大藪春彦(5)at BOOKS
大藪春彦(5) - 暇つぶし2ch620:無名草子さん
07/08/29 10:57:17
映画「野獣死すべし」なんかあんまり原作から掛け離れてて先生頭にきたとか聞いてるけど
映画に触発されたなんてこと絶対に無いと思うよ

621:無名草子さん
07/08/29 12:42:39
615だが

>>620
大藪春彦自身がそう書いてるならともかく、絶対無いとも言えないんじゃないのか

>>618
やっぱ過剰反応しすぎだと思うわ
こんな反応するならスルーすればいいのに

622:無名草子さん
07/08/29 14:37:30
「蘇る金狼」映画版のゴルフ練習場での三枚目ぶりには呆れた。

623:無名草子さん
07/08/29 15:00:19
あの石川の能天気な営業キャラの後ろにどれほどの暗い怒りがあるのか想像できないのは
やっぱ読みが浅いとは思う。
過剰反応とは思いつつ一応。

624:無名草子さん
07/08/29 15:05:14
大藪先生はチャラチャラした奴とかお調子者が大嫌い

唯一の例外が汚れた英雄の中に出てくる親友田中健二郎(元オートレーサー)

ま、田中は単に明るいだけかもしれないが・・・

先生、自分に無いキャラだからそういうのに憧れるんだろうな

625:無名草子さん
07/08/29 16:16:08
必ずしもそんなこと無いと思うけど。
浅見の「まいどありぃ一千万円です。」のセリフでしたっけ、に見られるように、大藪氏自身は面白キャラですよ。
逆に鷲尾とか伊達に憧れるからああいう無表情なクールキャラを書いたんでしょ。

「俺はこう思う、なぜならばこうだからだ。」と議論せずに>>やっぱ読みが浅いとは思う。と決め付けて相手がどう思うか想像できない方が読みが浅いのでは?

626:無名草子さん
07/08/29 16:54:03
元が解らないものでスイマセンが、浅見の「まいどありぃ一千万円です。」っていうのはギャグとして使われているんですか?
千円の買い物して店の親父が「はい~一千万円とか、千両で~す」とかのオヤジギャグみたいな感じで使ったんですか?



627:無名草子さん
07/08/29 17:04:44
金額は定かでありませんがそうです。オヤジギャグです。
まあ大藪氏はそもそもクールと能天気の両方が好きだったのではないでしょうか?
いづれにせよ初期の登川だの朝倉だの羽山よりは石川の方が圧倒的に明るいでしょう。

628:無名草子さん
07/08/29 18:11:43
初期の、特に短編の主人公達は鬱屈とした青春の只中でルサンチマンを抱えて暴走するってイメージがあったな…
青春は屍を越えてって短編は凄く良かった
その時期を抜けたら、だんだん途方もないインフレに突入したって感じだがどうだろう?

629:無名草子さん
07/08/29 18:44:32
映画だってⅠよりⅡ、ⅡよりⅢとエスカレートしてく 当たり前なこってす

630:無名草子さん
07/08/29 20:07:27
精神的飢餓感の喪失。

631:無名草子さん
07/08/29 20:10:07
先生自身も「ストーリーは上手くなっていると思うが、そのかわり初期の頃の怒りが無くなって来た」と言っていますね
そしたらもう怒りの衝動とは別なところに活路を求めなきゃいけなかったんでしょう。エンターテイメント性とかに・・
そういう意味ではヘッドハンターなんて画期的な試みですね

632:無名草子さん
07/08/29 21:36:03
「ヘッドハンター」はもう単なるハードボイルドではないですね。

創作の衝動みたいのが無くなったらそこで終わるか、自分で探してゆかねばならなくなります。
車やバイク、銃やハンティングや美食というか肉食など、始めは趣味や興味でやり始めたことであっても
そのうちにただの趣味ではなく、作品にフィードバックさせてゆかねばならなくなった。
それゆえ、相当なレベルまでそれらをやらないと創作活動自体を続けられなくなってたとおもいます。
それが苦痛かどうかは分かりませんが、少なくとも中途半端であれば作家としても終わっていたでしょう。

キャリアの長い作家が活動的で取材を厭わない人間が多い一方で、
純文学系の人間が比較的消えるのが早いのは、持って生まれた貯金が消えた時点で才能が尽きるからでしょう。
作家として世に出ることも難しいが、それ以上に作家として売れ続けることもまた難しいと思います。

そういう意味では、「ヘッドハンター」は一つの実験だったのではないでしょうか?

633:名無しからの銃火 ◆urhDuQDy7Q
07/08/29 23:17:20
「ヘッド・ハンター」は、大藪ならではの蓄積がないと、書けなかった作品だと思います
いいよねー。「ヘッドハンター」!

大藪作品の年代を意識して読んでいくと、だんだん主人公の肉の摂取量と
肉体のパワーが現実離れしていく。「野獣の体力」プラスアルファの一行でさらりとすますような
ことがなくなり肉体鍛錬や筋肉の発達具合の描写が克明に描写されていくようになる
それを読んで、大藪も体力や肉体に諦念に似た限界を意識しているのか…と思ったものです
 大藪の作品て、あきらめた所から始まるお話が多いと思う。


634:名無しからの銃火 ◆urhDuQDy7Q
07/08/30 00:01:32
「戦士の挽歌」は、大藪著者が、自分より下の世代、というディティールを手探りで書いているような
所があると思います。やはり優作映画も若い世代の要素として、意識したんじゃないか。
そしてその意識が、カマキリ男に対する石川の筋肉の塊であるボディと、
戦地取材で戦争神経症になったりするような事と比べものにならない悲惨な過去と
半端じゃないビジネスマンの仮面を仮託されたのだと…

などと想像してみるのも面白いですね。

635:無名草子さん
07/08/30 00:03:58
晩年の創作活動は苦行のようなものだったかもしれないですね

636:無名草子さん
07/08/30 01:58:13
「ヘッドハンター」なんて、悪く言えば殆ど作業の描写



なのになんでだろう

あんなに面白いのは

637:無名草子さん
07/08/30 07:17:38
元々、淡々とした作業の描写が大藪小説の魅力だったが、それを極限まで突き詰めたからかな。
余計な心理描写もいっさいなく、逆に主人公にシンクロしやすい。

638:無名草子さん
07/08/30 22:14:36
体壊してからは、真っ直ぐ歩けない状態だったみたいだね。
代筆疑惑の数作はともかく、「暴力租界」のラストはある意味
最も大藪らしい…

