10/05/14 14:38:53 y22SptGR
今日は良い天気だ。 そんな日に不思議探索なんてもんは面倒以外の何物でもないんだがな。
せめて相手が朝比奈さんならこんな活動も至福の一時なのだが、何が悲しくてコイツと一緒なんだかな。
「そういう事はモノローグだけにして口に出さないで貰いたいものですが」
うるさい古泉、わざと口に出してるんだよ、さっきから女性の視線を独り占めしやがってこの野郎。
「身近な女性の視線を独り占めしてる貴方がそれを言いますか…おや、あそこにいるのは？」
何の事を言ってるんだ…ん、どうした？ お、佐々木じゃないか。 よう、何やってるんだ？
「やあ、キョン。 友人と待ち合わせさ。 良い天気だから少し早めに出てきたのはいいんだが暇になって
しまってね。 本でも持って来れば良かったんだが…」
それで携帯いじりか。 何見てたんだ？ってこれ２chじゃねぇか、それも自分のスレって。
「最初は涼宮さんや長門さんのを見てたんだけどね。 何故かあまり合わない気がしてね、ここにたどり
着いたって訳なんだ。 まぁ、暇つぶしだからどこでもよかったんだがね。」
「（その辺りの感情に気付かない辺り涼宮さんや彼に通じるものがありますね、全くこの三人は…）しかし
こう言ってはナンですが貴女のスレの現状はあまり良いものとは言えず、いい気分にはならないんじゃ
ないですか？」
確かにな、ちょっと前はいい感じになりかけたがまたおかしくなってるもんな。
「へぇ、古泉君も２chやるんだね。 うん、確かにいい気分にはならないけど、ある意味仕方ないかなって
思ってる所があるからね、そこまで気にはならないかな。」
ん、どういうことだ？
「アンチやアラシって呼ばれてる人たちの行動はある種の性癖から来てるんじゃないかと思っててね、性癖
じゃなかなか変えようがないから諦めてるってとこかな。 同じような事ばかり言ってるから慣れたと
いうのもあるんだが。」
慣れるなよ。 というか、性癖ってどういうことだ？
「つまり、佐々木さんが言いたいのは人の趣味思考はそうそう変えられないってことですよ。 アンチや
アラシは人から疎まれる事に快感すら覚えてるのではないかと。ある意味Ｍっ気が強いんでしょうかね？
それを止めさせるのは相手が見えないだけに至難のワザですよ。 あなたもポニテ萌えを他人から止めろ
と言われても止められるもんじゃないでしょう？」
確かにな、って言うか何故お前がそれを知ってる！
「キョン…まさか気付かれてないつもりだったのかい？ 中学の時からあからさまだったじゃないか」
そ、そうだったのか？ それじゃぁ他の人も？
「バレバレですよ、あれだけ分かりやすいとかえって気持ちいいくらいですよ。」
なんてこった…でも分かるだろ？ あの顔が引き締まる感じとうなじが見えるところとフワフワ揺れる所と…
（５分経過）
…でだ、そこんところがだ、ってどうした二人ともぐったりして？
「そこまで語られると流石に僕でも引きますね…」
「全くだ、今度橘さんにポニテを進言してみようかな、彼女キョンともっと仲良くなりたいみたいだから。」
「本気ですか？ 貴女それでいいんですか？」
「ん？、皆が親密になるのはいいんじゃないかな？ あぁ、古泉君の立場としてはマズイのか」
橘の事はどうでもいいとしても、古泉の組織ももう少し融通きかせてもいいのかもな。
「いえ、そういうことじゃなくてですね…（だめだこの二人）」
「？、おっと、どうやら友人の到着だ。 じゃあまた、キョン、古泉君」
ああ、またな。 どうした古泉、少し涙ぐんでるぞ？
「いえ、何か色々バカバカしくなって少し悲しくなったところです、お気になさらずに。」
？？まぁいいか。 そろそろ俺達も戻るか。
「ええ、（やれやれです、今日は疲れました もう帰りたいですね）」