ショートストーリーPart.2at BUN
ショートストーリーPart.2 - 暇つぶし2ch470:名無し物書き@推敲中?
09/03/03 12:38:39
途中で切れた…Orz
ここって何行まで書けるんだっけ?
続き

昼の休憩時間。お弁当を開けた私は絶句した。
三色そぼろが乗ったご飯と菜の花のお浸し、椎茸と人参の甘煮といった普段より手の込んだお弁当だった。
甘酒も添えてあって、お弁当のテーマを一言で言うと『ひな祭り』だった。
カウンター攻撃にも似た衝撃に私はお弁当の蓋を持って固まったまま動けなかった。
そんな私の後ろから声がかかった。
「阿藤さんのお弁当すごいね」
後ろのデスクの青木だった。飲み物を買いに行ってちょうど戻ってきたところらしい。
「それ自分で作ったの?」
「まさか!! お母さんが今日はひな祭りだからって……」
私はしどろもどろになって、中身を隠すようにお弁当の蓋を閉じた。
「そっか、今日はひな祭りなんだね。そうだ、ひな祭りって言えばさ─」
青木は3人の姉たちがしでかした事件の数々を私に語って聞かせた。
「ひな祭りは女の子の日だからって家から閉め出されたり、次の年には女装させられたり、甘酒って言って本物のお酒混ぜたものを飲まされたり、桜の木にされたり……まあ色々散々だったよ」
毎年そんな悲惨なひな祭りを過ごしていた青木は、ついに復讐に出たのだという。

続く

471:名無し物書き@推敲中?
09/03/03 13:04:39
「あんまりひどかったから、あるときひな人形を隠したんだよ。隠したと言っても押し入れの中でひな人形と一緒に隠れてる間に寝ちゃってたんだけどさ」
「あはは……なにそれウケる」
青木が寝て起きた時にはすでに3月3日を過ぎていて、翌日にはこってり絞られたという。
「2番目の姉には、未だに結婚できないのはそのときのせいだって言われるよ」と青木は苦笑いする。
「ふーん……」
結婚できないのは何もひな人形のせいというわけじゃないでしょ、と言う言葉は飲み込んでおく。
ふいに、朝の母親とのやり取りが脳裏に浮かぶ。
「─そんなの迷信だよ」
「だよね、阿藤さんそれ姉に言ってやってよ」
青木のひな祭りにまつわる話題で休憩時間は終わった。

「阿藤さん、お願いがあるんだけど……」と、紺野係長が申し訳なさそうに書類を差し出してきた。

続く


472:名無し物書き@推敲中?
09/03/03 13:42:31
「これ今週中にやっといてくれるかな? 担当君がインフルエンザで休んじゃっててさ。明後日使う資料だから出来るだけ急いで上げて欲しいんだけど、いいかな?」
断れば泣き落としの「他に頼める人がいなくて」段階から、
決して実行されたためしがない「今度おごるから」の段階、
何度目か知らない「一生のお願い」段階へと徐々にごり押しされることは目に見えている。
「……分かりました、いいですよ」
私は引き受けて、書類に目を通した。
期限は明後日。逆算しても今日からでも始めなければ間に合いそうもなかった。
私の残業は確定した。
夜9時を回る頃。デスクに向かっていた私に声がかかった。
「阿藤さん?」
「はい?」
びっくりして振り返ると、インフルエンザで休んでいるはずの藍田だった。マスクをして完全防備している。
「出てきて大丈夫なんですか?」
「うん、大丈夫。それよりも、紺野係長から聞いたんだけど僕の仕事を代わりにしてもらってたみたいでごめんね。係長のことだから無理言って頼んだんじゃないかと思って」
「係長の毎度のごり押しには慣れてますから、大丈夫ですよ」
「そっか、本当にごめんね。あとは僕がやるよ」と藍田は書類を手に取った。
「いえ、ここまできたら私も手伝います」
でも、と申し訳なさそうな顔をする藍田に、私は言った。
「藍田さんは病み上がりなんですから、無理しちゃダメですよ。私のことは助手として使って下さい」
藍田はどうするか迷うように目線をさまよわせ、そして
「それじゃあ、お言葉に甘えて……頼みますよワトソン君」と言って笑った。