639:無名草子さん
07/08/30 22:24:58
「二人とも処刑したぜ」世見月は嘲笑った・・というような同じシチュエーションが餓狼の弾痕では、計27回繰り返され
トンデモ本でも紹介されましたね。
その頃から頭が? だったという説があるというようでしたが・・


640:名無しからの銃火 ◆urhDuQDy7Q
07/08/30 23:58:23
>>639
酒肉を暴飲暴食したりして、膵臓がやられてしまうのは梶原一騎にも通ずるものがあるかもしれませんね
武者小路実篤の恍惚の例もありますが、むしろそう言う状態に陥っても、作品を書きつづけた事にこそ
凄みを感じます。そういえば、元小説家、と名乗る人って殆どいませんね。


641:無名草子さん
07/08/31 02:16:43
やっぱ小説書けるって特殊な才能だからな・・
そもそも普通の人間に一冊でも500P以上の小説書けるか?

642:無名草子さん
07/08/31 02:26:35
餓狼の弾痕・・もうあのころにはかなり氏の意識は混濁してたと思われます。
残念ながら「汚れた英雄」などのような完成度の高い作品を書いた人の作品とは思えませんね。

643:無名草子さん
07/08/31 08:03:32
なにをいまさら

644:無名草子さん
07/08/31 08:41:50
私は「餓狼」、「租界」ともにビートルズで言えば「Revolution No.9」あるいは「I want you」
だったと思っています。


645:無名草子さん
07/08/31 11:06:58
>>644
いやいやいやw

いくら何でもそれは儲視点杉だ。実験的な作品というならむしろ「ヘッドハンター」だな

646:無名草子さん
07/08/31 19:15:18
いやいやいやって女か?w

647:無名草子さん
07/08/31 21:34:25
>>646
なんだ日本語の不自由なやつか

648:無名草子さん
07/08/31 21:52:22
>>647

お客さん、言って良いことと悪いことがあるよ

649:無名草子さん
07/08/31 21:59:36
そうそう648さんの言う通りあるよ

650:無名草子さん
07/09/01 00:19:56
おまえたちなかよくしろ けんかするのはためた

651:無名草子さん
07/09/01 04:06:34
>>648
映画の野獣死すべしだしw

652:無名草子さん
07/09/01 12:52:15
スレリンク(books板)
こんな事いってるよ

653:無名草子さん
07/09/01 12:53:11
スレリンク(books板)
間違い

654:無名草子さん
07/09/01 15:12:47
スレ違いですが映画の中でチョイ役でも春彦先生が出てるのってありますか?

春樹はちょくちょく出てますけど・・・

655:無名草子さん
07/09/01 17:58:34
>>644
実験作という意味なら「ヘッドハンター」の方だろうな。「餓狼」とかは違うと思う。

656:無名草子さん
07/09/01 23:53:23
>>654
kwsk


657:無名草子さん
07/09/02 01:27:34
角川春樹は「蘇る金狼」にボクシングのコーチ? の役で出演してたけど、
大藪本人は・・・聞いたこと無いな。
 
ところで、「死の黒い翼」って何???

658:無名草子さん
07/09/02 01:32:41
「死の黒い影」だったかも

659:無名草子さん
07/09/02 04:29:11
「黒い死の影」だろ。

660:無名草子さん
07/09/02 14:33:51
春樹って角川か、村上かと思ってびっくりしたよ

661:無名草子さん
07/09/02 15:19:59
う~ん そっちへ来たか

662:無名草子さん
07/09/02 15:24:13
大藪先生なら場末の中華ソバ屋の親父なんか似合いそう
注文入ってもムソーッと返事もしないような

663:名のない男 ◆bjgqCApaa.
07/09/02 17:56:24
仲代達也版野獣死すべしに出てたようです。

664:無名草子さん
07/09/02 21:15:55
>663
まだ若い時の大藪氏ですね 見てみたいなあ

665:無名草子さん
07/09/02 21:44:49
>>663
マジっすか????????!!!

666:無名草子さん
07/09/03 10:55:37
>>663

一瞬だけ、その他大勢のバーの客として。


667:無名草子さん
07/09/03 13:09:34
幻滅だな そこまでして映画に出たかったのか?

668:無名草子さん
07/09/03 14:27:11
>>667
バカか? ああいうのは撮影を見にきたついでのお遊びだろうが。

669:無名草子さん
07/09/03 15:11:06
>>667
安っぽい幻滅だな~
大昔、お昼のワイドショーにもゲストで出たし
角川のフェアの時は、ラジオ出まくりだったぞ。

670:無名草子さん
07/09/03 20:12:26
久々にジョジョを読んだらら息子さんのコメントを巻末に見つけた。
嬉しかった。

671:無名草子さん
07/09/04 05:30:35
25 :無名草子さん:2007/08/30(木) 00:00:22
大薮のほうがいいよ

26 :無名草子さん[sage]:2007/08/30(木) 00:47:37
寿行を知るまでは面白かったが、知った後では大藪は受け入れないなぁ・・・
自己完結しているので勝手にやれやと放って置いても元通り、知らん振しそして関心が湧かない、喩えていうならDCコミックのスーパーマン。
人間の醜いところ、優しいところ、弱いところ、そしてだらしなさを内包しながら進める寿行の筆捌きは何者をも変えられない味がある。
読書後の不思議な清々しさは煩悩抱え、煩悩から解放される感じに似て、もっと読みたいと思わせる。

27 :無名草子さん[sage]:2007/08/30(木) 12:53:33
俺も大薮と寿行は同時期に読んでいた。
両方ともそれなりに面白かったが、大薮はじきに飽きた。
寿行は最後まで飽きなかった。
作品としてどちらが上という話ではなく、単に好みの方向性の問題だと思う。
最初の頃からテーマが一本調子な大薮作品を豪速球の直球に例えるなら、
寿行作品は変幻自在の変化球。新作を読む度に驚きに満ちていた。
まあ、男根様が頻発する頃からネタ小説として読むような気持ちになってはいたがw
それでも、そこまで熱心な読者を引っ張っていって飽きさせなかった寿行には敬服する。

本読みとしていろんなエンタメ小説を読み漁り、面白い小説もたくさん読んだ。
正直、寿行作品より面白い完成度の高いものも少なからずある。
それでも、(俺のベスト作品は寿行)といわせる不思議な魅力が、この人にはあるんだ。

スレリンク(books板:25-27番)

なんだそうだ。
まあ、好みの問題なんだけどねw(マルチで悪いね)

672:無名草子さん
07/09/04 07:32:33
>>671
両者に優劣なんてないけど、やっぱりストレートな表現の中に優しさや繊細さが隠れている
大藪が好きだな。

それにしても、亡くなったばかりなのに過疎ってるねそのスレ。

673:無名草子さん
07/09/04 15:04:38
アメリカの牧場で生まれ育つとこから話は始まり、食事はカウボーイたちと共に摂る。
牛乳1リッター、パンにバターを1ポンド塗りつけ、(中略)...ジュース1リッターでしめる作品はなんでしたっけ?

