07/07/16 09:00:16
2050年…
石油はすでに枯渇していた。
飛行機は壊滅的かと思われたが枯渇前に水素ジェットが開発され戦闘機も物静な音に変わった。
岩国海上自衛隊海上航空飛行隊
呉から連絡が入った。
呉に新型原子力空母信濃が入港しつつあるとのことだった。
中国・朝鮮・アメリカとの対立は決定的になり、急いで
原子力イージス護衛艦、原子力護衛空母、原子力潜水艦、水力護衛艦・掃海艇・巡洋艦・輸送艦がつくり上げられた。
その内の一つ、空母信濃が呉に入港するのだ。
海田一等海尉は思った。
「時が来たのか…」
海田の祖先は100年前の太平洋戦争で真珠湾を攻撃した。
彼の乗機はかつてはF-18と言われた型のF-6支援戦闘機(F/A-6H2J)である。
滑走路に入った。海田の部下や他の隊員も信濃に向かうのだった。
静かに滑走していく。まだかつてのジェット機より若干遅いが水素ジェットは無くてはならない動力である。
動力元は水だ。一旦水素と酸素に分け、また水にしていく…
水にしていく時の威力で飛ぶのが水素ジェットの特徴だ。
石油のように枯渇する心配はないこと、静かに離陸するため旅客機にかんして伊丹空港では夜間もOKになったのが利点だ。
欠点は石油より航続距離が少し劣ることである。
「チョンやシナをけちらすぞ」
海田以下自衛隊の海兵は呉へ出発した。