08/07/15 15:54:19 xDRDclym
【アドレス】 直張りです
【ジャンル】 経済犯罪
【タイトル】 自然の法廷
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序章
平賀祐一は三十八兆円の資産を手に入れ、世界の頂点を極めた。
平賀祐一は一般の貧乏宅に生れ落ちた。特別な才能を持ち合わせていたわけでもなければ、努力によって道を切り開いていく意志も持ち合わせていなかった。普通の公立高校を卒業した後、田舎の市役所に勤めた。
彼の初任給は手取り十一万二千円であった。そのうちの半分が生活費となり、四分の一が貯金され、残りが親への仕送りとなった。生活費は五万円ほどということなので、立派なところには住めないし、
食事も贅沢には出来ない。当分は貧乏から抜け出せないはずだった。もちろん世界一の資本家になれるはずもなかった。
第一章
祐一は午後六時に仕事を終えて、帰宅の途中であった。六月も後半に差し掛かっていたので、日が落ちても蒸し暑さが残り続けた。
彼は山奥にある廃墟とも言えるボロ家を買い取って、そこをねぐらにしていた。二百万円の二十年ローンである。そこは古びているが、トイレ、お風呂などの施設が存在する上に冷暖房もついている。
欠点はもちろんある。屋根に穴が開いているので、露のこの時期は雨洩れが激しい。壁などにも穴が存在し、山の虫や動物が入り込んでくるのである。
糞を部屋に撒き散らすだけならまだマシだが、熊が入り込んでくることもあり危険極まりない。
それでも彼はここを気に入っていた。野生の大人しい動物との交流があり、自然が癒しを提供してくれるのだ。