674:名無しの掟 ◆bgnLnnAiNw
07/09/05 04:09:40
>>673
大藪春彦の作品についての質問なら、「傭兵たちの挽歌」の内容の記憶違いではないですか?

675:無名草子さん
07/09/05 11:27:22
>>673
アメリカの牧場話なんて大藪にはないだろ。>>674の言う通り片山のことじゃね?

676:無名草子さん
07/09/05 14:12:03
白痴美人のアン・ロバーツに手を出したばっかりに、なまじ純粋な白人以上の硬度と持続力があったばかりに…泥沼のベトナムへと志願しなければならなかった…
幾分マッシーと似た境遇でした。

677:名無しの掟 ◆bgnLnnAiNw
07/09/05 17:50:56
>>676
あなたが>>673さんなら、それはやはり「傭兵たちの挽歌」の片山健一です。アメリカではなく
ニュージーランドで、確かに牛もいましたがそれ以上に羊がたくさんいたのでカウ・ボーイと
してより牧童としての仕事がメインだったようです。食事内容に関してですが、牛乳と
野菜ジュース各1リッターというのは牧場での一日の食事のメニューを書いた部分ですね。

「朝はベーコンかソーセージ約五百グラムと卵四個にバターやハチミツやジャムやシロップを
たっぷりつけたパンケーキ六枚、ミルクと野菜ジュース各一リッターにフルーツの半ポンド罐……
昼はロースト・ミートとチーズと玉ネギをはさんだ分厚いサンドウィッチとオレンジかリンゴ……
夜はワインとビーフやラムのステーキ二キロにポテトとインゲンとケーキといった具合だ。金曜日は
肉のかわりに、冷凍しておいた鮭や鱒が使われる。感触は干肉か干魚とキャンデー・バーやレーズンだ」

この文章を記憶されていたのだと思います。あと、片山の場合は当初はベトナムへ行かされる
くらいならアメリカ国籍を放棄するつもりでしたが、高見沢の場合は事故により将来の夢を
断たれてヤケクソになったことが志願のきっかけですから、その辺りが違いと言えますね。

678:676
07/09/05 18:27:45
ごめんなさい違います。でも明らかでしょ?片山だってのは。
たまたま「ニンフォの白痴美人」とか「マット牧場の血の気の多い牧童たちが殴りこみ」とか20年以上たった今も憶えていたので。

679:名無しからの銃火 ◆urhDuQDy7Q
07/09/05 19:39:14
傭兵たちの挽歌は面白い
しかし、アメリカナイズな文化を自分の物にしながら、過酷な生の流転に抗う主人公路線と
大陸・朝鮮半島からの引き揚げ者路線とは、微妙に主人公の立ち位置が違うようにも感じます



680:673
07/09/05 21:36:33
>>677さん
ご丁寧な対応ありがとう!
まさにこの一文です。
舞台はアメリカではありませんでしたか、失礼...
朝食だけでも5000キロカロリーくらいあるんではなかろうか。

私は「長く熱い復讐」が好きで、
鶏の腿肉を酒で舌を洗いながら食うシーン、
敵を池かなんかに捨てた帰りに肉を買ってステーキを食うとこ。
大藪料理はほんとに食えるんですかね?

681:無名草子さん
07/09/05 21:37:31
「傭兵~」はある意味、大藪の最後の傑作だよね。

そういや「非情の標的」の浅岡も逃亡先で牧童してたっけ。

682:名無しの掟 ◆bgnLnnAiNw
07/09/05 21:38:53
>>678
そうですか。失礼しました。

>>679
>>676さんが指摘していたように、片山健一も高見沢優も戦後派であり、日本人の母と米兵の間に
生まれ、朝鮮戦争によって父親を失っている点で境遇が似通っています。ギリギリの戦中派として
終戦直後の修羅場を自分の力で生き抜かなければならなかった伊達邦彦や北野晶夫たちとは
明らかに立ち位置が違うわけで、そんな彼らにローン・ウルフの哲学を持たせるためには、
兵士としての戦争体験が必要だったのでしょうね。

683:無名草子さん
07/09/05 21:41:21
>>680
鷲尾の自宅で焼くステーキのグレービーソースと
アウト・ドアでのふっくらとしたオムレツにそそられる…

684:名無しの掟 ◆bgnLnnAiNw
07/09/05 22:03:07
>>680
>朝食だけでも5000キロカロリーくらいあるんではなかろうか。

一日の食事量だけで、体重が8キロは増えますよねw それだけカロリー消費が
激しい重労働なんでしょうが。ニュージーランドの牧場の男たちの食生活に関しては、
「ヘッドハンター」でも少し出てきますね(クッキーにバターをなすって食う)

>鶏の腿肉を酒で舌を洗いながら食うシーン、
揚げ足取るみたいで申し訳ないんですが、これは仔羊の腿肉ですね。その前の部分の
“バッドワイザー”に関する蘊蓄とかも好きです。あと、チンピラを解体して捨てた直後に
ステーキを食べるシーンは、主人公が精神的にタフであることをさり気なく表現していますね。

>>683
ステーキのソースに関しては、「処刑の掟」の速見が作るステーキがいちばん美味そうです。

>アウト・ドアでのふっくらとしたオムレツ

あれは美味そうですよね。作り方からして、石川克也も作った“アラスカ中部式オムレツ”だと
思うんですが。このオムレツの前に、負傷による高熱を克服した後に作るベーコン・エッグスや
“アラスカ式ポテト・フライ”は実際に作って食べたことがありますが、美味かったですよ。
生活習慣病が気になる歳になった今は、ちょっと食べられませんがw

685:673
07/09/05 23:11:43
あれは仔羊でしたか。
まあ、記憶が怪しいんで指摘は別に構わないです。それに私は大藪初心者。

>>あと、チンピラを解体して捨てた直後に
ステーキを食べるシーンは、主人公が精神的にタフであることをさり気なく表現していますね

私はこんな深夜に肉屋空いてたのかな?と思いました。

686:名無しの掟 ◆bgnLnnAiNw
07/09/06 00:24:35
>>685
>私はこんな深夜に肉屋空いてたのかな?と思いました。

チンピラの死体を処分したのは夜ですが、肉を買ってステーキを焼いて食べたのは翌日なんです。

687:無名草子さん
07/09/06 07:55:28
URLリンク(homepage2.nifty.com)

688:無名草子さん
07/09/06 21:43:40
キムチやトウガラシ好きなのはよく知られてるけど甘党の大藪ヒーローはいますか?

