08/04/21 21:48:10
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3:無名草子さん
08/04/21 21:48:32
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4:無名草子さん
08/04/21 22:50:50
初めて司馬遼太郎を検索してきてみたら、乙の流れだった
5:無名草子さん
08/04/22 06:48:09
あれ前スレもう落ちたの?
6:無名草子さん
08/04/22 11:55:32
>>1
スレ立て乙!
今「梟の城」を読み終わり
これから「風神の門」を読みに入るところです
7:無名草子さん
08/04/22 15:05:24
このスレすぐ落ちるな
8:無名草子さん
08/04/22 16:35:19 BE:183534023-2BP(432)
前スレなんでおちたんだろ。そんなに最後の書き込みから時間たってないのに
9:無名草子さん
08/04/23 01:50:42
びっくりしましたね。
10:無名草子さん
08/04/23 02:56:06
>>8
ふと前スレを読み返しててなんかワラタ
8 名前:無名草子さん 投稿日:2008/01/12(土) 01:31:56
前スレはなんで急に落ちたんだろう
11:無名草子さん
08/04/23 06:53:55
坂の上の雲読み直してるけど2度目読む方がおもろいなこの作品
乃木と伊地知はどう見ても無能だよな~味方殺しすぎw
12:無名草子さん
08/04/23 14:02:33
坂の上の雲の八巻37ページ。左から二行目。
『このめ』となっていますが、『このため』の間違いですかね?
自分は国語苦手なんでよくわかりません。
ちなみに、2004年に印刷されたものですが
13:無名草子さん
08/04/23 18:59:58
>>12
確認した。誤植じゃないかなたぶん。
こっちは「2004年9月15日 第15刷」。
この八巻で一番好きなのは、「砲火指揮」冒頭の、
─弱者の側に立った日本側が強者に勝つために、弱者の特権である考え抜くことをおこない~
だな。本当に色々な人間がこれをしたから勝てたんだなーって。
俺も少しは見習わないとなぁ。
14:無名草子さん
08/04/23 20:08:57
第10刷では普通に「このため日本は開戦前後から~」となってる
15:無名草子さん
08/04/23 20:24:50
>>13
あー。それ良いよね。
16:無名草子さん
08/04/23 20:43:06
>>12
たま~にあるよね、そういう誤植
自分も古本屋で立ち読みした「風神の門」で
“才蔵殿”が“才殿”になってた本をみたよ
17:12
08/04/23 23:53:54
アア、やっぱり間違えなんですね。
こういうの初めて出会いました。
文章が治ってるなら、八巻かいなおそうかな。
もう四年もたつと紙が黄ばみはじめてる。
18:七資産1970
08/04/24 00:35:00
本屋で本を探していると
誤植だけでなく落丁・乱丁本(?)というか
ページが上下反対だったり、裁断がおかしかったり(ページが斜め)
順番どおりに綴じてなかったり・・・
する本にあうことがある
大抵は店の人に伝えて終わりだけど、話のタネに買ってみようか
という物好きな感覚を刺激されるときもある
19:七資産1970
08/04/24 00:56:01
スレちがいな話でゴメン
20:無名草子さん
08/04/24 12:30:38
>>18
俺は学生のころ、製本屋でバイトしていたことがあるから、落丁がどうして起きるのか、知っている。
俺がボサーとしていて、機械に紙を補充するのを忘れていたからだ。
21:無名草子さん
08/04/24 12:50:12
ところで誰も>>1のセリフに言及してくれなくて寂しいです
22:無名草子さん
08/04/24 14:27:16
>>1さんは、つい最近狙撃されたんですね。わかります。
23:無名草子さん
08/04/25 18:25:19
以下無用のことながら、どうして書いてしまったのか・・・
24:無名草子さん
08/04/26 15:35:11
>俺がボサー
おまえかーっ(笑)
25:無名草子さん
08/04/27 02:33:08
司馬遼太郎さんのかけている眼鏡のブランドをご存知の方いますか?
26:無名草子さん
08/04/27 13:43:35
います。
27:無名草子さん
08/04/28 12:03:59
街道を行く 肥後の諸道から、進んでいない。
28:無名草子さん
08/04/28 13:21:46
>>27
「肥後・・・」じゃなくて「肥前・・・」なんですがね、せいぜい先の巻が進むよう祈るよ
29:無名草子さん
08/04/28 17:36:28
モンゴルのロケット弾の話が出てきてから、横道にそれっぱなしだ。
30:無名草子さん
08/04/29 13:57:28
>>28
GWだから、街道のどれかを読んで、跡を辿ってみようと思っている。
31:無名草子さん
08/04/29 18:45:56
>>30
愛蘭土まで、泳いで行くのがおすすめ。
32:無名草子さん
08/04/29 20:05:34
「街道をゆく」か・・・
11年前に岡崎の大樹寺に行ったことあるよ
33:無名草子さん
08/04/29 20:52:24
街道をゆくの分冊百科を10冊ぐらいに再編集して発売して欲しい
一冊1500円ぐらいでよろ
34:無名草子さん
08/04/30 23:38:08
暑かったので。
とことことことこ♪とこーーなっつ♪
あいあいあいあい♪愛蘭土ぉー♪
35:無名草子さん
08/05/01 12:28:30
古いなw 笠置シズ子かよwww
36:無名草子さん
08/05/02 12:58:37
もっと古いよ。風塵秘抄だろうw
37:無名草子さん
08/05/02 12:59:47
古典と司馬作品がゴッチャになっているぞ
38:無名草子さん
08/05/03 02:57:02
竜馬がいくなんなの?
出てくる女みんな萌えるw
39:無名草子さん
08/05/03 12:39:16
乳母のおやべ婆さんのことか?むかし菅井きんさんが演っていた。
40:無名草子さん
08/05/03 22:52:33
あの双子のおばあさん女優だったの!?
41:無名草子さん
08/05/05 11:56:44
菅井きんは今もCM出てるだろうがw
42:無名草子さん
08/05/05 13:41:58
ゴジラに出ていた頃の菅井きんさんは、30歳ぐらいなんだよな。
思いっきりオバサンだったけど。
43:無名草子さん
08/05/05 13:55:27
TV東京のドラマで室井滋が演じた乙女姉さんはイカしていた
44:無名草子さん
08/05/05 14:29:17
>イカしていた
昭和30年代に石原裕次郎の台詞から流行語になった「イカす」であるが、
語源は、男が女を性的絶頂に「イカす」からきている。
語源的には、女性に対して使用する言葉ではない。
45:無名草子さん
08/05/05 17:02:24
1958(昭和33)年 新語・流行語
団地族
東京タワー
ながら族(ながら神経症)
ビートニク
イヤな感じ
イカす
ウエスタン・カーニバル
ミッチーブーム
なべ底不況
デートもできない警職法
阪僑
フラフープ
46:無名草子さん
08/05/05 20:02:54
自分は平成生まれなので、よく解りません
47:無名草子さん
08/05/05 20:40:59
どうでもいいじゃん。言語は生き物なんだから
48:無名草子さん
08/05/05 20:44:38
古い話ばっか書込みやがって・・・。
それに、俺達が知らないと思っていい加減なことを・・・。
次が何で昭和33年なんだ!年が前後にズレてるよ。それっくれえのコトはわかるぞ。
合っているのは「警職法」ぐらいかな・・・否それも、もう1年あとじゃないか?
団地族
東京タワー
ミッチーブーム
なべ底不況
フラフープ
49:45
08/05/05 21:51:26
>>48
イカすと言えばイカ(すバンド)天(国)、の世代。
44のレス見て、へぇ~~、でもホントかよ?と
手近にあった現代用語の基礎知識2008巻頭特集を参照した次第。
スレチは詫びるがソースである現代用語の基礎知識は信頼できると思われ
・・・るが、でもまあ結構いい加減なの?こういうのって?シラネ
50:48
08/05/05 23:31:52
オレは、先日ブックオフで買ったばかしの扶桑社文庫『戦後史開封』てヤツでの
知識で言ってる。だから、オレのカキコもアイマイな思いこみで怪しいモノだけどなあ。
51:七資産1970
08/05/08 11:02:05
手元に本がないのでうろ覚えだが
信長が美濃攻めした時、有力者の離反を謀ったけど
「国盗り物語」と「功名ケ辻」とでは
出てくる人物が違う(気がする)のは何故だろうか
使っている資料の違いかな
52:無名草子さん
08/05/08 12:33:56
ありがちな話なんで、気にしないで読む。
53:無名草子さん
08/05/09 17:11:03
続けて読むと、気になる。
54:無名草子さん
08/05/09 18:57:50
「功名が辻」で冒頭に出てくる黄金10枚くれた千代の伯父さんは
「国盗り物語」にも出てくるのは知ってるほんの名前だけ1回だけどね
55:無名草子さん
08/05/09 23:14:40
どこで出てくんの?
56:無名草子さん
08/05/10 07:14:02
>>55
今手元に本がないから詳しいのは忘れたけど道三が長井と名乗っていた頃で
絵描くのが好きな男を土岐の殿様にする前だったと思う
57:無名草子さん
08/05/11 15:33:40
昨日のめちゃイケで「燃えよ剣」がマイナー作品扱いされてた
58:無名草子さん
08/05/11 21:19:30
確かにマイナー扱いされてたね。
司馬ファンじゃない人は「燃えよ剣」知らんのかな?
59:無名草子さん
08/05/11 21:24:00
>>
60:無名草子さん
08/05/12 12:28:50
燃えよ剣、るろうに剣心の作者がバイブルって言ってたの見て読んだ
昨日、竜馬がゆく全巻まとめ買いしてきたんだがいつ読めることやら
61:無名草子さん
08/05/13 13:12:41
サトニラさん
62:無名草子さん
08/05/13 14:25:24
司馬作品を、登場人物の時代順に読みたいのですが
出版順ではなく時代順に並べた作品表がどこかにないでしょうか
63:無名草子さん
08/05/13 15:13:55
どこかにあるだろう。自分で探せ。
64:無名草子さん
08/05/13 17:47:57
URLリンク(shiba-ryo.net)
ここじゃダメ?
65:無名草子さん
08/05/13 22:31:00
だいたいこんな感じ
空海の風景
義経
妖怪、箱根の坂
国盗り物語
新史太閤記、尻喰らえ孫市
夏草の賦、覇王の家、豊臣家の人々、播磨灘物語、梟の城、功名が辻
関が原、戦雲の夢、風神の門、城塞
菜の花の沖
北斗の人、胡蝶の夢、花神、世に棲む日々、竜馬がゆく、峠、最後の将軍、燃えよ剣、歳月
翔ぶが如く
坂の上の雲
ひとびとの足音
66:無名草子さん
08/05/13 22:36:19 BE:550601036-2BP(433)
>>65
中国もあわせてよいなら、項羽と劉邦を最初に~
67:無名草子さん
08/05/13 23:37:40
>>65あんたいつも詳しいよな。
68:無名草子さん
08/05/14 09:21:56
>>64,65
助かった、感謝
>>66
項羽と劉邦は近々読もうと思う
司馬さん行く前に、今中国春秋戦国あたりを勉強中
69:無名草子さん
08/05/14 10:14:43
>>65
ん? もしかして歳月って幕末も描いてる?
翔ぶが如くで江藤新平に興味を持って、ついでに児玉源太郎の
佐賀の乱参戦が見たくて歳月読もうと思ってるんだけど……
70:無名草子さん
08/05/14 10:56:10
児玉って佐賀の乱に参加してたっけ?
