ろうと思い晒した次第です。

文法はとりあえず問題がなさそうだと解りましたので、安心しました。
指摘部分を再度見直して、頑張りたいと思います。
時代物は、よく人からメールでも文章が硬いと言われていますので、現代物より自分に向いているのではと思っています。

本当にありがとうございました。

366:名無し物書き@推敲中?
07/08/21 23:46:46
アリに書いたヤツをここで批評してもらうのは、アリ?

367:345
07/08/22 00:09:40
>傾城とは遊女のことなのだから、これは間違いだろう。

傾城「町」の脱字です。ご指摘ありがとうございます。
後ほど訂正いたします。

古典落語も、しゃばけももっと勉強いたします。
ありがとうございました。

368:名無し物書き@推敲中?
07/08/22 00:18:28
ここ数日、激しい頭痛に悩まされている。
最初の頃は普通の頭痛だったが、最近では旋毛の辺りを鈍器で滅多打ちにされたような強い痛みを感じるようになった。
一度頭痛が始まると、体中の細胞が一斉に収縮活動を始めたかのような焦燥感に襲われる。
やっと頭痛の波が過ぎたと思っても、その後は強烈な吐き気に何時間も悩まされる。
私を診察した医者は全て無能だった。奴らは口を揃えてこう言った。
「どこにも異常は見あたりませんが……」
 

このままでは仕事も辞めることになりそうだ。
今は休暇を貰って、なんとか生活できているが、会社内で目立った成績を残せていない私には、それも今週一杯が限界だろう。
今日は木曜日。来週の月曜には私は解雇される。
それまでに何とか解決できないものか……。

369:名無し物書き@推敲中?
07/08/22 02:35:18
>>398
短すぎて評価が難しいが、このカットバックは余計。
>私を診察した医者は全て無能だった。奴らは口を揃えてこう言った。
>「どこにも異常は見あたりませんが……」
この二行をカットしても問題なく流れる。
どうしても必要ならば地の文で説明したほうがいい。

あとはなるべく早く主人公を登場させることかな。


370:名無し物書き@推敲中?
07/08/22 03:03:15
ただの説明文でしょこれ。
現状を語り形式で説明してるだけだから
興味を引くどころか、冒頭でこれをやられたら
直ぐに閉じるを押すと思う。

短すぎるし評価以前問題な気がする。

371:名無し物書き@推敲中?
07/08/22 08:06:53
>>369って馬鹿?w 馬鹿だよね?w

372:366
07/08/22 10:38:27
解答得られなかったんで、アリに投稿したヤツを晒します
URLリンク(ana.vis.ne.jp)

373:名無し物書き@推敲中?
07/08/22 11:08:57
僕は高校三年生。ひとつ歳下のかわいい彼女をゲットしたけど、なめられちゃいけないと思うんだ。で

「なあ、SMプレイ興味ある?」とぶつけてみた。
「えっ…ソフトならいいよ…」含羞らいながら答えた。僕は有頂天で
「おっしゃー! じゃ、おながいします」
「うん。…王女さまと呼んで頂戴。」

結局俺たちはほのぼのした時間を過ごした。


374:名無し物書き@推敲中?
07/08/22 14:51:44
>>368
「頭痛」が四度もでてきているのが気になります。また、
「最初の頃は普通の頭痛だったが、最近では」って、「最」が続けて
でてくるのもしつこいような気がします。
 仕事を辞めることになりそう、じゃなく、やめさせられる、ですよね。
 
 私なりにリメイクして書いたものを。

 とんでもなく頭が痛い。
 ささいな痛みだったのに。が、このごろに至っては旋毛の辺りを
鈍器で打ち付けられているような痛みを感じている。強烈な痛み。
 いったん頭が痛くなると、体中の細胞が縮こまっていくような感覚に
とらわれる。焦ってしまい、どうしようもない。そして、例え頭痛が
過ぎたとしても、追って吐き気に見舞われる。
 医者どもに診てもらったのだが、「特に異常はありません」の一言。
 彼らは無能だ。そんなわけないというのに。

 このままだと解雇されるに違いない。
 会社ではとりわけ目立った成績を収めていない。休みをもらっている
とはいえ、今週いっぱいが限界だろう。
 時間がない。どうにかならないものか。

375:名無し物書き@推敲中?
07/08/22 15:01:51
自分のサイトで晒します
URLリンク(12.xmbs.jp)
拙い文章ですがお願いします

『管理人に言いたいこと』
『小説感想板』

に書き込んでいただければ幸いです

376:名無し物書き@推敲中?
07/08/22 16:19:24
稚拙で短いですが投下します。他のサイトで晒してました。冒頭部だけですがお願いします。
確認しましたが、>>2>>3を守ってないものもあるかもしれないので、そのときも注意を下さい。

 例えば、人間という生物でこの世に存在する限り、実に多種多様で十人十色的な悩みや葛藤があるだろう? 
 恋愛、仕事、人間関係。ほかにもまだまだあるだろう。それらの重い重いものを背負いながら、俺らはこうして毎日を送っている。廻る世界を暮らしている。見えない明日を彷徨っている。
 昨日も苦悩して、今日も彷徨い、明日も迷うのだろう。最良の選択をするために。当然ながら、最良の選択をすることは、常識であり当然であり当たり前のことである。しかし。
 しかしでは、二者択一。ツーオアナッシング。だったらどうだろう? 二つあるうち、その片方しか選べない場合はどうするだろう? それこそ苦渋の選択。どう行動をとるか。
 時に喚いて。時に泣いて。
 時に叫んで。時に諦めて。 時に怖がって。
 畏怖感を抱き、焦燥感を抑え。
 そして。苦しんで。 苦しんで苦しんで。
 一つの答えを導き出す。
 それは。
 果たしてその選択は正解なのだろうか? 正しいのだろうか?

 ―そんなこと、知らない。知るわけが無い。興味も無い。関心も無い。好奇心すら湧かない。暇つぶしにもならない。どうでもいい。どうでもいい。
 もちろん分かっているさ。そんなことを言うのは逃げているだけだと。避けているだけだと。怖がっているだけだと。
 弱い、証拠だ。脆い、証しだ。崩れた、証明だ。戯言で、詭弁。強がっているだけ。虚勢を張っているだけ。
 そして。俺はそんな奴の一人。哀れで墜落した男。夢を掴み損ねた愚かな男。故に。夢を諦めた、弱い男だ。


377:名無し物書き@推敲中?
07/08/22 16:35:47
だろう、だろう連呼しすぎて鼻につくし読みにくい。
それに何が言いたいのかさっぱりわからない。

もし人に全部読んでもらいたいなら冒頭部で人をひきつけないと
話にならないよ。


378:名無し物書き@推敲中?
07/08/22 17:37:01
>>376
なんというか、作者の主張になってるんだよね。
自分語りというか、冒頭から作者の演説を聞かされている感じ。

まず主人公を登場させて、主人公の目線で物語を進めたほうがいい。

379:名無し物書き@推敲中?
07/08/22 17:43:09
>例えば、人間という生物でこの世に存在する限り、実に多種多様で十人十色的な悩みや葛藤があるだろう? 

気持ち悪いな。なんか変な文章

380:名無し物書き@推敲中?
07/08/22 17:54:06
>>376
< 例えば、人間という生物でこの世に存在する限り、実に多種多様で十人十色的な悩みや葛藤があるだろう?
冒頭から意味不明。
この文章の前に「(自我を持つ)生物」について考察なりがされていないと、何を「例え」てるのか分からない。
もし 「人間という生物で」→「人間という生物は」 だったらそれほど違和感はないけど・・

<(最良の選択をすることは)、常識であり当然であり当たり前のことである。
くどすぎ。効果的な反復とは思えない。
さらに「最良の選択をすることは」→「最良の選択をしようとすることは」でないと変。意味がまったく違う。

<しかしでは、二者択一。ツーオアナッシング。だったらどうだろう?二つあるうち、その片方しか選べない場合はどうするだろう?

「ツーオアナッシング」が意味不明。 仮に「オールオアナッシング」でも二者択一の意味ではないし・・
ルー大柴的な受けを狙ってるのかな? 何にせよくどすぎる!

他にも全体にしつこい表現が多く、自我が溢れ返ってる感じで、冒頭からこの文章がきたら読者は萎えてしまうよw

381:名無し物書き@推敲中?
07/08/22 18:08:42
中学初の夏休みも終盤にさしかかったある日の夕方。
私はベランダに置いてある折り畳み式の椅子に腰を掛けながら、ただ景色を眺めていた。
ベランダは風通しがよくて、今日も冷たい風が右から左へと流れてくる。
その度にストレートの長い髪がフワって空中でなびいた。
「……あれ」
その時、目の前に広がる景色に何故か違和感を感じた。何かが足りない気がする。でも、なんだろう?
「―あ」
暫し考えてピンときた。
そうだ、トンボだ。トンボが見当たらない。
私は夏休みに入ってから、トンボを全く見掛けていなかった。昔は、数えきれない程のトンボが、空中を舞っていたというのに。
でも私には思い当たる節が一つあった。
ベランダから、遠目に見える、立派な家々が立ち並ぶ住宅街。
あそこはもともと、大きな森だった。
ここは結構な田舎で、ゲームセンターとかコンビニとか、何一つなくて。
遊ぶ所と言ったら、近くにあるその森しかなかった。そこでよく、弟と近所の女の子と一緒にトンボとりをしたり、かくれんぼをしたりして遊んだっけ。
でも数年前、その森は取り壊されて住宅街になった。近くに、コンビニも出来て便利になったけど、
それからトンボも、カブト虫も、あんまり見掛けなくなって……
暮らしが便利になるのは、もちろん嬉しい事だけど
そういう面もあって、複雑な心境だった。
もう、あの時みたいに、
「トンボとりに行こう!」なんて、言えないんだなって思ったら、きゅうっと締め付けられるような、切ない気持ちになった。
「―!」
その時、一瞬、赤トンボが視界に飛び込んだ。
見上げると、そこには、一匹の赤トンボが、空中を舞う姿が―
そして、そのまま
深く綺麗なオレンジ色空
に重なって、
消えた。

382:名無し物書き@推敲中?
07/08/22 18:12:04
>>376の者です。
>>377>>380を読んで確かにそうだよなあと力量不足を痛感しました。
駄文も駄文な作品に意見を下さってありがとうございます。
これからも精進をしていきたいと思います。本当にありがとうございました。

383:名無し物書き@推敲中?
07/08/22 18:14:32
>>376の者です。>>378>>380を読んで、確かにそうだよなあと自分の力量不足を痛感しました。まだまだです。
駄文にご意見ありがとうございました。これから精進していきたいと思います。

384:名無し物書き@推敲中?
07/08/22 18:24:07
>>381
改行しなくて良い所まで改行しちゃってるからスラスラ読めない。
それから説明臭い文章っては上手く隠すか、最低限にしないと下手に見えるし
テンポも悪くなる。

>>その時、目の前に広がる景色に何故か違和感を感じた。何かが足りない気がする。でも、なんだろう?
「―あ」
暫し考えてピンときた。

なんてのは、悪いけど凄く下手。もっと自然に書かないと。

でも小説にはなってるから頑張れば上手くなると思う。



385:名無し物書き@推敲中?
07/08/22 18:41:10
>>381
冒頭一行目が説明くさい。
それとカメラの位置がバラバラな感じ。

>中学初の夏休みも終盤にさしかかったある日の夕方。
>私はベランダに置いてある折り畳み式の椅子に腰を掛けながら、ただ景色を眺めていた。
>ベランダは風通しがよくて、今日も冷たい風が右から左へと流れてくる。
>その度にストレートの長い髪がフワって空中でなびいた。

主人公が景色を眺めていたならば、次の文章は景色の描写につながるはず。
なのに、ベランダの描写に逆戻りしているから読み難い。
四行目は外部視点っっぽい書き方になっている。


386:名無し物書き@推敲中?
07/08/22 19:22:46
>>385
>説明くさい
>外部視点っっぽい

なんでちゃんと言い切らないの? 自信ないの? 自信ないなら偉そうに酷評なんか
しないほうがいいよ。優越感に浸りたいのかな?

387:名無し物書き@推敲中?
07/08/22 19:34:48
批評の揚げ足とるヤツはなんなんだ?
晒した本人が苛ついてるの?

