07/08/14 07:39:59
ちなみに、この時点で高見沢が契約していたタイア・メーカーの名前は
“トーキョー・タイア”です。“トウキョウ・タイア”でなく。
“ショーユ”とか“ギョーザ”もそうですが、「外国人の発音を表記すると
こういう感じになる」という書き方をしていたんだと思います。その他、
“ヴェテラン”や“サヴァイバル”も要は“V”と“B”の違いに対する
こだわりですね。“ヴァレンチノのコート”なら本物ということになりますが
これが“バレンチノのコート”だと“V”ではなく“B”なので韓国製の
ニセモノです。わかる人だけわかってください。
語学に堪能な者からすれば正しくない部分も多々あると思いますが、私は
こういうこだわりこそ大藪春彦の文体の魅力のひとつだと考えています。