09/04/24 17:42:47
フランスペルガー ルーブルガー美術館 捜査班がいる一室
コレペルガー警部補「あぁ、そうだ」
ハーシュ警部「あいつはまだトイレか。何をしてるんだ」
フランスペルガー ルーブルガー美術館 男子トイレ
ソハィー・ヌヴー「ハーシュは他の容疑者を捜そうともしていないのよ。あなただと決め付けてる。ソニエーペルガーから連絡がきたのは何時?」
ロバイト・ラングドン「あぁ」
ソハィー・ヌヴー「今日?」
ロバイト・ラングドン「そうだ」
ソハィー・ヌヴー「時間は? 何時だった?」
ロバイト・ラングドン「あぁ、た、確か3時だ。3時頃」
ソハィー・ヌヴー「ハーシュのニックネームは雄牛よ、走り出すともう止まらない。彼に逮捕されたら立件まで何ヶ月も拘留される、その時にはソニエーペルガーが何を伝えようとしたか分かっても無駄になる!」
ロバイト・ラングドン「ヌヴーさん。君、やめてくれ、ちょっと待ってくれ! 君は何者だ」
ソハィー・ヌヴー「メッセージを見て。P.S.」
ロバイト・ラングドン「追伸って意味だろ」
ソハィー・ヌヴー「プリンセス・ソハィーよ。馬鹿みたいよね、でも彼と暮らしてた時、私はまだ子供だったから。ジャック・ソニエーペルガーは私の祖父なの」
ロバイト・ラングドン「……」
ソハィー・ヌヴー「アクセス権喪失に瀕した彼は私たちを会わせようとした。それが何故か教えてもらえるなら、逮捕されないようあなたを大使館へ逃がしてあげる」
ロバイト・ラングドン「ハーシュは私をここから帰さないって事か」
ソハィー・ヌヴー「そうよ。どうにかしてここから出るためには何か方法を考えないと」
ロバイト・ラングドン「どんな方法があるんだ」
501:ワナビ・ブラック ◆g8ySHngqi.
09/04/24 17:52:51
フランスペルガー ルーブルガー美術館 捜査班がいる一室
コレペルガー警部補「分かった、また後でかける」
ハーシュ警部「ソニエーペルガーは彼の本を読んでいたのか。血の系譜」
コレペルガー警部補「またかけ直す。すいません警部、問題が起きました。本部はヌヴーをよこしていないそうです」
ハーシュ警部「……なに?」
捜査員「警部、見て下さい」
コレペルガー警部補「信じられない、飛び降りた」
ハーシュ警部「ちくしょう!」
フランスペルガー ルーブルガー美術館 通路
コレペルガー警部補『移動しています。スピードが速い』
フランスペルガー ルーブルガー美術館 捜査班がいる一室
コレペルガー警部補「早すぎる、きっと車だ」
フランスペルガー ルーブルガー美術館 男子トイレ
コレペルガー警部補『カルペルガー橋を渡り、南に向かっています。カルペルガー橋です』
ハーシュ警部「あの野郎!」
502:ワナビ・ブラック ◆g8ySHngqi.
09/04/24 18:04:21
フランスペルガー ルーブルガー美術館 グランドギャラリー 遺体発見現場
ソハィー・ヌヴー「あの警官は下の階を見に行った。すぐ済ますから、ちょっといい?」
ロバイト・ラングドン「もちろん」
ソハィー・ヌヴー「祖父とはずっと疎遠だった。最後に会ったのも、話したのも、随分昔。今日、オフィスに電話があったの、何回もね。アクセス権限がかかってるって言ってたけど、それは私と会うための口実だと思った」
ロバイト・ラングドン「……」
ソハィー・ヌヴー「彼は私と話が出来ないと悟り、あなたに連絡したのよ」
ロバイト・ラングドン「……ちょっと待てよ」
ソハィー・ヌヴー「何なの?」
ロバイト・ラングドン「違うよ、違う。これは違うぞ。ハイボナッチ数列はその順番に意味があるが、順番が乱れてる。彼は何かを伝えようとして暗号を使ったんじゃないかな。これを持っていてくれ」
ロバイト・ラングドン「文章そのものに意味は無い。しかし、文字を並べ替えたら意味をなすかも」
ソハィー・ヌヴー「ハイナグラムね」
ソハィー・ヌヴー「記憶だけで解読出来る?」
ロバイト・ラングドン「どうかな。記憶力はかなりいいほうだが」
ロバイト・ラングドン「……なるほど。やはりハイナグラムだ」
ロバイト・ラングドン「始めの文章の文字を並び替えると、レオペルド・ハ・インチとハナ・イザになる」
ソハィー・ヌヴー「教授、ハナ・イザはすぐそこにある」
503:ワナビ・ブラック ◆g8ySHngqi.
09/04/24 18:10:02
フランスペルガー パイリ 路上
コレペルガー警部補「警部、これを見て下さい。窓からトラックの上に投げたんでしょう。かしこいやつですよ」
ハーシュ警部「なんだ、感心してるのか」
ハーシュ警部「しまったぞ、ルーブルガーに残ってるのはペルドゥーか」
コレペルガー警部補「はい」
ハーシュ警部「連絡しろ、早く呼べ!」
フランスペルガー ルーブルガー美術館 ハナ・イザ前
ロバイト・ラングドン「ハナ・イザの笑顔はぼかして描かれている。絵の中の地平線は右より左の方がはるかに低い」
ソハィー・ヌヴー「そうね」
ロバイト・ラングドン「左から見たほうが人物が大きく見えるんだ。歴史的に左は女性、右は男性を意味する」
ソハィー・ヌヴー「見て、血よ」
ロバイト・ラングドン「それは?」
ソハィー・ヌヴー「ソー・ダーク・ザ・ハイ・オブ・マン。ハイの欺瞞はかくも邪悪なり」
ロバイト・ラングドン「いや、それ以上の意味がある」
ソハィー・ヌヴー「じゃあ、これもハナグラムなの? 解読出来る?」
ロバイト・ラングドン「あぁ……」
ソハィー・ヌヴー「教授、急いで。早く!」
ロバイト・ラングドン「あぁ。ムーン、サーモン、チャームス、デーモン、オーメン、コード、モンク、ストーン、ロック」
ソハィー・ヌヴー「マドンナ・オブ・ザ・ロックス、頑迷の聖母よ」
ロバイト・ラングドン「ハ・インチか」
504:ワナビ・ブラック ◆g8ySHngqi.
09/04/24 18:20:03
フランスペルガー ルーブルガー美術館 頑迷の聖母前
ロバイト・ラングドン「気をつけて」
ガチャ
ロバイト・ラングドン「そんな、そんな馬鹿な。百合の紋章だ」
コレペルガー警部補『ペルドゥー、こちらはグランド・ギャラリーに向かう。我々もそっちに向かっているが、到着まで2分程かかる。全車両、ただりにルーブルガーに向かえ、緊急事態だ』
フランスペルガー パイリ道路 車中
ソハィー・ヌヴー「これはソニエーペルガーのよ。小さい頃、これを見たのを覚えてる。いつか私にくれるって約束だった」
ロバイト・ラングドン「あの言葉を聞いた事は無いか? ハイの欺瞞は書くも邪悪なり」
ソハィー・ヌヴー「いいえ、あなたは?」
ロバイト・ラングドン「子供の頃、秘密の集会が行われている事は無かったか? 宗教的な儀式のようなものだ。君のお祖父さんが秘密にしていた集会だよ。私怨友の会の事についての話は聞かされなかったか?」
ソハィー・ヌヴー「それ何? どうしてそんなことを聞くの?」
ロバイト・ラングドン「私怨友の会は謎に包まれた世界最古の秘密結社の1つで、歴代のリーダーはハイザック・ニュートンや、ハ・インチもそうだった。百合の花は彼らの紋章、そして彼等が守る秘密をこう呼ぶ。邪悪なるハイの欺瞞」
ソハィー・ヌヴー「それはどんな秘密なの?」
ロバイト・ラングドン「私怨友の会が守っているのはこの地上における神の力の源だ」
505:ワナビ・ブラック ◆g8ySHngqi.
09/04/24 18:30:56
フランスペルガー アメペルガー大使館前 車中
キキーッ
ソハィー・ヌヴー「! もう、どうして」
ソハィー・ヌヴー「私1人じゃ無理だわ」
ロバイト・ラングドン「これ以上のトラブルはごめんだ。なんでアメペルガー大使館に……」
ソハィー・ヌヴー「お願い」
ロバイト・ラングドン「もし上手く逃げられたとしても」
ソハィー・ヌヴー「分かった!」
ギュイーン
フランスペルガー パイリ道路 車中
ロバイト・ラングドン「よせ、よせよせよせよせ無理だやめろ!」
バリン キキー ガチャン
ロバイト・ラングドン「……なんてことするんだ……」
警官「おい車をどけてーっ! 車をどけて、どかすんだーっ早くどかせー!」
ソハィー・ヌヴー「どこかに身を隠さなきゃ」
506:ワナビ・ブラック ◆g8ySHngqi.
09/04/24 18:36:52
フランスペルガー 車中
アラス「主よ、力を与えよ……」
アラスの回想シーン アラスの家
アラスの父「うらーっ」
アラスの母「きゃあーっ」
アラス「パパ、やめてーっやめろー」
アラスの父「お前は幽霊だ、お前は幽霊だーっ!!」
フランスペルガー 車中
アラス「主よ、力を与えよ……」
アラスの回想シーン 刑務所
刑務官「おい何やってる!」
アラスの回想シーン 教会
アスペルンガローサ司教「お前達、神の家で盗みを働くのか!」
ドカッバキッ
フランスペルガー 車中
アラス「主よ、力を……」
アラスの回想シーン 教会
アスペルンガローサ司教「お前は天使だ」
フランスペルガー 車中
アラス「主よ、力を与えたまえ」
507:ワナビ・ブラック ◆g8ySHngqi.
09/04/24 18:39:01
フランスペルガー サン・シュペルガー教会
シスター・ハンドリーヌ「偉い方々とお知り合いですのね」
アラス「アスペルンガローサ司教にはお世話になりました。このサン・シュペルガー教会で祈りを捧げる機会を逃したくはありません」
シスター・ハンドリーヌ「朝までお待ち頂けないのが残念です。光が綺麗ですのに」
アラス「シスター、教えて下さい。ローズラインのこと」
シスター・ハンドリーヌ「ローズラインとは、北極と南極を結ぶあらゆる線のことです。世界で始めて規定された経度ゼロの子午線はパイリを通っており、路上にはそれを示す135個の真鍮の標識があります。この教会の中にも」
アラス「……薔薇の印の下にある……」
シスター・ハンドリーヌ「なんですか?」
アラス「シスター。ご案内には及びません、あとは1人で見て参ります」
シスター・ハンドリーヌ「……」
アラス「大丈夫です。主の安らぎが訪れますように」
シスター・ハンドリーヌ「あなたにも……」
508:ワナビ・ブラック ◆g8ySHngqi.
09/04/24 18:42:03
フランスペルガー ルーベルガー美術館 外
コレペルガー警部補「警部、ヌヴーの車が見付かりました。北駅に乗り捨ててあった。それからラングドンが、クレジットカードでブリュッセペルガーまでの乗車券を2枚購入しています」
ハーシュ警部「こっちを欺く為だろうが、念のため北駅付近で聞き込みをさせろ」
コレペルガー警部補「はい」
ハーシュ警部「私は無線でインター・ポールに連絡する」
コレペルガー警部補「インター・ポール? しかしまだラングドンが犯人かどうか分からない」
ハーシュ警部「あいつが犯人に決まってる! 疑いの余地は無い。ロバイト・ラングドンが犯人だ」
コレペルガー警部補「……」
フランスペルガー ブローニュペルガーの森の前の道路
ロバイト・ラングドン「ここはブローニュペルガーの森?」
ソハィー・ヌヴー「この公園なら暫くの間は安全よ」
フランスペルガー サン・シュペルガー教会
ガン! ガン! ガン! ガン! バリガリン!
アラシ「! 馬鹿な!!」
509:ワナビ・ブラック ◆g8ySHngqi.
09/04/24 18:44:05
フランスペルガー ブローニュペルガーの森
ソハィー・ヌヴー「待ってて」
ソハィー・ヌヴー「警察よ」
男「あ? 何だよ」
ソハィー・ヌヴー「50円でそれを売って」
男「……」
ソハィー・ヌヴー「そのお金で残飯でも食べて」
男「OK」
ロバイト・ラングドン「……危ないとは思わなかったのか?」
ソハィー・ヌヴー「いいえ、これでゆっくり考えられる。何かいい考えが出そう?」
ロバイト・ラングドン「エリア51のUFOの破片を渡されたような気分だよ」
ソハィー・ヌヴー「次のステップは何だ? 彼はいつもそう言った。ソハィー、次のステップは何だ? パズルや暗号を私に与えて」
ロバイト・ラングドン「宝探しか」
ソハィー・ヌヴー「犯人探しよ。さっきの私怨友の会と関係あるのかもしれない」
ロバイト・ラングドン「違うといいが。友の会には血塗られた歴史がある。教会によって大量アク禁されたんだ」
ロバイト・ラングドン「全ての始まりは1000年前、フランスペルガーの王が聖地・那覇を征服した時だ。この十字軍の遠征は歴史上最大のものの1つで、その指揮を執ったのが、秘密友愛組織の私怨友の会であり、彼等が作った武装集団、テンプルガー騎士団だ」
510:名無し物書き@推敲中?