388:名無し物書き@推敲中?
07/08/22 19:48:51
たしかに的はずれな批評は第三者が読んでてもいらいらするわなw

389:名無し物書き@推敲中?
07/08/22 19:54:03
>>381
<暮らしが便利になるのは、もちろん嬉しい事だけど
<そういう面もあって、複雑な心境だった。

前に「コンビニも出来て便利になったけど」といってるので、こういう 説明くさいw 文章は要らない。
「複雑な心境」と言ってしまわないで、何かの描写であらわすと味のある表現になりそう。
例えば(コンビニで買った)お菓子の袋を、開封しないままじっと眺めてる、とか

赤トンボが現れてから消えるまでが速すぎる感じがするので
もう少し間が欲しいところです。 どこかにとまって少し羽を休めるとか・・

390:梨屋 ◆Jc4n4r55vw
07/08/22 21:14:13
>>345
たぶん投稿者さん、もうココ見てないかもしんない。投稿者に俺のコメント読まれないから、
後から安心して出てきたわけじゃないよ。決して。ただ間に合わなかっただけ。そう、頑張って
はみたけど、間に合わなかった。ともかく、コメントを入れよう。感想ぐらいは入れるべきだろ。
そうだよ、素人の意見だっていえば、許されるに決まってる。そーだよ。許してくれるんだよ、
頼むよ、だれかわからない誰かの人。お願いします許してください。

……個人的な葛藤はさておき、文章表現についてノータッチですが単なる感想を。
思ったことをさらけ出したい気分なので。

~以下感想~
やっべ、時代劇なんて読んだことねぇよ。書いてることが全然わかんねぇよ。
出だしの夕暮れから夜へと変わりゆく空の「色」の表現から、当たり前のように使われる
地名から何から字面を眺めるだけで、精一杯。漢字よめねぇし、服装、小物に至るまで
全然ついてけねー。能力の限界。真っ白。ナレーションのところでやっとで生き返った。

 つまり、江戸風俗のがまるで知識ねぇから、俺にはコレをまともに読むにあたり
国語便覧をはじめとした副読本が必要らしい。描写は云々とか、普通にコレを
読める層がいるんだから、時代劇って敷居高かいよ。高すぎですよ。
投稿者はコレで初小説っていうし、住んでる世界が違う。俺にどうやってコメントしろっての。

コメントして、馬鹿を証明しなきゃならねーのか?あぁ!?このインテリども!!
どうせ俺は学のねぇ サ ル だよ。あぁ、サ ル さ。

ま、こんなサルでも吉原から帰ってきたシーン辺りからは不思議と面白かった。
箕輪船のシーンは特に。へぇー、江戸時代の商船使った商いって、こんなだったのかぁ
と関心したし、豪商の息子と使用人達の関係とかは人間味があって面白く、
続きが読みくなったです。

391:梨屋 ◆Jc4n4r55vw
07/08/22 22:42:54
>>368
<前文、自己紹介略>。以下、「と俺は思う」略。
やや気になった点
・「鈍器で滅多打ちにされたような強い痛み」
 例えば、「(刃物)で刺されたような痛み、」よりも
 「(ナイフ)、(千枚通し)で 刺されたような痛み」
 の方が、本人が痛みを主張するときに自然に出てくる言葉ではないだろうか。
 読み始め、かつ、痛みの訴えの切り出し部分なので、ここは痛みの表現として
 (鈍器)という漠然とした物よりも(角材)、(スリコギ)、(バット)等の具体的に
 想像しやすい物の方が親切。

・「体中の細胞が~感覚にとらわれる。」
 ここは読者には想像がつかない感覚ですが、次の文で吐き気という
 誰しも分かる感覚を持ってきたのがフォローとなり、一人称の強引な
 心情説得力の特徴が出ている。

・「仕事も”辞める”こと」
 >>374のとおり、
 辞めさせられる、辞めなくてはならない、羽目になる、クビに、続けられない等、
 自分では辞めたくはないが、会社や病気の外力によって
 追い込まれるような受け身の言葉の方が相応しい。

・「会社内で目立った」
 (ここでは今年になってから、ここしばらく、入社以来ずっと)等の目立てなかった
 期間を漂わせる言葉を入れることで、主人公の立ち位置が出て親切。

>>374のとおり、頭痛という言葉は減らしたほうが良い。

感想
 堅い感じで中年くさい雰囲気を醸す文体に安定感を感じます。

以上です。何かの参考になれば。

392:名無し物書き@推敲中?
07/08/22 23:04:10
 無人のセンター街を逃げ回っていたアレクサンドルは、高架下のコンクリート塀の傍にうずくまった。
 胃の内容物を全部吐き出すと、周りの異臭や音が一気に押し寄せてきて、気を抜くと空っぽのペットボトルのようにぺしゃんこに潰されそうになった。
 ゴミや汚物の散乱した木立からは蝉の鳴き声ばかりがわんわんと鳴り響き、すえたような悪臭に混じって、時折ひんやりとした空気が彼の火照った耳をなでていった。
 もう振り返るのさえ恐ろしかったが、アレクサンドルは彼が逃げてきたセンター街の方角に目をやった。
 空も見えないほど乱立していたビル群はみな破壊され、せいぜいが四、五階分までの高さしか残されていなかった。
 その向こうの夕日ばかりがガラスのように美しく、黒煙をあげる鉄塔は疑問符の曲線を真似た姿でねじまがり、その先端は荒廃したこの街のどこかを指していた。
 これらはすべてあの謎の老人と軍隊が戦闘を繰り広げた跡だった。いや、老人の姿をしていたのは最初の五分だけで、戦う時は五十歳ぐらい若返って熊のような大男に変身していたのだから、老人が戦った跡と言うのがふさわしいかどうかは分からない。
 とにかく敵の身長は熊をも超えていた。全身のあらゆる筋肉が岩の塊のように強固で、超自然のオーラをまとい、体の表面のすべてが赤みがかっていた。端正だが野性味のあふれる顔立ちは、思い出すだけで腹のたつ余裕の笑みを浮かべていた。
 不意に獣じみた唸り声が聞こえ、アレクサンドルは素早く辺りを警戒した。
 来た。ビルに挟まれた道路を、ゆらゆらと赤い光の群れが近づいてくる。兄弟で散歩ですかと尋ねたくなるような風景、全く同じ姿の大男が全部で八人。
 化け物め。アレクサンドルは奥歯を噛み締めると、突撃銃を携えて高架下の木立に分けいった。ドラグノフの射程範囲はせいぜいが四百メートルだ。高架の巨大な柱に背を付け、ビルの影から敵が顔を出すのを息を潜めて待ち続けた。
 異様な熱気が顔に吹きつけ、ビルの表面が赤みを帯びて見えた。
 夕日が沈み、通りの奥から噴き出す赤い光が次第に濃くなる。
 すぐそこの地面にひっくり返っていた蝉の死体が、バチッと音を立てて弾けた。
 木立の中は数歩先も見えない闇に落ちていった。

393:345
07/08/22 23:48:04
>390
梨屋 ◆Jc4n4r55vw さんレスありがとうございます。
見てましたよ、私。ここ殆どロムですが、常駐しておりますw

時代劇、敷居が高いです。
私もこれを書き始めたときは「吉原」の単語しか知らず
遊女と花魁と芸者と舞子の違いも知らず、江戸検定3級の試験に落ちたサルでございます。

ところで感想うれしく拝見しました。
とても面白かったです。
梨屋さんも短編でも書いてみたら、面白いんじゃないかなあと思うんですが。

ではでは、ありがとうございました。これを励みに頑張ります。

394:名無し物書き@推敲中?
07/08/23 00:11:05
>>392

外人の作家が良く使う、本編とは関係ないキャラを冒頭で出して世界観をあらわす
手法なのかなとちょっと想像してしまった。

それほど酷くは無いんだけど、文体が硬い印象がある。そのせいかテンポも悪い。
もう少し柔らかいほうが読みやすいんじゃないかな。
まぁ意識的にそうしてるならべつだけど。

細かいところで言えば
吐いたうえに、振り向くのも嫌な人間が
武器を持って待ち続けるってのは変なんじゃないかな?



395:名無し物書き@推敲中?
07/08/23 02:07:03
>>梨屋 ◆Jc4n4r55vw
>>390の書き込みは、俺も面白いと思った(同時にウザかったけどw)。
こんな感じの文体で何かオリジナルを一本書いてみる事をオススメしたい。
オチやストーリーはなくとも、それなりに読ませるものが出来るような気がする。

396:名無し物書き@推敲中?
07/08/23 04:21:27
>>392
文章自体は悪くないけど、プロットの説明で留まっちゃってるな。
読む方としてはちょっと退屈だし、この先を読んでみようという気にはならないかな。
間に描写やセリフなんかも入れて、全体にリズム持たせるなり、読者を引き込む工夫
が必要かと。

397:名無し物書き@推敲中?
07/08/23 10:51:39
>>396 どこにセリフいれるんだよ 馬鹿かオマエは

398:名無し物書き@推敲中?
07/08/23 15:40:13
>>384>>385>>389
有難うございます。
とても勉強になります。
もっと自然に書けるように頑張りますm(__)m

399:名無し物書き@推敲中?
07/08/23 15:41:37
>>392
>無人のセンター街を逃げ回っていたアレクサンドルは、高架下のコンクリート塀の傍にうずくまった。
>胃の内容物を全部吐き出すと、周りの異臭や音が一気に押し寄せてきて、気を抜くと空っぽのペットボトルのようにぺしゃんこに潰されそうになった。

 無人のセンター街を逃げ回っていたアレクサンドルは、高架下のコンクリート塀の傍にうずくまってしまった。
 胃の内容物を全部吐き出すと、周りの異臭や音が一気に押し寄せてきて、気を抜くと空っぽのペットボトルのようにぺしゃんこに潰されそうになる。

文章の最後を少し変えてみたら少しは丸くなる気がする


400:名無し物書き@推敲中?
07/08/23 17:16:49
>>394>>399㌧㌧

>>396ガンバッテミル

401:名無し物書き@推敲中?
07/08/23 17:34:09
 無人のセンター街を逃げ回っていたアレクサンドルは、高架下のコンクリート塀の傍にうずくまった。
「うぅっ……うげぇっ! がはっ、げほっ、げほほっ」
 胃の内容物を全部吐き出すと、周りの異臭や音が一気に押し寄せてきて、気を抜くと空っぽのペットボトルのようにぺしゃんこに潰されそうになった。
 ―……ハァ、ハァ。ち、ちくしょう。ちくしょう!
 ゴミや汚物の散乱した木立からは蝉の鳴き声ばかりがわんわんと鳴り響き、すえたような悪臭に混じって、時折ひんやりとした空気が彼の火照った耳をなでていった。
 もう振り返るのさえ恐ろしかったが、アレクサンドルは彼が逃げてきたセンター街の方角に目をやった。
 ―ああ、なんてこった、町が。
 空も見えないほど乱立していたビル群はみな破壊され、せいぜいが四、五階分までの高さしか残されていなかった。
 その向こうの夕日ばかりがガラスのように美しく、黒煙をあげる鉄塔は疑問符の曲線を真似た姿でねじまがり、その先端は荒廃したこの街のどこかを指していた。
「あのジジイ……!」
 アレクサンドルは怒りを覚え、奥歯を力の限り噛み締めた。
 これらはすべてあの謎の老人と軍隊が戦闘を繰り広げた跡だった。いや、老人の姿をしていたのは最初の五分だけで、戦う時は五十歳ぐらい若返って熊のような大男に変身していたのだから、老人が戦った跡と言うのがふさわしいかどうかはわからない。
「……ハッ!」
 と、突然獣の唸り声が聞こえた気がし、アレクサンドルは急いで辺りを警戒した。
 ビルに挟まれた道路の向こうで、赤い光の群れがゆらゆらと漂っている。無論パトカーのランプなどではなかった。
 ―来た。

402:名無し物書き@推敲中?
07/08/23 18:47:24
 アレクサンドルはすぐにそこから逃げ出そうとした。だが、ゴミに紛れて木の根本に倒れている兵士が目にとまり、思わず立ち止まった。
 顔は赤黒く焼けただれ、ヘルメットの回りにハエがたかっている。
 もうその兵士を助けられない事は明らかだったが、アレクサンドルに逃げようとする気持ちは再び起きてこなかった。死んでもなおその兵士の手に握られているナイフの鋭い光が、彼の足を凍り付かせていた。
 アレクサンドルは、ナイフ一本で老人に立ち向かっていったただ一人の勇敢な友の名を思い出していた。
 ―俺は、一体何をしようとしていたんだ?
 頭からさっと血の気がひいていくのを感じた。怒りが恐怖を上回り、足が震えだした。いつの間にか、相棒のドラグノフを握る手に力がこもっていた。
 アレクサンドルは突撃銃を抱えて、木立の中に分け入った。ドラグノフの射程範囲はせいぜい四百メートルだ。高架の巨大な柱にぴたりと背をつけて息を潜め、ビルの影から敵の姿が見えるのを待った。
 夕日が沈み、通りから噴き出す赤い光が次第に濃くなっていった。
 異様な熱気が顔に吹きつけ、ビルの壁面が赤みを帯びて見えた。
 すぐそこの地面にひっくり返っていた蝉の死体がバチッと音を立てて弾けた。
 アレクサンドルは目を血走らせ、銃を構えてひたすら老人を待っていた。
 木立の中は、数歩先も見えないような暗闇に落ちていった。

403:394
07/08/23 21:41:16
台詞等を入れたお陰で
柔らかくなったね。
だいぶ読みやすくなった。
けど地の部分は硬さが目立つかな。
硬くする部分と柔らかくする部分を上手く使いこなせれば緩急がついて上手く見えるよ。






404:名無し物書き@推敲中?
07/08/23 22:35:19
みなさん、ここは酷評するスレですよ

405:名無し物書き@推敲中?
07/08/23 22:58:50
そうだったな。んじゃ酷評

>>これらはすべてあの謎の老人と軍隊が戦闘を繰り広げた跡だった ~ わからない。
この数行説明的過ぎるし、説明にしても下手糞。素人臭い。
「……ハッ!」なんてコテコテ過ぎて使うと恥ずかしいよ。