「歳月」は幕末もあつかうけど、江藤は謹慎させられてほとんど何もしない
基本的に明治の話
71:無名草子さん
08/05/14 15:39:23
佐賀の乱当時は、陸軍大尉だな。
72:無名草子さん
08/05/14 21:27:20
歳月で佐賀の乱の現地裁判で登場した判事は
金と地位に転ぶくせ度胸も無い大久保の犬みたいな最低の扱いだったが
飛ぶが如くではそこそこの人物として書かれてる
73:無名草子さん
08/05/15 00:08:54
小説では記憶にないけど児玉もいて重症を負ったんだな
「歳月」は大久保の悪行を暴いて江藤の魂をなだめようという凄みを感じるな
74:無名草子さん
08/05/15 18:51:21
肥前の諸街道で止まっていた「街道を行く」
昨日から、再び読み始めた。
75:無名草子さん
08/05/15 22:50:19
「歳月」はどうも好きじゃないなぁ。というか、架空の女性を登場させてた頃の
司馬の作品はいまいち好きじゃない。唯一、「関が原」の初芽あたりは好きだけど、
あとはロクなのいないし。
架空ではないけれど、完全に司馬が創作した女性としては、「夏草の賦」の菜々だっけ、
あれも結構好きかな。あとはわりかし類型的な女性ばっかりだ。
76:無名草子さん
08/05/16 00:00:20
お前が類型的な読み方をしてるんだろ
「司馬は女性が弱い」という批判がつねに紋切り型なのが皮肉だな
50過ぎて書いた「翔ぶが如く」の千絵だって創作だろうが
77:無名草子さん
08/05/16 00:11:01
自分は「功名が辻」の小りんの小悪魔的なところが
優等生的な千代よりも気に入っている
78:無名草子さん
08/05/16 00:13:24
「類型的な読み方」というのが意味不明だが
竜馬と西郷と江藤を「類型的」に読む読み方なんぞがあれば教えてほしいw
79:無名草子さん
08/05/16 00:16:27
若き日の龍馬の妻と「同一人の可能性」 科警研
80:無名草子さん
08/05/16 00:39:24
「司馬は女性が書けない」っていう類型的な批判が根強くあるんだよ
たしかに奴の作品は汗臭い男ばっかりだよ
で、その題材にどう女をからめろというのか
ロクでもない女がウロチョロするブンガクばっかり読んでるからトンチンカンな批判をする
81:無名草子さん
08/05/16 01:16:50
司馬の女性描写の是非ってのはもう何十年も前からされてるだろw
何をいまさらやってんだw
類型的と言えばそうだし、そうでないと言えばそう。バリエーションはわりとある。
が、架空の女性を実在の男性主人公にまとわりつかせるその手法がうざいって
ところに大体議論は落ち着く。千絵もこれを狂言回しにするのかと思えば、あっさり
どっか消えてるし。小説としては欠陥だよ、そりゃ。
構成上、最後まで効いてたのは乙女や初芽くらいだろ。「関が原」のラストシーンは鳥肌もんだぜ
82:無名草子さん
08/05/16 08:31:16
そういう批判も類型的
千絵が消えたからって欠陥とはいえないと思うが
登場人物が最後まで出続けなければならないという決まりはない
雑誌や新聞の連載だから、全体の構成より場面ごとの勢いを重視して書いてるんだろ
だったらそれに合わせた読み方をするべき
83:無名草子さん
08/05/16 12:01:52
初期作品に登場する女性は、魅力的なのが多いぞ。
50歳すぎたあたりから、どうでもよくなる。
作家の実生活でもそうだろうから、関心なくなるわな。
84:無名草子さん
08/05/16 16:44:35
「風の武士」の主人公の兄嫁は、エロかったなー。
なにかあるのかと思っていたけど、何にもなかったがw
85:無名草子さん
08/05/16 17:32:19
>>82
だからといって構成がなってないという事実は否めないわけで。
丸谷才一が「箱根の坂」について、たしか全集の月報の鼎談かなにかwで
ずけずけと「構成が破綻している」と批判していたけど、基本的に司馬の長編は
構成がおかしい作品が多いのはたしか。それが欠点だとは言わないが、事実として
とくに女がらみで構成が破綻することが多い。
86:無名草子さん
08/05/16 18:05:26
箱根の坂の、山中小次郎と千萱の関係など、おかしすぎる。
いくら身分の差があるとはいえ、冒頭の小次郎の感情に決着が着けられない
というのは、変な感じがした。
87:無名草子さん
08/05/16 18:29:07
結局、描きたいのは、主人公一人というところがあるからな。
脇の人物については、アラアラなんで?という疑問点は、探せばいくらでもある。
それでも、主人公に魅力があれば、余談で物知りになったような気分になれることと併せ技
一本で、面白く読める。ここが、司馬作品の愛される理由だろう。
箱根の坂は、歳とってからの作品なんで、若いときの作品のような躍動感はない。
88:無名草子さん
08/05/16 19:05:09
>>87
この人とこの人が同時代人だったんだ、と気づかされることが多いからな。
余談のところは、好きだ。
武将・政治家と文化人の知識は、縦割りで頭に入っていることが多いから、
同時代人であることを、うっかり忘れることがある。その辺のフォローが上手い。
また、同時期の欧州・中国で活躍した人物のことに、意味もなく触れられていて、
知識が横断的になるのも、ありがたいところなんだよ。
89:無名草子さん
08/05/16 23:01:47
>>85
丸谷が何と言おうと、「司馬作品は構成がおかしい」ってのも決まり文句なんだよ
「翔ぶが如く」は川路がパリでウンコする場面で始まり、
パリで客死する場面で終わる見事な構成の小説だともいえる
「功名が辻」以外の女性キャラなんてみんな脇役なんだから、構成的に重要とは思えないね
90:無名草子さん
08/05/16 23:33:49
>>89
えらそうな口ききたいんなら、司馬の断簡零墨を読みつくしてからいいなよ
痛いよ、あんた
91:無名草子さん
08/05/16 23:58:02
ウンコの話にマジに突っ込む方が見苦しいと思うが…
92:無名草子さん
08/05/17 11:00:52
合理主義者の司馬は、女とか恋愛のような不合理なものを書くのが下手、
という批判は聞いたことある
93:無名草子さん
08/05/17 11:23:28
ピンク板に投下されるようなSSを読むつもりで司馬作品を読むタイプが言いそうな事だな
94:無名草子さん
08/05/17 12:17:15 BE:428244672-2BP(433)
写真を鑑定 若き日のおりょうさんか(社会) ― スポニチ Sponichi Annex ニュース
URLリンク(www.sponichi.co.jp)
95:無名草子さん
08/05/17 20:51:53
>>92
価値観は人それぞれなんだな。俺は土方とお雪さん、
蔵六とおイネさんの関係がすごく好きだぜ。
96:無名草子さん
08/05/17 21:06:41
お雪は完全な創作だからどうでもいいけど、俺は蔵六とイネがセックスしたとは
とても考えられないんだけどな。
「ここは是非契りを交わさせなくてはいかん」みたいな、そういう通俗性が司馬さんが
史学プロパーの連中に馬鹿にされる要因なんだと思う。
司馬さん自身も大変な学者なんだけどね。通俗的な創作力がありすぎた。
97:無名草子さん
08/05/17 21:47:48
>>96
>司馬さん自身も大変な学者なんだけどね
オマエ正気か?
98:無名草子さん
08/05/17 21:54:27
>>97
敏感だな、おまえ
99:無名草子さん
08/05/19 21:05:16
あ、過疎ってるね
100:無名草子さん
08/05/20 12:01:34
100ゲットだぜ!
今改めて読むと「梟の城」って推理小説に思える
101:無名草子さん
08/05/20 19:09:56
シバリョの本はある程度史実や文献をベースにした部分はハイクオリティだけど
完全な創作が明らかな部分って一段落ちると思うんだ
ああ、作り物だなあって思えてしまうぐらい
大雑把に本丸ごとで言うと、前者は関ヶ原、世に棲む日日etc
後者は尻啖え孫市、夏草の賦etc
俺だけかね?
102:無名草子さん
08/05/20 20:02:00
部分的にはそう感じるところもあるがな。尻くらえ孫市とかは、たしかにあまり面白くない。
103:無名草子さん
08/05/20 23:02:19
エロい孫市は最高だろ
あれより魅力的に書かれた孫市が他にあるのかね?
104:無名草子さん
08/05/20 23:04:35
戦国無双の雑賀孫市も司馬孫市を踏襲していたもんね
105:無名草子さん
08/05/21 00:20:37
信長vs一向宗の戦いとしても読める
信長が負けてたら日本は一向宗の国になってたかもしれない
106:無名草子さん
08/05/21 00:31:44
>>101
『夏草の賦』が完全な創作??
史実をベースにした小説じゃねえのかぁ
107:無名草子さん
08/05/21 01:09:12
司馬さんは主人公補正が強すぎるな
秀吉と官兵衛なんてお互いの小説の中で能力が逆転してるみたいだ
108:無名草子さん
08/05/21 01:19:48
挫折率が高いとの評判の翔ぶが如くについに手を出しました
完走出来るよう頑張ります
109:無名草子さん
08/05/21 04:58:39
>>106
史実ベースな所もあるけれど、全体的に創作色が濃いとは思う。
菜々とか信親の嫁問題とか。
なんとなくだけど、司馬さんは歴史の流れに対して日常を書かせると若干弱い気がする。
110:106
08/05/21 05:08:33
>>109
なーる(ホド)・・・。
最後の一文(「なんとなくだけど」以下)も、確かにそうかもね。
111:無名草子さん
08/05/21 05:34:00
>>109のラストの一文は、私も「なるほど」と感じました
112:無名草子さん
08/05/21 14:42:26
>>108
征韓論が決着するまで辛いが、そこから西南戦争まではもっと辛いぞw
最初は主要な人物の描写だけ追っておきなさい。横道にそれたなと
思ったら斜め読みした方が。
113:無名草子さん
08/05/21 19:55:59
飛ぶがは前半はコマゴマとした政治情勢(明治初期の知識がないなら知識としては楽しめる)後半は西南戦争のコマゴマとした戦闘を書いてる
114:無名草子さん
08/05/21 22:13:31
個人的には「翔ぶが如く」は大好きな小説だけど
もしも司馬小説で初めて読んだ小説が「翔ぶが如く」だったら
「なんぞこれ?」と愚痴をこぼして途中で投げていただろうなぁw
・これって小説?
・ところで主人公だれ?
・余談大杉
・西郷隆盛が主語の文章があまりにも少なくね?
でも色んな司馬作品を読んでこれを読むと
「これこそ司馬遼太郎だろ」と思うようになるところが不思議。
小説としても、”西郷隆盛の幻影・虚像に翻弄される全国の人々”という構図が面白いと思いますけどね。
115:無名草子さん
08/05/21 23:01:58
>>114
不覚にも大久保に萌えた、過去の自分を思い出した
116:無名草子さん
08/05/21 23:42:34
自分は、歴史小説はほとんど司馬遼太郎、あとは海音寺潮五郎、陳舜臣しか読んだことない。
だから、司馬さんの作品で、退屈だの余談が多すぎだの、愚痴が出そうだのって思ったこと無い。
余談を一言。
上の三人の文体、勿論ちがうんですよ、しかし、根元のところでどこか文体が似ているような傾向を感じませんか?
117:無名草子さん
08/05/22 00:16:35
三国志初めに読んだけど今思うと司馬に比べると幼稚臭いデキ
118:七資産1970
08/05/22 07:13:39
海音寺さん
「これは僕の推理だが」「・・・であると思う」
という書き方が多い、気がするけど
司馬さんと似ている・気もする
119:無名草子さん
08/05/22 13:23:14
>>108
読み手の年齢によって違うと思うが、俺など、高校生のときに読んだから、
名前しか知らない維新の元勲たちが、自分の頭の中でキャラ立ちしてくるようで、
面白く読めた。
120:無名草子さん
08/05/22 15:23:43
>>101
>>109
確かに司馬さんの創作物架空小説は、今となっては余りおもしろくないね。
おもしろいのは唯一「梟の城」だけ、という感じ。
「風神の門」「ぜえろく武士道」「風の武士」なんかとか、その他架空物の短編も、
もう再読する気にならない。
歴史小説と言うんではなく「時代小説」と言うとらえ方でいけば、架空物は
柴田練三郎なんかのほうがよっぽどおもしろい。
日常を旨く描いて何とも云えんいい味が出してるのは藤沢周平の小説だしね。
121:無名草子さん
08/05/22 15:34:22
「梟の城」が例外的によく書けてるのは事実だな
でもその成功体験にしばられずにリアル路線に方向転換したのがえらいよ
「戦雲の雲」が転機なんだろうか
122:無名草子さん
08/05/22 17:33:26
石川五右衛門の話をあれだけ盛り上げられるのが
正直凄いなと感じた
これが「梟の城」を最初に読んだ時の感想
123:無名草子さん
08/05/22 18:24:12
>>121
「戦雲の夢」だと思うんだが、これはいい。文庫一冊本の長編だが何度も読める傑作。
家運再興を期し旧臣と旧主が秘かに連絡を取合って大坂城入城、主従よく奮戦して夏の陣に散る
・・・悲運の侍達の懸命な生き方が描かれているのに感動する。
124:無名草子さん
08/05/22 19:32:15
>>122
あれは「おおっ!」と思ったな。おかげで五右衛門のイメージが変わったけどw
125:無名草子さん
08/05/22 21:18:18
>>123
すまん「戦雲の夢」なw
あれ司馬作品にしては暗いんだよな
文学青年臭が濃厚に残っているというか
でもこれで司馬さんも「俺リアル系もいけるんちゃう」と思ったんじゃないかな
126:無名草子さん
08/05/22 22:27:48
司馬の小説は小説というより資料的な感覚で読んでしまうんだよなあ
小説風資料集って感じで、面白くその時代を知れるみたいな
時々現在に文献が残ってるものを小説に仕立てて組み込んでくれるし
結構そういう人多いんじゃないかと思うんだけどどうだろう
127:無名草子さん
08/05/23 00:58:10
初めての司馬遼太郎は何がオススメ?
128:無名草子さん
08/05/23 01:05:51
竜馬がゆく
129:無名草子さん
08/05/23 01:24:16
竜馬は基本だね
戦国時代ならやっぱり国盗り物語かな
これらを読んで合わないようならダメかもね
130:無名草子さん
08/05/23 02:13:34
燃えよ剣
131:無名草子さん
08/05/23 02:25:29
太閤記
竜馬
坂の上
132:無名草子さん
08/05/23 02:27:25
燃えよ剣
133:無名草子さん
08/05/23 05:57:55
・・・とすると、>>127さんお尋ねの「初めての司馬遼太郎」は、
本命◎「竜馬」と「国盗り」
対抗○「太閤記」
穴 ×・・・は迷うところで・・・さしづめ「項羽と劉邦」?