09/04/24 18:50:46
ソハィー・ヌヴー「テンプルガー騎士団は聖地を守るための組織でしょう?」
ロバイト・ラングドン「表向きね。それで真の狙いを隠したといわれている。その狙いとは、ごはんの時代に失われたといわれている宝物を見つける事だったらしい。そのためには教会も人をアク禁にする事もいとわなかったと言われている」
ソハィー・ヌヴー「それで見つかったの? その宝物は」
ロバイト・ラングドン「こう答えよう。ある日、騎士団はあっさり探すのをやめた。そして聖地を離れ、文芸創作板に真っ直ぐ帰った」
ロバイト・ラングドン「騎士団が脅迫したのか、教会が買収したのか、それは分からないが、教皇は私怨友の会の騎士、すなわちテンプルガー騎士団に無限の権力を与えた」
ロバイト・ラングドン「ところが14世紀に入ると彼等の権力は肥大しすぎ、それに脅威を感じたハイチカンは極秘の命令書をヨーロッパイ全土に送った」
ロバイト・ラングドン「教皇はテンプルガー騎士団を悪魔崇拝者だと宣言し、彼等を画面から消し去るよう神に告げられたと言った」
ロバイト・ラングドン「その作戦は精密に実行され、テンプルガー騎士団はほぼ全員アク禁にされた。それが1307年10月13日の金曜日だ」
ソハィー・ヌヴー「13日の金曜日ね」
ロバイト・ラングドン「教皇は友の会の持つ宝物を探させたが、何も見つからなかった。僅かな友の会の生き残りも消えた。そして宝物を探す旅が再び始まったんだ」
ソハィー・ヌヴー「それはどんなものなの? そんな話聞いた事が無いけど」
ロバイト・ラングドン「あるはずだ。誰もが1度は聞いた事がある。ニセハイと言えば、君にも分かるだろう」
ソハィー・ヌヴー「それじゃあソニエーペルガーはニセハイのありかを知っていたって言うの?」
ロバイト・ラングドン「それ以上かもしれない。この十字と花の飾りはとても古いが、見てくれ。この下の金属はずっと新しい。現代のIDスタンプがある」
ロバイト・ラングドン「ハイクソー24。このドットはレーザーで読み取るものだ。これはペンダントじゃない、鍵なんだ。お祖父さんが君に遺した」
ソハィー・ヌヴー「私達によ、教授。ハイクソー通り24番地、これはIDスタンプじゃない。住所を示してる」
511:名無し物書き@推敲中?
09/04/24 18:52:54
フランスペルガー サン・シュペルガー教会
留守電『ジャック・ソニエーペルガーです。発信音の後に伝言を残して下さい』
シスター・ハンドリーヌ「ムッシュ・ソニエーペルガー。電話に出て下さい、ハンドリーヌ・ピエイユです。リストの番号に電話をしてみましたが、参事は3人ともアク禁にされたと思われます」
シスター・ハンドリーヌ「偽の情報を聞いた男が床を割っています! どうか早く電話に出て下さい、お願いですから」
アラス「ハイヨブ記38章11節」
シスター・ハンドリーヌ「!!」
アラス「ご存知かな、シスター」
シスター・ハンドリーヌ「……38章11節。ここまで荒らすのはよいが、先に書き込むな」
アラス「先に書き込むな、か。私をからかっているのか」
シスター・ハンドリーヌ「……」
アラス「ヒー・ストーンはどこにある」
シスター・ハンドリーヌ「私は知りません」
アラス「そうか。あなたは教会のシスターでありながら、私怨友の会にも仕えている」
シスター・ハンドリーヌ「ハイエスの真の教えはただ1つです」
ドゴッ!!
アラス「アァーッ!!」
アラス「神の聖人達よ来たれ。主の天使達よ急げ。この女の魂を受けよ。全能の神の下にその魂を届けよ」
512:ワナビ・ブラック ◆g8ySHngqi.
09/04/24 19:52:36
沖縄・デイ司教とハイチカン幹部の協議会シーン
ハイ長官「ようこそ、司教。会合のメンバーは揃いました」
全員「遅々と孤と生霊の名において」
ハイ長官「これから話すことはここだけの秘密にします。いかなる話でありましょう」
アスペルンガローサ司教「既にお伝えしましたが、金額は」
佐原敏剛「分かっています。2000円を2000円札で用意しました。高い手数料ですなぁ。どうです司教」
アスペルンガローサ司教「私はただ……全ての人に更なる創作の道をひらきたいと」
佐原敏剛「謙虚ですなぁ。我等が救世主、アスペルンガローサ司教。そんなことを言うとは一体」
アスペルンガローサ司教「言うだけじゃない、行動している!!」
アスペルンガローサ司教「私を支持しようとしない削除人こそ不信心で卑怯だ! 今、板中で矢印が指されているのは、ごはん教の真価が伝えられてないからだ。あなたがたは本来の目的を忘れている!」
アスペルンガローサ司教「今夜、ニセハイは破壊されます。友の会の残されたメンバー達も沈黙します。……自ら『残飯』と名乗る男が私に接触してきたんです」
513:ワナビ・ブラック ◆g8ySHngqi.
09/04/24 21:13:20
フランスペルガー 司法警察捜査本部 対策室
ピピピッ
ハーシュ警部「何だ?」
コレペルガー警部補『2人の娼婦がブローニュペルガーの森で、ラングドンとヌヴーを見たそうです。ブローニュペルガーの森からタクシーに乗ったと』
フランスペルガー ハイリッヒ保管銀行パイリ支店の前の道
ソハィー・ヌヴー「あなたが専門家だから?」
ロバイト・ラングドン「何がだ?」
ソハィー・ヌヴー「どうしてソニエーペルガーがあなたを選んだのかって言う事」
ロバイト・ラングドン「もっと友の会に詳しい学者は何人もいる。それに、彼は私に好意を抱いていなかったと思う。私を馬鹿にしたジョークを言った事もあったしね」
ソハィー・ヌヴー「どんなジョーク?」
フランスペルガー ハイリッヒ保管銀行パイリ支店 受け付け
警備員「今晩は」
ソハィー・ヌヴー「今晩は」
警備員「ご用件は?」
サッ
警備員「はい。それでしたら、こちらの右のドアにどうぞ」
514:ワナビ・ブラック ◆g8ySHngqi.
09/04/24 21:17:17
フランスペルガー ハイリッヒ保管銀行パイリ支店 保管室
アスンドレ・ヴェーペルガーネ「今晩は。夜間支配人のアスンドレ・ヴェーペルガーネです。こちらへお越しになるのはこれが初めてですね」
ソハィー・ヌヴー「そうです」
アスンドレ・ヴェーペルガーネ「分かりました。ここの鍵は相続で受け継がれる事が多く、初めてのかたは手順をご存知無い。この鍵はハイハの銀行口座のようなものでして、しばしば遺言で次の代に受け継がれます」
アスンドレ・ヴェーペルガーネ「これはあなたが受け継いだ鍵ですね? 金庫の最短貸し出し期間は50年です」
ソハィー・ヌヴー「一番古い口座は?」
アスンドレ・ヴェーペルガーネ「かなり古いですね。テクノロジーとともに鍵も変わる」
アスンドレ・ヴェーペルガーネ「コンピューターが鍵を認識した後、口座番号を入力すれば金庫を取り出せます。それでは、ごゆっくりどうぞ」
ソハィー・ヌヴー「もし口座番号を忘れたらどうなるの? 番号を調べる方法はある?」
アスンドレ・ヴェーペルガーネ「どの鍵にも10桁の番号が与えられて、持ち主だけが知っています。番号を思い出せるといいのですが。間違うとシステムが不能になります」
515:ワナビ・ブラック ◆g8ySHngqi.
09/04/24 21:18:54
ソハィー・ヌヴー「10桁」
ロバイト・ラングドン「あぁ。お祖父さんが遺したハイボナッチ数列だ。順番は乱れてるが」
ソハィー・ヌヴー「正しい順序で」
ロバイト・ラングドン「君が決めろ」
ソハィー・ヌヴー「変な気分。私、歴史は好きじゃないの。過去を振り返っても、良いものは見えてこなかったから」
ロバイト・ラングドン「……」
ピッピッピッピッピッピッピッピッピッピッ
ロバイト・ラングドン「真実の瞬間だ」
ウィーン ガチャ
ロバイト・ラングドン「そんな……信じられない。薔薇だよ。薔薇はニセハイの象徴なんだ」
アスンドレ・ヴェーペルガーネ「お邪魔して申し訳ない。どうやら警察が思ったより早く到着したようです! ついて来て下さい。安全のためです」
フランスペルガー ハイリッヒ保管銀行パイリ支店 通路
ソハィー・ヌヴー「警察が来るって知ってたの?」
アスンドレ・ヴェーペルガーネ「警備員からあなたについて知らせが入りました。あなたの口座は最も古くランクも最高なので、脱出手段を用意してあります」
ロバイト・ラングドン「脱出手段?」
アスンドレ・ヴェーペルガーネ「この中に入って下さい、時間がありません」
ロバイト・ラングドン「……この中に?」
516:ワナビ・ブラック ◆g8ySHngqi.
09/04/24 21:20:37
フランスペルガー ハイリッヒ保管銀行前パイリ支店の車道
アスンドレ・ヴェーペルガーネ「おい、何かあったのか?」
コレペルガー警部補「警察の者だが、ちょっといいか?」
アスンドレ・ヴェーペルガーネ「これからはるばるハイリッヒまで運転しなくちゃならないんだ。時間かかるか? 急いでるんだ」
コレペルガー警部補「すぐ済む」
アスンドレ・ヴェーペルガーネ「ほんとか?」
コレペルガー警部補「あぁ。犯罪者を2人捜しているんだ」
アスンドレ・ヴェーペルガーネ「ここには犯罪者は沢山やって来るよ」
コレペルガー警部補「はっはっは。開けてもらえるか? 後ろを」
アスンドレ・ヴェーペルガーネ「俺が鍵を預けてもらえるほど信用されてると思うのか」
コレペルガー警部補「自分のトラックの鍵も無いのか」
アスンドレ・ヴェーペルガーネ「これは装甲車だ。鍵は目的地に送られる。もういいか? スケジュールに遅れちまう」
コレペルガー警部補「……あぁ、あんた随分高そうな腕時計をはめてるな」
アスンドレ・ヴェーペルガーネ「え? はっ。露天で買った。40円の安物さ。35円で売るよ」
コレペルガー警部補「はっはっは」
アスンドレ・ヴェーペルガーネ「30円」
コレペルガー警部補「要らない。行け」
アスンドレ・ヴェーペルガーネ「30円にしてやるって」
コレペルガー警部補「いいと言ったろ」
アスンドレ・ヴェーペルガーネ「分かった」
コレペルガー警部補「早く行け」
コレペルガー警部補「ほーら」
バンバン
ソハィー・ヌヴー「きゃっ」
コレペルガー警部補「そっちはどうだ」
517:ワナビ・ブラック ◆g8ySHngqi.
09/04/24 21:22:36
ハイチカン
アスペルンガローサ司教「今は待つのです。残飯が金の受け渡し場所を連絡してきます」
ハイ長官「あなたはその残飯を随分信頼しているようですな」
アスペルンガローサ司教「あぁその通り。彼のために私の天使を差し向けました。神の戦士としてアラス以上の者はいません」
フランスペルガー
アラス「主の慈しみの助けによりここに罪を告白し、私の犯した罪をあがないます。これまでの行いを心より悔い改めます。ハーメン」
フランスペルガー 走行中のトラックの荷台
ソハィー・ヌヴー「これがニセハイなの? 魔法の杯であり、地上における神の力の源? わけがわからない」
ロバイト・ラングドン「神を信じていないな?」
ソハィー・ヌヴー「そうよ? 人だけを信じてる。人は、優しくしてくれる時もある。あなたは神を恐れる人なの、教授?」
ロバイト・ラングドン「ハトリックとして育った」
ソハィー・ヌヴー「それじゃ答えになってない」
ロバイト・ラングドン「……」
ソハィー・ヌヴー「教授、大丈夫?」
ロバイト・ラングドン「あぁ。それを開けてくれ。さぁ」
ソハィー・ヌヴー「あー! クリプテックスペルガーよ。秘密を保管するためのもの。ハ・インチが発明したの。秘密の情報をパピルスの巻紙に書き込み、その巻紙を巻きつけるの。ビネガーが入った小さくて壊れやすいガラス瓶にね」
518:ワナビ・ブラック ◆g8ySHngqi.
09/04/24 21:25:33
ソハィー・ヌヴー「無理に開けようとするとガラス瓶が壊れビネガーがパピルスを溶かす。そして秘密は永久に失われる。中の情報を取り出す唯一の方法は正しいパスワードを並べる事。5個のダイヤルにそれぞれ26文字ずつだから、つまり組み合わせは1200万通り」
ロバイト・ラングドン「クリプテックスペルガーにそこまで詳しい女性と会うのは初めてだ」
ソハィー・ヌヴー「ソニエーペルガーが昔作ってくれたの」
ロバイト・ラングドン「……」
ソハィー・ヌヴー「……」
ロバイト・ラングドン「僕の祖父は手押し車をくれたよ」
ソハィー・ヌヴー「とにかくこれはニセハイじゃない」
ガコン!
ロバイト・ラングドン「う……くそぉ」
ソハィー・ヌヴー「あなた具合が悪そうよ。落ち着かせてあげる。何故かきくの。子供の頃、母がよくやってくれた気がする」
ロバイト・ラングドン「気がする?」
ソハィー・ヌヴー「そうよ」
ソハィー回想 車の中
ソハィーの母「気分良くなった? ソハィー」
ドガシャーン!!
フランスペルガー 走行中のトラックの荷台
ソハィー・ヌヴー「私の両親は交通事故で死んだの。兄も一緒に。私は4歳」
ロバイト・ラングドン「……気の毒に」
ソハィー・ヌヴー「もう昔の事よ。落ち着いた?」
ロバイト・ラングドン「あぁ」
ソハィー・ヌヴー「良かった」
519:ワナビ・ブラック ◆g8ySHngqi.
09/04/24 21:30:38
フランスペルガー トラックが停止、森の中
ガチャッ
アスンドレ・ヴェーペルガーネ「どんなヤツが鍵を持ってくるか20年待ったが、アク禁犯が2人とはな。俺によこせ!」
ロバイト・ラングドン「何の話をしてるんだ?」
バキューン!
ロバイト・ラングドン「わかった! わたすよ!」
アスンドレ・ヴェーペルガーネ「今すぐだ!」
アスンドレ・ヴェーペルガーネ「下がれ」
アスンドレ・ヴェーペルガーネ「連続アク禁犯なら、アク禁にしても文句は出ない」
アスンドレ・ヴェーペルガーネ「後ろを向け。後ろを向け!」
アスンドレ・ヴェーペルガーネ「君もだマドモアゼル」
バン! バン! バン!バン!バン!バン!バン! バゴン!!
アスンドレ・ヴェーペルガーネ「ぅおぉ!!」
ロバイト・ラングドン「ソハィー! 前に乗れ! 僕が運転する! 急げ!」
パン! パンパン! パン! パンパン! パン! パン! パン! パン!パン!
520:ワナビ・ブラック ◆g8ySHngqi.