それに不必要な描写が多すぎる。

406:名無し物書き@推敲中?
07/08/23 23:26:13
>>405

407:名無し物書き@推敲中?
07/08/25 02:23:13
お願いします


 今年は暖冬だったせいか、例年よりも早くに開花を迎えた桜は既に満開をすぎて、吹雪くように散り始めている。
ときおり吹く風に揺れる枝には、もうだいぶ葉が覗いていた。
 若々しく、いつまでも少女めいている母は、せっかくの入学式なのに散っちゃってて残念ねえ、とため息混じりに呟いていた。
次いで、でもお天気でよかったね、とも。眉根を寄せたのは一瞬で、すぐにいつもの無邪気な笑みが彼女の顔を彩る。
前向きで楽観的な母らしい言葉だな、と思う今朝のやり取りだった。
 実際、高く真っ青に澄んだ空を背景に、さわさわと降る白い花びらのコントラストは体育館の扉ごしにもうつくしい。
壇上にいる、校長からの祝辞も耳を通りすぎていく。明日からはしばらく雨が続くそうだから、こんな景色ももう見納めだろう。
「──えー、一同起立。A組から順に、静かに退場してください。父兄のみなさまは……」
 意識が散漫なままに式は終わり、学年主任の誘導に従って体育館から新入生たちが吐きだされていく。
ガタリとパイプ椅子にぶつかる音や、ペタペタと歩く上ばきの足音が、館内に漂っていた緊張感を和らげていくようだった。
 立ち上がると、だぼっとした学ランが下がってきてしまい、少し歩きにくい。息子の成長を見こして、
両親が余裕を持ってあつらえさせたものだ。仕方がないとはいえ、袖口が余っていて少々不恰好である。
 来年の桜が咲くころには、逆に裾が足りなくなるほどに身長を伸ばしてやりたい。そんな事を思いながら、体育館をあとにした。

408:名無し物書き@推敲中?
07/08/25 03:15:57
>407
冒頭の桜についての描写がたいへん巧いと思いました。
谷崎の「細雪」か、あるいは渡辺淳一の「化粧」を読んでいるような錯覚さえしました。

409:名無し物書き@推敲中?
07/08/25 04:30:14
>>407
リズム感や言葉の選択はそれほど悪くはないと思います。
気になった点は以下の通りです。

>吹雪くように散り始めている。
>ときおり吹く風に揺れる枝には、もうだいぶ葉が覗いていた。

■「吹雪くように散る」には絶えず一定の風が吹き付けているわけで、次行の「ときおり吹く風」とはやや矛盾する。

> 若々しく、いつまでも少女めいている母は、せっかくの入学式なのに散っちゃってて残念ねえ、とため息混じりに呟いていた。
>次いで、でもお天気でよかったね、とも。眉根を寄せたのは一瞬で、すぐにいつもの無邪気な笑みが彼女の顔を彩る。

A..『せっかくの入学式なのに散っちゃってて残念ねえ、とため息混じりに呟いていた。次いで、でもお天気でよかったね、とも。』
B..『眉根を寄せたのは一瞬で、すぐにいつもの無邪気な笑みが彼女の顔を彩る。』

■『ため息混じりに呟いていた』と『眉根を寄せた』は表現的にダブりなので、Bの文がクドイ気がする。整理し、AとBの文を結合させたい。
■「いつまでも」と、「いつもの」は重複ぎみ。どちらか表現を変えたい。



410:名無し物書き@推敲中?
07/08/25 04:31:57
>>409つづき

>>前向きで楽観的な

■『前向きで楽観的』なのは、前文のやりとりを読めばわかることなので省略すべき。

>>意識が散漫なままに式は終わり、学年主任の誘導に従って体育館から新入生たちが吐きだされていく。

■わざとやっているのかもしれませんが、やや硬い気がする。

>ガタリとパイプ椅子にぶつかる音や、ペタペタと歩く上ばきの足音が、館内に漂っていた緊張感を和らげていくようだった。
>立ち上がると、だぼっとした学ランが下がってきてしまい、少し歩きにくい。息子の成長を見こして、

■「ガタリ」「ペタペタ」「だぼっ」と、この二行にオノマトペが集中しすぎている。別にオノマトペを追放すべきとは言わないが、文章の雰囲気にはあわないのでは?

>息子の成長を見こして、 両親が余裕を持ってあつらえさせたものだ。

■少年の一人称ならば、説明文くさく、少々不自然か。

411:名無し物書き@推敲中?
07/08/25 11:16:52
>>407
ぜんぜんだめ。高校生が無理に硬い文章書いたみたい。もっとふつうに書けばいいのに。

412:名無し物書き@推敲中?
07/08/25 13:02:37
>407
工房(厨房)の新入生の一人称だとしたら

>いつまでも少女めいている母
>無邪気な笑みが彼女の顔

とか、書くかな?
情景描写も、高校生ならもっと視野が狭いというか、目の付け所が違うと思う。
三人称にしたらなんか文章が変だし。

死んだ旦那の魂が息子の身体の中に入った設定ならアリかもと思った。

413:名無し物書き@推敲中?
07/08/25 13:05:07
>>407
構文が下手でわかりにくい。あと出しの文章。
初心者にありがちな「うるさい描写」がわかりにくさに拍車をかけている。
カメラの位置にも問題あり。

一人称の場合、主人公の内部視点になるから、何かを描写する場合は
そこに主人公がいるというのが前提。
冒頭の文章からすると、主人公は野外にいて、散りゆく桜を見ている印象で
母親と二人で見てるのかなと思えば、実は回想でした、という非常にわかりにくい
文章になっている。(朝の出来事というのが後出し)
5行目まで読んでも主人公が今現在どこにいて、何をしているのかがわからない。

次の文章もまた、風景描写をメインにしていて、
>実際、高く真っ青に澄んだ空を背景に、さわさわと降る白い花びらのコントラストは
>体育館の扉ごしにもうつくしい。
後半でようやく体育館がでてくる。(これも後だし)
少なくともこの文章は、主人公の現在位置を読み手に伝えるのが主目的なんだから
「体育館の扉越しに見える~」という風に始めるべきじゃないかな。

冒頭の入学式が大切なシーンなのかと思えば、あっさりと一行二行で終わってるし
風景描写も意味がないし、全般的に、この文章このシーンで、何を伝えたいのか、を考え
ながら書くようにしたほうがいいと思う。

414:名無し物書き@推敲中?
07/08/25 13:17:17
>>407
「うるさい描写」ってのは同じものを何度も描写することね。
桜の描写、風景描写ばかりで、必要な描写がない。

入学式が退屈ならば、主人公の目を通して、会場の様子(規模)、人々の様子、気温、
壇上の人物、横を向けば、同級生がいるはずだし、髪型とか、制服の様子
(ブレザーがよかったとか、セーラー服がどうこうとか、学ランは珍しいとか)そういうものを
含めて表現して、読み手にわからせるようにしたほうがいい。

415:名無し物書き@推敲中?
07/08/25 16:07:38
>>407
無駄な語句、説明が多すぎる。

>今年は暖冬だったせいか、例年よりも早くに開花を迎えた桜は既に満開をすぎて、吹雪くように散り始めている。
>ときおり吹く風に揺れる枝には、もうだいぶ葉が覗いていた。

         ↓

 桜は既に満開をすぎて、散り始めていた。

これだけで、良い。


416:名無し物書き@推敲中?
07/08/25 16:30:03
>>409-410

は全然読めてないな。

■『ため息混じりに呟いていた』と『眉根を寄せた』は表現的にダブりなので、Bの文がクドイ気がする。整理し、AとBの文を結合させたい。
これはダブリじゃくて心理状態の変化を表すためにワザト使ってる。

■「いつまでも」と、「いつもの」は重複ぎみ。どちらか表現を変えたい。
これも重複なんじゃなくて「いつまでも」は母の説明、「いつもの」は心理の変化を提示しているだけ。

■『前向きで楽観的』なのは、前文のやりとりを読めばわかることなので省略すべき。
これは強調するため或いは、前文を纏めるために使ってる。 必要が無いわけじゃない。

まぁ >>413-414あたりも同類かな



417:名無し物書き@推敲中?
07/08/25 17:02:10
─正義をなさんと欲するものよ、心して読むがよい…

悪をなす者は世界が永遠ではないと誤解しているがゆえの恐怖を持て余している。
その根底にあるものは怯えなり。彼らをいかに懲らしめるかではなく、心安らぐ
言葉をつむぎ給え。暴力が彼らを更に凍てつかせる 悪は人の目覚めよりの連綿
たる鎖錠なり いにしえびとの罪を悟りつつ うつつびとに向かいあい給え
倦むことなく たゆまず歩き 時に飛び 時に走り 時に休み 時に忘れ しかし
思い出す。巡る春と 征く夏と 踊る秋と 眠る冬 時は流れ。

心凍てつくとも ほのかたれ

必ず最後に どんなに挫けそうになっても 願った道を


…という書き込みがあるノートはそこで破れていた。おかしなことがある。
このノートは俺の数学のノートで、そこに書かれている字はまぎれもなく
俺の字で、傍らに当時好きだった女の子の拙い落描きがあるのだが

俺、こんなこと書いたか?高校一年生で?

どうにも腑に落ちんのだが、まーそーゆーこともあるかなーと思いつつ
俺はネカフェのドリンクを取りにゆくことにした。

ノートを持ち込んでる理由?それは9月1日に判る。劇場で会おう。

418:名無し物書き@推敲中?
07/08/25 18:43:07
>>416
407さんでつか?
いちいち反論しているようではダメだよ。


419:名無し物書き@推敲中?
07/08/25 18:59:44
>>418 酷評スレにくるのはMの子だから

420:名無し物書き@推敲中?
07/08/25 19:09:30
>>415
あなたはまるで携帯小説みたいな人ですね

421:名無し物書き@推敲中?
07/08/25 19:18:26
「……ん……賢!」
誰かに肩を揺さ振られ、夢から現実へと引き戻されていく。
「やっと起きたか、お前また荒井に怒られっぞ」
まだ眠たい目を擦りながら顔を上げると、目の前には呆れ顔の博司がいた。
「……お前こそ、怒られるよ。前向いたら?」
いきなり起こされた俺は不機嫌になって、博司に冷たく当たった。
「何ソレっ、冷てぇ。せっかく起こしてやったのに~」博司はスネてプイっと前を向いた。
……まるでガキだな。
でもまぁ、なんだかんだで付き合いは結構長い。
いわゆる腐れ縁ってヤツ。
「いいか?ここは重要だから、ちゃんと覚えとけよ」
チョークを手に取ると、乱暴に黒板へと数式を書き写す、数学担当の荒井先生。
そうか、今の時間は数学だった。けど荒井の授業ってホント、つまんないんだよな……。

白髪混じりのボサボサな髪に、柄の悪いヤクザのような顔付き、そしてメタボリックと診断されても、おかしくないような、出っ張ったお腹。
荒井が歩く度にピッチリとした革のズボンがギシギシと悲鳴を上げている。
何故そこまでしてピッチリしたものを……
毎回数学の授業で会う度に荒井は色違いのピッチリズボンを穿いてくる。
正直、痛い。と、皆口々に言う。……確かに自分もそう思う。
とりあえず、荒井が言っていた重要なところだけをノートに書き写す。
大体重要ポイントを教え終わった後は、荒井の自慢話か、説教やらで授業が終わる。
―授業終了まで残り15分。
……さて、もう一眠りといきますか。
俺はまた机に顔を伏せ、深い眠りについた。

422:名無し物書き@推敲中?
07/08/25 19:30:11
酷評したのにそれを酷評されてる奴www

くやしいのうwwwwwくやしいのうwwwwwww

423:名無し物書き@推敲中?
07/08/25 19:34:12
>>421
下手糞。

以上

424:名無し物書き@推敲中?
07/08/25 19:43:03
>>416
自信があるなら公募に出せばいいんじゃないか?
文章的には一次通過も無理なレベルだが、それ以前に、まとまった
枚数を書く力がないと思う。

425:407
07/08/25 19:55:45
>>408-415
たくさんの貴重なご意見、ありがとうございます
自分ひとりで書いているだけでは気づかない事を色々とご指摘頂き、とても参考になりました
特に、自分が意図した通りに、読んでくださる方も受け取る訳ではない
という当たり前の事を、再確認させて頂きました
自分のイメージを、ひとさまにもなるべくそのまま受け取って頂くには
まだまだ文章力が足りなすぎですね……

>>418-419
416さんは自分ではありませんが、私の狙いを察して(?)
こういう意図があるのだろう、と汲み取って頂いたみたいですね
Mの子……そうですねw自分としましては、今回かなり思いきって晒させて頂きました
ものすごく緊張しましたが、忌憚のないご意見が伺えてよかったです
では、ありがとうございました

426:名無し物書き@推敲中?
07/08/25 20:02:18
批評を批評する奴もどうかと思うが
指摘されて困るんだったら最初から批評なんてするなよ。

と思ってしまう。

427:名無し物書き@推敲中?
07/08/25 20:17:24
>>426 批評する側もプロばかりじゃないからね。批評家の練習にも使っていいんではないかと思う。

428:名無し物書き@推敲中?
07/08/25 21:43:34
>>426
指摘は的外れだから何も困ってないって。
馬鹿馬鹿しいから深追い議論しないだけ。

429:名無し物書き@推敲中?
07/08/25 21:58:12
その割に必至すぎ

430:名無し物書き@推敲中?
07/08/25 22:05:45
>>421
これ冒頭か何か?
授業中のワンシーンをだらだらと綴っただけという感じだね。「だから何?」みたいな。

全体がどんな話なのか、コレじゃ全く予想もつかないし、興味もひかれない(つまり
続きを読みたいとは思わない)。

先生についてはやたらと細かく描写されているが、その割には本来必要な情報
が書かれていないような気がする。情景描写も少しは入れた方がいいんじゃない?

