断片小説『架空図書館』at BUN
断片小説『架空図書館』 - 暇つぶし2ch1:名無し物書き@推敲中?
07/05/18 12:30:53
あらゆる書籍が集められている架空図書館の描写を断片的に
書いていきましょう。

2:名無し物書き@推敲中?
07/05/18 12:35:58
イミフ

3:名無し物書き@推敲中?
07/05/18 12:37:26
架空図書館は世界のあらゆる所に存在する。
大都市の中心に聳え立つ超高層ビル。
緑豊かな地方都市の地下街。
砂漠のオアシスに並ぶ幾万の書架。
あるいは少女の思い浮かべる純真で淫靡な妄想。
様々な形態をとりながらもただひとつ共通しているのはそこには
この世の森羅万象が描かれた無数の書籍が存在するということだ。

4:名無し物書き@推敲中?
07/05/18 12:41:54
エレベータで一気に32階まで上がる。
そこには蝋人形に関する書籍の集められたフロアがある。

5:名無し物書き@推敲中?
07/05/18 12:48:20
四方の壁と床、それに天井に貼られた床の向こうには世界中から
集められた大小様々な蛇がのたうち回っている。
14歳になる双子の姉妹は体を震わせ、身を寄せ合いながら蛇と
人間の闘いを描いた物語に手を伸ばした。
本と本の間から毒蛇が這い出てこないか警戒するかのように
ゆっくりとふたりは同じ本を掴み取る。

6:名無し物書き@推敲中?
07/05/18 13:00:59
桜咲く公園に男は立っていた。
砂場、ブランコ、滑り台。
そしてその間に乱立する古びた本棚。
子供たちは無邪気に遊んでいる。
本棚には砂埃を被ったハードカバーの本がぎっしりと詰められている。
種の異なる動物同士の交尾を官能的に描いたポルノ小説。
この十年、本棚の本を手にするものは誰もいない。
子供たちの歓声があたりに響く。
男はじっと空を見ていた。
次は雀とトノサマ蛙の愛の物語を書こう。
そう考えていた。

7:名無し物書き@推敲中?
07/05/18 13:27:08
よくある話

8:名無し物書き@推敲中?
07/05/18 13:51:08
男は夢の中で死に物狂いで走ってた。
背後から近づく地響き。
その正体は振り返らなくとも明らかだった。
そびえ立つビルと肩を並べるほどの巨人。
グラマラスというのも滑稽はダイナマイトボディの大女。
美しい顔を嫉妬で歪めながら彼女は男に追いすがる。
男は角を曲がり、ビルの一室に逃げ込んだ。
恐怖と歓喜の入り混じった感情を沈めるために大きく深呼吸をする。
男を見失った女の足音はいくぶん緩やかなものに変わっていた。
男は辺りを見まわす。
壁はスチール棚で囲まれ、そこには百冊を越える写真集が
すべて面置きで並べられていた。
そのすべてが身長3メートルから50メートルの大女をモデルに
したものだった。
男は彼女たちに迫られる錯覚を覚えて悲鳴とも喘ぎともつかぬ
声をあげた。

9:名無し物書き@推敲中?
07/05/18 13:53:34

 
    
        ドッカーン!
















ケッ、ざまぁ見やがれ!思い知ったか、クソ残飯
 

10:名無し物書き@推敲中?
07/05/18 14:22:29
「架空図書館」という名のサイトを開設した。
1回1万円でどんな内容の小説でもダウンロードできるという
のがウリ文句。
もちろんあらゆる人のリクエストに答えられるだけの小説を
集められるわけはない。
リクエストがあってからすべて自分で書くのだ。
小説の長さはすべて2万文字前後。
執筆期間は3日。
冒頭の5千文字ほどを読んでもらって気に入れば続きを
買ってもらうというシステムだ。
最初の1年間はリクエストはゼロ。
開設から14ヶ月後に来た初めてのリクエストは『三つの棺』や
『ユダの窓』を越える密室ミステリーを書いてくれというものだった。
自分の能力を超えるので丁重にお断りした。
17ヶ月後に来たリクエストが古代から現代にいたる哲学史を
描いた大河小説をシリーズで書いてくれというもの。
リクエスト要項の欄に「高度な専門知識を必要とするテーマは
ご遠慮ください」との一文を追加した。
25ヶ月後、「バカ女に血まみれの制裁を加える男の物語」という
リクエスト。
私はそのリクエストを受け、予定通り三日でその小説を書き上げた。

