07/09/18 01:02:59
食べ物を味わうというよりエネルギーとして、身になる事だけを考えて食事をするのが多いよね。ハードボイルドってそういうの多いよね。そしてそれに惹かれてしまう。
俺も旺盛な食欲で臓物を胃に送り込みたいもんだ
皆さんがこれは元気出そうと思った食事シーンは?
737:名無しからの銃火 ◆urhDuQDy7Q
07/09/18 01:16:21
「処刑の掟」にて速見がアジトでステーキとポテトサラダをむさぼり食うところ
と簡単に書くと陳腐なことを、パワフルに描写してくれたハリー大藪有り難う…
738:無名草子さん
07/09/18 05:00:48
「大藪春彦賞」というのが残ったが、現在は本屋でも置いていない所が多くて、
なんとなく「過去の人」になってしまった感があるな。
大藪小説はチマチマと細かいところを書くので、濃厚に「時代」という物が封印
されているように思う。そこがいいと思うのだが、一般には「古臭い」と捉えら
れてしまうのか?
739:名無しの掟 ◆bgnLnnAiNw
07/09/18 13:06:10
>>736
>皆さんがこれは元気出そうと思った食事シーンは?
初めて読んだ「トラブル・シューター」で、分厚いシマアジの刺身やアワビや生ウニや
鮎の味噌汁を飽食する主人公にまずやられ、続いて読んだ「処刑の掟」で山中に潜んだ速見が
犬肉をこんがり焼いて貪り食うシーンで完全にノックアウトされました。名無しからの銃火氏も
書いている、ステーキを焼くまでを延々と描写しているシーンも素晴らしいですね。
元気が出るという点に絞れば、「非情の掟」での残飯雑炊、熱いコーヒーとステーキ、
鹿一頭丸々生食い、「傭兵たちの挽歌」での猪のハートとレバー貪り食いやコックに命じて
作らせた鳩の丸焼きやステーキなどの鯨飲馬食、さらにエルクのタンやレバーやリブや
背肉のカツレツやソーセージ、キャリブーや馬のレバー生食いなどでしょうか。「汚れた英雄」で
晶夫が体力回復のために食わされる生レバーや白子、それに傷心の中で酔っぱらいながら
貪り食うソーセージや鶏肉のオーブン焼き……駄目だ、キリがないw
740:無名草子さん
07/09/18 13:49:11
サンショウウオを生で丸かじりするとかw
741:無名草子さん
07/09/18 14:07:38
>>740
国の天然記念物だけはやめてくれ
742:無名草子さん
07/09/18 14:55:42
天然記念物だろうが何だろうが生きるためには何でも食う!
これが大藪クオリティー
743:無名草子さん
07/09/18 15:24:24
パンダは旨そうだ
744:名無しの掟 ◆bgnLnnAiNw
07/09/18 15:55:35
>>740
「外観に似ず、味はさして悪くなかった」
大藪先生、あなた食ったのかとw あと、ワニの尻尾に関しては作者は食べられなかった
らしいので「イセエビに似た味」というのは実際に味わったわけではなく、アフリカの
猟場で現地スタッフたちから聞いた知識のみで書いたのでしょうね。
「ヘッドハンター」で病み上がりの杉田が食う赤鹿の脳の炙り焼きは、身体が火照ってくる
くらいだから精がつきそうですが、今なら主人公たちも絶対に食べないんでしょうね。
そういえばかつてはあの「美味しんぼ」でさえ、脳みそ料理を紹介していましたね。
745:無名草子さん
07/09/18 16:26:35
生肉といえば植村直己のアザラシの生肉を思い出す。
テレビで実際器用にナイフ使って食ってたもんな。
746:名無しの掟 ◆bgnLnnAiNw
07/09/18 18:11:12
>>745
私は初めて「肉を生で食う」というシーンを目にしたのが「アラスカ物語」のマンガ版で、
これは大藪ファンにはお馴染みのカリブーの肉を食べていました。テレビでは「スペクトルマン」で
徐々に怪獣になっていく男が冷蔵庫の生肉を無意識に食べてしまうシーンでしたね。
植村氏はどこへ行っても現地の人と同じものを食べるようにしていて、それが様々な
冒険を成功させた要因のひとつだったようです。イヌイットたちから最初にアザラシの肉を
ふるまわれた時には、とても食いきれなくて隙を見てポケットの中に隠したりしていた
そうですが、次第に生肉の生臭さに慣れていったとか。
747:無名草子さん
07/09/18 19:26:47
アラスカ物語テラナツカシスW
748:無名草子さん
07/09/18 20:57:33
日本家屋などに侵入するとき襖などが軋らないように小便を垂らしてから入るのは大藪作品?