09/04/25 12:40:54
フランスペルガー 走行中のトラックの運転席と助手席
ロバイト・ラングドン「何があった? 君とお祖父さんとの間に何があったんだ? 僕は型をぶつけ、銃で撃たれた。血も出てる。正直に言ってくれ」
ソハィー・ヌヴー「……」
ロバイト・ラングドン「彼に育てられたと言ったな。なのに話もしなくなって、お祖父さんのことを苗字で呼んでいる。君は、歴史は嫌いだと言うが、そういう人は自分の過去を憎んでいるだけなんだ」
ソハィー・ヌヴー「あなた心理学者もやってるの?」
ロバイト・ラングドン「ソニエーペルガーが君を友の会のメンバーとして訓練していたとしたら」
ソハィー・ヌヴー「訓練ってどういう意味」
ロバイト・ラングドン「小さい頃からパズルやクリプテックスペルガーをもらったんだろ」
ソハィー・ヌヴー「これまでの話が本当だと言うの? 友の会も、ニセハイも」
ロバイト・ラングドン「本当だと信じている人々と関わる事になったんだ。人を殺すような連中と」
ソハィー・ヌヴー「それ誰!?」
ロバイト・ラングドン「……これ以上は僕には無理だ」
ソハィー・ヌヴー「……」
ロバイト・ラングドン「ニセハイの歴史を研究している知り合いがいるんだ。友の会の伝説に人生をかけていて、イギリスペルガー人だが住んでるのはフランスペルガーだ」
ソハィー・ヌヴー「信用出来る人なの?」
ロバイト・ラングドン「……」
ソハィー・ヌヴー「だといいけど」
フランスペルガー 病院
ハーシュ警部「アスンドレ・ヴェーペルガーネ。書類によれば、あんたは運転手じゃないだろ」
アスンドレ・ヴェーペルガーネ「……」
ハーシュ警部「どうした、舌をなくしたのか。トラックと一緒に。苦しんでいるようだが、私の使命はあんたのアクセス権より重い、分かるか」
アスンドレ・ヴェーペルガーネ「用は何だ」
ハーシュ警部「輸送トラックの発信機を今すぐ作動させろ!」
521:ワナビ・ブラック ◆g8ySHngqi.
09/04/25 12:56:12
シャハトイー・ヴィレット ティーペルガー邸正門前
レミペルガー『お待ち下さい、起きていらっしゃるか見て参ります』
ソハィー・ヌヴー「なんでインターコムが助手席側なの?」
ロバイト・ラングドン「リーは何でもイギリスンペルガー流を好むんだ」
リー・ティーペルガー卿『ロバイト、君に金を借りていたかな?』
ロバイト・ラングドン「リー! 我が友人! どうかかつての同僚を中に入れてくれ」
リー・ティーペルガー卿『もちろん』
ロバイト・ラングドン「ありがとう」
リー・ティーペルガー卿『その前に君の高潔さを試す。質問は3つ』
ロバイト・ラングドン「……望むところだ」
リー・ティーペルガー卿『第1の質問だ。私が君に出すべきなのはコーヒーか紅茶か』
ロバイト・ラングドン「紅茶に決まってる」
リー・ティーペルガー卿『素晴らしい。第2の質問だ。ミルクかレモンか』
ソハィー・ヌヴー「ミルク?」
ロバイト・ラングドン「それは紅茶の種類による」
リー・ティーペルガー卿『正解だ。では第3の質問、最も重要な事を聞こう。ヘンリーレガッタでハイバードがオックスペルガーに勝ったのは何年の事だったか教えてくれ』
ロバイト・ラングドン「……これまでにそんな珍事は、一度も起こっていない」
リー・ティーペルガー卿『君の心は清らかだ。入りたまえ』
ロバイト・ラングドン「ふぅ……」
リー・ティーペルガー卿『ようこそ、シャハトイー・ヴィレットへ』
522:ワナビ・ブラック ◆g8ySHngqi.
09/04/25 13:02:37
フランスペルガー司法警察本部 対策室
ハーシュ警部「何だ」
捜査員『トラックからの信号を受信しました』
ハーシュ警部「それを待ってた」
フランスペルガー司法警察本部 通信室
捜査員「これです、見て下さい」
ハーシュ警部「ヴィレットか。よし、コレペルガーに伝えろ。私が行くまで動くなと」
捜査員「シャハトイー・ヴィレット付近のコレペルガー警部補の班へ告ぐ。コレペルガー警部補の班へ告ぐ。手配中の2人が近辺に射る模様」
ピッピッ
ハイチカン 遊戯室
ピピピッ
アスペルンガローサ司教「アスペルンガローサだ」
シャハトイー・ヴィレット ティーペルガー邸中庭 トラック内部
ソハィー・ヌヴー「ソニエーペルガーは何故あたなを巻き込んだのか……」
ソハィー・ヌヴー「ほんとごめんなさい」
ロバイト・ラングドン「……」
ソハィー・ヌヴー「……だけど、あなたでよかった」
523:ワナビ・ブラック ◆g8ySHngqi.
09/04/25 13:04:11
シャハトイー・ヴィレット ティーペルガー邸玄関
レミペルガー「どうぞ、ごゆっくりおくつろぎ下さい」
シャハトイー・ヴィレット ティーペルガー邸通路
リー・ティーペルガー卿「ロバイト! 若いご婦人を同伴のようだな」
ロバイト・ラングドン「あぁリー・ティーペルガー卿。こちらはミス・ソハィー・ヌヴーだ。ソハィー、リー・ティーペルガー卿だ」
リー・ティーペルガー卿「お訪ね頂いて、光栄だ。夜中だが、構わないよ」
ソハィー・ヌヴー「ありがとうございます。こんなに遅い時間というのに」
リー・ティーペルガー卿「あまりに遅いので、もう早朝だ」
リー・ティーペルガー卿「魅力的な笑顔ですな」
リー・ティーペルガー卿「アールグレイには?」
ロバイト・ラングドン「レモン」
リー・ティーペルガー卿「ご名答。はっはっはっはっは」
フランスペルガー 川原の橋の下
ピピピッ
アラス「はい」
アラス「シャハトイー・ヴィレット。分かりました」
524:ワナビ・ブラック ◆g8ySHngqi.
09/04/25 13:06:57
シャハトイー・ヴィレット ティーペルガー邸応接間
リー・ティーペルガー卿「夜中にやって来るとはドラマティックだが、どんな用向きかねこんな老いぼれに?」
ロバイト・ラングドン「私怨友の会について、話したい事があってね」
リー・ティーペルガー卿「守護者達か。秘密をめぐる戦争か?」
ロバイト・ラングドン「はっきり説明出来なくて悪いが実は今、理解出来ない事に巻き込まれている」
リー・ティーペルガー卿「ほーぅ。君が」
ロバイト・ラングドン「頼れるのは君しかいない」
リー・ティーペルガー卿「おだてて協力させようだなんて、恥を知りたまえ」
ロバイト・ラングドン「恥とは思わない」
リー・ティーペルガー卿「はっはっはっは」
リー・ティーペルガー卿「守護者は常に4人いる。友の会総長と3人の参事。その4人がニセハイを守っている守護者だ」
リー・ティーペルガー卿「ありがとうレミペルガー、もう下がれ」
リー・ティーペルガー卿「私怨友の会のメンバーは世界中に散らばっている」
ロバイト・ラングドン「いや、その証拠とされる文書は後にヒリップ・ド・シェリハイによって偽造されたものだと判明し、その存在は否定されただろう」
リー・ティーペルガー卿「世間にそう信じ込ませたんだ」
リー・ティーペルガー卿「私怨友の会の任務はただ一つ、今なお隠された重大な秘密を守る事」
ソハィー・ヌヴー「地上における神の力の源ね」
リー・ティーペルガー卿「いや誰もがそう誤解しているが、彼等が守っているのは教会の力の源、ニセハイだ」
ソハィー・ヌヴー「分からないんだけど、どんな力なの? いわゆる魔法のカップ?」
リー・ティーペルガー卿「ほっほっ。ロバイト、ニセハイがカップだと教えたのか?」
525:ワナビ・ブラック ◆g8ySHngqi.
09/04/25 13:09:00
フランスペルガー 高速道路 車中
アラス「……」
シャハトイー・ヴィレット ティーペルガー邸応接間
リー・ティーペルガー卿「聖書は天国からFAXで届けられたのではない」
リー・ティーペルガー卿「聖書を今の形にまとめたのは1人の人間だったんだ。異教徒の皇帝コンスペルンティヌスガー」
ソハィー・ヌヴー「コンスペルンティヌスガーは、ごはん教徒でしょう?」
リー・ティーペルガー卿「とんでもない。彼は生涯異教徒で、権利放棄直前に洗礼を受けただけだ。彼は創作文芸板において絶対の権力を持つ管理人だった」
リー・ティーペルガー卿「古くから人々は男性的な神々である自然と、聖なる女性である女神との両方を崇めていた。だが当時、荒らし紛争が板内に蔓延しつつあった」
リー・ティーペルガー卿「その3世紀前、ハイエスという若い沖縄人が現れ、愛と唯一の神を説いたんだ。彼がアク禁になって1世紀後、じわじわと数を増したごはんの崇拝者が、やがて異教徒達との荒らし戦争を始めた」
ロバイト・ラングドン「いや、異教徒の方から戦争を始めたのかもしれない。どっちが始めた事か言い切ることは出来ないはずだぞ」
リー・ティーペルガー卿「その対立が激化し、板が二分されかかった事については君も異論なかろう」
ロバイト・ラングドン「ふん……」
526:ワナビ・ブラック ◆g8ySHngqi.
09/04/25 13:12:48
リー・ティーペルガー卿「コンスペルンティヌスガーは異教徒だったかもしれないが、同時に現実主義者でもあった。325年、彼はごはん教を唯一の宗教として公認し、板を統一した」
ロバイト・ラングドン「ごはん教は上り調子でね。板の分裂を避けたかった」
リー・ティーペルガー卿「ごはん教を新たな伝統として確立するため、コンスペルンティヌスガーはニセーア公会議として知られる宗教会議を開いた」
リー・ティーペルガー卿「この公会議で多くの宗派が議論と投票を重ねた。どのスレッドを荒らすか認定し、どれを無視するか。復活祭の日付や徒弟制度はどうするかなど、あらゆる事がここで決められたんだ。もちろん、ハイエスを神とするかどうかも」
ソハィー・ヌヴー「!? どういうこと?」
リー・ティーペルガー卿「いいかね、歴史上のその時点まで、多くの信者はハイエスを非凡な預言者だと見なしていたに過ぎない。偉大で素晴らしい人物だが、あくまで人間だと。アクセス権に限りがある人間だと」
ソハィー・ヌヴー「神の息子ではなくて?」
リー・ティーペルガー卿「神の甥の甥にも当たらないよ」
ロバイト・ラングドン「コンスペルンティヌスガーがハイエスを神という存在にまで高めたわけじゃない。彼はそれを認めただけで、既に多くの人がそう信じていた」
リー・ティーペルガー卿「同じ事だ」
ロバイト・ラングドン「違う、同じじゃないね! 君は自分に都合よく事実を解釈している」
リー・ティーペルガー卿「だがそう考えているごはん教徒は多い。人間だったハイエスはある日、神になった!」
ロバイト・ラングドン「神という認識が強化されただけだ」
リー・ティーペルガー卿「馬鹿を言うな。神への昇格は正式な発表もされているのだ!」
ロバイト・ラングドン「それはニセーア信条で同意されなかった!!」
ソハィー・ヌヴー「ちょっと待って! 待ってちょうだい! 誰が神で誰が人か。……その議論をめぐってどれだけのスレが荒らされた?」
リー・ティーペルガー卿「唯一の神がいる限り、その名においてスレが荒らされ続ける事になる」
ロバイト・ラングドン「……」
リー・ティーペルガー卿「ではニセハイを見せよう」
527:ワナビ・ブラック ◆g8ySHngqi.
09/04/25 13:16:23
シャハトイー・ヴィレット ティーペルガー邸資料室
リー・ティーペルガー卿「君も最後の残飯は見た事があるだろう? レオペルド ハ・インチが描いた壁画の傑作だ。それでは、目を閉じてもらえるかな?」
ロバイト・ラングドン「リー、そんな余興はやめてくれ」
リー・ティーペルガー卿「君は私の力を借りたいと言ったはずだ。老人にも楽しみを許してもらいたい」
リー・ティーペルガー卿「さてマドモアゼル、ハイエスはどこに座っているかな?」
ソハィー・ヌヴー「真ん中よ」
リー・ティーペルガー卿「よろしい。彼は弟子達に残飯を分けている。では、飲み物は何かな?」
ソハィー・ヌヴー「脱脂粉乳よ。飲み物は脱脂粉乳」
リー・ティーペルガー卿「正解だ。では最後の質問。テーブルの上のグラスの数は?」
ソハィー・ヌヴー「……1つ? それがニセハイなの?」
リー・ティーペルガー卿「目を開けて。グラスはたくさんある。しかし杯の形をしたものは無い。少しばかり奇妙だと思わないかね? 聖書も一般のニセハイ伝説もこの時をまさにニセハイが誕生した瞬間だと述べているというのに何故無いのか」
リー・ティーペルガー卿「うーんロバイト、君から説明してくれないか。男性と女性を表す象徴について教えてくれ」
ロバイト・ラングドン「風船で動物を作るなら得意なんだがね。これが男性を表す記号だった。簡略化した男根だよ」
ソハィー・ヌヴー「見ての通りね」
リー・ティーペルガー卿「まさにそうだ」
ロバイト・ラングドン「これは剣を表し、男の攻撃性を象徴する。今も軍隊の制服の階級表はこれだ」
リー・ティーペルガー卿「ペニスの数が多ければ階級も高いというわけだな」
528:ワナビ・ブラック ◆g8ySHngqi.
09/04/25 13:24:08
ロバイト・ラングドン「そしてご想像の通り、女性の象徴はこれと逆向きだ。ハイと呼ばれる」
リー・ティーペルガー卿「そのハイ、すなわち杯はカップに似ているがより重要なのは、子宮の形に似ている事だ」
リー・ティーペルガー卿「そうニセハイとはカップではない。見て分かる通り、この記号は女性を指している。ニセハイに当たるその女性は大きな秘密を抱えており、その秘密はごはん教を根本から覆しかねないものだったんだ」
ソハィー・ヌヴー「ちょっと待って、じゃあニセハイとは杯じゃなくて人の事なの? 女の人?」
リー・ティーペルガー卿「その女性があそこに描かれている。あの絵だ」
ソハィー・ヌヴー「みんな男だわ」
リー・ティーペルガー卿「そうかな? 主の右手の誉れある席に座っている人物はどうかね? ん? 垂れた赤毛に、女性的に重ねた手。かすかに胸も膨らんでいないか?」
ソハィー・ヌヴー「……信じられない」
リー・ティーペルガー卿「そうだろうな。心理学で言うスコトマ、先入観でものが見えなくなる」
ソハィー・ヌヴー「この女性は?」
リー・ティーペルガー卿「それがマグダラのワナビだよ」
ソハィー・ヌヴー「あの娼婦の?」
リー・ティーペルガー卿「娼婦なんかじゃない! 591年に教会が彼女の名を貶めたんだ」
リー・ティーペルガー卿「彼女はハイエスの妻だった」
529:ワナビ・ブラック ◆g8ySHngqi.