続く

473:名無し物書き@推敲中?
09/03/03 14:16:31
「こんな遅くまで付き合ってくれてどうもありがとう。すごく助かったよ。ありがとう!!」
藍田に送っていくと言われたが、病み上がりの彼に無理をさせないように、私は断った。
藍田と別れてようやく帰途についたとき、時刻は11時30分を回っていた。明日になるまであと30分。
バスはもうないためタクシーを呼ぶことにした。
『この先結婚できなくてもいいの?』
『今日中に片付けないと行き遅れるよ』
母の言葉が思い浮かんだ。
別にいい。結婚できなくてもいい。
この先ひとりでも構わない。結婚がすべてじゃない。
私はそう思ってきた。
ひな人形を仕舞わなかったから結婚できないと思い込んでいる青木の姉を内心で笑った。
そんなの迷信だと私は言った。
藍田に『ありがとう』と言われて気づいた。
ひとりで仕事をしてできた達成感と誰かと一緒に仕事をして得た達成感は違う。
ひとりで生きていった先の未来とふたりで生きていった先の未来。その先の幸福にも似た達成感。
誰かと一緒に生きてみたい。
私は初めてそう思った。




続く

474:名無し物書き@推敲中?
09/03/03 14:40:45
タクシーなんか悠長に待っていられなかった。
私は思わず家まで2kmほど離れた道を走り出していた。
走りながら、携帯の時計表示を見る。
髪を振り乱して必死に走っている自分が滑稽だった。
滑稽だと思いながらも、焦る気持ちがどこかにあってそれが走る原動力になっていた。
家まであと一区画というところで、ついに時刻は0時を回っていた。
家に着いて、私はおそるおそるひな人形があった場所へ向かった。しかし、そこにはひな人形がなかった。
私はその場に崩れ落ちた。
「あ、白華ちゃんおかえり。ずいぶん遅かったじゃない」
「人形は……?」
「人形? ……ああ、ひな人形なら片付けたわよ。行き遅れたら大変だからね」小憎らしい笑顔で言う母に私は言う。




475:名無し物書き@推敲中?
09/03/03 14:45:36
「来年は飾らなくていいから」
「あらどうして?」
「来年は……け……結婚するかもしれないでしょ」
「あら、それならなおのこと飾るわよ」
「なんでよ?」
「女の子ができたらの話だけどね」
「な……!? ちょっとお母さん、何でそういう話になるのよ!?」
「だって、孫の顔を見るのが楽しみなんだもの。ああ、そうそうあの人、藍田さんって言ったかしら?
 社員名簿みて家に電話してきたらしいんだけど、家に着いたかどうか心配になって連絡してきたみたいよ。
僕の仕事を遅くまで手伝わせてしまってすみません、だって」
「藍田さんが!?」
「礼儀正しくていい人じゃない。ひな人形を片付けた甲斐があったってものだわ」
「だ、だから……そんなの迷信だってばぁ……!!」







終わり
書いているうちにショートじゃくなってきた気がしますが終わります




476:名無し物書き@推敲中?
09/03/19 18:21:46
初日の出とプロレスラーの名言(関係ない)

「成せばなる。成さねばならぬ。何事も」
「起きてたん?」
薄暗い部屋に男が二人。今日は元旦。もうすぐ日が昇れば新しい年という時間。
もちろん日付的にはもう既にニューイヤー。前日バカ騒ぎしたおかげですっかり
ダウンかと思っていた相棒は、ボサボサ頭に手櫛をかけつつのそりと起き上がる。
「うむ。・・・TとDは・・・」
「かのj」
「みなまで言うな。わかってる」
少し前まで一緒に飲んでいた二人は、今頃人の波の中だろう。ご苦労なことだ。
・・・羨ましいけど。俺と同じく独り身のNは、ブハァと息をはいて、ガラガラな
声で言った。
「成せばなる。成さねばならぬ・・・何事も」
「さっきからなんぞ」
「今年はそんな年にしたい・・・という願望」
「あぁ・・・うん」
「思ってみれば・・・うん」
「あ?」
Nは何か考える仕草をして、切なげにこぼした。
「ここ数年、年末はいつも思っているよ」
「何をだよ」

