07/12/30 02:39:50 dm/JwDrD
「ああ、そのダンボールはそこに置いたままで構わない。
…さてと。一応これで全部かな。ふむ、僕はあまり物を持たないほうだと思っていたんだけど、
こうして見るとその認識を改めないといけないかもしれないね。
しかし、本当に君に来てもらって良かった。男手があるのと無いのとでは全く違うからね。
取り敢えず荷物はこのままでいい。この状況では食事もできないし、散策も兼ねて外食にしようか。
…この荷物の片づけを手伝う? キョン、君は分類上女性である僕の私物をそんなに見たいのかい?
例えば僕の下着やらを片付けるとして、君はそれを顔色も変えず淡々と箪笥に詰めてくれるとでも?
流石にそれは困るな。君が僕をどう認識しているかという事と、君がその年齢にも関わらず所謂枯れた状態に
なっているという事の二重の意味でね。
…くっくっく、そんなに慌てて弁明しなくてもいいよ。君に他意が無いことはこの僕が一番知っている。
まあ、他の女の子に対しては、そういう事を言わないほうがいいと忠告しておこう。
さて、今度こそ食事をしに行こうか。このあたりで安くて美味しい店はどのあたりにあるんだろうね。
食事が済んだら、近所の人達への引越し蕎麦を買っていこう。本当は事前に準備するべきなんだけど、
如何せん急な事だったからね。ああ、引越しの際に何故蕎麦を配るのかというと…、ああすまない、その話は
食事の間にすることにしよう。今はいい店を探すのが先決だ。
それはそれとして、ご近所に挨拶に行くときは頼りにしているよ。…何故って、女の一人暮らしは何かと無用心だ。
僕があの部屋に一人で住んでいる事が広まったら、何かと無用なトラブルが起きるかもしれないからね。
…そんな顔をしないでくれ。その為に君と一緒に回ろうと言っているんじゃないか。
別に馬鹿正直に一人暮らしをしていますと言う必要なんて無い。僕と君とで挨拶に行けば、普通は二人で
越してきたと思うはずさ。それに実際、君は時々僕の部屋に来てくれるんだろう?
…わかってるさ。万一彼氏なんかができたら、一番最初に君に報告するよ。
だからそれまでは、このスペアキーは、君に預かっていて欲しい
そうして、時々でいいから、君の都合のいい時には、ここに来て欲しい
…寂しくない、不安なんて無い、なんて言ったら確かに嘘になる。
一人暮らしなんていうのは、遅かれ早かれ誰もが経験することさ。
人はね、一人でも生きていけるようにできているんだよ。
…それとも、君が僕と一緒に暮らしてくれるとでも言うのかい? それはまるでプロポーズだね。
…くっく、分かっているよ、冗談だ。だからこれからも頼むよ、『親友』」
佐々木さんは引っ越しで少し不安になっているようです。
70:この名無しがすごい!
07/12/30 02:45:38 owiBctDe
>>1
乙。初めて来る板だが、受け入れに感謝しないとな
>>65
男女それぞれに向けた恋愛ADVの異なる世界がある日無理矢理ドッキングし、
その合成された平行宇宙で出逢った二人の主人公が、キョンと佐々木だったんだよ!
ΩΩΩ<な、なんd(ry
>>69
こちらも乙。今回は早いなw
71:この名無しがすごい!
07/12/30 02:52:31 dm/JwDrD
というか>>1乙を忘れていたので>>1乙。
ササッキーの隣に引っ越したいよササッキー。
>>70
最後の一文が紛らわしすぎてスマソ。自分はいつもの人じゃないです。
投下しちゃってから気づいたよ。
72:この名無しがすごい!
07/12/30 03:04:32 C9YUy3lW
>>67
いや、ちょっと待て!
それ、俺じゃないぞ!
勝手に決めつけないでくれ…
前スレ埋め完了と報告しただけなのに…orz
ごめん、スレ汚しスマソ
おやすみなさい
73:この名無しがすごい!
07/12/30 03:12:34 XmmJcUd3
>>69
GJ
お休み佐々木さん
74:この名無しがすごい!
07/12/30 03:30:48 IB3gVnHQ
まあ、わかっちゃいたことだが、
先にGJな61とか69を見てしまうとどうなのよ自分。
でも落とす。とりゃ。
佐々木さんの、お引越しの巻
「キョン、僕は引越しをするよ。こちらでは当面会えなくなる。いや、もう戻らないかもしれない」
ある日突然、平然とした顔で佐々木は爆弾発言をぶちかました。
ちょっと待て佐々木。引越しっていつ?
「もう準備が出来たようだから、今すぐにでも。こういうものはだらだらしても仕方ないからね」
いきなり引越しって、学校とかそのほか諸々どうするんだ。
「まあ、そのあたりは大丈夫だよ。何とかなるから。
……ああすまない、ちょっと準備があるので」
そういい残すと佐々木はきびすを返し、振り返ることなく駆けていった。
ちょっと待て佐々木。新しい連絡先も聞いてないぞ。
待て、待ってくれ佐々木。
確かに中学卒業後、一年間連絡もとらなかった俺だ。
でも心のどこかで、いつでも佐々木には会える、そんな風に思ってもいたんだ。
それをこんな形で、突然サヨナラってのは。
なんだろう、動悸が止まらない。足元がガクガクする。
胸の奥がぽっかり空いて、師走の風が吹き抜けるような錯覚に襲われる。
こんな気分、ハルヒたちが消失した時以来だ。
知らぬうちに足が駆け出す。
俺はまだ、お前に伝えてないことがたくさんあるんだ、佐々木!
角を曲がると、いきなり人にぶつかる。
よく見ると、おい、佐々木じゃないか。
「すみません、ってキョン? ああ、言い忘れてたんだけど……」
佐々木!
「ち、ちょっとキョン!」
倒れたまま、自然に佐々木を胸にかき抱くような体制になる。
頭の中は、こいつをこのままいかせちゃならない、それだけだった。
「佐々木、行くな!」
「キョン!? あの、僕にも心の準備とか今日は引越しなんで汚れてもいいものしか着てないとか……」
佐々木の言葉が半分くらいしか耳に入らない。
「俺たちは親友だろ、確かに一年も連絡を取らなかったのは悪かったけど、
俺はこんな形でお前と別れたくなんかないぞ!」
腕に思わず力がこもる、鼻先を掠めた佐々木の髪は、ほのかな汗と、フローラルの良い香りがした。
「い、いや、あのねキョン、ちょっと落ち着いて」
落ち着いてなんていられるか。
「あの、だからね。ちょっと我が家がリフォームなんで、その間しばらくすぐ近くの家に引っ越すんだよ。
歩いて1分くらいの。 電話番号は変わらないから、と言い忘れたから戻ってきたんだけど……
なんならこのまま君の家に永久に引越しをするのも僕としてもやぶさかでないというかその……」
……え?
「……あと、あちらの方で、涼宮さんを始めとするするSOS団の皆さんが凝視してるんだけど、
できたら場所を替えて二人きりの場所に移ってくれた方が僕としては好ましいな」
……なんですと?
「……キョン、説明してもらおうじゃないの」
「……き、キョンくん、あわわわわ」
「……不潔」
ピルルルル
「……はい、もしもし。ああやっぱり出ましたか。それも群れで。
……すぐ戻ります。ええ、死ぬときは皆一緒です」
……佐々木、これからはもう少し、誤解のない表現で重大事項は伝えてくれ。
いやマジで。お前のおかげで、SOS団の男性陣は重傷者2名だ。
おしまい
75:この名無しがすごい!
07/12/30 03:31:39 IB3gVnHQ
おまけ
橘「たまには『いやー(ry』を他人が発するを見れていい気味なのです」
佐「そう言えば、2期の内容次第では、橘さんと藤原くんは、
元の方にきちんと居場所ができるわけだね」
ポ「見込みは薄いが、そうなれば、まあ一足先にアニメデビューってわけだ」
佐「……キョンたちと同じ所に残れるわけだね」
ポ「そ、その冷たいまなざしは何なんだ?」
橘「さ、佐々木さん、落ち着いてくださいなのです!」
九「--私は、一緒にお引越し……」
佐「……キョンと一緒なんだねえ」
橘「久々にイヤー! 群れなす神人が(ry」
76:この名無しがすごい!
07/12/30 03:34:27 0K3/bXEs
>>1&SS投下乙
今更ながら佐々木の声優は
皆川純子あたりが良さそうだと思った今日この頃
77:この
07/12/30 03:37:58 OEimCuIR
プー
78:1
07/12/30 04:21:01 ALMfgSLf
このスレって俺が立てたんだぜ。
どんな連中がフライングするかって様子をみる為にさ。
79:この名無しがすごい!
07/12/30 04:28:59 CTXHAuZi
フライング?
80:この名無しがすごい!
07/12/30 04:34:03 MC9iX4Ev
>76
浅川悠に一票。
81:この名無しがすごい!
07/12/30 04:43:09 l4yFX8BZ
KIDじゃないんですから
82:この名無しがすごい!
07/12/30 09:31:25 XmmJcUd3
>>74
GJ
しかし、休みのせいかvipに変なスレが乱立している。ハルヒ関連で30以上って一体。
一番しょうもなさそうなスレ:涼宮ハルヒ◆SOS.qsdY7g(キチガイ)はいつ寝るの?(8)
83:この名無しがすごい!
07/12/30 09:43:44 ACbh+UWN
>>80
一緒に酒飲みてぇ
84:この名無しがすごい!
07/12/30 10:15:06 rXsoGyC1
お、しっかり移転してる
>>1乙!
85:この名無しがすごい!
07/12/30 14:50:35 eoJPgevP
>>1乙
26スレは小ネタ56に長編4か。すごいな。
86:この名無しがすごい!
07/12/30 16:12:13 e7ALucVp
確認乙です。
関係ないけど、文書板のIDってアルファベット率高いなあ
87:この名無しがすごい!
07/12/30 18:34:32 vGIyGYEs
まずは>>1乙です。
板移って過疎るかなーと思ったが別にそんな事はなかったぜ。
ところで長編らしきものを投下したいんですが、よろしいでしょうか?
88:この名無しがすごい!
07/12/30 18:40:18 6RuESNi5
カモーンщ(゚Д゚щ)
89:キョン佐々の憂鬱1
07/12/30 18:46:07 vGIyGYEs
こう言ってしまってはなんだけれど、私は宇宙人や未来人や異世界人や超能力者が日常にふらりと現れることを望んでいたかもしれない。
このありきたりな日常世界に幸あれとは常日頃から思っていたけれども、
それでもやはりある日突然信じていた価値観が一変するほどの大事件に巻きこまれたい、
そんなふうに思わなかったと断言したらそれは嘘だと確信できる。
例えばこんなのはどうだろう?
実は公に出来ない政府の秘密組織が宇宙人や超能力者の存在を隠蔽しているのだ。
そして学校帰りの私は偶然にも彼らと出会ってしまい、元の生活とは別れを告げる。
もちろん私自身にそういった不思議的価値はないから自ずとサポートの方に回るんだろう。
ある日突然事故に遭って頭を打つとかはどうだろう?
