07/05/28 20:24:40 D/1ZtuNH
剣を、抜く。
研ぎすまされた刀身には見た事もない文字が刻まれていた。
剣の柄と刀身の間にある円盤状の月に載った獣の細工といい
何となくただの剣ではないと青年の直感は告げるが
それ以上の事はよく分からんのでとりあえずは放っておく。
「ま、普通に使う分にはたぶん大丈夫だよな」
青年―ガウリイは能天気にそう呟き剣を腰の鞘へと収めた。
あの後、気が付くと彼は一人で森の中に立っていた。
リナともはぐれ、腰のブラストソードも失い、
何か武器でもないかとザックの中を漁って出てきたのがこの剣だった。
他にも理解不能な魔道具っぽいものもあったが、彼の脳みそは使い方を考えようともしなかった。
一通りザックの中身を見て、他に武器になりそうなものはないと判ると
彼は迷いもせず歩き出した。