08/08/01 15:46:18 Ww/yuy06
誰でも一回はそういう目に遭う、いや一回で済まないかも知れないけど。
自分は、最初に作品を出した大手は、三冊で切られた。
切るときの担当の言い方は、当然だが「お前はもういい」みたいな
言い方はしない。もっと遠まわしに言う。
二社目は、一社目の作品を読んでくれた編集者が声をかけてくれて
作品を出すようになった。しかしこれも1シリーズ5巻書き終えたところで
次のシリーズを準備していたら、拾ってくれたその担当編集者が
「実は次の、出ないかもしれないんだ」と言う。
出ない「かもしれない」って、どういうことだ・・?
作家と直に接する編集者は、やはり単刀直入にはものは言わない。
切るときの表現はあくまでも遠まわし。
「上が見て決めるそうです」「難しいかもしれませんよ」等。
一社目も二社目もそうだったが、編集者自身は、切るつもりが
なくても、やはり営業サイドで「もうこいつは要らないから切れ」
と言って来たらほぼ担当編集者は逆らえない。
そして」一度組織で「切る」と決められたら、どう反論しようと
正論を言おうと無駄。
ただ二社目の場合、切られかけて他社へ売り込みに回っていたら、
終った1シリーズ目の作品に映像化の話が来て、営業が手のひらを返し、
2シリーズ目を書かせてもらえることになった。
結果的に(例のごとく)映像化は実現しなかったのだが、
貴重な応援を得た。
自分の場合、窮地に陥ったときに、作品を読んでくれた外部の
編集者やプロデューサーが、結果的に拾ってくれたり助けてくれたり
したことになる。
以後十年以上、有り難くも執筆を続けさせて頂いているが、結局は、
自分に出来ることは一生懸命いい作品を描くしかない、
という気がしている。