今まで使われなかった脳の一部が繋がって超能力に目覚める。
そして他にも目覚めた人たちがいて私の元に集まってくる。そして世の中を正すために行動していく。
なんと漫画的アニメ的な世界のすばらしい事だろう。
それがはたして現実に起こりうるのか、と聞かれても私は根拠を持って肯定するだろう。
宇宙人、確かに人類のように知的生命体が惑星に生まれる確率は限りなく低い。
けれどもこの果てしなく広大な宇宙空間には確実にそのような惑星が存在している。
彼らが私たちより遥かに進んだテクノロジーを持っていて、
同じく知的生命体の私たちに接触を試みる可能性はゼロとは言い切れない。
未来人、フランク・ティプラーという名の物理学者が過去への時間移動が現在のテクノロジーでも可能な事を証明してみせた。
しかも予算さえ考えなければ確実に成功しうる方法でだ。
エネルギー保存則の問題はまだ残っているけれど、
未来で起こった大惨事を回避する為に過去と接触を試みる可能性だって否定できない。
そんな話を私は友人にしてみたのだけれど、このように返された。
「それがわたしたちの日常に起こるものなの?」
私は愕然としてしまった。
確かに宇宙人未来人は可能性としてはあり得る話だけれど、それを本当に目の当たりに出来るとはまた別問題だ。
それは宝くじで一等を当てるよりも低い確率なのだから。
夢と実際の可能性は別物、けれど可能性と現実もまた別物。
そんな事が起こるはずがない、けれどちょっとは起こってほしい。
それが成長した私の考えになっていった。
中学を卒業する頃には私も親友と呼べる人物に出会って日常世界にも物語的面白さがあるんだと知る事ができ、
別にそんなSFやファンタジーの要素が関係しなくてもいいやと思えるようになった。
だから私はこの平穏だけど面白い世界を精一杯生きようと思っていたところ―、
凉宮ハルヒと出会った。
90:キョン佐々の憂鬱2
07/12/30 18:49:56 vGIyGYEs
私は実は県内でも有名な私立進学校の入試に受かっていた。
妙な話ではあるけれど、偏差値もそこそこの県立高校に通う事にした。
大学はともかく高校は多少良い環境にあればどこに行っても同じだと私は思う。
大学受験勉強なら教科書の内容をしっかりと把握して応用と演習を繰り返せばいい。
授業が退屈なら自分で進めればいい。
せっかく高校に通うのだから勉強以外で高校生活でしか出来ない事をしたい、そう思ったからだ。
……いや、よそう。
そんな事でごまかしたところで自分の正直な気持ちは偽れない。
私の本音は勉強になんかに存在しない。そう、私は―。
さて、そんなわけで入学式前後であたりを見渡してみると、
同じ中学から来ている人たちがかなりの数にのぼっていて、
うち何人かは昼休みに話し合った友人たちもいたから緊張する事はあまりなかった。
けれども友人たちが私を一目見るなり、
「うそ、なんでここにいるの?」
と目を見開いて指差してきたのには驚いた。
どうやら友人たちの中では私は私立校に進学していた事になっていたらしい。
そう考えるのが普通だろうけれど、いささか心外だ。
決まりきった校長先生や来賓の方々の祝辞が終わってようやく私は配属された一年五組の教室に足を運んだ。
席は出席番号順で男女交互に並んでいるらしく、所定の席に腰を落ち着けた。
「む、おまえと同じクラスだったのか」
本を読もうかと鞄の中を探っていたら、聞き慣れたどこかだるそうな、けれど明瞭な声が私の耳をくすぐった。
もちろんそれを無視する事は当然、無碍にする事もできるはずもないから、
「そうだね。これを偶然と呼ぶべきなのか必然と呼ぶべきなのか、そこはさすがに判断に迷うけれどね」
私はくっくっと笑いを浮かべながら彼の瞳を見つめる事にした。
キョン、とあだ名されている彼は私と同じ中学の出身で、塾も一緒だった友達だ。
彼は肩をすくめながら背負った鞄を私の後ろの席に置く。
どうやら彼が私の後ろらしい。
「それにしても、まさか本当におまえがこの学校に進学するとは驚いたぞ。
おまえだったらここより上の偏差値誇ってる滑り止めだって受かっててもおかしくなかったのに」
「さすがに高校一年目から授業と予備校で息の詰まった生活を送るのはごめんだったからね。
僕は君が思っているよりもずぼらだったらしい」
キョンと同じように肩をすくめてみせる私に対して彼はあきれたように頭を抑える。
「つまりなんだ、実は本命私立も受かってたのにそれを蹴ってここに来たって言うのか?」
「そうなるね。けれど別に不思議な事じゃないと僕は思うんだ。
現に国木田だって同じ選択肢を選んでいるようじゃないか」
「俺にはさっぱり分からん。行けるところに行った方がいいと思うんだがな」
キョンは同じく中学をともに過ごした国木田の方をちらりと見てまた首を傾げる。
「行けるところに行ったからこそ、ここに至ったとは考えてくれないのかい?」
さらに語ろうとしたところに担任の青年教師がドアを開けて教室に入ってきたので、私は話を切り上げてそちらに集中する事にした。
彼は一通りの自己紹介とハンドボール部の宣伝を行った後、典型的な展開と言ってはなんだけれど、自己紹介をしようと発言した。
一言だけにも関わらず聴いていると実に面白い。
クラスに早く馴染もうとする者、当たり障りのない発言ですます者、高校生活に望む夢を語る者。
まさしくその人のすべてを表していると言ってもいい。
私もなるべく簡素に自分を表す言葉を述べ、暖かい拍手を送られた。
キョンもまた彼らしい台詞を述べて終了する。
次の女子が立ち上がるが、キョンは私、つまり前方を眺めたままで後ろを振り向く気はないらしい。
いくら体をよじらなくてはならないからって、それはないだろうと密かに思うけれど、
それを私が指摘するほどキョンは分からずやではない。
91:キョン佐々の憂鬱3
07/12/30 18:53:39 vGIyGYEs
「東中学出身、凉宮ハルヒ」
彼女はどうして不機嫌なのかは分からないけれど、まるでクラス全員が敵のように口を固く結んで眼を鋭くしていた。
けれどもそれを補って余りあるほど彼女の容姿……いや、美貌は整っていた。
気と意志の強い女子、これなら絶対にクラスの人気者になるだろうと思わず確信していたけれど、
「ただの人間には興味ありません。この中に宇宙人、未来人、異世界人、超能力者がいたら、あたしのところに来なさい。以上」
さすがのキョンも振り向いた。
凉宮さんはクラス全員の視線を全く意にも介さずに受け止め、
ゆっくりと教室全体を見渡して、憮然としたまま着席した。
おそらく全員の頭には今の発言にどのような反応を示せばいいのか困っていたところだろう。
担任の岡部先生も例外ではない。
何人かはそれを平然と受け止めたりあきれかえったりしていたようだけど、
後から聞いた話では彼女と同じ東中学出身の生徒だったらしい。
だけど私はそれに衝撃を受けてしまった。
今、この場で、あのような発言を行った凉宮ハルヒの存在に。
彼女はどれほど自分を貫き通す固い意志を持っているのだろう。
他人から白い眼で見られようとも嘲笑されようとも、決して自分を変える事がない。
世界はそれこそ個人の意志で回っていると断言しているかのように。
それはきっと理論と常識で武装してきた私が持っていない強さ。
「よろしく、凉宮さん」
気がついたら私は彼女に拍手を送っていた。
最大限の賛辞ではなく、他の生徒の時に誰もが送っていた暖かいものだ。
それで白くなっていた時が再び刻みだしたのか、他の生徒からもまばらに拍手が送られる。
岡部先生もためらいがちに次の生徒を指名する。
凉宮さんは送られた拍手に反応を見せず、面白くなさそうに腕を組むだけだった。
再びそういった非日常的な事柄に興味を持った私は予習そっちのけで図書館に通いつめ、
必要なら本屋にも赴いて自腹をはたいた。
深く考えれば考えるほど少女時代に思いを馳せた記憶が鮮明によみがえってきて、自然と笑みがこぼれる。
92:キョン佐々の憂鬱4
07/12/30 18:55:08 vGIyGYEs
数日後、ようやくある程度まとめられた私は凉宮さんと話し合おうと意気揚々と学校に赴いた。
「しょっぱなの自己紹介のアレ、どのへんまで本気だったんだ?」
そして教室に入ってくるなり視界に飛び込んできたのは、
さりげない笑みを満面に浮かべたキョンが凉宮さんとの会話を試みようとしているところだった。
「あんた、宇宙人なの?」
彼女は不機嫌のまま大まじめな顔で返事した。明らかに雲行きが怪しい。
他のクラスメイトもキョンの成り行きを固唾をのんで見守っている……ような気がする。
「……違うけどさ」
「違うけど、何なの?」
座っているのにたじろぐキョン。この展開はまずい。いつもの聡明さがキョンにはない。
「……いや、何も??」
「強い意志を持っていて立派、そんなふうに思ったのよ」
だから私も彼と凉宮さんとの会話に参加する事にした。
凉宮さんはキョンのそばに椅子を持ってくる私を凝視する。
「なによそれ?」
「だってそうでしょう?」
私は自己紹介の時に彼女から感じた印象を素直に語った。
キョンはツチノコを発見したような驚いた表情を私に見せてくるけれど、
彼女の顔には「それが何?」がありありと書かれていた。
「子供の頃誰もが思っていた、けれどほとんどの人にとっては色褪せてしまった記憶。
自分で自分を妥協させてしまった人ばかりの中で、あなたはそれを捨てる事なく心の中で輝かせ続ける。
とても素敵で立派な事だと思うわ」
「それで?」
「あなたに触発されて私も少し文献をあさってみたのよ。良ければ少し語り合わない?」
私はおもむろに鞄の中から数冊の本を取り出して凉宮さんの机の上に並べてみた。
それに顔をしかめたのはキョンだった。
「おまえ、こんなのばっかこの数日読んでたのか?」
「ムー大陸とか月到達NASA陰謀説とかの文明よりはよほど文明的だと思うけれど?
心配しなくてもこれらは全部科学的根拠を伴ったものばかりだよ。
トンデモ科学じゃない事は僕が保証する」
私が持ち出したのはいずれも物理学者や生物学者が大まじめに語っている文献ばかり。
それが現在別の学者に否定されているものでもとりあえずは持ち出してみた。
以前調べた事があるから、そこから更に掘り下げるのは意外と簡単な事だった。
さすがの凉宮さんもこれには面食らったらしく、私の方に視線を移していた。
「私の材料はこんなような知識しかない。できれば凉宮さんの考えを聞きたいと思っているの。
よければ教えてくれないかし―」
そんなわりといい時に限って岡部先生は早くに教室に表れた。まだ予鈴もなっていのに。
本鈴がなるまでめげずに話そうと思ったけれど、既に凉宮さんの興味は削がれてしまったらしい。
私は空気を読めない担任に若干のいらだちを覚えながら、自分の席に戻る事にした。
93:キョン佐々の憂鬱5
07/12/30 18:57:21 vGIyGYEs
そんな私やキョンの他にも凉宮さんと会話をしようと試みるクラスメイトは何人もいた。
まずは昨日のドラマとか無難な話題から入ろうとするけれど、たいていはそこで撃沈される。
琴線に触れない限りは彼女は意にも介さないらしい。
あからさまに不機嫌をあらわにするのだから、話した側にとってはたまらないのだろう。
次第に彼女から人は遠ざかっていった。
ただ私にとって嬉しかったのは、そっけないけれど私の話を聞いてくれるところだった。
まだ一方的に私が話しているだけで会話は出来ていない。
けれど、話題さえ選べばいつか無難な会話程度なら交わせると結論できるまでにはなっていた。
しかしいつまでも彼女だけに関わっているのが私の高校生活だと聞かれれば、そうではないと答える。
「おまえ、谷口から高評を受けてるぞ。なんでもAAらしい」
「それは光栄だね」
放課後でのキョンとの会話もその一つだ。
谷口くん、凉宮さんと同じく東中出身。席が近いからキョンや国木田と一緒に食事をとる事が多い。
一件軽そうに見えるけれど、あの手の人は芯がしっかりしていると私は思う。
「僕がAAだったなら朝倉さんはきっとSSSぐらい行ってるんだろうね」
「それは自分を卑下し過ぎだろ。朝倉さんは一つ上のAA+、ほぼおまえと差なんてないぞ」
「意外だよ、朝倉さんの一つ下なんて。僕を高くみすぎて逆に困るよ」
「なんでも凉宮ハルヒに話を合わせようとする不思議なやつ、そんな理由でランクが下がってるらしいが」
どうやら東中出身の生徒には凉宮さんの印象は芳しくないらしい。
しかし彼女と関わる事でその人物の評価まで下がるのは凉宮さんにとってこの上なく失礼だとは思うけれど、
それを正しておこうとは思わなかった。
「ところでキョン、君は部活動の仮入部期間をどのように使うつもりだい?
ゴールデンウィークまでに決めておかないと入部の機会を逸してしまうと思うんだけれど」
「あいにく俺は万年帰宅部、高校受験からの脱却の余韻をそのままに過ごすさ」
「それは残念」
別に部活動をやるやらないは個人の自由だけれど、やった方が思い出や出会いが広がると思う。
けれど逆に自分の時間を取りたいのだったらキョンのように帰宅部を選択するのもありだろう。
「それでおまえはどうするつもりだ?」
「僕はとりあえず全部に仮入部してみるよ」
「全部……マジか?」
キョンのあきれたような口調と表情に私は少しむっと来た。
「今までの嗜好にとらわれずに新たな一面を発見できれば、と思うんだ。
今までやった事のないものも挑戦してみるよ」
「そうか。がんばれよ」
素っ気ない言葉でキョンとの放課後の会話は終了する。
真っ先に教室から出て行った凉宮さんの行方を気にする人は既に誰もいなくなっていた。
それを少し寂しく思いながら私は鞄を持って部活巡りを始める事にした。
94:キョン佐々の憂鬱6
07/12/30 19:02:35 vGIyGYEs
やはり体を動かすのは気持ちがいい。それを肌で感じる事が出来た。
バスケ、ラクロス、それから岡部先生のハンドボールにも行ってみたし、野球部にも足を運んでみた。
さすがに運動神経も抜群とは言えなかったから熱心な勧誘をしてくれた部は少なかったけれど、
それでも薦めてくれた先輩方には,
「考えさせて下さい。一応全ての部活を見て回りたいんです」
と無難に断っておいた。そこまで熱望はされていなかったけれど、後の方の部になってくると、
「まるで凉宮ハルヒだなぁ。あいつ変わってるよな」
と聞くようになっていった。驚いた事に彼女もまた全ての部活動を体験して回るつもりらしいのだ。
四月の半分もすぎたあたりでようやく体育部を終え、文化系の部に足を運ぶ事にした。
まずは私が最も興味がある文芸部に行こうとして、
「ん?」
「あら」
凉宮さんと遭遇した。
どうやらお互いに文芸部に行こうとしていたらしく、部室の前で鉢合わせになってしまったらしい。
しばらく静寂があたりを包む……そんな事はなく、凉宮さんは私をみかけなかったかのように部室の扉を開けたのだった。
「失礼します」
私も彼女の後に続いて部室の中に踏み込んで、一瞬立ち尽くしてしまった。
夕焼けに染まった橙色の光が窓辺から差し込み、
開け放たれた窓からそよぐ風がカーテンを優しく揺らす中、その少女は本を読んでいた。
絵画や写真にすれば賞すら夢ではないと確信できる一枚の映像がそこにはあった。
「ねえあなた、上級生は?」
その女子が上履きなどを確認して一年生だと判断したのだろう、
凉宮さんはあたりを見渡して上級生の鞄もない事を確認する。
「いない」
女子生徒は本から顔を上げるどころか微動だにせずに答えた。
思った以上に涼やかな声で、まるで風鈴を鳴らしたような印象を抱く。
「この部はわたし一人」
さすがにそれだけではなかったようで、付け加えるように彼女はつぶやいた。
「うそ。中学時代に調べた時にはちゃんと現三年生がいたはずよ」
凉宮さんは彼女に断りもなく棚に立てかけられた部員名簿に目を通す。
私もそれが気になったので後ろから覗き見る事にした。三年生が数人、二年生はゼロ。
どうやら状況から判断すると、三年生は夏を待たずに春で部を引退してしまったらしい。
どうりで部活紹介の時にも顔を見せなかった訳だ。部員で示し合わせて放り投げたのか。
「信じられない。なんて無責任なの」
凉宮さんは明らかに今目の前にいない上級生に向けて敵意を向けながら、
彼女は棚に立てかけてある本を一冊ずつ手に取って終わりの方を読んでいく。
「何をしているの?」
「あとがきを読んでるのよ。たいていはこれで著者が何考えて書いてたかが分かるから」
私の何気ない質問に凉宮さんはそれだけ答えて本を次々と積み重ねていく。
どんな本を文芸部の人たちが扱っていたのかをチェックしているようだ。
95:キョン佐々の憂鬱7
07/12/30 19:03:36 vGIyGYEs
やがて飽きたのか見切りをつけたのか、最後まで読まずに全部棚に戻していく。
「あんた、ここって本を読むだけ? それとも批評もするの?」
「知らない」
あくまでこの女子生徒は我関せずを貫くつもりらしい。
それにそもそもやる気のない三年から彼女が部活事情を聞いているとは思えない。
しかし部活風景を推理するにはこの棚ぐらいしか材料がないのは頭が痛いところだ。
「とりあえず読書、批評、それから創作もあるみたいじゃない」
「そうね。やろうと思えばいつでも羽ばたける部みたいね」
推察が終了してパイプ椅子と折り畳みテーブルを囲む女子三人。
あまりに味気ないので私がくんだ日本茶をテーブルに並べる。
私は我ながら上手く入れる事が出来たとお茶をすすってしみじみと感じた。
正直、間が持ちません。
「で」
静寂を打ち破って口を開いたのは意外な事に凉宮さんだった。
この時間からなら他の部に行く事も出来たはずなのに、彼女はそのまま腰を落ち着かせていた。
「続き」
「続き?」
あいにく見当がつかなかった上に凉宮さんはあさっての方向に視線を向けていたので、
私は思わず聞き返してしまう。
「この前の続き。恒星間移動の技術についてよ」
ああ、宇宙人が地球にやってくる前提になっている事ね。
思わず納得した私は新たに借りてきた文献をテーブルの上に並べて、
なるべく整理して語る事にしようとして、ふと気づいた。
そういえばせっかくこの場にいるのに私は本の女子生徒の名前を聞いていない。
「長門有希」
伺ってみると彼女は平坦な声を紡ぐのみだった。
文化系部の中にはかなりの優秀な成績を収める部活も多々あって、軽音楽やコンピュータ研究には驚かされた。
この調子で行けば軽音楽は文化祭で演奏すれば一番人気になるだろうし、
コンピュータ研究のパソコンは決して安くない一台数十万規模もするハイスペックなもの。
大学の研究に使ってもおかしくないものまであった。
そうしてゴールデンウィークが終わる頃には私と凉宮さんは全ての部活を体験し終えていた。
涼宮さんと出会ったのは文芸部だけだったけれど、それでも鉢合わせできたのは私にとっても少し嬉しい事だった。
案の定凉宮さんはどこにも入部する事は無かった。
超常現象研究会を始めとした同好会を含めて彼女の興味をそそる部活動はなかったようだ。
ちなみに私は週三回の某運動部に入る事にした。
それ以上だと勉強に支障をきたすし自分の時間が取れない。
だけどそれ以下だと部活動の意味がないと思ったからだ。
96:キョン佐々の憂鬱8
07/12/30 19:08:06 vGIyGYEs
唐突にではないけれど、たぶんきっかけがあったとしたら曜日によって変わる髪形についてキョンが指摘した事だろう。
涼宮さんは長くてつややかだった髪を惜しげもなく切った。そしてホームルーム前の時間でキョンと涼宮さんは会話をし始めたのだ。
ある日は部活動について、またある日は中学時代について。
一度は涼宮さんの方が積極的に答えていたところで空気が読めてない岡部先生に折られもした。
私も私で二人の会話に参加もした。けれど他の女子とも関係を築いていった。
その中には東中出身のこもいて、涼宮さんの過去話を詳しく聞く事もできた。
どうやら今までの一ヶ月近くより壮大な事をしてきたらしい。平凡を歩んできた私にはとても考えられないものばかりだった。
「俺、涼宮が人とあんなに長い間しゃべってるの初めて見るぞ。おまえ、一体何を言ったんだ?」
「驚天動地だ」
とある休み時間。谷口くんが例によって不在の涼宮さんの席を指差しながら難しい表情を浮かべてキョンに語りかけた。
それはそうと谷口くん、魔法って言い方はいささか不適格だと私は思うのだけれど。
あっさりと返答するキョンにあくまで納得しそうに無い谷口くん。その後ろから国木田がひょっこりと顔を見せてくる。
「昔からキョンは変な女が好きだからねぇ」
国木田、そのちらりとのぞいた視線は私に対するあてつけなの?