11:名無し物書き@推敲中?
07/05/18 14:39:04
女は電車に乗り込むと通路の中央に並ぶ書架に目をやった。
この国の列車はすべて図書館を兼ねていた。しかも置かれいる
本は列車によってすべて違うので人々はダイヤを見ながら
好みの列車に乗りこむのだ。
女の乗った列車の名は『灼熱地獄』。
18歳未満立ち入り禁止のバイオレな図書館だ。

12:名無し物書き@推敲中?
07/05/18 14:47:36
そんな彼のもとにバックベアードが

13:名無し物書き@推敲中?
07/05/19 03:58:30

4月のある晴れた日、私は木造建築の校舎の中にいた。
かすかにかび臭いすえた臭い。
建物の中は静寂に支配されていて、時折外から車の走る音が聞こえてくるだけ。
窓は締め切っているはずなのにどこからか桜の花びらが舞い降りてきた。
私は本棚から1冊の本を取り出し、最初のページを開いて目を落す。
廃校になった高校。
最後の卒業生を送り出して13ヶ月。
なぜだか未だ取り壊しは始まらず、図書館の本もそのままだ。
私は休みの日になると決まって、校舎の中に忍び込み、こうやって本を読む。
読むのは廃墟、滅びの世界に取り残された最後の人間、永遠の孤独。
そういった類の物語ばかりだ。

14:名無し物書き@推敲中?
07/05/19 04:14:21
読者は雨の物語を求めていた。
ただの雨ではない滝のようなどしゃ降りの雨だ。
さした傘が水圧で押し潰されそうなそんな雨だ。
池の鯉が水の粒に射抜かれそうになるそんな雨だ。
窓の外の風景が水の壁によって歪んで見えるそんな雨だ。
自動生成装置たる私は読者の欲望にしたがって激しい
雨の描写を26の文字と空白の配列を組替えることによって
モニターの中に表出させる。
怒涛の雨がアマガエルの体を押し潰すシーンは読者の暗い欲望に
火をつけたようだった。
読者は下半身を押し潰された男が無人のマンションを這いずり回る
話を望む。

15:名無し物書き@推敲中?
07/05/19 04:45:04
女はベッドの中に入ると今晩見たい夢について
その内容を反芻する。
ひとつの物語ではない。
この十年、彼女の妄想によって生み出した物語はゆうに千を
越す。
ぞのすべてを夢の中で追体験する。
それが彼女の目的だった。
夢の内容を自在に操りことは至難の技である。
だが、そのコントロールに見出しつつあった。

16:名無し物書き@推敲中?
07/05/19 10:09:08
読者は鯨の夢を求めていた。
大海を悠然と往く巨体。
女のエクスタシーとイメージを重ねさせる壮大な潮吹き。
時にはシャチの群れに襲われ、大量の血を海水に溶け込ませる。
読者が求めてきたのは女のメタファーとしての鯨だ。
自動生成装置たる私は材料を組み合わせ、物語を紡ぎ始める。
漆黒の群れで烏賊の群れを追うマッコウクジラ。
彼の眼に映る白い濁りはまるで放出された精子のようだ。

17:名無し物書き@推敲中?
07/05/19 10:34:34
「どんな物語がほしいの?」
少女が言った。
「甘いラブストーリー」
「どんな場面が見たいの?」
繰り返し少女が言う。
「星空の下の若い男女。重ね合う唇」
「そのどこにあなたは興奮するの?」
「濡れたふたつの唇」
「さらにあなたはどんな物語を望むの?」
「愛し合うふたりの少女。甘い唇が重ね合う夜」
「あなたはどんな物語を望まないの?」
「さえない中年親父が酔った勢いで、純真な美少年と唇を重ね合う」
「今、あなたはどんな物語を望むの?」
少女は尋ねる。
「殺し合うふたりの美少年。激しい死闘の末、彼らは互いを許し合い、
血に塗れた唇を重ね合う」
「今、一番読みたい物語は何?」
「怯える小学生の男子にくちづけをする美しき魔女」
「今、一番読みたい物語は何?」
「闘いに破れ、ボロボロの魔女にそっとキスをするかつての小学生。
彼は成長し、美しい青年になっていた」
「今、一番読みたい物語は何?」
「幼女のように泣きじゃくり、青年にすがる美しき魔女」