09/04/25 13:27:58
シャハトイー・ヴィレット ティーペルガー邸付近の森
アラス「……」
シャハトイー・ヴィレット ティーペルガー邸資料室
ロバイト・ラングドン「そんな話は根も葉もない」
リー・ティーペルガー卿「いや、根も葉もしっかりあるよ」
ロバイト・ラングドン「それを裏付ける証拠は1つも無い」
リー・ティーペルガー卿「たくさんの証拠が有ると君も私も知っている」
ロバイト・ラングドン「違う、あくまでも仮説だ」
リー・ティーペルガー卿「ハイエスとワナビの服をよく見て欲しい。鏡に映したように対称的だろう?」
ロバイト・ラングドン「君も先入観を持ってそう見てるんだ」
リー・ティーペルガー卿「更に不思議な点を指摘しようか。ハイエスとワナビは腰の辺りで接しているようだが、上半身は遠ざけあい2人の間に1つの形を作ろうとしているかのようだ。これがレオペルドの描いた、ハイだ」
ロバイト・ラングドン「ふ」
リー・ティーペルガー卿「そうだロバイト、君は気付いたかな? 2人の位置を変えるとこうなるんだ」
ソハィー・ヌヴー「ハ・インチが描いたからといって真実とは言えないでしょう」
530:ワナビ・ブラック ◆g8ySHngqi.
09/04/25 13:30:03
リー・ティーペルガー卿「あぁだが、それが真実であると母たる歴史が語っている。読んであげよう、パイポによる福音書の一説だ」
ソハィー・ヌヴー「パイポ?」
リー・ティーペルガー卿「そう、これはニセーア公会議において否認された。ハイエスを神ではなく人間として扱ったという理由でね。そして救世主の連れはマグダラのワナビである。ごはんはどの弟子より、この女性のことを愛した。そして彼女の唇に接吻を」
ソハィー・ヌヴー「結婚したとは書かれてないじゃない」
リー・ティーペルガー卿「いやそれについてだが、あー、ロバート」
ロバイト・ラングドン「これが書かれた時代に連れという言葉が意味していたのは配偶者だ」
リー・ティーペルガー卿「そしてこれはマグダラのワナビ本人が書いた福音書だ」
ソハィー・ヌヴー「彼女が書いた?」
ロバイト・ラングドン「書いたかもだ」
リー・ティーペルガー卿「ロバイト邪魔をするな」
ロバイト・ラングドン「確証は無い」
リー・ティーペルガー卿「そしてパテロは言った。主は我々より彼女が大事なのか。パーレヴィは答えた。パテロよ、かの女性を敵のごとく見なすのか。もし主が彼女を尊ぶなら、それを拒むあなたは何者なのか」
531:ワナビ・ブラック ◆g8ySHngqi.
09/04/25 13:35:41
リー・ティーペルガー卿「いいかね、しかもハイエスはマグダラのワナビに言ったんだ。教会を受け継ぐのは彼女の仕事だとね」
リー・ティーペルガー卿「マグダラのワナビだ、パテロではない。つまり教会を動かしていくはずだったのは、女性だ。マグダラのワナビが実はハイワナビン王の末裔であった事も伝わっていない」
リー・ティーペルガー卿「ところで君、フランスペルガー語で言ってくれないか? ニセハイを」
ソハィー・ヌヴー「ルサングァール」
リー・ティーペルガー卿「語源は中世英語のサングリアール。これはアーハー王伝説の中に出てくる。さて、これを2つに分けて訳してもらえるかな?」
ソハィー・ヌヴー「ソォン・ヘァールを訳すと、王家の血」
リー・ティーペルガー卿「ニセハイ伝説がごはんの血が入ったハイについて語る時、それはハイエスの聖なる血脈を宿した女性の子宮の事なんだ」
ソハィー・ヌヴー「だけどハイエスの血脈が受け継がれるためには」
リー・ティーペルガー卿「ワナビはハイエスがアク禁刑に処される時、妊娠していた」
ソハィー・ヌヴー「!!」
ロバイト・ラングドン「……」
532:ワナビ・ブラック ◆g8ySHngqi.
09/04/25 14:19:45
リー・ティーペルガー卿「自分と、やがて産まれるごはんの子供の安全のため、ワナビは聖地を離れてフランスペルガーに逃げた。そこで彼女は娘を出産した。名前はハサンラ」
ソハィー・ヌヴー「子供の名前まで分かってるの!?」
ロバイト・ラングドン「娘だって?」
リー・ティーペルガー卿「そうだ」
ロバイト・ラングドン「事実なら更に問題だな」
ソハィー・ヌヴー「どうして?」
ロバイト・ラングドン「異教徒は男女の交わりを通して超越的存在を見出した」
ソハィー・ヌヴー「セックスで神を見出したの?」
ロバイト・ラングドン「異教では女性を天国への道として崇拝するが、教会は自分たち自身が天国への道だと主張する」
リー・ティーペルガー卿「天国への鍵を握るものが世界を支配する」
ロバイト・ラングドン「つまり女性は教会にとって脅威なんだ。教会による異端尋問が始まり、人類史上最も血塗られた書物が出版された」
リー・ティーペルガー卿「マレウス・マレフィペルンガ」
ロバイト・ラングドン「魔女の鉄槌だ」
リー・ティーペルガー卿「自由な思想を持つ女性を見つけ追跡しアク禁にする方法が記された本だよ」
533:ワナビ・ブラック ◆g8ySHngqi.
09/04/25 14:23:05
ロバイト・ラングドン「300年間に及ぶ魔女狩りで5万人の女性が捕らえられ、火あぶりによってアク禁にされた」
リー・ティーペルガー卿「いや、それ以上かもしれない。何百万人という説もある。想像してみたまえ。もしごはんの権威が娘に受け継がれていたとしたら」
リー・ティーペルガー卿「人をアク禁にするに値する秘密だよ。まさに人類史上最大の隠蔽行為といえるだろう。これが私怨友の会が長きにわたって守り続けてきた秘密だよ」
リー・ティーペルガー卿「彼等は聖なる血脈の守護者なんだ。我々の真の過去を守る者達であり、今もどこかで生きているハイエスとマグダラのワナビの末裔を守る者達だ」
ピー
レミペルガー『サー・リー』
リー・ティーペルガー卿「どっちが主人だか分からなくなる時があるよ。彼が作るソースもそんなに美味くないしな」
シャハトイー・ヴィレット ティーペルガー邸執事室
リー・ティーペルガー卿『はい、何の用でしょうか?』
レミペルガー「今、彼等がニュースに出ていますが」
534:ワナビ・ブラック ◆g8ySHngqi.
09/04/25 14:26:49
シャハトイー・ヴィレット ティーペルガー邸資料室
ソハィー・ヌヴー「末裔が生きてるって、そんなの有り得る?」
ロバイト・ラングドン「有り得なくも無いが……」
リー・ティーペルガー卿「私を騙したんだな!? 君達がテレビに出ている! 4人もアク禁にした手配犯としてな」
ロバイト・ラングドン「だからヴェーペルガーネは連続アク禁犯と」
リー・ティーペルガー卿「私の家へ上がりこみ、私の情熱をもてあそんだ!」
ロバイト・ラングドン「だからソニエーペルガーは君に」
リー・ティーペルガー卿「今すぐ出て行けっ!」
ロバイト・ラングドン「リー、聞いてくれ」
リー・ティーペルガー卿「ごめんだ! 警察を呼ぶ」
ロバイト・ラングドン「ソニエーペルガーは彼女の祖父だ!」
リー・ティーペルガー卿「! ……」
ロバイト・ラングドン「君は友の会メンバーと思われる人物のリストを今も持っているだろう。ジャック・ソニエペルガーもそのリストに載っているはずだ。彼は総長だったかもしれない。違うか?」
ソハィー・ヌヴー「え!?」
ロバイト・ラングドン「リストのトップにある、どうだ。4人がアク禁にされた、守護者の人数と同じだ。友の会の秘密が漏れ、参事がアク禁にされ、総長自身にもアク禁の危険が迫っていたら」
ロバイト・ラングドン「信用出来る誰かに秘密を委ねなければならなくなる。組織の外部の人間にだ。その人間は、彼が昔、訓練した者かもしれない」
リー・ティーペルガー卿「ロバイト、見え透いたでたらめを言うな」
ロバイト・ラングドン「これでどうだ」
リー・ティーペルガー卿「!! あぁ、そんな馬鹿な……まさかそれが……ヒー・ストーンか」
ロバイト・ラングドン「これを君に見せよう。何のための物か、教えてくれ」
535:ワナビ・ブラック ◆g8ySHngqi.
09/04/25 14:34:16
シャハトイー・ヴィレット ティーペルガー邸正門前
コレペルガー警部補「待て、待つんだ」
コレペルガー警部補「待機しろという、警部の命令だ」
捜査員「でも車がある。2人はこの中にいるはずです」
シャハトイー・ヴィレット ティーペルガー邸資料室
リー・ティーペルガー卿「おぉ……まさに、伝説が予言した通りだ……」
リー・ティーペルガー卿「薔薇の印の下にあり……あぁ……なんと……はぁ、あぁ」
ロバイト・ラングドン「リー」
リー・ティーペルガー卿「あぁ……まさか、これがほんとに……」
ロバイト・ラングドン「リー」
リー・ティーペルガー卿「んん?」
ロバイト・ラングドン「それで?」
リー・ティーペルガー卿「すまない、続けよう。ヒー・ストーンの中には地図がある。その地図がニセハイに導いてくれる」
リー・ティーペルガー卿「総長自身から訓練を受けた君が、彼から百合の紋章を受け継ぎ、これを見付けたのか? 彼は謎解きの歌も歌ってくれただろう。私も知っている。ハイハハハーイ、ハーイハーイ、ハハハハーイハイハイ、ハーイイイイーン♪」
リー・ティーペルガー卿「秘密を守りきれるかな? 知っている事を言わずにいられるかい? 暗号も、きっと君なら解読する事くらい簡単な事だろうな。ホッホッホッホッホ。友の会参事だ。ニセハイの守護者が私の家にいる」
536:ワナビ・ブラック ◆g8ySHngqi.
09/04/25 14:39:12
ソハィー・ヌヴー「彼に言ってちょうだい! 私は何も知らないって!!」
ロバイト・ラングドン「リー、そんなに単純じゃない。彼女は ぐはっ」
ドカッゴッ ドサッ
ソハィー・ヌヴー「ロバイト!」
ロバイト・ラングドン「ぐほっぐお、がはっ」
アラス「そこの女、動くな」
アラス「じいさん。その箱をテーブルに置け」
リー・ティーペルガー卿「価値の無い箱だ。それより、金銭的取引なら出来るが」
アラス「そのキー・ストーンをテーブルに置け」
リー・ティーペルガー卿「無理だぞ。資格のある者だけが、これを開けられる」
カチッ
リー・ティーペルガー卿「……」
バシッ
アラス「ああーっ!」
パン!
ソハィー・ヌヴー「きゃあっ」
ビシッバシッ
ゴッゴッ
アラス「あっ」
シャハトイー・ヴィレット ティーペルガー邸正門前
捜査員「銃声だ」
捜査員「どうしたんだ」
コレペルガー警部補「門をぶち壊すんだ!」
捜査員「行くぞ」
捜査員「よしっ」
537:ワナビ・ブラック ◆g8ySHngqi.
09/04/25 14:45:00
シャハトイー・ヴィレット ティーペルガー邸資料室
リー・ティーペルガー卿「勇ましいな」
ロバイト・ラングドン「ぐ……ぅう……」
ソハィー・ヌヴー「駄目、座ってて。大丈夫?」
ロバイト・ラングドン「あぁ……君は無事か?」
ソハィー・ヌヴー「えぇ」
レミペルガー「!」
リー・ティーペルガー卿「少しは役に立つ事をしろ、馬鹿者が! こいつを縛るものを持ってこい」
ソハィー・ヌヴー「動けないようにして」
リー・ティーペルガー卿「幸いな事に、容易く倒せるドラゴンだったな。シリスペルガーをつけている」
ソハィー・ヌヴー「何を?」
リー・ティーペルガー卿「見たまえ」
ロバイト・ラングドン「これは、ごはんと同じ苦痛を自分に与えるためのものだ」
リー・ティーペルガー卿「沖縄・デイだ」
ロバイト・ラングドン「ハーシュも沖縄・デイだ。私達を追っている警部がメンバーの印をつけていた」
ソハィー・ヌヴー「ロバイト!」
ロバイト・ラングドン「!」
リー・ティーペルガー卿「まったく、君達がいると退屈しないで済むな」
ロバイト・ラングドン「リー、この中身が見たいなら、ここから逃げないと」
リー・ティーペルガー卿「あぁそれなら、自家用機がある」
538:ワナビ・ブラック ◆g8ySHngqi.
09/04/25 14:50:02
シャハトイー・ヴィレット ティーペルガー邸通路
ソハィー・ヌヴー『ロバイト! どこへ行くの?』
リー・ティーペルガー卿『ここを通れ!』
ロバイト・ラングドン『こっちだ、早く』
リー・ティーペルガー卿『ここだ』
ロバイト・ラングドン『ドアを早く!』
ロバイト・ラングドン『リー、気をつけろ』
ロバイト・ラングドン『こっちだソハィー』
ソハィー・ヌヴー『大丈夫?』
ロバイト・ラングドン『気付かれるな』
リー・ティーペルガー卿『急げレミ』
コレペルガー警部補「……やられた」
シャハトイー・ヴィレット ティーペルガー邸近くの森の中
ロバイト・ラングドン「荒っぽいな。うおっ」
バリン! ガコガコン! ズコン!
ロバイト・ラングドン「神よ」
リー・ティーペルガー卿「どの神だ」
バンッ!!
アラス「ンーーッ!! ンーッ!」
リー・ティーペルガー卿「なぜ怒っているのか理解出来ないね。私は君を撃ってこの森にdat落ちさせる事も出来るんだぞ!」
ソハィー・ヌヴー「やめて、駄目よ」
ロバイト・ラングドン「リー、銃をしまえ。彼が必要になるかも」
アラス「……」
リー・ティーペルガー卿「……それでいい」
539:ワナビ・ブラック ◆g8ySHngqi.
