09/10/24 22:43:18 8H+mpVLr
>>301
全部読みました。面白かったです。文はやや荒いですが、展開に起伏があり、主人公の
心情も十分描かれているので好感が持てました。ベースのアイデアもいいと思います。
気になったのは設定に甘さ(緩さ)を感じる点です。というのは、巫女さんの話しぶりに
安易な雰囲気があるのと、世界を行き来するルールに厳密さがないので全般に
「なんでもありの話」っぽく見える、ようするに現状では、「現実」だろうが
「虚構」だろうが、どちらの世界でも非現実的な事が容易に起こりえるご都合主義的な
世界設定に見える、ということです。(巫女さんは自在に行き来してるし)
なので、もういくつか設定を工夫して、厳密に虚構と現実の境目を明確にして欲しいと
思いました(現状はあまりにも枷がなさすぎ。せめてみさきの死ぐらい「目撃」させて
欲しい)。でないと読者は、主人公が虚構と現実の選択を迫られる展開になっても、
その葛藤を理解できない(どちらも同じに見えるから)と思います。
さらに言わせてもらうと、野暮なバトル展開とかは避けて欲しいと思いました。
それよりも「恋人」を軸に据えて、虚構と現実の行き来によって生じる
人間関係のドラマをしっかり描いて欲しいと思いました。べたなネタですが、
生前のみさきとやり残した何か、などがあると盛り上がりそうに思います。
それと、僕なら「虚構世界」の初日、みさきと再会するところから物語をはじめる
かもしれません。翌朝、現実に戻った主人公は必死に……とか。