注 ▲「燃えよ剣」
注 △「坂の上」
といったお答を差上げていいかい?
134:127
08/05/23 06:40:08
㌧!
まずは竜馬読んでみようかな
135:無名草子さん
08/05/23 10:31:03
「竜馬がゆく」「太閤記」 「燃えよ剣」は主人公のキャラ立ちが良いから取っ付き易いと思うなぁ
136:無名草子さん
08/05/23 11:37:32
まずは「跳ぶが如く」を読め!!
そして西郷兄弟と秋山兄弟の素晴らしさを認めろ!!
137:無名草子さん
08/05/23 11:57:17
飛ぶが如くは敷居が高い。1巻の途中で中断した俺が言うのだから間違いない
秋山兄弟のすばらしさというなら坂の上の田村麻呂がいるじゃないか
138:無名草子さん
08/05/23 12:18:26
>>137
へたれ
139:無名草子さん
08/05/23 12:19:02
>>137
意気地なし
140:無名草子さん
08/05/23 13:10:42
オセロ松嶋でも読めるのに
141:無名草子さん
08/05/23 13:11:50
つまんないもんを我慢して読む必要もないだろう
142:無名草子さん
08/05/23 13:21:44
我慢というものを覚えろ
143:無名草子さん
08/05/23 13:38:46
次に「坂の上の雲」を読め
そうすれば、秋山兄弟の母親の偉大さが理解できる
144:無名草子さん
08/05/23 15:24:34
>>121
竜馬の前3分の1あたりまでは、初期時代小説の名残があるよ。
後3分の2で、その後のスタイルを確立じゃねぇ?
145:無名草子さん
08/05/23 15:26:38
まずは、
飛ぶが如く→坂の上の雲と入っていけばいいんですね。
146:無名草子さん
08/05/23 16:17:05
>>145
俺はその逆だったな。
おかげで西郷従道や児玉源太郎が出てくる場所がとっつきやすかった。
それと花神大好きだから、翔ぶが如くで蔵六の名前が出るたびホクホクですよ。
147:無名草子さん
08/05/23 16:58:34
翔ぶが如くを読みたくなってきたが、全集で4冊だと1ヶ月かかるな
148:無名草子さん
08/05/23 22:40:25
今、海音寺の「西郷隆盛」を読んでいるんだが、これが飛ぶが如くよりもクソ長いw
前知識がないと理解できない事も多いだろうから、幕末オンチだと非常に辛いです
しかし、司馬の幕末小説を全部読んでいる方なら面白いこと請け合いです
個人的な見方ですが、
海音寺は「小説」は今ひとつだが、「史伝」の面白さは司馬を凌駕すると思うので
司馬の本をあらかた読み尽くしてしまった人がいたら、海音寺の史伝文学をお薦めしたい
149:無名草子さん
08/05/23 22:42:50
「翔ぶ」は一気読みしようとしないこと
150:無名草子さん
08/05/24 00:15:12
自分は司馬遼太郎の作品の中で1番好きなのは「花神」
大河ドラマを観てはまった
そのせいか、自分の配偶者はオバQにそっくりな人を選んでしまった
151:無名草子さん
08/05/24 00:23:58
>>150
女性読者ですか?
あなたは人を見る目があると信じたいw
152:無名草子さん
08/05/24 03:50:40
>>151
はい
下の名前は“まさえ”です
3人の息子がいます
愛地球博が行われた県に住んでいます
尊敬する人物は杉原千畝です
153:無名草子さん
08/05/24 11:57:16
>>148
未完なのが残念だよな。現代人が同時代を知るためにニュースを読むような感覚で、
あの時代を読むことができる。「西郷隆盛」は面白かった。
154:無名草子さん
08/05/24 12:40:38
「風神の門」こそが至高のツンデレ小説。
マジでヤバイって!
155:無名草子さん
08/05/24 13:58:48
>>154
才蔵が忍者働きをする場面が少なく、剣客っぽいのが気になったが、
話の面白さでは、けっこう今でも読める作品だと思う。
156:無名草子さん
08/05/24 14:09:20
風神の門は才蔵が女にも男にもモテモテ過ぎてうんざり
とはいえ俺の中ではベスト10に入る司馬小説だね
157:無名草子さん
08/05/24 14:42:10
それでも才蔵は、ハンサムだったから許せる。
許せんのは、「城塞」の小幡勘兵衛じゃ。あのブサイクが、なんでモテるんじゃ?
158:無名草子さん
08/05/24 15:04:55
「燃えよ剣」の主役土方歳三の名前は“どかた・さいぞう”とも読める
これは「風神の門」の主役霧隠才蔵の本名、“服部才蔵”と
“さいぞう”繋がりなんだ
159:無名草子さん
08/05/24 15:07:21
159 :マロン名無しさん:2008/05/24(土) 12:46:21 ID:???
エリザベスはイギリスの女王の名前で
今の女王がエリザベス2世というのは
母と娘が同じエリザベスという名前だから
アメリカのブッシュ大統領も
父と息子が同じジョージという名前で
父=シニア
息子=ジュニアと呼ぶんだ
どうして今の大統領がジュニアと名乗るのかと言うと
息子はまだ父を超えてはいないと思っているからだよ
今の総理は父の秘書から政治家を始めたんだけど
最初は政治家になるつもりはなくて
コスモ石油に就職したんだ
ところが父の後を継ぐ弟が病気に倒れて秘書が出来なくなった
妻とは「貴女を政治家の妻にはしない」と約束して一緒になって
息子も産まれた
それで悩んだ末に同じ“福田”という名前の友人に相談した
そしてその友人の一言に背中を押されて
弟の代わりに秘書になったんだ
友人の名前は福田靖
その父の名前は福田定一
もう1つの名前は司馬遼太郎
160:無名草子さん
08/05/24 20:58:09
いい加減なことを言うな
司馬さんのご子息なら名前が違うぞ
なんで福田総理と接点があるんだ 年齡は一回り違う人だし政界財界に何の関係もないお方
関西以外の世界には出られていない
すでに教師も定年退職され司馬遼太郎記念館の理事(当初から)である
161:無名草子さん
08/05/24 20:59:15
お前マジメやな
162:無名草子さん
08/05/25 03:29:05
>>160
そういう噂があるという話だ
ここは2ちゃんねるの世界だから
根も葉もないものが飛び交うんだよ
ここはIDでないしな
163:無名草子さん
08/05/25 06:23:18
>>160
私の父は愛知県で教師をしていました
定年後は犬山市の図書館で働いていましたから
多分司馬さんの息子さんと面識はあると思います
だから、貴方の仰っている事が正しいと思います
164:無名草子さん
08/05/25 07:49:06
こ こ は 2 ち ゃ ん ね る の 世 界
165:無名草子さん
08/05/25 13:27:34
ここのレス見ておいらも先日来『翔ぶが如く』読んでます。
いま文庫本第四巻目のはじめのほうだけど司馬さんの文章むつかしいや。
「西郷の・・・かわず・かに・の・そいで・いる・よう」てどういう意味?
前後の文章からして漢字混りに直せば、
「西郷の・・・蛙蟹の削いで居る様」ということなんだけど意味が・・・?
またその近くに、
「(敵が)はえ・と・へど・に・なってやが・・・」ていうのもわからない。
例によって漢字混じりにすれば、
「蠅と反吐になって、やが、・・・」となるんだが、口語体?
ブックオフで買った文春文庫(四)1980年2月25日第1刷
14頁後ろから4行目と
15頁後ろから3行目
166:無名草子さん
08/05/25 13:37:02
第29刷
西郷の窺いがたい志がわずかにのぞいているようでもある
敵はへとへとになってやがては敗れるに違いない
167:無名草子さん
08/05/25 16:40:29
私も「翔ぶが如く」読んでる最中ですよー
やっと6巻に突入
これで折り返し地点か・・・ 全10冊はさすがに長いね
168:無名草子さん
08/05/25 16:43:16
7巻あたり(西南戦争)からおもしろくなってくるよ。
169:無名草子さん
08/05/25 16:47:41
うむ。なんか旗がどうこうしつこく触れてるところは流石にキレそうになったがw
ラストに近づくと野村忍介や村田新八がせつなくなってくるぜ。
170:無名草子さん
08/05/25 17:01:03
篠原があっさり狙撃されて死ぬ場面は
爆笑ものです
171:無名草子さん
08/05/25 18:21:06
「和州長者」は雑誌発表時は「間男裁き」だったらしい。
全集32巻の年表では、両者は別の作品のように扱われているのな。
全集<第1期>当時は、まだまだオタ文化の隆盛期ではなかったんだな。
172:無名草子さん
08/05/26 01:50:40
飛ぶがと坂の上は他の司馬作品読んでからお勧めする
飛ぶがは明治初期~10あたりで坂の上は明治10~日露までだからね
173:無名草子さん
08/05/26 03:38:32
とぶがごとくは大河ドラマを少し見てそれから原作を読んだせいか
大久保利通=かがたけしの声で話してるみたいで楽しかった
それときりのとしあき=中村半次郎のツンデレぶりが面白かった
174:無名草子さん
08/05/26 13:06:03
お昼ですね。ハシラの住人です
175:無名草子さん
08/05/26 16:34:08
司馬作品最高のキャラは、須田画伯に決定
176:無名草子さん
08/05/26 18:02:04
私は司馬遼太郎自身が好きだと告白した、三岸節子が好き
177:無名草子さん
08/05/26 20:35:02
人それぞれだなぁ。「翔ぶが如く」は一度も退屈することなく読めた。
逆に、「竜馬がゆく」や「功名が辻」は途中で挫折した。
中学の頃から司馬に親しんでるけど、いまだに通読できない。
司馬本人がまだ歴史知識が浅かったころの小説って苦手だな。
「風の武士」とか「風神の門」のような完全な伝奇小説ならまだしも、一応
実在の人物を主人公にして、史実と異なることを臆面もなく語られると萎える。
考証に力を入れ始めてからの作品の方が好きだな、俺は。
178:無名草子さん
08/05/26 20:40:13
竜馬はちょうどその端境期の作品だよね
はじめのうちは、藤兵衛みたいな時代小説っぽいキャラが何人か出てくるけど、
途中で総退場して、いわゆる司馬らしい歴史小説になる
179:無名草子さん
08/05/26 20:54:32
へー、そうなんだ。後半だけ読んでみようかな>竜馬
ちなみに、俺はこのスレ新参だし、多分ここの人はみんな知ってると思うけど、
たとえば伊賀の上忍、下忍システムとか、沖田総司の佩刀が菊一文字だったとか、
ああいうのは完全に司馬の創作だよね。
それを踏襲してあたかも史実のように扱うエピゴーネン作家がいっぱい出てきたけど、
そういうあたり、創作の才能がありすぎるのも罪作りだよなぁと思う。
180:無名草子さん
08/05/26 21:12:29
完全に司馬の創作ってわけじゃないぞ、上忍下忍のシステムや新撰組のネタは
先輩作家や研究者達のアイデアをもらったりしているからな
司馬がそのネタを小説らしく魅力的にふくらませたわけだ
181:無名草子さん
08/05/26 21:24:40
上忍下忍ってウソなのか
因みに中忍はNARUTOの創作だな
182:無名草子さん
08/05/26 23:37:15
>>181
言葉の遊びが入っていて、結構面白い
うちは一族と日向一族の違い→NARUTO
織田一族と鈴木一族の繋がり→熱田神宮
これに私の息子3人が夢中になっている
183:無名草子さん
08/05/27 00:07:56
鈴木孫一と鈴木孫市の違いがわかるとは大した息子さんだ
184:無名草子さん
08/05/27 01:54:20
>>183
たいした漢だ
185:無名草子さん
08/05/27 03:21:11
はじめての司馬作品&時代小説デビューだけどかなり楽しかった。
歴史をまったく勉強してこなかった無知の俺にはどこまで創作かわからないし、いつ誰が死ぬかわからないからハラハラしながら読んだよ。
このスレに出会えて良かった。燃えよ剣の次は何がお勧めですか?
186:無名草子さん
08/05/27 03:31:11
>>185
長男が1番好きな歴史上の人物は坂本龍馬
銀魂ではもっさんと呼ばれている男
ポケモンの小次郎の中の人
史実の坂本龍馬ではなく本物の坂本龍馬があぶり出てくる
「リョーマがゆく」
187:無名草子さん
08/05/27 03:33:52
壬生義士伝と燃えよ剣はどっちから読むべき?
ちなみに日本史に明るくなくて新撰組は幕府サイド、くらいしか知識ないです
また上記2冊を読む前に基礎知識で読むべき本はありますか?