689:無名草子さん
07/09/06 22:01:29
甘党は?
ちなみに西城の好物はコブ茶。

690:無名草子さん
07/09/06 22:41:15
やはりハードボイルドに甘党の主人公は似合わないですか・・・
一人ぐらいいても面白かったのにと思うのは私だけか

691:名無しからの銃火 ◆urhDuQDy7Q
07/09/06 23:21:32
>>682
そんな二つの彼岸を埋めるのが、量産時代のエージェント・ヒーロー達だったのでしょうか
超人的な体力とストイックなまでの意志とを支える過去の過酷な体験をもつ異能者としてではなく
能力を買われて国家的組織の手足とされればいい…何しろあの伊達が(!)破壊工作員として
活躍することも可能だったのですから。

過去を語られない西城によって、その殺人機械としての完成度は飽和したとも考えます
再び、常人のものではない背景を持つ異能者を大藪が描き出すには、もう時代が変わっていたの
でしょうね。

692:名無しの掟 ◆bgnLnnAiNw
07/09/06 23:24:32
>>688
ミスター並みに甘い物が苦手なイメージがある大藪小説の主人公たちですが、実際には
パンケーキやクレープにジャムやハチミツやメープルシロップをたっぷりかけて食べる
シーンがけっこう出てきます。

693:名無しの掟 ◆bgnLnnAiNw
07/09/07 00:00:42
>>691
初期の主人公たちは、デビュー作の伊達邦彦に代表されるように作者の分身であり
代弁者でした。しかし月日が流れ主人公の年齢設定が作者からどんどん離れていき、
「戦争を知らない子どもたち」を主役にしなくてはならなくなります。そうなると、
いかにして主人公を“血と暴力に生きる自由人”にするかという問題が出てきます。
彼らの多くは幼い頃に事故や事件によって両親を失ったり、自ら海外の戦争に
身を投じたりすることで人間や社会の本質を知ることになります。しかし、それは
幼い頃に戦争に巻きこまれ、戦後の混乱期を死に物狂いで生き延びた伊達邦彦たちと
比べると、やはり本質的に違う体験です。

そうとはいえ、大藪春彦が今も健在だったら日本人でありながら平和ボケした
祖国に幻滅し、湾岸戦争やイラク戦争を米軍兵士として戦った過去を持つ若い主人公を
登場させていたかも知れませんね。

694:名無しからの銃火 ◆urhDuQDy7Q
07/09/07 00:17:28
船戸与一の「諸氏乱想」なる対談集に93年2月の大藪との対談も入っていて
大藪は「暴力の義務」というフレーズに対し、暴力が行使されるべき時に行使されないという
状況において世間的に許されない暴力を、いかに完全犯罪的に使うかが問題だと答えています。
という哲学を、幼少の頃からたたき込まれるかあるいは長じて後に得た体験により
身につけているか、の違いはあるにせよ、本質はやはり、
「状況の最前線では暴力しか機能しない」と言うことに尽きるのではないでしょうか




695:無名草子さん
07/09/07 11:27:12
「力なき正義は無能なり」

     大山倍達(談)

696:無名草子さん
07/09/07 11:56:24
話豚切りますが、かなり前に図書館で読んだ古いペーパーバックス版で主人公が記者か何かで飛行機の
墜落事故の真相を追求するんだけど、敵に捕まってあっさり殺されて終わりという短編を読んで
(゚д゚)ポカーンとなった記憶があるんだが、作品名が思い出せない。どなたか教えてください

697:無名草子さん
07/09/08 00:43:09
暴力の前では全てが無力。
だから暴力に屈しない人には「舌を巻く」んだね。

698:名無しの掟 ◆bgnLnnAiNw
07/09/08 07:37:57
>>696
それはたぶん「羽田上空の罠」じゃないでしょうか。あのラストは私も驚きました。
主人公が戦闘訓練を受けた国家の特殊工作員とかなら、隠していた拳銃の速射や
ライター型手榴弾で反撃するんでしょうけど。

699:696
07/09/08 13:58:05
>>698
どうもありがとうございます。読んだのが厨房の頃で記憶が曖昧だったんで、もしかしたら他の作家だったかもと
思いはじめてました。オクか古本屋で探してみます

700:無名草子さん
07/09/08 20:23:51
>>697
特に拷問でもなかなか口を割らない北朝スパイのしぶとさには

尊敬の念さえ抱いてるふしがある

それに対して日本のトップは情けない描かれ方をされてるな

引き揚げ体験者の大藪氏の目には日本人はやはり「温室育ち」と映るのだろうか

701:無名草子さん
07/09/09 01:40:58
生ぬるい状況に安住し、親から貰った毛並みやバックやコネで社会での身分が決まるといった
そんな巷の栄華を低く見ながら、強烈な自我とストイックさで闘うローン・ウルフを描く大藪作品においては
必然的に中流階級の程々に幸せな連中は「温室育ち」として描かれるでしょうね。



702:無名草子さん
07/09/09 03:28:22
大藪作品で文庫化されていないのはあと何作あるの?

