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2月24日付朝日新聞東京13版11面より
「吉村の生前の対談を編んだこの本を読むと、
彼が並みの研究者など寄せつけないほど、
史実の探求に大きな精力を注いでいたことがわかる。
例えば吉村は、『桜田門外ノ変』の執筆にあたり、
恐るべき執念で、当日の雪が何時にやんだのかを
探り当てている。対談者の一人・永原慶二は、
こういった成果を「歴史家の仕事」と絶賛している。」
京大准教授が吉村『歴史を記録する』(河出)を紹介してるわけだが
"だから吉村の小説は面白い!"とか
"だから吉村作品は読者をアフェクトする"
といった関連付けはなされずじまい。
もちろん、それは歴史学者が申すまでもなくみなさんご存知でしょ、
という前提とも思われるので奈良岡某氏や朝日編集にケチをつけたいわけではなく、
また、吉村と司馬ではだいぶ違うのであるが、
しかしこういうのの積み重ねが頓珍漢な歴史小説家礼賛につながるのではないか
と長文チラウラスマンネ