10/01/13 23:09:39 eq7s9J+1
>>217
ちょっと改稿してみようか。
意識を取り戻すと、あたりは真っ暗だった。
空を見ると星が瞬いている。屋内ではないようだ。
というか、背中が痛い。どうもコンクリート剥き出しの地面に寝ていたらしい。
(俺はこんなところでなにをやっているんだ……)
眠りこける前の記憶を思い出そうとしてみるが、ハッキリしない。
とりあえず上半身を起こし、周囲を見回すと、どうも今いるのはビルの屋上らしい。
「目が覚めたかしら」
唐突に女の子の声が降ってきた。俺は驚いて、声の先に視線を移した。
とてつもなく大きな給水塔があった。こんなの見たことない。
とっさに、このような給水塔を必要とするビルというのは、どんな大きさなのかと考えてしまったほどだ。
「……上なのだけれど」
声の主は給水塔の上に居たらしい。
目線をさらに上に向けると、ぶらぶらと投げ出した白くて細い脚と、こちらを見下ろす人形のように美しい顔が見えた。やはり声の主は女の子だったらしい。
こんなところかな。