431:名無し物書き@推敲中?
07/08/25 22:10:40
>>425
50枚くらいでもいいから、短編を仕上げてみたら欠点がわかると思う。
書き始めの頃はストレートに表現しないのがカッコイイと勘違いしちゃうんだけど
それだと長いものは書けないから。


432:名無し物書き@推敲中?
07/08/25 23:38:25
>>422
酷評依頼に対して酷評をする。
      ↓
その酷評に対して酷評をする。 ← ゴキブリみたいな人間だね。

433:名無し物書き@推敲中?
07/08/25 23:59:29
>>422
酷評依頼に対して酷評をする。
      ↓
その酷評に対して酷評をする。
      ↓
その酷評に対して酷評した奴を中傷する。 ← 蛆虫みたいな人間だね。

434:名無し物書き@推敲中?
07/08/26 00:02:04
あなたの「文章」を酷評するスレですよ

435:名無し物書き@推敲中?
07/08/26 00:02:54
>>432

くやしいのうwwwwwくやしいのうwwwwwww

436:名無し物書き@推敲中?
07/08/26 00:05:23
ま、的はずれな酷評には噛み付きたくなる気持ちも分かるがな。
>>243みたいなのは論外だが。

437:名無し物書き@推敲中?
07/08/26 00:08:05
もう裸足のゲン自重しろw

438:名無し物書き@推敲中?
07/08/26 13:20:27
これから恋に落ちるやつらに言っておく。

かわいい顔をして、あいつらは持てる力をすべて使い倒して

おまえら よりすげー存在なのあたしらは と一言も言わないで言外に
圧しつけようと試みてくる。

誰もがそれに騙された今日までであった、だが恐れることはない、あいつらは
おおばかちゃんりんちゃんちきおけさ、頭の足りないことこの上ない。考えてみろ。

お前に惚れた女だど。

439:名無し物書き@推敲中?
07/08/26 14:50:43
「的外れ」だと思うなら、模範になるようなシッカリとした評を、自分が出すことだ。

それこそが「的外れ」な評をした奴に対する牽制になるんだよ。

でなきゃ、作者の自演と思われてもしょうがないだろうな。

とりあえずスレタイ一万回嫁。

440:名無し物書き@推敲中?
07/08/26 17:26:55
まづかいよりはじめよ 隗、か。

10秒で一回として10万病、30時間弱だな。ホレ、がんばれ。

441:名無し物書き@推敲中?
07/08/26 19:14:18
>>439
批評に対する批評を書くなとはどこにも書いてないよ。
てか、なんで自分の批評自体を「文章」だと思えないんだろうか。

>>433は冗談で書いてるんだろうけど、批評やメタ批評も立派な文学だよ。


 それはともかく

>>407の「眉根を寄せる」は、もっと不快な出来事に使う言葉。桜が散る散らない
について気にするなら「ため息混じりに呟く」くらいがちょうど良い。
 だから「眉根を寄せる」が不用意に思えた。
「いつまでも少女めいている母」「無邪気な笑みが彼女」についても、>>412に同感。

 ところが、>>407内には母親と主人公についてそれ以外の特徴が書かれてい
ないため、たとえば
「この母親は桜が散ることについていちいちため息ついたり眉根を寄せたり無邪気
に笑ったりするような人なのだろう」
「主人公は入学式なのに自分の母親を無邪気だ楽観的だと妙に高い目線から見
ていて、同級生には目がいかないような人物なのだろう」
みたいに、読み取れる内容をわざと書いているんだととらえてしまう。それが>>416

でも>>425を読む限り、作者自身にそんな表現意図はないっぽい。

 この現象って、たんに作者と批評側とでコミュニケーションが取れていないから
起こっているのではないか。


442:名無し物書き@推敲中?
07/08/26 20:18:30
批評の批評がなぜ嫌われるかと言うと、他者の批評に噛み付くことで
「俺が一番すげーwww」という自己満足に見えるからなんだよね。

「作品Aがダメだ」と言う批評があって、それが的外れだと思えば
「作品Aはすばらしい」という批評をすればいいわけ。
そこで考え方の違いとか、評価するポイントの違いがあれば勉強にもなる。
投稿者の為にもなる。
どっちの意見が妥当なのかは読んだ人が決めればいいことだから。

ところが「作品Aがダメだ」という批評の批評は、大抵の場合作品Aからは
離れて、揚げ足取りに終始する事が多い。
あくまでも、投稿された作品に対しての批評という形にしたほうが有意義な
ことは間違いない。

443:名無し物書き@推敲中?
07/08/26 20:38:43
>批評の批評がなぜ嫌われるかと言うと、他者の批評に噛み付くことで
>「俺が一番すげーwww」という自己満足に見えるからなんだよね。
 お前の主観。

>「作品Aがダメだ」と言う批評があって、それが的外れだと思えば
>「作品Aはすばらしい」という批評をすればいいわけ。
 批評の文章を批評しないで済ます方法を提示しただけ。

>そこで考え方の違いとか、評価するポイントの違いがあれば勉強にもなる。
>投稿者の為にもなる。
>どっちの意見が妥当なのかは読んだ人が決めればいいことだから。
 誰に言い聞かせてるの?

>ところが「作品Aがダメだ」という批評の批評は、大抵の場合作品Aからは
離れて、揚げ足取りに終始する事が多い。
 また一般論ですか。

>あくまでも、投稿された作品に対しての批評という形にしたほうが有意義な
ことは間違いない。
 批評の文章が批評を免れたほうが有意義な根拠がどこにも示されていません。

444:名無し物書き@推敲中?
07/08/26 20:45:23
眠気をこらえてまっていました。
とらせていただきます。444ゲット。ありがとうございました。

445:名無し物書き@推敲中?
07/08/26 21:05:22
>>444 誰?

446:名無し物書き@推敲中?
07/08/26 22:10:42
>>445
よしよ氏

447:名無し物書き@推敲中?
07/08/26 22:14:24
>>442がこのスレタイの「批評」を「酷評」に変えたやつなら何をか
況や エッ いわんやってこう書くの だな 大いにありうる

櫻井よし公って単なる韓国利権屋だったんだな。シンプルな悪役で
吃驚。

448:名無し物書き@推敲中?
07/08/26 22:19:06
>>435みたいのは批評とは言わんだろう。単なる荒らし。


449:名無し物書き@推敲中?
07/08/26 22:19:53
>>442
「作品のAという部分がダメだ」と言う批評があって、それが的外れだと思っ
た場合
「作品のBという部分がすばらしい」という批評をしてしまったら、
 Aという部分がダメであることを間接的に認めたことになるだろ?

 批評家の誤りを指摘するには
「作品のAという部分がダメだ」という批評そのものが誤りだと、ズバリ言うしかない。

>>243の件なんかまさにそうだろ。コーヒーを誰が飲む飲まないについて
批評家が「作品のAという部分がダメだ」と言ったのに対して
作者が「作品のAという部分はいいんだ」と答えてしまったから、議論がグダ
グダになった。

「作品のAという部分を問題にすること、問題の取り上げ方自体が間違いだ」
と指摘するのにどれだけ苦労したか。


450:名無し物書き@推敲中?
07/08/26 22:19:56
俺も批評する人間だが、批評に批評は大歓迎。
批評の批評がいやなんだったら、最初から他人の批評なんてするな。と思う。
そもそも批評じたいが自己満足。
間違った情報を与えないためにも論じ合う方がよっぽど投稿者のためになる。

「私は批評しますけど、私の批評には批評しないでくださいね^^」なんて
そもそも、投稿者に失礼だろ。





451:名無し物書き@推敲中?
07/08/26 22:31:45
おまえら酷評するのに小説も批評もないだろ。たいして区別もつかんくせに。

452:名無し物書き@推敲中?
07/08/26 22:35:50
>>449
というか無料掲示板で誰でも批評できる仕組みなんだから、批評家が
間違っていても問題ない罠
批評家はもしかしたら小学生かもしれないし、小説なんか読んだことのない
人間かもわからないけど、そういう人の批評や感想をもらうことも大切なんだよ。

批評家の誤りを正してやろうという人も、プロとは限らないし、
誤りを正してやろうという自己主張は見ていてウザイんだよね。

あと、投稿者本人が反論するのは別にいいと思う。
アホだと思ったら以後の投稿をスルーすればいいだけだから。

453:名無し物書き@推敲中?
07/08/26 22:37:12
>>450
具体的に聞きたいんだけど、どの批評が君のレスなの?

454:名無し物書き@推敲中?
07/08/26 22:44:05
とりあえず小説家も批評家もレベルが上がるのなら言うことはないだろう
SとMが密かに絶頂を目指すのではなく、大勢の人の意見に触れられるのが掲示板の利点だろう
ところで批評する側はSだから攻められるのが嫌なのだろうか?

455:梨屋 ◆Jc4n4r55vw
07/08/26 22:57:03
>>393
遅レスですが、江戸検定なるものの存在を初めてしりました。
資料を見ながら調べながら書いたとは思えない出来ですね。
資料へあたる創作スタイルというのは、時代劇に限らずいろんな
ジャンルへチャレンジできると思います。

>>393
>>395
感想に面白いのレスが付くとは、梨屋にとってなぜかとてもプレッシャーで。
最近投稿へのコメントをさぼってたのは、なんだかちょっとしたモノでも
書かなきゃイケナイような気がして、今やっとでソレに区切りついたんです。
出来上がったソレに具体的な、まじめな酷評、添削等をもらいたいんですが、
それなりに量があって、改行やり直すのも煩わしく、ここに投下するほかに
どこに投稿すればいいんでしょう?
面白い言われた文体で書いたら、出来上がったのはどうにも
ケータイ小説的なんですね。

まぁ折角書いたんで、やっぱり人目に付くところがいいんですが。

456:名無し物書き@推敲中?
07/08/26 23:12:40
>>454
ある程度わかってる人、文章が書ける人は他人の批評にはケチをつけないんだよね。
批評の批評をしたがる人は、投稿文をうまく批評できないけど、自分の存在感を示したいと
いう感じの人が多い。

言葉の用法の明らかな間違いや、勘違いの指摘は問題ないと思うけど、個人ごとの
意見の違いについて「正してやろう」という姿勢はウザイね。
批評する人ごとに意見が違ってもいいんだから。

457:名無し物書き@推敲中?
07/08/26 23:15:03
だったら批評に批評をするかどうかについても人ごとに意見が違うんだから、
批評に批評をするのになんの問題ないな

458:名無し物書き@推敲中?
07/08/26 23:28:18
>>456

>ある程度わかってる人、文章が書ける人は他人の批評にはケチをつけないんだよね。
 これは小説の書き手の事を言ってるんだね。

>批評の批評をしたがる人は、投稿文をうまく批評できないけど、自分の存在感を示したいという感じの人が多い。
 経験論だね。参考のひとつにはなるだろうね。

>言葉の用法の明らかな間違いや、勘違いの指摘は問題ないと思うけど、個人ごとの意見の違いについて「正してやろう」という姿勢はウザイね。
 所感だね。たぶん論争に発展しやすいのだろうね。詩・ポエム板に議論を続けるスレというのがあるけどそっちで続けてもらう?

>批評する人ごとに意見が違ってもいいんだから。
 そうだね。

459:名無し物書き@推敲中?
07/08/26 23:31:05
スレリンク(bun板)
とりあえず批評の批評についてはここで続けるか。

460:名無し物書き@推敲中?
07/08/26 23:44:50
>>456
> ある程度わかってる人、文章が書ける人は他人の批評にはケチをつけないんだよね

ある程度小説について分かっている人は、現スレみたいな杜撰な批評を書かない。
まずは感想と批評の違いを知るべきだ。

> 個人ごとの 意見の違いについて「正してやろう」という姿勢はウザイね。
> 批評する人ごとに意見が違ってもいいんだから。

 作家には正しい小説の書き方を押しつけるくせに自分は表現の自由を主張する。
ほんっとうに、どこの批評サイトに行ってもいるんだよなこういう輩が。

 小説の書き方が問題であるのと同じく、批評の書き方だって問題になるんだよ。

 自分の批評文に無批判なら、天国の小林秀雄のところに行って
「おまえの批評とと俺の批評は同価値だ。意見は人それぞれだからな」
って言ってこい。

 せっかくだから次からは別スレに行くわ

461:名無し物書き@推敲中?
07/08/26 23:55:51
夢とは何かという問いに、僕はもう一つの意識と答える。


この文章のどこが悪いのか教えてもらえませんか?

