07/09/10 21:14:26 KZdv1Phy
んで、改稿。
心理描写を書き加えて、ついでに主人公に死亡フラグをつけてみた。
クレアは眠らされているし、ナディに召還させてる暇もない。―敵には護衛が3人いるのに、戦える味方はあたし一人だ。
(もう駄目かもしれない)
―あまりに絶望的な状況に、ついそんな弱音を吐きたくなる。
「おや? もしかして戦うつもりですか?」
魔導師は小馬鹿にしたかのように嘲笑う。あたしたちのことなど、きっと狩りの獲物ぐらいにしか思っていないのだろう。その態度からは厭味なくらいの余裕が感じられる。
「ナディ、あなたは逃げなさい」
私は、ナディに命じた。
が、震える手で杖を握りしめたまま、ナディはその場を動こうとしない。
「逃げろって言ってんのが分からないの? あなたがいると足手まといなの」
強く、―ほとんど怒鳴りつけるように私が繰り返すと、ナディは一瞬、泣きだしそうな顔をしてから、踵を返して駆けだす。
「逃がすわけにはいきませんね」
そう言って魔導師が「睡魔」の呪文の詠唱を始めたのと、その護衛が一斉に白刃を抜くのが同時だった。
もしその魔法に抵抗できなければ、私は眠らされている間に容赦なく斬り殺されてしまうだろう。
(ごめんね、もう会えないかもしれない)
遠ざかってゆくナディの足音に心の中で謝りながら、私は残された最後の武器であるショートソードを構える。
やっぱ文が長いと読みづらいよなあ。
結局、俺の状況描写能力が足りないだけなんだろうが…。