「キョンが変な女が好きでもいっこうに構わん」
猛烈に構う。嗜好は確かに人の勝手ではあるけれど、主に女子が非常に困ると思う。
本人は気がついてないようだけれど、意外にキョンは人気があるのだから。
「俺が理解しがたいのは、涼宮がキョン相手にちゃんと会話を成立させているところだ。納得がいかん」
「あたしも聞きたいな」
と、朝倉さんは朝顔のような素朴な笑顔でキョンの前にやってくる。
「あたしがいくら話しかけても、なーんも答えてくれない涼宮さんがどうしたら話すようになってくれるのか、コツでもあるの?」
「解らん」
キョン、考えるフリをして首を振っても私にも国木田にも丸判りだと思うよ。
けれどきっとキョンが熟考しても朝倉さんの望んでいる答えにはたどり着かないと確信できる。
キョンはそういったものを意識せずにさりげなく行うのだから。
「そういったもんに関してはおまえの方がうまく説明できるだろ」
「えっ? 私?」
端の方にいた私にいきなり話題を振られても困惑するばかりだ。キョン、いくらなんでもそれはひどいよ。
私の思いをよそに朝倉さんをはじめこの場にいる……いや、なんだかクラス全員の視線が私に集中している気がする。
若干引きつるけれど、すぐに気を取り直して少し考えてみる。
「そうね……。一つの事実としては、彼女にとって退屈な話は論外。社交辞令でも聞こうとしないで門前払いだとおもう。
それから私達の方から自己主張するような会話もよほど興味をそそらない限り成立してない。
キョンと涼宮さんとの会話を第三者の立場で聞いてみると、二人の会話で共通している点が一つ」
「涼宮さんの主張を真剣に受け止めつつ、それに答える事のできる会話を彼女は望んでいる?」
「と私は思っているけれど、どうかしら」
それでも涼宮さんはイエスマンを望んでいない。ある程度反する主張をする人物が最適だと考えられる。
そういった点でもキョンは涼宮さんにとって現時点で一番の相手だと言える。
「だからあなたと涼宮さんは会話できてるのね。あたしも見習わなくちゃ」
「そうとも言い切れない。私も会話をするとある程度しゃべってしまう方だから、タイプが涼宮さんと一緒なのよ。
時を刻んでいけば意気投合できるかもしれないけれど、現時点ではまだおせっかいな女子その二にすぎないと思うわ」
中学時代キョンとの議論ではいつも私から話題を切り出して、それにキョンが意見をする。そんな事が結構多かった。
だから私と涼宮さんは意外と近いのかもしれない。
97:キョン佐々の憂鬱9
07/12/30 19:10:13 vGIyGYEs
「ふーん。でも安心した。友達ができたのはいいことよね」
おせっかいな女子その一こと朝倉さんが自分のことのように嬉しそうに笑顔を見せた。
多分男子が真正面から拝めば半分は心惹かれるほど魅力にあふれている。
首をかしげるキョンに朝倉さんはお願い、と白くて繊細な指を絡ませて両手まで合わせた。
キョンは呆気に取られたらしく、「あー」や「うー」しか言葉にできていない。
朝倉さんはそれを肯定と受け取ったのか、ケーキを前にしたおとなしめの女の子のような笑顔で私の腕を引っ張る。
「ねえねえ、その話詳しく聞かせて」
私は女子の輪に入るなり今の話題がふられた事にはたじろぐしかなかった。
朝倉さんはともかく彼女達はあっさりと涼宮さんとのコミュニケーションをあきらめた人たちだ。
なんだか、テストの過去問を持ってる優等生にねだるみたいだ。
いつまでも出席番号順での席ではさすがになかったらしく、席替えが行われる事になった。
主に近所から輪が広がっていくものだから、クラス全体の事を考えれば月一でも私はいいと思う。
けれどもせっかくキョンと涼宮さんとの会話に参加する機会がなくなると思ったら少しさびしい気持ちを抱く。
席の近さという利点をのぞいたらキョンが涼宮さんと会話を続ける理由があまりない。
どうなるんだろう、と悩んでいたけれど、実際は杞憂だった。
窓辺の後ろから二つ目にキョンは位置し、涼宮さんはその後ろ、教室の角に位置した。
私の席が涼宮さんの隣になったのを合わせて、偶然とは恐ろしいものだと正直思う。
「あー、もう、つまんない! どうしてこの学校にはもっとマシな部活動がないの?」
そしていつものように始まる早朝の会話。
涼宮さんは本当に憂鬱そうに高度が低いのかすぐに流れていく雲を眺め、幸せが抜けるほどの深いため息を漏らした。
それを指摘しようと頭を掠めたけれど、やめておく事にした。
「ないもんはしょうがないだろ。結局のところ、人間はそこにあるもので満足しなければならないのさ。
凡人たる我々は、人生を凡庸に過ごすのが一番であってだな」
……その理論は夢を完全に否定したきわめて現実的な、しかしとても危険な考えだと思うけれど。
確かに努力と根性だけでどうにかなる世の中だったらどれほどよかった事か。
汗と涙の結晶が無駄に終わった例は数え切れないほどのはずだ。
偉大な成果に結びつく努力をする事にすら才能が必要な世界だ。
だから私達は平穏無事に暮らすしかない。日常生活万歳。そんなところだろう。
「うるさい」
涼宮さんは気分よさそうに演説しているキョンを一方的に切り捨て、あらぬ方向へと視線を向けた。
もうキョンの話を聞く気はないらしい。
当然だろう。その99%と1%の話で言うなら、涼宮さんには1%の何かだけが足りてないのだから。
99%の努力を行った彼女からすればこんな理不尽な事はないだろう。
認めたくないはずだ。このほのぼのとした日々がこの世界の全てだと。
そのように考える事で私も憂鬱になってきたので、気分を紛わすために次の授業の予習を始める事にした。
98:キョン佐々の憂鬱10
07/12/30 19:13:50 vGIyGYEs
突然だった。
涼宮さんは睡魔に襲われていたキョンの襟首をわしづかみにすると、勢いよく引っ張ったのだ。
「何しやがる!」
たまらず拳を握り締めて立ち上がるキョンに対して見せた涼宮さんの反応は
―生涯忘れられないほどの、太陽のように輝いた満面の笑みだった。
「気がついた! どうしてこんな簡単な事に気づかなかったのかしら!」
涼宮さんは英国女王が所有する特大の宝石も色褪せるほどの輝きに満ちた眼差しをキョンに向けながら大声で言葉を放つ。
「何に気付いたんだ?」
「ないんだったら作ればいいのよ!」
「何を」
「部活よ!」
青天の霹靂だ、とキョンは考えているのだろう。
全クラスメイトは半口をあけたまま注目していたし、英語の先生は今にも泣き出しそうで無関係な私ですら申し訳なく思う。
授業中だと指摘されてようやく涼宮さんはキョンを開放し、着席する。
けれどもちろん興奮が冷めるはずも無い。目をらんらんと輝かせるままにキョンの背中を凝視していた。
多分教科書は広げているけれど、授業の内容は全く頭に入ってないに違いない。
「1%のひらめき……」
私は新たな道を切り開いた涼宮さんにそんな感想しか浮かばなかった。
99%の努力をしてきた者に1%のひらめきが舞い降りたんだ。
それがどのような結末になるかはわからないけれど、
人生振り返って一番輝いていた時期にすらなるのではないか、そんな考えが頭をよぎった。
そしてその相手に選ばれたのはキョンというわけだ。至極妥当な線ではある。
キョンにとっては頭痛の種になるかもしれないし、決して壊したくないかけがえの無い存在に変わるかもしれないけれど、
きっと彼にとっても大きなものをもたらすのではないだろうか。
そう思うと少し嫉妬すらしてしまう。
「おわぁっ!」
案の定授業終了を先生が告げた途端に涼宮さんは立ち上がり、キョンのネクタイを掴むと強引に引っ張り出した。
軽く悲鳴を上げるキョンなどお構いなし、早々に二人は教室を退場し―、
「へ?」
思わず間の抜けた声を漏らしてしまう。それほど意外だった。
気がついたらやっぱり半泣きの先生を眼の端に捉えながら、私まで涼宮さんに引っ張られていた。
涼宮さんは二人も引っ張っているのに廊下を全力疾走しそうな勢いで、私もキョンも倒れないように走るしかなかった。
「協力しなさい」
そうして屋上へ出る扉の前。涼宮さんはキョンのネクタイを掴んで一言目にそういった。
多分カツアゲと印象を受けたのは私だけではないはずだ。
「何を協力するんだ?」
「あたしの新クラブ作りよ。いい? 今日の放課後までに調べておいて。あたしたちもそれまでに部室を探しておくから。いいわね」
反論内容を構成するキョンを待っているほどの寛大さは今の涼宮さんの頭の中にはないらしく、
今度は私だけを引っ張ってその場を後にする。
軽妙な足取りのまま、どうやら彼女の行き先は決まっているようだった。
99:キョン佐々の憂鬱11
07/12/30 19:16:14 vGIyGYEs
「昼休みになったら文芸部にいきましょう。事情を考慮すればあの広さを有効活用しない手はないわね。
あとは有希と交渉して万事解決よ」
廊下を歩きながら彼女は自論を力説する。
いや、と言うよりは今の発言が今後の前提条件になってる気がしてならない。
十割の確率でそうだろうけれど、刹那の可能性も考慮に入れて一応聞いてみる事にする。
「その交渉は私もするの?」
「あたりまえじゃない!」
涼宮さんは急に百八十度回転して私の真正面に立ち止まった。
そして先ほどキョンに見せたのと同等な輝きに満ちた強い眼差しで私の瞳を見つめる。
「もちろん協力するわよね、佐々木さん」
多分涼宮さんの中では私がどのような返答を行ったところでその結末は変わらないだろう。
キョン風に言うならば巻き込まれた、そのへんだろうか。
それでも私には選択肢がいくつも存在する事は確かだった。断固拒否する事もできただろう。
けれど、私は全く考える事無く返事をした。いや、考える必要が全く無かった。
「もちろんよ、涼宮さん」
私もまた満面の笑みで彼女の意志に答えた。
100:この名無しがすごい!