477:名無し物書き@推敲中?
09/03/19 18:22:23
「今年は今までで人生最悪の年だったと」
「ふぅん・・・」
続きがありそうなので先を促す。
「しかし、決まって翌年はもっと最悪な一年になる」
ここ数年はそれの繰り返しだ・・・と小さく続いた。
「へっ・・・そんなの俺の方が最悪だね」
「はっはっは・・・彼女の件か。引きずるねぇお前さんも」
あの時のお前の落ち込みようはユカイだった・・・と乾いた笑いが尾を引いた。
「俺に比べればまだマシだろ、お前なんか」
「俺なんか、ときたか。比べれる様なモノでも、ないとは、おもうがね~~!!」
ギリギリと体を伸ばして水を一気飲み。少し持ち直したようで、へらへら笑いながら、
「この道を行けばどうなるものか、危ぶむなかれ、危ぶめば道はなし、踏み出せばその一足がみちとなり、
その一足が道となる。迷わず行けよ、行けばわかるさ――へっへっへ」
「何だよさっきから」
「いやー、まだ酒が残ってんのかねぇ」
へらへらと笑いながら、続けた。
「俺さー。この名言嫌いなんだよねー。なんつーか、スポ魂丸出しの感じとか、
無駄に前向きな感じがさー、無責任な言葉だよなーって、思ってたんよ」
「まぁ、分かるよ。少しは」
「でもさー、やっぱそれってさー嫉妬よねー何だかんだ言ってもさー。普通はさ、
難しい選択とか怖い選択とかあればさー、迷うよ。迷いますよそりゃ。行きたくねーよ
逃げてーよって感じで」
「うん。それで?」

478:名無し物書き@推敲中?
09/03/19 18:23:20
「でもさー。結局はさー迷うし、行きたくもねーけど、行かねーと何もワッカンねーんだよな。
俺ら、ガキだから」
「んー・・・」
「だから多分嫉妬なんだよ。そんな言葉に純粋に心動かされる奴はムカつくけどさ。
同時に羨ましかったんだな。自分じゃああはなれないって、見切りをつけてたからだと
思うけど」
「おー・・・」
「だからさ、あれはあれでいいと思うんだよ。無責任なままでさ、無責任に励まして、
励まされて、無責任に迷いなく進める奴が沢山いるなら、それでいいと思う・・・うん?」
「Zzzz」
「寝てんのかよ!?」
「うん?・・・なんか言ったか?」
「いいよ・・もう」
Nががっくり肩を落とした。そして、ふとカーテンをめくる。
「ほれ。そろそろおてんと様のお出ましだ」
窓からは、山の天辺から光が染み出して来ているのが見えた。
「初日の出だな」
つぶやく。
「ですねぇ」
短く返ってきた。そのまま、何を語るでもなく、男二人、目を細めて日が昇るのを
眺める。
「きれいだなぁ・・・今隣に居るのがあいつだったらなぁ・・何でお前なんだよ・・・」
Nの方を向くと、奴は手で両目を隠していた。
「ま」
「ま?」
「まぶしい・・・」
モグラかお前は。

479:名無し物書き@推敲中?
09/03/19 18:24:37
「さーて、じゃ、朝飯食いにマックでも行くか?」
「新年そうそうファーストフードかよ・・・」
「イヤなら吉○屋でもいいぞ」
「せんせーボクおせちが食べたいでーす」
「じゃ、コンビ二だな」
「現実的提案に全俺が泣いた」
下らないやりとりをして立ち上がる。
部屋を去り際、Nが窓を見た。正確には、そこに昇る朝日を。
皮肉げな笑みに、親の仇を見るような目で。
「今年は勝てんのかねぇ」
「? イノキにか?」
「・・・それは流石に勝てる気がしねぇ。まぁどっちにせよ勝った試しがねぇ
訳だが」
「まぁ、お前だしな」
「分かってらぁ・・・だからって、」
「ん?」
「負けを認める気はこれっぽっちもありませんけどね!!」
おどけたポーズでNが言った。
「お前・・・目が死んでるぞ?」
「だからだよ」