18:名無し物書き@推敲中?
07/05/19 14:14:07
図書館の外は雨が降っている。
ソフィは誰もいない館内で黙々と本の整理をしていた。
4560番目の架空図書館であるこの建物の中には
約三千万冊の蔵書が収納されている。
そのすべてが花に関する本だ。

19:名無し物書き@推敲中?
07/05/19 14:20:21
彼が望むのはあらゆる物語が用意されている世界。
望む物語が書かれた本が即座に手に入る世界。
例えば「年老いた勇者が手腕が6本ある美しい妖女と闘い
やがて甘美な死を向かえる物語」というフレーズで検索を
かければそれに該当する100万の本が即座にピックアップ
される世界。
決してありえない世界。
だから彼はそのありえない世界をせめて自らのインナースペースに
現出させようと架空図書館の物語を書き続ける。
けれどもそれは書けども書けども終わることのない物語だった。

20:名無し物書き@推敲中?
07/05/19 14:24:58
私は休みの日になると決まって、校舎の中に忍び込み、こうやって本を読む。
読むのは廃墟、滅びの世界に取り残された最後の人間、永遠の孤独。
そういった類の物語ばかりだ。
そんな嗜好を持つ私にとってこの無人の図書館は最高の隠れ家だ。
ここで私はお気に入りの物語を読み、黄昏が訪れるまで時を浪費する。
それは私にとって至上の悦びだった。
私は手にした本を閉じ、タイトルを確認する。
『夜の学校』
初めて目にするタイトルだ。
時折、この図書館には新しい本が追加されている。
そんな気がするのは多分何かの錯覚だろう。
パラパラと本をめくる。
学校に閉じ込められた卒業生たちが次々と殺されていく、というのがこの本に
描かれている物語の骨子らしい。
つまりはホラー小説かサイコサスペンスなのだろう、おそらくは。
私は窓際の席に座り、校庭で咲き乱れる桜を視界の隅に置きながら文字を追い始める。
たちまち物語に引きこまれた。
なんという語り口のうまさ。
ぞっとする描写の中に溶けこんだロマンチシズム。
美しき恐怖。情緒豊かな残酷描写。

21:名無し物書き@推敲中?
07/05/19 14:26:36
清川絶後は私の知る限り、世界で最も地味な作風を誇る
ホラー作家だ。
彼の作品には血飛沫もなければ、身の毛のよだつような
怪物も登場せず、美女が悲鳴をあげて逃げ回ったりする
シークエンスもまずお目にかかることはない。
たまに人が死ぬことはあるけれど目を抉られたり、呪術によって
狂い死にするわけではなく、少なくとも表面上は病気や事故による
ごくごく日常的な死にすぎない。
彼の作品には殺意や過去の因縁すら存在しない。
彼の描くのは日々の当たり前の生活、その中で起きるちょっとした
事件。
そういう類のものだ。
一体それのどこがホラー小説なんだ?と思われるかもしれないが、
しかし、彼の作品は実に怖い。

22:名無し物書き@推敲中?
07/05/20 15:02:00
「どんな物語がほしいの?」
少年が言った。
「夜の街、さ迷う女性」
「どんな街が好きなの?」
「静寂。墓石のようなビル。墓場のようなうすら寒い街」
「そこはどんな夜?」
「月明かりに蒼く染まった夜」
「どんな夜が嫌いなの?」
「雑踏のざわめき。眠らぬ街、酔っ払いたちの嬌声」
「どんな物語が好きなの?」
「静寂の街。酔っ払いのような足取りでさ迷う死者たち。女は
落ちついた足取りで街灯の消えた大通りを進む。天空には
満月が輝いている」
「どんな死者が好きなの?」
「女に欲情を覚える無感動な死者」
「どんな欲情が嫌いなの?」
「エリート上司が新人OLに向ける無遠慮な好色」
「どんな女が好きなの?」
「氷のような美貌の中に垣間見るおびえの表情が絵になる女性」