462:名無し物書き@推敲中?
07/08/27 00:12:20
文法的には正しい。用字用語的には「一つ」ではなく「ひとつ」。
文意としては夢は夢、意識は意識だから間違い。

463:梨屋 ◆Jc4n4r55vw
07/08/27 00:15:01
>>461
一対一の対応がないからじゃいからかな。
たとえば読み手の自由度、補える余地を幾つか作ると

・(お前の)夢とはなにか、という(先生の)問いに、ぼくは、もう一つの意識と答えるor答えた。

・(寝ている間に人間が見る)夢とはなにか、という(教授の)問いに、ぼくは、もう一つの意識と答える。


最初の文節の”誰が”疑問を出して、”どういう意味を持つ”夢か、なのかが
読んでもすっとわからない不親切さはあるでしょ。

「もう一つの意識です」
夢とは何かと問いかけに、ぼくはそう答える。

だと、何だか平気なのにね。
多分、狙ってるところは、上に上げた二つの例とは違っていて、
自問自答か、天から聞かれたとして、みたいな感じじゃないかと
思うけれど、言葉足らずで、不親切だとオレは思う。

参考になれば。

464:名無し物書き@推敲中?
07/08/27 00:15:04
>>461
その一文だけならおかしくないよ。
僕の主観だから、ピンクの象でもなんでもOK

465:名無し物書き@推敲中?
07/08/27 01:47:51
>455
ここがイヤならアリの穴。

466:名無し物書き@推敲中?
07/08/27 02:34:04
携帯小説っぽかったらアリ穴向かないだろ。
ぼろくそにけなされて終わるだけ。

467:名無し物書き@推敲中?
07/08/27 02:43:35
とりあえずここに晒せば?

468:407=425
07/08/27 05:27:28
>>431>>441
遅くなりましたが、重ね重ね批評、アドバイスありがとうございます

なんだか色々とご指摘頂く度に、自分がいかに適当に文章を書いていたか
という事に気づかされて、お恥ずかしい限りです
話をきちんと纏める力もないのに、今まであまり深く考えずに書いていたんだなーと……情けないです

表現や言葉のおかしさなども、やはり第三者の方のご意見を伺えるのは助かります
自分で何度推敲しても、どうしても主観が抜けなくて
結果、ひとりよがりな文章になっているんだと思います
考え方ってもろに文章に出るので、なるべく客観性を持って書けるようになりたいです……

それでは、度々失礼しました。みなさまどうもありがとうございました

469:469
07/08/27 17:07:38
 ただ日常を浪費するために、時間を通過させるために、その事が仕事であると思って生きてきた。
 それじゃ、いけないんだ。
 そう悟る瞬間はない訳ではない。
 しかし、おれは今までのおれを離れる事が出来ない。

 バス停から降りて矢鱈滅法に歩きわまって、東北の多少の標高のある鬱蒼とした山中といえど、喉が渇いた。
 50mほど先に湧き水からでた細い小川が見える。
 誘われるように歩み、つめたい水の風に頬を撫ぜられ、岩に苔生すさまに、ああ、これが自然なんだよと頷きつつ、水に手を浸す。
 思ったほどつめたくはなかった。
 こんな生水を飲んで腹をこわしはしないだろうか、と思ったが、
 なぜおれがこうしているのかを想って、ええい、と声を上げて水を喉に流し込んだ。
 ふと目を岩に上げれば、沢蟹が2つのはさみを振り上げて、やあ、というようにおれを見つめていた。
 おれは生臭いような気持ちと、可笑しな気持ちがないまぜになって沢蟹を指ではじき跳ばした。

 ふと思い立って、家を離れてどこか遠くへと行きたいと思ったのだ。
 いや、ずっと思ってきた。
 それを実行することにめんどう臭さを持ち続けていた。
 だがこの想いは消えることがなくおれの脳裏にこびりつき続けていた。
 だから、この想いは半ば義務のように、俺を実行へと押しだした。
 そこにあった感情は、どこか遠くへと行きたいという想いではなく、むしろ嫌々に仕事をこなすかのような心持ちであった。

470:469
07/08/27 17:08:46
 日常を離れ、非日常の空間へと己を置くことで、
 おれはこれまでの俺を離れた視線で再確認し、もとの日常世界に、すこし違ったおれとして舞い戻る。
 そのようなアタマで考えた筋書きがある。
 どこかの本から剽窃してきたかのような想い。
 おれは誰とも心を通じない、客観的にみれば孤独そのもの。
 しかしながら、おれの心が周囲の世界から独立して、個性を持っているかといえばそうでもない。
 せせこましく、みみっちい底辺の消費社会と情報社会との沈殿物を拾い集めたような、継ぎ接ぎでできたボロ雑巾でしかない。
心は錦、などという言葉があるが、錦などは上等な糸と熟練した技能がなければ織り得るわけがないのだ。

 どこか、ほんとうに孤独になりたい。


471:469
07/08/27 17:11:26
 中学になって、強制された部活動のために夏休みでも朝はやくから学校に行かねばならなかった。
 おれは部活動が大嫌いだった。
 小学生の頃は毎日遅くとも5時には家に帰ってアニメを見られたのに強制された。
夏休みは午前中からアニメがやっているし、衛星放送でも少し昔の、だけどすごく面白いアニメ映画がやっているのが楽しみでならなかった。
なのに部活動のせいでみられない。そして色々とキツことを偉そうに命令されやらされているのに耐えられなかった。
 しかし、夏の日の朝に感じたあの匂いは、今も忘れる事はない。
 湿っているけど爽やかに感じられる、滝のふもとにいるのにも似たような風と、これから太陽が上がって燦然と輝こうとしているという予感が、
思春期のあの頃のおれを、強制された行動のために動いていたおれを、どこか別の世界へと誘わんとしているように、別世界への入り口のように、
それは限られた時空にしか拓かれない、おれをおれだけの場所、無縁の場所へと繋げてくれる何か、何かだったのだ。
 その部活動に、おれと同じようにいつも一人でいて、みんなと騒いだりしないで淡々としている、だけど決してイジメられたりもせず、かといって不良でも優等生でもない目立たないやつがいた。
 おれはそのまま中学2年生の夏休みも同じように部活をやって過ごした。


472:469
07/08/27 17:12:10
 おれは9月1日に朝礼で突っ立っていた。
 校長は、そいつが自殺したと言った。
 男が住んでいたニュータウンが接する、山の中で、そいつは首を縊った。
 おれがあの夏の日の特別な風を受けていた、その風が吹き下りてくる、特別な緑の匂いを含ませるのが、その山だった。
 そいつはその山に、ときどき登っていた。
 何かを振り切るように、振り返れば自分の家も、学校も見えるその山を登った。
 しかし振り返らなくても、駅を通過する電車のや救急車のサイレンの音は、そいつを追い越していってしまっていた。
 かつて、ニュータウンが出来る前に毘沙門さまのあった場所がある。
 いまはそこには、もちろん誰かの家が建っている。
 毘沙門さまは解体されて、山の中へと移された。
 基礎と外郭だけが真新しく、毘沙門さまの奉られる内郭だけが古めかしく立った。
 そいつはそれをながめた。
 そいつはそれをまるで毘沙門様が閉じ込められているようにみたという。
 
 はじき跳ばされた沢蟹は、羊歯の繁みにいってしまって、見つけられなくなってしまった。


以上、長くなりましたが酷評よろしくお願いします

473:名無し物書き@推敲中?
07/08/27 17:15:53
ageで

474:名無し物書き@推敲中?
07/08/27 19:19:18
>>469
冒頭で人生観みたいなもの訓示するのはNG
冒頭シーンからすぐにカットバック(回想)に入るのもNG
この二つは初心者がやりがちなんだけど、大きく評価を落とすから止めたほうがいい。

文章的には描写ができていない。
>バス停から降りて矢鱈滅法に歩きわまって、
>東北の多少の標高のある鬱蒼とした山中といえど、喉が渇いた。
>50mほど先に湧き水からでた細い小川が見える。
>誘われるように歩み、つめたい水の風に頬を撫ぜられ、岩に苔生すさまに、
>ああ、これが自然なんだよと頷きつつ、水に手を浸す。
これだと主人公がどこにいるのか全然わからない。
道路が舗装されているのか、山道なのか、時間も周囲の状況も不明確なまま。
主人公の服装とか手持ちの荷物なども言及がない。

なんとなく心理描写をやりたいんだろうなと想像はつくけど、客観描写が不足
しているので自分語りになっている。
構文が下手で、表現もどちらかと言えばイタイ系だな。
もう少し冷静に、自己陶酔ではなく、他人に理解してもらえる文章を心がけたほうがいい。

475:名無し物書き@推敲中?
07/08/27 19:42:29
>>469 
 詩的で格調高い文体に十九世紀ロシア文学の匂いを嗅いだ。それと同時に、
新しい感覚も持ち合わせている。表現力、描写力があり、リズム感もあるので
読んでいて心地よい。淡々とした筆致だが重厚、言葉選びも的確なので、
文句のつけようがない。まだ作家を志したばかりの初心者であるなら、
生まれもった文学的センスがあるのではないか。

 孤独な「おれ」の日常、そして中学校時代、小学校時代のカットバックを
挟みスピード感をもたせ、読者を飽きさせない。こういう工夫は好感がもてる。
冒頭から一気に物語に引き込まれた。
 主人公の冷め切った語り口、投げやりな態度はいかにも現代的で、
読者が共感できるキャラクター作りに成功している。

 

476:名無し物書き@推敲中?
07/08/27 20:46:08
>>469
<ただ日常を浪費するために、時間を通過させるために、その事が仕事であると思って生きてきた。

冒頭の重要そうな一行から、何を示しているのかよく分からない。
「その事」って「家を離れてどこか遠くへと行く」こと?
それを「仕事であると思う」って?
「沢蟹を指で弾き飛ばす」気持ちも不明。 「生臭いような気持ち」とは・・

>>471
「湿っているけど」から始まる文章、とっ散らかっていて日本語になってないので
何行かに分けたほうがよいでしょう。

>>472
「男」と「そいつ」が違う人物なら「男」の出現が唐突過ぎる。 同じ人物ならそう分かるように。

<そいつはその山に、ときどき登っていた。
<何かを振り切るように、振り返れば自分の家も、学校も見えるその山を登った
それまで一人称視点だったのに、神の視点に変わってる。

<そいつはそれをまるで毘沙門様が閉じ込められているようにみたという。
「そいつ」が死ぬ前に自分の心境を語ってくれたのかな? でなきゃ「おれ」には分からないはず。

477:名無し物書き@推敲中?
07/08/27 20:56:31
>>769
俺が読んだ限りでは、無意味な駄文だと思った。
自己陶酔したいなら日記でどうぞってかんじ。

478:名無し物書き@推敲中?
07/08/27 21:14:32
>>469
「自分語り」に対しては「誰もおまえのことには興味なんかないんだよ」という
批評言説があるが、こういうものを読むと、そのとおりだなと思う。

479:名無し物書き@推敲中?
07/08/27 21:22:33
>>430
遅れてすみませんm(__)m
有難うございます。勉強になります。

480:梨屋 ◆Jc4n4r55vw
07/08/27 21:29:34
梨屋です。酷評お願いします。

URLリンク(sakka.org)
リンク先これでいいのかな、動的なリンクなら切れちゃうかもしれないけど。
作家でごはんってところが結構真面目な批評多かったんで、
そこに投稿しときますた。オレならここはこう書くといった
具体的な指摘をいただけるとありがたいです。

481:YOSHI
07/08/27 21:50:07
「ギャ!グッワ!待ってくれ!待ってくれ!」
オヤジは、叫んだ。
「許してくれよ!入れたかっただけなんだから」
「バキッ!ボコッ!」
ケンはかまわず殴り続ける。
「ヒッー!助けてー!助けてー!」
オヤジが悲鳴に近い叫び声をあげた。
「お前みたいな奴がいるからいけないんだ!」
ケンが叫びながら殴り続ける。
「ギャー」
オヤジの血があたりに飛び散った。ケンのコブシも血で染まっている。
「世の中!狂ってんだよ!狂ってんだよ!」
ケンの形相は、もうフツウではなかった。その様子を見ていた、ミクも従業員も言葉を失ってしまっていた。
思わずミクが言った。
「店長!それ以上やったら死んじゃう!」
「ガッシ!ボカ!」
ケンには、まったく聞こえていない。オヤジも失神したのか動かなくなった。
「キャー、やめて!」
ミクが叫んだ。
「あっ……はい」
従業員が後ろからケンを押さえた。



482:山田悠介
07/08/27 21:51:05
『宮殿では朝食の時間を迎えており、メイド達が次々と豪華な料理を運び出していた。
それは朝食とは思えないほどの豪華さで、一般市民がこの料理を見たらこれが本当に
朝食か?と目を仰天させるに違いない。これだけで一般市民との差は歴然と離れており、
王様が毎日どのようにして暮らしているかはこの朝食だけでも想像がついてしまう。
なおも料理は運び込まれていく。
王様の目の前に全ての料理が出そろった。豪華で目を見張るほどの大きなテーブル。
目の前には全てが金で作られているナイフやフォーク。
そして、背もたれが必要以上に天井へと伸びている豪華なイス。
全てが”豪華”これ以上の単語が見当たらない程、豪華であった。』


483:名無し物書き@推敲中?
07/08/27 21:53:49
↑カオス

484:名無し物書き@推敲中?
07/08/27 21:55:39
>>469
一般的に、一人称の小説は、うまくやれば読みやすいがうまくやらないと非常に重苦しくなったりうざったくなったりするという傾向がある。
つぎはうまくやってね。

485:名無し物書き@推敲中?
07/08/27 22:05:25
>>482
なにそれ。舐めてるの?

