08/02/07 15:10:48
文芸社の社長が創業時汗をかいて書店回りしたという話は、
北朝鮮の建国神話と同じく、創作です。
文芸社は90年代半ば、断筆中の筒井康隆の本を出すために作られた会社です。
当時、たま出版では筒井氏の復帰第一作を出すべく交渉していましたが、
筒井氏が「UFO霊魂のたま出版では出したくない」と断ったため、
先代のたま出版社長(故)瓜谷侑広氏(URLリンク(www.geocities.jp))は文芸社を立ち上げました。
自費出版を中心に据えたのは、
金銭的リスクが少なく確実に利益を上げられると思ったから、のようです。
創業当時の文芸社は手作り感覚で安価な自費出版会社でしたが、
先代が亡くなってご子息が社長に就任するや情況は一変。
システマチックで高額な協力出版会社に変貌します。
路線の急激な変化に反発した多くの社員が退職。
何人かは自らが担当した著者に愚痴(内幕暴露)の電話を入れています。
同じころ新風舎でも幹部社員の大量退職がありました。
世紀末、新風舎はコンクール商法へと大きく転換しますが、
それを潔しとしない社員たちがM崎氏に諫言。
結果、喧嘩別れのような形で社を去っていきます。
これによりコンクール商法に歯止めの掛からなくなった新風舎は、
破滅に向かって突き進みます。
さて、いま私の手元にはリタイアメントビジネスジャーナルのバックナンバーがあります。
2005年1月1日号では「飛躍するリタイアメント・ビジネス」と題して、
さまざまな方が登場されていますが、その中に碧天舎広報局のコメントもあります。
題して「コンテストで未来の著者との接点を増やす」
まさかこの1年後にあぼーんするとは思ってもいなかったんでしょうが、、、
「未来」の文字が泣かせますね。
この記事を読んで碧天舎の被害者になってしまった高齢者が、いないことを祈るばかりです。
新風舎の過去をほじくりかえしては叩きまくっていたリタイアメントにも、
どうやら、触れられたくない過去は多いようです。