07/08/18 17:22:10
白、黒、白、黒。
目の苦しさに違和感を覚え重い瞼をそっと開く。
一面に広がる天井が薄茶色になったり濃い茶色になったり、交互に移り変わって瞳に反映する。
俺の視界は反射的に細まった。
中心部に目をやると、蛍光灯がチカ、チカ、と音を立てながら濁った光を二秒ごとに刻んでいる。眩しさのあまり顔面を腕で覆いながら重い体を起こしてスイッチをOFFにした。
ふと、鏡に写る自分の姿が目に入る。閉め切られたカーテンの隙間から漏れる光に照らされた自分の姿。
髪は無造作に伸びて寝癖の跡がヒドくボサボサで、肌は不気味な程に真っ白で、青くなった口元が浮いているようにも見えた。浮腫んだ瞼が重苦しい。
悲しく、虚しく、悔しく、滞りのない怒りが沸き上がってくる。
その光景から逃げるようにしてカーテンへと手を掛けた。白く暖かく眩い光が俺を包み込んでいく。
数日ぶりに浴びた光は、何故だか、いつもより心に染みた気がした。