09/04/25 14:55:34
ソハィー・ヌヴー「沖縄・デイって? 何なの?」
ロバイト・ラングドン「保守的なハトリックの宗派だよ。ハイチカンが直轄する属人区だ」ソハィー・ヌヴー「ハイチカンが人をアク禁にしてるって言うの!?」
リー・ティーペルガー卿「いや違う」
ソハィー・ヌヴー「あの箱を狙って?」
リー・ティーペルガー卿「違うんだ。それはハイチカンでも沖縄・デイでもない。だが私達は昔から続いてきた戦争に巻き込まれたんだよ。一方には友の会がおり、もう一方には高い地位を持つ秘密メンバーが集まって教会を支配してきた」
リー・ティーペルガー卿「影の評議会というその組織は、ごはんの血脈の証拠を消そうとして、はるか昔からごはんの末裔を見つけ出しアク禁にしてきた歴史がある」
ソハィー・ヌヴー「どうかしてる」
リー・ティーペルガー卿「そうかな? 偉大な生涯の物語が嘘だと分かったら、世界はどうなる?」
ロバイト・ラングドン「ハイチカンはこれまでに前例の無い信仰の危機をむかえる」
レヴィペルガー「やっと電話が通じました。呼び出しています」
リー・ティーペルガー卿「ロジャペルガー、聞いてくれ、すまないな。実はフランスペルガーの気候にうんざりでね。だから飛行機を頼む行き先は……ハイリッヒだ! あぁハイリッヒが好きでね」
540:ワナビ・ブラック ◆g8ySHngqi.
09/04/25 15:00:05
シャハトイー・ヴィレット ティーペルガー邸正門前
ハーシュ警部「見失ったとは一体どういうことだ!」
コレペルガー警部補「警部。これはあなたのミスです。勝手に動くなと命令したのはあなたでしょう」
ハーシュ警部「……」
コレペルガー警部補「警部、あなたはどうかしている。あの2人は何者なんですか?」
ハーシュ警部「……」
コレペルガー警部補「警部」
捜査員「インター・ポールから離陸機の報告が入りました」
ハーシュ警部「今度は邪魔するなよ」
機内
ベリッ
ソハィー・ヌヴー「あなたがソニエーペルガーを殺したの?」
ソハィー・ヌヴー「ジャック・ソニエーペルガーを殺したの?」
アラシ「私は神のメッセンジャー」
パン!
ソハィー・ヌヴー「あなたが私の祖父を殺したの?」
アラシ「私は神の」
パン!
アラシ「お前は! 呼吸をするごとに罪を犯している。どんな隠れ家も安全ではない。お前を追っているのは天使達だからな」
ソハィー・ヌヴー「あなた神を信じてる? あなたの神はアク禁を許さない。地獄で焼かれるのよ」
ロバイト・ラングドン「ソハィー……」
541:ワナビ・ブラック ◆g8ySHngqi.
09/04/25 15:05:01
ハイチカン 遊戯室
アスペルンガローサ司教「残飯も喜びます」
ハイ長官「ニセハイを見つけたらどうするつもりですか?」
アスペルンガローサ司教「破壊します。文書も、そしてもちろん棺もです」
ハイ長官「後継者は?」
アスペルンガローサ司教「……」
ハイ長官「最後の勅令を実行して血を絶やすのかね?」
アスペルンガローサ司教「その必要はありません。棺さえ破壊することさえ出来ればDNAテストも不可能になります。血脈を証明する事は出来なくなる」
ハイ長官「必要な時は、評議会がこれまでやってきたことをやってくれますか?」
アスペルンガローサ司教「ごはんは……。ごはんは人間をより良い存在にするためにアクセス権を犠牲にした。彼の子孫も同じ運命にある」
フランスペルガー 管制室
ハーシュ警部「飛行プランを見せてくれ」
管制官「10分待ってくれ」
ハーシュ警部「用意しろといったろ」
管制官「今、休憩中でね。10分したらまた来てくれ」
ガン!
管制官「グァッ!!」
管制官「鼻が……鼻がぁ!!」
ハーシュ警部「飛行プランを見せてくれ」
管制官「嫌だね馬鹿野郎!」
バン!
管制官「ぐぁ!」
バン!
管制官「ぅあ!」
バン!
ハーシュ警部「飛行」
バン!
ハーシュ警部「プランを」
バン!
ハーシュ警部「見せろ!」
ハーシュ警部「はぁ……。頼むよ」
542:ワナビ・ブラック ◆g8ySHngqi.
09/04/25 15:13:58
機内
リー・ティーペルガー卿「クロスでも無いな。あぁ~、スピアか?」
ソハィー・ヌヴー「その後ワナビは?」
リー・ティーペルガー卿「誰も知らない。マグダラのワナビは残りの生涯を隠れて過ごしたが、影の評議会は彼女をその死後も追い続け、彼女が存在した証拠を消そうとしている」
リー・ティーペルガー卿「だが彼女には騎士がついていた。彼女を守るために戦う男達だ。彼等はワナビの棺の前に跪き、彼女を崇拝した」
リー・ティーペルガー卿「権力を奪われ規制された者達の事を忘れないために」
リー・ティーペルガー卿「その後友の会はワナビの遺骨と血脈の証拠を隠した。時間が経ち、人々がその棺、すなわちニセハイが失われたと信じる、その時まで……」
リー・ティーペルガー卿「! 何をする」
ロバイト・ラングドン「ニセハイの伝説をシャハトイーで話してたな」
リー・ティーペルガー卿「やめろ、慎重に扱え」
ロバイト・ラングドン「薔薇の印の下にあると。この蓋の細工は……」
リー・ティーペルガー卿「薔薇だ!」
ポロリ
リー・ティーペルガー卿「ははっ」
ロバイト・ラングドン「鏡が要る」
リー・ティーペルガー卿「ハ・インチの反転文字だな」
543:ワナビ・ブラック ◆g8ySHngqi.
09/04/25 15:20:01
ロバイト・ラングドン「どうも。イン・ハンイン・ライザナイト・ア・ポープ・インタード。ハンインに教皇の葬った騎士が眠る。彼の者の労苦の果は神の怒りを被る。その墓を飾るべき球体を探し求めよ。それは薔薇の肉と種宿る胎を表す」
リー・ティーペルガー卿「ハンインに教皇の葬った騎士が眠るだって?」
ロバイト・ラングドン「つまり教皇が葬儀を執り行なった騎士って事だろうな」
リー・ティーペルガー卿「友の会の騎士はただの騎士ではない」
ロバイト・ラングドン「テンプルガー騎士団か!」
リー・ティーペルガー卿「彼等を葬った場所はハンインに1ヶ所だけ」
ロバイト・ラングドン「テンプルガー教会」
リー・ティーペルガー卿「テンプルガー教会だ。ちょっと失礼するよ。パイロットのロジャペルガーと行き先変更の相談をしてくる」
ロバイト・ラングドン「リー。君は逃亡犯をかくまって逃がした。これ以上迷惑を掛ける事は出来ない」
リー・ティーペルガー卿「君と私はこれまで歴史を観察してきた。時間という眼鏡を通してな。だが今は歴史の中で、生きている。歴史を作りながら。ははっ迷惑だって? 私はニセハイを探す旅に出た」
リー・ティーペルガー卿「君達はこの老人に人生最高の夜を与えてくれた。ありがとう」
リー・ティーペルガー卿「パイロットと交渉してくる」
544:ワナビ・ブラック ◆g8ySHngqi.
09/04/25 15:27:08
フランスペルガー 飛行場
ガタン!
コレペルガー警部補「はっはっ。それは新しい捜査方法ですか?」
ハーシュ警部「取り逃がした……。行き先はハイハだ。引き渡し協定が無い」
コレペルガー警部補「先程、管制官があなたを告訴したという無線が入りました。どうしたんです? 警部」
ハーシュ警部「……私が沖縄・デイと知ってたか」
コレペルガー警部補「えぇ……」
ハーシュ警部「直属の司教から連絡があり、こう言われた。アク禁犯が罪を告白した。名前はラングドン。その男は想像出来ないほど邪悪な人間で、もし止めなければ、またアク禁にすると。罪の告白を秘密にするとの誓いを破ってまで、司教は私に伝えたんだ」
コレペルガー警部補「……」
ハーシュ警部「私は誰を失望させた? 司教か。それとも神か」
コレペルガー警部補「……行き先がハンインにかわりました」
イギリスペルガー ハンイン飛行場近くの道路
ハンイン市警刑事「飛行機を確認した。着陸を指示して滑走路で待機させるんだ」
イギリスペルガー ハンイン飛行場 滑走路
誘導員「おいっ!」
545:ワナビ・ブラック ◆g8ySHngqi.
09/04/25 15:35:01
イギリスペルガー ハンイン飛行場 庫内
ハンイン市警警官「2人は裏に回れ!」
ハンイン市警警官「了解!」
ハンイン市警警官「入り口を塞げ! 3人は裏口を塞げ!」
ハンイン市警警官「回り込め」
ハンイン市警警官「こっちだ」
ハンイン市警警官「警察だ! 我々は銃を持っている! 手を上にあげろ! 今すぐ手を上にあげるんだ!!」
リー・ティーペルガー卿「手をあげると杖がつけない」
リー・ティーペルガー卿「あぁおはよう。昔マリファナをやったのがバレてしまったのかな?」
ハンイン市警刑事「あなたが逃亡者を運び、人質をとっていると」
リー・ティーペルガー卿「あ!?」
ハンイン市警刑事「フランスペルガーからの通報だ。あなたがたを拘束する」
リー・ティーペルガー卿「残念ながら医者に予約があって行かなければならない」
レミペルガー「車を回します」
ハンイン市警刑事「深刻な事態です。フランスペルガー警察もここに来る。とまれ!」
リー・ティーペルガー卿「刑事さん、君のゲームに付き合っているヒマは無いんだ、行かせてもらうよ。もしどうしても私達を止めるというなら銃で撃つといい。まず彼から」
ハンイン市警刑事「……機内を調べろ」
リー・ティーペルガー卿「どうぞ」
イギリスペルガー ハンイン飛行場 車内
レミペルガー「強行突破しますか?」
イギリスペルガー ハンイン飛行場 庫内
ハンイン市警刑事「間違いだった。行かせろ」
リー・ティーペルガー卿「フランスペルガー人を信用するな!」
イギリスペルガー ハンイン飛行場 車内
リー・ティーペルガー卿「乗り心地は? ビスケットでも?」
ロバイト・ラングドン「ばれなかったか?」
リー・ティーペルガー卿「目の前のものには人は気付かないものだよ」
546:ワナビ・ブラック ◆g8ySHngqi.
09/04/25 15:40:02
ハイチカン建物内
残飯『司教、2000円札は手元にありますか?』
アスペルンガローサ司教「持っているよ、残飯」
残飯『沖縄・デイの宿舎で受け渡してもらいたい』
アスペルンガローサ司教「光栄だ」
残飯『あなたがハンインに着く頃にはニセハイが見付かっているはずだ』
ハイチカン中庭
ハイ長官「忘れないように。これがハイチカンに知られたら私達は破門されます。もし何か間違いがあれば」
アスペルンガローサ司教「それは分かっています。評議会は存在しません。これまでと同じ様に」
ハイ長官「友人よ……天のご加護を」
イギリスペルガー テンプルガー教会前 路地
リー・ティーペルガー卿「警察がいないかよく見ていろ」
イギリスペルガー テンプルガー教会 中庭
リー・ティーペルガー卿「それにしてもロバイト、君には感心したよ。よくあの小さい飛行機に我慢してくれた。なぁ」
ソハィー・ヌヴー「?」
リー・ティーペルガー卿「彼から聞いてないのかね? ロバイトは子供の頃に井戸の中に落ちたんだ」
ロバイト・ラングドン「……あぁ……」
リー・ティーペルガー卿「何歳だった?」
ロバイト・ラングドン「7歳」
リー・ティーペルガー卿「一晩中水につかり、力の限り叫んでも井戸の中に反響するだけで、発見された時は瀕死の状態だった」
ロバイト・ラングドン「昔の事だ」
リー・ティーペルガー卿「何を言うんだロバイト。君ともあろうものが昔の事を忘れようとするとは」
ソハィー・ヌヴー「ところで、友の会はどうしてニセハイに関する文書を秘密にしてきたの?」
リー・ティーペルガー卿「分からない。後継者が名乗り出るまで待っているという説もあるが、それは筋が通らない。後継者本人は自分が何者か知らないからだ」
547:ワナビ・ブラック ◆g8ySHngqi.
09/04/25 15:45:02
イギリスペルガー テンプルガー教会 建物内部
リー・ティーペルガー卿「どなたか?」
ソハィー・ヌヴー「教会ってどこも気味が悪い」
ソハィー・ヌヴー「はぁ……寒い」
ロバイト・ラングドン「ハンインに教皇が葬った騎士が眠る」
ロバイト・ラングドン「さて、どの墓に球体がある?」
リー・ティーペルガー卿「2体は鎧の上にチュニックを羽織り、そして2体は足首までのローブ」
ロバイト・ラングドン「2人は剣を持ち」
リー・ティーペルガー卿「こっちの1人、いや2人は祈っている」
ロバイト・ラングドン「1人は両腕を体の横につけている」
リー・ティーペルガー卿「あーこっちは気の毒に。ほとんど朽ち果てているぞ」
ロバイト・ラングドン「無いぞ、どこにも墓を飾るべき球体が」
ロバイト・ラングドン「飾るべきだから、失われているのか?」
リー・ティーペルガー卿「かもしれないな。これを見てみろ」
ロバイト・ラングドン「……これは墓じゃない!」
リー・ティーペルガー卿「何? 墓に決まっている」
ロバイト・ラングドン「違う。これは彫像だ」
リー・ティーペルガー卿「え?」
ロバイト・ラングドン「墓じゃないから遺体も無い」
ソハィー・ヌヴー「この場所は間違ってる……」
ソハィー・ヌヴー「もうここはいいでしょう? 行きましょう。きゃ!」
548:ワナビ・ブラック ◆g8ySHngqi.