07/12/30 19:19:13 vGIyGYEs
これで終了です。
佐々木がもし進学先に北高を選んでたら、と考えて書いてみましたが……長すぎました。
なんだか若干ずれがあるかもしれません。全部自分の力不足です。
でも佐々木いいよ佐々木。
101:この名無しがすごい!
07/12/30 19:28:53 cekipBeV
>>100
佐々木保管庫
ハルヒ保管庫
VIP保管庫
エロパロ保管庫
一通り読んでから書いた方がいいよ。
102:この名無しがすごい!
07/12/30 19:52:57 owiBctDe
誰だお前は。
>>100
地の文がしっかり佐々木な雰囲気満載で堪能した。過度にデレずに余裕のある感じもいい
103:この名無しがすごい!
07/12/30 19:55:15 eoJPgevP
>>100
GJ
104:この名無しがすごい!
07/12/30 20:29:06 bB+Ow/bm
そもそも、何で板を移る事になったんだ?
105:この名無しがすごい!
07/12/30 20:29:56 HZgsvg3U
そもそもアニメに出てなかったからじゃね?
106:この名無しがすごい!
07/12/30 21:07:17 z/IhHcRj
>>100
これはイイ佐々木。仲良しな二人が特にいい。
日常ってあたりが実によく書けてると思った。
107:この名無しがすごい!
07/12/30 21:27:27 e7ALucVp
>>100長編乙です。
この展開だと笹の葉どうなるんだろ
さすがに二人とも連れてったら気付くだろうし
108:この名無しがすごい!
07/12/30 21:29:12 a8ki1iM3
どうしても思考実験の域を出ない危惧が。
109:この名無しがすごい!
07/12/30 22:04:43 eoJPgevP
佐々木さんが男装すれば良い
110:この名無しがすごい!
07/12/30 22:08:02 e7ALucVp
でも思考実験に名を借りて、自分にとって都合の良いように妄想を加えて具現化したのがSS。
だからガンガンやっておkではないかなと。
明日は早いので今日はもう寝ます、お休み佐々木さん
111:この名無しがすごい!
07/12/30 23:09:27 zdwfiMA2
>>100
GJ
佐々キョンで北高進学するssは今までにも何度かあったけど、
やっぱ好きだわこの設定w
続きも考えてるなら期待してるんで是非とも頑張ってほしいぜ
112:この名無しがすごい!
07/12/30 23:13:12 C9YUy3lW
>>100GJ!
佐々木視点なのが、また良い。続き待ってます!
113:この名無しがすごい!
07/12/31 00:13:55 6L6laWLp
>>100
>>101で出てる保管庫のssは大概読んでるけど、これは…すごいとしか形容できないだろ。
佐々木視点というのが良いね。取り巻きの描写も能く描かれていたからイメージしやすかった。
原作トレースを続けていけるギリギリの所までなぞってほしいです。
GJ!
114:この名無しがすごい!
07/12/31 01:22:41 pvU7H7tN
佐々木とハルヒが進学校で、キョンが北高校というのはどうだ?
俺書こうとしているけど行きずまっているので、誰か書いてくれない?
115:この名無しがすごい!
07/12/31 01:26:58 IK5BpHaQ
>>114
つ 言い出しっぺの法則
116:この名無しがすごい!
07/12/31 01:54:34 pvU7H7tN
このスレでのトンデモ妄想をまとめるとすごいことになりそうだな。
『佐々木さんとキョンは中学時代に結婚の約束をした』
『キョンの車は軽トラ』
『実は既に神能力持っている』
『佐々木さんの閉鎖空間の巨人は赤色』
『中の人は森永理科』
この他にも沢山ある
117:この名無しがすごい!
07/12/31 02:16:16 xaAiMpWj
誕生日だ
18禁解禁
佐々木さん祝ってください
118:この名無しがすごい!
07/12/31 02:45:56 ZTzES2FK
くっくっ十八歳になったのか。出来ることが一気に増えるね。
差し詰め明日ぐらいに、本屋やゲーム屋の18禁コーナーめぐりかい?
おっと、明日は大晦日か、何処の店も開いてないね。くっくっ
あ、そうそう。出来ることが増えたからって、タバコやお酒は駄目だよ。二十歳になってからだ。
そういえば、男子も十八歳で結婚が出来るようになるんだっけ。
キョンも早く十八にならないかな、そうなれば合法的にキョンと・・・って僕は何を考えてるんだ。
とっ、とにかく誕生日おめでとう
こんな事をするのは初めてだから、かなり変だが許してくれ
119:この名無しがすごい!
07/12/31 02:54:58 pvU7H7tN
『一人前の蕎麦定食』
中学時代の俺達は、塾に行く途中、蕎麦屋に寄って軽く食事することが多かった。
年蕎麦定食1人前を二人で分け合って。(店長がキョンの知り合いでなければ、荒らし認定されたと思う)
「一人前を二人で分けるなんて貧乏くさい事やめた方が良くないか?俺は別にかまわないが」
「僕はこれで十分だよ。君さえ良ければ、何も問題無いよ」
「いや、それだけでなく。クラスの連中にまた夫婦、夫婦と馬鹿にされるのだが。妹となら問題無いと思うが」
「僕は気にしないよ」
キョンは妹さん相手に時々こんな事をしているらしい。
本当は、気にしないというより、キョンと二人でそういうことをするのが好きだったのかもしれない。
子供の頃の幸せだったあの日、あれは遠い昔のよう。
去年の大晦日、君は涼宮さん達5人で過ごしたらしいね。楽しかったかね?
今年も、君はあの4人と過ごしているのかな?それとも涼宮さんと二人きりとか。
そんな大晦日の夜、偶然君に出会った。
「お前もお参りの帰りか?来年もよろしく」
「君はまた、SOS団か?」
「毎日、毎日大変だよ。明日も初日の出を拝むんだ。やれやれ」
そうか、明日も涼宮さん達と一緒か
「そうだ、キョン。昔よく行った蕎麦屋に行こう」
そこで昔のように蕎麦定食1人前を二人で分け合う僕達。
キョン、明日も早いのに僕に付き合ってくれるなんて、君は優しいんだね。
君は誰にでも優しいけど、本当は僕だけに優しくしてほしいんだ。
どうしたらキョンを独占できるのだろうか?
それに、未だに涼宮さんとも他の女の子とも恋人どうしにならないのは何故?
・
・
何だ、簡単なことじゃないか。ただ、必ず成功するとは限らない賭けなだけで
・
・
その夜、大晦日の晩、僕は溜め込んでいた溢れ出す思いを伝えた。
やらなくて後悔するよりやって後悔する方が良い。それとも、遅すぎてもやらないよりはまし。かな?
・・・・・・・・
僕達の行きつけの蕎麦屋で蕎麦定食1人前を二人で分け合うと、知り合った男女は恋人になり、別れたカップルもよりを戻し、離婚寸前の夫婦が再び愛し合う
こんな噂が世界中に流れたのは、僕の名前が変わった頃だったろうか、それとも僕達の二人目の娘が生まれた頃?
(終わり)
120:この名無しがすごい!
07/12/31 03:00:41 pvU7H7tN
>>118
佐々木さんGJ
119:少し早いけど大晦日ネタです。俺はこれが限界。
121:この名無しがすごい!
07/12/31 05:00:49 mBLGCjbA
>>119
シンプルでうめえじゃねえかよ
122:この名無しがすごい!
07/12/31 05:41:24 pLfEtaYy
>>119GJ。
ネタバレ避けるから書かないけど、某台詞がすごくいい。
123:Sasaki
07/12/31 10:18:37 UMPXRGp3
君らは何人の脳内佐々木さんを抱えているだろうか?
俺は3人ほど居る。
一人は佐々木SSを書いている時から居る「くっくっくっ、僕をどんな運命に逢わせるのかい?」と訊いてくる佐々木さん。
一人は頭が仕事脳の時にだけ存在する「僕ならばこの場合はこうするんだけど君は違うのかい?」と訊いてくる妙齢の佐々木女史。
あとの一人は行き付けの居酒屋にいる美絵という娘の事だ。
美絵は背が高くエキゾチックな顔立ちをした娘で、長くて綺麗な髪をした娘だ。
彼女はいつも厨房の中にいて、目立たないけどいつも頑張って仕事をしている。
ある日ホールに一度だけ出て来た時、俺はいつもの調子で少し男女間の湿っぽい話をしてみた。
その時彼女は顔を真っ赤にしてしまい、オロオロとなって仕事が手に付かなくなってしまった。
ちょっと悪い事をしてしまったと思った。
それ以降は彼女とは、カウンター席越しに厨房の彼女と話す事が多くなった。
彼女は20代後半で、今まで色んな仕事をしてみたけど、引っ込み思案の性格が災いしてあまりいい事が無かったそうだ。
俺はそんな彼女に色んな話をして、こんな事をしてみたらどうだ?と俺なりに提案らしいことをしてみたりもした。
大抵、飲み屋の娘にそんな話をしても酔っぱらいの戯れ言として相手にされないのが普通だが、彼女は俺の言った事を忠実に試して
報告を逐一してきた。
俺自身もそんな彼女の話をきいて、一層話に真剣味が増してきたのは仕方ないところだろう。
俺には社会的制約…嫁とかなんとかあるけれど、いい話し相手であり、お互い元気を与え合う間柄なのかも知れないと感じた。
そんなある日、いつもの店に行くと美絵が居なかった。
どうしたのか他のメンバーに訊いてみると、今日は体調不良で休みだという。
俺は他の子にメアドを聞き出すと(ご贔屓なのが超バレていた)美絵にメールを打っていた。
「早く元気になって、ポニーテールを見せてくれ。ささっき~よ」
彼女の名字は佐々木だった。
ゴールデンナインのポニーテールがよく似合う娘だ。
俺がポニーを薦めたのはここだけの秘密だ。
124:風邪
07/12/31 12:39:04 UMPXRGp3
何もこんな時までしなくてもいいのにと思う事は無かろうか?
中学の頃、佐々木と一緒の塾に通っていた俺は、大晦日から元旦にかけて行われる特別冬期講習でそれを思った。
大晦日は家族と一緒に年越し蕎麦を食って、母親のお節料理の手伝いをしつつ(田作作りには自信あるぞ)、テレビの既得権を妹と争奪
戦を繰り広げつつ過ごしたりするのが普通じゃなかろうか?
普段は勉強しない時間帯に勉強しても絶対身が入らないって!と佐々木に言ってみたら、君が思っている様な煩悩を断ちきる為の、
これは一種の儀式なんだよと、いつもの声を抑えた低い笑い声をあげた。
俺が行っていた塾はニュースの1シーンに出てくる様な、生徒や講師がハチマキを締めて雄叫びを上げるスパルタじみた風景とは無
縁なところで、生徒は勉強に関して最善の方法を自らで探し出し、講師は生徒の質問に答えて生徒の弱点を指摘する、ある意味では昔
ながらの寺子屋みたいな感じの塾だった。だから自分自身を上手くコントロールしなければ学習効果はまるで上がらないのだ。
幸いな事ながら俺には講師がもう一人、隣に居る佐々木がよく面倒をみてくれるから、その点は問題が起こる事は無かった。
さすがにこの時期になると受験の内容もほとんど把握しており、問題集を前のページから順に挑んでいき終わったら回答を参照し、正答率が低い部分を明らかにして、その部分を補強してゆく地道な行為を繰り返しつつ、春までの期限限定だからと脳味噌に頼み込み、
短期記憶の強要を行っていた時だった。
紙と黒鉛が奏でる協奏曲の一部が欠けてるぞと思って隣を見遣れば、なんと佐々木の手が止まっているではないか。
こいつでも問題で考え込む事もあるんだなとその光景を見ていると、頭が前後左右に不自然に動いていた。
・・・おい、佐々木どうかしたのか?
俺の呼び掛けにワンテンポ遅れた感じで顔を上げて「何でもないよ」と微笑み返してきたが、顔が紅いし声がかすれているぞ。
「これくらいは大丈夫だから、君は気にせず勉強に打ち込んでくれ」とは言っているが、ちっとも大丈夫に見えない。
は前髪を手でたくし上げて額を佐々木の額に押し付けた。これ位しなければ意地になったアイツは動かないのは勉強済みだ。
・・・俺の額は冷たいだろ?逆にお前は熱燗みたいにアツアツだぜ。
佐々木が言葉に窮している間に二人の勉強道具を手早く鞄に仕舞い込み、講師に佐々木の不調を伝え、手を引いて塾を後にした。
風が強くて寒い夜だった。俺は着ていたセーターとトレンチコートを無造作に佐々木に着せ、いつもの様に自転車の荷台に乗せた。
昔の事を思い出す。今でも小さい妹がもっと小さかった頃の事だ。
今でこそミニ台風の様な奴だが小学校に上がる前後までは虚弱体質だった妹は、よく風邪になって医者のお世話になっていた。
その頃は恥ずかしい話だがウチの家計は苦しくて両親共に帰りが遅かったので、病気になった妹を負ぶったり担いだりして夜の病院へ
連れて行った事がある。その頃はアイツは「お兄ちゃん、ありがと」と言っていたな。
俺は二人乗り以外の交通法規を遵守しつつ、当時の記憶にある休急診療をしている病院へと二本の足へ全力を強いて向かった。
俺の正月は佐々木の看病と自習勉強に明け暮れる事になった。
正月休みが明けてから学校で佐々木に話し掛けられた。
「休みの間は君には随分世話になった。僕なりにお礼がしたいんだけど何かリクエストはあるかい?」
・・・お前と一緒に寝て正月を過ごしたかった。それだけだ。
おいそこ、何を笑ってやがる。
看病と勉強の二本立ては結構大変なんだぞ。
125:佐々木☆テクニック
07/12/31 13:13:02 UMPXRGp3
遊びに言った帰り道での出来事だ。
大きな花を手にした可憐そうな少女の後ろ姿を見掛け、そんな娘だろうかと追い越し際にチラリと見てみたくなった。
その行為が少々オヤジじみているのは俺自身認める所ではあるが、健全なる青少年としてそんな気が起こるのは不自然ではあるまい。
・・・なんだ、お前だったのか。
「何だとはなんだい?会っていきなり随分な言い方ではないか」
その後、青少年のささやかな希望を見透かした佐々木に随分と皮肉を言われたのは言うまでもないだろう。
・
・
・
・
・・・その花束は何だ?お前は生け花もしているのか。
「ああ、これかい?家の近くに飾るんだよ」
・・・美化運動って訳か。殊勝な心掛けをしているな、お前。
「美化運動の一面も確かにあるかも知れないね。君は面白い物の見方をする。僕自身、気付かなかったよ」
・・・違うのか?本来の目的は何なんだ。
「これを近所の交差点に飾るんだ。
そうすると車がスピードを落として静かになる。環境運動の1つの方法さ」
・・・そ、そうか。
「そのうちに花が増えたり地蔵が建ったりする時もある。
人の心に花や地蔵が何かを訴える。君の言う通り確かに心の美化運動という側面があるね」
・・・わ、わかった。
「キョンも気をつけるんだよ。もっとも2人乗りの恩恵にあやかっている僕が言うのも変な話だけどね」
126:この名無しがすごい!