703:無名草子さん
07/09/09 03:37:04
すいません、大藪作品を初めて読むならどれがいいでしょうか

704:名無しからの銃火 ◆urhDuQDy7Q
07/09/09 07:26:03
>>697
大藪ヒーローたちも社会から虐げられる境遇にありながらも、それをハネ返すべく
力を蓄え、社会に挑戦していきますね。
エージェント・ヒーローもさることながら、サラリーマンである者たちも
復讐や怒りといった感情を胸に抱きつつ静かに爆発する瞬間を待っている
最近はその待ち続けている辺りの描写が好きになってきました。


705:無名草子さん
07/09/09 10:00:12
>>703
戦士の挽歌、時代設定がわりかし最近の方なんで入り易いかも、まあ俺が最初に読んだ大藪作品なだけなんだけど

706:名無しからの銃火 ◆urhDuQDy7Q
07/09/09 11:12:54
初めて読んだのは「蘇える金狼」です。松田優作映画からの導きです
今映画を改めてみても、小池朝雄や成田三樹夫の演技が良いと思ってしまいますが
あの頃は優作が日本で一番ハードボイルドな男だと思っていた。

大藪作品としては「野獣死すべし」かなやっぱり。「復讐篇」のほうが読みやすいと思います。

707:無名草子さん
07/09/09 17:19:23
>あの頃は優作が日本で一番ハードボイルドな男だと思っていた。

過去形だから許す

708:名無しからの銃火 ◆urhDuQDy7Q
07/09/09 18:13:19
>>707
黒歴史になりますか?<優作ファンだった過去

709:無名草子さん
07/09/09 21:22:10
>松田優作映画からの導きです
私は原作からのお導きです。
(映画)の前宣伝も凄かったから初日から観ました。
それも立ち見。今では考えられません。
あれでフアンになった人も多いでしょうね。

710:名無しからの銃火 ◆urhDuQDy7Q
07/09/09 22:20:16
>>709
恥ずかしながら「金狼」も「野獣死すべし」映画も、優作追悼のTV映画で観ました
それからしばらく優作中毒になって、こわばった顔でクラシックを聴いたりぎくしゃく動いたり
してました。
 「金狼」は原作をその直後に読んで、朝倉の内面の力強い描写にやられた!
もっと読みたくなり、その次に買った大藪文庫が「青春は屍を越えて」でした。
「暗い春」で狙撃者主人公に触れ、これもまた驚いた…
 この主人公たちは世界を、自分の回りの境遇を大きく変える為に目標を設定しているのか?とね。

711:無名草子さん
07/09/10 12:58:46
>>707
優作以上のハードボイルドがいるとでも?

712:無名草子さん
07/09/10 16:48:27
>>711
日本ではいない。というか育たない。     風土的なものか・・・

713:無名草子さん
07/09/10 17:21:55
カマキリ男が演じた朝倉や邦彦は全くの別キャラ。

714:無名草子さん
07/09/10 23:13:40
ハンフリー・ボガートのようなタフさやズルさがないね

715:無名草子さん
07/09/11 01:22:39
1 :無名草子さん:2007/04/20(金) 12:44:51
通は「ヘッドハンター」を好む。


716:無名草子さん
07/09/11 05:36:28
>>670
ジョジョの解説を大藪先生の息子さんがしてるの?何巻か教えて!

息子さん何してる人なんだろう?

717:無名草子さん
07/09/13 00:18:20
大藪作品は時代性が色濃く出ているから年月と共に風化していく可能性が高いね
一つ例を挙げると携帯電話
特に今の若い人にとって携帯無しのストーリーってたぶん付いて行けないだろうね
そこでいっそのこと現代的にアレンジした映画作品として残しておいた方が良さそうに思うけどな
変質させてしまうのがオチかな

718:無名草子さん
07/09/13 06:49:45
>>717
その理屈から言えば、携帯電話出現以前の文学作品は全滅だなw

「野獣死すべし」や「汚れた英雄」を初めて読んだ時、古臭さはまったく感じなかったな。
むしろ親たちが生きた時代の空気のようなものを感じて、物語に引き込まれていった。

719:無名草子さん
07/09/13 09:40:21
>>717
浅学だね


720:無名草子さん
07/09/13 09:54:08
大藪にとって携帯(その時あれば)とかはストーリーの骨格を為すもんだろ
漱石や鴎外なんかとは違う(すごい比較w)

721:無名草子さん
07/09/13 11:23:05
>>720
そりゃ大藪に限らず携帯があったら話がだいぶ変わったであろう作品はたくさんあるだろ。
だが携帯が出てこないから云々なんて頭悪杉

722:無名草子さん
07/09/13 12:57:56
昔の作品を昔の作品として読めないのはただの馬鹿だよな
携帯が出てこない事を気にするよりも
書かれたその時代の雰囲気などを楽しめばいいと思う

723:無名草子さん
07/09/13 13:06:15
携帯がどうとか言うなら、あの時代に街頭の監視カメラやNシステムやDNA鑑定などがあったら、
邦彦や朝倉たちの犯行も(ry

724:無名草子さん
07/09/13 15:05:31
ここの連中は「モノ」を書く作家つうのが分かってないようだなw
他の作家にとっては単なる「車」であっても大藪にとってはスカGTRでなければならないし、
69年式コロナでなければならないつうことが・・

725:無名草子さん
07/09/13 15:40:04
>>724
わかってないのは携帯云々と言ってるヤツだけだろ

726:無名草子さん
07/09/13 16:18:51
基本的に悪党が「いつ何をやるか」(山野組や世界幸福教会のパーティがいつどこで、現ナマいくら積み上げるとか)の情報と「相手の頚動脈に手刀を叩き込んで瞬時に失神させる」能力があれば俺も西城のように強くなくても、射撃が下手でも絶対犯罪する。


727:無名草子さん
07/09/13 16:21:46
「相手の頚動脈に手刀を叩き込んで瞬時に失神させる」能力=西城のように強い

728:無名草子さん
07/09/13 17:42:07
エミーもやってるけど…相手の頚動脈に手刀

729:無名草子さん
07/09/13 17:58:16
だからエミーも普通に強いだろ。腕力はヒーローたちに劣るものの、それでも並の男では
素手でも歯が立たないよ。

730:名のない男 ◆bjgqCApaa.
07/09/13 19:30:35
さて、お立ち会いの大藪ファンの諸氏方々へ。
かつて、氏のエッセイ「俺とGUN」内に於いて
邦彦の使用した銃に触れてますが

“『非情の牝豹』で、リヴォルバーでは44マグナムと
コルト・パイソン357マグナムを使わせたのが、
いまのところいちばん新しい。”

と、あります。
ただ、実際に角川文庫版非情の牝豹を読んでみると
パイソンしかでてこなかったのですが
もしかして出版元によって、
或いは版数によって違ってたりするのでしょうか?
長年の疑問であります。