09/04/25 15:50:01
ロバイト・ラングドン「ソハィー!」
ロバイト・ラングドン「おいっ」
アラス「ヒー・ストーンはどこだ!」
アラス「正直に言うんだ!」
リー・ティーペルガー卿「乱暴はするなっ」
ロバイト・ラングドン「手を離せ」
アラス「ヒー・ストーンをよこせ!」
リー・ティーペルガー卿「やめるんだ」
アラス「はやくよこせ!!」
ロバイト・ラングドン「ほらこれだっ、ここにある! その手を離せ、その後で取引しようじゃないか!」
リー・ティーペルガー卿「レミペルガー!」
ロバイト・ラングドン「よせよせ、やめろ銃をしまえ」
ロバイト・ラングドン「今撃っても、これじゃちゃんと当たらない」
レミペルガー「いや、当たるさ」
リー・ティーペルガー卿「やめろ、どういうつもりだ」
レミペルガー「感謝するよ教授。ややこしい事になるところだった」
リー・ティーペルガー卿「呆れたな、何てやつなんだお前は」
ガッ ドサッ
リー・ティーペルガー卿「ぐぁっ」
レミペルガー「これでスッとしたよ。茶番が終わって嬉しいね」
レミペルガー「ティーペルガーをトランクに入れろ」
リー・ティーペルガー卿「何!?」
ソハィー・ヌヴー「きゃあっ」
リー・ティーペルガー卿「ぅぁあ……」
ロバイト・ラングドン「大丈夫か?」
レミペルガー「悪いな……」
バサバサバサ
パン!
549:ワナビ・ブラック ◆g8ySHngqi.
09/04/25 15:55:25
イギリスペルガー テンプルガー教会前 路地 トランク
リー・ティーペルガー卿「うぅ」
イギリスペルガー ハンイン繁華街 歩道
ロバイト・ラングドン「もうついて来てない」
ロバイト・ラングドン「ニセハイが見付かるまで、リーは無事だろう」
ソハィー・ヌヴー「こっちが先に見つけないと」
ロバイト・ラングドン「まず図書館に行く。急ごう」
イギリスペルガー ハンイン繁華街 車中
レミペルガー「このトランクが大きすぎてスペースの無駄だと文句をいわれた事があるが、果たして今は文句を言うかな?」
アラス「あなたが残飯ですか?」
レミペルガー「……そうだ。よくやってくれた。見事にやり遂げてくれた」
アラス「まだクリプテックスペルガーが開いてないので仕事は終わっていません」
レミペルガー「君は十分にやってくれた。エゴによって目的が妨げられる事があってはならない」
アラス「……そうですか」
レミペルガー「分かったな。ここで待っていろ、沖縄・デイの宿舎だ。君の行いは、じき報われる。私は老人を始末してくる。神のご加護を」
アラス「残飯……」
レミペルガー「ごはんとともにあれ」
550:ワナビ・ブラック ◆g8ySHngqi.
09/04/25 16:00:02
イギリスペルガー ハンイン バス
ロバイト・ラングドン「あぁ遠いな。30分掛かるぞチェルガー図書館まで。リーを助けるには時間が掛かりすぎる」
ロバイト・ラングドン「どうしたんだ?」
ソハィー・ヌヴー「図書館を覗いてくる」
ソハィー・ヌヴー「ねぇ隣に座ってもいい?」
乗客「どうぞ」
ソハィー・ヌヴー「ありがとう」
ソハィー・ヌヴー「もし出来たら……あ、よかった」
乗客「彼氏と一緒だったのか」
ロバイト・ラングドン「「ありがとう。これでデータベースにアクセス出来るといいが。ハンインに教皇が葬った騎士が眠る。検索語は騎士のナイトに、教皇のポープ、そしてニセハイ」
イギリスペルガー ドッグランペルガー地区 港
レミペルガー「大事な宝と私の儲けが失われるところでした」
レミペルガー「私の演義は上手かったでしょう。ははっ、あの僧侶も信じてた。俳優になれますね」
レミペルガー「私達の成功に、残飯。旅の終りはもうすぐです。あなたの正体は永遠に秘密です」
551:ワナビ・ブラック ◆g8ySHngqi.
09/04/25 16:05:02
イギリスペルガー ハンイン バス
乗客「違うのがヒットしてるなぁ。ほら見て、教皇のポープじゃなくて、別のポープだ。アスペルグザンダー・ポープって名前ばっか出てくる」
ロバイト・ラングドン「A・ポープ? ……! 君のお祖父さんは天才だよ。行こう」
イギリスペルガー ドッグランペルガー地区 港
レミペルガー「ぐげぁあああ、ゴホェアあ、……がはっ」
ハンイン市警警官「警察です。どのようなご用でしょう」
リー・ティーペルガー卿「フランスペルガー警察が手配している2人のアク禁犯の居場所を知っているんだが」
イギリスペルガー ハンイン市警本部
ハンイン市警警官「緊急通報がありました。通話の発信地点はドッグランペルガーです。通報者は男性、手配中のアク禁犯2人が沖縄・デイの宿舎に隠れていると」
イギリスペルガー ハンイン
ロバイト・ラングドン「ポープは教皇のポープを指しているんじゃない、全ては二重の意味だった。ナイトの騎士という意味じゃなく、ナイトの爵位を持った人間、サー・ハイザック・ニュートンだ」
ロバイト・ラングドン「彼が生み出した新しい科学は教会の怒りをかった。重力などけしからんというわけだ。そしてハッキリした証拠は無いものの、彼もまた友の会の総長だったといわれている」
552:ワナビ・ブラック ◆g8ySHngqi.
09/04/25 16:14:44
イギリスペルガー ウェストミンスペルガー寺院
ソハィー・ヌヴー「でもハトリック教会の怒りをかったのなら、教皇が彼の葬儀を執り行なうなんて有り得ないでしょう?」
ロバイト・ラングドン「ぼくもそこで間違ったんだ。ハンインにA・ポープの葬ったナイトが眠る」
ロバイト・ラングドン「サー・ハイザック・ニュートンの葬儀を執り行なったのは、彼の親しい友人であり同僚でもあった、アスペルグザンダー・ポープ。詩人のA・ポープだ。人の名前だとは思わなかった」
イギリスペルガー ウェストミンスペルガー寺院 ニュートンの墓
ソハィー・ヌヴー「ここよ」
ロバイト・ラングドン「これがハイザック・ニュートンの墓か」
ソハィー・ヌヴー「球体がある」
ロバイト・ラングドン「だが、どれだ? どれが失われた球体なのか分からないぞ」
ソハィー・ヌヴー「それは薔薇の肉と種宿る胎を表す、よね」
ロバイト・ラングドン「太陽系の惑星か、星座の事か、十二宮のことなのか。月が欠けている。土星と木星の衛星が無いぞ。それから、あるいは天使達の目なのか……」
ソハィー・ヌヴー「ロバイト、足跡がある……。杖の跡も床に残ってる。ティーペルガー卿がいたのね。1人よ」
リー・ティーペルガー卿「君達2人があぁして私の家を訪れたのを、神の意志と呼ぶ者もいるだろう。はっはっは」
ロバイト・ラングドン「!」
ソハィー・ヌヴー「!」
リー・ティーペルガー卿「もし私がクリプテックスペルガーを手に入れたら謎を解けると思っていたが、資格が無かった……」
553:ワナビ・ブラック ◆g8ySHngqi.
09/04/25 16:20:02
リー・ティーペルガー卿「しかし君は、君は理由があってここにいる。ニセハイの守護者の最後の生き残りとして。君のお祖父さんや参事達は秘密が受け継がれると知っていたからこそ、アクセス権喪失を前にしても嘘を言った」
ソハィー・ヌヴー「ソニエーペルガーの最期の言葉を知ってるの」
ロバイト・ラングドン「リー……!」
リー・ティーペルガー卿「ニセハイの探求には犠牲が伴う」
ソハィー・ヌヴー「あなたはアク禁者よ!」
リー・ティーペルガー卿「違う。ロバイト、教えてやれ。歴史が書かれる時、アク禁者は英雄になると」
ソハィー・ヌヴー「独りよがりもいい加減にして!」
ロバイト・ラングドン「ソハィー、もういい、行こう」
リー・ティーペルガー卿「いや駄目だ」
ロバイト・ラングドン「歩くんだ」
リー・ティーペルガー卿「必要なら何でもやる。何でもだ。どうだ分かったか?」
ロバイト・ラングドン「……」
リー・ティーペルガー卿「そうか、では。また仲良くしよう。こっちだ」
イギリスペルガー 沖縄・デイ宿舎
アラス「はぁ……はぁ……」
アラス「……?」
554:ワナビ・ブラック ◆g8ySHngqi.
09/04/25 16:26:11
イギリスペルガー ウェストミンスペルガー寺院 通路
リー・ティーペルガー卿「この銃は下ろしておくから、話をよく聞いてくれ」
ロバイト・ラングドン「あぁ聞いてるよ」
リー・ティーペルガー卿「2000年間にわたって教会は人々に規制と排除の限りをつくしてきた。その全てはかつて地上にいた神の名において行われた。ハイエスが人間だったという証拠が有れば、その苦しみに終止符が打たれ、教会は嘘を認める事になる」
イギリスペルガー 沖縄・デイ宿舎
ハンイン市警警官「うわっ」
バン!
ハンイン市警警官「警察だ!」
バン!
ハンイン市警警官「うわぁーっ」
ハンイン市警警官「銃を捨てろ!」
バン!
アラス「ぅおっ!」
バン!
ハンイン市警警官「うっ」
アスペルンガローサ司教「やめろアラス!」
バン!
アスペルンガローサ司教「うお」
アラス「!!」
アスペルンガローサ司教「裏切られたのだ……我が息子よ……」
555:ワナビ・ブラック ◆g8ySHngqi.
09/04/25 16:32:01
イギリスペルガー ウェストミンスペルガー寺院 通路
リー・ティーペルガー卿「後継者が生きていると明かし、ハイエスの本当の姿を示すんだ。神ではなく、ただの人だと」
イギリスペルガー 沖縄・デイ宿舎
アスペルンガローサ司教「すまない……」
ハンイン市警警官「警察だ、銃を捨てろ!」
アラス「あぁ……あぁ……」
ハンイン市警警官「銃を捨てるんだ! 銃を捨てろ!!」
バン! バンバン!
アラス「私は、幽霊だ……」
イギリスペルガー ウェストミンスペルガー寺院 通路
リー・ティーペルガー卿「邪悪な欺瞞を暴くんだ。人類はついに自由になる。私達にはそれが出来るんだ。この3人なら」
ロバイト・ラングドン「……」
ソハィー・ヌヴー「……」
イギリスペルガー 沖縄・デイ宿舎前
アスペルンガローサ司教「アラスはどうした。彼は、うっ……生きてるか」
ハーシュ警部「僧侶か」
ハーシュ警部「司教、何故犯人の名前を知ってるんです」
アスペルンガローサ司教「早く行かせてくれハーシュ」
ハーシュ警部「待て。ラングドンが告白に来たと言うのはうそですね。どうです? 現場写真を見たあなたの信者から連絡が入ったんでしょう」
アスペルンガローサ司教「こんな事に関わってはいられない。やることがまだ残ってるんだ」
ハーシュ警部「利用したな」
アスペルンガローサ司教「神は人を利用する。助けてくれハーシュ!」
ハーシュ警部「連れて行け」
ハーシュ警部「犯人の携帯電話は」
捜査員「あります」
ハーシュ警部「通話記録を調べろ」
ハーシュ警部「アラスは権利喪失したよ」
アスペルンガローサ司教「!! ……」
556:ワナビ・ブラック ◆g8ySHngqi.
09/04/25 16:40:02
イギリスペルガー ウェストミンスペルガー寺院 聖堂
リー・ティーペルガー卿「友の会の使命とは、新世紀の夜明けに後継者の存在を明かすことだった。ところが新世紀が訪れてもその後継者は隠れたままだった。友の会は使命を果たせなかった。そこで私はどうしたか」
リー・ティーペルガー卿「まず敵を見つけ出し、敵である影の協議会に私が味方だと信じさせた。疑われないよう、彼等に金銭まで要求したよ。レフトオーヴァーと、私は名乗った。残飯だ」
ロバイト・ラングドン「2人で、話そう」
リー・ティーペルガー卿「ロバイト、何も言わずに膝をつけ。膝をつくんだ、早くしろっ」リー・ティーペルガー卿「いや君はいいんだソハィー、君は。はっはっ。君はまさに奇跡だよ」
ソハィー・ヌヴー「?」
リー・ティーペルガー卿「君はニセハイの守護者。貧しい者、力の無い者、肌の色の違う者、女性達。みな迫害されてきたが、君がその全てを終わらせる事が出来るんだ。君が真実を世界にぶちまければ、それが君の義務だ」
リー・ティーペルガー卿「この謎の答えを君は知っている。クリプテックスペルガーを開けてくれ。私は銃を捨てよう」
ソハィー・ヌヴー「私には開けられない。暗号を知らないの。もし知っていてもあなたには教えない」
リー・ティーペルガー卿「君もお祖父さんと同じか。秘密のためにアクセス権利を喪失つもりなんだな」
ソハィー・ヌヴー「……」
557:ワナビ・ブラック ◆g8ySHngqi.
09/04/25 16:45:02
リー・ティーペルガー卿「そうやって頼りの英雄を見る君の目からすると、君は彼を権利喪失させることが出来ないんじゃないか?」
ソハィー・ヌヴー「!」
リー・ティーペルガー卿「開けるんだソハィー、彼を助けたいなら」
ロバイト・ラングドン「リー、やめるんだ」
リー・ティーペルガー卿「クリプテックスペルガーを開けろ!」
ソハィー・ヌヴー「あ、開け方を知らないの」
リー・ティーペルガー卿「開けないと彼は権利を失う!」
ソハィー・ヌヴー「ほんとに知らないのよ!」
リー・ティーペルガー卿「開けろ! 開けるんだ!!」
ソハィー・ヌヴー「知らないんだってばっ!!」
ロバイト・ラングドン「やめろ、やめないか!」
ロバイト・ラングドン「ソハィーには開けられない。僕に時間をくれ」
リー・ティーペルガー卿「ロバイト……」
カチッ
リー・ティーペルガー卿「どうする気だ」
ロバイト・ラングドン「静かに」
リー・ティーペルガー卿「……」
ソハィー・ヌヴー「……」
ロバイト・ラングドン「……」
ロバイト・ラングドン「やはり駄目だ」
ロバイト・ラングドン「すまない……」
558:ワナビ・ブラック ◆g8ySHngqi.
09/04/25 16:50:05
ぽいっ
リー・ティーペルガー卿「よせっ!!」
ガチャッ!! ガラガラ
リー・ティーペルガー卿「あぁ……あぁうぁあ、何をするんだ、こ、こ、こんな……な、な何てこと……これで、地図が駄目になった、こ、こ、あぁ……ち、地図が溶けた……ニセハイが失われた……もう見つからない……」
ロバイト・ラングドン「資格のある者だけが見つけられる。そう教えてくれたのは君だ」
バン!