749::無名草子さん
07/09/19 01:24:37
サンショウウオは天然記念物じゃないよ。俺も昔食ったし
オオサンショウウオは食べちゃ駄目
750:無名草子さん
07/09/19 09:38:29
>>748
確かそうだったはず
751:無名草子さん
07/09/19 09:49:52
復讐の弾道で植木鉢に小便してから横井の娘に夜這いをかけるのはあったけど。
どうでしょうかね。私は憶えてない。
752:無名草子さん
07/09/19 11:34:18
>>748
襖に小便って大藪作品ではないな
753:無名草子さん
07/09/19 13:58:25
>>751
行動を起こす前とか張り込み中に植木鉢に長々と放尿するつうのはよくありますね
754:無名草子さん
07/09/19 14:04:57
私の場合は緊張しやすいもんで
なにをやるにも事を起こす前には必ず小便ですね。
755:名無しの掟 ◆bgnLnnAiNw
07/09/19 20:20:18
>>748
うーん、あったような、なかったような……まだまだ修行が足りないなあ。
小便ではなく水を雨戸などに垂らして音を消すというのであれば、西城秀夫や伊吹勘之助が
やっていますね。
756:無名草子さん
07/09/19 20:21:48
敵の家屋に忍び込んで、
警備員かヤクザがそばに置いてある洋物のビニ本と、
一物を握りしめながら居眠りこいてるシーンもよくある。
寿行もそうだが、バイオレンス物はいいねえ。
俺、そういう映画や画像は苦手だから小説だと妄想できて愉しい。
757:無名草子さん
07/09/19 21:40:25
警備員とかやくざが気絶した振りしてるのはあるね
ジッと見つめられると耐え切れなくなってマブタがピクピク
そうすると「コノヤロー、タヌキ寝入りしやがって!」とまた一撃
で、こんどはマジで気絶とw
758:名無しの掟 ◆bgnLnnAiNw
07/09/19 22:01:35
>>756
寝ぼけて自分の女と勘違いして主人公に抱きついてきて、延髄を抉られて瞬殺されるヤツも
いましたね。まあ夢を見ている間に死ねたのだから、悪党の最後としては幸せだったかも知れません。
>>757
寝ている時に主人公が部屋に侵入してきたことに気付き、タヌキ寝入りを続けるものの見破られて
殺される敵もいますね。逆に主人公が敵に捕らわれて頭を殴られますが、タフなので気を失いふりを
しながら相手方の会話を盗み聞きするというのも良くあります。ただ、気絶したフリを見破られて
再び殴られて今度は本当に失神なんて場合もあります。
759:無名草子さん
07/09/19 23:02:47
大藪さんて意外とユーモアのセンスがありますね。
760:名無しからの銃火 ◆urhDuQDy7Q
07/09/19 23:13:44
「トラブル・シューター」もユーモアの香りがします
元国家機関の工作員であったがドロップ・アウト
夜の巷にたゆたいながら、バーの女の相談に乗ってやったり、楽しく酒を飲んだり
昔のしがらみに引っかかったり…それこそ「男と女がベタベタひっつく」ようなシチュエーションなんだが
そう言う路線に進ませてくれないのが大藪マインド…
ってな感じで、読む度にニヤニヤしてしまいますよ。大藪は何を書いても大藪だったんだろうなあ。
761:名無しの掟 ◆bgnLnnAiNw
07/09/20 22:46:22
>>760
「トラブル・シューター」の場合、元国家機関の人間とはいえ現在は引退しているので、
名作「傭われ探偵」に近い小気味よさがありますね。女を抱くのは手付けや謝礼代わりの
場合が多く、女たちもその辺は割り切っているから湿っぽさがなく痛快です。
762:無名草子さん
07/09/21 00:12:12
スーパーヒーローもいいけど適度に失敗もし人間臭さのある主人公も捨てがたいですね
763:野獣サラリーマン
07/09/21 22:31:24
そう、そのへんのバランスが絶妙なんだよ大藪作品は
ヒーローでも傷や弱点やどこか憎めない所とかあったりして感情移入しやすかった。
大藪氏復活キボン
764:無名草子さん
07/09/21 23:29:26
水虫だかインキンだかをうつされた主人公がいたような・・
765:無名草子さん
07/09/21 23:35:15
大藪読者にお勧めな作家っています?
