08/09/23 15:29:16
>>462
村上春樹「ダンス・ダンス・ダンス」
村上春樹作品が、おしゃれかどうかは、かなり好みの問題に
なると思いますので、最初の4ページを読んで、合わないと
思ったら、読むのをやめることをお勧めします。
最新の著作と比べると、比喩を多用した文体が、とっても
ポップな感じです。それが良いと思う人もいれば、
「けっ、気どりやがって」と拒絶する人もいるらしいです。
物語の舞台は1983年の東京-札幌-ハワイ、書かれた時期は1989年頃です。
マイケル・ジャクソンとか、当時流行っていた音楽などが、
効果的に、作品の背景として使われています。
この作品の位置づけは、作家の処女作である「風の歌を聴け」から
はじまる羊三部作といわれる三部作、「1973年のピンボール」、
「羊をめぐる冒険」の後日談に当たります。
しかし、この本だけを単独で読んでも、だいたいわかりますし、
後から「羊をめぐる冒険」を読んでも、ちゃんと楽しめると思います。