07/08/25 14:42:52
>>50
「ひとびとの跫音」は、同時代人が主人公だからな。
すべてが見えてしまう同時代人は、どうしても英傑に見えない。
やはりフィクションの要素が多分に混入しないと、人は面白みがない。
コメディアンの私生活が、まったく面白くないのと同じ。
反対に、「空海の風景」は、時代が古すぎて、人について書いているという感じがしない。
しかも宗教家が主人公なので、ますます理解しづらい。
「翔ぶが如く」は、そんなに嫌いじゃないが、後半の戦の場面が長すぎる。
退官後の西郷が阿呆にしか見えない。桐野らの評価も一定していない。
「ノンフィクションでは、作中人物は、つまんなくなる」の好例。
面白いノンフィクションというのは、参照した史料にフィクションが混じっているからw
>>52
文庫1冊ぐらいの小説にできたような気もするが、人物が小粒だから、随筆だけだった。
史料は集めてみたが、小説にならなかった人物は、多くは随筆の中で紹介されている。