09/07/11 10:39:57 wz6g4xVz
>>54
1/3くらい読みました。
途中までですが、面白く読めましたよ。
文章力は、かなり高いと思います。
キャラクター演出もインパクトもあるし、よく出来てます。
・電撃大賞一次落ちの原因
まず間違いなく、構成がなってないのが理由じゃないでしょうか。
以下、問題点を羅列していくと、
*視点の変更が頻繁で、誰が主人公なのか分からない。提示されない。
*この作品世界の中で、怪盗がどういう位置づけにあるのかが分からない。都市伝説的な存在?
*何についての物語なのかが分からない。
探偵とファミレスで晩御飯を食べるシーンあたりで、
この話が、怪盗モノでも、 探偵モノでもないのは分かったけど、
じゃあ、何を目的とした物語なのかが見えてこない。
*謎ばかり増えて、何も明らかにされない。
男は何を盗まれたのか、何を与えられたのか、
探偵は何を盗まれたのか、なぜ怪盗はそういう行動を取るのかなど。
*キャラクターが出すぎて、繋がりが把握しきれない。
1/3過ぎても、どんどん新しいキャラが出てきて、よく分からなくなってしまいました。
いろいろ書きましたが、作者の頭の中では、
作品世界がリアリティを持って完璧に作られているんじゃないでしょうか。
これはとても良い点ですし、素晴らしいと思います。
ですが、読者に対する説明や誘導という点では、残念ながら、及第点とさえいえないように思います。
その意味で、読者置いてきぼりだと私は感じました。
・その他
もし、自分が>>54なら、読者にどの部分を一番楽しんで欲しいかを、突き詰めて考えると思います。
そのために必要な根幹は何かを考えて、削れる所をどんどん削ってから書き直しますね。
読者に対する説明や誘導が難しいと思うのなら、
雀野跳などの主人公級のキャラクターを、怪盗と全くかかわりの無い(知識の無い)常識人に設定して、
その人に対して説明していくようにすれば、やりやすいんじゃないかと。
最近読んだ中では、一番化ける可能性がある作品だと思いますし、
違う作品を読んでみたいと思わされました。是非、これからもがんばってください。