09/05/09 12:28:42
>>623
歴史に残っている小説で、特に白人の書いた小説なんて、ホントのことは、ひとつも書いてないぞ。
皆さまざまに着色されてるし、無いこと有ること何でも取り込んでいる、いや、無いことを書いている。
白人だけじゃなかった。中国人のもだ。「水滸伝」「紅楼夢」。
白人小説のそういう傾向を逸早く感じ取って、自分の小説態度としたのが松本清張だと思う。
清張は、現代小説であれ時代小説であれ、すべて創作。本当のことは何一つ書かなかった。
自分語りすら創作だと言われているぐらいだから。
個々のパーツが創作なのも、何も司馬小説だけじゃない。白人小説はもっとヒドイよ、と言うんだ。
その上、もっともらしいプロローグまで付くんだぜ―それ自体が創作だってえんだ。
日本の小説家は、その点、松本清張を除けば、正直だ。