07/08/17 06:16:46
よし。ワシが添削してやろう。
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「……俺が死んだらどうする?」
「……分からない」
私は幼かった。そんな無茶な問いに答えられる訳がない。
貧しい家庭というものは、概ね何かしら問題をかかえているものだ。私の家庭では、その問題とは父親自身だった。
鳥かごの中の鳶と雀。その爪で千切られ引き裂かれた日々は、単なるカウントに過ぎなかった。二度と立ち上がれなくなるまでの。
不意に天井にぶら下がった父の向こうの空は、これまでにないほど高く、蒼く映えていたのを覚えている。
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途中までだが、ワシが適当に書き直すとこんな感じだ。
4、5行目にもうちっと文章を加えてみてもよかったかな。
「カウント」よりもっといい日本語があれば使いたかったんだが。
青い空を自分の気持ちの比喩として使うのはいい感じだと思う。
できるならそれにもうひとつ付け加えて、家庭を鳥かごにして見ますた。
父が首吊り自殺したというのは、そのまま言うとそのまますぎるので、
あえて詳しく説明はせずに読者に勝手に察してもらうようにっつーのは如何かと。
そうすると自分も自殺するかもしれないという暗示があとにも生きるかな、と。
>最低の父 >どす黒い毎日 >心は晴れるほどの
こういうのをそのままの説明ではなくて、どう最低なのか、
どうドス黒いのかを語れるといいと思うんだが。
>黒く腐敗し、うじの湧いた動物の死体を見るような視線
視線を説明するには長いような気も。いいたいことは分かるが、
もうちっと簡潔に軽蔑や汚らしさやおぞましさを出せるとベターではなかろうか。
最後のほうで時制が変わっているのは、過去から現在にフェードインしていくからだぬ。
ワシは全然問題ないと思います。