10/01/18 02:45:49 vEFK2UnY
目が覚めて今がいつで自分が何者なのかが分かるまでに少し時間がかかった。
今の自分は中学3年生ではなく、高校1年生。
風変わりな少女である佐々木との親交は長く絶え、俺のまわりに今いるのは風変わりどころか超能力者や宇宙人や未来人といった超人たちだ。
「佐々木か・・・」
渇いた声でぼそりとつぶやく。
佐々木・・・か。ずいぶんなつかしいな。佐々木のことなんかここ何カ月も忘れていた・・・が、さっきの夢はじっさいに中3の時にあったことだ。
「で、君は僕に好意を抱いているのかい?」
はあ・・・。俺はいつも佐々木にからかわれていた気がするな。佐々木のほうが一枚上手だ。
・・・・・しかし。ぶつぶつ言ってごまかしたが実際どうだったのか。好きだったのか。
そんなことをしんみり考えていると、
「アンタ、わたしのこと好きなの!?」
とハルヒが俺のあたまに怒鳴りこんできた。やれやれ・・・と思っていると
「キョン君、わたしのこと好きですかぁ?」
「好き?」
「あっはっは。あなたは僕のことが好きですか?まっがーれ↓」
と朝比奈さんも長門も脳内で俺に話しかけてくる(最後のはなかったことにしよう)
やれやれ・・・。寝ぼけているな。ここまでくれば俺の妄想力も谷口のエロ妄想とそんなにかわらんかもしれん。
明日のフリーマーケットにそなえて寝ないとな・・・。
そして、奇妙なことに・・・・というべきだろう。
この夢を見た翌日、高校1年最後の日をSOS団で楽しむべく俺はフリーマーケットに行く途中に、佐々木と1年ぶりの再開をした。
end