23:名無し物書き@推敲中?
07/05/21 13:12:02
そこには「説教好きの女の子」に関する本が5万冊並べられていた。
2歳から20歳までよりどりみどりだ。
男は背中をぞくぞくさせながら1冊1冊の本を吟味する。

24:名無し物書き@推敲中?
07/05/24 12:30:25
45兆冊の本に囲まれて彼は幸せだった。

25:名無し物書き@推敲中?
07/05/26 13:30:48
鮒に関する文献が一万冊。

26:名無し物書き@推敲中?
07/05/28 12:24:58
叫びたくなるような日常のストレスを幻想的に描いた本が4千冊。

27:名無し物書き@推敲中?
07/05/29 14:28:12
凶暴な女たちに蹂躙される少年の物語が2万5千冊

28:名無し物書き@推敲中?
07/05/29 16:33:18
           ________
      ,. ::'"´ ̄::::::::::::: ̄`゛'ヽ、     
      /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\.
    ,':::::::::;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ,     何このスレ
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  /:::イ::::::/:::::::::/rィて`'!ヽ!::/ |::::i__::::i:::::::::|       |  |\
. /:::::::i::::::i:::::::::/ ハ   リ   L,イ''ト,/|::::i::|..     |  |  \
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ハ     ト、`'´ ,l | く__,/ ||| |〉 (^ヽ、ヽ,        |  |   /
:::ゝ、   ヽ  ̄7 / 「二二二二二i ヽ, |.       |  | /
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::::::::::::〈   /     ヽ、二二二/  ノイ.ソ   ,.p_.       r|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄(:::::::) ̄「 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

29:名無し物書き@推敲中?
07/08/09 17:15:00
そして今夜も東京女学館の女生徒がなぶり者にされる…

「みずほ…きれいだ。」
「やめてぇぇぇ…何で、何でこんな事するの弘さん…」

「そんな白セーラーで僕を誘惑するからいけない子だ…。」
「い、いやあぁぁぁ…。」

30:名無し物書き@推敲中?
07/12/10 17:08:45
ねぇ、このスレっていま誰も使ってないよね?
ここ乗っ取ってもいいかなぁ?
自分で立てようとすると親にばれるんだよね。。。


31:名無し物書き@推敲中?
07/12/10 17:22:13
【音】
となりの家からいつも聞こえる音がある。
ピアノの音だ。
となりのお嬢さんはピアノがお得意で、
彼女がまだほんの子どもの時はよく私に聞かせてくれた。
・・・でも、最近聞こえない。
風邪でも引いているのかな?
彼女の姿も見かけない。
それにしても、
最近私は妙に眠い。


32:名無し物書き@推敲中?
07/12/10 17:24:36
「ポチ、ご飯だよ」
ご主人様の優しい声で目がさめた。
暖かい太陽のせいでどうやら昼寝をしていたらしい。
「ワン!」と元気に吠えたつもりだけど、
音にならない声だった。


33:名無し物書き@推敲中?
07/12/10 17:26:50
最近、新聞屋さんを見かけない。
昔のように、追いかけっこをしたいのに・・・
ご主人様、新聞とるのやめたのかな?


34:名無し物書き@推敲中?
07/12/10 17:30:44
今日、久しぶりにとなりのお嬢さんにあった。
彼女はとても元気そうだったけど、
私の知っている子ではないみたい。
いつの間にかすっかり大人になってる。
遊んでもらおうと思ったけれど、
彼女は私のことなんか見向きもせずに車に向かって走っていった。
そこには男がいて、彼女に手を振っている。
彼女はその男に抱きついた。
あぁあ、昔はあれは私の仕事だったのに。


35:名無し物書き@推敲中?
07/12/10 17:32:47
最近、ご主人様はいつも泣いている。
私に会う度に泣き出してしまう・・・
私、何かしてしまったのだろうか?

