07/08/20 21:06:23
>>334
Hはムードが大事、と。
H話に必要なことがなにかは分かっている。それを模索中な感じが伝わってきて、
好感が持てるお話でした。現状なにが問題かというと、
本番の前に、ヒロイン達をかわいらしく見せる盛り上げエピソードをまず書かね
ばならない。そのためには主人公が引き立て役にならなければならないんです。
主人公は冒頭で、偏差値の低い大学を馬鹿にしている。これって非常に邪悪な
行為です。その邪悪な行為を恥じればいいのに、自分が格下に落ちてしまった
ことだけを悔やんでいる。卑怯な邪悪さですね。
そんな主人公を励ましてしまうと、ヒロインの人格も低く見られてしまうのです。
ここはヒロインの気高さを見せるために、主人公の卑怯さを厳しく(しかもかわ
いく)叱るべきでしょう。
後半、妹に煮炊きの世話をさせておいて感謝しない邪悪な主人公、かつヒロイン
に慰めてもらった直後だというのに妹に浮気することではっきりと卑怯さを見せて
います。
ここでも妹はもっと怒るか悲しむかしたほうがいいですね。
逆に、主人公をとことん鬼畜なやつにしてもいいんです。そのとき主人公ははヒ
ロインや妹をかわいそうなくらいいじめる悪役になる。情け無用にいじめる。
でも一瞬、ヒロインや妹が見せる愛の涙を見て、強烈な後悔と自己嫌悪に襲わ
れる、なんてのもあります。
こんなのはアリガチな一例なので、他に良い引き立てかたがないかいろいろ模
索してみてください。賽の河原に石を積むようにとことん魅力を引き出す描写を積
んでいくのです、私自身もいまだ失敗ばかりのテクニックです。