731:無名草子さん
07/09/14 19:51:16
暴力租界のオチが気になって昼も眠れません

732:無名草子さん
07/09/16 20:43:24
確か大藪春彦の小説だったと思うがサルの脳みそを食った主人公がいたような記憶が。牛とか鹿とかは
それなりに美味そうだったがサルはさすがに引いた。確かに大藪だったはずだか作品名や詳細が
どうしても思い出せない

733:無名草子さん
07/09/17 07:18:43
>>732
「傭兵たちの挽歌」の回想で片山が猿の肉を食おうとしたが駄目だったというのがあったな。
でもさすがに猿の脳ミソはないだろ

734:無名草子さん
07/09/17 09:42:05
ウェポン・ハンターシリーズのどれかで、
救出した戦友に主人公が猿の脳みそを
体にいいからと言って食わせるくだりがあったと思う。

735:名無しの掟 ◆bgnLnnAiNw
07/09/17 23:52:14
>>734
「地獄からの生還」ですね。

736:無名草子さん
07/09/18 01:02:59
食べ物を味わうというよりエネルギーとして、身になる事だけを考えて食事をするのが多いよね。ハードボイルドってそういうの多いよね。そしてそれに惹かれてしまう。
俺も旺盛な食欲で臓物を胃に送り込みたいもんだ

皆さんがこれは元気出そうと思った食事シーンは?

737:名無しからの銃火 ◆urhDuQDy7Q
07/09/18 01:16:21
「処刑の掟」にて速見がアジトでステーキとポテトサラダをむさぼり食うところ

と簡単に書くと陳腐なことを、パワフルに描写してくれたハリー大藪有り難う…

738:無名草子さん
07/09/18 05:00:48
「大藪春彦賞」というのが残ったが、現在は本屋でも置いていない所が多くて、
なんとなく「過去の人」になってしまった感があるな。

大藪小説はチマチマと細かいところを書くので、濃厚に「時代」という物が封印
されているように思う。そこがいいと思うのだが、一般には「古臭い」と捉えら
れてしまうのか?

739:名無しの掟 ◆bgnLnnAiNw
07/09/18 13:06:10
>>736
>皆さんがこれは元気出そうと思った食事シーンは?

初めて読んだ「トラブル・シューター」で、分厚いシマアジの刺身やアワビや生ウニや
鮎の味噌汁を飽食する主人公にまずやられ、続いて読んだ「処刑の掟」で山中に潜んだ速見が
犬肉をこんがり焼いて貪り食うシーンで完全にノックアウトされました。名無しからの銃火氏も
書いている、ステーキを焼くまでを延々と描写しているシーンも素晴らしいですね。

元気が出るという点に絞れば、「非情の掟」での残飯雑炊、熱いコーヒーとステーキ、
鹿一頭丸々生食い、「傭兵たちの挽歌」での猪のハートとレバー貪り食いやコックに命じて
作らせた鳩の丸焼きやステーキなどの鯨飲馬食、さらにエルクのタンやレバーやリブや
背肉のカツレツやソーセージ、キャリブーや馬のレバー生食いなどでしょうか。「汚れた英雄」で
晶夫が体力回復のために食わされる生レバーや白子、それに傷心の中で酔っぱらいながら
貪り食うソーセージや鶏肉のオーブン焼き……駄目だ、キリがないw

740:無名草子さん
07/09/18 13:49:11
サンショウウオを生で丸かじりするとかw

741:無名草子さん
07/09/18 14:07:38
>>740
国の天然記念物だけはやめてくれ

742:無名草子さん
07/09/18 14:55:42
天然記念物だろうが何だろうが生きるためには何でも食う!

これが大藪クオリティー

743:無名草子さん
07/09/18 15:24:24
パンダは旨そうだ

744:名無しの掟 ◆bgnLnnAiNw
07/09/18 15:55:35
>>740
「外観に似ず、味はさして悪くなかった」

大藪先生、あなた食ったのかとw あと、ワニの尻尾に関しては作者は食べられなかった
らしいので「イセエビに似た味」というのは実際に味わったわけではなく、アフリカの
猟場で現地スタッフたちから聞いた知識のみで書いたのでしょうね。

「ヘッドハンター」で病み上がりの杉田が食う赤鹿の脳の炙り焼きは、身体が火照ってくる
くらいだから精がつきそうですが、今なら主人公たちも絶対に食べないんでしょうね。
そういえばかつてはあの「美味しんぼ」でさえ、脳みそ料理を紹介していましたね。

745:無名草子さん
07/09/18 16:26:35
生肉といえば植村直己のアザラシの生肉を思い出す。
テレビで実際器用にナイフ使って食ってたもんな。

746:名無しの掟 ◆bgnLnnAiNw
07/09/18 18:11:12
>>745
私は初めて「肉を生で食う」というシーンを目にしたのが「アラスカ物語」のマンガ版で、
これは大藪ファンにはお馴染みのカリブーの肉を食べていました。テレビでは「スペクトルマン」で
徐々に怪獣になっていく男が冷蔵庫の生肉を無意識に食べてしまうシーンでしたね。

植村氏はどこへ行っても現地の人と同じものを食べるようにしていて、それが様々な
冒険を成功させた要因のひとつだったようです。イヌイットたちから最初にアザラシの肉を
ふるまわれた時には、とても食いきれなくて隙を見てポケットの中に隠したりしていた
そうですが、次第に生肉の生臭さに慣れていったとか。

747:無名草子さん
07/09/18 19:26:47
アラスカ物語テラナツカシスW

748:無名草子さん
07/09/18 20:57:33
日本家屋などに侵入するとき襖などが軋らないように小便を垂らしてから入るのは大藪作品?

