07/09/17 13:15:20
国盗り物語 開運の夜 ~ 奈良屋のお万阿
松波庄九郎 赤兵衛 青烏帽子の源八 お万阿 杉丸
永正14年(1517年)/春夏悪右衛門/松波左近将監/西ノ岡/妙覚寺竜花院/荏胡麻油
御所紫宸殿/法蓮房/衣棚押子路/後土御門帝/後柏原帝(当今)/左兵衛督宿所
奈良屋又兵衛(東洞院二条)/赤気
サンデー毎日昭和38年8月11日号~41年6月12日号
主人公庄九郎は、詐欺師としか言いようのない大悪人なんだが、完璧な悪事というものは、
美しくすらある。杉丸と赤兵衛は、善悪両極端なんだが、他人に無邪気に懐いてしまう性格は、
昔よくいた日本人の典型。いま読むとオレオレ詐欺の被害者タイプにしか見えないが、これが
普通の日本人だったような気がする。半世紀も経たないうちに、変れば変るものだと思った。
285:無名草子さん
07/09/17 13:20:34
国盗り物語 運さだめ ~ 小宰相
松波庄九郎 お万阿 杉丸 赤兵衛 小宰相(綾小路中納言女)
山崎八幡宮/有年峠/若狭野/真殿/黒鉄山/数珠丸恒次二尺七寸/身延山久遠寺/尼崎本興寺
赤松氏/東播州・別所氏/姫路・小寺氏/有年備中守
神仏を自分の家来のように考えているところや、「庄九郎の哲学では、女は犯されるために存在する」と
いうところは、新鮮だったな。乱世でなければ、犯罪者にしかなれなかっただろう。
全体にとても明るいタッチで描かれているから、嫌味なところはない。
286:無名草子さん
07/09/17 15:24:29
国盗り物語 京へ帰る ~ 淫楽
松波庄九郎 赤兵衛 有年備中守 福岡肥前介 杉丸 お万阿
備前福岡/長船村/黒田如水/浦上氏/宇喜田氏/伏見/一遍宗
永正15年(1518年)/高倉通/花園左大臣廃邸/有馬温泉寺/奥之坊/御所坊/蘭若院
孝徳天皇/西国街道/有馬街道/行基/華葱窓
この作品、女性の登場人物が多いし、エロい描写も多い。
先に登場した小宰相は、15~6歳ぐらいなのだが、大人の女性の扱い。
今日の感覚と、ずいぶん差がある。
お万阿は、司馬の全作品中、もっともエロい。
他方で、10行~20行の余談がふんだんに挿入され、豆知識が増える。
備前は、播州赤松氏の家老浦上氏の勢力が強かったが、その家来宇喜田氏の勃興期でもあり、
地侍たちは、複数の触頭に帰属していたこと。備前福岡の土豪黒田氏が博多に移封されたとき、
郷里の地名に変えたこと。有馬の湯は、奈良時代に僧行基が開いたことなど。
287:無名草子さん
07/09/17 17:31:37
なぁ?あらすじや感想を貼ってる人よぉ。
俺これだけ読んで知識が有るよと誇ってるのかい?
こーいう所って自分のレスに他人が答えるから盛り上がるんじゃないの?
あんたの文章じゃ話に乗る気もおきないし・・・
逆にそれまでノッてた話が流されたりして迷惑してんだよ。
それだけ知識有るなら無視されゴミ扱いされるよりオイシイ話を振った方が良くないか?