09/07/10 12:28:44 WMFzE3gO
前スレ >>647
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押韻された獣の口戯 に対しての感想
作者さん、見ているかな?
遅くなったけど、全文読み終わりました。
・文章でおかしい所はどこか
文章でのおかしさは特にないです。
敢えて言うなら、、全体から夢枕獏の影響が漂ってくるところでしょうか。
(きのこは読んだことがないので判りません)
・どの辺りで読むのを止めたか
全文読みました。
努力して読んだという感じはありません。
・中二病っぽくなってしまった気がするがどうか(台詞とか気取り過ぎ?)
台詞云々はすでに問題じゃないと思う。
・ほか、なんでも
以下、気になったところを羅列します。
まず、所々で見られる描写の端折り。
(クリスが脱走するあたりの件とか、そもそも彼女が閉じこめられていた場所の描写とか、
匙雛が馬車の中から周囲の人間を虐殺するシーンとか、城の乗っ取りとか、影の存在とか、
匙雛があの傭兵の故郷でどんなものとして伝わっていたかとか、だれも匙雛をその後追わなかったのかとか、
なぜ白皮が強いのかの理由づけとか、いろいろ有りますよ)
アクションがどうも躍動感に欠ける点。
(白皮が盗賊どもを皆殺しにするシーンと、白皮と匙雛の死闘が典型)
全体の構成。
・冒頭で、アザがクリスに元に預けられるシーンは、もっと印象的にその異形と異質を描写した方が良いでしょう。
というより、虐待の描写に力を入れすぎじゃないかと思います。
・アザが白皮として成長するシーンは、時系列を追って成長過程として描いた方が、私は好き。
匙雛が重要人物だというのに、真ん中くらいになってからようやく登場する件。
いっそ、冒頭からその存在を臭わせ、その後もアザの成長と対比させるくらいでも良いのでは?
・ルミエと雌塚が途中で空気になった。
もったいないですね。
・匙雛の描写は、もうちょっと魅力的に出来なかったか。(イノセンスな感じでも良いくらい)
・レイドランの家出は、もうちょっと意味を持たせても良いでしょ。
全体的に、ややちぐはぐな印象は有りますね。
ただ、最大の問題は、いかにも生命の価値が低い世界観と描写。
それと、既存の有名作家の影響が見えてしまう点です。
匙雛の惨殺をむごく見せるには、生命に価値がなければいけません。
それはちょっと努力が足りなかったかな。
それから、既存の作家の影響はこれを機会に脱することを考えた方が良いでしょう。
(これが最大の課題じゃないかな)
それらを全て勘案しても、面白かったですよ。