486:名無し物書き@推敲中?
07/08/27 22:16:24
>>482
山田悠介ってリアル鬼ごっこの人だよな?
なんでここに貼るのかわからん。

487:名無し物書き@推敲中?
07/08/27 22:19:08
>>482
冷静に読んでみて…

山田さんは豪華を表現する言葉を「豪華」しか持っていない人なんだと思いました。

488:名無し物書き@推敲中?
07/08/27 22:19:25
みなさん、これがカオスです

489:名無し物書き@推敲中?
07/08/27 22:20:10
これがプロの文章だというのだから驚きだ

490:名無し物書き@推敲中?
07/08/27 22:30:32
故意に語彙を制限して繰り返しの面白さを強調。これがレトリックってやつだよ。

491:名無し物書き@推敲中?
07/08/27 22:33:18
>>480
描写が弱いね。
>スレート波板の工場の壁に挟まれた構内道路
もうちょっといろいろ書こうよ。
天候とか、音、匂い、温度、湿度、工場の性質によっていろいろあると思うけど
工場らしい雰囲気が出るように。

人物描写もないので、登場人物がよくわからない。
人相風体はもとより、服装。工場なら作業服なんだろうけど、汚れ方とかいろいろ
あるはず。

文章的には大体いいんじゃないかな。
心理描写も自然に入っているし、セリフのつながりもそんなに悪くない。
上達する見込みはあると思う。

492:395
07/08/28 02:12:36
>>480=梨屋 ◆Jc4n4r55vw
文章自体は歯切れが良くて、なかなかいいと思う。
ただね、心理描写ばっかりで、物理的な描写や人物描写がないから、物語に入って
いけないんだよ。というか物語ですらないけどw

さらに言うなら、三行で済む事を何ページも使って書いているという印象がある。
その割りにラストに付け足された「彼女」との会話も唐突というか蛇足に思えたりするし。

全体的な印象で言うなら、「読むのがタルかった」という感じです。

「オチやストーリーはなくても、それなりに読ませるものが出来るような気がする」
と、>>395では書いたけど、今回の作品は誉めるワケにはいかない。
欠点はあなた自身でも分かっているようだから、次はそこから目を背けずにじっくり
作品作りにチャレンジしてみて。
純文学系の短編を読んで参考にするのもいいかも。

文章を見る限りでは、いいセンスを持っていると思うから。

493:名無し物書き@推敲中?
07/08/28 02:46:00
>480
最初に登場人物の名前が複数、怒濤のように出てきて、
しかも誰が誰だか全くわからないうちに(立場、性別、関係、年齢、何故工場にいるのか)
じゃんけんの、パーだかチョキだか、グーだか、指が何本だかと出てきて
頭がぐるぐると掻き回されたかんじ。

「説明しよう」でほっと一安心したが、
じゃんけんのルールの説明はあっても、それで主人公が負け続けていることも、金穴であることも解ったが、

「で、このひとたち、誰?」状態。

そしてすかさず、再びじゃんけんに突入。
宮野ちゃんが女性だと解ったあたりで、読むのやめました。すいません。

文章のテンポは好き。安定してるとは思う。次回作に期待。

494:名無し物書き@推敲中?
07/08/28 03:11:42
>>480
地の文が一人称の饒舌体である上に、会話も地の文とトーンが同じなので、最初から
最後まで作品全体がざわついているように感じた。なので読んでいて疲れた。

>ここで、オレらというか、オレはなんのためにジャンケンしているのか? ということについて説明をしよう。
この手の読者への語りかけは、好みの問題なのだろうけれど、私としてはちとウザい。

>金曜の給料日まであと2日。そして今、可愛いゲームに参加中。
この「可愛い」とかも書きすぎで、可愛いかどうかの判断は読者に投げたほうがいいと思う。
冒頭の「このカワイイ遊び」はいいんだけどね。

>金曜の給料日まであと2日。
で、スパっと切って終わる。私ならそうする。

全体に「狙いすぎ」の感あり。
レベルは高いですけど。

495:名無し物書き@推敲中?
07/08/28 03:33:47
久々にスレへ来てみた。腕試しに>>472でも直してみる。

 おれは9月1日に朝礼で突っ立っていた。
 始業式早々、そいつが自殺したと、公務員よろしく、校長は酷く事務的に語った。
 そいつは、住んでいたニュータウンが接する山の中で、ひっそりと首を吊っていたそうだ。
 部活に励んでいた時、爽やかな風が吹き下りてきたことがあった。
 実は、その特別な緑の匂いを含ませるのが、その山だった。
 聞けば、そいつはその山に、何かを振り切る様に時々登っていたとのこと。
 振り返れば、自分の家も、学校も見えるその山を―。
 しかし、駅を通過する電車や救急車のサイレンの不協和音も、特別な風を伝って聞こえてしまう。
 これでは、風情も何もあったものではない。……そいつの凶報も。

 かつて、ニュータウンが出来る前に毘沙門さまのが祀ってあった場所がある。
 今そこは開拓され、既に誰かの家が建っている。
 毘沙門像は、解体されて件の山中へと移り、基礎と外郭は真新しく修飾され、
毘沙門さまのおられる内郭だけ、以前と同様古めかしい設計となっている。
 そいつは生前、ぽつりと漏らしていたそうだ。
 あれじゃまるで毘沙門さまが閉じ込められている様だ、と。
 
 おれがはじき跳ばした沢蟹は、繁みに弾み落ち、見つけられなくなってしまった。

496:名無し物書き@推敲中?
07/08/28 03:37:05
失礼。
 >しかし、駅を通過する電車や救急車のサイレンの不協和音も、特別な風を伝って聞こえてしまう。
これ訳分からんな。吹き下りると言っておきながら。
山の上に救急車が走ってるのかという……。

497:名無し物書き@推敲中?
07/08/28 04:01:46
>>480 開幕早々スレート波板ってなんぞ?と、ググった。
あと、セリフから入っても面白いかもしれない。
じゃんけんシーンを抜粋。()内の提案は如何だろうか。

「さいしょはグー! じゃんけんポン!!」
 スレート波板工場の壁に挟まれた構内道路に、(幼い、明るい、元気な)声が響き渡る。
 オレは右腕を振り下ろし、拳を力一杯握りしめ、腹の前で力強く止めた。
(同時に繰り出されたみんなの手を一瞥すると―、)
 オレが出した握り拳の左側には、やや短めで太い人差し指と中指の指二本が一つ。
 そして右側には、細い指をピンと先まで開いた手が一つ。 (読者に結果を見せる)
 ―おおお、あいこだ! 助かった!! (喜ぶ感情を表現してみる)
 危なかったー。ほんと、勝てる予感がしねーよ。(結果の二重表現カット)
 いやいやいや、オレは勝つ! 勝つんだよ、……勝つんだよね?
 おととい負けたばかりだし、そんでまた負けるなんて、そんなの神様が許さねぇはず!!

498:名無し物書き@推敲中?
07/08/28 05:51:32
そもそも
>おれは9月1日に朝礼で突っ立っていた。
この一文からして既になんだか変だと思うんだけど……

499:名無し物書き@推敲中?
07/08/28 14:06:18
文の最初だからおかしいんだな。
天気や残暑具合、生徒の様子を書いてみるといいかもしれない。

500:梨屋 ◆Jc4n4r55vw
07/08/28 21:52:04
24h経ったよ!これで大手を振ってレスできる。皆さん真面目な批評有り難うございます。
>>491->>494の批評をかってに総括させていただくと
・課題1 描写不足
 テンション高めの心理描写から書き始めてしまったせいか、調子を崩さずに
 他の描写が書けなかったという無様さを露呈してしまいました。正直言って
 力量不足を痛感しているところです。
 極めて遅筆だったのですが、暗中模索で書いたためか、自分がこういう話を
 書けるとは自分で驚いています。ですので、今後の対策としては、思いつか
 なくてもとりあえず書いて、あとから推敲で整えてみようかと思います。

・課題2 一本調子の文体
 読み返すと、テンション合えば(例えば、真夜中とか)そこそこ読めるんですが
 テンション合わないと、ウザくてしかたなかったりします。こういう全部本人独り言で
 語りますよってやつを”饒舌体”というんですね。勉強になりました。なかなか
 心理描写以外の事へ移るのが難しく、コレは課題1と被る部分大ですが、
 なんとか緩急つけて、読んで休める部分を作れるようにしたいと思います。

・その他 詰め込み過ぎ
 まぁ、処女作だったせいか、思いつくままにいろいろな要素を組み込んでいって
 しまったようです。当然、上手く機能せずに、読み手にとって余計な要素という
 マイナスに働いてしまったのかなぁと。引き出し多くは無いはずですので身の丈
 にあった程度を丁寧にというところでしょうか。読者への語りかけは、冒頭の状況
 説明を自然に出来ず、かといって文体の調子を止めたくもなく、それでも収拾
 つけなきゃと作ったところで、逃げですねw

>>497
 添削有り難うございます。とても参考になります。かなり分かりやすくなりました。
 なんで思いつかなかったんだろ。

しかし、なかなか自分の文章ってのは客観視できないっすね。皆さん梨屋の駄文への
批評を寄せていただき有り難うございます。おまけに文章のセンスとかテンポとかまで……
まぁなんか恥ずかしいです。新たな趣味に出会えたことに感謝です。機会をみてまた挑戦します。

501:名無し物書き@推敲中?
07/08/29 18:15:05
>>495
 俺もリライトしてみた。ちょっと整理しただけだが。

 9月1日、俺は二学期の最初の朝礼で突っ立っていた。
 壇上では校長が、あいつが死んだと告げていた。
 死体が発見されたのはニュータウンに隣接する山だった。夏の日には特別な緑の
匂いを含ませた風が降りてくる山だった。その山の中でひっそりと首をくくったと
いう。
 あいつは、ときとぎ振り切るように山に登っていた。
 そして、山に登る時は、振り返ることもなかった。後ろに見える自分の家や学校の
風景から避けているようですらあった。
 昔、このあたりに古い毘沙門堂があった。ニュータウン建設の際に邪魔になるとい
うことで解体され、今は山の中に移されている。新しい毘沙門堂は本尊の毘沙門様と
内郭だけはかつてのものを使い、基礎と外郭が新たに造られた。
 毘沙門様が閉じこめられているようだ。
 移された毘沙門堂をみてあいつはそう言った。


502:名無し物書き@推敲中?
07/08/29 18:31:08
取りあえず、9月1日ってのはどう見ても邪魔じゃね?
伏線になってるならともかく。

日を明確にする必要が無いなら、描写にした方がいいと思う。

  夏の厳しい日差しもいくらか和らぎ、涼しげな風が吹き抜けるようになった頃、
 俺は二学期の最初の朝礼で突っ立っていた。

とか。即興だから変かも知らんが。
(季節の描写と二学期って表現が重複気味で嫌な感じ。9月1日でも同様だけど)

503:名無し物書き@推敲中?
07/08/29 18:58:46
気晴らしに、もうちょい見てみる。
……書いて気付いたんだが、改稿に対する改稿してたorz
スレを良く読んでいなかったんだ。うん。すまない。
てなわけで、>>495>>501を手直し。

>あいつが死んだと告げていた
告げるのは瞬間の動作で、告げていただと継続のニュアンスがして違和感。
>山だった。~山だった。
末尾が全く同じってのはどうかと。一段落に山が三回てのも気になる。
>振り切るように
振り切るなら、その対象が無いとイメージできない気が。
>風景から避けて
逃げて、かな
>新しい毘沙門堂は本尊の毘沙門様と内郭だけはかつてのものを使い
意味がすぐには取れず、ん?て思った。

とか。勝手気ままに手直ししてみた。改悪だったらごめんです。

 夏の厳しい日差しもいくらか和らぎ、ブレーカーの落ちる心配も要らなくなった頃、
俺は二学期の最初の朝礼で突っ立っていた。
 壇上で校長が、あいつが死んだことを告げた。
 死体が発見されたのはニュータウンに隣接する山の中だった。夏の日にはそこから
特別な緑の匂いを含ませた風が降りてきて、身体の中に巡っている嫌な空気を浄化してくれる。
そんな山の中で、ひっそりと首をくくったという。
 あいつは、ときどき何かを振り切るように山に登っていた。
 そして山に登るときは、後ろに見える自分の家や学校から逃げ出すように、決して
振り返ることをしなかった。
 昔、この辺りには古い毘沙門堂があった。ニュータウン建設の際に邪魔になると
いうことで解体され。今は山の中に移されている。新しい毘沙門堂は基礎と外殻が
新たに作られ、本尊の毘沙門様と内郭にはかつてのものが用いられた。
『毘沙門様が閉じこめられているようだ」
 移された毘沙門堂を見て、あいつはそう言った。

