08/03/10 10:03:53
大塚英志 「被害者という強者」化する日本・・・保守論壇誌の「責任」と「成熟」のために
>保守論壇の雑誌に主たる執筆先があったぼくは、担当編集者に「この(つくる会)キャンペーン
>をこのまま続けると後で後悔するよ」と言ったことがある。その時、・・・彼は自分が担当して
>いたキャンペーンの中心的存在であったある研究者の名を挙げ「xxさんは電波系ですから」
>と笑い、ぼくが真顔で語ったことに苦笑いをしていた。確かにほんの十年前まで保守論壇は
>一種のカルトでしかなく、そこで語られていた「暴論」は世界の中にさして作用せず、大手の
>出版社に入った編集者がたまたまそういったカルト誌に人事異動させられ「お仕事」でそう
>いった言論を作っていったところが脇で見ていても強く感じられた。そこには保守論壇という
>カルト誌の中で何を語ったところで世間にはさして作用しないという楽観があったことは否め
>ない。
>
>けれども教科書批判キャンペーンは予想外に大衆化してしまった。「責任」というのは保守
>論壇の好むことばだが、世間から隔離されたメディアで、「暴論」を語ることしか体験してこ
>なかった保守論壇は、ことばが届くということへの「責任」を担うにはあまりにも・・・・・・・