ウィキで新撰組を見とけば平気かな
188:無名草子さん
08/05/27 03:42:40
燃えよ剣
189:無名草子さん
08/05/27 08:21:43
>>187
燃えよ剣を読んだ後でいいから、
新撰組を知りたいなら、子母澤寛の新撰組三部作は必読ですよ
あと、司馬の新撰組血風録も必読
190:無名草子さん
08/05/27 09:24:45
子母澤寛の弟は三岸好太郎
その妻は愛知県一宮市に産まれた三岸節子
この女は司馬遼太郎の好きな画家
六花亭のチョコレートのイラストを描いているのは坂本画伯
191:無名草子さん
08/05/27 13:32:46
>>187
どっちも幕末のことが分かった上で読んだほうが面白いと思う。
なので竜馬がゆく→萌えよ剣→壬生
でおk。竜馬がゆくは幕末、名ガイドブックだと思う。
192:無名草子さん
08/05/27 16:58:54
坂の上の雲を読んで柔道の秋山が大好きになりますた
193:無名草子さん
08/05/27 18:45:22
ひどいこと書くなぁ。
広瀬武夫が柔道の秋山を見たら目をまわすよ。
世の中にこんな薄汚い卑怯な醜い人間がいるのかって。
ま、日本人と朝鮮人という絶望的な違いがあるんだがね。
秋山は帰化しやがったが、ぞっとするな。あんなの日本人じゃねえ。
194:無名草子さん
08/05/27 19:47:15
>>187
新撰組血風も忘れるな
195:無名草子さん
08/05/27 20:10:52
三条磧乱刃の井上源三郎萌え。
196:無名草子さん
08/05/27 21:09:39
>>186
ありがとう
さっそく龍馬がゆく買って行きました。
197:無名草子さん
08/05/27 21:52:49
きょう、集まってもらったなぁ、てえしたことじゃねえんだ。2chで司馬遼が人気だ!シバリョウと言やぁ司馬遼太郎ッ。
ところが、町内にも「司馬遼なら俺も知ってるよっ」ってのがケッコー居るってえじゃねえか。
そこで、みんなして、ちょいとした「司馬遼」談義でもやろうじゃねえかって趣向だ。
「熊っとこは、どうでい?」
「ウチは、代々『梟の城』だ!」
「いよっ!のっけから威勢がいいやい。直木賞作品じゃねえか。愛読書かい?」
「仏壇の引出しに死んだ爺いの40年めえの文庫本が残ってるんだ。紙がみんな赤茶けてめくるとボロボロ崩れるように破けんだ。
30ページぐれえ引っ付いてめくれねえところがあったり、アッチコチに鼠のフンやゴキブリの死骸がはさまっていて値打物だよ。
これを時々寢床で愛読するのが我が家のならわしだ」
「よくそんなの読むね、捨てちまえ!・・・・・・八公!オメエは、いろんな司馬遼作品を読んでんだってな」
「きのうは『燃えよ剣』で、おとといは『翔ぶが如く』、その前は『竜馬がゆく』だ」
「てえしたもんだな。オメエ、よくこづけえがもつな」
「仕事先のみんなが司馬遼ファンでね、休み時間に司馬遼文庫を読んだあと、そこいらにほっぽらかして仕事に戻るんだ。
そこで、おいらが、きょうは『竜馬がゆく』、あしたは『翔ぶが如く』・・・毎日、少しづつ読むってえ寸法だ」
「人のものを何てえことするんだ!ったくゥ・・・・・・今月の月当番!オメエはどうだ?」
「カンベエとケツプーロクを知ってんだったら集まれ、って言うから、出て来た」
「やっとマトモなのが現われたね。・・・「官兵衛」と『新撰組血風録』ね。そいつぁ乙だねえ、今も、お楽しみかい?」
198:無名草子さん
08/05/27 21:53:29
「子供ん時に母親にやってもらった切りだ」
「何だ?そりゃあ」
「腹ぁ痛くってたまんねえ時に、“浣・兵衞(カンベエ)さんしましょ”って言って、やってくれてトイレに座っとくんだ。
その内、ケツがプーと鳴りゃあシメタものだ、六回も鳴りゃあコトが済んじまわぁーな。だから、ウチじゃあ、ケツプーロク」
「誰だあ、こんなの呼んで来たのは!・・・いってえ、それが、どうして司馬遼なんでい?」
「出たよォー!って声あげりゃ、シバらくして母親が“リョウ解!了解!”って駆けて来るから、シバリョウ」
「帰っていいよ、オメエは!・・・何がケツプーロクだい。けっぷうろく、って詰まるんだよ。これがホントのつまらねえヤツってんだ」
「兄ィ、うまいシャレだねぇ!」
「まだ帰ってねえのか、オメエのことだよ!・・・・・・やいっ、与太!オメエ、本なんか読むのかぁ、何で来てるんだ?」
「おらあ、『戦雲の夢』持ってるよ、ほらっ」
「ホントだ、新品じゃねえか。どしたい?」
「皆が司馬遼!司馬遼!ってえから、表通りの本屋へ行ったんだ」
「オメエにも、そのくれえのことは、わかるんだな」
「司馬遼の『戦雲の夢』ってえ本は有るかい?って言ったら、オヤジが、どこかの棚から“これだよ!”って帳場の台へ置くんだ」
「それが当たりめえじゃねえのかぁ?」
「おらあ、1万円札切りだ、って言ったら・・・」
「オメエ、1万円札なんか持ってんのか?」
「持ってねえ、出任せ言ったんだ。オヤジがアイヨ!ってんで奥へ入って行くから、そのあいだに持って来ちまった」
「誰かぁ!表通りの本屋へ代金払って来てやれぇ。・・・とうとう泥棒が現われやがった。
・・・・・・ご隠居!聞いての通りだ。どいつもこいつもハナシになんねえ」
199:無名草子さん
08/05/27 21:53:54
「ワタシは、年来、司馬遼太郎に親しんでおるな。いま、『坂の上の雲』のさる巻をひもといておるところだ」
「おい!皆、聞いたか?ご隠居は『坂の上の雲』の猿股をひもとくんだってよ。さすがに言うことが違うね」
「猿股を解くんじゃあない。・・・何しろ歳だから少しづつではあるが、読書にいそしむ日々を過しておるな」
「いそしむ、だってよ。・・・ご隠居は、年金や何かがあって、本代に不自由はねえでやしょうねッ」
「本が買えりゃあ、こんな町内には住んでおらん」
「あれっ??」
「年寄はヒマなものだ。間が有ればブックオフへ出掛け、“××様、精算が出来ました・・・”のアナウンスを待っておるな。
“コレは買取りできませんので当店で処分いたしましょうか”てのに出会えば、脇から“それをお譲り下さらんか”と申し出る。
大抵の客は“この人にあげて”と、なるな。
『坂の上の雲』も、いまだ飛び飛びに3巻しか揃わず、つながりがわかり辛くて困惑致しおるのが近来の読書生活だな」
「何が、近来の読書生活だな、だい!上前が出て来ただけじゃねえか」
200:無名草子さん
08/05/27 21:54:21
荒らさないで><
201:無名草子さん
08/05/28 06:13:25
>>200
心配しないで
皆、いろんな形で司馬作品を楽しんでいるだけですよ
ここは母親になった気持で暖かく見守りましょう
202:無名草子さん
08/05/28 19:47:37
おお!またきたか楽しいからどんどんやれ
203:無名草子さん
08/05/29 08:02:09
坂の上の雲、全然期待してなかったけど寝ても覚めても頭から離れないじゃないか!児玉
格好良すぎ。それにつけても乃木って…最低。
204:無名草子さん
08/05/29 08:50:23
>>203
それは作者の真意が読めてない証拠
あの白い襷には自分のお母さんが刺繍した1文字が隠されているんだよ?
母親と弐男の絆を示す「まこと」の字があるんだよ
母親は「赤丸」、弐男は「雪丸」だよ
知ってる人は知ってる1文字だよ
わかるかな?
205:無名草子さん
08/05/29 10:16:38
男子トイレの色は青、女子トイレの色は赤、いろんな人が使えるトイレの色は白
これが、二番目のヒント
わかるかな?
206:無名草子さん
08/05/29 11:16:22
さしむかう 心は清き 水鏡
これが、だい3のヒント
解けるかな?
207:無名草子さん
08/05/29 11:56:10
>>206
この作者の名前は“豊玉”
これが、最後のヒントだよ?
正解は明日、日付が変わったら多分教えるよ?
それじゃ、さようなら、また明日会えるよね?
208:無名草子さん
08/05/29 16:19:33
つまらん流れだな
209:無名草子さん
08/05/29 17:45:15
>>208
釣るなよ
210:無名草子さん
08/05/29 21:45:30
マルハンジャパン銀行情報 マル半スレの荒らしについての詳しい解説
スレリンク(pachij板)
AA荒らしにより丸ハンパチンコタワー渋谷パート12は、たった12日で終了しました。
スレリンク(pachij板)
AA荒らしにより○○○丸ハンパチンコタワーパート13○○○2008/05/04~05/21(水)、たった18日間で512k超えで終了。
スレリンク(pachij板)
日本人が知らない 恐るべき真実 研究ノート ■d-22-1 警察、その知られざる実態
URLリンク(www.h3.dion.ne.jp)←右左くっつけて→anai/siranai-3/d-22-1.html
URLリンク(www.v-point.jp)←右左くっつけて→unity/news0412/1222.html
パチンコ業界と警察 URLリンク(pach)<)←右左くっつけて→chij/1179408566/l50
URLリンク(c.2ch.net)←右左くっつけて→chij/1179408566/i
会社の情報操作活動は違法行為として、裁判所の解散命令を受ける可能性があるそうです。
その時には依頼側も社会的非難と注目を浴びるでしょう。
【FEG/TBSの】ピットクルー株式会社2【プロ工作員】スレリンク(k1板:150番)
ネット工作員については→【電通TBS】ピットクルー(株)【プロ工作員】
スレリンク(mass板)←左右くっつけて→9187503/65
【朝鮮玉入】パチンコ廃止すれば内需増加【20兆円】スレリンク(eco板)←左右くっつけて→04597218/1-100
パチンコ屋の売り上げ10億を調べたら1割が偽札だった URLリンク(area09.ai)<)§code=500
武藤外務大臣「パチンコの金が何千億と北朝鮮にいってる」93年国会答弁
URLリンク(www.youtube.com)
◎ハンの今後の目標は売り上げ5兆円、500店舗、上場すること。
211:無名草子さん
08/05/29 22:29:39
よくわからんが、要するに荒らしというのは↑こういうヤツのことか?
212:無名草子さん
08/05/29 23:02:52
そういう事。もうすぐ東京優駿があるからな
勝馬投票券には億単位の金が動くからだよ。
213:無名草子さん
08/05/31 23:51:32
「人間について」という対談の本読んだんだが山村雄一って人いいなぁ。
(内容も題名ほど小難しくなく読みやすかったし興味深かった。)
Amazonで検索してみたけどこの人の本は医学の専門書しか他にはないんだね、残念。
214:無名草子さん
08/06/02 13:21:46
十津川街道でも、司馬さんは、立小便をした。
215:無名草子さん
08/06/02 18:37:47
立小便をしようが、野糞をしようが、いずれは雨が流してくれる。
地球は大きな水洗便所なのである。
余談が、過ぎた。
216:無名草子さん
08/06/03 20:06:36
龍馬読んでます、相手は殺そうとしてるのに龍馬はいつも不殺って、これは創作なんですか?
実際にそうだったのだろうか・・・・なんか理解できないです
217:無名草子さん
08/06/03 21:27:40
「竜馬がゆく」はフィクションです。乙女姉さんと足相撲をして「御開帳」と
か、街道の茶屋で話しかけてきたのを無視して怒らせた浪人が、寝待ちの藤兵
衛の持ってきた仇討ちばなしの相手だったとか、ああいうのを読んで「そうい
う史実があったのか?ソースは?」とか思います?
ついでながら、自分が狙われてるというとき、「いちいち相手と闘って倒す」
と「なるべく相手を避け、身辺に用心する」と、どっちが安全かは微妙なトコ
でしょ。時代状況もあるだろうし、ケースバイケース。自分の命を狙われてる
なら相手を殺さないのはオカシイというもんでもないんじゃない?
218:無名草子さん
08/06/03 23:12:50
ちょっと!旅順以降の児玉格好悪いじゃん。大山巌に男の中の漢を見たわ。
219:無名草子さん
08/06/03 23:25:34
>>216
史実です。剣の腕が立つのに人を斬るのを嫌がった人には他に桂小五郎(木戸孝允)がいます。
あとの維新の英傑は大体剣は下手な人が多いですね。
西郷隆盛(子供の頃の怪我で剣がうまく持てなかった)、大久保利通、高杉晋作、伊藤博文、
江藤新平、これらは結構いさましい人たちですが、軒並み剣の腕は立ちません。
ただ、山県有朋は槍の腕は相当なものでした。
220:無名草子さん
08/06/04 00:27:56
見たのかw
221:無名草子さん
08/06/04 00:35:27
そりゃ達人でも毎日闘ってたら普通に死ぬからな
222:無名草子さん
08/06/04 01:59:58
そら何百人と集まってる塾生の中で塾頭つとめられる奴は剣術はうまかったろ
竜馬と桂は別格だな
223:無名草子さん
08/06/04 02:03:53
神道無念流(斎藤) 塾頭 桂小五郎
鏡新明智流(桃井) 塾頭 武市半平太
北辰一刀流(千葉) 塾頭 坂本竜馬
224:無名草子さん
08/06/04 04:12:07
でも刀抜かない剣術使いってのは生き残ってこそ美談になるが
結局そのままやられちゃうってのはまぬけだよな
225:無名草子さん
08/06/04 08:11:13
そのまぬけなところも竜馬らしいじゃないか
226:無名草子さん
08/06/04 12:18:44
龍馬ですよね?