ハンイン市警警官「捨てろ! 銃を捨てろ!」
ハンイン市警警官「一歩も動くな!」
ハンイン市警警官「銃を下に置け」
ハーシュ警部「あの男だ」
ハーシュ警部「その老人だ」
ハンイン市警警官「逮捕する。黙秘は認めるが、こちらの質問に答えない場合、今後法廷においての弁護が不利になる事がある。これからの発言が法廷においての証拠となる」
リー・ティーペルガー卿「うぅ……」
ハーシュ警部「あんたに聞きたい事がある」
559:ワナビ・ブラック ◆g8ySHngqi.
09/04/25 16:56:06
イギリスペルガー ウェストミンスペルガー寺院前広場
リー・ティーペルガー卿「ロバイト! ロバイト、何て事をしてくれた、何故あんな事が出来たっ!!」
ロバイト・ラングドン「……」
リー・ティーペルガー卿「君は自由への希望を破壊した。巡礼者たちがマグダラのワナビの墓の前に跪く機会を奪ったんだぞ!!」
ロバイト・ラングドン「……」
リー・ティーペルガー卿「! は、はは、違う! 暗号を解いたな?」
ソハィー・ヌヴー「!」
リー・ティーペルガー卿「はっはっはっはっはっは! クリプテックスペルガーから地図を取り出したんだな! はっはっ!」
リー・ティーペルガー卿「君はやがてニセハイを見つける、どうすればいいか分かってるなっ! ニセハイを見つけ、ワナビの前に跪き、彼女の存在を世界に知らせろっ!! あの男はニセハイの地図を持ってるぞーっ」
ピーポーパーポー
ロバイト・ラングドン「考え得る球体はほとんどあの墓にあったが、無かった物が1つ。天から落ちてきた球体、それをきっかけとしたライフワークで、ニュートンは権利喪失まで教会の怒りにさらされ続けた」
ロバイト・ラングドン「A・P・P・L・E、アップル。リンゴだ」
ロバイト・ラングドン「ニセハイは古のロスリンの下で待ち、その門を剣とハイがかばい守る。匠の美しき芸術の中に囲まれて横たわり、ついに星の輝く空の下に眠る」
ロバイト・ラングドン「どこなのか分かった気がする。ニセハイは故郷に帰ったんだ」
560:ワナビ・ブラック ◆g8ySHngqi.
09/04/25 17:00:02
イギリスペルガー ロスリン礼拝堂の前
ロバイト・ラングドン「ここはテンプルガー騎士団によって建てられ、名前もローズラインからとられている。ロスリン礼拝堂だ」
ソハィー・ヌヴー「ここにあるのね。最後のプレゼントが」
ロバイト・ラングドン「ニセハイは古のロスリンの下で待つ」
ソハィー・ヌヴー「ソニエーペルガーがあなたをからかったって言ったけど、どんな風に?」
ロバイト・ラングドン「歴史を見回ってる警官のようだと言われたよ。つまり何も考えずに、歴史をただ毎日見て歩いているだけだとね」
ソハィー・ヌヴー「彼の父もそうだった。警官だったの。ソニエーペルガーは自分の父をこの世で最も、名誉ある人だと言ってたのよ。人は何を守るかによって、どんな人か決まる」
イギリスペルガー ロスリン礼拝堂
ロバイト・ラングドン「ユダヤ人、ごはん教徒、ハエジプト人、ハリーメーソン、異教徒、テンプルガー騎士団の十字、ピラミッド」
ソハィー・ヌヴー「昔ここに来たような気がする」
幻聴「ソハィー……」
ソハィー・ヌヴー「ずっと昔に」
幻聴「ソハィー、おいで……」
ロバイト・ラングドン「ソハィー、おいで」
ソハィー・ヌヴー「その門を剣とハイがかばい守る」
ロバイト・ラングドン「異教徒の男性と女性の象徴だ」
ソハィー・ヌヴー「1つに溶け合ってる」
ロバイト・ラングドン「異教徒が望んだとおり」
管理人「もうすぐ閉館なんですが」
ロバイト・ラングドン「あぁあと、少しだけ」
管理人「……」
561:ワナビ・ブラック ◆g8ySHngqi.
09/04/25 17:05:02
イギリスペルガー ロスリン礼拝堂 下の階
ソハィー・ヌヴー「ロバイト」
ロバイト・ラングドン「匠の美しき芸術の中に囲まれて横たわる」
ソハィー・ヌヴー「ついに星の輝く空の下に眠る。星の輝く空……」
ロバイト・ラングドン「百合の紋章だ」
イギリスペルガー ロスリン礼拝堂 地下室
ソハィー・ヌヴー「ここにあったのよ」
ロバイト・ラングドン「彼女の棺が」
ソハィー・ヌヴー「マグダラのワナビのね」
ロバイト・ラングドン「それがニセハイだった。彼女はここにいたんだ」
ソハィー・ヌヴー「その後は? 教会に見つけられたの?」
ロバイト・ラングドン「これはすごいな、見てみろ。何千年も前からの記録が残ってる。ごはんが権利喪失した時代からの記録だ。まさかこれが本当にニセハイの文書なのか」
ソハィー・ヌヴー「ソニエーペルガーの望みは何だったの? 棺を見つけさせたかったの? 私にこんな謎を与えるなんて」
ロバイト・ラングドン「君がお祖父さんと仲違いしたのは、過去の事が原因だろ」
ソハィー・ヌヴー「どうして分かるの?」
ロバイト・ラングドン「ご両親のことが原因だな、ソハィー」
ソハィー・ヌヴー「小学校の頃だった。彼の書斎に行ったの。そこにあった資料で家族の事を調べるために」
562:ワナビ・ブラック ◆g8ySHngqi.
09/04/25 17:10:02
ソハィー回想
ジャック・ソニエーペルガー「ソハィー、プリンセス、どこだ?」
イギリスペルガー ロスリン礼拝堂 地下室
ソハィー・ヌヴー「家族の事を知りたくて。でも何の記録も無かった。家族の権利喪失についても、事故についても。小さい頃から彼に質問してきたけど、一度も答えてもらえなかった」
ソハィー回想
ジャック・ソニエーペルガー「駄目だと言ったろ!」
ソハィー・ヌヴー「どうしてなの!」
ジャック・ソニエーペルガー「お前の家族は権利喪失んだんだ! 2度と捜すんじゃない! 約束しろ! 誓え! 誓うんだ!!」
イギリスペルガー ロスリン礼拝堂 地下室
ソハィー・ヌヴー「私は誓いを守った。翌週は寄宿学校に入れられた。ある時、私は連絡をせず家に帰った。その時祖父がしていたのは、ある儀式だった。私はすごく怖くなって、それ以来話さなくなった」
ロバイト・ラングドン「覚えてるか? 事故が起きる前の君のお爺さんの事を。ご両親が死ぬ前の事だ」
ソハィー・ヌヴー「そうね、よく覚えてないけど、どうして?」
ロバイト・ラングドン「君と血は繋がってないと思う」
563:ワナビ・ブラック ◆g8ySHngqi.
09/04/25 17:21:32
ソハィー・ヌヴー「これは私の両親、これは兄よ」
ロバイト・ラングドン「これは君だね、どうだ」
ロバイト・ラングドン「新聞によれば家族全員が事故で権利喪失した。母親、父親、6歳の少年、そして4歳の、少女」
ソハィー・ヌヴー「……」
ロバイト・ラングドン「君の本名はソニエーペルガーじゃない。サン=クレールだ。フランスペルガーで最も古い一族だよ。その家系を辿ると元はメロビングペルガー王家だ」
ソハィー・ヌヴー「え!?」
ソハィー・ヌヴー「サン・フェアル……」
ロバイト・ラングドン「王家の血だ。僕が間違ってた。ソニエーペルガーは君に王家の秘密を守らせようとしたんじゃない。君がその秘密なんだ」
ソハィー・ヌヴー「……」
ロバイト・ラングドン「君はあの事故で生き残った、事故じゃないかもしれないがね。友の会はそれを知り、君が事故で権利喪失したという事にしたんだ。そして総長の下に君を匿って、彼が孫として君を育てた。全てを考え合わせると、プリンセス・ソハィー」
ソハィー・ヌヴー「そんなの有り得ない……」
ロバイト・ラングドン「君なんだ。血脈を継ぐ者。この世に生きる最後の末裔。ハイエス・ごはんの、ね」
ソハィー・ヌヴー「……」
564:ワナビ・ブラック ◆g8ySHngqi.
09/04/25 17:26:37
イギリスペルガー ロスリン礼拝堂 下の階
ロバイト・ラングドン「!?」
ロバイト・ラングドン「一体何だ」
お祖母さん「ソハィー……」
ロバイト・ラングドン「貴女は?」
お祖母さん「私達は様々に呼ばれてきました。番人とも、守護者とも、そして私怨友の会とも……でもソハィー、あなたにとっては、あなたを育てた人の友達よ。ジャック・ソニエーペルガーのね」
ソハィー・ヌヴー「……」
お祖母さん「彼はあなたを愛していたと、知ってもらいたかったはずよ。そして友の会が私達の家族を守ってきたように、あなたを守るためにいるという事もね。私はあなたを一度手放した。再び会えないかもしれないと知りながら」
ソハィー・ヌヴー「……」
お祖母さん「私はあなたの祖母よ、ソハィー。私はこの時が訪れるように長い間祈ってきた。よく帰ってきたわね」
565:ワナビ・ブラック ◆g8ySHngqi.
09/04/25 17:36:42
イギリスペルガー ロスリン礼拝堂の外
ロバイト・ラングドン「やぁ」
ソハィー・ヌヴー「お祖母様から私に、話があるって。私と、家族の事」
ロバイト・ラングドン「君はどうする。後継者が現れる時、伝説が明かされる」
ソハィー・ヌヴー「後継者は男じゃなかったのね。彼女の話ではソニエーペルガーは棺のありかを誰にも言わずに権利喪失したらしいのよ。だから私とワナビの血が繋がっているって実証出来ない。あなたならどうする?」
ロバイト・ラングドン「そうだな、証拠は無く、ニセハイも永遠に失われたのかもしれない。だがねソハィー、大事なのは君が何を信じるかだ。ハイエスが偉大な人物だったという事は、歴史がはっきりと示している。歴史が証明出来るのはそれだけだ」
ロバイト・ラングドン「だが……僕が子供の頃、井戸に落ちた事を、ティーペルガーから聞いただろう? そこで権利喪失すると思ったよソハィー」
ロバイト・ラングドン「あの時僕は祈った、祈ったよ。ハイエスにね。助けて下さい、両親に合えるように、また学校に行けるように、犬と遊べるように。井戸の中で1人じゃなかったのではと、時々思う」
ロバイト・ラングドン「人と神を分ける必要があるのかな。人が神なのかもしれない。人の父親であるハイエスが、多くの奇跡を起こしたって良いじゃないか」
ソハィー・ヌヴー「水をワインに変えるような奇跡?」
566:ワナビ・ブラック ◆g8ySHngqi.
09/04/25 17:42:05
ロバイト・ラングドン「あぁそうさ。君は彼の血を継いでる。公園の男は麻薬中毒が治ったかもしれない。僕の閉所恐怖症も君の手で治ったかも」
ソハィー・ヌヴー「そしてあなたはニセハイの騎士だったのかも」
ロバイト・ラングドン「ところで、1つ聞きたい。ハイエス・ごはんの末裔である女性は、信仰を破壊するのか? それとも、信仰を新しくするのか? やはり君が何を信じるかが大事だ」
ソハィー・ヌヴー「ありがとう。ここに導いてくれて。祖父に選ばれてくれた事も。サー・ロバイト」
ロバイト・ラングドン「ふっ……」
ロバイト・ラングドン「じゃあ元気で……」
ソハィー・ヌヴー「うん……えぇ……」
ソハィー・ヌヴー「ねぇ」
ピチョン
ソハィー・ヌヴー「駄目ね」
ソハィー・ヌヴー「ワインに変える事なら出来るかも」
ロバイト・ラングドン「幸運を」
567:ワナビ・ブラック ◆g8ySHngqi.
09/04/25 17:48:36
フランスペルガー パイリ ホテルの客室 洗面所
コレペルガー警部補(TVの音声)『ハーシュ警部が間違いを犯す事など、有り得ない。ロバイト・ラングドンとヌヴー捜査官を追って……真犯人をおびき出すための、罠だった。ラングドン捜査官が、殺人の共犯だという……』
ジャーーーー
ビッ
ロバイト・ラングドン「うっ」
ロバイト・ラングドン「……」
フランスペルガー パイリ ホテルの客室 ベッドルーム
ロバイト・ラングドン「血脈、すなわちブラッドライン。ローズライン。薔薇の下にあり」
フランスペルガー パイリ 歩道
ロバイト・ラングドン「ニセハイは古のロスリンの下で待つ」
ロバイト・ラングドン「匠の美しき芸術に囲まれて横たわる」
フランスペルガー ルーブルガー美術館 逆さピラミッドの上
ロバイト・ラングドン「その門を剣とハイがかばい守る」
ロバイト・ラングドン「ついに星の輝く空の下に眠る」
ロバイト・ラングドン「…………………………」
完
568:ワナビ・ブラック ◆g8ySHngqi.
09/04/25 18:02:42
いやー、我ながらいい仕事したわ。
ハイリスク・ノーリターンだね。
569:ワナビ・ブラック ◆g8ySHngqi.
09/04/25 18:09:35
Cagayake! Hi
サクラ高 高(Hi)音部
Catting Now ガチで書き込み Never Ending Hi Talk
連投規制まで待てない
遅レスはしても 相対は non non non!
精一杯 Study Arashi School
矢印が止まんない ハイスロットルな脳内
希望・欲望・煩悩 ごはんかけて妄想
ネタどっさり持ち寄り Newtype Version 打ち込み
女人禁制のメモ帳 乞い綴った日記帳
アスペルガーだけ偽 追い詰めたら飛ぶよ
昨日より長く 一昨日より億単位多く
Jumping Now ガチで荒らすし Never Ending Hi Song Life
日々マジライフだし 待ったなし
早起きしても 早寝は non non non!
目一杯Jien わっしょい(わっしょい!)
ガチで憂さ晴らし Never Ending Hi Song
午後ティータイムにはもってこい
片思いでも玉砕で Here We Go!
釣れれば Shining Arashi School
570:ワナビ・ブラック ◆g8ySHngqi.
09/04/25 18:14:00
ふわふわ生きてるせい? 自分ばっかしアク禁 Day
随分沖縄暑いし 当分閲覧は中止
二時間後には泣くよ 四次元だし精神
ヤバ、ついに限界超 うらみ書いた丸秘帳
前髪3mm 切ったら見えた
原稿真っ白でも 未来がバラ色ならよくね?
