10/03/08 09:41:29 Qb3AIt+t
引用1憂鬱p.218より
女子と肩を並べて下校する、なんてのは実に学生青春ドラマ的で、俺だってそういう生活を夢に見なかったというと嘘になる。
俺は現在その夢を実現させているわけなのだが、ちっとも楽しくないのはどうしたことだろう。
おそらく>>354さんの言っている”キョンは女の子と下校した経験無い”の根拠はここだろう。
もしも引用1の部分以外に根拠があるなら提示していただきたい。
さて、引用1のみを根拠とするという前提で話を進める。
確かにこの文章から”キョンは女子と一緒に帰宅するような浮いた経験がない少年”という印象を受ける可能性が高い。
しかし、次の文章をごらん頂きたい。
引用2
分裂p.85より
学校が休みの土曜を除き、毎週火曜と木曜には、俺は佐々木と連れ立って向かうのがほどなく習慣化されていった。
引用3
分裂pp.85-86より
俺の家は中学から目的地までのルートの直線状にあり、いったん帰宅してから自転車を引き出して学習塾へと漕ぎ出すのが論理的に一番の方策で、
どうせだからと荷台に佐々木を乗せて走るのもいつもの習慣だった。
引用2.,3よりキョンは佐々木（女子）と下校した経験があることが分かる。
この引用1と引用2,3は相反する内容なのではないか？というのが>>354さんの疑問ですね。
しかし、引用1から分かる事実はせいぜい”女子と下校する学生生活を夢見ていた”であり、女子と下校したことがないというのは憶測に過ぎない。
その一方で引用2,3からははっきりと”佐々木と下校して塾へ行った”ことがわかり、女子と下校していた事実が把握される。
あわせると、”キョンは中学時代に佐々木と下校して塾へ行ったことがあるが、高校1年生の6月時点で女子と下校する学生生活を夢見ていた"
以上のことから引用1と引用2,3での両者が並立する解答としては
「女子と下校するような青春ドラマ的な高校生活を夢見ていた」が考えられる。
あるいは「佐々木を異性とみなしていなかった」も考えられる。
それならキョンの目線で、佐々木は女子じゃないから女子と下校したことがないので女子と下校する青春ドラマ的な生活を夢見ていたのは正しい。
などが整合性を持つ解答例です。
まあ、そもそもキョンの1人称小説だから、キョンが気分で適当なことを言っている可能性があるんだよね。それはそれで小説の設定として正しい。
まあ長々と書いたけど、①両者が並立する解答が存在する以上、誤りだとは言えません。
②沢山の説が考えられますが、どの説も可能性が残っている以上、あなたの意見を納得しない人に同意を強要するのはやめましょう。