07/12/31 13:44:28 xaAiMpWj
>>118
どうもありがとう
感動した!GJ!!
127:この名無しがすごい!
07/12/31 13:56:35 pLfEtaYy
ID:UMPXRGp3
3連発GJ!
128:この名無しがすごい!
07/12/31 15:14:06 pvU7H7tN
>>123>>124>>125
どれも素晴らしい。GJ
佐々木さんの家の雑煮には何を入れるのだろうか。
129:この名無しがすごい!
07/12/31 15:32:04 UMPXRGp3
やっぱ餡餅だろう?
130:雑煮
07/12/31 16:14:35 UMPXRGp3
「キョン、雑煮には家それぞれの仕来りや伝統があるって事だけど、君の家の雑煮はどんな感じだい?」
―そうだな、煎り子で取った出汁を澄まし仕立てにして、切り餅と芹(せり)を入れて蒲鉾に柚を添えた感じだな。
「ほう、結構シンプルだね。お節料理でお腹一杯になった後を〆でさらりと頂くには良さそうだね」
―まぁ、そうだ。柚と芹の風味は食後の気怠い感じを整えるのに最高だな。因みに蒲鉾はなると巻きだ。
「考えただけで食欲が出て来そうだよ。今度、その雑煮の作り方を訊きに言っていいかい?」
―そうだな、お前が来るとお袋も喜ぶしな。いつでも来いよ。
「折角のご厚意、甘えさせてもらうよ」
―そんなお前の家ではどんな雑煮を食べるんだ?
「僕の家では煎り子を使うのは君の所と同じだが、白味噌仕立てなのがまず違うね。
あとは丸餅、大根、牛蒡、人参、里芋、蓮根とか根菜類が多く入る感じだ」
―もしかするとお前の本籍は近江方面じゃないか?
「なんで判るんだい?キョン」
その後、佐々木からの質問責めに遭ったが俺は終始はぐらかし続けた。
あいつから一本取り出来る事は滅多に無いからな。この位の事は許して欲しいぜ。
「お、お願いだキョン。僕は謎や疑問が判明しないと夜も寝られなくなるんだよ」
131:この名無しがすごい!
07/12/31 17:05:31 pvU7H7tN
>>130
おいしそうなネタGJ
佐々木さんの雑煮が食べたいよ。
132:この名無しがすごい!
07/12/31 17:11:51 6L6laWLp
>>130
雑煮で地域特定できる人もいるそうだしね~雑煮すげぇ
美味そうだ。GJ
133:この名無しがすごい!
07/12/31 17:30:26 DhhPToNL
>>130
続けてGJ!!
134:この名無しがすごい!
07/12/31 17:55:20 XTlBkvYd
東京行ったときにぜんざい頼んだらもちの上にあんこ塗りたくったものを出されて呆然としたことがある。
>>130
GJ!!
135:この名無しがすごい!
07/12/31 18:44:35 ZTzES2FK
関西だからどうせ、鰹と昆布の合わせ出汁かいりこ出汁。餅は円餅だろうな
136:この名無しがすごい!
07/12/31 18:53:32 ivFTHaX6
>>130
雑煮GJ
137:この名無しがすごい!
07/12/31 18:56:06 UFoxBOM/
SS投下の皆様GJ&お疲れさんです。
そして年末にも関わらず懲りずにここまで更新完了>@wiki
なんですが、前スレ最後の方のポンジー系SSの扱いは如何すればよろしいのか
138:この名無しがすごい!
07/12/31 18:56:57 Zf6b0MIn
変な空気。
139:この名無しがすごい!
07/12/31 19:12:21 ivFTHaX6
>>137
ありがとうございます。お疲れさま。
ポンジー系SSは、毎回ポンジー祭として全スレ一括で保管庫その他に保管されていると思います。
140:この名無しがすごい!
07/12/31 19:14:34 pLfEtaYy
過去スレではポンジー祭で一括りに纏めてあったよ>ポンジーネタ
141:この名無しがすごい!
07/12/31 19:30:01 UFoxBOM/
成程…
ジャンル「その他」の中身がそれらしいのでその中に入れてきますぜ
142:この名無しがすごい!
07/12/31 20:11:51 IK5BpHaQ
今年も後数時間。佐々木さんらしい年末の過ごし方とはどんなものだろうか
143:この名無しがすごい!
07/12/31 20:31:33 Yhy2a0tN
佐々木さんの年の瀬はキョンに想いをはせながら果てる。
こるに限るね
……ごめん
144:この名無しがすごい!
07/12/31 20:34:42 pvU7H7tN
願望:初詣の後、キョンに自宅まで送ってもらってキョンに乗る。
現実:初詣の後、キョンに自宅まで送ってもらう。キョンの自転車に乗って。
145:この名無しがすごい!
07/12/31 20:37:29 pvU7H7tN
>>142
すまん、初詣じゃなくて、大晦日か。
大晦日でも似たようなものだと思う。
146:この名無しがすごい!
07/12/31 20:46:46 UMPXRGp3
<妄想1>
・2年参りに出掛けた神社の境内で、キョンとふたりどんと焼きを前に語り合いつつ暖をとっている。
<妄想2>
・2年参りに出掛けた神社の境内で、キョンとふたり出店の屋台でストーブで暖をとりつつ、キョンが薦めた升酒を嗜んでいる。
今日は疲れた。
よければ誰か、SS仕立てにして欲しい。
147:この名無しがすごい!
07/12/31 23:12:29 v8a0nlH4
今年もあと40分ちょいだな。
来年こそ驚愕が発売されますように。
148:この名無しがすごい!
07/12/31 23:56:07 pvU7H7tN
キョンに自分家の大掃除を手伝ってもらう。その後、キョン家の大掃除を手伝う。
財布の金を使いつくしたキョンに対して、誰が年越し蕎麦を奢るか、ハルヒ達と口論する。
新年はキョンとまったり炬燵で寝て過ごす。
149:この名無しがすごい!
08/01/01 00:00:53 YPvz5n3G
キョン、今年も僕をよろしく頼むよ。
150:この名無しがすごい!
08/01/01 00:09:34 6eMSCkAc
佐々木さん。明けましておめでとうございます。
151:この名無しがすごい!
08/01/01 00:16:36 hI/DUtNU
浜田キョウコがキムタクに見えたよ、佐々木さん
あけましておめでとう
152:この名無しがすごい!
08/01/01 00:17:32 zPokaSZz
新年初の佐々木かわいいよ佐々木。
あけましておめでとうございます。佐々木さん。
153:この名無しがすごい!
08/01/01 00:22:43 VdwM3SWz
新年明けましておめでとう。
今年もよろしくお願いします。
あぁ、佐々木かわいよ佐々木。
154:この名無しがすごい!
08/01/01 00:25:14 KDAaor+2
さあ今年も佐々木漬けの一年と行こうか
明けましておめでとう
佐々木さん+お前ら今年も宜しく
155: 【吉】 【235円】
08/01/01 00:32:32 vcM3sfdJ
あけおめ
驚愕に出番あるといいな
156:この名無しがすごい!
08/01/01 00:44:49 tZoTPCMi
あけましておめでとうございます。
今年も皆様よろしくでござるよニンニン。
あと新刊が冬の間には出ますように。
そこで佐々木さんがハッピーになれますように。
157:この名無しがすごい!
08/01/01 00:46:27 wLfqrpAs
バカ、冬は二回あるんだぞ……。
158: 【1818円】 【大凶】
08/01/01 00:47:14 mSpvyEBb
あけおめ
さぁ佐々木初めと行こうか
驚愕が今年中に発売されますように
あと佐々木団の面々が驚愕で悲惨な目にあいませんように
159: 【凶】 【1196円】
08/01/01 00:57:30 xw2ZQOD8
おめおめ~
よろよろ~
160:この名無しがすごい!
08/01/01 00:59:26 uUg1b0N0
あけおめ
コミケでちょくちょく佐々木本見かけるようになってきたな
某サークルの佐々木本買ってきたよ
161: 【凶】 【235円】
08/01/01 01:02:24 lG7lPG//
あけおめ
162:この名無しがすごい!
08/01/01 01:20:59 tZoTPCMi
佐々木さん、あけましたねおめでたいですか?の巻
やあキョン。新年そうそう会えるとは何よりだね。
君も除夜の鐘をついてきたところかい。
君の煩悩は払えたかな。くっくっ。
ところでキョン、除夜の鐘は108つ。最近は皆それ以上つくけれど、
これが煩悩の数と同じだということは知っているね。
さて、では何故煩悩の数は108なのだろうかね。
僕も仏教にはさほど詳しくないのだけれど、
これは四苦八苦をそれぞれかけて、4*9=36、8*9=72、この両者を足した数で36+72=108
とも言われているそうだよ。
四苦とは「生老病死」の4者で、仏教では、生きることそのものがある意味での苦しみと考えていたのだね。
八苦とは、この四苦に足して、
愛別離苦(あいべつりく)
怨憎会苦(おんぞうえく)
求不得苦(ぐふとくく)
五陰盛苦(ごおんじょうく)
を足したもののことを言うんだ。
愛別は愛し合いながら別れる苦しみ
怨憎は憎む相手と出会う苦しみ
具不得は欲しいものが手に入らない苦しみ
五陰盛は色・受・想・行・識の5つで、
まあ簡単に言えば五感のようなもので、物事に執着する苦しみを言うそうだよ。
さて、キョン。
先ほど君が涼宮さんたち一緒に除夜の鐘をついているのをずーっと見ていた僕は、
この八苦のどれだけに該当しただろうねえ。
さてさて、一度鐘をついたくらいでは、とても救われない程度に思えるのだけれど。
仏教は基本的に執着を断ち切り、悟りを得ることでしか救いは訪れないけれど、
僕はことこれに関しては、執着を断ち切る道を選ぶつもりは毛頭ないのだよ。
で、あれば、ここは神道の神様にでも、お賽銭を備えて神頼みでもする他に、
途はないかと思うわけだよ、うん。
先ほどから後ろで僕を睨んでいる涼宮さんに遠慮して、今から君を奪い去ろうとは
思わないけれど、後日お参りに付き合ってくれるくらいは、君に期待したいわけさ。
お礼に、とっておきの晴れ着姿くらいは、披露するつもりだよ。くっくっ。
佐々木はそう言って、いつものようにくつくつと笑う。
提灯の淡い光のしたで、その吐息が白い靄のようにたゆたう。
そんななかで、微笑む佐々木の笑顔は、これから皆で見る予定の
初日の出のように、澄んだ明るさを見せていた。
やれやれ、今年もよろしくな、佐々木。
おしまい。
163: 【吉】 【1201円】
08/01/01 01:24:59 uSX10lOV
あけましておめでとうございます、佐々木さん。ついでにスレの皆さん
>>158-161
お前ら、ことごとく凶ばっかじゃねーかw
164:この名無しがすごい!
08/01/01 01:35:21 JPh9zl3Y
あけましておめでとうございます、佐々木さん。
165:この名無しがすごい!
08/01/01 01:42:24 JPh9zl3Y
>>162
新年早々GJ
166: 【大吉】 【1594円】
08/01/01 02:17:41 vgTjdO8p
今年初の
佐々木かわいいよ佐々木
そして、三分佐々木
167:この名無しがすごい!
08/01/01 02:19:47 J5oTpkun
そして初ss
168:この名無しがすごい!
08/01/01 02:20:02 tZoTPCMi
ざんねん
169:この名無しがすごい!
08/01/01 02:20:16 gt/n/P9I
>>166
させない。
170:この名無しがすごい!
08/01/01 02:37:07 vgTjdO8p
多いなww
171:この名無しがすごい!
08/01/01 04:44:45 6eMSCkAc
こんな時だけ湧いて出るな
佐々木団のおみくじの結果を見てきたよ
キョン:大凶
佐々木:極凶
九曜:大吉
橘:末吉
藤原:微小吉
172:この名無しがすごい!
08/01/01 06:17:02 v2MDjzZL
あけましておめでとう。
は、既に何人にも先行されてしまったようだね。なので、新年最初のおはようは私がもらうことにするよ、
おはよう、みんな。
173: 【大吉】 【445円】
08/01/01 06:22:55 v2MDjzZL
てす
174: 【1737円】
08/01/01 07:12:28 Ahc0MCDz
あけましておはようございます佐々木さん
175:この名無しがすごい!
08/01/01 09:07:20 rAuJENaX
あけおめことよろです。佐々木さん
176:この名無しがすごい!
08/01/01 11:09:46 YPvz5n3G
3分佐々木
177:この名無しがすごい!
08/01/01 11:11:17 448BkU+P
ss
178:この名無しがすごい!
08/01/01 11:32:08 7LYSbtOy
半日過ぎたがあけおめ!!
佐々木さん今年もよろしく!
179: 【大凶】
08/01/01 11:33:38 7LYSbtOy
おみくじこれでいいのかな?