504:名無し物書き@推敲中?
07/08/29 19:18:08
背後から地を這うように吹き上げた一筋の風は、
肩越しに右の頬へ小さなひび割れを刻むと、
そのまま目の前のプレートを左右にカタカタと揺らして見せた。

505:名無し物書き@推敲中?
07/08/29 21:10:43
>>502
まぁ、捨てる必要もない。使いにくいけど。
二学期の始業式よりも日付の方がうったえるものはあるからな。

  9月1日―
  二学期初日の朝礼で、俺は突っ立っていた。

とか、ダッシュで強調するって意味もあるな。
どっちにしても、半端に文章の中に入れると、邪魔なのは確かだ。


506:名無し物書き@推敲中?
07/08/29 21:17:50
>>503

> 夏の厳しい日差しもいくらか和らぎ、ブレーカーの落ちる心配も要らなくなった頃、
俺は二学期の最初の朝礼で突っ立っていた。

表現が迂遠だし、直感的に季節がわかりにくい。
クーラーのせいで夏場はブレーカーが落ちやすいが、ここでそれを出しても邪魔になるだけ。

>身体の中に巡っている嫌な空気を浄化してくれる。
ここもそう。半端になにか凝ったようなこと言おうとして、かえって安っぽくなってしまっている。



507:吾輩は名無しである
07/08/29 21:39:04
>>502
>夏の厳しい日差しもいくらか和らぎ、涼しげな風が吹き抜けるようになった頃、
>俺は二学期の最初の朝礼で突っ立っていた。

こんなのいかにも下読み段階で落としたくなる文章ですよ……

508:名無し物書き@推敲中?
07/08/29 21:49:32
>>507
俺もそう思う。9月1日の方がまだ気が利いてる。

509:名無し物書き@推敲中?
07/08/29 21:49:36
まるで暑中見舞いだしなw

510:名無し物書き@推敲中?
07/08/29 21:56:55
批判する人間の法則:自分で例を挙げることは絶対にしない

511:名無し物書き@推敲中?
07/08/29 22:07:35
批評する人間の法則:批判されると涙目で変な法則をつくる

512:名無し物書き@推敲中?
07/08/29 22:20:52
>>506
>>507

激しく、激しく、同意。

513:名無し物書き@推敲中?
07/08/29 22:26:53
一人遊びごくろうさん

514:名無し物書き@推敲中?
07/08/29 23:38:52
>495だが、
なんかどんどん改変されていって、面白いなw

515:名無し物書き@推敲中?
07/08/29 23:45:58
部活では俺と同じようにいつも一人でいる奴がいた。
皆と騒いだりもせず、淡々とし、だけど決してイジメられたりもせず、
不良でも優等生でもない、目立たない奴がいた。

中学2年の夏休み。俺は部活をやらされて過ごした。

9月1日。夏休みが終わった日。朝礼で俺は突っ立っていた。
校長は言っていた。そいつが自殺したことを。

そいつの家、ニュータウンが接する山の中、
そいつは首を縊ったのだった。
あの夏の日の俺が受けた特別な風が吹き下りてくるその山で、
特別な風に特別な緑の匂いを含ませるその山で。

そいつはときどきその山に登っていたのだそうだ。
振り返れば自分の家も学校も見えるその山で
何かを振り切るように、登っていったのだろうか。
そして、登るそいつを、麓の街の電車の音とかは、追い越していくのだ。
救急車のサイレンの音だけはたぶん最後は違ったのかもしれないが。

かつて、ニュータウンが出来る前、毘沙門さまのあった場所がある。
もちろんそこには、誰かの家が建っている。
毘沙門さまは解体されて、山の中へと移された。
基礎と外郭だけが真新しく、毘沙門さまの奉られる
内郭だけが古めかしく立っている。
そいつはそれをまるで毘沙門様が閉じ込められているようにみたという。




これは散文詩だろ。違うのか?

516:名無し物書き@推敲中?
07/08/30 02:37:44
 200億光年の彼方へ

 ─10億年がたった。
 ─20億年がたった。
 ─30億年がたった。
 ─56億7000万年がたった。
 弥勒菩薩、マイトレーヤが現れた。
 弥勒菩薩はいう。
「一切衆生を救わん」
 死んだ人間が300億人の魂が、弥勒菩薩によって救済された。
 ─100億年たった。
 ─さらに、200億年たった。
 ある菩薩の年齢が500億歳に達した。
 ある如来の年齢は、1000億歳。
 ある観音の年齢は、1000兆歳。
 ─無量大数年たった。
 ある仏の年齢が、青蓮華歳になった。
 そして、ブッダの年齢は、不可説歳になる……。

517:名無し物書き@推敲中?
07/08/30 10:03:30
>516
折伏でつか?

518:名無し物書き@推敲中?
07/08/30 16:26:20
 空気なんか読みたくねえし、読む気もさらさらねえ。まあ、そんな考えで高校を出て専門に入って、
社会には出ないで俺は家に引きこもっていた。何となくで社会に出て働くやつと、働かないであれこ
考えて社会を底辺から見下ろす俺とでは俺のほうが上だと思っていて、それは今でも変わらない。
社会が空気を読めよ、空気を読んで働けよと俺に働きかけようとも俺は空気が読めないふりをし
ていた。もちろんそれは自意識過剰で誰も俺など見ていないこともまたうすうす感じてもいた。
 くだらねえ毎日を浪費しているだけだろうと言われればまあその通りで、昼過ぎに起きて飯を食
って巡回サイトを一通り眺めてギャルゲをして飯を食って、メタボリックという言葉を知った俺は日課
に散歩を取り入れた。
 パソコンにガタがきつつある。専門学校に入るときに親に買ってもらったものだ。CD‐ROMを入れ
ると引っ掻くようなノイズが混じり始めている。バイトも二年前に辞めて、いよいよ金がついえてきた。
パソコンがぶっ壊れた暁には短期のバイトをしようかと思っている。それもすぐ止めるけど。金なんて
最低限あればいい。死ぬときにちょうど預金残高がゼロになるのが最良の人生だと思う。
 金なんてその程度のものだ。
 たまに金があれば人の心も買えるとかマヌケなことを言うやつがいるが、そんなはずがない。人の心
が金で買えてたまるか。
 そもそも俺はそんなもの、いらないのだ。

   *

百枚くらいの小説の書き出しです。よろしくお願いします。
それと超カメレスですが、前スレ>>985氏ご指摘ありがとうございました。

519:名無し物書き@推敲中?
07/08/30 17:19:47
中二病の臭いがする。
主人公の自立で〆るなら、テーマはまぁ良いんでない。

520:名無し物書き@推敲中?
07/08/30 17:25:15
>>518
前にも誰かが指摘してたけど、冒頭から主人公がずらずらと所信表明し過ぎると
押し付けがましく感じるし、お腹いっぱいでその先を読む気が減退します。
主人公が持つ世界観は、物語が進行するにつれて他者との関係の中で自然に
明らかになっていくほうが良いでしょう。
主人公の境遇、外見や性格などは最初のほうで紹介して問題ないですが。
一人称小説の難しいところです。

521:名無し物書き@推敲中?
07/08/30 18:28:50
少ない言葉で世界を表現してしまうのが理想の冒頭ですかね
風景の細かい描写だけとか、心象もしくは事実の羅列だけとか、どれか狭い世界に偏ったのがたらたらと続くのは冒頭としてはイレギュラーですかね

522:名無し物書き@推敲中?
07/08/30 18:38:47
冒頭は行動あるいは、行動の中で現れる心理描写
それに付随する風景描写だな。僕は俺は私は
こうなんだみたいなプロフィール発表は
物語展開中に展開できるよう工夫したほうがいい。

ただし、相当におもしろい私語りなら、例外は
あるかもしれんが、冒頭はリスク高し。


523:名無し物書き@推敲中?
07/08/30 18:55:09
>>518
冒頭はなるべく早く主人公を登場させて、どこにいて、何をやっているのかを
読者に伝えるようにしたほうがいい。
自分の部屋にいるなら、主人公の視点で部屋の様子を描写する。
パソコンデスクの前に座ってるなら、パソコンで何をしようとしているのか。
そういうことを説明しながら、心理描写に入っていかないと小説にならない。

524:名無し物書き@推敲中?
07/08/30 19:46:45
>>517
折伏の方が断然しっかりしてる。文章とか色々

525:名無し物書き@推敲中?
07/08/30 20:28:34
>>521
冒頭で
「主人公を取り巻く世界」を表現するのは結構だけど
「主人公が抱く世界観」をベタに書いてしまっては、唯の自分語りになってしまうと思う。
そういうものが物語全体を通して語られるのが小説の面白さだと・・

526:梨屋 ◆Jc4n4r55vw
07/08/30 21:03:56
>>518(1/2)
前スレ748は現在、梨屋と名乗っています。前スレ949さん。コメントの前にまず、お詫びをさせてください。

 前スレではここ変えればこんな感じにと、気軽な気持ちであなたの文章へ手を加えてしま
いました。他人から勝手に手を加えられることに抵抗を感じることを知らず、軽率なことをし
てしまったと悔いています。申し訳ございません。

以下、コメントに移らせていただきます。「と、俺は思う」略。気になった点。
・心理描写の時制
  上記の行から、「~いた。」へと時制が過去形へと移る。行動の時制とは異なって、
 心境での過去形は、現在では当時とは心境が違い「当時の自分はそう思っていた。」
 意味も与えられる。そのように読むと、では、今、主人公は何時にいて、当時をふり返り、
 何を考えているのだろうか?ということ語られず不親切だが、文脈からすると、回顧部
 ではなさそうなので、「いる。」 等の現在形へすれば、混乱することなく親切。

・「社会が空気を読めよ~俺は空気が読めないふりをしていた。」
  読点の位置ためか一読したとき、「社会」の擬人化したセリフ部が不明確で「社会」が
 どこまで掛かるのかが分かりづらい。この擬人化が明確でないため、次の行の「もちろん
 それは」が何を指すのかが分かりずらく不親切。

・その他
 「働かないであれこ」”れ”は改行時の脱字ですね。
 「CD‐ROMを入れると引っ掻くようなノイズが混じり始めている。」
 回転時のドライブから聞こえる異音か、音楽CD再生時のノイズか一見わかりずらかった。

527:梨屋 ◆Jc4n4r55vw
07/08/30 21:06:07
>>518(2/2)

(感想)
 この文体、梨屋は好きです。
 さっと一回目を通して特に引っかかりも無く読めました。読み直して
みて、さほど読点が打たれてないこと、それでも自分が無理なく意味
が取れたことを気付き、読みやすい文章に力を感じます。
梨屋としては特に良かったフレーズをチョイスすると自虐的だけど
確信持って居直るのが好みというか、
「空気なんか読みたくねえし、読む気もさらさらねえ。」とか
「社会を底辺から見下ろす俺とでは俺のほうが上だと思っていて、
 それは今でも変わらない。」などは特に気に入りました。

 梨屋は本来小説を読むとき、「セリフ」が始まる、動きが出る、
までは序章は斜め読み、必要があれば読み返すことが多いです。
ですので冒頭主人公が今置かれた心境をただ語るだけでも大きな
問題とはあまり思わないのですが。しかし、この文章、「」や、擬音、
行動描写をはさみながら進めても全然問題のないモノローグですので、
何かやらせたり、話させたり、なにか見ながら、の方が雰囲気や
アクセントが付いてよりよいのかもしれません。
 もちろん、他の方のコメントのとおり、冒頭でさっさと人物紹介を
するのは自然で、読み手が物語へ入り易く親切です。

以上です。なにかの参考になれば。

528:吾輩は名無しである
07/08/30 21:13:50
全然関係ない話で申し訳ないのですが、梨屋さんって農家の方なんですか?

529:梨屋 ◆Jc4n4r55vw
07/08/30 21:31:29
>>528
梨屋=なしや=最初に書いたレス番748。
だからコテ名付けは職業とは無関係。
俺がオッサンになってしまったこととはやや関係。

530:名無し物書き@推敲中?
07/08/30 21:38:13
>>528
あまりに関係なさすぎて梨汁吹いた

531:梨屋 ◆Jc4n4r55vw
07/08/30 21:44:25
すいません、入れ替えてるうちに変になっていたので訂正。

>>526
心理描写の時制の出だし
<上記の行から>
の行とは→「社会が空気を読めよ~俺は空気が読めないふりをしていた。」
です。

あと>>527では
冒頭でさっさと人物紹介をするのは自然と書きましたが、
「人物紹介」では言葉足りず、「5W1H」の描写と言いたかったわけです。

532:名無し物書き@推敲中?
07/08/30 23:16:32
ちょっと聞きたいことが。
文中に半角文字を入れるのはご法度?

