08/03/08 13:56:08
>>610
講演速記に加筆した論稿が多い。若い人が読むと挫折する可能性が高いので注意。
「仄かなスコットランド」は、街道を行くと同じような紀行文なので、若い人でも大丈夫。
「心と形」は、宗教と臓器移植の話。医者ばかりが集まった集会における講演なので、低学歴には難解。
「護貞氏の話」は、前半は、何度も書かれた朱子学と古学の話。後半は、東條英機暗殺計画の話(実話)。
「踏み出しますか」と「義務について」は、これからの日本の進路について書かれたもの。異色の論稿。
“日本の常識は、世界の非常識”が流行語になっていた時代の作品なので、“えっ、これが司馬遼なの?”
という印象を受けるかもしれない。ただ、落としどころは、Max Weberなんで、過激な感じはないから、
安心して読みたまえ。