09/10/23 16:58:57 fuiA/4dh
重ね重ね読んでいただきありがとうございます。
>>258さん
なるべく「」で語って、比喩は極力抑えるように書きました。
語り部は主人公ではなく、
主人公はあくまでも巻き込まれ型を狙ったのですが、
淡泊・スカスカと印象を与えたのなら再考しようと思います。
あと、手抜きの印象もいけませんね。
キャラが動いているときは、一文を短く書くことを気にしすぎているかもしれません。
全体的にただよう暗い印象は自覚があります。
>>260
やはり、ライトノベルとしては弱いんでしょうか。これならどうでしょうか?
「ねえねえ、タカくぅーん」
下校時にタカは加藤に話しかけられた。
彼女は癖のない黒髪を頬の辺りまで伸ばしていた。一見地味な印象だがクラスには隠れファンが多い。タカはいまも加藤と帰っているところをクラスメイトに見られないひやひやしている。
「もしねぇ、もしねぇ、タカくぅんが〝イノウ〟を持っていたらどうしちゃう? しちゃう?」
「い、イノウ―ッ!」
ま、まさか、かの有名な地理学者の伊能忠敬のことだろうか。
タカは伊能忠敬が作製した「大日本沿海輿地全図」を恍惚と思い浮かべた。
―ああぁぁ。な、なんてすてきな地図だろうか。関東平野からにょっきと生えたような房総半島の出っ張り―っう。
あの類い希な測定技術にあやかりたい! いや、むしろ舐め回したい!
タカは極度の地図マニアだった。地図さえあれば三度の飯がおかず無しで食えるという剛の者だった。
頭上にはピンピロリンというSEが流れて、思わずタカは前屈みになってしまう。股間には三泊四日は可能なほどのテントが張られていた。
「―っ!」
そのズボンの膨らみを見た加藤は、顔を熟したトマトみたいに紅潮させた。そして、拳を握る。
それは伝説の黄金の拳だ。
むかしむかし、加藤はシベリアを単独で縦断した。そのときにホッキョクグマと対等にやりやったというのがこの黄金の拳だ。いまでの加藤の制服の下にはそのときにつけられた傷があるとかないとか。
そして、いまその黄金の拳は舌なめずりして獲物を見すえていた。
タカはなんとかその恐怖から股間をいさめようとするが、
すいません。冗談です。