08/11/14 16:57:04
>>688さん
>>685です。同感してくださる方がいてうれしいです。
私も『パーフェクトゲーム』が面白かったです。
少ないシーン数かつ限定された空間なのに飽きずに読めたのは、
それだけセリフのリズムがいいということなのだろうと思いました。
全員が同じ方向を見て会話しているのではなくて、
会話について行けない、またはついて行かない人がいたり、
善意で励ましたのに、逆に迷惑をかけることになってしまったり、
そういうズレが魅力的でした。
『戦士の資格』は、主人公の高木が何か言うと、相手方が
「え?」などと聞き返すセリフの展開のさせ方が多いように感じましたが、
なるほどと思ったり、考えさせられたりする情報が非常に多く、
描くのを避けてしまいたくなるような、人間の腹黒い部分を描いてもいて、
この先どうなるんだろうという気にさせられました。
私もちょっと理屈っぽさを感じましたが、やはり圧倒的な情報量からくる
リアリティと、いい意味での暗さでそれを凌駕しているのだろうとも感じました。
恐れながら、自分の下手さを棚に上げて書かせてもらいました。