36:名無し物書き@推敲中?
07/12/10 17:34:43
最近、ご主人様が家の中に入れてくださるようになった。
今までずっと外で飼われていたから他の奴らより少し優越感。
でも、これであの子に会うことはできなくなっちゃったなぁ。

37:名無し物書き@推敲中?
07/12/10 17:41:03
うちにもピアノがある。
でも誰も弾いていない。
一番上のお姉さんが私のまだ幼かった頃によく弾いてくれたのに。
お姉さんは「ツマ」というものになったらしく、
最近滅多にあう機会がなくなった。

二番目のお姉さんも弾いてくれた。
でも、とても聞けたものじゃなかった。
このお姉さんは大学生をしていて暑い日と寒い日がいっぱいある時に帰ってくる。

この家のピアノはこの二人以外にも弾く人がいた。
おとなりのお嬢さん。
彼女の家にまだピアノがなかった時、
よくうちに借りに来ていた。
一番上のおねえさんより、二番目のおねえさんよりもずっと
彼女のピアノの方が上手かった。


38:名無し物書き@推敲中?
07/12/10 19:08:48
だれの作品か明記しないの

39:名無し物書き@推敲中?
07/12/10 19:25:05
断片小説なんていちばんセンスが必要なのにこのざまか。

レベルアップして出直せば?


40:名無し物書き@推敲中?
07/12/10 20:19:38
ばべるの図書館?

41:名無し物書き@推敲中?
08/03/28 00:34:24
爽やかな五月の青空
泡のように消えてゆく風船を見上げていた

どこまでも上っていく
空に憧れていた

自分の足で歩ける幸せ
誰にも束縛されない幸せ

どうやら大相撲のセレモニーが行われているようだった

懐かしい友達の顔があった 私達は軽い冗談を交わした

公園の一角にあるドーナツ型をした人工の流水池を眺めていた

魚が宙を浮いていた

私は驚いて近くの子供を捉まえ訊ねた

子供は不審そうな顔をして逆に私に驚いた

どうやら宙を浮く魚はこの世界では当たり前の事らしい

当たり前ってなんだろう


42:名無し物書き@推敲中?
08/03/28 00:39:57
乗っていた電車がいつもの駅に着かず、
異世界の喫茶店のガラスのドアの前で消えてしまった

空は微かな夕闇だった

私達は仕方なく階段を上った
そこは自宅の屋上で
おびただしい数のカラスがフェンスの上に並び飛び交っていた

細山君は血を吐いた 

老朽化した鉄板が彼の重みで崩壊し
そのまま地面へ叩きつけられたからだ

電車が迫ってくる音がした

10本程のレールが並ぶ踏み切りに立っていた

電車が迫ってくる音がした

細山君を慌ててコンクリの高台へ引き上げる

重すぎて持ち上がらない

2人がかりで試みる。

ゴゴゴゴ・・・どのレールから電車が迫って来るのか解らないまま
自分も巻き添えになる恐怖を覚える

細山君の黒い髪に紅い紅い夕闇が迫っていた

43:名無し物書き@推敲中?
08/04/04 15:09:42
桜の花/春の風/澄んだ空/酒を飲み交わす/甘い水/ほろ酔い/
肩に頭を乗せる/静かね/川のせせらぎ/春の歌/桜舞/巫女は歌う/
豊穣の涙/そっと目を閉じる/優しい歌声/カオスが/忍び寄る/
最後の笑顔/切り株/噴水のように/宴/串刺しの怪物/
静かに黄昏は迫る/犬のように/頬を朱に染めて/桜の木の下は/
死体が埋まっている/怪談話/死ぬかと思いました/巫女は舞う/
夜のしじま/闇に響く/小川のせせらぎ/酒の肴に/陸の漁師は風に笑う/
影を狩る/闇の中にいるもの/未知の怪物/陸の怪魚/震え上がる巫女/
そっと萌える学生服の少年/生餌だな/陸の漁師は笑う/足はガクガク/
闇の声/ごめんなさいごめんなさいごめんなさい/桜の木の影/赤い満月/
胸の鼓動/静寂の中/今にも爆発しそう/足踏みをする10歳の少女/
小川のせせらぎ/敵はすぐそこまで/巫女は笑う/目を閉じて/
10歳の少女は耳元で囁く/好きです/抱き合う巫女/絡み合う指先/
影からいずる怪魚/銛一閃/焚き火/松明/酒の肴/忘れてください!/
飲み交わす酒/頬を朱に染める巫女/深まる夜/10歳の少女/静かな寝息/
耳が痛くなる静寂/夜の桜/中学生の少年/じっと月を見上げる/