749::無名草子さん
07/09/19 01:24:37
サンショウウオは天然記念物じゃないよ。俺も昔食ったし
オオサンショウウオは食べちゃ駄目

750:無名草子さん
07/09/19 09:38:29
>>748
確かそうだったはず

751:無名草子さん
07/09/19 09:49:52
復讐の弾道で植木鉢に小便してから横井の娘に夜這いをかけるのはあったけど。
どうでしょうかね。私は憶えてない。

752:無名草子さん
07/09/19 11:34:18
>>748
襖に小便って大藪作品ではないな

753:無名草子さん
07/09/19 13:58:25
>>751
行動を起こす前とか張り込み中に植木鉢に長々と放尿するつうのはよくありますね

754:無名草子さん
07/09/19 14:04:57
私の場合は緊張しやすいもんで
なにをやるにも事を起こす前には必ず小便ですね。

755:名無しの掟 ◆bgnLnnAiNw
07/09/19 20:20:18
>>748
うーん、あったような、なかったような……まだまだ修行が足りないなあ。

小便ではなく水を雨戸などに垂らして音を消すというのであれば、西城秀夫や伊吹勘之助が
やっていますね。

756:無名草子さん
07/09/19 20:21:48
敵の家屋に忍び込んで、
警備員かヤクザがそばに置いてある洋物のビニ本と、
一物を握りしめながら居眠りこいてるシーンもよくある。
寿行もそうだが、バイオレンス物はいいねえ。
俺、そういう映画や画像は苦手だから小説だと妄想できて愉しい。

757:無名草子さん
07/09/19 21:40:25
警備員とかやくざが気絶した振りしてるのはあるね
ジッと見つめられると耐え切れなくなってマブタがピクピク
そうすると「コノヤロー、タヌキ寝入りしやがって!」とまた一撃
で、こんどはマジで気絶とw

758:名無しの掟 ◆bgnLnnAiNw
07/09/19 22:01:35
>>756
寝ぼけて自分の女と勘違いして主人公に抱きついてきて、延髄を抉られて瞬殺されるヤツも
いましたね。まあ夢を見ている間に死ねたのだから、悪党の最後としては幸せだったかも知れません。

>>757
寝ている時に主人公が部屋に侵入してきたことに気付き、タヌキ寝入りを続けるものの見破られて
殺される敵もいますね。逆に主人公が敵に捕らわれて頭を殴られますが、タフなので気を失いふりを
しながら相手方の会話を盗み聞きするというのも良くあります。ただ、気絶したフリを見破られて
再び殴られて今度は本当に失神なんて場合もあります。

759:無名草子さん
07/09/19 23:02:47
大藪さんて意外とユーモアのセンスがありますね。

760:名無しからの銃火 ◆urhDuQDy7Q
07/09/19 23:13:44
「トラブル・シューター」もユーモアの香りがします
元国家機関の工作員であったがドロップ・アウト
夜の巷にたゆたいながら、バーの女の相談に乗ってやったり、楽しく酒を飲んだり
昔のしがらみに引っかかったり…それこそ「男と女がベタベタひっつく」ようなシチュエーションなんだが
そう言う路線に進ませてくれないのが大藪マインド…
ってな感じで、読む度にニヤニヤしてしまいますよ。大藪は何を書いても大藪だったんだろうなあ。

761:名無しの掟 ◆bgnLnnAiNw
07/09/20 22:46:22
>>760
「トラブル・シューター」の場合、元国家機関の人間とはいえ現在は引退しているので、
名作「傭われ探偵」に近い小気味よさがありますね。女を抱くのは手付けや謝礼代わりの
場合が多く、女たちもその辺は割り切っているから湿っぽさがなく痛快です。

762:無名草子さん
07/09/21 00:12:12
スーパーヒーローもいいけど適度に失敗もし人間臭さのある主人公も捨てがたいですね

763:野獣サラリーマン
07/09/21 22:31:24
そう、そのへんのバランスが絶妙なんだよ大藪作品は
ヒーローでも傷や弱点やどこか憎めない所とかあったりして感情移入しやすかった。

大藪氏復活キボン

764:無名草子さん
07/09/21 23:29:26
水虫だかインキンだかをうつされた主人公がいたような・・

765:無名草子さん
07/09/21 23:35:15
大藪読者にお勧めな作家っています?
国内外問いません。

766:無名草子さん
07/09/21 23:38:38
大藪の前に大藪なし、大藪の後に大藪なしつうことで結論でてるのに

767:無名草子さん
07/09/21 23:48:38
>>765

とりあえず西村寿行あたりから入ってみたら

768:無名草子さん
07/09/22 00:37:00
>>766
単なる読書量不足、見識の狭さをごまかしてるだけ。
>>767
wikiで調べたら面白そうだったのでちょっとよんでみる

769:名無しからの銃火 ◆urhDuQDy7Q
07/09/22 01:17:45
大藪以外の作家もいいもんだが
大藪もいいもんだぜ。

770:無名草子さん
07/09/22 02:10:07
個人的にはスティーブン・ハンターにはまった。
「真夜中のデッド・リミット」が一番面白かったが大藪的じゃない。
大藪的なのは「極大射程」、「ダーティホワイトボーイズ」、「狩りのとき」、「悪徳の都」等。

771:無名草子さん
07/09/22 06:30:04
>>770
ダーティホワイトボーイズだけ毛色が違った作品だったね
だけど銃器に五月蝿いのはやっぱスティーヴン・ハンターだった
まあ、大藪を読んでたんであの手の克明な描写は初体験ではないけど
私も全て読んでますよ

>>765
例えば西村寿行の「怒りの白き都」と大藪の「唇に微笑み 心に拳銃」あたりを比べると
メス奴隷というものに対する両作家の比較ができるよ

そういえば昨晩の朝日新聞夕刊に西村寿行の追悼記事が出てたね
そこには殺生について大藪と口論になったと書いてあったな
寿行の方は飼い犬が事故死して以降、ハンティングを完全にやめ、菜食主義者になったらしいし、さらに地蔵菩薩に凝り始めた
ハンティングと肉食をやり続けた大藪(体壊して食生活改善したんだっけか)とはその辺で衝突したんだね

772:名無しの掟 ◆bgnLnnAiNw
07/09/22 07:44:49
>>768
> 単なる読書量不足、見識の狭さをごまかしてるだけ。

そもそも大藪作品に何を求めているか、どの部分に惹かれるかによって「お勧めの作家」も
異なってきますから、相手を非難する前にその点をはっきりさせるべきですね。
「バイクや車が活躍する作品が読みたい」、「骨太のハード・ボイルドが好み」、
「冒険小説、ハンティング小説が良い」、「緻密な銃器描写を楽しみたい」等々。

個人的には大藪春彦という作家に対する飢餓感は、他の作家では埋められないと
いうのが結論ですが、強いて言うなら夢枕獏や柘植久慶あたりが良いと思います。

773:無名草子さん
07/09/22 10:07:24
柘植は胡散臭いからやめとけ(落合に通じる)

最初からフィクションとわかってる獏のほうが数倍まし

774:無名草子さん
07/09/22 10:32:20
>>773
アホか。面白ければそれで良いんだよ。柘植が本当に元グリンベレーかどうかなんてどうでも良い
そんなのは儲とアンチだけでやってくれ。落合の作品は自分登場のイタタタなものが多いが柘植は
大部分がフィクションだろ

