司馬遼太郎をあれこれ語る 23巻目at BOOKS
司馬遼太郎をあれこれ語る 23巻目 - 暇つぶし2ch281:無名草子さん
09/02/22 17:31:48
うちにも伝わる話をすると(うちだけじゃないが)、公家は庶民に姿など見せないが、
武家は町衆に気をつかっていたものだ、というお話。
諸国の殿様が京の都へ来ている時、時代劇では籠のまま藩邸にはいるが、
絶対にそんなことはなかったらしい。

門の手前で籠から降りて、ひしめく見物人に姿を見せ軽く会釈までし、群衆の大きなどよめきと
溜息がひと渡りしてから、徒歩で邸内にはいり又そこで籠に乗られて玄関まで行かれた、という。
将軍慶喜が幕末京都に滞在した時も、御所に参内して二条城へ帰ってくると、必ずそうして、
見物人に向かって会釈の後、やはり徒歩で城内にはいり又籠に乗られた由。毎度であったという。
会津の容保の時も島津公も土佐公や福井公もみなそうされたようで、しきたりになっていたみたい。
諸公が御所に籠で行かれた時は言うに及ばずだ。その時も御所こそ大事なのに、まず必ず見物人に
会釈され充分に姿を見せてから門をくぐられたというんだ。
市中の行列も町の者は道の両脇に身を寄せるだけで土下座なんてとんでもないことだった。
みんな、わいわい言いながら見物した。将軍の行列も同じことだった。

小説なんかには書かれていないことだよね。
勤王の浪士が跋っこする中、警備の面はどうなんだ?と現代感覚ではつい考えてしまうが。


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