44:名無し物書き@推敲中?
08/04/17 04:10:34


「やあ、やっと来たんだね。ずっとずっと待っていたんだよ」
そう言って男が笑った。図書館のカウンターには不釣合いのジャンバーを着て
無精ひげを生やしている。目は細く、光が無く、肌には艶が無かった。
そう僕自身だ。
「来ないかと心配してたんだよ。でも来てくれてうれしいよ」
僕は自分自身の笑顔を見て、僕は自分が思っているより酷くないと思った。
いつも鏡の中にいる僕は、死人と変わらないような顔でじっと僕を見つめている。
溜息をつき泣きたくなるのはそんな時だ。
「本を探しに来たんだろ? ここには何でもあるんだ。もちろん三省堂や
紀伊国屋で売っているような本とはちょっと違う。君も分かってると思うけど
この図書館は君自身の記憶で出来ている。だから君が体験したことや
見てきたものが本になっているわけさ。小学一年のとき先生を好きになっただろ?
そう、大田先生だ。そして小学生五年のときラブレターをもらった。
中学二年ではギターをはじめたな。君の人生が輝いていた頃さ」
男は僕が何か言おうとすると、手をあげ言わなくても分かるとのジェスチャーをした。
「もちろん、今の君は人生が最悪で自殺しようと考えている。
何度も何度も挑戦し挫折し涙を呑んで希望を失い歩き疲れそしてここへ来た。


45:名無し物書き@推敲中?
08/04/17 04:17:04

君はもう駄目だと思って最後の人生の別れにここに来たというわけだ」
僕は肩を落とし、そんなこと分かっているよとでも言いたかったが
言葉が無かった。いやむしろ、とても心地よく男の言うことを聞きいれられた。
何故だろう? 僕は人生について諭されたり苦言や助言を受けても
何だかんだ言っても、この人は僕のことなんて分かりやしないのだと思い
うわべだけは聞いている素振りをしていたのに、この男の言うことは
聞いていても不快にならない。それはもちろん自分自身だからだ。
僕が、何を言うと不快に思うかなど知っているのだろう。
思いのまましゃべっているようでも言葉を選んでいる。きっとそうだ。
本当にそうだろうか? わからない。考えたくも無かった。
こいつは姿は僕自身だが本当は違うのかもしれない。
なんだか考えるのがめんどくさくなって男の言葉を待つ。

46:名無し物書き@推敲中?
08/04/17 04:25:09

男は分かっているんだよ。というように頷いた。
「考えたくなければ考えなくていいさ。夢だと思えば夢だと思えばいいし
狂ったと思えばそれでいい。心が幻影を見せているんだと思えば
それでいい、ただ僕と話すのは君の無駄にはならないと思うよ」
僕は後ろを振り返ると、そこは何年か前に行った記憶がある市立の図書館だった。
けれど明かりがついていない為、奥のほうが暗くて見えない。
書庫の間の通路は漆黒の闇に消えている。ただ本の貸し出しをする
カウンターの部分だけが闇に浮かび上がりスポットライトが当たったステージのように
僕らを劇中の登場人物さながら映し出していた。
「ここには独特の時間が流れているんだよ。ホントはね誰の心にもここと
同じように一人一人図書館を持ってる。でもそこに行けるのは
あると気づくのは、ほんの数人さ。人生のぎりぎりに行ってやっと気づく。
そして、ここを出れば図書館があったことも忘れてしまう。
人生のつらさは…そうつらさだよ。そうやって回避するんだよ。人間だけなんだぜ?
死を知っているのは。それなのに気が狂わずにいられるのは、こういう場所が
あるからなんだよ。もちろんここだけじゃないけどね」

