07/12/19 00:33:49
鈴木宗男の事例と角栄の事例ではまったく事情が異なる。
そもそも権力の強さが比べ物にならない。
それと角栄が四面楚歌だったというのも事実と異なる。
ロッキード裁判批判の大合唱は、それこそ「文藝春秋」や「諸君!」で盛んに
なされていた。渡部昇一ばかりが孤軍奮闘していたなどとは笑止。
どこに潜んでたんだとばかりに、またぞろ角栄応援団がわいて出てきたよ。
当時の論壇誌の内容をみればわかること。むしろ立花隆バッシングがお膝元の文春を
中心としてなされてたほど。
といっても、小生はロッキード裁判を全面肯定しているわけではない。
やはり刑事訴訟法に規定のない事実上の刑事免責を付与して得た嘱託証人尋問調書を
事実認定のための証拠として其の証拠能力を認めることは違法であると思われるから。
勿論、渡部昇一のようなお粗末な批判には肯けない。
むしろ低レベルな批判を渡部が絶唱したために、かえって裁判に批判的な立場の人の足を
引っ張ったというのが実情ではなかろうかと思われるのである。
当時論壇に登場した批判派の人の書いたもので、読むに値する水準を維持しえているのは、
石島泰と井上正治の批判ぐらいだろう。