480:名無し物書き@推敲中?
09/03/19 18:25:39
この道を行けばどうなるものか、危ぶむなかれ、危ぶめば道はなし、踏み出せばその一足がみちとなり、
その一足が道となる。迷わず行けよ、行けばわかるさ


人気のない住宅街に、Nの楽しそうな、それでいて無責任に悲しそうな声が
響き渡った。



意味の分からない駄文申し訳ありませんでした。
彼らの一部でも皆様の心に重なってくれれば幸いです。


481:名無し物書き@推敲中?
09/03/19 21:58:09
このブログ全体が最強のショートストーリーだろwww
URLリンク(blog.goo.ne.jp)

482:名無し物書き@推敲中?
09/03/19 22:05:01
もっと最強なの見つけたwww
URLリンク(asahaka.com)

483:名無し物書き@推敲中?
09/04/08 17:02:18
「死の数分前」

12月の暖かい夜、彼はレコーディングを終えてリムジンの後部座席に乗っていた。
妻にもたれかかりながら、流れ行くネオンを眺めていた。
やがて自宅に到着すると、後ろから「ヘイ、アーユーレノン?」と呼び声がする。
またサインか、と思ったその時だった。
彼の持つ銃が、乾いた音を立て街路に響き渡った。
次の瞬間、自分が撃たれたことを悟った。
逃げなければ。
そう思った瞬間、第2第3の銃声が響いた。
死ぬ!
そう直感した。
彼は目の前の玄関の階段を上った。

484:名無し物書き@推敲中?
09/04/08 17:03:05
ショーンの顔が見たい、、。
いつも、彼は息子であるショーンの寝顔を見て、キスをするのだった。
それが彼の最近のもっとも楽しみ事だった。
恐怖にゆがんだ彼の妻は、彼と同じように彼の死を予感しつつも、どうにもならないもどかしさと悲しみを秘め、母親のように心配そうなまなざしを向けている。
ヨーコの絶叫が響き渡る。
怖い!
幼い頃、母に死に別れ、孤独をさんざん味わっていたはずなのに、その恐怖が再び蘇った。
失ってしまった心の平安が彼女といると得られるのだった。
ダコタアパートメントにいたとき、さんざんスパイ映画を見ていたけど、まさか自分が同じ目に遇うとは、思いもよらなかった。
敵の仕業だ、直感した。

485:名無し物書き@推敲中?
09/04/08 17:04:46
日本に遊びに行ったとき、乃木大将、松尾芭蕉たちの話を聞いた。
彼らは僕と異なり、寡黙だった。
僕はさんざん叫んだ。
そうすることで僕は自分が勇者であることを自覚しようとした。
でも、日本の彼らを知るにつれ、それは錯覚に過ぎないと悟ったんだ。
僕は孤独を恐れた。
常に仲間たちといることで僕は孤独から逃れようとした。
孤独は鈍磨する。
でも、孤独が癒されたとき、それを失うのはさらに恐怖だ。
僕は再び、あの孤独の深淵へと突き放された。
日本の英雄たちはおそろしいくらい死の間際に至っても沈黙を保った。
僕にはその勇気がない。
怖い!・・・
何が?
あの深淵に突き落とされたことが。
忘れかけていた暗闇が再び彼の心を捉えた。

486:名無し物書き@推敲中?
09/04/08 17:05:30
撃たれた!撃たれた!

