07/09/10 16:52:45 aPEagA5R
>>445
俺と同じ症状のト書き文体になっている。描写が極めて少ない分読みやすいが、必要な情報が少ないので魅力を感じない。
部分修正してみたが、やっぱり俺の力量じゃこれが限界orz
「だから言ったでしょう。我々は裏切り者と紛い物を殺すことさえできればいいと」
「それはあんたたちの勝手な言い分でしょうが!」
唯一残ったブロンズソードを構え、私は黒ローブの男に怒鳴り散らしてやった。
はっきり言って、ただの虚勢である。普段ならともかく、魔法が使えない今はこいつらのほうが明かに有利だ。
「ああああ! もう、さっさと起きなさいよ!」
"睡眠"を食らって夢の世界に直行しているクレアを蹴り飛ばしてみたが、もちろんこの程度で起きるはずもない。
彼女はよだれをたらして惰眠を貪り、ごろんと地面で寝ている。一発ぶん殴って叩き起こしたいところだが、そんな暇はない。
「それではそろそろその女を……」
「ナディ! 逃げなさい!」
男の言葉を遮り、腰をぬかしているナディアに声を叫ぶ。クレアが戦力外の今、そしてなによりも自称ナディアの保護者役たるティーナがいない、これしか方法がない。
ナディア本人に戦わせるという手段もあるが、彼女が得意とする、とんでもなく詠唱時間のかかる召喚魔法がこんな状況で役立つとは思えない。
冷や汗が滴った。心臓が破裂しそうになるくらい膨らむ。
「そういう態度に出るなら仕方ありませんね。それではよい夢を」
男の口が呪を紡ぎ、魔力収束反応が肌を刺激する。獣の声のような人外の言葉が放たれようとする。
「やらせない!」
ブロンズソードを構えて突進するが、間に合わない。こいつらが私とクレアを殺すことはないだろうけれど、数に任せて取り押さえることぐらいは簡単だからだ。