国内外問いません。
766:無名草子さん
07/09/21 23:38:38
大藪の前に大藪なし、大藪の後に大藪なしつうことで結論でてるのに
767:無名草子さん
07/09/21 23:48:38
>>765
とりあえず西村寿行あたりから入ってみたら
768:無名草子さん
07/09/22 00:37:00
>>766
単なる読書量不足、見識の狭さをごまかしてるだけ。
>>767
wikiで調べたら面白そうだったのでちょっとよんでみる
769:名無しからの銃火 ◆urhDuQDy7Q
07/09/22 01:17:45
大藪以外の作家もいいもんだが
大藪もいいもんだぜ。
770:無名草子さん
07/09/22 02:10:07
個人的にはスティーブン・ハンターにはまった。
「真夜中のデッド・リミット」が一番面白かったが大藪的じゃない。
大藪的なのは「極大射程」、「ダーティホワイトボーイズ」、「狩りのとき」、「悪徳の都」等。
771:無名草子さん
07/09/22 06:30:04
>>770
ダーティホワイトボーイズだけ毛色が違った作品だったね
だけど銃器に五月蝿いのはやっぱスティーヴン・ハンターだった
まあ、大藪を読んでたんであの手の克明な描写は初体験ではないけど
私も全て読んでますよ
>>765
例えば西村寿行の「怒りの白き都」と大藪の「唇に微笑み 心に拳銃」あたりを比べると
メス奴隷というものに対する両作家の比較ができるよ
そういえば昨晩の朝日新聞夕刊に西村寿行の追悼記事が出てたね
そこには殺生について大藪と口論になったと書いてあったな
寿行の方は飼い犬が事故死して以降、ハンティングを完全にやめ、菜食主義者になったらしいし、さらに地蔵菩薩に凝り始めた
ハンティングと肉食をやり続けた大藪(体壊して食生活改善したんだっけか)とはその辺で衝突したんだね
772:名無しの掟 ◆bgnLnnAiNw
07/09/22 07:44:49
>>768
> 単なる読書量不足、見識の狭さをごまかしてるだけ。
そもそも大藪作品に何を求めているか、どの部分に惹かれるかによって「お勧めの作家」も
異なってきますから、相手を非難する前にその点をはっきりさせるべきですね。
「バイクや車が活躍する作品が読みたい」、「骨太のハード・ボイルドが好み」、
「冒険小説、ハンティング小説が良い」、「緻密な銃器描写を楽しみたい」等々。
個人的には大藪春彦という作家に対する飢餓感は、他の作家では埋められないと
いうのが結論ですが、強いて言うなら夢枕獏や柘植久慶あたりが良いと思います。
773:無名草子さん
07/09/22 10:07:24
柘植は胡散臭いからやめとけ(落合に通じる)
最初からフィクションとわかってる獏のほうが数倍まし
774:無名草子さん
07/09/22 10:32:20
>>773
アホか。面白ければそれで良いんだよ。柘植が本当に元グリンベレーかどうかなんてどうでも良い
そんなのは儲とアンチだけでやってくれ。落合の作品は自分登場のイタタタなものが多いが柘植は
大部分がフィクションだろ
蜂田迅シリーズや「マンハッタンの墓標」あたりは面白いぞ
775:無名草子さん
07/09/22 12:15:12
夢枕獏が西村寿行のリスペクターであることは有名な話だから、
獏の前に、まずは西村だな。
776:無名草子さん
07/09/22 13:33:34
何か必死な西村ヲタがいるな
777:無名草子さん
07/09/22 15:41:12
柘植さんは一時期良く読んだ。
「チェックメイト・キング」が印象に残ってるな。
778:無名草子さん
07/09/22 16:05:29
>>777
あれは9・11前に書かれたんだよね。
779:無名草子さん
07/09/22 16:51:47
一仕事した後の生タマゴぶっ掛け飯は最高だぜ あとショーユとバターを忘れるなよ
780:無名草子さん
07/09/22 16:55:51
>>779
あれはむしろ仕事前に食うもんだ
781:無名草子さん
07/09/22 20:40:06
>>765
ちょっと反則ぎみのお薦めだが、戸梶圭太のバイオレンスものなんか大藪のパロディ感覚で面白いかも
クールトラッシュとかの鉤崎シリーズは大馬鹿劣化大藪って感じ
782:無名草子さん
07/09/23 01:01:15
>>780
仕事前に食ったら動けねえだろw
783:無名草子さん
07/09/23 01:31:32
考えれば考えるほど大藪は大藪だ 大藪に代替品はどこ探してもねえよ いまさらながら大藪は異端の作家だと思った
784::無名草子さん
07/09/23 01:59:49