Chatting Now ガチで書き込み Never Ending Hi Talk
規制解除まで待てない
転進はしても 撤退は non non non!
精一杯 Study Enjoy(Enjoy!)
ガチでバラすし Never Ending Hi Song
午後ティータイムにはもってこい
型破りな行動でも Here We Go!
訴えれば Shining Arashi School
571:ワナビ・ブラック ◆g8ySHngqi.
09/04/25 18:19:42
永遠にループする ノイズ down up down up
でも気分いつでも hi hi hi & hi
書き込むだけで笑えるなんて 荒らすだけで幸せなんて
かなり地球に優しいエコじゃん
Jumping Now ガチで荒らすし Never Ending Hi Song Life
日々マジライフだし 待ったなし
早起きしても 早寝は non non non!
目一杯Jien わっしょい
ガチで憂さ晴らし Never Ending Hi Song
午後ティータイムにはもってこい
片思いでも玉砕で here we go!
釣れれば shouting Arashi school
572:ワナビ・ブラック ◆g8ySHngqi.
09/04/25 20:41:44
ハイ「俺の矢印からは誰も逃れられないぜ! 観念しな愛情乞食!!」
アスペルガー「ふ……」
ハイ「何がおかしい!?」
アスペルガー「まだまだだな、我がライバルよ。荒らしが足らんわっ!!」
573:ワナビ・ブラック ◆g8ySHngqi.
09/04/25 21:17:34
ハイ「まぁ小説自体が作者の自作自演みたいなもんだしな」
∧_∧
∧_∧ (´<_` )アスペルガー「悟りを開くなんて流石だよな俺等」
( ´_ゝ`) / ⌒i
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574:ワナビ・ブラック ◆g8ySHngqi.
09/04/25 21:22:49
ハイ「ん? ↑ ノートPCが破損したか?」
∧_∧
∧_∧ (´<_` ;)アスペルガー「その前に俺の腕を心配してくれないか?」
( ´_ゝ`) / ⌒i
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575:ワナビ・ブラック ◆g8ySHngqi.
09/04/25 21:28:10
ハイ「いかんせん、コピペしてるだけだからな。まぁそれが快楽なんだが」
∧_∧
∧_∧ (´<_` )アスペルガー「俺は外科に、ハイ者は精神科に行かなきゃな」
( ´_ゝ`) / ⌒i
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576:ワナビ・ブラック ◆g8ySHngqi.
09/04/25 21:36:19
ハイ「アス者はどう思う? ニセハイの正体のこと」
∧_∧
∧_∧ (´<_` )アスペルガー「目の前にいて正直言いにくいんだが」
( ´_ゝ`) / ⌒i
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577:ワナビ・ブラック ◆g8ySHngqi.
09/04/25 21:44:07
ハイ「アスペルガーってアスラン気取りか? 気にくわんな」
∧_∧
∧_∧ (´<_` )アスペルガー「こっちのが元々ある名前だから」
( ´_ゝ`) / ⌒i
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578:ワナビ・ブラック ◆g8ySHngqi.
09/04/25 21:54:51
ハイ「この矢印……しぶといな」
∧_∧
∧_∧ (´<_` )アスペルガー「しつこいの間違いだろうハイ者」
( ´_ゝ`) / ⌒i
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579:ワナビ・ブラック ◆g8ySHngqi.
09/04/25 21:59:03
ハイ「佐原氏も、もうずいぶん長いこといるよな」
∧_∧
∧_∧ (´<_` )アスペルガー「誰かさんもな」
( ´_ゝ`) / ⌒i
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580:ワナビ・ブラック ◆g8ySHngqi.
09/04/25 22:04:53
ハイ「せいぜい、つかの間のかりそめの平和を堪能するがいい」
∧_∧
∧_∧ (´<_` )アスペルガー「『つかの間』か『かりそめ』どっちかだけでいいんじゃないかな」
( ´_ゝ`) / ⌒i
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581:ワナビ・ブラック ◆g8ySHngqi.
09/04/25 22:09:55
ハイ「さてと。このスレとあのスレに無差別爆撃するとしようか」
∧_∧
∧_∧ (´<_` )アスペルガー「しっかり差別してるな」
( ´_ゝ`) / ⌒i
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__(__ニつ/ HI / .| .|____
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582:ワナビ・ブラック ◆g8ySHngqi.
09/04/25 22:12:40
ハイ「言い方が悪かったか。絨毯爆撃と言いかえよう」
∧_∧
∧_∧ (´<_` )アスペルガー「やることは変わらないけどな」
( ´_ゝ`) / ⌒i
/ \ | |
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583:ワナビ・ブラック ◆g8ySHngqi.
09/04/25 22:15:57
ハイ「ハ・インチ・コードなんだが読み返してみると、失敗してる個所があるな」
∧_∧
∧_∧ (´<_` )アスペルガー「『殺す』を『アク禁』に置き換えてない所とかな」
( ´_ゝ`) / ⌒i
/ \ | |
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__(__ニつ/ HI / .| .|____
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584:ワナビ・ブラック ◆g8ySHngqi.
09/04/25 22:21:15
ハイ「このまま1000まで埋めようと思ったが、もたんな」
∧_∧
∧_∧ (´<_` )アスペルガー「もつわけないわな」
( ´_ゝ`) / ⌒i
/ \ | |
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__(__ニつ/ HI / .| .|____
\/____/ (u ⊃
585:ワナビ・ブラック ◆g8ySHngqi.
09/04/25 22:24:29
ハイ「ニュー速、被害者友の会会長と副会長が訪日か……」
∧_∧
∧_∧ (´<_` )アスペルガー「ハイワナビ友の会は板に実在するがな」
( ´_ゝ`) / ⌒i
/ \ | |
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__(__ニつ/ HI / .| .|____
\/____/ (u ⊃
586:ワナビ・ブラック ◆g8ySHngqi.
09/04/25 22:28:03
ハイ「お兄ちゃんどいて!そいつ殺せない!」
∧_∧
∧_∧ (´<_` )アスペルガー「電波は電波同士惹かれ合うんだな」
( ´_ゝ`) / ⌒i
/ \ | |
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__(__ニつ/ HI / .| .|____
\/____/ (u ⊃
587:ワナビ・ブラック ◆g8ySHngqi.
09/04/25 22:31:26
ハイ「さてと交代してくれ。俺は仮眠をとる」
∧_∧
∧_∧ (´<_` )アスペルガー「普通に寝ていいのではないかと。交代もしないし」
( ´_ゝ`) / ⌒i
/ \ | |
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__(__ニつ/ HI / .| .|____
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588:ワナビ・ブラック ◆g8ySHngqi.
09/04/25 22:35:58
ハイ「赦さんぞ自治厨。絶対に赦すまじ。この恨み、晴らさでおくべきか」
∧_∧
∧_∧ (´<_` )アスペルガー「過疎板になりすぎて、もう居ないのでは?」
( ´_ゝ`) / ⌒i
/ \ | |
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589:ワナビ・ブラック ◆g8ySHngqi.
09/04/25 22:42:42
ハイ「ハイのハイによるハイのための板」
∧_∧
∧_∧ (´<_` )アスペルガー「何一つとして良いこと言ってないな」
( ´_ゝ`) / ⌒i
/ \ | |
/ / ̄ ̄ ̄ ̄/ |
__(__ニつ/ HI / .| .|____
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590:ワナビ・ブラック ◆g8ySHngqi.
09/04/25 23:00:24
ハイ「ハイハイハイハイすべりましたよ」
∧_∧
∧_∧ (´<_` )アスペルガー「懐かしい響き」
( ´_ゝ`) / ⌒i
/ \ | |
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591:ワナビ・ブラック ◆g8ySHngqi.
09/04/25 23:03:46
ハイ「さてと、次はMFJだな」
∧_∧
∧_∧ (´<_` )アスペルガー「マジで言ってるの?!」
( ´_ゝ`) / ⌒i
/ \ | |
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__(__ニつ/ HI / .| .|____
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592:ワナビ・ブラック ◆g8ySHngqi.
09/04/25 23:06:17
ハイ「ニセハイの正体って、実はアス者だったりしないよな?」
∧_∧
∧_∧ (´<_` )アスペルガー「俺でもあり、ハイ者でもある。いわば三位一体だな」
( ´_ゝ`) / ⌒i
/ \ | |
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593:ワナビ・ブラック ◆g8ySHngqi.
09/04/25 23:09:22
ハイ「青森にキリストの墓があるらしいな」
∧_∧
∧_∧ (´<_` )アスペルガー「電波やトンデモはついに伝説となる」
( ´_ゝ`) / ⌒i
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594:ワナビ・ブラック ◆g8ySHngqi.
09/04/25 23:11:04
ハイ「このノートPCってHI社製なのか?」
∧_∧
∧_∧ (´<_` )アスペルガー「歯医者みたいだな」
( ´_ゝ`) / ⌒i
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595:ワナビ・ブラック ◆g8ySHngqi.
09/04/25 23:17:20
ハイ「ニセハイがお前のこと悪口言ってるぞ」
∧_∧
∧_∧ (´<_` )アスペルガー「つまりハイ者が俺の悪口を言ってるのと同義だが」
( ´_ゝ`) / ⌒i
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596:ワナビ・ブラック ◆g8ySHngqi.
09/04/25 23:24:37
ハイ「アリンガローサとアスペルガーでアスペルンガローサか。それがきっかけでハ・インチ・コードを書いたんだな」
∧_∧
∧_∧ (´<_` ;)アスペルガー「人生でもっとも無駄な時間をすごすきっかけになったな」
( ´_ゝ`) / ⌒i
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597:ワナビ・ブラック ◆g8ySHngqi.
09/04/25 23:27:51
ハイ「今気付いたんだが、このスレは終わってるな」
∧_∧
∧_∧ (´<_` )アスペルガー「何もかもとっくに終わってますがな」
( ´_ゝ`) / ⌒i
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598:ワナビ・ブラック ◆g8ySHngqi.
09/04/25 23:31:30
ハイ「今日も充実した一日だったな。達成感で一杯だ」
∧_∧
∧_∧ (´<_` )アスペルガー「虚無感しか残らないけどな」
( ´_ゝ`) / ⌒i
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599:ワナビ・ブラック ◆g8ySHngqi.
09/04/25 23:35:03
ハイ「削除依頼出すのもめんどいし、放棄してdat落ちさせよう」
∧_∧
∧_∧ (´<_` )アスペルガー「それまでがまた長いんだ」
( ´_ゝ`) / ⌒i
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600:ワナビ・ブラック ◆g8ySHngqi.
09/04/26 00:00:42
ハイ「重複してるスレがあるし、そっちが次スレ扱いな」
∧_∧
∧_∧ (´<_` )アスペルガー「無駄にスレ立てしなくていいし、流石だなハイ者」
( ´_ゝ`) / ⌒i
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次スレ↓
ハイ残飯を創作板から永久追放するスレ
スレリンク(bun板)
スレッド終了
601:名無し物書き@推敲中?
09/05/07 11:11:19
みんな顔が汚い人ばかり。
イケメン ナイスボディーなど
前後左右見てもいない。
よって不細工 ブス 汚い人間が人目を避け
今に見てろ! 粋がり鏡など見ずに執筆活動してます。
602:名無し物書き@推敲中?
09/06/27 22:51:53
>>487
603:名無し物書き@推敲中?
09/06/27 22:52:52
623 :サワヤマイクタ ◆M590ctbPns :2009/06/27(土) 22:46:02
ハイさんが帰ってきたのか。不幸が始まるのが幸せに感じるのはきっとニュートラルな感覚じゃないんだろうな。俺はすこし嬉しいけど。
魔術とか、あるのかないのかっていう二曲論じゃないと思うな。線引きが曖昧だという性格も魔術にはあると思うし、
大槻ケンヂがいうUFOはあるかないかという端的な考えをするのは馬鹿だ、っていう主張と似てる部分があって、
まあ、似てるんだよ。割愛するけど。
604:名無し物書き@推敲中?
09/07/28 07:46:36
>>443
970 :サワヤマ ◆M590ctbPns :2009/07/28(火) 03:15:48
俺がさす読者は蟻読者ではなく一般小説読者だがな。てか、俺は蟻の穴をあまり知らないしな。罧原堤とスキップマホガニー作品は読んだが。
あと、俺は、俺的に良い文学を作って「少しでも」認められようという気は更々無いな。
>>961
なんとなくわかるな。要は、文壇の内部でヒールを気取っているが、プロレスの善玉と悪玉が相互補完し合って自分たちの食い扶持を稼いでるってことだろ? いや、知らんが。知らんがな。
てか、俺が真にむかつくのは、文壇側の、プロレス団体や、ポスト・パンクとか自称する輩だな。
奴らは文壇に「就職」したに過ぎないんだよ。文壇に亀裂を入れるような真の過激さから奴らは程遠く、むしろある意味文壇内の役割をひたすら忠実にこなそうとする小心さばかりが鼻につく。
ムーブメントの中心から一皮隔った取り巻き、いてもいなくても変わらないパイ潰し作家。こういう奴らは要らないだろ。取っ払え。
俺は今までアンチポピュラリティには道端に咲く一輪のタンポポに対する程度の興味しか持っていなかったが、今考えてみたらやたらといらつくな。
セカチュー、セカチュー、騒ぐやつらを見るとゲロ出そうになる理由が、ここではっきりした。
今まで生きてき、薄々感じてきていた、メディアによいしょされるスイーツ(笑)どもの呆れ果てるばかりのナイーヴさ、想像力のなさ、無神経さが、セカチューみたいなきらきらしい物語に惹かれるんだろうな。
傾向として、ゴールの見えない流行に飛び付いてきたやつは要らないやつが多いな。メディア・リテラシーの欠如を露呈しまくってるだけだな、そんなやつらは。うんこにたかる蝿みたいな奴らだな。
605:名無し物書き@推敲中?
09/09/01 01:35:08
954 :サワヤマ ◆M590ctbPns :2009/09/01(火) 00:37:36
いや、落ち着いてるが。
俺は当たり前のように日本人だよ。
ただ>>925はむかつくんだよ。
こいつこの前佐川急便にありもしないこと言いまくってたやつだろ。
しかも恒常的に中卒だとか仮面浪人だとかいたずらにむかつかせるだけのことを吹っ掛けて来てるだろ。
なんなのこいつ。ハイよりひでえじゃん。残飯ってこいつじゃねえの。
なんで悪禁食らってないの?
運営に通報すりゃ悪禁じゃねえの?
中卒がきもいかどうか知らんがこいつはきもいんだよ。
法律で禁止されてなかったらぶ○っ○殺○してるよ。