09/07/09 22:11:13 +eIdm/5e
>>20
文章は非常に読みやすく感じます。一人称もおかしいところはなく、
構成もいいと思いますが、表現で
>つくられた冷静の仮面は簡単に剥げ落ちて、
を「ぼく」が被っていた様子は特に感じませんでした。
「つとめて平静を装っていたぼくの仮面~」ぐらいのほうが自然ではないでしょうか
キャラについては、ぼくも、不肖桜天路雪夜も、普通の子供、綺麗なお姉さんの
印象しか残りません。ぼくの正体である世淵に至っては、最後に突如出てきたという印象が
あるので、もう少し伏線を書いておけばよかったでしょう。例えば、世淵に耳たぶをなでる癖があり、
ぼくもそれをする、ですとか。何も無いと、読者にはただ「そうなんだ」と言う感想しか残らないかも
しれません。雪夜の過去にしろ、突如語られる、と言う感があります。もっとも、これはこの短編だけを
読んだ人間の感想です。
それよりも深く書き込まれる列車、鉄道のほうが印象深い気がします。そもそもこの小説は、ハルヒなどと
言ったキャラ立ちが必要なものでもないので、この程度で十分だと言う気がします。キャラを立てる
必要の無い物語ではないでしょうか。
物語について言いますと、世淵が若返った「ぼく」と恋人の雪夜が、世淵自身が設計した
新型?列車を見学し、目的地に着くと同時に若返り、何故か用意してある指輪で婚約を求める、と言う
この作品のみで評価する場合、例えばアニキは何故そんな魔法が使えるんだろう、とか
何故そのタイミングで告白できるんだ、事前に知らなかったんだろ、とやや突っ込みたくなりますが
高い文章力でなんとなく納得してしまいますが、こだわる人は「?」となるかもしれませんね。