10/04/27 19:27:20
『おひとりさまの老後』には強い違和感を持ちました。あの本の核心は「家族が嫌い」ということをカミングアウトした部分でしょう。
「家族に何の愛情も感じてないから、世話になる気もないし、世話をする気もない」と考えている人が現に大量に存在している。
でも、その心情は抑圧されていた。上野さんがそれを代弁したことがひろく共感を呼んだのだと思います。でも、ぼくはそれは
「それを言っちゃあ、おしまいだよ」という言葉だったと思います。 「ひとりで生きる」ことが可能だというのは、それだけ社会が
豊かで安全だということです。その前提条件が満たされた場合にのみ、「そういうこと」が言える。その前提が成立しないところ
での「おひとりさま」はきわめてリスクの高い生き方だと思います(・・・)