大藪「日本の冒険小説作家で僕の影響を受けなかった人はいない。」
785:無名草子さん
07/09/23 02:05:06
小説の上とはいえ沖首相がシミだらけの反っ歯だとか人肉食ったとか生血を啜るとか書いちゃう人だもんね
786:名無しの掟 ◆bgnLnnAiNw
07/09/23 07:47:04
>>777
柘植久慶では「チェックメイト・キング」や「国家転覆」みたいに下準備から丹念に描いていく
作品が特に好きですね。蜂田迅シリーズも少人数でクーデターやらかしたり、大藪作品でも
お馴染みの「敵の意向で行われる人間狩りゲーム」で主人公が大逆転して勝っちゃう作品が
気に入っています。
>>785
文字通り国民の生き血を啜り、食い物にしちゃうんですよね。すごいブラック・ユーモアです。
787:無名草子さん
07/09/23 10:43:58
ひとつ人の世の生血を啜り、ふたつ不埒な悪行三昧、みっつ醜い浮世の鬼を・・・
桃太郎侍も僕の作品を手本にしている
788:無名草子さん
07/09/23 19:56:59
おっさん
西村寿行はエロっぽいからアカンでぇ
やっぱ大藪やでぇ大藪
新刊出たら又教えてんかぁ
789:無名草子さん
07/09/23 20:19:57
>>788
それ映画のセリフでしょう
「タトゥあり」で宇崎竜堂が本屋のオヤジ相手に言ってたね
ちなみにあの三菱銀行猟銃人質事件は映画「野獣死すべし」の下敷きとなってまつ
790:名無しからの銃火 ◆urhDuQDy7Q
07/09/23 20:37:18
三菱銀行猟銃人質殺人事件の犯人は、自分の名前の読み方もあやふやだったと言いますね。
そして大藪の愛読者だったけれど。
791:無名草子さん
07/09/23 22:09:37
鳴海清
792:無名草子さん
07/09/24 00:03:20
結局大藪の本質って怒りなんだよな
その怒りと共鳴しあう事が出来る読者だけが大藪マニアになる
どっちも怒りなんだ
怒りを共有しあうことで繋がってる
大藪と出遭ったことでムショ暮らししないで済んでる奴はかなりいると思うw
793::無名草子さん
07/09/24 00:23:50
鳴海清は田岡組長を銃撃した人
三菱銀行は梅川昭美 本屋の話は実話
794:無名草子さん
07/09/24 00:49:09
大藪作品のフアンだった梅川はムショ暮しはしてないが死んでるw
795::無名草子さん
07/09/24 03:24:41
大藪を読む前に殺人で少年院に入所してた梅川
796:無名草子さん
07/09/24 07:15:09
大藪の楽しみ方も知らないチンピラの話なんてどうでもいい
797:無名草子さん
07/09/24 07:24:22
>大藪の楽しみ方
どういう楽しみ方してるの?
798:無名草子さん
07/09/24 09:02:12
大藪読んで犯罪やらかすのはアホウ
799:無名草子さん
07/09/24 09:25:55
本を重しがわりにスクワット
800:無名草子さん
07/09/24 12:37:47
>大藪と出遭ったことでムショ暮らししないで済んでる奴
呼んだ?
801:無名草子さん
07/09/24 14:02:55
ショーユ、ウドン、オデン
なぜカタカナ
802:名無しからの銃火 ◆urhDuQDy7Q
07/09/24 14:47:52
漢字だと堅苦しいし、ひらがなだとちょっとやわらかすぎな感じ?
そこで硬質なカタカナを!
邦彦は愛用のもーぜるの銃把をそっと握った(違う)
803:名無しからの銃火 ◆urhDuQDy7Q
07/09/24 14:58:51
>>797
大藪の楽しみ方と言えば、
まずは肉を2キロ食ってみたり(腹が出るけどスタミナは続くのを実感)
原作とした映画に影響されてクラシックを聴きながらぎくしゃく動いてみたり
カウンタックを見てハアハアしたり、RZV500Rに乗ってみたり
モデルガンをメンテナンスしながら気分に浸ったり
後は猪狩り熊撃ちなどのライフル・ハンティングや、四輪でのハード・ドライヴィングテクニックを
体験してみたいものです。
804:名のない男 ◆bjgqCApaa.
07/09/24 21:08:50
干涸らびたコッペパンをフライパンの油に浸して食べるとかw
805:無名草子さん
07/09/24 21:42:35
おまいら腹が立った時、オーヤブ読みたくならないか?
俺は腹が立つとオーヤブ読んで熱くなった頭をクールダウンしてるが・・
806:無名草子さん
07/09/24 21:45:05
どうも日常に覇気がなくなったときに、大藪を読んで
気持ちにバリエーションを持たせるようにしています。