227:無名草子さん
08/06/04 13:18:51
司馬遼太郎の長編小説の主人公のことを言ってるんだとしたら「竜馬」です。
228:無名草子さん
08/06/04 13:29:59
>>219 >>223
敗死、暗殺、病死、暗殺、刑死
病死、刑死、暗殺
(-_-
229:無名草子さん
08/06/04 13:52:13
寺田屋で鉄砲ぶっ放したとき、相手は死ななかったのですか?
作品の中では曖昧にぼかされていたのですが・・・・
230:無名草子さん
08/06/04 22:16:54
頑張って、記録を探してみて下さい。記録がなければ、答えは「わからない」です。
231:無名草子さん
08/06/05 00:07:38
108です。
以前レス下さった方ありがとうございます。
翔ぶが如くやっと6巻まで進みました。
今は萩の乱直前で前原一誠の余談が延々続いてるあたりです。
確かに西南戦争に突入するまで辛い!w
話としてもワクワク感があるような展開ではないので、挫折率が高いのもわかる気がします。
けど、ここまで来て読むのやめたら二度と手に取らなさそうだから頑張ろう・・・
232:無名草子さん
08/06/05 00:29:55
他の本と並行して読むといいよ
しばらく置くとまた読みたくなってくる
233:無名草子さん
08/06/05 15:15:16
マジすか?西南戦争に入ると、延々と戦が続くようできつい。
東京にいる登場人物が、一気に後ろに退いて出てこなくなる。
それまでは、けっこう楽しめた。
234:無名草子さん
08/06/05 21:05:12
田原坂の激闘とかおもしろくない?
示現流の薩兵が銃弾の嵐の中を奇声を発しながらとびこんでいく様がこの小説のウリなんだけどな
235:無名草子さん
08/06/06 01:27:23
龍馬は寺田屋の襲撃の時も剣を抜いてないな
銃で一人殺しちゃったけど
236:無名草子さん
08/06/06 08:49:18
嫌いな作家
237:無名草子さん
08/06/06 11:51:41
>>234
部分的には面白いが、あそこまで網羅的で、しかも宮崎八郎くわしすぎ。
238:無名草子さん
08/06/06 12:37:48
兜率天の巡礼を、また読んだ。
結局、秦氏の秦が、始皇帝の秦ではなく、大秦の秦であるというところがミソなんだが、
そんな説あるんか?大秦と太秦は、たしかに似てはいるが。
文庫の表紙に使われている壁画の人物は、東洋人の顔ではないが、これは南蛮人が
やってくる前に描かれたものか?
239:無名草子さん
08/06/06 12:42:58
壁画は西域で発掘されたもの。日本人が描いたものではない。
240:無名草子さん
08/06/06 12:55:15
>>238
佐伯好郎博士
241:無名草子さん
08/06/06 13:33:00
作中に登場する三柱鳥居は、現存するらしい。太秦にある木嶋坐天照御魂神社の鳥居。
242:無名草子さん
08/06/06 13:55:49
ダビデ=大闢と、大辟大明神=秦氏の氏神のつながりは、説得力があるな。
子供の頃、太秦をなんで「ウズマサ」と読むのか、不思議でしかたなかったが、
イエス=キリストを指すアラム語イシュ・マシァの転訛したものという説がある。
これは、兜率天の巡礼には書かれていないがな。
243:無名草子さん
08/06/06 16:48:40
再来年の大河は竜馬だって。
何か戦国と幕末交互だな。
244:無名草子さん
08/06/06 18:30:49
>>243
今年のは番外みたいなもんだから、正確にいうと交互ではないw
245:無名草子さん
08/06/06 20:00:01
下請忍者は、あまり面白くなかった。
最後のオチが、得意のやつ。釈迦の掌の中で暴れる孫悟空な。
これほんとに好きだね。5つか6つかあるよな。
246:無名草子さん
08/06/06 23:39:31
>最後のオチが、得意のやつ。釈迦の掌の中で暴れる孫悟空な。
司馬に限らず、この手のオチは多くの作家が使っているけどね
このオチだと最後に読者の驚きを誘えるし、書くのも楽なんだわw
247:無名草子さん
08/06/07 12:16:28
>>245
「梟の城」の風間五平の話と、「大坂侍」を組み合わせたものだな。
リストラされた老忍者を殺す話がシリアスなんで、最後の「大坂侍」のオチで笑えない。
このあたり、かなりチグハグ。
ほかに「飛び加藤」で出てきた呑牛術の話なども出てくる。
この話にも出典がある。以前調べたことがあるが、どこいったか忘れた。
基本的に、過去の作品を組み合わせただけ。
248:無名草子さん
08/06/07 17:03:24
短篇では、果心居士の幻術、飛び加藤、最後の伊賀者は面白かったが、
それ以外の忍者ものは、それほどでもないよね。
249:無名草子さん
08/06/07 18:10:48
「項羽と劉邦」しか読んだことがないが
このたび本格的に司馬作品に足をつっこむことにしました
あまりに膨大すぎて、さて何から読もうかと・・・
義経くらいから時代にそって進むかと思ったが
永遠に幕末までたどり着けないかもしれんね
250:無名草子さん
08/06/07 19:01:18
好きなところから読む。リズム感のあるわかりやすい文章なので、読むのに時間はかからない。
251:無名草子さん
08/06/07 19:03:24
>>65に時系列順で書いてあるね
テンプレ入れてもいいと思う
252:無名草子さん
08/06/07 19:11:55
>>249
>あまりに膨大すぎて、さて何から読もうかと・・・
そんなこという奴は小説をあまり読んだ経験がないんだろうな
どんなに作品数が多くても、一冊ずつ読むことを普通はやるんだよな
どこの誰ともしれない野郎がどれがいいとか悪いとかを参考にするのは
何の意味もない。
どれでもいいんだ、幕末の作品から読めばいいじゃないか
だいたい作者が時系列で書いていないのどうして義経頃からとかいのうのか分からない
253:無名草子さん
08/06/07 19:13:48
すこし大きめの本屋にいって文庫本の棚をうろつけばいい
254:無名草子さん
08/06/07 22:42:12
司馬じゃないけどローマ人の物語は膨大すぎて現在進行形でつらい
255:無名草子さん
08/06/08 10:51:58
龍馬がゆくと燃えよ剣以外でお薦めの幕末モノない?
256:七資産1970
08/06/08 10:54:12
本屋に行くと有名どころは揃っているはずだから
興味のある時代、人物を扱った物を適当に選んで
自分にとって、読みやすそうな作品を選べばいいと思う
個人的には戦国物が読みやすかった
257:256
08/06/08 11:44:53
>>255
親戚は、「峠」が好き
私は、明治にかかるけど「歳月」が好き
未読だけど「世に住む日々」「花神」は面白そう
「最後の将軍」や「胡蝶の夢」は好みで評価がが割れそう
258:無名草子さん
08/06/08 13:09:38
最後の将軍は短いから読むのは楽
胡蝶の夢は凄くお勧め、珍しく主役を一人に固定していないところがいい
タイトルも大好きなんだよね、その由来も本編で触れられているけど、じーんとくる
259:無名草子さん
08/06/08 14:58:58
>>255
酔って候がオススメかな
幕末の四賢候を題材にした短編集です
他の幕末モノでも必ず名前は出てくる人たちなので興味があれば
260:無名草子さん
08/06/08 15:33:32
俄は読んどけ
261:無名草子さん
08/06/08 15:45:41
>>257
いきなりおまいの親戚の話をされてもな。
262:無名草子さん
08/06/08 15:49:32
四賢候っていうけど、酔って候に載ってる大名は、
山内豊信、伊達宗城、鍋島鑑搜、島津久光の4人で、
本来の四賢候である松平慶永と島津斉彬が居ないのが不満だよね
263:無名草子さん
08/06/08 16:33:45
酔って候は大名連中のダメさ加減を笑う本だからな
斉彬とか立派すぎて司馬好みではないわな
お由良騒動とか面白いんだけどな
264:無名草子さん
08/06/08 17:43:30
お由良騒動は、回想風に「翔ぶが如く」に出てくるんじゃなかった?
265:無名草子さん
08/06/08 17:55:58
お由羅騒動は、海音寺の著書にはいろんな本に出てくるからすっかり詳しくなってしまったよ
266:無名草子さん
08/06/08 20:14:04
久々に来たが、スレを通して翔ぶが如くの話題のようだな。
大抵の人はどこかしら読むのに苦戦しているみたいだが、
宮崎八郎ネタを面白いと思っている人はどれくらい居るのだろうか?
個人的にはまったく要らないと思ってる。
267:無名草子さん
08/06/08 20:17:31
萩の乱も佐賀の乱も神風連の乱も西南戦争に繋がっていくネタだからあるべきだと思う
268:無名草子さん
08/06/08 20:25:39
西南戦争でも肥後人は活躍したからね
薩摩士族を相対化する役割もある
八郎はあっさりと死んじゃうけど
269:無名草子さん
08/06/08 23:54:08
宮崎八郎自身はあまりキャラ的に面白みがないからなー。
正直、死ぬ前だけ出してちょろっと来歴描くだけでも良かったんじゃないかとは思う。
270:寝巻の藤兵衛
08/06/09 11:51:57
>>120
「風の武士」を再読中。10年以上前に読んだから、内容忘れているところが多く、
けっこう楽しめる。
戦前生まれの作家の作品は、自然の描写や建物の造作の描写がいいな。
作家の生活空間の中に、まだまだ江戸の名残があったから、描写が滑らか。懐かしく読める。
お勢以が9歳のとき町道場の床下に潜りこんだ話は面白かった。
床下の土の匂いが出てきた。ここで10分ばかり立ち止まり、床下の土の匂いを
思い出していた。土の匂いなど何十年ぶりに思い出しただろう。
山や草原に行くことはあるが、植物の香りは感じても、土の匂いは感じない。
とりわけ床下の土の匂いというのは格別なんだな。
少年時代、探検と称して、床下にはよく潜りこんだ。
蓮の花の咲く音というのも良かったな。蓮の花など、むかしは自然の中にあった。
人工池に行かなくても、日常の中にあった。
271:無名草子さん
08/06/09 11:54:38
>>269
弟の韜天の話に脱線するところもあったかな。とにかく宮崎八郎のところ、長い。
272:無名草子さん
08/06/09 12:26:06
>>270
そこは、どうしようもないな。各家庭に土間が普通にあった頃は、
近世の家屋の描写の中に、自然に土間が出てくる。
土間のある家屋で生活した経験のない作家だと、
よーし土間書くぞ、と意気込んで書くか、スルーするか、どちらかだw
273:無名草子さん
08/06/09 12:28:08
路傍の祠の扱いがさりげないのが、戦前生まれ。
よっしゃ、祠書くぞー、ドラマ作ったるぞー、
屋根をぶっ飛ばして、ペガサスを天空に躍らせるぞー、
と妙に力が入るのが戦後生まれ。
274:無名草子さん
08/06/09 12:30:15
取材旅行で、古い建物を見て、感動して、力むんだろうな。
作中人物の視線で土間や祠を見れなくなる。
同時代人にとっては、珍しくもない風景だからな。
275:無名草子さん
08/06/09 13:27:54
街道・十津川街道、読了。
横井小楠の名声の陰に隠れて、小楠暗殺の黒幕上平主税は評判が悪い。
新島遠島を解かれ、十津川に帰郷した上平主税について書かれていたが、
調べてみるまで、人物というものは分からないものだね。普通のオッサン。
もちろん暗殺を賛美するわけではないけどね。
276:無名草子さん
08/06/09 14:18:38
>>274
作中人物の目線の中に、作者の感情が含まれる割合は、今後、ますます増えるだろうな。
田舎生まれの作家でも、1970年以降の生まれだと、生活空間に明治をしのぶよすがすら
少なくなっていただろうからな。文化財や保存された自然を取材して書かざるを得なくなる。
また、読者の側から見ても、すでに消滅してしまった文物を、作中人物の認識で書かれると、
意味がわからなくなってしまう。
277:無名草子さん
08/06/09 14:22:01
読者の側の事情は、大きく変わってきていると思うよ。
百科事典を持っていた人は少ないし、持っていても調べるの面倒だった。
(司馬がうけた理由は、まさにそこにあった。電車の中で読書する人が
百科事典で調べられるわけがない。作中に解説を入れた)
ネット検索が容易になった現在は、調べる時間が短縮された。
読者=調べない人たち、という先入観で本を書く必要がなくなった。
278:無名草子さん
08/06/09 14:23:14
その割には、いまだにクソ本が蔓延っているけどなーw
読者=脳味噌のない人たち、といった感じの本も多い。
279:無名草子さん
08/06/09 16:08:38
>>270
この手の作品なら、わざわざ司馬で読む必要もない、という考えもあるだろう。
下調べの史料さらけだしの、司馬らしい小説ではない。
ただ、この人の伝奇小説には、適度のユーモアがあり、全体のトーンは非常
に明るい。照明をたっぷり当てて撮影していた昭和30年代の映画の雰囲気
と似ているんだ。雨の場面、夜の場面でも、明るい。こういうのは好きだ。
280:無名草子さん
08/06/09 17:50:39
信吾とお勢以のやりとりは、けっこう面白いよ。
281:無名草子さん
08/06/09 21:01:39
坂の上の雲ではまったのだけど、同じ時代を書いている
他の作家さんの作品でお勧めがあれば教えて下さい
282:無名草子さん
08/06/09 22:45:54
なんとなく、自分のセンスで選んで「ハズレ」だったらまあナットクできるが、
ヒトの薦めで読んでハズレだった場合、ナットクしにくいような気がする。
まあそのへんは好きずきかも知らんが。
283:無名草子さん
08/06/10 11:00:07
>>249
>あまりに膨大すぎて、さて何から読もうかと・・・
俺からするとむしろ羨ましいけどな。
これから先、まだあんなに未知の司馬作品が読めるのかと。
みんなも言っているようにどれから読んでも問題ないから
思う存分楽しんでください。
284:寝巻の藤兵衛
08/06/10 12:09:32
柘植信吾、絶好調だわ。面白くなってきた。
老中水野忠精って実在?