例1
 昨今、古い映画が、再びテレビなどで持て囃されている。
 丁度その手の番組を見ていると、僕が好きだった懐かしい作品が紹介された。
 ―『Back to the Future』。
 ああ、これよく見たなぁ。シリーズもので、三部作だったはずだ。

例2
 昨今、古い映画が、再びテレビなどで持て囃されている。
 丁度その手の番組を見ていると、僕が好きだった懐かしい作品が紹介された。
 ―『Back to the Future』。
 ああ、これよく見たなぁ。シリーズもので、三部作だったはずだ。

例3
 昨今、古い映画が、再びテレビなどで持て囃されている。
 丁度その手の番組を見ていると、僕が好きだった懐かしい作品が紹介された。
 ―『バックトゥザフューチャー』。
 ああ、これよく見たなぁ。シリーズもので、三部作だったはずだ。

533:名無し物書き@推敲中?
07/08/30 23:17:23
>>532 自由

534:名無し物書き@推敲中?
07/08/30 23:21:13
おk。思うに、物語中で統一することが重要なのかな。

535:名無し物書き@推敲中?
07/08/30 23:31:13
>>532
まぁ、簡単なことをいうとだな。下読みはどうかわからんが、編集ってのは売れるものを
探しているのであって、重箱の隅ちまちま突いているほど暇じゃないんだよ。
でだな、お前さんはその例を出してきたが、それが縦書きの小説の文章になったときの
ことを想定したか?
その時に、英語が縦書きに混ざって印刷されるわけだ。で、読者が見て読みやすいか
どうか。読みやすけりゃ、問題ない。自信ないなら、カタカナにしとけ。無難だからな。

536:名無し物書き@推敲中?
07/08/31 01:07:13
「このラッシーで流し込むと、いいらしい」
 奴の左手の大振りのガラスのコップには白い液体がなみなみと、入っている。
その表面には、小さな沫が不規則に浮かんでいて、まだらに茶色い。
ガラスの汚れかとも思ったらが、浮かんでいるのは得体のしれない、ゴミだ。
「これを飲むのか?」
 勘弁してくれ。俺は繊細なんだ。
「それ自体が、目的じゃないだろう。こっちだ」
 奴の右の指の間には、粒上の欠片がある。一見、ただの丸薬に見える。
でもよく見ると、粗雑な植物の繊維が毛羽立つように、表面から出ている。
「これは、ここから、持ち出すなよ」
 俺だって、そこまで馬鹿じゃない。
 幻想よりも、鮮やかなトリップ。目的を見失うなってはいけない。
「嫌なら、これを、そのまま」
 奴は手の中の、繊維を更に小さく丸めながら、言った。
その手は黒くて関節が以上に太い。
「ケツから入れればいい。吸収することでは、同じだ」
「残念だ。俺、ずっと下痢してるから、刺激ですぐ、出ちまう」
 そのまま、笑おうとした。でも、喉の奥で奇妙な音が鳴るだけだった。その音は、吐く前兆のあの音に似ている。 
「たった5分でいい。5分、ケツの穴を押さえれば吸収される。簡単だろう?」」
 追い詰められた。

537:名無し物書き@推敲中?
07/08/31 01:15:20
536だけど、以上に→異常に。
緊迫感をテーマに、何故かラッシー(あのインドのヨーグルトドリンク)が
ふと浮かんだので。続きは・・どうしよう。

538:名無し物書き@推敲中?
07/08/31 01:29:56
>>525
? よくわからんけど議論したかったら別館でやってね。あっちも見てるから。

539:名無し物書き@推敲中?
07/08/31 01:36:38
 外は多分、暑い。 目の端を何かがよぎった。奴が素早く、手を動かす。歯を
「ほら」
 わざとらしくぱっと開いた手の中のものは、多分、蝿?こんな大きな蝿、存在しているのか。
まるで蝿の形の、すずめ蛾だ。
「今は、暑くて、明るい」
 俺はつぶやいた。すずめ蛾なんて、今は飛ばない。
「おまけ」
 俺には構わずに、奴は素早く、左手のコップの中にそれを投げ入れた。
その衝撃で、白い表面が大きく波打つ。
「船」
 俺が、そう言うと、奴は片目をつぶって、今投げ入れた黒い固まりを指差して、言った。
「これ?」
 俺はうなづく。
「グッドセンス」
 大きくて器用な右手の親指を俺の方に向けて、奴は歯を見せた。
今こそ、笑うタイミングだ。

540:名無し物書き@推敲中?
07/08/31 01:47:58
539は、536の続きです。539の一行めのラストは消し忘れ。
硬質&リアリティでの思い付き・・これからの展開は?
何書いても、どうせ、どうにもならんし、何にもならん。
でも、こんな濃い展開も書いてて、面白い。

541:名無し物書き@推敲中?
07/08/31 01:50:50
>>518

このスレ的にはNGを出されやすい書き出しだけど、プロローグとして見ればそんなに
悪くないと思う。

ただ
>空気なんか読みたくねえし、読む気もさらさらねえ
言ってる事が微妙に重複してないか? しかも短い一文の中で。
書き出しがこれっていうのは印象としてマイナスかと。

542:名無し物書き@推敲中?
07/08/31 01:57:50
>>536&539
わざとやってるのかもしれないけど、「5W1H」が全然なってない。
作者であるあなた自身が行き当たりばったりで書いて、しかも推敲もろくにしていな
いという印象があります。
もうちょっと練ってから投稿してほしい。

543:名無し物書き@推敲中?
07/08/31 02:04:13
>>542
思い付きは、その通り。
でも、5W1Hはプロローグから説明しないかな?
インドの麻薬窟に迷い込んだジャパニーズトラベラーが、達者なインド人
ディーラーに丸め込まれていく図って説明から書いちゃうと、空気が消える。

544:名無し物書き@推敲中?
07/08/31 02:10:30
543、だけど、プロローグじゃなく、これは、情景ですね。
空気もスレも読まずに、で悪い。文章だけでいいのかと思って。

545:名無し物書き@推敲中?
07/08/31 03:06:54
>>536>>539
句点の位置がおかしい。なぜこんなぶつ切りなの?狙い?多すぎて読みにくい
あと誤字脱字も多い。投稿する前に見直してほしい。推敲というより見直しレベル

状況が全く分からないから、ひとまず気になったところだけ

546:名無し物書き@推敲中?
07/08/31 03:15:10
とある情報交換型サイトにて、言葉使いを巡って論争が繰り広げられ、方言での書き込みの是非にまで問題が発展しました。
荒れる発言を削除依頼されても放置する管理人が怠慢なのではないか、と指摘しましたところ
「管理人を責めるのはお門違い。言葉使いを正さなかったからといって管理放棄にはならない。第一気に入らないサイトには来なければいい。ネットの世界では常識」
とネットマナーサイトのURLを貼りつけられました。
私は個人の管理しているとはいえ情報交換型サイトと、二次創作など作品を公開する管理人の自己満足サイトとには相違点があると認識しておりますので以下の文章をレスしました。不自然ではないでしょうか?


ここは個人が運営しているサイトとはいえ、多数の利用者が互いに情報を交換しあうのを目的として作られたサイトであるのだから、他のサイトとは始めから指向性が違うのでは?
「嫌なら来なければいい」と言うのは、議論の余地すらないということですか?

ネットマナーなどと芒洋としたものを不退転の決意を持って信じて疑わないかの如く掲げ殊更に強調しても理詰めの思考と何ら変わらず、あまつさえ排他的な態度をとるのは都合の良いこと甚だしいかと存じます。
これでは�

547:名無し物書き@推敲中?
07/08/31 03:23:20
>>546が長すぎて文章が途切れているので後半だけ。

あまつさえ排他的な態度をとるのは都合の良いこと甚だしいかと存じます。
これでは問題が解決しないのも普遍妥当な結果かと。

本来はこういう場に書き込む内容ではないのでしょうがよろしくお願いします。


548:名無し物書き@推敲中?
07/08/31 08:38:07
どうでもいいが

ホントウに事務的に学生の自殺を報告する校長は 居るのか。

俺の小中高時代、学内で自殺したやつはいないし、高校で中退がひとりいたことが大ニュースになったくらいだ。
登校拒否が中学で一人。

お前らがやっとることは描写なのか絶望世界希望なのかわからんのである。とりあえづ 面白くはない。

549:吾輩は名無しである
07/08/31 09:01:10
とりあえづwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

550:名無し物書き@推敲中?
07/08/31 13:18:29
>>538
>>525は議論じゃないだろ。
いいアドバイスだよ。

551:名無し物書き@推敲中?
07/08/31 14:02:10
次の方ドーゾ

552:名無し物書き@推敲中?
07/08/31 14:15:32
トイレに入ると私は、いつもトイレットペーパーで便器の汚れを拭き取る。
手際よく2分程度でピカピカに磨き上げる。
それから、後2分かけて便器の周りや目に付く場所から汚れやゴミを
取り除く。
私は、綺麗になったトイレを微笑みながら眺め回した後、
便器から少し離れた床の上にしゃがみこみ、
こらえていた大便を排出する。
便器の中に大便を排出するのは当たり前のことだが
そうはしない。
便は固くないほうだ。柔らかくも無く、適度な滑り心地で
一気に大便を排出する。
ほんの10~20秒の出来事だ。
御尻を紙でふき取り、大便の横に汚れた紙を落とす。
私は、立ち上がりズボンをはく。
ここからが本番だ。私は綺麗な便器を、床の上に無造作に
排出された大便や汚れた紙を交互に眺め回す。

553:名無し物書き@推敲中?
07/08/31 14:47:08
>>552 キタナイ

554:名無し物書き@推敲中?
07/08/31 20:14:06
>>552
>御尻を紙でふき取り、
なぜ「御尻」? 
「お尻」または「おしり」では駄目だというのなら、その理由を主張したまえ。

555:名無し物書き@推敲中?
07/08/31 20:25:46
「あっ」
兄の驚いた声に振り向くと、飯田君が落ちるところだった。
「あっ」
それを見て、僕と飯田も同時に声を上げた。 寄りかかっていた手すりが折れて、飯田君は
団地の屋上から4階下の地面に落ちようとしていた。
ぱたぱたぱた、と何かを掴もうとしているようにも羽ばたこうとしているようにも見える
不思議な動きをした後、飯田君はやっと少し驚いたような顔で
「えっ」
と言った。そしてゆっくり落ちていった。
「兄ちゃん!」
飯田は慌てて折れた手すりに向かって走っていった。そして、そこにうずくまっていた兄を
「どけよ!」
と蹴りつけてどかせると、下を覗き込んだ。飯田は兄を完全に舐めている。
飯田は5秒ほど下を見ていたが、すぐに立ち上がり、急いで下へ降りていった。
 飯田が出て行ってから、兄も少しの間下を覗き込んでいた。そして、家のほうへ走っていった。
一人だけ残された僕はどっちに付いてゆくか迷ったが、兄は救急車を呼びに行ったのだと思って、
とりあえず飯田の方に行くことにした。


50枚の小説の書き出しです。よろしくお願いします。

556:名無し物書き@推敲中?
07/08/31 20:29:09
一体誰が落ちたんだよ……

557:名無し物書き@推敲中?
07/08/31 20:41:16
>>555
 叙述トリックですね。
推理小説に詳しくない私でも、読んで面白いと思いました。

 しかし「50枚の小説の書き出し」だとすると、いきなり最初から濃いですね。
この冒頭と同じ調子で似たトリックが続くと、読者の頭が疲れてしまいそうです。

 読者を飽きさせないためには、冒頭は軽いトリックを1ネタくらいにして、
「代名詞の錯誤」とは違うトリックもいろいろ織り交ぜつつ、緩急をつけるとよさそう。


558:名無し物書き@推敲中?
07/08/31 20:44:22
>>555
飯田と飯田君が紛らわしい。どっちかあだ名で呼んでみる。

559:名無し物書き@推敲中?
07/08/31 21:02:12
>>555
説明も無しに人物が多く出ているうえに、
状況も説明が少なすぎて状況の変化に付いていけない。
場面の舞台をもう少し固めたほうがいいのでは?

560:名無し物書き@推敲中?
07/08/31 21:29:55
ここを弾かれた羊たちが、別板で迷惑をかけている。
スレリンク(news4vip板)
どうかここの住民たちに優しい言葉をかけて、連れ戻してくれないか?

561:名無し物書き@推敲中?
07/08/31 22:15:00
>>555
>飯田君が落ちるところだった。
>飯田君は団地の屋上から4階下の地面に落ちようとしていた。

ここ文意が重複しているから、どちらか表現を変えたほうがいいと思われ。

562:梨屋 ◆Jc4n4r55vw
07/08/31 22:22:57
>>552
プロット的に箇条書きすると、こうでしょうか?

・結果と相反する嗜好描写
・ワンアクションで可能な行為
「○○するのは当たり前のことだが、”代名詞+否定"」
・桁外れ的描写
・行為のもたらした異常性のある結果の描写

 この「」の言い回しが衝撃的。感動した。これがないと成り立たない。
ワンアクションで行える行為の選択、結果と相反するような嗜好の選択
そして異常性のある結果の選択。それぞれの相応しい選択が行われている。

 ただ、梨屋的に画竜点睛を欠いたと思うのは順番かなと。ほんのちょこっと変えて
例えば↓のように入れ替えた方が、やられた感が強いのではないかと梨屋は思います?

私は、便器から少し離れた床の上にしゃがみこみ、
綺麗になった便器やその周りを微笑みながら眺め回した後、
そこで、私はこらえていた大便を排出する。
便器の中に大便を排出するのは当たり前のことだが、そうはしない。
一気に大便を排出する。便は固くも無く、柔らかくも無く、適度な
滑り心地で排出される。ほんの10~20秒の出来事だ。


ともかく他に先んじて、構造についてのコメント入れたくて雑になりましたが
何か参考になれば。


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