搾り出すようにうめき、階段を上りかけたところで倒れた。
手足の感覚が無くなってゆく。
目の前が暗くなっていく。
ショーンの顔をもう一度見たい。
もう一度、キスがしたい。
でも、体が動かない。
・・やがて、走馬灯のように人生が脳裏を巡る。



軽井沢のお店で食事をしたとき、僕はホテルに財布を忘れてショーンを置いて帰ってしまったっけ。
やがて僕が財布を持ってきて、お店に着くとショーンは僕を責めるように泣いてたね。
ウェイトレスのおばさんはそれを笑って見ていたっけ。


487:名無し物書き@推敲中?
09/04/08 17:06:38
冬の深夜、ヒアゼアアンドのレコーディングを終えて帰ろうとしたとき、息の白かったこと。
綺麗な星空だった。

僕等はファウストのように世界を手に入れた。
でも本当に大切なものは何一つ見つからなかった。

僕に家族がいなかった。
でも家族同然の仲間がいた。
喧嘩もしたけど、それは鏡の中の自分に向かって腹をたてているようなものだったんだ。

船着場の倉庫で僕は歌うことを覚えた。
なんて気持ちが良かったことだろう。
僕の人生はふんだりけったりだったけど、歌うことはとってもすばらしかったんだ。

・・・・
やがてヨーコの絶叫がすすり泣きに変わっていた。


終わり~


488:名無し物書き@推敲中?
09/05/16 22:04:59
 彼女はよく笑った。
 彼女が屈託のない顔で、カラカラ笑うのが僕は好きだった。辛いときや悲しいときも、彼女の笑顔を思い出すだけで僕は幸せだった。

「ねぇ、今幸せ?」

 彼女がそう言ったときも、僕は当然のように答えてあげた。

「当たり前じゃないか」

 そう、それが当たり前だと思っていた。
 だから僕は彼女の笑顔が見れなくなるのがつらかった。できれば笑顔で彼女を送り出してあげたかった。
 でも、僕は笑うことができなかった。

「もし私が事故で顔の半分を火傷したら…… それでもあなたは私を愛してくれる?」

 昔、彼女がベッドの中でそんなことを言ったのを覚えている。

「当たり前だろ」

 そのときも僕は当然のように言った。
 僕はそのとき知らなかったのだ。彼女が僕のことを心の底から愛してくれていることを。彼女が僕のことを心の底から信頼してくれていることを。
 だから僕は逃げない。
 この事実を受け入れよう。きっと彼女もそれを望んでいてくれる。誰もいなくなった部屋で僕は一人つぶやいた。

「君のいない世界を僕は強く生きていこう」


「たった二週間の出張で、なに大げさなこと言ってるのよ。そん
> なことよりも早く車出して、この荷物を駅まで運んでよね」


489:名無し物書き@推敲中?
10/05/03 02:25:21
うんこをした。気持ちよかった。

490:名無し物書き@推敲中?
10/05/06 00:40:55
プリンに醤油でウニになる。

その情報を友達から聞いた翌日、さっそく試してみようと思い、プッチンプリンと醤油をスタンバイした。
ワクワクしながらプッチンプリンを開封、ドキドキしながら醤油を垂らす。
醤油の量はこれくらいでいいのかな?ちょっと少ないかな、もうちょっと…。

ハラハラしながら醤油に浸されたプリンを見守る。
ウニになる瞬間ってどんなんだろう。
うにょうにょってなって、ぷちぷちって針が生えてきて、やっぱりグロいのかな、ちょっと怖いなあ…。

そんなことを思いながら待つこと10分、一向にプリンはプリンのままだ。

あ、もしかして、カイワレ大根みたいな感じで、光に当てて育てるのかもしれない、そうなれば実行あるのみ。

醤油がこぼれないように、そーっと、プリンのお皿を太陽の日が当たる縁先に運ぶ。

「なにそれ」

母が訝しげな目でこっちを見てくる。
一連の作業の理由を説明したら、母は大爆笑、全力で否定された。

「もう、アンタはバカなんだから、プリンがウニになるはずないじゃないの、 プリンがウニの味になるってことよ!!」

って。

『サンタクロースなんていない』

そのことを知ったときよりも、10倍ショックな出来事だった


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