285:無名草子さん
08/06/10 12:14:33
>>284
実在。水野忠邦の長男。「風の武士」は文久2年スタートだが、同年、忠精は老中になっている。
作中では「ただやす」とルビを振られているが、一般には「ただきよ」。
286:無名草子さん
08/06/10 15:22:40
>>284
「上方武士道」がつまんなかったんで、新たな要素を加えて書き直した作品だな。
「兜率天の巡礼」のユダヤ人を秦氏ではなく隠し国に置き換え、江戸時代末期まで
続いていたことにした【要素Ⅰ】。
仕事を終えて帰ってきたら、幕府は亡んでいたという「大坂侍」(浦島太郎)【要素Ⅱ】。
謎の人物の正体をすぐには明かさず、毎回不可思議な事件を起こり、連載各回が
疑問符の形で終るサスペンス【要素Ⅲ】。
287:無名草子さん
08/06/10 17:43:00
>>283
全部読んでからは、街道を行くを読むことが多くなったな。
288:寝巻の藤兵衛
08/06/11 12:28:45
水野和泉守から信吾に壱千両の小判が渡された。
額の大きさに驚く信吾とお勢以。
ここからすぐに話が先に進むのではなく、小判の山
の中に手を突っ込んでみたいというお勢以の希望をかなえてやる信吾。
お勢以の生い立ちも伝わるいい挿話だなー。
289:無名草子さん
08/06/11 13:21:59
物語の本筋からは離れているんだが、本筋の小道具に関連してキャラの造形を深める
手法は上手いよな。信吾とお勢以の幼少時代の回想に脱線し、風景も広がる。
それから、信吾が道場を訪ねた際、ちのがすぐに返事をしない。実は父親が殺されていた。
その間を出すために、遠くで豆腐屋の声が聞こえる、という1行がある。
ちのの描写ではなく、豆腐の歩き売りという時代の風俗を出す。空間の拡がりも感じさせる。
このあたりも上手い。
290:無名草子さん
08/06/11 15:06:04
>>287
以前書いた小説で、考証がいいかげんだったところを、きっちり史料示して
黙示に訂正しているところもあるしな。読むなら小説を読んだ後の方が
いっそう楽しめることは確かだ。
291:無名草子さん
08/06/11 15:10:50
>>288
>>289
気になる人物がすぐには正体を明かさない。気になる事件の真相をすぐには明かさない。
サスペンスの要素もあって、終盤近くまでは飽かさない。
最後のオチがちょっと弱いのが難点だが、会話部分が軽妙洒脱だから、読んで損はないな。
292:無名草子さん
08/06/11 15:57:25
項羽と劉邦の面白さを考えると中国史を殆ど描かずに亡くなったのが惜しまれる
293:無名草子さん
08/06/11 16:30:43
司馬にはあと、三國志だけは描いて欲しかった
欲を言えば、チンギスハン時代の元史もね
モンゴルは司馬の得意分野だし、傑作になってたはず
294:無名草子さん
08/06/11 16:58:33
>>290
肥前の諸街道のように、その後に書いた作品の取材旅行を兼ねたものもありますよね。
295:無名草子さん
08/06/11 17:00:25
>>293
通史はないが、最初期の短篇には、モンゴルがらみが多いから、興味はあったんだろうね。
296:無名草子さん
08/06/11 18:25:27
>>292
街道を行くにも、いくつかあるから、それで我慢している。
ダッタン疾風録は、あまり面白くなかった。
297:無名草子さん
08/06/11 18:46:37
>>292
項羽と劉邦は、史記の面白さでもあるからな。
社会科学的考察を加えて再構成された史記という感じか。
項梁が集団に推されて頭領になってゆく過程や、
秦の法家思想の解説は面白かった。
とにかく始皇帝、陳勝、項羽、劉邦、張良、蕭何、韓信等々役者が揃っている。
後世の脚色が濃すぎて史実と程遠い物語となった三国志よりも、好きだな。
298:無名草子さん
08/06/11 19:01:55
史記の線から外れてないのだけど、
ドラマチックに描写した点と、
食い物の争奪戦をテーマとして前面に出したのが司馬独自かな。
299:無名草子さん
08/06/11 19:10:17
登場人物がマイナーな人が続いていたから、久しぶりに有名な人々が登場した「項羽と劉邦」
は、嬉しかったな。発売当時ブームを巻き起こしました。
300:無名草子さん
08/06/11 19:43:37
>>295
「ペルシャの幻術師」と「ゴビの匈奴」は、平凡な戦国・幕末短篇よりは、ずっと面白い。
生前は文庫化されていなくて読めなかった。
中国辺境の民族は、ご自身も大好きだったようなので、もっと書いてもらいたかったが、
営業的にきびしいせいなのか、作品は少ない。紀行・随筆の中にはいくらかある。
「草原の記」は、まったく小説らしくないが、ブリヤート・モンゴルについて詳しい。
一部「ロシアについて」と重複。
301:無名草子さん
08/06/11 20:03:02
>>300
>「ロシアについて」「草原の記」
前者は、キプチャク汗国滅亡後のロシアの発展、とくにシベリア経営について書かれたもの。
その過程で、バイカル湖畔に居住していたモンゴル人(ブリヤート・モンゴル)について触れられている。
後者は、その延長で、ロシアのシベリア経営がモンゴル本国にもたらした影響、
清国の対応等々が詳しい。いずれにしてもチンギスハンのモンゴル帝国滅亡後の話。
302:無名草子さん
08/06/11 20:05:23
「草原の記」は、20世紀まで書かれているから、満州や内蒙古にいた日本人の話も出てくる。
303:無名草子さん
08/06/11 20:40:18
司馬の「項羽と劉邦」では紀信がとても味わい深く描かれていたのが嬉しかった
脇役の中でもっとも忘れがたいキャラでした
304:無名草子さん
08/06/11 23:02:35
そんなに中国史にくわしい人ではないだろ
史記はだいぶ読み込んでたみたいだが
ロシア、モンゴル、ベトナムとか中国文明の周辺にひかれる性癖がある
305:無名草子さん
08/06/11 23:12:48
>>285
> 一般には・・・
水野忠邦の長男は、当時の武士仲間からは一般に「ちゅうせい」と呼ばれている。
忠精を知る武士や幕府関係者の日記随筆がたくさん残つているので明らか。
それ以外の呼名は、忠精の親と本人しか知らない「名のり」を後世の研究者や学者が
どこからか入手して勝手に呼んでいるだけだろう。
だから、「ただきよ」にしろ「ただやす」にしろ本人達は秘かに「名のり」にしていた
かもしれないが、決して一般的に呼ばれていたわけではないので「一般に」は言い過ぎ。
306:寝巻の藤兵衛
08/06/12 12:12:07
信吾と安羅井人の旅立ち。いま神奈川の宿だ。お弓、エロい。
307:無名草子さん
08/06/12 13:27:18
>>306
お弓は、24、5歳なんだが、年増と言われている。
時代小説なんで成人年齢が現代と違うが、
この小説が書かれた昭和35年の年齢に対する意識も反映されているんだろうな。
現代の若い人に、24歳を年増と言ってもピンとこないと思う。
308:無名草子さん
08/06/12 13:33:03
今の年齢感覚が少し異常だと思うけどね。
むかしは、未婚者と既婚者は着ている服ですぐに分かった。
それどころか、職業まですぐに分かった。
309:無名草子さん
08/06/12 14:27:27
反対に、主人公の男子の性行為の対象が、16~18歳の女子であることが多い。
作中では大人の女扱いなんだが、いまの感覚とはちとずれる。条例違反だしw
310:無名草子さん
08/06/12 15:09:28
宿の旅籠名とかは、実在かな?もっともらしい名前が付いているけど・・・
311:無名草子さん
08/06/12 15:36:18
>>310
本陣名とかは、史料が残っているから実名。
ただし、司馬「風の武士」では、藤沢本陣は、前田源左衛門になっているが、
これは、蒔田源左衛門の誤り。
池波正太郎の「鬼平犯科帳」にも、同じ間違いがある。
これは、時代小説作家の多くが参考文献にしていた岸井良衛の
「五街道細見」に、蒔田→前田の誤植があったためである。
なお、現在、藤沢市教育委員会が建てた標柱は、当然のことながら、
“蒔田本陣跡”である。
URLリンク(onihei.cocolog-nifty.com)
312:無名草子さん
08/06/12 16:32:07
>>303
陳平の兄嫁レイプ萌え
313:無名草子さん
08/06/12 16:36:17
>>309
そこは、俺も気になるところだ。
現在の女子高生をイメージすると、小説が成立しなくなる。
作品の中の16~18歳が、30代のように思えてしまう。十分、大人っぽい。
というか、現在の女子高生が幼すぎる。
作品が書かれた頃の邦画を見ていると、16~18歳は子供扱いではない。
女優もその年齢になると大人に見えたしな。
314:無名草子さん
08/06/12 17:24:48
>>302
「草原の記」に、ズボンの語源の話が出ていた。
モンゴルの民族衣装がヨーロッパに伝わった。フランス語のjupon(ジュポン)が語源であるとする説は、
juponがアラビアの男性用の衣服djubba(ゆったりした衣服の意)を語源とするから違うとされていたな。
明治初年、両脚を「ずぼん」と入れて穿くことから、日本人がズボンと命名したという説に親近感を
もっておられたように記憶している。
しかし、俺が読んだ他の本では、この説は、旧幕臣大久保誠知がズボン普及後に言った洒落であるとあった。
どっちが正しいの?
315:無名草子さん
08/06/12 18:02:43
>>294
「奇妙な剣客」という平戸にやってきたバスク人の話があるが、
この作品は、平戸宮ノ前の喧嘩がモデルだな。当時、ポルトガル
はスペインに併合されていたはずだから、バスク人がやってきても不思議じゃない。
316:無名草子さん
08/06/12 19:07:41
>>311
そのあたりの間違いは、本筋に関係ないから、それほど気にならないな。
むしろ司馬と池波が、同じ本を読んで同じ間違いを犯しているという事実は興味深い。
興を殺ぐのは、その場所に居れるはずもない奴が、抜け抜けと登場しているところ。
文久3年の禁門の政変当時の京都に西郷隆盛がいた竜馬が行く(沖永良部島に遠島中)
俄の遠藤謹介が蛤御門の変に参加していること(当時イギリス留学中)
国盗り物語で、十河一存が文禄8年に生存していること(文禄4年に死亡)
317:無名草子さん
08/06/13 00:14:11
>>316
> 文久3年の禁門の政変当時の京都に西郷隆盛がいた竜馬が行く(沖永良部島に遠島中)
> 俄の遠藤謹介が蛤御門の変に参加していること(当時イギリス留学中)
> 国盗り物語で、十河一存が文禄8年に生存していること(文禄4年に死亡)
オメエ、よく知つてるな。それに、作品の中身もよくおぼえてるな。
318:寝巻の藤兵衛
08/06/13 12:35:47
新撰組登場。信吾はお弓とやってしまった。もっと詳しく書け、司馬!