180: 【大吉】 【943円】
08/01/01 11:46:55 McokWEFq
オメ佐々
181:【だん吉】 【467円】
08/01/01 11:57:16 7LYSbtOy
↑今年のキョンの運勢&お年玉
182:この名無しがすごい!
08/01/01 11:59:03 /M4nH/VC
>>181
お年玉はいいとして、だん吉ってw
183:この名無しがすごい!
08/01/01 13:03:57 v2MDjzZL
おめでた佐々木
……!?
184:この名無しがすごい!
08/01/01 13:08:19 0DCH+TXT
>>183を始めとする皆すまん。
185: 【大吉】
08/01/01 14:25:13 CCy2FCeb
くじはこれでいいのかな
186:この名無しがすごい!
08/01/01 15:09:46 YPvz5n3G
「キョン、今まで見てきた初夢の中に僕が登場した事ってあるかい?」
187:この名無しがすごい!
08/01/01 15:37:40 hI/DUtNU
「そういえば今年の初夢は橘と九曜がでてきたぞ」
188:この名無しがすごい!
08/01/01 15:54:42 a/6vD1+u
いy(ry
189:この名無しがすごい!
08/01/01 15:59:17 YPvz5n3G
「一般的に初夢は・・・(中略)1日から2日にかけてみる夢だから、君は一昨年暮れには宇宙的、未来的、超能力的な邂逅をしていたんだね」
190:この名無しがすごい!
08/01/01 15:59:54 v2MDjzZL
スマン、今のは軽い冗談だ。ホントは>>183-184という夢をみた。
191:この名無しがすごい!
08/01/01 16:07:09 v2MDjzZL
被ってたorz
192:この名無しがすごい!
08/01/01 16:07:56 YPvz5n3G
「そうかい、素直に白状してくれてホッとしたよ。
僕の初夢は君と一緒に楽しいキョンパスライフを送ってる夢だ」
193:この名無しがすごい!
08/01/01 16:26:31 9s2QBsn5
今年こそ三分佐々木が成功しますように
194:この名無しがすごい!
08/01/01 16:28:02 xw2ZQOD8
>>193
キミには失望した
195:この名無しがすごい!
08/01/01 16:34:46 9s2QBsn5
>>193
新年早々だからネタにはしってしまった。今は大変後悔しています。
では本題。今年も投稿間隔が短くて面白いSSが書けますように。
196:この名無しがすごい!
08/01/01 17:26:47 CCy2FCeb
さて、年始が馴染んだ頃だし……
3分佐々キョン
「なぁ佐々木、これを見てくれ」
「そのPCをかい? これが話に聞く2ちゃんねるなのかな」
「ああ、その中のよく行くスレなんだが……」
「ふむ、流石にイチローはすごいね。3打数5安打なんて人間じゃないみたいだ」
「おっと間違えた……どれだったかな、これはキングカズだし、こっちの板はスレ移転でもう行かなくしな……おう、佐々木、これだ」
「3分佐々木、と書いてあるね。これはどういった意味合いの書き込みなんだい?」
「俺もよくは知らんが、こう書き込んで3分の間、違う書き込みがなかったらその書き込んだ人をお持ち帰りらしい」
「へぇ……」
夜
カタタタタタタタタ
「3分キョン、と」
「あれ、2分でレスが」
「なら、1分ならどうかな?」
「59秒か……えぇい、反則臭いけど……3秒キョン、と」
「えぇ! 1秒でレスが!?」
「おっと…誤爆しちまった。知らんスレだが悪い事しちまったな」
197:この名無しがすごい!
08/01/01 17:56:14 AiZpHfEt
___
/:::.::::::::::::::::::::::ヽ、
./::::::l´/::::/ ^^ ヘ、:::ヽ
|::::::::|:::|ィ Vレ
|::::::_|:::レー ー リ| ,..、
|::::fr|:::l -== ==-ll _,ノ/`il /
|:::::ゞ|::| ''' r‐ァ ,ツイ´ ハ il どうしてこっちに移転したにょろ?
|:::::::::|::「`}T 云'I「{{:::{ V リ \
|:::|:::::N::{`ヾ;;ー /ノ衣√`ヾノ
|:::|::::|::::::ハ ヽ;; ヘ'イ乍}
|:::|::::|::Vリ'ト、´ _Yア´
|:::|::::|:::ルノ:.:.:ー(_uu/|
从::::|::::/:.:.:.:li:.:.:.i:.:.|:::/
`ヽ/:.:.:.:.:.li:.:.:.i:.:.|/
198:この名無しがすごい!
08/01/01 18:00:11 Wv44pA+Y
>>197
「宇宙的、未来的、超能力的な問題にキョンを巻き込みたくなかったの。
僕だって本当は・・・・、キョンと同じ場所に居たかったよ!」
199:この名無しがすごい!
08/01/01 19:45:48 6eMSCkAc
>>196
これは、笑える小ネタ
200:この名無しがすごい!
08/01/01 21:36:12 JPh9zl3Y
, -‐- 、
,'. / ト、 ヽ
. i.(从ノノ 从〉
l. (|┳ ┳i!l 200ゲット
. ハNiヘ ー ノハ! そして、保管庫更新乙
{iつ旦と
とくュュュュ〉
201:この名無しがすごい!
08/01/01 22:09:16 rK817Ahy
正夢は、人に話すと実現しないそうだ。ということは、
佐々木さんに不利益になる夢を見たら…皆解ってるよな?
202:この名無しがすごい!
08/01/01 22:21:04 hI/DUtNU
話せばいいんだな?
203:この名無しがすごい!
08/01/01 22:33:08 CWjkkTPq
ササッキーが陵辱される同人ってまだない?
そろそろクルころだと思うんだが。
204:この名無しがすごい!
08/01/01 22:42:17 blDkW6EU
>>203
ねぇよw
今んとこ八割がた佐々キョンものだ。
で、残り二割位が佐々木団もの。
205:この名無しがすごい!
08/01/01 22:43:50 CWjkkTPq
ほのぼの日常路線ってことか。愛されてるなササッキー。いいことだ。俺的には残念だが。
206:この名無しがすごい!
08/01/01 22:44:30 hI/DUtNU
見てぇ!
207:この名無しがすごい!
08/01/01 22:54:23 wA324X63
URLリンク(www.girlscity.jp)
208:この名無しがすごい!
08/01/01 22:56:23 yUX3wNV7
>>207
ぉぃこら!!
209:この名無しがすごい!
08/01/01 23:20:23 hI/DUtNU
>>207ってなんの画像
見れん
210:この名無しがすごい!
08/01/01 23:29:41 S26QsNFx
ブラクラじゃないの?
211:この名無しがすごい!
08/01/01 23:37:44 hI/DUtNU
そうだったのか
ありがとう
212:この名無しがすごい!
08/01/01 23:42:05 v2MDjzZL
>>207
ファイルシーク通して見たら、エイを下から見た絵だった。
ネコの顔みたいだった
213:この名無しがすごい!
08/01/02 00:02:27 YR/L5bri
僕っ子がいいわけでわない!
良い娘が僕っ子なのDA!
214:この名無しがすごい!
08/01/02 00:10:19 YZFjE1q3
つまり佐々木は良い子とw
215:ss の人
08/01/02 00:14:43 X1fnJvUH
>213
佐々木はこれからが楽しみさ~
216:この名無しがすごい!
08/01/02 00:34:05 rh9PgBeS
僕っ子でありながら、体育会系ではなく、
むしろ安楽椅子探偵型の薀蓄魔人。
それでいて外見は、極端に女性的ではないが充分に美人。
色々な面でのバランスが絶妙な佐々木さんなのです。
217:この名無しがすごい!
08/01/02 01:19:52 aeEj1PVa
何度も言われてるような気がせんでもないがあえて言おう
佐々木は僕っ娘でありながら活発的ではなくむしろ
女版京極堂という感じなんだと
218:この名無しがすごい!
08/01/02 01:59:36 ZlG5VSsh
『寝正月』
団長殿が冬休みのスケジュールを発表した。
何何?不自然探索、団長様による俺の教育的指導の日、クリスマス会、合宿、大晦日の除夜の鐘、初日の出、初詣、コミケ、不自然探索、不自然探索、不自然探索。
教育的指導って一体何だよ。いい加減にしろ
「あのー、団長様。オフの日が無いのですけども」
「何言っているのよ、あんたがそんな不真面目だから不自然が逃げるのよ。
あんた少しは真面目にやりなさい。不自然探索はデートじゃないと何度言ったらわかるのよ」
そんなの判っているぞ
「すまんが、1月2日か3日のどっちかくらいはゆっくりさせてくれ。先約あるし」
毎日毎日そんなハードスケジュールなら、俺死んでしまう。少しは休ませてくれよ。俺は団長と違って普通の人間なんだよ。
「先約?休んで何するの?佐々木さんとデート?それともミヨキチちゃんとデート?」
「そんなんじゃない。佐々木と一日寝て過ごす約束なんだよ」
佐々木も勉強勉強で疲れていたから、一日くらいは、まったり寝正月を過ごそうということで話がまとまった。
え?皆さん目がいってますよ。Why?
「あんた、さっき何って言ったの?よく聞こえなかったけど」ビキビキ
「中学時代みたいに佐々木と一日寝て過ごす約束なんだよ。だから一日休ませてくれ」
永い沈黙が流れた。
「・・あなたはもう。私の部室に立ち入ることは許さない」
長門さん。何を怒っているのですか?すごく怖いです。
「あんた首。もう来なくて良いわ。そんなに佐々木さんと寝て過ごしたいなら、一生ずーっとそうしてなさい」
団長様がそう言うのならば、お言葉に甘えて・・・え?首?
「キョン君の不潔」
何で不潔なんですか?朝比奈さん
「佐々木さんを選ぶにしても、言い方というものが・・・」
「なあ、佐々木。ハルヒ達は何を怒っていたのか判るか?」
「僕と絶交して、永久に会わないと約束すれば、涼宮さんの機嫌が直るかもしれないよ。やってみるかい?
もちろん僕は、君と絶交されて生きていけるか自信が無いけど」
佐々木に会えないのは嫌だな。
佐々木との寝正月は途中から質が変わり、、、
あの時できた子供が男とだけ言っておこう。もちろん責任は取ったぞ。
(おしまい)
219:この名無しがすごい!
08/01/02 02:02:53 lBKVyAtW
何だそりゃ
220:この名無しがすごい!
08/01/02 02:26:47 r7ujXqsI
何人かの性格が黒化しているが文章的にはGJ
221:この名無しがすごい!
08/01/02 03:12:25 t4Ln5LaM
なんかあんまりなオチだが、ちょっと前の鶴屋さんAAが可愛すぎて気にならん
222:この名無しがすごい!
08/01/02 03:23:00 93EeSDwg
ハルヒ連中の扱いが悪ければ悪い程、佐々木さん、佐々木団、佐々木スレが他スレから叩かれるんだよね。
それでいいならそれでもいいけど。
あと、ポン助ネタを他スレでやらない方がいいね。
あれも叩かれる原因になるから。
223:この名無しがすごい!
08/01/02 04:39:44 YZFjE1q3
お前は何を言っているんだ?
224:この名無しがすごい!
08/01/02 04:41:37 28hXRw6A
ネガティブキャンペーン乙
225:この名無しがすごい!
08/01/02 07:09:55 YR/L5bri
>>218
ハルヒ不機嫌
↓
●がバイトで抜ける
↓
さらに不機嫌
↓
●の健闘むなしく閉鎖空間広がる
↓
長門も抜ける
↓
もはやキョンのフラクラぶりに期待するしかない・・・
226:この名無しがすごい!
08/01/02 10:26:37 iDoO9s5a
>>218
コミケ行くのかw
227:この名無しがすごい!
08/01/02 10:34:27 1mKz57ul
>>218
不自然探索てwww確かに不思議は不自然だけどw
228:この名無しがすごい!
08/01/02 10:37:10 GFy2qTXe
>>226
何となく行きそうなイメージあるな。お祭好きだし。
みくるはすごく嫌がりそう。
229:この名無しがすごい!
08/01/02 14:40:37 HqHj/F/G
西宮から東京に行って帰るのは結構骨だぞ。金もかかるしな
230:この名無しがすごい!
08/01/02 14:56:09 GFy2qTXe
>>229
あの世界なら大阪でもやっていたりとか。大阪なら日帰りできるだろ。
古泉:提案
ハルヒ:決定
長門:沈黙
キョン:やれやれ(ツンデレ)
みくる:嫌でしゅ(どさくさに巨乳触る痴漢が寄ってくるから)
その他に
鶴屋:ハルにゃん。何か面白いもの買ってきてっ
橘:何故か店員
佐々木:橘の店に行く。そしてキョンとばったり会う
九曜、藤原:デート
妹:あたしも行くー
阪中:涼宮さん、いっしょに行くのね
谷口、国木田:応援要員か、やれやれ(キョンと同じ人種だな)
こんな電波を受信
231:この名無しがすごい!
08/01/02 15:00:46 PELiCQOv
>>230
大阪でやるってコミケである必然ねえだろ。
他のイベントいけよw
232:この名無しがすごい!
08/01/02 16:59:12 gKvgVMnM
>>222
ここの連中にはウケるんだからいいじゃん。
233:この名無しがすごい!
08/01/02 17:01:20 tXJXYime
ここで3分佐々木を試みる
234:この名無しがすごい!
08/01/02 17:03:36 UPoYrw7i
ss
235:この名無しがすごい!
08/01/02 17:13:41 xjlmtwAt
10年佐々木
236:この名無しがすごい!
08/01/02 17:20:58 z1s7fsO0
>>235
中河乙w
長門から乗り換えたのか?
237:この名無しがすごい!
08/01/02 17:40:52 GFy2qTXe
>>235
気が長いなおい
238:この名無しがすごい!
08/01/02 19:07:18 tUM1rG3K
1分佐々木
239:この名無しがすごい!
08/01/02 19:08:44 YR/L5bri
なにかな?
240:古泉
08/01/02 19:27:27 Z9bXdgC2
3分キョンたん
241:この名無しがすごい!
08/01/02 19:27:58 leAmUsPU
佐々木の婿がいなくなるので阻止
242:この名無しがすごい!