蜂田迅シリーズや「マンハッタンの墓標」あたりは面白いぞ

775:無名草子さん
07/09/22 12:15:12
夢枕獏が西村寿行のリスペクターであることは有名な話だから、
獏の前に、まずは西村だな。

776:無名草子さん
07/09/22 13:33:34
何か必死な西村ヲタがいるな

777:無名草子さん
07/09/22 15:41:12
柘植さんは一時期良く読んだ。
「チェックメイト・キング」が印象に残ってるな。

778:無名草子さん
07/09/22 16:05:29
>>777
あれは9・11前に書かれたんだよね。

779:無名草子さん
07/09/22 16:51:47
一仕事した後の生タマゴぶっ掛け飯は最高だぜ あとショーユとバターを忘れるなよ

780:無名草子さん
07/09/22 16:55:51
>>779
あれはむしろ仕事前に食うもんだ

781:無名草子さん
07/09/22 20:40:06
>>765
ちょっと反則ぎみのお薦めだが、戸梶圭太のバイオレンスものなんか大藪のパロディ感覚で面白いかも
クールトラッシュとかの鉤崎シリーズは大馬鹿劣化大藪って感じ

782:無名草子さん
07/09/23 01:01:15
>>780
仕事前に食ったら動けねえだろw

783:無名草子さん
07/09/23 01:31:32
考えれば考えるほど大藪は大藪だ 大藪に代替品はどこ探してもねえよ いまさらながら大藪は異端の作家だと思った

784::無名草子さん
07/09/23 01:59:49
大藪「日本の冒険小説作家で僕の影響を受けなかった人はいない。」

785:無名草子さん
07/09/23 02:05:06
小説の上とはいえ沖首相がシミだらけの反っ歯だとか人肉食ったとか生血を啜るとか書いちゃう人だもんね

786:名無しの掟 ◆bgnLnnAiNw
07/09/23 07:47:04
>>777
柘植久慶では「チェックメイト・キング」や「国家転覆」みたいに下準備から丹念に描いていく
作品が特に好きですね。蜂田迅シリーズも少人数でクーデターやらかしたり、大藪作品でも
お馴染みの「敵の意向で行われる人間狩りゲーム」で主人公が大逆転して勝っちゃう作品が
気に入っています。

>>785
文字通り国民の生き血を啜り、食い物にしちゃうんですよね。すごいブラック・ユーモアです。

787:無名草子さん
07/09/23 10:43:58
ひとつ人の世の生血を啜り、ふたつ不埒な悪行三昧、みっつ醜い浮世の鬼を・・・

桃太郎侍も僕の作品を手本にしている

788:無名草子さん
07/09/23 19:56:59
おっさん

西村寿行はエロっぽいからアカンでぇ

やっぱ大藪やでぇ大藪

新刊出たら又教えてんかぁ

789:無名草子さん
07/09/23 20:19:57
>>788
それ映画のセリフでしょう
「タトゥあり」で宇崎竜堂が本屋のオヤジ相手に言ってたね
ちなみにあの三菱銀行猟銃人質事件は映画「野獣死すべし」の下敷きとなってまつ

790:名無しからの銃火 ◆urhDuQDy7Q
07/09/23 20:37:18
三菱銀行猟銃人質殺人事件の犯人は、自分の名前の読み方もあやふやだったと言いますね。
そして大藪の愛読者だったけれど。

791:無名草子さん
07/09/23 22:09:37
鳴海清

792:無名草子さん
07/09/24 00:03:20
結局大藪の本質って怒りなんだよな
その怒りと共鳴しあう事が出来る読者だけが大藪マニアになる
どっちも怒りなんだ
怒りを共有しあうことで繋がってる
大藪と出遭ったことでムショ暮らししないで済んでる奴はかなりいると思うw

793::無名草子さん
07/09/24 00:23:50
鳴海清は田岡組長を銃撃した人
三菱銀行は梅川昭美 本屋の話は実話




794:無名草子さん
07/09/24 00:49:09
大藪作品のフアンだった梅川はムショ暮しはしてないが死んでるw

795::無名草子さん
07/09/24 03:24:41
大藪を読む前に殺人で少年院に入所してた梅川

796:無名草子さん
07/09/24 07:15:09
大藪の楽しみ方も知らないチンピラの話なんてどうでもいい

797:無名草子さん
07/09/24 07:24:22
>大藪の楽しみ方

どういう楽しみ方してるの?

798:無名草子さん
07/09/24 09:02:12
大藪読んで犯罪やらかすのはアホウ

799:無名草子さん
07/09/24 09:25:55
本を重しがわりにスクワット

800:無名草子さん
07/09/24 12:37:47
>大藪と出遭ったことでムショ暮らししないで済んでる奴

呼んだ?

801:無名草子さん
07/09/24 14:02:55
ショーユ、ウドン、オデン

なぜカタカナ

802:名無しからの銃火 ◆urhDuQDy7Q
07/09/24 14:47:52
漢字だと堅苦しいし、ひらがなだとちょっとやわらかすぎな感じ?
そこで硬質なカタカナを!

邦彦は愛用のもーぜるの銃把をそっと握った(違う)

803:名無しからの銃火 ◆urhDuQDy7Q
07/09/24 14:58:51
>>797
大藪の楽しみ方と言えば、
まずは肉を2キロ食ってみたり(腹が出るけどスタミナは続くのを実感)
原作とした映画に影響されてクラシックを聴きながらぎくしゃく動いてみたり
カウンタックを見てハアハアしたり、RZV500Rに乗ってみたり
モデルガンをメンテナンスしながら気分に浸ったり

後は猪狩り熊撃ちなどのライフル・ハンティングや、四輪でのハード・ドライヴィングテクニックを
体験してみたいものです。

804:名のない男 ◆bjgqCApaa.
07/09/24 21:08:50
干涸らびたコッペパンをフライパンの油に浸して食べるとかw


805:無名草子さん
07/09/24 21:42:35
おまいら腹が立った時、オーヤブ読みたくならないか?
俺は腹が立つとオーヤブ読んで熱くなった頭をクールダウンしてるが・・

806:無名草子さん
07/09/24 21:45:05
どうも日常に覇気がなくなったときに、大藪を読んで
気持ちにバリエーションを持たせるようにしています。


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