319:無名草子さん
08/06/13 12:51:18
柘植信吾は、剣の腕が立つ、という点を除くと、読者に非常に近いキャラだから、
愛されるよな。
320:無名草子さん
08/06/13 14:47:42
ここの人たちに釣られて、何年かぶりに風の武士読んだ。
時代小説は、この時期が旬だね。はずれが少ない。
321:無名草子さん
08/06/13 15:32:12
性描写は、照れるせいなのか、ものすごく下手だよな。
あの場面も、2~3行なんだが、学生の作文レベル。
「戦雲の夢」のあの場面もひどかったw
322:寝巻の藤兵衛
08/06/13 17:27:15
>>320
やもりが出てきた。懐かしいー。もう30年近く、見たことない。
323:無名草子さん
08/06/13 17:41:16
>>321
上手だったら、司馬氏は2度も結婚しないと思う。超個人的な意見だけど
エロい描写が好きなら、それが上手な人のを読めば済む事だよ
324:無名草子さん
08/06/13 17:59:09
台所のかまち(框)の下に、信吾が身を隠す場面があるが、民芸風の食堂へでも
行かないと、こういったものは見れなくなった。
画像検索しても、それらしきかまちは発見できないな。低いかまちばかりで、とうてい
その下に人は入れないようなものばかりだ。
325:無名草子さん
08/06/13 18:32:49
>>322
いまは使わなくなった道具や、みかけなくなった動物・昆虫は、古い小説を読まないと
出て来ないことが多いな。時代小説の雰囲気を出すには欠かせないんだが、若い読者
には分からないから、あえて書かないということもあるんだろうしな。
むかしは蚊帳は、どの家庭にもあったが、当然蚊帳が出てきていい季節なのに、登場
しない小説が多い。行灯や提灯は、時代劇でよく出るから、小説でも出る。
326:無名草子さん
08/06/14 09:58:12
セックス描写なんて誰が書いたって面白いもんじゃない
327:無名草子さん
08/06/14 10:06:11
北方謙三はおもしろいよw
328:寝巻の藤兵衛
08/06/14 13:08:40
「風の武士」ますます面白くなってきた。信吾と早川夷軒の会話も軽妙だ。
代表作に挙げられることはないこの作品は、たしかにB級だ。
でも、優良なB級作品ならではの味わいはあるな。他人にも薦められる。
329:無名草子さん
08/06/14 15:52:20
>>328
松平伯耆守宗秀は、文久2年6月30日に、大坂城代から京都所司代に転じている。
坂下門外の変の年(1月15日)から始まっているが、ずっと文久2年なのか?
330:無名草子さん
08/06/14 16:13:26
「風の武士」は映画化され昭和39年1月に公開されている。
名張信蔵(柘植信吾):大川橋蔵
ちの:桜町弘子
お勢以:久保菜穂子
水野和泉守:西村晃
猫:南原宏治
律:野際陽子・・・映画デビュー作品らしい
退耕斎:宮口精二
高力:大木実
お弓:中原早苗
紀州屋:進藤英太郎
331:無名草子さん
08/06/14 17:01:14
風の武士って良く覚えてないんだが、
最後の最後のオチは… なんとなく覚えてる気がするけど、
すると小説内では最初から数年経ってたことになるの?
332:無名草子さん
08/06/14 17:28:29
東海道を上る旅は、水野和泉守に隠密を命じられた後すぐだから、道中起きた様々な
事件は文久2年の感じなんだな。ところがラストでは彰義隊???
333:無名草子さん
08/06/14 18:49:09
>>329
作中、土方歳三は、近藤勇を「局長」と紹介している。
近藤が局長になったのは、文久3年3月以降だから、京で信吾と会ったときは、
文久2年ではないな。
334:無名草子さん
08/06/14 18:55:07
>>328
いま4分の3ほど読んだが、鏑木一斎と平間退耕斎を殺した下手人が明らかにされんな。
紀州隠密の誰かの仕業であることは間違いないが、明らかにしろよな。
それから紀州隠密の江戸部隊の首領の覚玄が、いつの間にかいなくなってんだが、
どうしたんだ?
335:無名草子さん
08/06/14 19:36:10
>>330
久保菜穂子<お勢以>
URLリンク(a248.e.akamai.net)
桜町弘子<ちの>
URLリンク(www.mayuko.co.jp)
中原早苗<お弓>
URLリンク(miwako-f.hp.infoseek.co.jp)
336:無名草子さん
08/06/14 20:09:47
『尻啖え孫市』にもそういうことがあったな。
序盤の話は1570年の出来事なのに、知らないうちに数年たってる。
しかも、「右大臣」信長が対本願寺戦で陣頭指揮してるし。
そもそも孫市が最初に足を見ただけで一目惚れしたっていう、物語の鍵になるはずの
紀家の姫君にようやく会えたと思ったら、すぐ消えて別の女がヒロインになっちゃうんだよね。
337:無名草子さん
08/06/14 21:17:49
風の武士って、ユダヤ人がどうとかいうオチの話だっけ
忘れた
338:無名草子さん
08/06/14 23:47:03
俄が一番おもしろかった。よくもこんな話を見つけてきたなとほとほと感心した。
339:無名草子さん
08/06/15 08:30:57
俄は浪華ッ子にはたまらん面白さだ
340:無名草子さん
08/06/15 09:20:20
世に棲む日々を読み始めたんだが、旅っていいよな
俺は旅行好きで自転車で遠くまで行ったりすることはあるんだが、結局は名所巡りの観光しかしてない
そんなので自分が大きくなるとは思えないし、何か遊び以外の目的がある旅をしてみたいな
341:無名草子さん
08/06/16 10:24:42
>>327
したたかに精を放ってるだけジャマイカ
342:無名草子さん
08/06/16 11:09:49
>>340
どんな経験でも刺激があれば何らかの意味はあるはずだ。
名所しかまわってなくたって、旅行後にそこに興味を持って調べものをしたりすれば
知識は増えるしいろいろと考えられるようになる。
いいじゃないか、たかが旅行なんだから大いに楽しんじゃいなよ。
343:無名草子さん
08/06/16 12:17:31
>>337
そうだ。最後の4分の1が、ちっぽけな話になって、つまらんかったな。
老中/大坂城代/新撰組まで登場させたにしては、公儀の実働要員が猫とその妹お弓
だけというのは寂しい。
反対に、紀州隠密側は内部関係が複雑すぎる。この複雑さに対応させるために、
被誘拐要員として、ちのの他に安羅井人が必要になったんだろうな。
大和路以降のちのと信吾は、ローマの休日のようだったな。
しかし、退耕斎とちのは、どうして江戸の町道場などにいたのかな?ここ不明だよな。
皇位継承順位第2位のちのが安羅井国から外へ出ていなければ、何も問題が起きなかったよな。
344:無名草子さん
08/06/16 12:42:38
>>343
高力伝次郎の父親が安羅井人で、安羅井国を追放(離脱?)させられた後、紀州屋に接近して
財宝を奪い取ろうと企んだのが事の発端なんで、ちのが江戸にいようがいまいが、紀州隠密
の暗躍はあったと思う。辛うじて辻褄は合う。
しかし、後に女王になるべき人が江戸にいるのは不思議。ローマの休日のぱくりだよな。
信吾がちのを負ぶって歩くとこなんか、スクーター二人乗りのシーンを思い出した。
345:無名草子さん
08/06/16 13:27:18
>>338
少年時代と鳥羽伏見は面白いな。
その中間に出てくる話は、与力同心をもっと整理したほうがいい。
346:無名草子さん
08/06/16 13:29:43
>>334
覚玄は、その後も登場している。最後は高力伝二郎に斬られて死ぬ。
いなくなったと錯覚しやすいのは、覚玄という名前を与えられた後に、
単に山伏という一般名称で登場するからw
鏑木一斎を殺したのが覚玄であることは間違いない。
347:無名草子さん
08/06/16 14:08:03
史料によると、万吉は大正6年(1917)8月に、88歳で没している。逆算すると、文政12年(1829)生まれ
ということになる。『俄』では、万吉11歳のときが嘉永元年(1848)であるから、先の史料よりは8年遅く生まれ
たことになる。天保8年(1837)生まれの設定だ。
それと、歴代大坂城代を就任/退任年月日で一覧する史料というものが、手元になかったのだろうな。
大坂城代とされている人名は、いい加減だ。
この作品でも、大坂城代が、元治年間に、松平豊前守から、松平伯耆守に替ったという叙述があったと思う。
しかし、実際には、
文久2年6月~元治元年2月 ;松平刑部大輔信古[豊橋吉田藩7万石]
元治元年11月~慶応4年2月;牧野越中守貞明
なお、「竜馬が行く」の中でも、大久保一翁が大坂城代に就任したという叙述があった。その事実はない。
大坂城代には、5~6万石の譜代大名が就任した。その後、(京都所司代)→老中というエリート・コース
であり、旗本が大坂城代になることはない。
348:無名草子さん
08/06/16 15:27:36
まあその手の考証は後出しジャンケンだしね
349:無名草子さん
08/06/16 16:20:02
著者の没後12年も経ってるんだから、まあ「後出し」になっちゃうのは仕方がない。
モンダイは「歴史書ではない、小説に対する後出しのツッコミ」を「妙に威張って、
得意げにやっている」という点。だけど、場所が2chだしね。どんな方面に対しても
、実害がある悪事というほどのモンダイではない。
350:無名草子さん
08/06/16 16:33:43
>>337
安羅井人がユダヤ人というだけで、そのことがオチになっているわけではない。
ほとんどの安羅井人が混血していて、見た目日本人と変わらんからな。
また作中に登場する丹生津姫の元ネタである丹生都比売は、
呉王夫差と越王勾踐で有名な呉越の遺民が、文字通り呉越同舟で
倭国に渡った伝承に基く。ユダヤ人ではない。
日本各地に丹生都比売を祀る神社があるが、
なにしろ神武天皇より古い神だというのだから、筆者の興味は尽きた。
351:無名草子さん
08/06/16 16:54:21
死ね
352:無名草子さん
08/06/16 17:35:12
>>350
兜率天の巡礼では、中央アジアから唐に入り、景教を広めた連中とは別派で、
インドから中国江南経由で倭国に来た連中が、秦氏だとあったな。
時代は違うがルートは同じだ。
353:無名草子さん
08/06/17 18:18:12
壱岐・対馬の道を、今日から読みマース。
354:無名草子さん
08/06/18 03:15:17
記念館の館長、司馬さんの義弟(みどり夫人実弟)ということだけど、姓は上村さんだよね。
けど、みどり夫人の旧姓は松見じゃないの?年表ではそうなってるけど。
355:無名草子さん
08/06/18 05:14:24
>>347
なら賭場荒らしして血だるまにされてた頃は
ハタチそこそこってことか…
356:無名草子さん
08/06/18 12:36:48
>>353
村落のことを『触』というのは、壱岐だけかな?
子供の頃、道路地図の壱岐の地図を見て、字名に触が付いているのが不思議だった。
中世の触頭の触のことだが、歴史がそのまま生き残っているようで嬉しくなる。
ここには、ひばりが丘が出来ないように祈る。
357:無名草子さん
08/06/18 22:08:02
幕末~明治初期の美女・イケメン画像集【完全版】
URLリンク(www.nicovideo.jp)
*注意*司馬遼太郎は写真なんか見ないで想像してちょうだいと言ってます。
でも気になるので俺は見てしまった。特に土方歳三はかっこよすぎた
358:無名草子さん
08/06/18 22:26:17
俺は「世に棲む日日」だけで生きていけるぜ
359:無名草子さん
08/06/18 22:27:45
まあ嫁にするなら「夏草の賦」の菜々ちゃんだが
360:無名草子さん
08/06/19 00:33:03
怒るかもしれないが
司馬遼太郎の作品は前の小学生の時に読んだときはそうでもなかったが
今あらためて萌えという概念が入ってから読むとは
萌えキャラにしか見えないヒロインがちょくちょく出ていることが判明する
関ヶ原の初芽たんとか功名の千代とか国取の奈良屋の万阿とか
燃えよの土方の恋人(最後の)とか竜馬の千葉のツンデレ娘とか風神の門の公家のお姫様とか
なんか萌え美少女として描写されてるとしか思えん
千代なんてラスト結構年言ってるのに俺の中では最後まで美少女だったw
361:無名草子さん
08/06/19 08:59:26
千代は黒くなかった?
あと直江状のこと「かっこいい」っていうのはシブいイメージが
362:無名草子さん
08/06/19 11:23:10
たんに魅力的なヒロインというだけだろ
べつに「萌え」という観点は必要ない
さな子がツンデレの原型というのには同意
363:無名草子さん
08/06/20 03:24:54
司馬の作品大体読んだが他の作家でいいのない?
戦国幕末の人物もので司馬が取上げてない人物の
364:無名草子さん
08/06/20 07:45:51
池沼正太郎「真田太平記」
365:無名草子さん
08/06/20 08:32:26
海音寺潮五郎「悪人列伝」「武将列伝」
366:無名草子さん
08/06/20 10:53:00
子母澤寛「父子鷹」「勝海舟」もいいぞ
367:無名草子さん
08/06/20 11:12:04
子母澤寛の小説は台詞が多くて、蘊蓄の多い司馬が好きなファンにはちょっと合わないかもw
368:無名草子さん
08/06/20 12:00:22
>>365
本屋でパラパラっと見たが、各篇が短すぎて、あれじゃ物足りんな。
未完だが、「西郷隆盛」のような読みでのある長編は、ほかにないのか?
369:無名草子さん
08/06/20 12:11:33
平将門
文庫じゃ出ていないので、全集で。
370:無名草子さん
08/06/20 14:44:53
隆慶一郎「一夢庵風流記」の前田慶次がお薦め
漫画好きならそれを漫画化した「花の慶次」もいい
371:無名草子さん
08/06/20 14:44:53
>>363
星新一の末期の歴史小説もどきとか意外と面白い
小栗上野介とか鼠小僧とかそういうの
372:無名草子さん
08/06/20 15:44:11
>>368
海音寺なら「加藤清正」はどうよ?