08/01/02 22:09:31 jgO6NQQH
ネタを振ってみる
アニキャラ個別スレに復帰するのは何スレ目になると思う?
俺は42くらいと予想
誰かIPで個人識別出来る人、一人一票で統計とってくれないかな
243:この名無しがすごい!
08/01/02 22:26:01 1mKz57ul
>>242
100行くまでには帰りたいねぇ…
244:この名無しがすごい!
08/01/02 22:30:15 e33m0T9v
驚愕発売されず。
↓
アニメ3期不可能。
↓
復帰できない。
245:この名無しがすごい!
08/01/02 22:32:23 1df7uaYP
>>244
部屋掃除してたら、スニーカー特典のブックカバー(驚愕用)を発見して
思わずハッとしてしまった俺ですよw
246:この名無しがすごい!
08/01/02 22:46:20 WaJ+G2r7
>>242
ちょっと荒らしがあっただけで過疎板へ逃げる輩が牛耳っているからもう戻れないよ。
247:この名無しがすごい!
08/01/02 22:51:07 GFy2qTXe
>>246
過疎なのは板であって、佐々木スレじゃない。
どこに行っても佐々木さんの魅力は変わらない。
248:この名無しがすごい!
08/01/02 22:53:18 gKvgVMnM
むしろ変に人気が出るよりもマターリ行きたいと思ってる俺は異端?
249:この名無しがすごい!
08/01/02 22:54:11 o92AjFVI
まるで噛み合ってないなw
250:この名無しがすごい!
08/01/02 22:58:11 ynlq2aYI
まったく関係ない話題でなんだが
初めて佐々木を見た時に「しょうがないなぁ、キョンは」とか言いそうだなと思ってしまった俺
251:この名無しがすごい!
08/01/02 22:58:12 1mKz57ul
>>248
まぁ、確かに。アニメ化したらアニ専も来るし、
ここの雰囲気も多かれ少なかれ変わってしまうだろうからね
252:この名無しがすごい!
08/01/02 23:18:57 GFy2qTXe
>>242
6月:驚愕発売 35スレくらい
7-12月:アニメ2期放送 55スレくらい
来年10月:アニメ3期決定 65スレくらい んで佐々木さんが帰還
253:この名無しがすごい!
08/01/02 23:25:30 tsr+nkqr
まてまて、もしかしたら二期で一瞬だけ映るかもしれない
一目惚れの回想シーンとか
254:この名無しがすごい!
08/01/02 23:39:30 xjlmtwAt
キョンは佐々木に惚れてn
ん?こんな時間に誰だよ
255:この名無しがすごい!
08/01/02 23:39:45 jgO6NQQH
>>253
その可能性が一番高い。あとはopで喜緑さんみたくネタバレ気味に一寸出演したり、に期待してる
256:この名無しがすごい!
08/01/02 23:49:35 tv4tjvv5
驚愕って2月だろ?
257:この名無しがすごい!
08/01/02 23:52:31 xjlmtwAt
>>256
予定は未定
258:この名無しがすごい!
08/01/02 23:52:49 UPoYrw7i
>>256
あまり期待はしない方がいいと思うぜ
259:この名無しがすごい!
08/01/03 00:19:45 U7pUWUoh
お前らネガティブすぎるぞw
これ以上延期は…無いだろ…マジで
260:この名無しがすごい!
08/01/03 00:49:20 CKEEIkOf
能登かわいいよ能登
261:この名無しがすごい!
08/01/03 00:49:55 CKEEIkOf
ヤベっ
誤爆った
スマン
262:この名無しがすごい!
08/01/03 00:55:01 Xrh05XRw
>>258
発売日は4月1日ってことでww
>>260
佐々木さんのCVが決まりました。
263:この名無しがすごい!
08/01/03 00:57:07 elQrK5L+
驚愕することは3つあるんだぜ?
264:この名無しがすごい!
08/01/03 00:57:46 MT+i4b1w
1分レスなければ俺が佐々木の声充てるぜwwwwww
265:この名無しがすごい!
08/01/03 00:59:42 DLzjp+t2
さっそく朗読してうpしてもらおうか
266:この名無しがすごい!
08/01/03 01:00:35 Brozu9yC
>>264
と、言うことは俺はおまえの声聞きながらハァハァする訳か。
267:この名無しがすごい!
08/01/03 01:00:39 uPf4Tsto
能登佐々木は勘弁してください。
268:この名無しがすごい!
08/01/03 01:02:09 8OlUtYDV
京アニならオリジナルストーリー枠で中学時代の回想話を入れてくれるさ
269:この名無しがすごい!
08/01/03 01:06:28 Xrh05XRw
>>267
正直、俺の脳内イメージは蒼星石の声をもうちょっと大人にした感じ
270:この名無しがすごい!
08/01/03 01:08:10 8OlUtYDV
ニコニコで探したら加賀ヒカルって人が出て来た
URLリンク(www.nicovideo.jp)
とりあえずセリフはそれっぽい
271:この名無しがすごい!
08/01/03 01:08:12 mxLqozYH
佐々木かわいいよ佐々木
272:この名無しがすごい!
08/01/03 02:21:31 Sb5pgzUB
5年後には、佐々木さんが学習漫画の主人公になります。家庭教師役が佐々木さんで弟子役がキョンと谷口とキョン妹。
そして、10年後にはNHKでアニメ化される。
273:この名無しがすごい!
08/01/03 02:23:02 PIE2TE36
佐々木CVは白石(稔じゃないほう)か
ハルヒとの対比として、
平野と声質が近く男役も出来そうな水樹奈々だと思っている
274:この名無しがすごい!
08/01/03 02:28:40 UeW5FBXY
商いのためにキャラのイメージ関係無しで人気声優とか起用したらアニメ見るの止める
275:この名無しがすごい!
08/01/03 03:20:19 Sb5pgzUB
国木田の中の人が一人二役でやるかも。
276:俺の初夢 1/2
08/01/03 03:28:40 mxLqozYH
初夢は1日から2日にかけてみる物が初夢だと教えられたのは佐々木からだった。
その時、中3時代の初夢は正直言って憶えていないし、その次の初夢は刺すか刺されるかの瀬戸際があった時だから、初夢じたい見た
いと思えなかったし憶えてはいない。もしかすると見ていたのかも知れないが、ろくでもない夢を見たのかも知れない。
夢その物、憶えている事が少ないからな。
そんなこんだで今年の初夢は誰かさんが予定を発表していないから自由に見れる機会がある訳で、一度でいいから1富士2鷹3茄子的なまともな目出度い夢を見たいと思う俺の心境を誰が文句言えようか。その様な訳で元旦に就寝を迎えるにあたり、枕元にいわゆる
縁起物をいくつか用意して目出度い夢を見たいと思ってみたのだ。
元来寝付きはいい方の俺がそのまま睡魔に身を委ねたのは言うまでも無かろう。
気が付いた時、俺は草原の中で大の字になって寝ていた。
起きた俺は身を起こし周りを見てみたが草原が広がる大地で何も無かった。
何も無いと言えば嘘になるが、舗装もされていない小さな小道がそこにはあった。
道には僅かな勾配があって登りを行けば山間に向かい、下りを行けば街に通じるだろうと思った俺は、どうせ何も無いだろう山辺へ向
かう登りの道へと足を進める事になった。
道を行けば色んな小動物に出くわした。小さな蝶がひらひらと舞って花を見付けては舞い下りていたし、名も判らぬ小鳥は木々の間
で小気味よいカルテットを奏でており、地面を這う小動物はトタトタと小走りに駆けながら時折2本立ちになりキョロキョロと周りを
見渡していた。そんな感じの場所だった。
やがて小さな小屋が見付かり、ここまで誰も居らず少し寂しげな感じがしていた俺は小屋に着いていた鐘の紐を何度か引いた。
カランカランと牧歌的な鐘の音が鳴り響き、寸秒於いた後に「はぁい」と元気な声がして扉が奥から広げられた。
そこにはカントリー風のワンピースを着た佐々木が居た。
「よう、佐々木」と呼びかけようとしたが、言うよりも先に「ようこそ、旅人さん」と声を掛けられていた。
彼女の言うがままに家に通された俺はリビングのテーブル席に座らされ、珈琲が彼女から差し出された。
少々酸っぱい感じの匂いがしたが、酸味が薄い珈琲を人類が発明するまで、あと200年は必要だなと思いつつ彼女に話し掛けていた。
彼女達はどこから来て何処に行こうとしているのか。俺はどこから来て何処を目指しているのか。
そんな話をしたと思うが、具体的な地名や名詞とかはさっぱり憶えては居ない。これが夢らしいところだろう。
やがて時間が経つと「こんな物を客人に出すと親に怒られるのだが」と言いつつ、ケーキと紅茶を出してきた。
「こんな生活をする様になって甘い物はマフィンやパンケーキばかりでウンザリして、昔の思い出を頼りにこんなのを作った」
そんな話をしながらフルーツケーキを出してきた。彼女曰く、バーボンを入れれば親も文句言わないと言う事らしい。
彼女のケーキを美味しく頂いてから、俺はおもむろに彼女へ話し掛けた。
「お前はやっぱり佐々木なんだろ。昔みたいにもっと色んな事をお前と話したいぜ」
目をパチクリさせ、こいつ何を言っているんだという表情をするかと思ったら、意外な事を言い出した。
「私は佐々木じゃないし君もキョンではない。この世界の役割分担に応じた事をして欲しいね」
ここは架空の世界であって俺は俺ではないらしいが、俺は違う自分を演じきれる程の役者では無いと思うと手を上げて指を鳴らせた。
277:俺の初夢 2/2
08/01/03 03:29:26 mxLqozYH
そこはある意味見慣れた景色だった。
俺自身は縁もないので行った事は無かったのだが、テレビの紀行番組でもよく出てくる鴨川の川床座敷の上だった。
佐々木とは面と向かった場所にいて、机の上には小鮎の塩焼きをはじめとする川床料理が並べられていた。
「どちらかと言えばお前にはこんな風景が似合っているぞ」
「キミがそう思っているのなら、きっとそうなんだろう」と佐々木は返して、伏見の冷酒を酌み交わしながら佐々木と昔話に興じる事
となった。どうやらここのアイツは佐々木で間違いあるまい。
佐々木とは思い出せば色んな事があった。塾での初めての出会いの時、いかに怪しまれない様に俺が声を掛けた時の事とか、本名を
当てられた時の話とか、夏の事、秋の事、冬の事、そして別れの季節の事とか。
あいつはいつも俺の近くにいて、そのせいで色んな事を周りから言われ誤解されては居たが、悪い思いはしなかった。ただ、佐々木に迷惑が掛からなければいいと思っていたのだが、その事を言うといつもの声を抑えた笑いをして、いかにもキミらしいと語った。
「しかしキミがこんな事を出来るとは思っていなかったな。今度は僕のターンだよ」
佐々木は小さく首を傾げてウィンクをした。
そこは見慣れた風景ではあったが、少々荒っぽい風景だった。
何も判らない俺は突然に人混みの渦に揉みクシャにされて、前後左右に分けも判らない状態になった。
足下から伝わるジャリジャリッとした感触が、ここはどこかの神社の境内だろうと感じさせてはいたが、どこかは判らない。
不意に佐々木の居場所はどこかと探したが、近くには居ないらしく俺は完全に見知らぬ群衆の中で押し流される事になった。
「キョン、キョ――ン!何処にいるの!!」
遠くから微かな佐々木の声が聞こえた俺は、お詫びを繰り返しつつ声の方向へ人波を掻き分けつつ歩みを進めた。
佐々木と出会うまでに少なからぬ時間を要した様に思える。考えるまでもなく、人の流れに直行する形で人波を掻き分けていったから、実際の距離と人波を歩いた距離とは当然違いはあるだろう。
俺と出会った佐々木は涙を流して喜んではくれてたが、こんな所に来た以上は行う事は1つしかない訳で、佐々木の手を繋いで肩をギ
ュッと抱いて決して離れない様に本殿に向かい賽銭を投じた。
その後は社務所に行っておみくじを引いてみたが、俺は大凶だった。どうやら佐々木を見失った時点で俺の運は尽きてたらしい。
俺としては屋台のジャンクフォード巡りをしたかったのだが、佐々木はそんなのは好きそうではない。
大きなテントの屋台にはいると、佐々木の抗議を無視して升酒を2人前注文していた。
升は杉で出来ており、手渡された升からは微かな木の香りが漂っており、升の一変には雪を被った富士山の様に塩が盛られていた。
俺は升酒の飲み方を佐々木に教えると、素直に升に口を付けた。
知らない間に粉雪が舞い降りていた。晴れ着を着た佐々木が顔を紅潮させていた。
「僕はね、いや、私は君と・・・・・・」
そこで俺の初夢は終わりを告げる事になる。
なぜならマイシスターがドリルクラッシュを俺にしてきたからだ。
「キョンく~ん、朝ご飯の時間だよ~」
その後、佐々木と会いはしたが恥ずかしすぎて何も言えなかったのは言うまでもない。
初夢なんて、人に言うものじゃないしな。
278:この名無しがすごい!
08/01/03 03:30:50 mxLqozYH
佐々木の声は井上喜久子だよ!
279:この名無しがすごい!
08/01/03 03:44:23 mxLqozYH
3分佐々木
280:この名無しがすごい!
08/01/03 04:29:54 N0pyQJzu
この時間帯に三分はいささか卑怯かと・・・
281:この名無しがすごい!
08/01/03 05:57:10 Sb5pgzUB
>>277
これは良い初夢
282:この名無しがすごい!
08/01/03 06:28:04 CKEEIkOf
一万年と二千年佐々木
283:この名無しがすごい!
08/01/03 07:36:55 OIEseTIL
>>277
ホントに夢の中を漂うようなって表現が似合うなあGJ
他人に話してないのもポイント高し。
284:この名無しがすごい!
08/01/03 09:52:47 mhlwiWwF
>>269
蒼星石=佐々木は俺も思う。
まぁローゼン見てないがwww
285:この名無しがすごい!
