09/03/19 04:15:06
銀座「女の戦い」ウラ話~倉地明美著書より~
P143
毎日、シンナー三昧だった。
P145
親には見捨てられるし、あたしの人生、こんなんでいいやと開き直っていた。
好奇心から相手がしていた覚せい剤に手を出した。
P147
その後、覚せい剤の後遺症との猛烈な戦いが始まった。夜中になるとわめき出す。
幻覚、幻聴。砂糖でも、塩でも、小麦粉でも白い粉なら何でも覚せい剤に見えた。何でもかまわないから打ちたくなった。
P148
「出せー、出せー。クスリ、クスリ出せー」わめき散らす私を、母が背後からしっかりと抱きとめた。
子どもっぽすぎる甘えだったと、今ならわかる。だけど、たしかにこれが10代のあたしの現実だった。
母の愛の支えがなかったら、父の勇気がなかったなら、その後のあたしの人生はなかっただろう。