司馬も書いてない唐入り(文禄・慶長の役)の現場の事が分かる
373:無名草子さん
08/06/21 08:49:32
街道をゆく「奈良散歩」
中国で「寺」というのは、もともと役所の建物のことを言ったそうだ。
今ではイメージができない。
374:無名草子さん
08/06/23 15:00:43
壱岐・対馬の道を、引き続き読んでいる。
厳原が市制をとっていないことが書かれていたが、
やはり平成の合併で、全島で一市になっていたんだな。つまらん。
375:無名草子さん
08/06/23 22:19:05
街道をゆく「奈良散歩」
仏教の歴史についての長い叙述。
仏教って深いと感じた。
376:南伊予・西土佐の道
08/06/24 12:23:17
> 日本のどの空港付近もそうであるように、雑然としている。田園が、新興住宅や大きな
>立看板、モルタル塗りの小さな工場、ガソリン・スタンド、中古車の陳列場といったものに
>侵蝕されて、皮膚病にかかった頭のようになっている。
街道を行くも、昭和50年代半ばにさしかかった。日本各地の風景は激変して、上記の
ような醜いものになったな。市街地が飽和状態になって、周辺の農村の風景が荒れて
きたころだ。最悪の風景が今日まで続いている。
美しいとされる風景は商品化され、押し付けがましく「この展望台からご覧ください」に
なってきた。「当ホテルからの眺めは最高」に騙された人が増えてきたのも、この頃だ。
> 辞去して路上に出、神社に隣りあわせている門と塀をもう一度ながめると、そこだけが
>景観として江戸時代があるような感じがした。
もはや面で歴史を感じ取ることはできなくなってきた。戦国の高名な武将など、観光の
中に組み込まれてしまって、興味の対象にならなくなってしまった。その父祖の地を訊ね
たりすることで、やっと歴史に巡りあえるといった状況になってきた。
377:無名草子さん
08/06/24 12:52:18
>>376
市街地近辺は昭和40年代からそうだな。50年代になると、日本中どこへ行っても
という状態になった。
さらに、竹下のふるさと創生で、くそつまらん博物館や民芸資料館が乱立して、
目も当てられなくなった。田舎は田舎のまま残せよ。道路造るな。
俺んちの納屋にあるのとまったく同じ農具を展示してあったりして、アホらしい思いをした
ことが何度もある。うちの納屋には、千歯こぎがあったのだが、それすら展示できて
いない民俗資料館などもあった。うちにある農具より、新しいものばかり展示してんのな。
378:無名草子さん
08/06/24 15:37:14
>>376
大森彦七の供養塔が、なにげなく路傍に立っているところが出てきますね。
あのクラスの人物に関する史跡を訪ねるのが、面白いのかも。
へたに著名になって、饅頭や煎餅になった人物などは、興ざめする。
379:無名草子さん
08/06/24 23:06:18
坂之上の雲めっちゃええわまじで。
これは是非読んでみて!
380:無名草子さん
08/06/24 23:23:38
でも司馬はあまりにも昔のものを好みすぎるのでは?
そんな感じがしないか?
381:無名草子さん
08/06/25 13:23:11
>>380
SF作家じゃないから、しょーがない。
382:無名草子さん
08/06/25 15:57:25
小説を書くために昔のことを調べまくるわけだから、そうなるのはしょうがない
それに歴史小説は現代的な価値観や道徳では書けないしね
383:無名草子さん
08/06/25 18:47:35
現代小説も、いくつか書いているのだが、現在、入手困難。
俺も、短篇全集に載っているのしか読んだことない。
384:無名草子さん
08/06/25 19:02:47
現代小説については、故人の遺志を尊重しない奥さんが
そのうち出版を許可してくれるんじゃね
385:無名草子さん
08/06/25 19:17:43
「豚と薔薇」「古寺炎上」は、タイトルだけはいやになるほど見たことあるが、読んだことない。
386:無名草子さん
08/06/26 12:06:11
> 肱川の大橋をわたるときに、須田画伯に、
>「右手を」
> 川下をご覧あれ、といってみたのだが、言いつつ元気が失せた。碧い淵と磧に面していた
>白壁の可愛い櫓の横に、およそまわりの自然とは不調和なコンクリートの会館のようなもの
>ができていたのである。
>「あのコンクリートの建物ですか」
街道を行くを読んでいると、しばしば登場するのが、私所有権の暴慢さに対する憤りである。
本来、人類の共有物であるはずの自然の景観が、私所有権によって破壊されてゆく様子に
怒りをぶちまけている。「南伊予・西土佐の道」では自宅近辺の公立高校の防護柵を造る際
に切り倒された並木に関してまで、文句を述べている。かなり長い。
アスファルトとコンクリートを憎悪する筆者の感覚にマッチしているので、たいへん好きな一節
である。
387:無名草子さん
08/06/26 12:36:15
大洲の旅館油屋には感動したな。司馬は、十返舎一九の時代までは遡れないが、
正岡子規の紀行文に出てきそうな宿だと言っている。帳場と土間のある旅館だ。
食事はモロブタで運ばれてきた。うちの地方では、モロブタは餅の保存に使用
していたな。母親の子供の頃は、家庭でも引き出しのある箱膳で食事をしていた
というが、油屋も、そこまでは古くなく、箱膳までは登場しなかった。
宿の部屋で司馬が新聞を読んでいると、窓からウンカが侵入してきた。
風情を感じさせるなあ。
昭和53年の話なので、大洲もいまはたぶんコンビニやスタンドのケバケバしい
色彩が増えているのだろう。この旅館も、現存しているのかどうかは分からない。
388:無名草子さん
08/06/26 12:39:51
残念ながら、旅館は廃業されたようだ。
現在は、旧油屋の土蔵を改装した創作料理の店として営業されているらしい。
389:無名草子さん
08/06/26 15:03:20
そして「土地の公有化」を主張して失笑を買うにいたる
390:無名草子さん
08/06/26 18:42:39
>>386
調和のとれた風景がむかしはあったな。
町工場が多くて、鉄錆びた感じのする場所でも、それなりの調和のある風景だった。
そんな中に極彩色の看板が混じりこんでくると、乱れる。
391:無名草子さん
08/06/26 19:04:54
>>390
50年間、自民党はろくなことをやってこなかったな。
最近になってその尻馬に乗った何妙となww
392:無名草子さん
08/06/26 21:28:21
司馬は単に昔を懐かしんでいるわけではない。
単なる懐古趣味ではない。
人間にとって、日本人にとって、何が本質か、変わらないものは何かを追い求めている。
長い時間軸(歴史)、幅広い空間軸(紀行)を通じて、それを見つけようとしている。
393:無名草子さん
08/06/28 10:59:14
坂の上の雲について、
「あれはあなたが全て一人で調べて書いているのですか?」
と訊かれたことに対して、
「?然とした」という司馬の反応がいい。
394:無名草子さん
08/06/28 10:59:52
唖然
395:無名草子さん
08/06/28 12:37:01
>>393
これがどっかの大学の教授が言ったという噂だから情けないね
396:無名草子さん
08/06/28 13:50:04
それいまいちよく覚えてないけど、
司馬の場合は「自分で情報を咀嚼しないと書けるわけないだろうが」っていう
意味で書いてたんだっけ?
しかしあれだけ膨大な仕事をする作家なら、
資料を集めたり整理したりするスタッフが何人かいるのは普通な気もするが。
397:無名草子さん
08/06/28 14:30:43
でも司馬のスタッフって聞いたことないな。
奥さんがやってたのか?連載している雑誌社の人かな。
398:無名草子さん
08/06/28 14:51:51
権威者にきくということは饅頭を作って食うことをせずに売っている饅頭を
買うようなもので、調べを人に頼むのは饅頭のあんこを人にたべられるようなもの、
物事に近ずく作業を自分ですることによってその本質がわかる感じがする
399:無名草子さん
08/06/28 16:46:49
井上ひさし氏がどっかで「司馬さんは、本を『読む』というより、目に『写し撮る』ような
読み方をする」という意味のことを言ってた。正確な表現は失念したが、とにかくページを
めくってはパシャっとシャッターをきって、もう次のページに進むみたいな感じで、横で見
たら「読んでいる」というより、ただパラパラとページをめくり進めてるだけみたいなんだ
けど、書かれてる内容はちゃんとアタマに入っていたとのこと。
話半分としても、速読魔人のようなヒトだったらしい。
「坂の上~」は、その速読魔人が10年かけていろんな文献にあたりつつ書いたというんだか
ら、たしかに常人の感覚としては「こんなのホントに一人で調べられるのか?」と感じちゃ
うのも、無理からぬ気はする。読んでる方は時間を10年もかけないんだしね。
400:無名草子さん
08/06/28 16:56:02
>>399
読む本の難易度にもよるが、中高生の試験の前の一夜漬ってそんなもんじゃないか?
401:無名草子さん
08/06/28 17:00:19
まあ気にするな。誰もアンタが無能だなどとは言ってない。
402:無名草子さん
08/06/28 17:40:55
あまりひどいこと言わないでよ、
403:無名草子さん
08/06/28 21:44:56
坂の上の雲を書くために、日露戦争に関する本を何冊も読んだんだろうけど、
同じ事柄について書いてある本を何冊も読んでいると、
だんだん読むのが早くなるというのは分かるな。
そこに書いてある基本的なことはもう別の本で読んで知っているわけで、
今まで知らなかった事柄にだけ目が留まるようになる。
何かを調べるために読む本というのは、じっくり読書するのとは違う読み方になるね。
404:無名草子さん
08/06/28 22:07:03
>>398
松本清張批判ですね、わかります。
405:無名草子さん
08/06/28 22:27:03
今月号の文藝春秋の司馬遼太郎座談会読んだ人いますか?
406:無名草子さん
08/06/28 22:30:09
読みましたよ。
「司馬さんは勝海舟が嫌い」ってことになってました。
407:無名草子さん
08/06/28 22:56:51
司馬さんはどう思うだろうね。
408:無名草子さん
08/06/28 22:58:21
司馬遼太郎は、
江戸後半の頼山陽、明治の徳富蘇峰と並んで、
日本人に大きな影響を与えた作家である。とも言われてましたね。
409:無名草子さん
08/06/28 23:21:37
>>406
司馬は勝海舟好きで有名だったはずだが
まあ勝のあくの強さには辟易していた部分も見受けられるが
410:無名草子さん
08/06/28 23:24:43
勝のことを非常に高く評価はしてるけど、
好きかどうかはまた別じゃね
411:無名草子さん
08/06/28 23:28:40
頼山陽、徳富蘇峰ともに日本の大きな歴史的動きを起こす基となった思想を打ち立てた人だが、
現代の世の中は司馬の望む方向へ行っているのだろうか。
司馬の残した言葉が生きるか死ぬかは、我々にかかっている。
412:無名草子さん
08/06/28 23:38:13
亡くなる九日前。住専問題に揺れる日本について。
「我々が千年の間に培ってきたモラルというものも崩壊するなと
となるとですね、太平洋戦争を起こした日本と、それで負けて
降伏した日本のあの事態よりも、もっと深刻な事態なんじゃないかと。
昨日の続きで今日も生きてるという程度の生き方を
これからも続けていったら、もうジリ貧も何も、日本という国が
無くなってしまうかもわかりません。そこまでの事態だと思うんで」
413:無名草子さん
08/06/28 23:57:41
「21世紀に生きるきみたちへ」を読み返す必要がありそうだ。
414:無名草子さん
08/06/29 03:28:02
>>399
フォト・リーディングじゃなかったっけ
415:無名草子さん
08/06/29 07:45:15
日本の将来には相当悲観的だった。
晩年は口癖のようにいつも「日本は滅びる」と言っていたらしい。
それでもこれからの世代に希望を託すことを失わなかった。
これ見て泣いてしまったよ。
URLリンク(jp.youtube.com)
416:無名草子さん
08/06/29 08:29:40
いま来た。おすすめを教えて。最初は竜馬がゆくからでいいの?
417:無名草子さん
08/06/29 13:16:00
入り口としては、幕末モノなら「竜馬がゆく」、戦国モノなら「国盗り物語」
あたりが、まあ当たり外れ(すんなり入りやすいかそうでないか)は少ないと
思う。「坂の上の雲」なんかは、いきなりハマれる人も少なくないとは思うが、
いくらか「司馬慣れ」しないと入りにくいヒトも結構いそうな気がする。比較
的短いものでは「燃えよ剣」もハマりやすいかな。
新潟の「峠」、佐賀の「歳月」、山口の「世に棲む日日」「花神」みたいに、
ご当地モノから入るというテもある。高知だったら「竜馬~」以外にも「夏草
の賦」「戦雲の夢」なんかがあるし、「功名が辻」でもいいが、このあたりの
作品はまあ、「竜馬~」の後がいいかな。
その他「この地域はこの作品で」というオススメは、後続レスに譲る。
418:417
08/06/29 13:20:18
ご当地モノ追伸。
鹿児島用「翔ぶが如く」は、作品の善し悪しというコトではないが、「入り口向き」
ではないかもな、という気もする。
ついでに、前述「坂の上の雲」は愛媛用。
419:無名草子さん
08/06/29 15:29:42
それから紀行、随筆、対談に進むといいね。
420:無名草子さん
08/06/29 16:00:29
司馬の戦国物で最高傑作は国盗り物語、幕末は竜馬がゆく
これくらい言い切らないと>>416のようなタイプの人は満足しない