08/01/03 11:56:11 3Ets8iHP
「『3分間レスが無ければ、佐々木はキョンの嫁になるべきだね』、と」
高校入学と同時に購入したノートパソコンで、僕はいつものように三分佐々木を書き込む。
我ながら馬鹿らしいと思うのだけれど、これだけはどうしてもやめられない。
いくつか理由があるけれど、最大の理由はこれかな。
『よ、嫁だなんて団長として不許可!! キョンは、その…、しっかりした団長が一生面倒見てあげるべきなのよ!! 3分レスが無かったら!!』
『阻止。そして、彼は文芸部員のヒューマノイドインターフェイスと添い遂げるべき。3分間レスが無ければ情報をそのように改変する』
『そ、そんなの阻止です! 3分レスが無ければ、未来人が過去に戻って彼の従姉弟になってそのまま付き合っちゃいます!』
『――阻止――彼の未来は―――昆布に溺れて溺死する―――性的な意味で―――』
『ふん、この阻止は規定事項だ。勘違いするな、僕は奴の未来などこれっぽっちも興味が無い』
『彼の器の大きさなら将来的には資本家とか経営者に成るべきだねっ! 名誉顧問のお姉さんの家に婿入りするべきっさ!!』
『有機生命体の幸福の定義がよく分からないけど、彼はカナダの同級生に会いに行ってそのまま暮らすっていうのはどう? おでんを一緒に食べながら』
『おっお兄さんのお嫁さんは、お兄さんの妹さんのおませな友達がある晴れた昼下がりにお兄さんの部屋で唐突に抱きしめられそのままその逞しい腕を』(字数制限)
『阻止です! 佐々木さんは私の嫁なんです! むしろ私をもらって下さい!! 頭の天辺から爪先まで余すところ無く舐るように!!』
『彼は渡しませんよ。彼は僕のものです。男の友情的にも性的な意味でも。なんといっても彼と別荘で同室に泊まった仲ですし』
どうしてこんなに示し合わせたように全員が全員書き込むんだろうね。というか最後の2つは明らかにおかしいけれど見なかったことにしよう。
そしてここからが本番なんだけど、最後の書き込みから2分51秒、52秒、53秒…。
---------------------------------------------------------------------------
283 名前: この名無しがすごい! [sage] 投稿日: 2008/01/03(木) 12:00:00 ID:KyonKyon
>>776
いや、だから浴衣ポニーテールのうなじの素晴らしさこそが至高だろ!?
284 名前: この名無しがすごい! [sage] 投稿日: 2008/01/03(木) 12:01:01 ID:KyonKyon
すまん、誤爆した。妄言だ、忘れてくれ。
---------------------------------------------------------------------------
今日もキョンのフラグクラッシャー能力は健在という訳だ。
さて、そろそろ出かけようか。今日はSOS団の活動は午後1時開始らしいから、偶然を装って参加してみようかな。
286:この名無しがすごい!
08/01/03 11:58:59 /opmyAlT
www
287:この名無しがすごい!
08/01/03 12:13:25 VTa9Qe32
きょこたんwww
288:この名無しがすごい!
08/01/03 13:34:14 Sb5pgzUB
このネタは面白い。しかし、超能力者は同性愛者か
289:この名無しがすごい!
08/01/03 13:54:35 bmynxhvt
てか銀魂っぽい
290:この名無しがすごい!
08/01/03 14:18:19 gzadwhn+
パンジーが九曜の邪魔したのは、もしかして九曜に惚れているから?
291:SS
08/01/03 16:17:57 gzadwhn+
「佐々木さんの初夢?大作戦」
元旦のことだった。僕達はいつものようにSOS団の活動に強制参加した帰りだった。
「枕の下に愛する人の写真を置くと、その人の初夢が見れるらしいわね」
「良く聞く話ですね」
「そんなのは迷信だ、だから現地人は、 すいません。睨まないで下さい」
「私の裸の写真を置くと、裸の私が夢に現れるのかな?」
「さあ、どうですかね」
「試してみたいわね。橘さん。あなたが盗撮した私の写真を使って」
「う、どうしてそれが、、、」
「――誘拐犯は――盗撮魔――」
今夜キョンの部屋に忍び込んで、一番色っぽい僕のこの写真をキョンの枕の下に置く。僕はキョンの裸の写真を。駄目、鼻血が出そう。
そして、その晩。
「今日はSOS団の3人娘とミヨキチと鶴屋さんと朝倉に『この写真を枕の下に置いて寝なさい』と言われたな。
頬を赤らめて『二人きりになりたい』と言うから、『もしかして愛の告白』と思ったが、とんだぬか喜びだったな、やれやれ。そろそろ寝るか」
「よし、キョンが寝た。今だ」
「――今が――チャンス――」
「何この大量の写真?涼宮さん達?こんなのは没収。代わりに僕の写真を。よしできた
でも、キョンの寝顔を見ていると湧き上がるこの感情は、、、」脱ぎ脱ぎ
「何脱いでいるのですか、佐々木さん」
「相変わらずエロいな」
(中略、詳細はエロパロで)
もう朝だ。ふう、夢か?夢だ、夢に違いない。現実世界の佐々木があんなにエロいわけないもんな。
しかし、佐々木とヤリまくる夢を見るとは、フロイト教授も真っ青な解り易さだ。
台所に行くと佐々木が料理を作っていた。まだ7時だよな。ちょっと待て、佐々木がいるということは
「佐々木ちゃんが手伝ってくれて助かるわ。味噌はここにあるわ」
「はい、お義母様」
「佐々木、お早う」
「キョン、起きたか。 お早うございます。あ な た」
「キョン、ちゃんと責任取りなさいよ。このエロ猿が
佐々木ちゃんずーっといてね。もううちの馬鹿息子には浮気させないから」
「今日からお願いします。お義母様」
(終わり)
292:この名無しがすごい!
08/01/03 16:38:09 PAsNAm39
なんだそりゃ
293:この名無しがすごい!
08/01/03 18:19:16 mxLqozYH
佐々木きれいだね佐々木
294:この名無しがすごい!
08/01/03 19:02:18 KB4BIWfb
新年にも関わらずSSの投下数を落とさないこのスレの皆様には頭が下がるばかりだぜフゥハハー
ついでにここまで@wiki更新しました。
早くアニメに出ないかな佐々木かわいいよ佐々木
295:この名無しがすごい!
08/01/03 19:31:31 gzadwhn+
>>294
更新乙
こちらこそ頭が下がります。
296:この名無しがすごい!
08/01/03 19:51:46 p5aoeVcx
>>291
実の母親にエロ猿呼ばわりされるキョンってwww
297:この名無しがすごい!
08/01/03 20:43:15 T/Wd9CPK
亀だけど俺もあまりメジャーになって欲しくないな。
今でも住民は少なくないし、変にメジャーになったら顔だけ佐々木なヤルだけ同人とか増えそうだ。
セフレとか割り切って色んな男と関係してたり、
橘の敵対組織に拉致されて輪姦されたりとか
そんなエロ同人が氾濫しそうだ。
298:この名無しがすごい!
08/01/03 20:49:11 FGbKAuS7
スレタイは「佐々木様に願いを」・・・でも良くない?神様かも知れないんだし・・・
299:この名無しがすごい!
08/01/03 21:35:05 CKEEIkOf
>>298
お前今カービィやってるだろ?
300:この名無しがすごい!
08/01/03 21:39:27 gzadwhn+
, -‐- 、
,'. / ト、 ヽ
. i.(从ノノ 从〉
l. (|┳ ┳i!l 300ゲット
. ハNiヘ ー ノハ! 一度やってみたかったんだよ
{iつ旦と くつくつ
とくュュュュ
301:この名無しがすごい!
08/01/03 22:24:54 OIEseTIL
>>297
確かにそんなのは見たくないなあ。悲しくなるだけになりそうだ
やっぱり佐々木さんは愛情溢れるキョン一択で。
302:298
08/01/03 22:26:01 FGbKAuS7
>>299
残念!パワプロで横浜VS楽天黄金打線の死闘を終えたところだ
303:この名無しがすごい!
08/01/03 23:10:15 oLVYNi4Q
キョン:ウィング
ハルヒ:プラズマ
有希:ミラー
みくる:出来ない
古泉:スープレックス
鶴屋さん:ファイター
朝倉:ナイf…じゃなくてソード
佐々木:カッター
橘:忍者
九曜:ハンマー
ポンジービーム
304:この名無しがすごい!
08/01/03 23:32:53 afDm1kO4
キョンと一緒に寝たいお
305:この名無しがすごい!
08/01/04 00:41:36 jf0LQR7O
>>303
ポンジーだけ『:』がないのは意図的にやってるんだろうな
306:この名無しがすごい!
08/01/04 00:54:29 I21DtAhP
>>303
面白そうだな。それ
307:この名無しがすごい!
08/01/04 00:55:12 x2kkG+9h
>>305
「ポンジービーム」だろうね
308:この名無しがすごい!
08/01/04 00:58:02 5Qw6zbe8
ポンジービーム!!!!(∩ ゚д゚)====∋
309:この名無しがすごい!
08/01/04 01:02:30 vpwDeojF
ポンジーだ・・・ポンジーの力を信じるんだ・・・・
310:この名無しがすごい!
08/01/04 01:53:46 I21DtAhP
もしかして、ポンジービームは乳首から出るとか。
311:この名無しがすごい!
08/01/04 02:02:01 hxSUjBxH
ポンジービームwww
未来人つながりか
312:この名無しがすごい!
08/01/04 07:11:29 bzkVh4Iv
>>303
キョン:すっぴん
ハルヒ:マイク
有希:スープレックス
みくる:☆になろうとして自爆
古泉:プラズマ
鶴屋さん:バーニング
朝倉:ソード
喜緑:ファイター
谷口:ハンマー
佐々木:ジェット
橘:TAC
九曜:ストーン
ポンGクラッシュ
313:この名無しがすごい!
08/01/04 10:32:17 YsxmaIqh
ポンジーネタを佐々木スレでしないで欲しい。
マジで鬱陶しいだけだから。
314:この名無しがすごい!
08/01/04 11:32:28 I21DtAhP
>>313
ポンジーも佐々木団の一員だから、完全なスレ違いでは無いはず。
303や312は元々ポンジーだけをネタにしているわけじゃない。
ということで、313は佐々木さんのネタを投下してくれ。頼む
315:この名無しがすごい!
08/01/04 11:43:17 YsxmaIqh
>>314
藤原ならハルヒキャラの一員であり佐々木団のメンバーだ。
ポンジーはただの楽屋落ち、内輪受けキャラだろう。
その違いもわからないとは愚かとしか言いようがないね。
316:この名無しがすごい!
08/01/04 11:50:22 4fIoVrPr
| /l、 ??
| (゚_ 。 7 ツンツン
し⊂、 ~ヽ
しf_, )~
317:この名無しがすごい!
08/01/04 12:21:21 jy7Z+ior
前居た自治君だろ
絡めりゃ何でもいいんだよ
318:この名無しがすごい!
08/01/04 12:23:05 pHf574MZ
>>315
気持ちは分からんでもないがな
どうせ言っても無駄だから
NG登録してあぼんすればおk
319:この名無しがすごい!
08/01/04 12:54:42 Fv+WAGzN
クマー
320:この名無しがすごい!
08/01/04 12:54:50 ujYPTdMl
>>317
いやいや、ここにおいては自治ではなく只の荒らし
321:この名無しがすごい!
08/01/04 14:13:19 I21DtAhP
嵐と言えば、嵐の日に相合傘で帰る佐々キョンのSSがあったな。どこだったけ?
322:この名無しがすごい!
08/01/04 14:44:09 HnyhmYLj
これでスッキリするな
323:この名無しがすごい!
08/01/04 16:03:06 I5QCt1qe
ヒント:キョンにとって佐々木は親友でさえもない
324:この名無しがすごい!
08/01/04 16:45:19 I21DtAhP
>>323
面白そうだね、詳細を希望するよ。くつくつ
325:この名無しがすごい!
08/01/04 16:51:10 Z/mDrTAG
>>299
「佐々木」を片仮名にして検索かけてみ
326:この名無しがすごい!
08/01/04 16:57:35 I21DtAhP
大魔神のこと?
327:この名無しがすごい!
08/01/04 17:07:50 I5QCt1qe
>>324
分裂嫁
328:この名無しがすごい!
08/01/04 17:17:39 I21DtAhP
>>327
つまり、自分でも説明ができないということだね。くつくつ
329:この名無しがすごい!
08/01/04 17:27:54 gkzj4Uar
代々木さん乙です
330:この名無しがすごい!
08/01/04 19:01:46 6qDKhHWm
URLリンク(0bbs.jp)
画像板はどうやら100KBまでが限界らしいな…
字が潰れて読めなくなったぜ、サーセン
331:この名無しがすごい!
08/01/04 19:28:08 6944BQb7
下品な絵は掲示板から削除した方が皆が喜ぶぞ。
332:この名無しがすごい!
08/01/04 19:40:22 UFLt11iA
>>330
九曜ww
333:この名無しがすごい!
08/01/04 19:55:36 I21DtAhP
>>330
失敗したと自分で思っているなら、橘の台詞を少なくして書き直した方が良いかも。「佐々木んさん告白するのです」で充分。
佐々木さんやキョンの台詞ももっと少なくできるかもしれません。
小説の台詞をそのまま漫画にすると小さくて読みにくい。
俺はこの前の4コマ漫画の台詞投稿で思い知った。
334:この名無しがすごい!
08/01/04 19:57:07 +Yo7Zkjx
>>331
絵の上手下手は仕方ないだろうが。オマエコイツより上手に描けるのか?
しかしネタはつまらんな。
335:この名無しがすごい!
08/01/04 21:14:03 TALlUgun
>>330
携帯からなんで詳細は分かりかねるが、
画像を軽くしたいなら解像度を下げる(カラーかグレースケールでWEBにあげるなら最低72dpiあればいい)か
サイズそのものを縮小すればいいかと思う。
逆に文字まではっきり見せたいなら解像度をあげればいんだが、
君の台詞はやはり詰め込みすぎのように思う。
とはいえ可愛い佐々木さんだ。
次も期待しているよ。くつくつ。