08/06/14 10:26:26
>>486
あなたは実情をまったく知らない。体験者は語る。
出版社は山ほどあっても、見知らぬ素人の原稿を読んでくれるところは
まずない。はじめから「持込みお断り」のところが圧倒的。編集者とか編
集者と懇意の従業員に知り合いがいるとか、その出版社から刊行した著者
の紹介でもなければ、実際に読むか読まないかは別として(つまり、原稿
はしぶしぶ受け取ったものの、読んじゃいられないので、読まずにしばら
く寝かせといて、もう一歩だねとか言って返してくるのも多いという)と
もかく編集者の目の前に原稿が届くことさえ至難だね。だから、無名の書
き手の登竜門はさまざまな賞に応募するしかないのが現実。これは持込み
を経験した人なら誰でも肌身で感じているはず。
新風や芸者のおとり賞にひっかかったり、ていねいでもっともらしい読
後評をもらってコロッと舞い上がってしまう気持ちはよくわかるよ。この
へんがあの系統の出版社が急成長した原因だと思う。一種の需要と供給が
合ったわけで、それが金のある人たちのお遊び、逆に言うと金持ち相手の
出版サービス業にとどまっていれば問題はなかったんだろうけど、我も我
もとナケナシの金を投じたりクレジットで払う人まで多くなって、さまざ
まに波紋を投げかけるようになったんだと思っている。困ったことだ。