47:名無し物書き@推敲中?
08/04/17 04:30:39

僕は男の言葉を聞きながら、小さな音で誰かが歌っているのに
気がついた。それは子守唄のようでもあり学校で習う唱歌のようでもあった。
知っている人が歌っているようで誰か分からない。妹だろうか? 母だろうか?
「歌が気になるかい? 信じられないかもしれないけど、あれを歌っているのは君だよ。
なんでもありじゃん。流行の言葉で言うならそう思うだろう。確かにここは
何でもありだ。現実の世界とは違うんだよ」
僕はやがて眠くなり男の言葉が遠くなっていくのを感じた。
足がふらふらし膝が落ちる。高校に通う電車の中でよくこんな風に
膝が落ちたのを思い出した。こんな記憶もこの図書館だから思うのだろうか?
睡魔は優しい波のように僕を包み、目が暗くなった。

48:名無し物書き@推敲中?
08/04/17 04:39:49

時計を見ると午前10時だった。
いつも夕方近くに起きるニートの僕としては珍しい。
体が生き生きとして頭も冴えている。
でも…こんな気分もすぐ消えてしまうのだろう。
太陽が高く上るにつれて、また憂鬱な気分がやってくる。
カーテンを開けると柔らかい日差しが飛び込んできた。
窓を開ければ、かすかに夏の匂いがする。初夏がやってきたのだろうか?
と僕は思う。桜が終わり、昨日見た木は緑がついていた。
いつまで人生は続くのだろう? 僕は思う。
同じことの繰り返し変わらぬ毎日。傷つくだけの日。
―嫌だったら死ねばいいさ。
心の声がする。まあそれも悪くない。
でもその前に初夏の香りを嗅いでからだ。
その匂いを胸に吸い込んで吐き出して見てみよう。
何も変わらなかったら死ねばいいし、生きたかったら生きればいい。
難しいことは考えるな。僕はしばらく窓を開けて目が光になじむまでそこにいた。



49:名無し物書き@推敲中?
08/05/04 07:01:23
架空図書館。
それは、かつてぼくが頭に思い浮かべた子供じみた妄想だ。
蔵書数は約二十兆。一千万規模の超大型図書館200万軒分に
なる計算だ。そこにはあらゆるジャンルの本が集められていて
あらゆる人々のニーズに応えてくれるのだ。

50:名無し物書き@推敲中?
08/05/31 23:59:59
age

51:名無し物書き@推敲中?
08/06/01 13:41:24
 うとうとする。
ここの図書館の椅子に座っていると、気持ちがいい。
だが自分の瞼と抗って、目を開ける。
 白い服の少女が本を読んでいた。どの棚から引っ張って来たのか、似合わないような分厚い本だ。
まだうとうとしていた。遂には睡魔に敗北した。

引き戻される様に目が開く。
白い服の女性が、さっきの少女と変わらない姿勢で、本を読んでいた。分厚い本も様になる。
またうとうとしてくる。
今度は抗わずに、ゆっくりと瞼を閉じた。

52:名無し物書き@推敲中?
08/06/01 15:26:29
住居表示街区案内図

53:名無し物書き@推敲中?
08/07/20 22:37:06



54:名無し物書き@推敲中?
08/08/14 16:30:57
age

55:名無し物書き@推敲中?
09/03/15 23:04:10
二度と残飯のような異常者が掲示板を悪用して中傷スレッドを恣にすることを許してはならない。

         電網世界が恒久平和でありますように。
 
              合掌……

なぜか?(それではみなさん、ご唱和ください)
 

          異 常 者 だ か ら !

異常者だから!  異常者だから!    異常者だから!      異常異常者だから!者だから!   異常者だから!異常者だから!
     異常者だから!  異異常異常者だから!者だから!常者だから!
異常異常者だから!者だから!      異常者だ異常者だから!から!   異常者だか異常者だから!ら! 異常者だから!     異常者だから!    異常者だから!
異常者異常者だから!だから!
    異常者だから!


56:名無し物書き@推敲中?
09/03/27 08:22:50
test

57:名無し物書き@推敲中?
09/09/10 12:01:06
oreno oukoku

58:名無し物書き@推敲中?
09/12/19 22:39:38
 


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